JPH07108021B2 - クランプ制御回路 - Google Patents

クランプ制御回路

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JPH07108021B2
JPH07108021B2 JP3187350A JP18735091A JPH07108021B2 JP H07108021 B2 JPH07108021 B2 JP H07108021B2 JP 3187350 A JP3187350 A JP 3187350A JP 18735091 A JP18735091 A JP 18735091A JP H07108021 B2 JPH07108021 B2 JP H07108021B2
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level control
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ映像信号をデジ
タル映像信号に変換し信号処理をする装置におけるクラ
ンプ制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビ信号はその帯域が20MH
z以上あり、衛星等を利用して伝送する場合には何らか
の方法で帯域圧縮を行う必要がある。高品位テレビ信号
の帯域を大幅に圧縮する有効な技術として、MUSE(M
ultiple Sub-Nyquistsampling Encoding) 方式が提案さ
れている。(二宮、他「高品位テレビの衛星1チャンネ
ル伝送方式(MUSE)」テレビジョン学会技術報告T
EBS95−2 37ページ〜42ページ)このMUS
E方式の伝送信号形式を図3に示す。また図4a、bに
同期信号波形であるフレームパルスと水平同期信号HD
を示す。ここで、CKは伝送クロックであり、その周波
数は16.2MHzに設定されている。
【0003】このMUSE信号をMUSE方式のデコー
ダや、MUSE−NTSCコンバータ等で復調する際、
クランプ回路によりMUSE信号を所定のレベルにクラ
ンプする必要がある。この場合のクランプ処理(直流再
生処理)は、水平同期信号HDの平均直流レベルが図3
の第563ライン及び第1125ラインのクランプレベ
ル期間の直流レベルに等しいことを利用して、各ライン
ごとに水平同期信号HDの平均直流レベルをクランプレ
ベル期間の直流レベルにクランプするようにして行われ
る。
【0004】ここで図5を用いて、従来のクランプ制御
回路について説明する。図5は従来のクランプ制御回路
のブロック図を示すものである。図5において1はMU
SE信号の入力端子、2は増幅回路、3は帯域制限用の
低域通過フィルター、4はクランプ回路で、クランプ用
コンデンサ41、抵抗42、スイッチ43、スイッチ制
御入力端子44により構成されている。5は電流増幅回
路、6はアナログ−デジタル変換回路(以下、A/D変
換回路と記す)、7はクランプレベル制御信号発生回路
で、インバータ71、スイッチ72、スイッチ制御入力
端子73により構成されている。8は積分回路で、積分
用コンデンサ81、増幅回路82、抵抗83により構成
されている。
【0005】以上のように構成したクランプ制御回路に
おいては、MUSE信号入力端子1に入力されたMUS
E信号は、増幅回路2により所定の信号振幅になるよう
に増幅された後、帯域制限用の低域通過フィルター3を
介してクランプ回路4のクランプ用コンデンサ41に供
給され、所定のレベルにクランプされる。このクランプ
出力は電流増幅回路5で電流増幅された後、A/D変換
回路6でデジタル信号に変換される。このデジタル信号
は図示しない信号処理部に供給される。
【0006】クランプレベル制御信号発生回路7はA/
D変換回路6でデジタル化されたMUSE信号の最上位
ビット(以下、MSBと記す)を入力して、フィードバ
ック制御を行うためインバータ71でデータを反転し、
スイッチ72を介して積分回路8に供給する。ここでス
イッチ72はスイッチ制御入力端子73に供給されるク
ランプレベル制御信号ゲートパルスGP2によりMUS
