JPH07106241B2 - パチンコ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、遊技盤上に入賞口を有し、入賞口に玉が入っ
たとき、入った玉を回収するとともに、賞出手段により
賞出口から賞玉を供与するパチンコ機に関する。

「従来の技術」 従来のパチンコ機として、例えば、特開平１−259884号
公報に記載のパチンコ機がある。

すなわち、遊技盤上に入賞口を有し、入賞口に玉が入っ
たとき、入賞口から玉を回収するととも、賞出手段によ
り賞出口から賞玉を供与するようになっており、遊技に
変化をもたせて興趣を喚起するため、入賞口に玉が入る
とき変動入賞装置の球受部材が開閉するようになってい
る。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来のパチンコ機では、入賞
口にひとたび入った玉は、回収されてしまい、再び、遊
技盤を流下することはなく、従って、再び、入賞口に入
ることもない。このため、従来のパチンコ機では、玉１
個１個で味わえる楽しみが単純で遊技の興趣を損ないや
すく、需要を喚起して遊技業界の活発化を図るうえで問
題点となっていた。

本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目
してなされたもので、玉１個１個で味わえる楽しみが複
雑で遊技の興趣に富み、需要を喚起して遊技業界の活発
化を図ることができるパチンコ機を提供することを目的
としている。

「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、 遊技盤上に２以上の入賞口を有し前記入賞口にいずれか
に玉が入ったとき、入った玉を回収するとともに、賞出
手段により賞出口から賞玉を供与するパチンコ機におい
て、 高さが異なる２つ以上の入賞検出部を前記入賞口より高
い位置に有し、 前記入賞検出部は、入った玉を、前記入賞口の少なくと
も１つに入る可能性を持つように前記遊技盤上に流下さ
せる入賞通路を有し、該入賞通路に入った玉を検出して
検出信号を出力し、 前記賞出手段は、前記検出信号に応じて、前記賞出口か
ら前記賞玉を供与する手段でもあることを特徴とするパ
チンコ機に存する。

「作用」 入賞検出部は、打ち込まれた玉が入賞通路に入ったと
き、その玉を検出して賞出手段により賞出口から賞玉を
供与させるとともに、入賞通路からその玉を、より低い
位置にある入賞口の少なくとも１つに入る可能性を持つ
ように遊技盤上に流下させる。

入賞検出部から流下した玉がさらに入賞口に入った場合
には、再び、賞出手段により賞出口から賞玉が供与され
る。玉が入賞検出部に入らなかった場合にも、入賞口に
入ったときには、賞出手段により賞出口から供与され、
１個の玉に複数回、賞玉か供与される機会が与えられ
る。

「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。

第１図は本発明の一実施例を示している。

第１図に示すように、パチンコ機１は、遊技盤11上の下
部に４個の入賞口を有しており、ハンドル15を操作する
ことにより矢印13方向に玉を打込み、ガイドレール８に
沿って遊技盤11に玉を流下させるようになっている。遊
技盤11には、多数の釘17が打ち込まれており、釘17の間
を玉が流下いるようになっている。そして、遊技盤11を
流下した玉が入賞口５に入り、入賞したとき、玉が回収
されるとともに、賞出手段（図示せず）が賞出口19から
賞玉を供与するようになっている。また、入賞口５に入
らなかった玉は、遊技盤11の最下部の回収口６から回収
される。

パチンコ機１は、入賞口５より高い遊技盤11上の位置に
第１入賞検出部を有し、入賞口５と第１入賞検出部２と
の間の高さに２個の第２入賞検出部を有している。

第１入賞検出部２は、１対の通路壁21と、入賞通路24
と、羽根車22と、回転検出手段（図示せず）とを有して
いる。通路壁21は、遊技盤11から垂直方向に突出する細
長い部材であって、互いに並行で、その間に入賞通路24
を形成している。

入賞通路24は、入った玉を、より低い位置にある第２入
賞検出部３および入賞口５に入る可能性を持つように遊
技盤11上に流下させるものである。羽根車22は、周囲に
６枚の羽根を有し、回転中心26の回りで回転可能に入賞
通路24の中央部に枢着されている。羽根車22は、羽根と
羽根の間に、入賞通路24に入った玉を受けることが可能
であり、玉の重みで回転して、玉を流下させるようにな
っている。回転検出手段は、羽根車22の回転運動を検出
して検出信号を出力する手段である。

第２入賞検出部３は、１対の通路壁31と、入賞通路36
と、光センサ35とを有している。通路壁31は、通路壁21
と同様の部材であって、互いに並行で、その間に入賞通
路36を形成しており、入賞通路36は、入った玉を、より
低い位置にある入賞口５に入る可能性を持つように遊技
盤11上に流下させるものである。光センサ35は、通路壁
31の内側に設けられ、入賞通路36を玉が通過するとき、
光により入賞通路に入った玉を検出し、検出信号を出力
する手段である。

