JPH0710757A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0710757A
JPH0710757A JP15178393A JP15178393A JPH0710757A JP H0710757 A JPH0710757 A JP H0710757A JP 15178393 A JP15178393 A JP 15178393A JP 15178393 A JP15178393 A JP 15178393A JP H0710757 A JPH0710757 A JP H0710757A
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JP
Japan
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composition
oral cavity
carboxylic acid
hydrate
sodium
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Application number
JP15178393A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
隆司 山本
Junji Furusawa
潤二 古澤
Nobuyuki Inoue
信行 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 口腔用組成物を提供する。 【構成】 9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メ
チル−10−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−
オキソ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]
ベンズオキサジン−6−カルボン酸、その塩、その水和
物及びその塩の水和物からなる成分の群より選ばれる1
種または2種以上の成分を含有することを特徴とする口
腔用組成物、並びに5−エチル−5,8−ジヒドロ−8
−オキソフロ[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−
7−カルボン酸、その塩、その水和物及びその塩の水和
物からなる成分の群より選ばれる1種または2種以上の
成分を含有することを特徴とする口腔用組成物に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科領域における二大疾患である歯肉炎
や歯槽膿漏等の歯周病及びう歯(虫歯)の予防のため、
日常生活において歯口清掃や歯肉マッサ−ジを行なうこ
とは極めて重要である。
【0003】従来、これらの病因は歯牙に沈着した歯石
やプラーク(歯垢)の非特異的な刺激によるものと考え
られていた。しかし、歯周病及びう歯(虫歯)の病因に
関する細菌学的及び免疫学的研究の進歩により、プラー
ク中に存在する200種を越える細菌の中でも、限られ
た細菌、特に、アクチノバシルス(Actinobacillus)
属、ポルフィロモナス(Porphyromonas )属、エイケネ
ラ(Eikenella )属等の嫌気性菌が起因菌として大きく
関与していることが明らかになった。
【0004】近年、歯周病及びう歯(虫歯)の予防に
は、起因菌の生育を抑制する塩化セチルピリジニウム等
の4級アンモニウム系化合物やクロルヘキシジン塩類等
のビスグアニド系化合物等の殺菌剤を配合した歯磨用組
成物が用いられている。しかし、殺菌剤を配合した歯磨
用組成物により歯の表面が着色したり、また歯磨用組成
物中の殺菌剤の安定性及び効果等において必ずしも満足
できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記現状
を鑑み、鋭意研究の結果、9−フルオロ−2,3−ジヒ
ドロ−3−メチル−10−(4−エチル−1−ピペラジ
ニル)−7−オキソ−7H−ピリド[1,2,3−d
e][1,4]ベンズオキサジン−6−カルボン酸、そ
の塩、その水和物またはその塩の水和物並びに5−エチ
ル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ[3,2−b]
−1,8−ナフチリジン−7−カルボン酸、その塩、そ
の水和物またはその塩の水和物が、歯周病起因菌に対し
て優れた抗菌活性を示すことを見いだし、更には、それ
ら化合物が口腔用組成物中で安定に存在することを見い
だした。従って、上記化合物を配合した歯周病及びう歯
(虫歯)の予防・治療用の口腔用組成物を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、9
−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−10−
(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−7H
−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンズオキサ
ジン−6−カルボン酸、その塩、その水和物及びその塩
の水和物からなる成分の群より選ばれる1種または2種
以上の成分を含有することを特徴とする口腔用組成物並
びに5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ
[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−7−カルボン
酸、その塩、その水和物及びその塩の水和物からなる成
分の群より選ばれる1種または2種以上の成分を含有す
ることを特徴とする口腔用組成物に関する。
【0007】本発明の口腔用組成物の例としては、練歯
磨剤、粉歯磨剤、液状歯磨剤、潤性歯磨剤(半練歯磨
剤)、水歯磨剤、マウスウォッシュ、デンタルリンス、
口腔用パスタ剤、トローチ及びチューインガム等を挙げ
ることができる。
【0008】本発明の口腔用組成物は、公知の製剤技術
を適宜用いて製造することができ、また、研磨剤、粘結
剤、粘稠剤、界面活性剤、香料及び甘味剤等の通常用い
られる各種成分を本発明の口腔用組成物中に、口腔用組
成物の種類に応じて適宜、本発明の効果を損なわない程
度に配合することができる。
【0009】以下に、本発明の口腔用組成物に配合する
ことができる各種成分の具体例を挙げる。
【0010】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる研磨剤としては、第2リン酸カルシウム・2水和