E信号の第653ラインと第1125ラインのクランプ
レベル期間にON状態とされる。これにより、クランプ
レベル制御信号発生回路7の出力は、クランプレベル期
間のMUSE信号のMSBとなる。
【0007】MUSE信号の基準信号レベルは図3に示
す第563ラインと第1125ラインのクランプレベル
として示され、その値は8ビット表示で128/256
となっているため、クランプレベル制御信号発生回路7
の出力であるクランプレベル期間のMUSE信号のMS
Bの反転データは、映像信号の基準信号レベル期間のデ
ジタル信号とクランプレベル設定値に相当する基準デジ
タル信号を比較して得られたデジタルデータであり、ク
ランプレベル制御信号となっている。
【0008】積分回路8はクランプレベル制御信号発生
回路7の出力であるクランプレベル制御信号を抵抗83
を介してコンデンサ81で積分して、増幅回路82で増
幅して、その出力をアナログ信号のクランプレベル信号
としてスイッチ43を介して抵抗42とコンデンサ41
から成るクランプ回路4に供給する。
【0009】クランプ回路4では、スイッチ43はスイ
ッチ制御入力端子44に供給されるクランプゲートパル
スGP1によりMUSE信号の水平同期信号期間にON
状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端に現
れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの平均直流
レベルがクランプレベル信号と一致するようにクランプ
される。
【0010】このように構成すれば、クランプ回路用に
高価なD/A変換回路等を使用すること無く、映像信号
のA/D変換回路により変換したデジタルデータのMS
Bをフィードバックして、水平同期信号HDの平均直流
レベルを基準直流レベルと一致させるようにクランプす
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、クランプ信号レベルを得るための積分回
路が積分を行うクランプレベル制御信号が1フィールド
に付き1クランプレベルラインしかないため、しかもク
ランプレベル制御信号として映像信号のMSBを使用し
ているので基準信号レベルとクランプレベルとの差では
なく単なる比較結果をクランプレベル制御信号としてい
るので、電源投入時やMUSE信号の受信開始時などク
ランプレベル信号の値が大きくはずれているとき、フィ
ードバック系が動作して正しいクランプレベル信号を得
るまでに積分回路がクランプレベル制御信号を積分する
のに要する時間が非常に長いという課題を有していた。
また、この課題を解決するために、積分回路で時定数を
小さくし、フィードバック系のループゲインを大きく設
定すれば、電源投入時やMUSE信号の受信開始時など
のクランプレベル信号の値が大きくはずれているときか
らほぼ正しい値に到達するまでの時間は短くなるが、そ
の後のクランプレベル信号が振動してしまい復調した映
像にフリッカーノイズが発生する。
【0012】つまり、前記のようなクランプ制御回路で
は、基準信号レベルとクランプ信号レベルの比較結果
を、1フィールドに1クランプレベルラインの期間のみ
クランプ制御信号として出力し積分してクランプレベル
信号を得る構成となっているので、信号復調時に十分安
定した特性を得るためには電源投入時や受信開始時等の
過渡応答に長い時間を要し、また電源投入時や受信開始
時等の過渡応答を高速にすれば、信号復調時にフリッカ
ーノイズが発生するという課題を有していた。
【0013】本発明はかかる点に鑑み、電源投入時や受
信開始時等の過渡応答は十分高速で、しかも信号復調時
にはフリッカーノイズなどの発生しない十分安定した特
性を有するクランプ制御回路を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
映像信号をクランプレベル信号によって示されるレベル
にクランプするクランプ手段と、前記クランプ手段がク
ランプしたアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換
