JPH07108935B2 - エポキシ樹脂用硬化剤組成物及びエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂用硬化剤組成物及びエポキシ樹脂組成物

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JPH07108935B2
JPH07108935B2 JP1287055A JP28705589A JPH07108935B2 JP H07108935 B2 JPH07108935 B2 JP H07108935B2 JP 1287055 A JP1287055 A JP 1287055A JP 28705589 A JP28705589 A JP 28705589A JP H07108935 B2 JPH07108935 B2 JP H07108935B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は酸無水物系硬化剤やエポキシ樹脂等との溶解性
に優れた有機カルボン酸亜鉛系硬化促進剤に関し、さら
には該硬化促進剤を含有し、光学的用途、例えば光学レ
ンズ、プリズム、透明平板等の光学機材、発光ダイオー
ド等の発光素子封止材、光ディスク基板等に適したエポ
キシ樹脂用酸無水物系硬化剤組成物ならびにエポキシ樹
脂組成物に関する。
(従来の技術) エポキシ樹脂は機械的、電気的、熱的ならびに化学的性
質が優れているので、注型材料、封止材等の多方面に使
用されている。エポキシ樹脂の使用方法としては、一液
型が作業性の面で優れているが、エポキシ樹脂に酸無水
物等の硬化剤、硬化促進剤を配合した一液型は、貯蔵期
間が短いため、一般にはエポキシ樹脂等からなる主剤
(I)と、酸無水物、硬化促進剤等からなる硬化剤(I
I)を別々にし、硬化時に(I)と(II)を混合する二
液型配合が使用されている。
近年では、光学レンズ、プリズム、発光ダイオード、光
ディスク基板等の光学用途に、酸無水物系硬化剤で硬化
したエポキシ樹脂硬化物が使用されるようになった。
このような光学用途に対するエポキシ樹脂硬化物は、無
色で透明性が強く要求されることから、この用途で使用
される硬化剤についても厳しい性能が課されている。
酸無水物系の硬化剤には、一般的に硬化促進剤として、
第三級アミン類若しくはイミダゾール類等及び/又は
それらの有機カルボン酸塩、第三級アミン類若しくは
イミダゾール類等及び/又はそれらの有機カルボン酸塩
と有機カルボン酸金属塩併用系などが配合されている
が、その硬化物は第三級アミン等に起因して透明ではあ
るが着色しており、光学的用途を十分に満たすものでは
ない。
(本発明が解決しようとする課題) 硬化促進剤として有機カルボン酸亜鉛を用いたエポキシ
樹脂硬化物は、無色透明であることは既に知られている
(27th National SAMPE Symposium,MAY,4−6,1982)。
しかし、有機カルボン酸亜鉛は硬化剤である酸無水物及
び/又はエポキシ樹脂への溶解性が悪いという欠点があ
る。このため酸無水物と混合した硬化剤組成物は均一液
状とならず、有機カルボン酸亜鉛の相分離やそれに基づ
く白濁が生じる。さらに、エポキシ樹脂及び酸無水物な
どに有機カルボン酸亜鉛を配合してなるエポキシ樹脂組
成物においても、有機カルボン酸亜鉛のエポキシ樹脂及
び/又は酸無水物への溶解性が悪いため、硬化むらがで
きたり、作業性に劣るなどの問題があった。
本研究者らの予備検討においても、有機カルボン酸亜鉛
を用いたエポキシ樹脂硬化物は、無色透明で、特に120
℃以上での高温速硬化条件下においても、優れた無色透
明性を有することを確認しているが、同時に酸無水物又
はエポキシ樹脂への溶解性が悪いこと、硬化むらがある
ことも認めている。
従って、硬化剤として有機カルボン酸亜鉛のみを配合し
た酸無水物系硬化剤単独で用いることは実用上困難であ
り、酸無水物に第三級アミン類やイミダゾール類等を配
合するか、又はこれらに有機カルボン酸亜鉛を少量併用
し、有機カルボン酸亜鉛が酸無水物やエポキシ樹脂等に
溶解しうる少量の範囲でのみ使用しているのが実情であ
る。
本発明者らはこのような問題点に鑑み、120℃以上、好
