JPH07106172A - フェライト磁石の製造方法 - Google Patents

フェライト磁石の製造方法

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JPH07106172A
JPH07106172A JP6156287A JP15628794A JPH07106172A JP H07106172 A JPH07106172 A JP H07106172A JP 6156287 A JP6156287 A JP 6156287A JP 15628794 A JP15628794 A JP 15628794A JP H07106172 A JPH07106172 A JP H07106172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気特性の高いフェライト磁石を得
ることのできる製造方法を提供する。 【構成】 MO・nFe23(M:Ba、Sr、Pbの
内の1種以上、n=5〜6)の基本組成を有するフェラ
イト粉末から磁石を製造する方法において、フェライト
粗粉末を湿式にて微粉砕後、各種手段にて濃縮し、その
後混練した後、希釈または、そのままスラリ−を湿式成
形して焼結処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高磁気特性のフェライト
磁石の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライト磁石は、モータ、発電機等の
回転機器を含む種々の用途に使用されている。このフェ
ライト磁石の製造方法の一つとして、粒径1μm程度の
フェライト粉末を含むスラリーを磁場中で湿式成形し、
得られた成形体を焼結する、いわゆる湿式法が知られて
いる(例えば特公昭55−6041号、同59−804
7号参照)。最近はフェライト磁石に対する要求特性も
厳しくなっており、例えば残留磁束密度(Br)が40
00G以上で、且つ保磁力(iHc)が4000Oe以
上といった磁気特性が要求される場合もある。この様な
高い磁気特性のフェライト磁石を得るためにフェライト
の主成分以外にCaO,SiO2,B23,Al23
Cr23等を添加することが行われている(例えば特開
平2−98106号参照)。またフェライト磁石の磁気
特性を高めるために、上記以外にも粒度、モル比等の材
料面での検討やスラリー温度や焼結温度等の製造条件の
検討が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、残留磁
束密度と保磁力を共に向上させることは困難を伴う。す
なわち、残留磁束密度を高める為には、配向度を高めて
しかも焼結密度を高めることが有効であるが、その為に
は、焼結温度を高くしてある程度結晶組織を大きくして
やることが望ましい。一方保磁力の点からは結晶組織を
微細化してやることが望ましい。即ち、高い磁気特性の
磁石を得るためには焼結体において(1)結晶粒径を単
磁区粒径以下に近付けること、(2)結晶粒の配向度が
高い(C軸が異方性方向にそろっている)こと、(3)
高密度であること、である。(1)〜(3)を達成する
には、磁場中成形時に配向度を上げ、更に適正な温度で
焼結することが必要であるが、スラリー中の原料粒子は
物理的あるいは磁気的に互いに凝集している為、十分な
配向度が達成されているとはいえない。図2にフェライ
ト磁石の従来の製造方法を示す。この製造工程において
フェライトスラリーをアトライター、パールミル等の微
粉砕機で粒径1μm程度まで微粉砕した後、成形能率を
考慮し、成形上、支障のない程度まで、濃縮する。濃縮
は、自然沈降、遠心分離等の手段で行われている。その
後、濃縮したスラリーを成形機に送り成形をするのであ
るが、微粉は互いに磁気的、物理的に凝集し、粗大粒子
化している為、十分な配向度が達成されず、磁気特性の
向上が難しいのである。従って、従来は残留磁束密度及
び保磁力を高める為に、種々の添加物の添加量や添加時
期あるいは焼結温度等を工夫しているものの、両者を共
に満足させることは困難である。従って、本発明の目的
は高い残留磁束密度と高い保磁力を有するフェライト磁
石を得ることのできる製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するめ
に、本発明はMO・nFe23(M:Ba,Sr,Pb
の内の1種以上、n=5〜6)の基本組成を有するフェ
ライト粗粉末を湿式にて微粉砕し、その後乾燥、解砕し
た後、混練後、湿式成形して焼結するという技術的手段
を採用した。高い磁気特性を有するフェライト磁石を得
る為には、組成及び物性が適当に制御されたフェライト
粉末を準備することに加えて、このフェライト粉末がス
