JPH07106362B2 - 異厚圧延方法 - Google Patents

異厚圧延方法

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JPH07106362B2
JPH07106362B2 JP12668487A JP12668487A JPH07106362B2 JP H07106362 B2 JPH07106362 B2 JP H07106362B2 JP 12668487 A JP12668487 A JP 12668487A JP 12668487 A JP12668487 A JP 12668487A JP H07106362 B2 JPH07106362 B2 JP H07106362B2
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plate
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稔典 大坪
孝 福島
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、異なる厚みの板材を同一スラブにおいて連続
して圧延する異厚圧延方法に関する。
〔従来の技術〕
厚板の製造に当たっては、緊急品や小ロット注文等の要
望に対応するために、通常は予備スラブが用意されてい
る。これらの注文品の板厚が異なる場合、従来において
は、予備スラブを全長にわたってその注文品の板厚に圧
延しており、注文品の必要長さが短い場合には、歩留ロ
スが多くなるという問題があった。
最近においては、同一の予備スラブを複数の注文品に割
り当て、圧延途中で板厚を変更する異厚圧延が行われる
ようになり、歩留の向上が図られてきている。
異厚圧延の方法には、第5図の(a)に示すように、圧
延途中で圧延ロールを停止し、同時に圧下を開く方法
(特公昭52-26223号公報参照)と、同図の(b)に示す
ように、圧延ロールを逆転し、同一圧下のまま板を抜く
方法(特公昭50-36826号公報,特公昭50-24892号公報参
照)とがある。
ところで、厚板を圧延すると、第6図に示すように、ス
ラブトップとスラブボトムに、クロップと呼ばれる異形
部a,bが生じ、また異厚圧延においては、第1注文品A
と第2注文品Bとの間に板厚が変化して製品として使用
できない差厚部cが生じる。このような異形部a,b及び
差厚部cは、製品の歩留を悪くするため、その長さを極
力短くすることが必要となる。
このように、歩留を向上させるためには、厚い方,薄い
方の両方の製品長さが確保できるように差厚部の位置を
制御する必要がある。このような観点から、圧延長を精
度高く検知し、かつ制御する技術の開発が望まれてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の圧延長の測定方法としては、板端の板厚がテーパ
状になりやすいことを利用し、板厚にバラツキが出たと
きに、パルスジェネレータ(以下PLGという)による測
定長をリセットし、製品として使用可能な部分のみのプ
レート長さを測定する方法(特開昭51-32658号公報参
照)が提案されていた。しかし、板クロップは圧延サイ
ズ等により変化し、ばらつきが大きいため、この方法で
は板クロップ中の有効幅位置検出精度が劣るという問題
があった。
他の方法として、鋼板検出器により鋼板トップ部を検出
したときに、圧延機の回転数を零にし、ついで圧延機を
逆転させて噛み戻しを行い、薄肉部を得る方法(特開昭
60-37201号公報参照)或いは、移動可能な検出器を所定
位置に設定し、被圧延材の板厚の厚い方の後端を検知し
てロールの回転を停止させる方法(特開昭60-61106号公
報)があった。しかしながら、これらの方法は、板クロ
ップ部のある一点を検出するものであるため、板クロッ
プ形状の変化による有効幅位置の変化を正確に検出でき
ないという問題があった。
したがって、本発明は、板クロップ中の有効幅位置及び
その変化を正確に検出して、歩留の高い異厚圧延を行う
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の異厚圧延方法は、この目的を達成するため、異
厚圧延に際して、薄い方の板厚の圧延の途中から圧延ロ
ールを停止かつ開放し又は圧延ロールを逆転させること
により異なる厚みの板材を同一スラブより連続して圧延
する圧延方法において、クロップ形状認識装置によって
板トップ部のクロップ形状を検出し、クロップ中の有効
幅位置を認識し、その位置から測長を開始して所定の長
さまで圧延したところで前記圧延ロールを停止かつ開放
又は逆転させることを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、薄厚の方の製品長を確保するため
に、クロップ形状検出センサによって鋼板先端部のクロ
ップ部の有効幅位置を検出し、その位置からミルセンタ
ーまでの距離Lにより、PLG等の測長計による測長結果
を修正する。
第1図のブロック図に示すように、クロップ形状認識装
置(ACR)によってクロップ部の形状を撮像する。具体
的には、例えばCCD等のイメージセンサを用いてクロッ
プ部近傍を画像走査する。このACRスキャン領域内にお
いて、クロップ部の画像の2値化及び輪郭を画像処理に
より求め、この輪郭を座標に変換する。次に座標処理に
よりクロップ部の幅を求め、第2図に示すように、予め
設定した有効幅wと一致した圧延長さ方向の位置をACR
スキャン領域の端部を基準として求める。これによって
求められた有効幅位置補正長さをLX,PLGのカウント数を
CL,先進率名f,パルスインクリメントをInとすると、ミ
ルセンターからの有効幅を有する圧延長Lは、次に示す
演算式で求められる。
L=CL・(1+f)・In−LX …(1) 一方、圧延噛み込みからカウントを開始した圧延長L