するアナログ−デジタル変換手段と、前記アナログ−デ
ジタル変換手段が変換したデジタル映像信号の基準信号
レベル期間のデジタル信号とクランプレベルの設定値に
相当する基準デジタル信号を比較して得られたデジタル
データを映像信号の基準信号レベル期間内に第1のクラ
ンプレベル制御信号として出力する第1のクランプレベ
ル制御信号発生手段と、前記第1のクランプレベル制御
信号発生手段が発生した第1のクランプレベル制御信号
をメモリーに記憶し映像信号の基準信号レベル期間以外
にも読みだして第2のクランプレベル制御信号として出
力する第2のクランプレベル制御信号発生手段と、前記
第1のクランプレベル制御信号発生手段が発生した第1
のクランプレベル制御信号と前記第2のクランプレベル
制御信号が発生した第2の制御信号を切り換えて出力す
る切り換え手段と、前記切り換え手段が出力する第1の
クランプレベル制御信号または第2のクランプレベル制
御信号を積分して前記クランプ手段にクランプレベル信
号を出力する積分手段と、前記アナログーデジタル変換
手段が変換したデジタル映像信号の基準信号レベル期間
のデジタル信号とクランプレベルの設定値に相当する基
準デジタル信号の差をとりクランプ誤差を検出するクラ
ンプ誤差検出手段とを備え、前記クランプ誤差検出手段
が検出したクランプ誤差が所定の値以上であれば前記切
り換え手段が第2のクランプ制御信号を出力し、クラン
プ誤差が所定の値以下であれば前記切り換え手段が第1
のクランプ制御信号を出力するようにしたことを特徴と
するクランプ制御回路である。
【0015】また請求項2記載の発明は請求項1記載の
発明に加え、切り換え制御手段を設け、前記クランプ誤
差検出手段が検出したクランプ誤差と映像信号のフレー
ム同期確立検出信号を前記切り換え制御手段に入力し、
請求の範囲と同一内容を挿入特徴とするクランプ制御回
路である。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明は前記した構成により、ク
ランプ手段が映像信号をクランプレベル信号によって示
されるレベルにクランプし、アナログ−デジタル変換手
段がこのクランプしたアナログ映像信号をデジタル映像
信号に変換する。つぎに第1のクランプレベル制御信号
発生手段が、デジタル映像信号の基準信号レベル期間の
デジタル信号とクランプレベルの設定値に相当する基準
デジタル信号を比較して得られたデジタルデータを映像
信号の基準信号レベル期間内に第1のクランプレベル制
御信号として出力し、さらに第2のクランプレベル制御
信号発生手段が、第1のクランプレベル制御信号をメモ
リーに記憶し映像信号の基準信号レベル期間以外にも読
みだして第2のクランプレベル制御信号として出力す
る。また、クランプ誤差検出手段は、デジタル映像信号
の基準信号レベル期間のデジタル信号とクランプレベル
の設定値に相当する基準デジタル信号の差をとりクラン
プ誤差を検出する。このクランプ誤差が所定の値以上で
あれば切り換え手段が第2のクランプレベル制御信号を
出力し、クランプ誤差が所定の値以下であれば切り換え
手段が第1のクランプレベル制御信号を出力する。そし
て、積分手段は切り換え手段が切り換えたクランプレベ
ル制御信号を積分してクランプ手段にクランプレベル信
号を出力する。したがって、電源投入時やMUSE信号
の受信開始時などクランプレベル信号の値が大きくはず
れているときは、クランプ誤差検出手段の検出するクラ
ンプ誤差が大きくなり、切り換え手段から、第1のクラ
ンプレベル制御信号をメモリーに記憶し映像信号の基準
信号レベル期間以外にも読みだした第2のクランプレベ
ル制御信号が出力されるので、フィードバック系の動作
が高速化され、正しいクランプレベル信号を得るまでに
積分手段がクランプレベル制御信号を積分するのに要す
る時間が大幅に短縮され、さらにクランプレベル信号の
値がほぼ正しい値に到達した後はクランプ誤差検出手段
の検出するクランプ誤差が小さくなり、切り換え手段か
ら、第1のクランプレベル制御信号が出力されるので、
フィードバック系の動作が低速化され復調した映像にフ