物、第2リン酸カルシウム・無水物、第1リン酸カルシ
ウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリ
ン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水
ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリ
ウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイ
ト、ケイ酸ジルコニウム及び合成樹脂等の1種または2
種以上を本発明の効果を損なわない程度に配合すること
ができる。
【0011】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる粘結剤としては、カラゲナン、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース及びカルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロースナトリウム等のセルロース誘導体、キサンタ
ンガム、トラガカントガム、カラヤガム及びアラビヤガ
ム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー及びポリビニル
ピロリドン等の合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウム
シリカゲル、ビーガム及びラポナイト等の無機粘結剤等
の1種または2種以上を本発明の効果を損なわない程度
に配合することができる。
【0012】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる粘稠剤としては、ソルビット、グリセリン、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、キシリトール、マルチトール及びラクチ
トール等の1種または2種以上を本発明の効果を損なわ
ない程度に配合することができる。
【0013】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオ
ン界面活性剤及び両性イオン界面活性剤等の各種界面活
性剤を挙げることができ、具体的には、陰イオン界面活
性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム及びミリスチル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウ
ロイルザルコシン酸ナトリウム及びN−ミリストイルザ
ルコシン酸ナトリウム等のN−アシルザルコシン酸ナト
リウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素
添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウ
ム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイル
グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸
塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−
メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィ
ンスルホン酸ナトリウム及びジオクチルスルホコハク酸
ナトリウム等を挙げることができる。
【0014】非イオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪
酸エステル、マルトース脂肪酸エステル及びラクトース
脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂
肪酸エステル及びラクチトール脂肪酸エステル等の糖ア
ルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレート及びポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノエタノ
ールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチ
ン酸モノエタノールアミド及びミリスチン酸ジエタノー
ルアミド等の脂肪酸エタノールアミド、ソルビタン脂肪
酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチ
レン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン共重合体及びポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン脂肪酸エステル等を挙げることができ
る。
【0015】両性イオン界面活性剤としては、N−ラウ
リルジアミノエチルグリシン及びN−ミリスチルジアミ
ノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリ
シン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウ
ムベタイン及び2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイ
ミダゾリンベタインナトリウム等を挙げることができ、
上述の各種界面活性剤の1種または2種以上を本発明の
効果を損なわない程度に配合することができる。
【0016】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる香料としては、メントール、アネトール、カルボ
ン、オイゲノール、リモネン、オシメン、n−デシルア
ルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、サリ
チル酸メチル、メチルアセテート、シトロネリルアセテ
ート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワ
ニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、
レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂
皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油及
びユーカリ油等の1種または2種以上を本発明の効果を
損なわない程度に配合することができる。