ましくは130℃以上の速硬化条件においても無色透明の
均一な硬化物を与え、かつエポキシ樹脂組成物への溶解
性、さらに保存安定性に優れた硬化剤を開発すべく、鋭
意検討を加えた結果、有機カルボン酸亜鉛を酸無水物及
び特定量のグリシジル化合物によって加熱変性すること
により、所定の効果を具備する硬化剤組成物が得られる
ことを見いだし、かかる知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
(課題を解決するための手段) 本発明に係るエポキシ樹脂用硬化剤組成物は、一種又は
二種以上の酸無水物に対し、一般式(A)で示される有
機カルボン酸亜鉛及び一般式(B)又は(C)で示され
る一種又は二種以上のグリシジル化合物を混合し、加熱
して得られる変性酸無水物において、有機カルボン酸亜
鉛のモル数に対するグリシジル化合物のモル数の比が2
〜9であることを特徴とする。
[式中、R1、R2は同一又は異なって、フェニル基、炭素
数1〜10の直鎖若しくは分岐のアルキル基を有するフェ
ニル基、ナフテン酸残基、炭素数1〜21の直鎖若しくは
分岐のアルキル基若しくはアルケニル基又は水酸基を有
する直鎖若しくは分岐の炭素数1〜21のアルキル基若し
くはアルケニル基を示す。] [式中、R3はシクロヘキシル基、フェニル基、炭素数1
〜20の直鎖若しくは分岐のアルキル基を有するフェニル
基又は炭素数5〜20の直鎖若しくは分岐のアルキル基を
示す。] [式中、R4はシクロヘキシル基、炭素数1〜20の直鎖若
しくは分岐のアルキル基を有するシクロヘキシル基、フ
ェニル基、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐のアルキル
基を有するフェニル基、炭素数1〜20の直鎖若しくは分
岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。] 酸無水物の変性に用いられる有機カルボン酸亜鉛との酸
無水物の比率(以下、酸無水物亜鉛比という)は、
(D)式で示され、その範囲は10〜250、好ましくは20
〜100である。
酸無水物亜鉛比=Z/X …(D) (Xは(E)式で示すグリシジル亜鉛比の場合と同じく
有機カルボン酸亜鉛のモル数、Zは酸無水物のグラム当
量数) 該比が10以下の場合は、硬化物の機械的特性、耐湿性な
どが低下し、250以上の場合は、エポキシ樹脂の硬化反
応速度が遅く、不適当である。
酸無水物の変性に用いられる(B)又は(C)式で示さ
れるグリシジル化合物と有機カルボン酸亜鉛との比率
(以下、グリシジル亜鉛比という)は、(E)式で示さ
れ、該比は2〜9、好ましくは3〜7である。2未満で
あると、有機カルボン酸亜鉛 グリシジル亜鉛比=Y/X …(E) (Xは有機カルボン酸亜鉛のモル数、Yはグリシジル化
合物のモル数) の酸無水物やエポキシ樹脂への溶解性が乏しく、9を越
える場合は溶解性は良好であるが、エポキシ樹脂硬化物
の透明性以外の諸特性、例えば、ガラス転移温度、耐湿
性などが低下し、実際上使用することが困難となる。
本発明で用いられる有機カルボン酸亜鉛としては、下記
一般式(A)で示される。
[式中、R1、R2は同一又は異なって、フェニル基、炭素
数1〜10の直鎖若しくは分岐のアルキル基を有するフェ
ニル基、ナフテン酸残基、炭素数1〜21の直鎖若しくは
分岐のアルキル基若しくはアルケニル基又は水酸基を有
する直鎖若しくは分岐の炭素数1〜21のアルキル基若し
くはアルケニル基を示す。
具体的には、酢酸亜鉛、ヘキサン酸亜鉛、2−エチルヘ
キサン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ス
テアリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p
−ターシャリブチル安息香酸亜鉛、炭素数6〜20の単環
又は二環、三環のナフテン酸亜鉛等が例示される。これ
らは単独又は2種以上併用することができる。
本発明に用いられるグリシジル化合物としては、(B)
又は(C)式に相当するグリシジル化合物の一種又は二
種以上が用いられる。(B)式に相当する化合物として
具体的には、オクタン酸グリシジルエステル、2−エチ