リッカーノイズが発生するようなことはない。すなわち
電源投入時や受信開始時等の過渡応答は十分高速で、し
かも信号復調時にはフリッカーノイズなどの発生しない
十分安定した特性を有するクランプ制御回路を提供する
ことができる。
【0017】さらに請求項2記載の発明は前期した構成
により、切り換え制御手段が、クランプ誤差検出手段が
検出したクランプ誤差と映像信号のフレーム同期確立検
出信号の状態により切り換え手段を制御する。したがっ
て切り換え手段から出力されるクランプレベル制御信号
は、フレーム同期がしてかくりつクランプ誤差を小さく
するまでは第2のクランプレベル制御信号となり、その
後はフレーム同期が確立している間はS/Nの劣化等の
影響でクランプ誤差がいかに誤動作しようともに常に第
1のクランプレベル制御信号となる。すなわち電源投入
時や受信開始時等の過渡応答は十分高速でさらに請求項
1記載の発明よりもクランプレベルを真値に近い値まで
追い込むことができ、しかも信号復調時にはS/Nの劣
化などによるクランプ誤差量の誤判定による切り換え手
段誤動作に起因するフリッカーノイズなどの発生も全く
無いきわめて安定した特性を有するクランプ制御回路を
提供することができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。ここで、従来例を示した図5とその目
的および動作が同じものについては同一番号を付して詳
細な説明は省略する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるクラ
ンプ制御回路のブロック図を示すものである。図1にお
いて、1はMUSE信号の入力端子、2は増幅回路、3
は帯域制限用の低域通過フィルターである。4はクラン
プ回路で、クランプ用コンデンサ41、抵抗42、スイ
ッチ43、スイッチ制御入力端子44により構成されて
いる。5は電流増幅回路、6はA/D変換回路である。
7は第1のクランプレベル制御信号発生回路で、インバ
ータ71、スイッチ72、スイッチ制御入力端子73に
より構成されている。10は第2のクランプレベル制御
信号発生回路で、メモリー101、スイッチ102、ス
イッチ制御入力端子103により構成されている。13
は第1のクランプレベル制御信号と第2のクランプレベ
ル制御信号を切り換える切り換え回路である。8は積分
回路で積分用コンデンサ81、増幅回路82、抵抗83
により構成されている。9はデジタル映像信号の基準信
号レベル期間のデジタル信号とクランプレベルの設定値
に相当する基準デジタル信号の差をとりクランプ誤差を
検出するクランプ誤差検出回路であり、クランプ誤差が
所定の値以上であれば切り換えは回路13は第2のクラ
ンプ制御信号を出力し、クランプ誤差が所定の値以下で
あれば切り換え回路13は第1のクランプ制御信号を出
力するように動作する。
【0020】以上のように構成された第1の実施例につ
いて、以下その動作を説明する。MUSE信号入力端子
1に入力されたMUSE信号は、増幅回路2により所定
の信号振幅になるように増幅された後、帯域制限用の低
域通過フィルター3を介してクランプ回路4のクランプ
用コンデンサ41に供給され、所定のレベルにクランプ
される。このクランプ出力は電流増幅回路5で電流増幅
された後、A/D変換回路6でデジタル信号に変換され
る。このデジタル信号は図示しない信号処理部に供給さ
れる。
【0021】第1のクランプレベル制御信号発生回路7
はA/D変換回路6でデジタル化されたMUSE信号の
MSBを入力して、フィードバック制御を行うためイン
バータ71でデータを反転し、スイッチ72を介して切
り換え回路13に供給する。ここでスイッチ72はスイ
ッチ制御入力端子73に供給される第1のクランプレベ
ル制御信号ゲートパルスGP2によりMUSE信号の第
653ラインと第1125ラインのクランプレベル期間
にON状態とされる。これにより、第1のクランプレベ
ル制御信号発生回路7の出力は、クランプレベル期間の
MUSE信号の最上位ビットとなる。MUSE信号の基
準信号レベルは図3に示す第563ラインと第1125