ラリー中で凝集しないことが重要である。そこで、本発
明者はフェライト粉末をスラリー中で各粒子が独立して
存在し得る状態を作り出すべく種々検討した結果、フェ
ライト粉末を含むスラリーを微粉砕後乾燥し解砕した
後、高濃度のスラリー状態にして、分散剤を添加して混
練することにより剪断力が加えられ、凝集が解かれ、配
向性が向上し、磁気特性が向上することを見出した。ま
た混練時に分散剤を添加することにより、分散剤の吸着
による表面改質で良好な分散状態となり更に磁力が向上
することを見出したのである。磁性粉の分散剤として
は、界面活性剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸石鹸、高級脂
肪酸エステル等が知られているが、アニオン系界面活性
剤の一種であるポリカルボン酸系分散剤を使用すること
によりフェライト粒子の分散性が向上し、フェライト粒
子の凝集を有効に防止できることがわかった。ポリカル
ボン酸系分散剤にも種々あるが、フェライト粒子の分散
性向上に得に有効なものとしては、ポリカルボン酸アン
モニウム塩である。分散剤の添加量は、多くなるとiH
c(保磁力)は向上するが、Br(残留磁束密度)が低
下するため、添加割合は0.1〜5.0wt%が好まし
い。乾燥、解砕後の粉末に水及び鉱物油、合成油、有機
溶剤等を加えて、スラリー状となし、機械的手段により
混練を行い、剪断力を与えるのであるが、より効果的な
剪断力を加えるにはスラリー濃度は75〜88wt%が
望ましい。望ましいスラリ−濃度にする方法は、乾燥に
よる方法以外にフィルタ−プレスや遠心脱水機等による
脱液、脱液後乾燥する方法、脱液したスラリ−に乾燥粉
を混合する方法、微粉砕後のスラリ−に乾燥粉を混合す
る方法等がある。微粉砕粉の粒度は微細なほど、磁気特
性的に有利であるが、粉の性質上、微細化すればするほ
ど、凝集性が増大し、相反する現象が発現されるのであ
る。しかし、本発明の様な製造方法を行使することによ
り、凝集を防ぐことができるために、微粉砕時の微粉粒
径を微細化できるのである。故に、微粉の平均粒度は
0.8μm以下、望ましくは0.6μm以下である。
【0005】
【作用】本発明のフェライト磁石の製造方法の一例を図
1に示す。フェライト粉末粗粉を水及び鉱物油、合成
油、有機溶剤等と混合して、微粉砕し、平均粒度0.8
μ以下に した後、スラリーを乾燥し乾粉とする。その
乾粉を解砕機により、所定粒度に解砕した後、水及び鉱
物油、合成油、有機溶剤等を加え、粉末重量%として7
5〜88%の高濃度スラリーとする。所定高濃度のスラ
リ−にする方法は、加熱乾燥以外にフィルタ−プレスや
遠心脱水機等により脱液する方法、脱液後乾燥する方
法、脱液したスラリ−に乾燥粉を混合する方法、微粉砕
後のスラリ−に乾燥粉を混合する方法等がある。その後
混練機にて混練作用を施すことにより、機械的な剪断力
を加え、磁気的、物理的、機械的に凝集した凝集塊を解
くのである。また混練時に、分散剤を添加することによ
り磁粉粒子の表面改質がなされ、分散性が増大する。混
練して、剪断作用により効果的に分散させた混練後のス
ラリー中の粉末は微細粒子となるため、次工程の磁場中
成形時に配向性が向上し、磁気特性が向上するのであ
る。上記製造方法において、混練後のスラリー濃度のま
ま成形しても良く、水及び鉱物油、合成油、有機溶剤等
で希釈して、濃度を下げて成形しても良い。
【0006】
【実施例】
(実施例1)SrCO3とFe23をSrOとFe23
とがモル比にて1:5.9となるように混合し、115
0℃で2時間仮焼し、これを振動ミルで乾式粉砕を行
い、粗粉砕粉を得た。この粗粉砕粉に対し、SiO2
0.3重量%、CaCO3を0.8重量%Cr23を0.8
重量%添加し、更に水を加え固形分濃度40%のスラリ
ーとし平均粒度(F.S.S.S.粒度)0.53μmにア
トライタ−で湿式粉砕した。こ の湿式粉砕粉を加熱し
て乾燥後、ヘンシェルミキサーにて解砕した後、水と分
散剤を添加して、固形分濃度84%のスラリーとして、
ニーダーにて混練を2時間行った。混練後、水を添加し
て希釈し、固形分濃度70%のスラリーとした。前記の
従来方法による40%のスラリーと、本発明方法による
70%スラリー濃度のスラリーを8KOeの磁場中で4
00kg/cm2の圧力にて圧縮成形し、焼 結してS
rフェライト磁石を得た。得られたフェライト磁石の磁
気特性を測定した。その結果を図3に示す。図3に示す
ように本発明製造方法の方が磁気特性が向上することが
わかる。
【0007】(実施例2)SrCO3とFe23をSr
OとFe23とがモル比にて1:5.9となるように混
合し1150℃で2時間仮焼し、これを振動ミルで乾式
粉砕を行い、粗粉砕粉を得た。この粗粉砕粉に対し、S