【0017】本発明の口腔用組成物に配合することがで
きる甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオ
サイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチル
リチン、ペリラルチン、ソーマチン、アスパラチルフェ
ニルアラニンメチルエステル及びp−メトキシシンナミ
ックアルデヒド等の1種または2種以上を本発明の効果
を損なわない程度に配合することができる。
【0018】本発明の口腔用組成物における1成分であ
る、9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−1
0−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−
7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンズオ
キサジン−6−カルボン酸の3位の炭素原子は不斉であ
るため、2種の光学異性体が存在する。
【0019】該光学異性体の具体例は、3S−9−フル
オロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−10−(4−エ
チル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−7H−ピリド
[1,2,3−de][1,4]ベンズオキサジン−6
−カルボン酸及び3R−9−フルオロ−2,3−ジヒド
ロ−3−メチル−10−(4−エチルー1ーピペラジニ
ル)−7−オキソ−7H−ピリド[1,2,3−de]
[1,4]ベンズオキサジン−6−カルボン酸である。
【0020】該光学異性体のうち活性を示す光学異性体
はS体であり、本発明の口腔用組成物における1成分で
ある、9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−
10−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ
−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンズ
オキサジン−6−カルボン酸は、ラセミ体、S体の活性
を損なわない程度のR体を含む混合物もしくはS体のみ
の単一体を含むものとする。
【0021】本発明の口腔用組成物における1成分であ
る、9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−1
0−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−
7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンズオ
キサジン−6−カルボン酸の塩としては、カルボキシル
基における塩を挙げることができる。該カルボキシル基
における塩の具体例としては、リチウム、ナトリウム及
びカリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグ
ネシウム及びバリウム等のアルカリ土類金属との塩、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチル
ピペリジン、N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、
ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミ
ン、N−ベンジル−β−フェネチルアミン、1−エフェ
ナミン及びN,N’−ジベンジルエチレンジアミン等の
含窒素有機塩基及びアンモニウム塩等を挙げることがで
きる。
【0022】本発明の口腔用組成物における1成分であ
る、9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−1
0−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−
7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンズオ
キサジン−6−カルボン酸及びその水和物としては、1
/2水和物、1水和物、3/2水和物及び2水和物等を
挙げることができる。
【0023】本発明の口腔用組成物における1成分であ
る、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ
[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−7−カルボン
酸の塩としては、カルボキシル基における塩を挙げるこ
とができる。該カルボキシル基における塩の具体例とし
ては、リチウム、ナトリウム及びカリウム等のアルカリ
金属との塩、カルシウム、マグネシウム及びバリウム等
のアルカリ土類金属との塩、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジ
メチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモ
ルホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、
プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベンジル−β−フ
ェネチルアミン、1−エフェナミン及びN,N’−ジベ
ンジルエチレンジアミン等の含窒素有機塩基及びアンモ
ニウム塩等を挙げることができる。
【0024】本発明の口腔用組成物における1成分であ
る、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ
[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−7−カルボン
酸及びその塩の水和物としては、1/2水和物、1水和
物、3/2水和物及び2水和物等を挙げることができ
る。
【0025】本発明の口腔用組成物における、9−フル
オロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−10−(4−エ
チル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−7H−ピリド
[1,2,3−de][1,4]ベンズオキサジン−6
−カルボン酸、その塩、その水和物及びその塩の水和物
からなる成分の群より選ばれる1種または2種以上の成
分の総含量は、本発明の口腔用組成物に対し、通常0.