ラインのクランプレベルとして示され、その値は8ビッ
ト表示で128/256となっているため、第1のクラ
ンプレベル制御信号発生回路7の出力であるクランプレ
ベル期間のMUSE信号のMSBの反転データは、映像
信号の基準信号レベル期間のデジタル信号とクランプレ
ベル設定値に相当する基準デジタル信号を比較して得ら
れたデジタルデータでありクランプレベル制御信号とな
っている。
【0022】さらに、第2のクランプレベル制御信号発
生回路10は、第1のクランプレベル制御信号をメモリ
ー101に記憶し、随時読み出して、スイッチ102を
介して切り換え回路13に供給する。ここでスイッチ1
02はスイッチ制御入力端子103に供給される第2の
クランプレベル制御信号ゲートパルスGP3によりMU
SE信号の第653ラインと第1125ラインのクラン
プレベル期間以外にもON状態とされる。これにより、
第2のクランプレベル制御信号発生回路10の出力は、
クランプレベル期間のMUSE信号のMSBを、クラン
プレベルゲートパルスGP3により任意の時間出力する
ことができるものとなる。
【0023】また、クランプ誤差検出回路9は、デジタ
ル映像信号の基準信号レベル期間のデジタル信号とクラ
ンプレベルの設定値に相当する基準デジタル信号の差を
とりクランプ誤差を検出する。切り換え回路13は、こ
のクランプ誤差が所定の値以上であれば第2のクランプ
レベル制御信号を出力し、クランプ誤差が所定の値以下
であれば第1のクランプレベル制御信号を出力する。積
分回路8は切り換え回路13の出力である第1のクラン
プレベル制御信号または第2のクランプレベル制御信号
を抵抗83を介してコンデンサ81で積分して、増幅回
路82で増幅して、その出力をアナログ信号のクランプ
レベル信号としてスイッチ43を介して抵抗42とコン
デンサ41から成るクランプ回路4に供給する。
【0024】クランプ回路4では、スイッチ43はスイ
ッチ制御入力端子44に供給されるクランプゲートパル
スGP1によりMUSE信号の水平同期信号期間にON
状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端に現
れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの平均直流
レベルがクランプレベル信号と一致するようにクランプ
される。
【0025】このように構成された第1の実施例によれ
ば、電源投入時やMUSE信号の受信開始時などクラン
プレベル信号の値が大きくはずれているときは、クラン
プ誤差検出回路9の検出するクランプ誤差が大きくな
り、切り換え回路13から、第1のクランプレベル制御
信号をメモリー101に記憶し映像信号の基準信号レベ
ル期間以外にも読みだした第2のクランプレベル制御信
号が出力されるので、フィードバック系の動作が高速化
され、正しいクランプレベル信号を得るまでに積分回路
8がクランプレベル制御信号を積分するのに要する時間
が大幅に短縮され、さらにクランプレベル信号の値がほ
ぼ正しい値に到達した後はクランプ誤差検出回路9の検
出するクランプ誤差が小さくなり、切り換え回路13か
ら、第1のクランプレベル制御信号が出力されるので、
フィードバック系の動作が低速化され復調した映像にフ
リッカーノイズが発生するようなことはない。すなわち
電源投入時や受信開始時等の過渡応答は十分高速で、し
かも信号復調時にはフリッカーノイズなどの発生しない
十分安定した特性を有するクランプ制御回路を提供する
ことができる。
【0026】図2は本発明の第2の実施例におけるクラ
ンプ制御回路のブロック図を示すものである。ここで、
第1の実施例を示す図1とその目的および動作が同じも
のについては同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0027】図2において12はフレーム同期確立検出
信号の入力端子である。11は切り換え制御回路で、ク
ランプ誤差検出回路9が検出するクランプ誤差と映像信
号のフレーム同期確立検出信号を入力とし、(表1)の
ように切り換え手段を制御する。その他は図1の構成と
同じである。
