JPH0710706A - 農薬組成物の製造法 - Google Patents
農薬組成物の製造法Info
- Publication number
- JPH0710706A JPH0710706A JP15036993A JP15036993A JPH0710706A JP H0710706 A JPH0710706 A JP H0710706A JP 15036993 A JP15036993 A JP 15036993A JP 15036993 A JP15036993 A JP 15036993A JP H0710706 A JPH0710706 A JP H0710706A
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- JP
- Japan
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- agrochemical composition
- production
- foaming
- solid acid
- agrochemical
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Abstract
(57)【要約】
【構成】有害生物防除活性成分または植物生長調節成分
である農薬活性成分、炭酸塩および固体酸を含有する発
泡性農薬組成物を製造するに際して、予め炭酸塩および
/または固体酸を乾燥させる前処理を行うことにより、
製造される発泡性農薬組成物中の水分含量が発泡性農薬
組成物全量に対して0.2重量%以下となるようにする
農薬組成物の製造法。 【効果】本発明の農薬組成物の製造法は、保存安定性に
優れた発泡性農薬組成物を確実に製造することのできる
ものである。
である農薬活性成分、炭酸塩および固体酸を含有する発
泡性農薬組成物を製造するに際して、予め炭酸塩および
/または固体酸を乾燥させる前処理を行うことにより、
製造される発泡性農薬組成物中の水分含量が発泡性農薬
組成物全量に対して0.2重量%以下となるようにする
農薬組成物の製造法。 【効果】本発明の農薬組成物の製造法は、保存安定性に
優れた発泡性農薬組成物を確実に製造することのできる
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農薬組成物の製造法に関
するものである。
するものである。
【従来の技術】従来、特公昭45−24360号公報、
特公昭47−27930号公報、特公昭50−2012
8号公報、特開平3−264503号公報等において、
炭酸塩と固体酸とを含有する各種発泡性農薬組成物が知
られている。
特公昭47−27930号公報、特公昭50−2012
8号公報、特開平3−264503号公報等において、
炭酸塩と固体酸とを含有する各種発泡性農薬組成物が知
られている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の発泡性農薬組成物は、その製造時の条件によっては保
存安定性に欠ける場合があり、その結果として、該発泡
性農薬組成物の施用時における発泡、拡散性が充分でな
い場合が見られるなどの課題が残されていた。
の発泡性農薬組成物は、その製造時の条件によっては保
存安定性に欠ける場合があり、その結果として、該発泡
性農薬組成物の施用時における発泡、拡散性が充分でな
い場合が見られるなどの課題が残されていた。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこうした課
題を解決すべく検討を続けた結果、従来の発泡性農薬組
成物は、製造原料自身が空気中の水分を吸収しているこ
とがあり、そのため炭酸塩と固体酸とが反応して炭酸ガ
スを発生し分解することにより、得られる農薬組成物の
品質が必ずしも一定しないことを見出すと共に、製造原
料、特に、炭酸塩および/または固体酸を予め乾燥する
ことにより、こうした不都合を解消できることを見出
し、本発明に至った。即ち、本発明は、有害生物防除活
性成分または植物生長調節成分である農薬活性成分、炭
酸塩および固体酸を含有する発泡性農薬組成物を製造す
るに際して、予め炭酸塩および/または固体酸を乾燥さ
せる前処理を行うことにより、製造される発泡性農薬組
成物中の水分含量が発泡性農薬組成物全量に対して0.
2重量%以下となるようにする農薬組成物の製造法を提
供するものであって、このようにして得られる農薬組成
物は品質が一定しており、施用時における発泡、拡散性
がよい。
題を解決すべく検討を続けた結果、従来の発泡性農薬組
成物は、製造原料自身が空気中の水分を吸収しているこ
とがあり、そのため炭酸塩と固体酸とが反応して炭酸ガ
スを発生し分解することにより、得られる農薬組成物の
品質が必ずしも一定しないことを見出すと共に、製造原
料、特に、炭酸塩および/または固体酸を予め乾燥する
ことにより、こうした不都合を解消できることを見出
し、本発明に至った。即ち、本発明は、有害生物防除活
性成分または植物生長調節成分である農薬活性成分、炭
酸塩および固体酸を含有する発泡性農薬組成物を製造す
るに際して、予め炭酸塩および/または固体酸を乾燥さ
せる前処理を行うことにより、製造される発泡性農薬組
成物中の水分含量が発泡性農薬組成物全量に対して0.