001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%
である。
【0026】また、本発明の口腔用組成物における、5
−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソフロ[3,2
−b]−1,8−ナフチリジン−7−カルボン酸、その
塩、その水和物及びその塩の水和物からなる成分の群よ
り選ばれる1種または2種以上の成分の総含量は、本発
明の口腔用組成物に対し、通常0.001〜1重量%、
好ましくは0.01〜0.1重量%である。
【0027】歯周病またはう歯(虫歯)の予防・治療に
は、本発明の口腔用組成物を、例えば歯磨剤の場合は1
日1回乃至数回、患部または/および患部周辺に適当量
を塗布して、指等でマッサージするか、若しくは歯ブラ
シ等でブラッシングする等により可能である。
【0028】以下に、本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例及び試験例のみに限定されるべきも
のではない。
【0029】以下、3S−9−フルオロ−2,3−ジヒ
ドロ−3−メチル−10−(4−エチル−1−ピペラジ
ニル)−7−オキソ−7H−ピリド[1,2,3−d
e][1,4]ベンズオキサジン−6−カルボン酸を化
合物Aと略し、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オ
キソフロ[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−7−
カルボン酸ナトリウム・1水和物を化合物Bと略する。
【0030】
【実施例】
実施例1 下記の処方に従い、練歯磨剤を調製した。
【0031】 化合物A 50mg リン酸水素ナトリウム 50g グリセリン 30g カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5g ラウリル硫酸ナトリウム 1g サッカリンナトリウム 0.1g 精製水 適量 合計 100g
【0032】実施例2 下記の処方に従い、練歯磨剤を調製した。
【0033】 化合物B 50mg リン酸水素ナトリウム 50g グリセリン 30g カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5g ラウリル硫酸ナトリウム 1g サッカリンナトリウム 0.1g 精製水 適量 合計 100g
【0034】実施例3 下記の処方に従い、練歯磨剤を調製した。
【0035】 化合物A 60mg リン酸水素ナトリウム 50g グリセリン 30g カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5g ラウリル硫酸ナトリウム 1g サッカリンナトリウム 0.1g 精製水 適量 合計 100g
【0036】実施例4 下記の処方に従い、練歯磨剤を調製した。
【0037】 化合物B 60mg リン酸水素ナトリウム 50g グリセリン 30g カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5g ラウリル硫酸ナトリウム 1g サッカリンナトリウム 0.1g 精製水 適量 合計 100g
【0038】実施例5 市販の練歯磨剤(商品名 ホワイト アンド ホワイ
ト:ライオン株式会社製)99.9gに化合物A 0.
1gを加えてよく混和し、総量100gの練歯磨剤を調
製した。
【0039】実施例6 市販の練歯磨剤(商品名 ホワイト アンド ホワイ
ト:ライオン株式会社製)99.9gに化合物B 0.
1gを加えてよく混和し、総量100gの練歯磨剤を調
製した。
【0040】実施例7 市販の練歯磨剤(商品名 ホワイト アンド ホワイ
ト:ライオン株式会社製)99.94gに化合物A 6
0mgを加えてよく混和し、総量100gの練歯磨剤を
調製した。
【0041】実施例8 市販の練歯磨剤(商品名 ホワイト アンド ホワイ
ト:ライオン株式会社製)99.94gに化合物B 6
0mgを加えてよく混和し、総量100gの練歯磨剤を
調製した。
【0042】
【試験例】
試験例1 歯周病起因菌に対する抗菌力 滅菌したGAMブイヨン「ニッスイ」(日水製薬株式会
社製)5mlに被験菌株をそれぞれ嫌気条件下、37℃
で一夜増殖させた。被験菌は、嫌気性菌3種、アクチノ
バシルス アクチノマイセテムコミタンス(Actinobaci
llus actinomycetemcomitans)、ポルフィロモナス ジ
ンジバリス(Porphyromonas gingivalis)、エイケネラ
コロデンス(Eikenella corrodens )を用いた。一夜
増殖させた菌液を108 及び106 CFU(コロニー形
成単位:colony-forming unit )/mlの菌量に調製し
た。
【0043】変法GAM寒天培地「ニッスイ」(日水製
薬株式会社製)20ml中に、化合物Aまたは化合物B
を最終濃度として、100μg/ml、50μg/m
l、25μg/ml、〜0.025μg/mlまたは
0.0125μg/mlを含有させた変法GAM寒天培