ルヘキサン酸グリシジルエステル、Versatic 5やVersat
ic 10{シェル化学(株)製}等のカルボン酸のグリシ
ジルエステルであるネオ酸グリシジルエステル、安息香
酸グリシジルエステル、p−ターシャリブチル安息香酸
グリシジルエステルなどが例示される。(C)式に相当
する化合物として具体的には、メチルグリシジルエーテ
ル、エチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエー
テル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニ
ルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエーテル、
ノニルフェニルグリシジルエーテルなどが例示される。
本発明に用いられた酸無水物は、多塩基酸カルボン酸無
水物の一種又は二種以上で、具体的には無水フタル酸、
無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル
酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水メチルヘキ
サヒドロフタル酸、無水3,6−エンドメチレンテトラヒ
ドロフタル酸、1-イソプロピル‐4-メチル‐ビシクロ
[2.2.2]オクタン−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水
物及びその水素化物、無水3,6−エンドメチレンテトラ
ヒドロフタル酸、マレイン化アロオシメン及びその水素
化物、マレイン化ミルセン及びその水素化物、メチルナ
ジック酸無水物及びその水素化物、無水ピロメリット
酸、無水ドデセニルコハク酸、無水ポリ(エチルオクタ
デカン二酸)、無水ポリ(フェニルヘキサデカン二
酸)、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレン
グリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、グリセ
ロールトリストリメリテート無水物、無水ヘット酸、無
水テトラブロモフタル酸などが例示される。
変性有機カルボン酸亜鉛からなる硬化剤の製造方法は、
有機カルボン酸亜鉛に、酸無水物とグリシジル化合物を
所定量加え、好ましくはチッソガス等の不活性ガス存在
下、60〜200℃で、好ましくは70〜150℃で、0.5時間〜1
0時間かけて攪拌する。このような操作で、変性有機カ
ルボン酸亜鉛からなる硬化剤を容易に得ることができ
る。本発明により得られた変性有機カルボン酸亜鉛の硬
化剤としての機能は良好で、かつ該硬化剤の40℃の保存
安定性試験では3ケ月以上経過しても、相分離などの現
象は認められず、かつ硬化促進機能の低下も見られな
い。
変性有機カルボン酸亜鉛からなる硬化剤の構造は明確で
はないが、酸無水物やエポキシ樹脂に容易に溶解するこ
と、例えば、オクチル酸亜鉛、メチルヘキサヒドロフタ
ル酸、2−エチルヘキサン酸グリシジルエステルを用
い、(E)式に示すグリシジル亜鉛比を3、(D)式に
示す酸無水物亜鉛比を33.3の比率にして、チッソガス
中、100℃で1時間攪拌して変性した場合、そのIRスペ
クトルは変性前と比較して、エステル結合に基づく1735
cm-1の吸収の出現、オクチル酸亜鉛に基づく1554cm-1
1632cm-1の吸収強度の逆転などから判断して、有機カル
ボン酸亜鉛と酸無水物及び/又はグリシジル化合物が、
コンプレックス又はオリゴマーのようなものを形成して
いるものと推定される。
次に、本発明により生成した変性有機カルボン酸亜鉛を
含む酸無水物系硬化剤組成物とエポキシ樹脂、その他の
添加剤を適宜混合して、エポキシ樹脂組成物を得ること
ができる。このようにして得たエポキシ樹脂組成物を10
0〜170℃程度の温度下に加熱硬化することで、透明性は
良好で、かつ硬化むらのない硬化物が得られる。またこ
の硬化物は、125℃程度の長時間加熱エージングテスト
を行っても、透明性の劣化は非常に少ない。
本発明に使用されるエポキシ樹脂は、本発明の所定の硬
化を有する限り、いずれのタイプのものでも使用でき
る。具体的にはビスフェノールAやビスフェノールFと