【0028】以上のように構成した図2の実施例のクラ
ンプ制御回路において、以下にその動作を説明する。
【0029】MUSE信号入力端子1に入力されたMU
SE信号は、増幅回路2により所定の信号振幅になるよ
うに増幅された後、帯域制限用の低域通過フィルター3
を介してクランプ回路4のクランプ用コンデンサ41に
供給され、所定のレベルにクランプされる。このクラン
プ出力は電流増幅回路5で電流増幅された後、A/D変
換回路6でデジタル信号に変換される。このデジタル信
号は図示しない信号処理部に供給される。
【0030】第1のクランプレベル制御信号発生回路7
はA/D変換回路6でデジタル化されたMUSE信号の
MSBを入力して、フィードバック制御を行うためイン
バータ71でデータを反転し、スイッチ72を介して切
り換え回路13に供給する。ここでスイッチ72はスイ
ッチ制御入力端子73に供給される第1のクランプレベ
ルゲートパルスGP2によりMUSE信号の第653ラ
インと第1125ラインのクランプレベル期間にON状
態とされる。これにより、第1のクランプレベル制御信
号発生回路7の出力は、クランプレベル期間のMUSE
信号の最上位ビットとなる。MUSE信号の基準信号レ
ベルは図3に示す第563ラインと第1125ラインの
クランプレベルとして示され、その値は8ビット表示で
128/256となっているため、第1のクランプレベ
ル制御信号発生回路7の出力であるクランプレベル期間
のMUSE信号のMSBの反転データは、映像信号の基
準信号レベル期間のデジタル信号とクランプレベル設定
値に相当する基準デジタル信号を比較して得られたデジ
タルデータでありクランプレベル制御信号となってい
る。
【0031】さらに、第2のクランプレベル制御信号発
生回路10は、第1のクランプレベル制御信号をメモリ
ー101に記憶し、随時読み出して、スイッチ102を
介して切り換え回路13に供給する。ここでスイッチ1
02はスイッチ制御入力端子103に供給される第2の
クランプレベル制御信号ゲートパルスGP3によりMU
SE信号の第653ラインと第1125ラインのクラン
プレベル期間以外にもON状態とされる。これにより、
第2のクランプレベル制御信号発生回路10の出力は、
クランプレベル期間のMUSE信号のMSBを、クラン
プレベルゲートパルスGP3により任意の時間出力する
ことができるものとなる。
【0032】また、クランプ誤差検出回路9は、デジタ
ル映像信号の基準信号レベル期間のデジタル信号とクラ
ンプレベルの設定値に相当する基準デジタル信号の差を
とりクランプ誤差を検出する。
【0033】切り換え制御回路11は、クランプ誤差検
出回路9が検出したクランプ誤差と入力端子12より入
力された映像信号のフレーム同期確立検出信号を入力と
し、これらの状態により(表1)のように切り換え回路
13を制御する。切り換え回路13は、切り換え制御回
路11の制御により、第1のクランプレベル制御信号ま
たは第2のクランプレベル制御信号を出力する。積分回
路8は切り換え回路13の出力である第1のクランプレ
ベル制御信号または第2のクランプレベル制御信号を抵
抗83を介してコンデンサ81で積分して、増幅回路8
2で増幅して、その出力をアナログ信号のクランプレベ
ル信号としてスイッチ43を介して抵抗42とコンデン
サ41から成るクランプ回路4に供給する。
【0034】クランプ回路4では、スイッチ43はスイ
ッチ制御入力端子44に供給されるクランプゲートパル
スGP1によりMUSE信号の水平同期信号期間にON
状態となり、これにより、コンデンサ41の出力端に現
れるMUSE信号は、水平同期信号期間HDの平均直流
レベルがクランプレベル信号と一致するようにクランプ
される。
【0035】このように構成された第2の実施例によれ
ば、電源投入時やMUSE信号の受信開始時などクラン
プレベル信号の値が大きくはずれているときは切り換え
回路13から出力されるクランプレベル制御信号は第2
のクランプレベル制御信号となり、フィードバック系の
動作が高速化され、正しいクランプレベル信号を得るま
でに積分回路8がクランプレベル制御信号を積分するの