2重量%以下となるようにする農薬組成物の製造法を提
供するものであって、このようにして得られる農薬組成
物は品質が一定しており、施用時における発泡、拡散性
がよい。
【0003】本発明において、炭酸塩、固体酸を乾燥さ
せる方法は特に限定されないが、例えば、「医薬品開発
講座第18巻 製剤工学」(地人書店刊)第 132〜139
頁の記載等を参照することができ、具体例としては、平
流型熱風乾燥機、通気型熱風乾燥機、流動型熱風乾燥
機、気流型乾燥機、噴霧乾燥機、攪拌型乾燥機等の熱風
乾燥機、真空棚式乾燥機、ドラムドライヤー、円筒表面
乾燥機等の伝熱加熱乾燥機、凍結真空乾燥機などが挙げ
られる。本発明において、製造される発泡性農薬組成物
中の水分含量が発泡性農薬組成物全量に対して0.2重
量%以下となるようにするために、炭酸塩、固体酸以外
の発泡性農薬組成物の構成要素である農薬活性成分、さ
らに必要により適宜添加されることのある界面活性剤、
製剤用担体等の製剤用補助剤についても必要により予め
乾燥処理を行うことができる。尚、本発明において水分
含量が0.2重量%以下というのは、カールフィッシャ
ー法により水分含量を測定した場合の水分含量値が0.
2重量%以下という意味であるが、炭酸塩はカールフィ
ッシャー溶液と反応するため、水分気化装置で水分を気
化した後にカールフィッシャー法により測定する方法が
採られる。
せる方法は特に限定されないが、例えば、「医薬品開発
講座第18巻 製剤工学」(地人書店刊)第 132〜139
頁の記載等を参照することができ、具体例としては、平
流型熱風乾燥機、通気型熱風乾燥機、流動型熱風乾燥
機、気流型乾燥機、噴霧乾燥機、攪拌型乾燥機等の熱風
乾燥機、真空棚式乾燥機、ドラムドライヤー、円筒表面
乾燥機等の伝熱加熱乾燥機、凍結真空乾燥機などが挙げ
られる。本発明において、製造される発泡性農薬組成物
中の水分含量が発泡性農薬組成物全量に対して0.2重
量%以下となるようにするために、炭酸塩、固体酸以外
の発泡性農薬組成物の構成要素である農薬活性成分、さ
らに必要により適宜添加されることのある界面活性剤、
製剤用担体等の製剤用補助剤についても必要により予め
乾燥処理を行うことができる。尚、本発明において水分
含量が0.2重量%以下というのは、カールフィッシャ
ー法により水分含量を測定した場合の水分含量値が0.
2重量%以下という意味であるが、炭酸塩はカールフィ
ッシャー溶液と反応するため、水分気化装置で水分を気
化した後にカールフィッシャー法により測定する方法が
採られる。
【0004】上述のようにして予め乾燥された発泡性農
薬組成物の構成要素である炭酸塩、固体酸、農薬活性成
分、製剤用補助剤等は、常法に従って、例えば混合、粉
砕されて粉剤に、造粒工程を経て顆粒剤に、打錠成型に
より錠剤に各々製剤化される。また、このようにして得
られた製剤を、ポリビニルアルコール等の水溶性フィル
ム、水溶性紙などで包装することにより、施用し易い形
態にすることもできる。
薬組成物の構成要素である炭酸塩、固体酸、農薬活性成
分、製剤用補助剤等は、常法に従って、例えば混合、粉
砕されて粉剤に、造粒工程を経て顆粒剤に、打錠成型に
より錠剤に各々製剤化される。また、このようにして得
られた製剤を、ポリビニルアルコール等の水溶性フィル
ム、水溶性紙などで包装することにより、施用し易い形
態にすることもできる。
【0005】
【実施例】次に、本発明を製造例、比較製造例およひ試
験例を挙げて説明するが、本発明は以下の例のみに限定
されるものではない。尚、以下の例において部は重量部
を表す。 製造例 ブロモブチド(除草活性を有する化合物)20部とドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=
1:1の噴霧乾燥品〔ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム水溶液にカープレックスCS−7(塩野義製薬製
湿式法シリカの焼成品)を分散後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥して粉末としたもの〕2部とをケミカルミキ
サー(国産遠心器製)を用いて良く混合した後、ジェッ
トマイザーで粉砕した。得られた粉砕品、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=1:1の
噴霧乾燥品、アビセルPH−101(旭化成工業製微結
晶セルロース)、タルク、炭酸ナトリウム、マレイン酸
およびカオリンクレーを各々、別のステンレストレー上
に広げ、これを110℃に加熱した減圧乾燥器中で2時
間乾燥した後、相対湿度約35%の室内で室温まで放冷
した。次いで、相対湿度約35%の室内で、上記で乾燥
して得たブロモブチド含有粉砕品22部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=1:1の
噴霧乾燥品5部、アビセルPH−101 5部、タルク
3部、炭酸ナトリウム30部、マレイン酸30部および
カオリンクレー5部をミキサーに入れて混合し、得られ
た混合物50gを打錠して錠剤を得た。該錠剤の水分含
量を、水分気化装置が付属したカールフィッシャー水分
測定装置(平沼株式会社製、気化室の温度:140℃、
キャリアーガス:窒素 300ml/分)で測定した結果、水
分含量は0.06%であった。
験例を挙げて説明するが、本発明は以下の例のみに限定
されるものではない。尚、以下の例において部は重量部
を表す。 製造例 ブロモブチド(除草活性を有する化合物)20部とドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=
1:1の噴霧乾燥品〔ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム水溶液にカープレックスCS−7(塩野義製薬製
湿式法シリカの焼成品)を分散後、スプレードライヤー
で噴霧乾燥して粉末としたもの〕2部とをケミカルミキ
サー(国産遠心器製)を用いて良く混合した後、ジェッ