エピハロヒドリンより得られるビスフェノールタイプの
エポキシ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボンキシレート
などの脂環型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ブチルジグリシジルエーテル、フェニルジグリシジルエ
ーテルなどのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、アジ
ピン酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸や
テトラヒドロフタル酸のジグリシジルエステルなどのグ
リシジルエステル型エポキシ樹脂などが例示される。こ
れらは、一種又は二種以上を併用して使用することがで
きる。
エポキシ樹脂に、本発明の変性有機カルボン酸亜鉛を含
んだ酸無水物系硬化剤組成物、さらに必要に応じて亜鉛
以外の有機カルボン酸金属塩、金属アセチルアセトナー
ト、第三級アミン、イミダゾールなどの硬化促進剤、可
撓性付与剤、変性剤、染料、顔料、ブルーイング剤、光
拡散剤などの無機及び/又は有機充填剤、消泡剤、カッ
プリング剤、酸化防止剤や還元剤などの着色防止剤、難
燃剤、離型剤等の添加剤を含ませることができる。
本発明により得られたエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ
樹脂組成物は、光学的用途、例えば光学レンズ、プリズ
ム、透明平板等の光学機材、発光ダイオード等の発光素
子封止材、光ディスク基板、光変調素子や光ファイバー
等の接着剤、フォトダイオードやフォトトランジスター
等の受光素子封止剤、紫外線消去型EP−ROM等のLSIやIC
の封止、タッチパネルや太陽電池表面等に用いる光学用
被覆材、フォトカプラー等の発光・受光素子の封止など
に使用することができる。
次に実施例により、本発明を詳細に説明する。
(実施例) 実施例1 攪拌装置、冷却管、チッソガス導入管、温度計を備えた
300mlの四ッ口フラスコに、無水メチルヘキサヒドロフ
タル酸{以下Me−HHPAと略記する}168g{(D)式で示
す酸無水物亜鉛比は33.3}、2−エチルヘキサン酸亜鉛
{商品名:オクトープ亜鉛、ホープ製薬(株)製}10.5
g、ネオ酸グリシジルエステル{商品名:ネオトートP
(エポキシ当量240〜265)、東都化成(株)製}25.0g
{(E)式で示すグリシジル亜鉛比は3.3}を加え、100
℃、1時間チッソガス流通下に攪拌した後、室温まで冷
却し、無色で透明均一な硬化剤組成物を得た。該硬化剤
組成物100重量部は、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル{商品名:エピコート828、油化シェルエポキシ
(株)製、以下、DGEBAと略記する}100重量部に容易に
溶解した。
該硬化剤組成物をガラスピンに密封して、40℃、40日保
存した後の溶解性を観察したが、無色で均一透明な液状
であった。その結果を表1に示す。
実施例2〜9 有機カルボン酸亜鉛、グリシジル化合物又は酸無水物の
種類、グリシジル亜鉛比、酸無水物亜鉛比、攪拌温度を
変えたほかは、実施例1と同様に行った。但し、酸無水
物にテトラヒドロフタル酸無水物(以下、THPAと略記す
る)を使用した実施例5のときは、融点が102℃と高い
ため、溶解性の試験は105℃で評価した。その結果を表
1に示す。
実施例10〜14 実施例1〜9で得た硬化剤組成物100重量部とDGEBA100
重量部を、激しく1分間攪拌した後、減圧下脱泡して、
そのときの溶解性を評価した。その後、所定温度で5時
間硬化して、5×20×40mmの硬化物を作成し、外観の硬
化むらと、400nm、800nmの光線透過率測定による着色性
を評価した。硬化物は、125℃、300時間加熱エージング
して、再度、光線透過率を測定した。
但し酸無水物にTHPAを使用した実施例5のの硬化剤組成
物については、室温で固体であるため、105℃で1分間D
GEBAと混合して、以下、同様に評価した。その結果を表
2に示す。
比較例1〜4 有機カルボン酸亜鉛を酸無水物の存在下、加熱した以外