に要する時間が大幅に短縮され、また、フレーム同期が
確立してクランプ誤差が小さくなった後はフレーム同期
がはずれるまでの間、S/Nの劣化等の影響でクランプ
誤差がいかに誤動作しようとも切り換え回路13から出
力されるクランプレベル制御信号は常に第1のクランプ
レベル制御信号となり、フィードバック系の動作が低速
化され復調した映像にフリッカーノイズが発生するよう
なことはない。さらに、このように構成すれば、フレー
ム同期確立中は、クランプ誤差によらず、常に切り替え
回路13は第1のクランプレベル制御信号を出力するの
でクランプ誤差の判定しきい値を第1の実施例よりも小
さく設定することが可能となる。すなわち電源投入時や
受信開始時等の過渡応答は十分高速でさらに第1の実施
例よりもクランプレベルを真値に近い値まで追い込むこ
とができ、しかも信号復調時にはS/Nの劣化などによ
るクランプ誤差量の誤判定による切り換え手段誤動作に
起因するのフリッカーノイズなどの発生も全く無いきわ
めて安定した特性を有するクランプ制御回路を提供する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、電源投入時やMUSE信号の受信開始時
などクランプレベル信号の値が大きくはずれているとき
は、クランプ誤差検出手段の検出するクランプ誤差が大
きくなり、切り換え手段から、第1のクランプレベル制
御信号をメモリーに記憶し映像信号の基準信号レベル期
間以外にも読みだした第2のクランプレベル制御信号が
出力されるので、フィードバック系の動作が高速化さ
れ、正しいクランプレベル信号を得るまでに積分回路が
クランプレベル制御信号を積分するのに要する時間が大
幅に短縮され、さらにクランプレベル信号の値がほぼ正
しい値に到達した後はクランプ誤差検出手段の検出する
クランプ誤差が小さくなり、切り換え手段から、第1の
クランプレベル制御信号が出力されるので、フィードバ
ック系の動作が低速化され復調した映像にフリッカーノ
イズが発生するようなことはない。つまり、切り換え時
のクランプ電位の差異が発生することなく切換えノイズ
等を全く発生しないクランプ制御回路を提供することが
できる。すなわち、電源投入時や受信開始時等の過渡応
答は十分高速で、しかも信号復調時にはフリッカーノイ
ズなどの発生しない十分安定した特性を有するクランプ
制御回路を提供することができる。
【0037】さらに請求項2記載の発明によれば、電源
投入時やMUSE信号の受信開始時などクランプレベル
信号の値が大きくはずれているときは切り換え手段から
出力されるクランプレベル制御信号は第2のクランプレ
ベル制御信号となり、フィードバック系の動作が高速化
され、正しいクランプレベル信号を得るまでに積分回路
8がクランプレベル制御信号を積分するのに要する時間
が大幅に短縮され、また、フレーム同期確立してクラン
プ誤差を小さくなった後はフレーム同期がはずれるまで
の間、S/Nの劣化等の影響でクランプ誤差がいかに誤
動作しようとも切り換え回路から出力されるクランプレ
ベル制御信号は常に第1のクランプレベル制御信号とな
り、フィードバック系の動作が低速化され復調した映像
にフリッカーノイズが発生するようなことはない。さら
に、このように構成すれば、フレーム同期確立中は、ク
ランプ誤差によらず、常に切り替え回路は第1のクラン
プレベル制御信号を出力するのでクランプ誤差の判定し
きい値を第1の実施例よりも小さく設定することが可能
となる。すなわち電源投入時や受信開始時等の過渡応答
は十分高速でさらに第1の実施例よりもクランプレベル
を真値に近い値まで追い込むことができ、しかも信号復
調時にはS/Nの劣化などによるクランプ誤差量の誤判
定による切り換え手段誤動作に起因するフリッカーノイ
ズなどの発生も全く無いきわめて安定した特性を有する
クランプ制御回路を提供することができ、その実用効果
は大きい。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施例におけるクランプ制御回
路のブロック図
【0040】
【図2】本発明の第2の実施例におけるクランプ制御回