トマイザーで粉砕した。得られた粉砕品、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=1:1の
噴霧乾燥品、アビセルPH−101(旭化成工業製微結
晶セルロース)、タルク、炭酸ナトリウム、マレイン酸
およびカオリンクレーを各々、別のステンレストレー上
に広げ、これを110℃に加熱した減圧乾燥器中で2時
間乾燥した後、相対湿度約35%の室内で室温まで放冷
した。次いで、相対湿度約35%の室内で、上記で乾燥
して得たブロモブチド含有粉砕品22部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックス=1:1の
噴霧乾燥品5部、アビセルPH−101 5部、タルク
3部、炭酸ナトリウム30部、マレイン酸30部および
カオリンクレー5部をミキサーに入れて混合し、得られ
た混合物50gを打錠して錠剤を得た。該錠剤の水分含
量を、水分気化装置が付属したカールフィッシャー水分
測定装置(平沼株式会社製、気化室の温度:140℃、
キャリアーガス:窒素 300ml/分)で測定した結果、水
分含量は0.06%であった。
【0006】比較製造例 上記製造例と同様にして、但し乾燥を行なわず、また、
ブロモブチド含有粉砕品、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム:カープレックス=1:1の噴霧乾燥品、ア
ビセルPH−101、タルク、炭酸ナトリウム、マレイ
ン酸およびカオリンクレーの混合および打錠を相対湿度
約75%の室内で行なって錠剤を得た。該錠剤の水分含
量を上記製造例と同様にして測定した結果、水分含量は
0.72%であった。
ブロモブチド含有粉砕品、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム:カープレックス=1:1の噴霧乾燥品、ア
ビセルPH−101、タルク、炭酸ナトリウム、マレイ
ン酸およびカオリンクレーの混合および打錠を相対湿度
約75%の室内で行なって錠剤を得た。該錠剤の水分含
量を上記製造例と同様にして測定した結果、水分含量は
0.72%であった。
【0007】試験例 上記の製造例および比較製造例で得た各々の錠剤1個
を、ポリエチレン内装アルミ箔袋中に封入して40℃で
30日間保存した後、袋の状態を観察した。上記製造例
で得た錠剤の袋は変化が認められなかったが、比較製造
例で得た錠剤の袋は明らかに膨張が見られた。また、袋
を開封して取り出した錠剤の重量を測定し、次式により
重量減少率を求めた。
を、ポリエチレン内装アルミ箔袋中に封入して40℃で
30日間保存した後、袋の状態を観察した。上記製造例
で得た錠剤の袋は変化が認められなかったが、比較製造
例で得た錠剤の袋は明らかに膨張が見られた。また、袋
を開封して取り出した錠剤の重量を測定し、次式により
重量減少率を求めた。
【数1】 結果を表1に示す。
【表1】
【0008】
【発明の効果】本発明の農薬組成物の製造法は、保存安
定性に優れた発泡性農薬組成物を確実に製造することの
できるものである。
定性に優れた発泡性農薬組成物を確実に製造することの
できるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】有害生物防除活性成分または植物生長調節
成分である農薬活性成分、炭酸塩および固体酸を含有す
る発泡性農薬組成物を製造するに際して、予め炭酸塩お
よび/または固体酸を乾燥させる前処理を行うことによ
り、製造される発泡性農薬組成物中の水分含量が発泡性
農薬組成物全量に対して0.2重量%以下となるように
することを特徴とする農薬組成物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15036993A JPH0710706A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 農薬組成物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15036993A JPH0710706A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 農薬組成物の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710706A true JPH0710706A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15495492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15036993A Pending JPH0710706A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 農薬組成物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710706A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997041732A1 (fr) * | 1996-05-07 | 1997-11-13 | Hiroshi Kawai | Preparation effervescente pour plantes |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP15036993A patent/JPH0710706A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997041732A1 (fr) * | 1996-05-07 | 1997-11-13 | Hiroshi Kawai | Preparation effervescente pour plantes |
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