iO2を0.3重量%、CaCO3を0.8重量%、Cr
23を0.8重量%添加し、更に水を加え、固形分濃度
40%のスラリ−とし、平均粒度(F.S.S.S.粒
度)0.8μmと0.53μm、0.4μmにアトライ
タ−で湿式粉砕した。この湿式粉砕粉を加熱して乾燥
後、ヘンシェルミキサ−にて解砕した後、水を添加し固
形分濃度84%のスラリ−としてニ−ダ−にて混練を2
時間行った。混練時には分散剤の添加割合を変えて混練
を行った。混練後、水を添加して希釈し、固形分濃度7
0%のスラリ−とした。このスラリ−を8KOeの磁場
中で400Kg/cm2の圧力にて圧縮成形し、焼結し
てSrフ ェライト磁石を得た。そして、得られたフェ
ライト磁石の前記3種類の粒度における分散剤添加量の
磁気特性に与える影響を調べた。その結果を図4に示
す。図4においてBr*はiHc=4000Oe時のB
r値である。図4に示すように、粒径0.8μmの場合
は、分散剤添加割合は0.5重量%が優位と考えられ、
粒径0.53%の場合は0.5〜1.5重量%が適量と
考えられ、粒径0.4μmの場合は、3.0重量%が適
量と考えられる。粒径が比較的小さな粉末の方が分散剤
添加割合が多いのは、粉末の比表面積に関係があり、比
表面積が大きい程分散剤が多く必要になるのであると考
えられる。また、分散剤の添加過剰による磁気特性の劣
化は、有機物含有(分散剤=炭素量)に起因し焼結体密
度が低い為である。以上のように、粉末の粒度により、
分散剤の最適添加量が決定され、フェライト粒子の場
合、分散剤の添加割合は0.1〜5.0重量%が最適と
考えられる。
【0008】(実施例3)SrCO3とFe23をSr
OとFe23とがモル比にて1:5.9となるように混
合し1150℃で2時間仮焼し、これを振動ミルで乾式
粉砕を行い、粗粉砕粉を得た。この粗粉砕粉に対し、S
iO2を0.3重量%、CaCO3を0.8重量%、Cr
23を0.8重量%添加し、更に水を加え、固形分濃度
40%のスラリ−とし、平均粒度(F.S.S.S.粒
度)0.53μmにアトライタ−で湿式粉砕した。この
湿式粉砕粉を加熱して乾燥後、ヘンシェルミキサ−にて
解砕した後、水と分散剤を添加して固形分濃度84%の
スラリ−としてニ−ダ−にて混練を2時間行った。混練
後、水を添加して希釈を行い数種類の固形分濃度のスラ
リ−を作成し、8KOeの磁場中で400kg/cm2
の圧力にて加圧成形し、 焼結してSrフェライト磁石
を得た。そして、得られたフェライト磁石の磁気特性を
測定し、希釈スラリ−濃度の磁気特性に与える影響を調
べた。その結果を表1に示す。表1に示すように、スラ
リ−濃度が80%の場合、残留磁束密度(Br)の低下
が認められ、84%になると残留磁束密度は激減してい
る。本粒子径のスラリ−の場合の限界濃度は75%であ
る。即ち、スラリ−濃度が高すぎる場合は、粘度が高く
なり、粒子同士の摩擦が大きくなる為、成形時に粒子が
磁場方向に回転しにくくなり、磁気特性が低下するもの
と考えられる。磁気的、機械的、物理的に凝集した凝集
塊を解く為に75〜88%の高濃度のスラリ−を作成
し、混練機にて混練作用を施すことにより、機械的なせ
ん断力を加え、微細粒子に分散させた後は本実験例のよ
うに、混練後のスラリ−の粘度を考慮して、水及び鉱物
油、有機溶剤等で希釈して、最適なスラリ−濃度にして
成形することも必要である。混練後のスラリ−の性状に
よっては、希釈せず成形してもよい場合もある。粒子径
の大きさにより、スラリ−濃度が同じでも粘度が異なる
為、粒子径の大きさにより最適スラリ−濃度を選択する
ことが必要である。
【0009】
【表1】
【0010】(実施例4)SrCO3とFe23をSr
OとFe23とがモル比にて1:5.9となるように混
合し1150℃で2時間仮焼し、これを振動ミルで乾式
粉砕を行い、粗粉砕粉を得た。この粗粉砕粉に対し、S
iO2を0.3重量%、CaCO3を0.8重量%、Cr
23を0.8重量%添加し、更に水を加え、固形分濃度
40%のスラリ−とし、平均粒度(F.S.S.S.粒
度)0.46μm、0.63μm、0.70μmにアト
ライタ−で湿式粉砕した。この湿式粉砕粉を加熱して乾
燥後、ヘンシェルミキサ−にて解砕した後、水と分散剤
を添加して数種類の固形分濃度のスラリ−を作成しニ−
ダ−にて混練を2時間行った。混練後、水を添加して希
釈を行い、固形分濃度75%のスラリ−を作成し、8K
Oeの磁場中で400kg/cm2の圧力にて加圧成形
し、 焼結してSrフェライト磁石を得た。そして、得
られたフェライト磁石の磁気特性を測定し、混練時のス
ラリ−濃度の磁気特性に与える影響を調べた。その結果
を図5に示す。図5においてBr*はiHc=4000
Oe時のBr値である。図5に示すように、粉末の粒度