地を調製した。
【0044】調製した変法GAM寒天培地上に、先に調
製した菌液をミクロプランター(佐久間製作所製)にて
接種し、ただちに嫌気条件下、37℃で2〜3日間培養
した。抗菌力は最小発育阻止濃度(Minimum Inhibitory
Concentration;MIC)として判定した(表1)。
【0045】
【表1】
【0046】試験例2 化合物A及び化合物Bの口腔用
組成物中における安定性 実施例3、4、7及び8にて調製した練歯磨剤を、室温
及び40℃で、15、30、60及び90日間保存し、
該練歯磨剤中の化合物A及び化合物Bの残存率(%)を
下記方法にて測定した(表2)。
【0047】(1)化合物Aの分析 化合物A含有練歯磨剤 5gを精密に量り、これに抽出
液(CH3CN :水=1:1)20mlを加えて、約10分
間振盪したのち、3000rpmで約10分間遠心分離
した。上澄液は分取し、残渣に抽出液を加え、同様の操
作を繰り返した(20ml×3回、15ml×2回)。
すべての上澄液を合わせ、水を加えて正確に100ml
とした。この液をメンブランフィルター(0.45μ
m)で濾過して試験溶液とした。
【0048】別に、化合物A 28mgを精密に量り、
抽出液を加えて正確に100mlとし、この液5mlを
正確にとり、抽出液を加えて正確に50mlとして標準
溶液とした。
【0049】試験溶液及び標準溶液について、日本薬局
方一般試験法液体クロマトグラフ法に従い、下記の条件
で測定し、得られた化合物Aのピーク面積から絶対検量
線法により含量を求め、含量の比率から残存率(%)を
測定した。
【0050】測定条件; 検出波長:290nm カラム:Intersil ODS-2 4.6φ×150mm 移動相:50mM KH2PO4 (リン酸溶液でpH 2.4に調整):
CH3CN =9:2 カラム温度:35℃ 流量:1.0ml/分 感度:0.08AUFS
【0051】(2)化合物Bの分析 化合物B含有練歯磨剤 5gを精密に量り、これに0.
1Nカセイソーダ 20mlを加えて約10分間振盪し
たのち、3000rpmで約10分間遠心分離した。上
澄液を分取し、残渣に0.1Nカセイソーダ 20ml
を加え同様に抽出操作を6回繰り返し、全量を合わせ、
水を加えて正確に200mlとした。この液25mlを
正確にとり、リン酸を用いてpHを7.2〜7.3に調
整したのち、メタノール50ml及び水を加えて正確に
100mlとした。この液をメンブランフィルター
(0.45μm)で濾過し試験溶液とした。
【0052】別に、化合物B 100mgを精密に量
り、メタノール50ml及び水を加えて正確に100m
lとし、この液3mlを正確にとり、メタノール25m
l及び水を加えて正確に50mlとし、更にこの液を1
0倍希釈して標準溶液とした。試験溶液及び標準溶液に
ついて、日本薬局方一般試験法液体クロマトグラフ法に
従い、下記の条件で測定し、得られた化合物Bのピーク
面積から絶対検量線法により含量を求め、含量の比率か
ら残存率(%)を測定した。
【0053】測定条件; 検出波長:280nm カラム:Intersil ODS-2 4.6φ×150mm 移動相:50mM KH2PO4 (リン酸溶液でpH 2.4に調整):
CH3OH=1:1 カラム温度:35℃ 流量:0.7ml/分 感度:0.02AUFS
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】上述のように、アクチノバシルス アク
チノマイセテムコミタンス、ポルフィロモナス ジンジ
バリス及びエイケネラ コロデンス等の歯周病起因菌に
対し優れた抗菌活性を示す化合物は口腔用組成物中で非
常に安定に存在するため、本発明の口腔用組成物は、歯
肉炎や歯槽膿漏等の歯周病またはう歯(虫歯)の予防・
治療に非常に有用なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−
    メチル−10−(4−エチル−1−ピペラジニル)−7
    −オキソ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,
    4]ベンズオキサジン−6−カルボン酸、その塩、その
    水和物及びその塩の水和物からなる成分の群より選ばれ
    る1種または2種以上の成分を含有することを特徴とす
    る口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オ
    キソフロ[3,2−b]−1,8−ナフチリジン−7−
    カルボン酸、その塩、その水和物及びその塩の水和物か
    らなる成分の群より選ばれる1種または2種以上の成分
    を含有することを特徴とする口腔用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508338A (ja) * 2004-08-02 2008-03-21 グラクソ グループ リミテッド 口腔乾燥症用新規組成物

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