は、実施例1と同様にして硬化剤組成物を製造した。但
し、THPAを使用した比較例4の溶解性の評価のみ105℃
で行った。その結果を表1に示す。
比較例5 25℃で混合した以外は、実施例1と同様にして硬化剤組
成物を製造した。その結果を表1に示す。
比較例6〜8 実施例1と同様の装置を用いて、Me−HHPA168gに対し、
2−エチル−4−メチル−イミダゾール(以下、2E4MZ
と略記する)1.0g、又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデセン−7(以下、DBUと略記する)1.0gを添加
し、80℃で1時間混合溶解して得た硬化剤100重量部とD
GEBA100重量部を室温下混合し、実施例10〜14の項に示
したと同様に硬化させて、透明性を評価した。その結果
を表2に示す。
比較例9 実施例1と同様の装置を用いて、THPA152gに、DBU1.0g
を添加し、110℃、1時間混合溶解して得た硬化剤100重
量部とDGEBA100重量部を105℃、1分間激しく混合し、
減圧脱泡後、実施例10〜14の項で記載したと同様の方法
で硬化し、透明性を評価した。その結果を表2に示す。
比較例10〜14 比較例1〜5で得た硬化剤組成物100重量部とDGEBA100
重量部を室温混合し、実施例10〜14の項で示したと同様
の方法で硬化物を作成し、溶解性、硬化物の均一性及び
透明性を評価した。但し、THPAについては、105℃で混
合した。その結果を表2に示す。
(発明の効果) 本発明で得られた変性有機カルボン酸亜鉛硬化促進剤
は、酸無水物及びエポキシ樹脂に容易に溶解し、長期保
存においても相分離等の変質を生ぜず、また変性有機カ
ルボン酸亜鉛硬化促進剤を含む酸無水物系硬化剤組成物
は、長期保存においても相分離等の変質を生ぜず、さら
に該酸無水物系硬化剤で、120℃以上の高温速硬化条件
で硬化したエポキシ樹脂硬化物は、硬化むらなく無色透
明である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−29398(JP,A) 特開 昭55−137126(JP,A) 特開 昭54−65759(JP,A) 特公 昭44−29753(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一種又は二種以上の酸無水物に対し、一般
    式(A)で示される有機カルボン酸亜鉛及び一般式
    (B)又は(C)で示される一種又は二種以上のグリシ
    ジル化合物を混合し、加熱して得られる変性酸無水物に
    おいて、有機カルボン酸亜鉛のモル数に対するグリシジ
    ル化合物のモル数の比が2〜9であることを特徴とする
    エポキシ樹脂用硬化剤組成物。 [式中、R1、R2は同一又は異なって、フェニル基、炭素
    数1〜10の直鎖若しくは分岐のアルキル基を有するフェ
    ニル基、ナフテン酸残基、炭素数1〜21の直鎖若しくは
    分岐のアルキル基若しくはアルケニル基又は水酸基を有
    する直鎖若しくは分岐の炭素数1〜21のアルキル基若し
    くはアルケニル基を示す。] [式中、R3はシクロヘキシル基、フェニル基、炭素数1
    〜20の直鎖若しくは分岐のアルキル基を有するフェニル
    基又は炭素数5〜21の直鎖若しくは分岐のアルキル基を
    示す。] [式中、R4はシクロヘキシル基、炭素数1〜20の直鎖若
    しくは分岐のアルキル基を有するシクロヘキシル基、フ
    ェニル基、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐のアルキル
    基を有するフェニル基、炭素数1〜20の直鎖若しくは分
    岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。]
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂及び請求項1に記載のエポキ
    シ樹脂用硬化剤組成物を含有するエポキシ樹脂組成物。
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