賞出手段は、入賞口５に玉が入った場合のほか、第１入
賞検出部２および第２入賞検出部３からの検出信号に応
じて、賞出口19から賞玉を供与する装置である。

なお、本実施例で、「パチンコ機」とは、通常のパチン
コ機のほか、スマートボール機、その他この種のパチン
コ機をいい、「玉」とは、パチンコ機で用いられる小球
のほか、スマートボール機で用いられるボール、その他
この種のパチンコ機で用いられる遊技用媒介物をいう。
また、「賞玉」とは、玉が入賞口や入賞通路に入ったと
き、賞出口19より賞出される、通常、複数個の玉をい
う。

次に作用を説明する。

第１図において、ハンドル15を操作することにより玉を
矢印13方向に打ち込む、打ち込まれた玉は遊技盤11を流
下し、第１入賞検出部２の入賞通路24に入ると、第１入
賞検出部２の羽根車22が玉の重みで回転し、入賞通路24
は下方からその玉を、より低い位置にある第２入賞検出
部３および入賞口５に入る可能性を持つように遊技盤11
上に流下させる。このとき、第１入賞検出部２は、その
回転検出手段が羽根車22の回転を検出し、検出信号を出
力する。この検出信号に応じて、賞出手段は、賞出口19
から賞玉を供与する。

第１入賞検出部２から流下した玉には、第２入賞検出部
３や入賞口５に入って再び賞玉を供与する機会が与えら
れる。

この第１入賞検出部２から出た玉が第２入賞検出部３の
入賞通路36に入ると、第２入賞検出部３は、光センサ35
によりその玉を検出して検出信号を出力し、入賞通路36
は、入った玉を、下方からより低い位置にある入賞口５
に入る可能性を持つように遊技盤11上に流下させる。

第２入賞検出部３が入賞通路に入った玉を検出するとき
にも、再び、賞出手段により賞出口19から賞玉が供与さ
れる。

第２入賞検出部３から流下した玉には、入賞口５に入っ
て再び入賞する機会が与えられ、入賞口５に入った場合
には、第１入賞検出部２や第２入賞検出部３により玉が
検出される場合と同様に、さらに、賞玉が供与される。

このように、１個の玉に、第１入賞検出部２と第２入賞
検出部３と入賞口５とで、３度の入賞の可能性が与えら
れる。

なお、玉が第１入賞検出部２に入らなかった場合にも、
第２入賞検出部３に入ったときには、賞玉が供与され、
玉が第１入賞検出部２および第２入賞検出部３の両方に
入らなかった場合にも、入賞口５に入ったときには、賞
出手段により賞出口から賞玉が供与され、１個の玉に複
数個、賞玉が供与される機会が与えられる。

なお、第１入賞検出部２および第２入賞検出部３は、入
賞通路を玉が通過するとき、機会的運動や光により玉の
通過を検出する装置のほか、磁気により検出するもので
あってもよい。

また、第１入賞検出部２および第２入賞検出部３は、入
った玉を、いったん遊技盤11の裏側に取り込み、再び遊
技盤11の表側に出して遊技盤11上に流下させる構成であ
ってもよい。

また、第１入賞検出部２および第２入賞検出部３は、玉
が入るごとに玉受部材を開いたり閉じたりする変動入賞
装置から成っていてもよい。

「発明の効果」 本発明に係るパチンコ機によれば、入賞検出部と入賞口
とで、複数回、賞玉が供与される機会が与えられるの
で、玉１個１個で味わえる楽しみが複雑で遊技の興趣に
富み、需要を喚起して遊技業界の活発化を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のパチンコ機の正面図であ
る。 １……パチンコ機 ２……第１入賞検出部 ３……第２入賞検出部 ５……入賞口 ６……回収口 11……遊技盤 15……ハンドル 17……釘 19……賞出口 24,36……入賞通路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技盤上に２以上の入賞口を有し前記入賞
   口のいずれかに玉が入ったとき、入った玉を回収すると
   ともに、賞出手段により賞出口から賞玉を供与するパチ
   ンコ機において、 高さが異なる２以上の入賞検出部を前記入賞口より高い
   位置に有し、 前記入賞検出部は、入った玉を、前記入賞口の少なくと
   も１つに入る可能性を持つように前記遊技盤上に流下さ
   せる入賞通路を有し、該入賞通路に入った玉を検出して
   検出信号を出力し、 前記賞出手段は、前記検出信号に応じて、前記賞出口か
   ら前記賞玉を供与する手段でもあることを特徴とするパ
   チンコ機。