Mは、 LM=CM・(1+f)・In となるので、LMとLとの差を次式でPLGカウントの差に
変換する。
ΔC=(L−LM)/(1+f)・In そして、PLGカウントCを次式で補正する。
C′=C+ΔC 補正したPLGカウントC′を使用し、有効幅を有する圧
延長がC′(1+f)・Inとして求められ、この値が所
定の圧延長LFに達した時点で、ロールを停止又は逆転さ
せる。
この方法では、クロップ形状認識装置をミルセンターか
らある一定距離離れた地点に固定することができる。
このように、クロップ形状認識装置によって板トップの
有効幅位置を認識することにより、有効幅を有する圧延
長を正確に求め、最終圧延ロールの停止かつ圧下開放又
は逆転のタイミングを制御して、歩留のよい圧延制御を
行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の特徴を実施例に基づいて具体的に説明す
る。第1図は本発明の圧延方法を実施するための設備の
うち、仕上圧延機の部分及び制御装置の構成を示してい
る。第1図において、1は圧延材、2は仕上ミルであ
る。仕上ミル2の出側には、γ線厚み計3,クロップ形状
検出センサ4が設置されている。センサ4の検出データ
はクロップ形状認識装置5に入力され、ここで圧延材先
端のクロップ部の有効幅位置が演算される。図中、TMは
テーブル駆動用モータ、MMはミルモータ、Pはパルスジ
ェネレータを示している。また、MTOはミルモータMM及
びテーブルの自動運転を制御するコントローラ、AGCは
自動板厚制御用プロセスコントローラ、APCは自動圧下
設定制御用プロセスコントローラであり、これらの制御
データは、データウエイを介して圧延プロセスコントロ
ーラとの信号の授受が行われる。圧延プロセスコントロ
ーラは、厚板工場内の物流及び実績等の工程管理を行う
POLを管理され、さらに、スラブ設計,圧延命令を作成
する生産管理システム、すなわちバッチシステムにより
管理される。
このようにして、クロップ形状認識装置5によってクロ
ップ部の有効幅位置を検出し、前掲の(1)式に基づい
て有効幅を有する圧延長Lを求め、設定長さに達したと
きに、圧延ロールの停止かつ開放又は逆転を行う。
ところで、停止又は逆転指令を出してから実際にミルモ
ータMMが停止又は逆転するまでには、制御系の応答遅れ
等によりタイムラグがあり、これがバラつくと停止又は
逆転位置精度が低下する。第3図に、制御系の誤差σ
DDCによる停止又は逆転位置のバラツキの実績を示す。
ミルモータの応答遅れのバラツキによって停止又は逆転
指示から実停止又は逆転までに要する圧延長Xは、ミル
モータのトルク及び慣性に依存していると考えられる。
圧延長Xと負荷トルクの大きさを決定するミルモータ電
流と慣性に比例するミル速度との関係を測定した結果を
第4図に示す。この第4図に表れているように、圧延長
Xとミルモータ電流とミル速度との間には相関があるこ
とが分かる。回帰の結果、次式を得た。
X=a+b・V2+c・I …(2) ただし、V:ミル速度 I:ミルモータ電流 a,b,c:回帰係数 薄部の圧延において、ロール逆転又は停止位置より手前
約3mまで圧延が進んだところで、ミルモータ電流及び圧
延速度のサンプリングを開始する。サンプリングは一定
の長さ又は時間間隔で行い、ロール逆転又は停止位置よ
り手前1mまで圧延した時点で、サンプリングデータの平
均値処理を行い、次に(2)式の演算を実行する。そし
て、得られた値の分だけ手前まで圧延が進んだところで
ミル逆転又は停止指示を行う。
なお、(2)式の演算及びサンプリングデータの処理
は、仕上ミルモータ及びテーブルの自動運転用のコント
ローラMTOで行う。
これにより、無制御時の実績と比較して、制御系の誤差
σDDCを60mmから13mmに追い込むことができた。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明においては、異厚圧延に
際し、クロップ形状認識装置によって板トップ部のクロ
ップ形状を検出し、クロップ中の有効幅位置を認識し、
その位置から測長を開始して所定の長さまで圧延したと
ころで前記圧延ロールを停止かつ開放又は逆転させるよ
うにしている。これにより、圧延長を精度高く求めてミ
ルを制御することができる。したがって、本発明による
とき、異厚圧延の歩留を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は本
発明に係る圧延長の演算方法の説明図、第3図は制御系
の誤差による逆転位置のバラツキのグラフ、第4図は逆
転指示から実逆転までに要する圧延長の実績を示すグラ
フ、第5図は異厚圧延の方法を示す説明図、第6図は異
厚圧延における異形部の説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異厚圧延に際して、薄い方の板厚の圧延の
    途中から圧延ロールを停止かつ開放し又は圧延ロールを
    逆転させることにより異なる厚みの板材を同一スラブよ
    り得る異厚圧延方法において、クロップ形状認識装置に
    よって板トップ部のクロップ形状を検出し、クロップ中
    の有効幅位置を認識し、その位置から測長を開始して所
    定の長さまで圧延したところで前記圧延ロールを停止か
    つ開放又は逆転させることを特徴とする異厚圧延方法。
JP12668487A 1987-05-23 1987-05-23 異厚圧延方法 Expired - Lifetime JPH07106362B2 (ja)

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JPS63290604A JPS63290604A (ja) 1988-11-28
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