路のブロック図
【0041】
【図3】MUSE方式の伝送信号形式
【0042】
【図4】MUSE信号の同期信号波形図
【0043】
【図5】従来のクランプ制御回路のブロック図
【0044】
【符号の説明】
1 MUSE信号の入力端子 2 増幅回路 3 帯域制限用の低域通過フィルター 4 クランプ回路 5 電流増幅回路 6 A/D変換回路 7 第1のクランプレベル制御信号発生回路 8 積分回路 9 クランプ誤差検出回路 10 第2のクランプレベル制御信号発生回路 11 切り替え制御回路 12 フレーム同期確立検出信号の入力端子 13 切り換え回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号をクランプレベル信号によって
    示されるレベルにクランプするクランプ手段と、前記ク
    ランプ手段がクランプしたアナログ映像信号をデジタル
    映像信号に変換するアナロク−デジタル変換手段と、
    1のクランプレベル制御信号を出力する第1のクランプ
    レベル制御信号発生手段と、第2のクランプレベル制御
    信号を出力する第2のクランプレベル制御信号発生手段
    と、前記第1のクランプレベル制御信号発生手段が発生
    した第1のクランプレベル制御信号と前記第2のクラン
    プレベル制御信号発生手段が発生した第2のクランプレ
    ベル制御信号を切り換えて出力する切り換え手段と、 前記切り換え手段が出力する第1のクランプレベル制御
    信号または第2のクランプレベル制御信号を積分して前
    記クランプ手段にクランプレベル信号を出力する積分手
    段と、前記アナログ−デジタル変換手段が変換したデジ
    タル映像信号の基準信号レベル期間のデジタル信号とク
    ランプレベルの設定値に相当する基準デジタル信号の差
    をとりクランプ誤差を検出するクランプ誤差検出手段と
    を備えたクランプ制御回路において、 前記第1のクランプレベル制御信号発生手段は、前記ア
    ナログ−デジタル変換手段が変換したデジタル映像信号
    の基準レベル期間のデジタル信号とクランプレベルの設
    定値に相当する基準デジタル信号を比較して得られたデ
    ジタルデータを映像信号の基準信号レベル期間内に第1
    のクランプレベル制御信号として出力し、前記第2のク
    ランプレベル制御信号発生手段は、前記第1のクランプ
    レベル制御信号発生手段が発生した第1のクランプレベ
    ル制御信号をメモリーに記憶し映像信号の基準信号レベ
    ル期間以外にも読み出して第2のクランプレベル制御信
    号として出力し、 前記クランプ誤差検出手段が検出したクランプ誤差が所
    定の値以上であれば前記切り換え手段が第2のクランプ
    レベル制御信号を出力し、クランプ誤差が所定の値以下
    であれば前記切り換え手段が第1のクランプレベル制御
    信号を出力するように動作することを特徴とするクラン
    プ制御回路。
  2. 【請求項2】 切り換え手段を設け、クランプ誤差検出
    手段が検出したクランプ誤差と映像信号のフレーム同期
    確立検出信号を前記切り換え手段の制御入力に入力し、
    前記クランプ誤差が所定の値以上でフレーム同期が不確
    立の場合、第2のクランプレベル制御信号を出力するよ
    うに前記切り換え手段を制御し、前記クランプ誤差が所
    定の値以上でフレーム同期が確立すると前記切り換え手
    段を前の状態を保持するように制御し、前記クランプ誤
    差が所定の値以下でフレーム同期が不確立の場合、第2
    のクランプレベル制御信号を出力するように、前記クラ
    ンプ誤差が所定の値以下でフレーム同期が確立すると第
    1のクランプレベル制御信号を出力するように前記切り
    換え手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のクランプ制御回路。
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