JPH07108972B2 - 防曇・防滴処理剤 - Google Patents

防曇・防滴処理剤

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JPH07108972B2
JPH07108972B2 JP59075101A JP7510184A JPH07108972B2 JP H07108972 B2 JPH07108972 B2 JP H07108972B2 JP 59075101 A JP59075101 A JP 59075101A JP 7510184 A JP7510184 A JP 7510184A JP H07108972 B2 JPH07108972 B2 JP H07108972B2
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polyamide
drip
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博章 江口
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は農業や工業に於て有用な防曇・防滴効果を与え
る処理剤に関するものである。
〔従来技術〕
最近は農業においては温室やビニールハウスが広く利用
されているが、温度差による水分の凝縮によって内面に
水滴が付着し、太陽光線をさえぎり、温室効果を大巾に
低下させている。また工業面では例えばエアコンデイシ
ヨナーの熱交換器で冷却された水蒸気が水滴となつてフ
イン間に付着して冷却効果を下げたり、はなはだしくは
フアンの気流によつて室内に凝縮水滴を飛散させたりす
る場合もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような状態を防ぐには色々な方法が採られている
が、1つの方法としてこれらの装置の表面に防曇・防滴
処理をほどこす方法がある。
これらの処理剤には一般に親水性あるいは吸湿性のもの
が使われており、凝集しようとする水分を吸収して表面
に水滴を生じないようにするか、表面のぬれ性を良くし
て凝集した水滴を直ちに流下させて曇りを生じる水滴を
表面に止めないようにしている。
このような処理剤にはエチレングリコールやグリセリン
等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポ
リアルキレングリコール、ポリビニルアルコール等の吸
水性、水溶性高分子化合物、またはシリカゲル等の吸水
性無機化合物などが使用されている。
しかしこれらの化合物には凝集する水分の多い所や長期
間その効果を持続させなければならないような箇所に用
いられる場合、水と共に流れたり、吸水による膨潤によ
つて剥離したりして耐久性のないものが多い。
発明者らは防曇・防滴効果が高く、さらに耐久性のある
処理剤の提供を目的に検討した結果本発明に至つたもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記目的のために主鎖にピペラジン基を有する
ポリアミドおよび/または側鎖に3級アミンを有するポ
リアミドと、硬化剤とを含有する組成物を防曇・防滴剤
とするものである。
ここで言う主鎖にピペラジン基を有するポリアミドと
は、アミノエチルピペラジンやビスアミノプロピルピペ
ラジン等の3級アミンを主鎖に持つジアミンとアジピン
酸やセバシン酸等のジカルボン酸とのポリアミドや、そ
れらとラクタム類との共重合ポリアミド等である。また
側鎖に3級アミンを有するポリアミドとは、α−ジメチ
ルアミノ−ε−カプロラクタムのように側鎖に3級アミ
ンを有するラクタムからのポリアミドや他のラクタム類
との共重合ポリアミド等である。
また、これらに加えて主鎖にポリアルキレングリコール
グループを有するポリアミドの配合も本発明の目的のた
めに有効であり、このようなポリアミドとは、分子量20
0〜4000程度のポリエチレングリコールのようなポリア
ルキレングリコールの末端をアミンやカルボン酸で置換
したジアミンやジカルボン酸とアジピン酸やセバシン
酸、あるいはヘキサメチレンジアミン等のジアミンとか
らなるポリアミド、またはそれらとラクタム類との共重
合ポリアミドである。
主鎖にピペラジン基を有するポリアミドまたは側鎖に3
級アミンを有するポリアミドは単独でも用いられるが、
それぞれの混合系あるいは他の可溶性ポリマ、例えばメ
トキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性ナイロン
との混合系、あるいは従来防曇・防滴処理剤に用いられ
てきた化合物やポリマ、無機物質、防菌剤、防かび剤等
との配合でも用いられる。
また、硬化剤とは、エポキシ化合物や、メラミン化合
物、イソシアネート化合物等のポリアミドと反応する化
合物等である。
ポリアミドと硬化剤、その他の添加剤等を混合した処理
剤は水やメタノールやエタノール等溶媒あるいは混合溶
媒中に溶解ないしは配合し、被処理体であるポリエステ
ルフィルムや塩ビフィルム等のフィルム状物やガラスや
アルミニウム、鉄等の板状物やそれらの成型物にハケや
スプレー、コーター等によって塗布し、乾燥し、使用す
る硬化剤に応じた硬化条件で硬化処理を行なって使用で
きる。
〔効果〕
本発明の防曇・防滴処理剤は従来の処理剤に比して防曇
・防滴効果が高く、さらに硬化処理によつてその効果を
長時間持続する。
以下、本発明の効果を実施例をもつて説明する。
実施例1 分子量1000のポリエチレングリコールから得られる下式
のジアミン H2N−CH2−CH2−CH2O−CH2−CH2 nO−CH2−CH2−CH
2−NH2(PEG1000ジアミンと称す)、アミノエチルピペ
ラジン、ビスアミノプロピルピペラジン等のジアミンの
アジピン酸塩とε−カプロラクタムとの所定比率の共重
合体の20wt%エタノール溶液に所定量の硬化剤を加え、
(更に必要ならアルコール可溶性ナイロンを加え)塗膜
溶液とした。
この塗膜溶液をアルミ板にロールコーターで塗付し、熱
処理後塗膜10〜200μのサンプルを得た。
このサンプルの水とのぬれ性を接触角測定でみた。その
結果を表1に示した。
実施例2 実施例1で得たアルミ塗板を80℃温水を入れたビーカー
上に塗面を下にしてかぶせ、防曇・防滴効果を見た(室
温20℃)。この条件をさらに続け24時間後の状況をも観
察した。結果を表2にまとめた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主鎖にピペラジン基を有するポリアミドお
    よび/または側鎖に3級アミンを有するポリアミドと、
    硬化剤とを含有する防曇・防滴処理剤。
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