により磁気特性の差が認められ、粒子径が小さい程高磁
気特性である傾向がある。また、各粒度において、最適
な混練時のスラリ−濃度があることがわかる。即ち、混
練時のスラリ−濃度が低すぎると、機械的なせん断力が
十分にスラリ−に伝わらず、逆に、スラリ−濃度が高す
ぎても粘度が高くなり、機械的なせん断力を発揮でき
ず、凝集塊を解くことができない。従って、成形時に配
向性が低下し、磁気特性が向上しないものと思われる。
せん断力を有効に加え、凝集塊を解く最適な混練時のス
ラリ−濃度は、粉末の粒度、スラリ−の性状により、選
定されるが、フェライト粒子の場合の混練時のスラリ−
濃度は75〜88wt%が望ましく、更に望ましくは8
0〜88wt%である。
【0011】
【発明の効果】以上に記述の如く、本発明方法によれ
ば、スラリー中のフェライト粉末の分散性が向上するた
め、磁気特性の高いフェライト磁石を得ることができる
のみならず、副次的効果として、高濃度スラリーが得ら
れるため、脱液時間が短縮され成形効率が向上するので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェライト磁石の本発明製造方法。
【図2】フェライト磁石の従来製造方法。
【図3】従来製造方法と本発明製造方法による磁気特性
比較。
【図4】平均粒度0.4μm、0.53μm、0.8μ
m粉末の場合の分散剤添加量とBr*(iH c =40
00Oeとした時のBr値)の関係を示す図。
【図5】混練時のスラリ−濃度の磁気特性に及ぼす影
響。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 1/11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MO・nFe23(M:Ba,Sr,P
    bの内の1種以上、n=5〜6)の基本組成を有するフ
    ェライト粉末を焼結して磁石を製造する方法において、
    フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、濃縮し、混練を
    行った後、混練したものを湿式成形して焼結処理を施す
    ことを特徴とするフェライト磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】 MO・nFe23(M:Ba,Sr,P
    bの内の1種以上、n=5〜6)の基本組成を有するフ
    ェライト粉末を焼結して磁石を製造する方法において、
    フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、濃縮し、混練を
    行った後、希釈し、湿式成形後焼結処理を施すことを特
    徴とするフェライト磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−を乾燥させ
    た後、解砕し目標の混練濃度になるまで液を加えること
    を特徴とする請求項1〜2に記載のフェライト磁石の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−を目標の混
    練濃度になるまで乾燥することを特徴とする請求項1〜
    2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−を目標の混
    練濃度になるまで脱液することを特徴とする請求項1〜
    2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  6. 【請求項6】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−を脱液し、
    その後目標の混練濃度になるまで乾燥することを特徴と
    する請求項1〜2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  7. 【請求項7】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−を脱液し、
    その後目標の混練濃度になるまで乾燥粉を混合すること
    を特徴とする請求項1〜2に記載のフェライト磁石の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 フェライト粗粉末を湿式にて微粉砕後、
    濃縮する方法において、微粉砕後のスラリ−に乾燥粉を
    混合し、目標の混練濃度にすることを特徴とする請求項
    1〜2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  9. 【請求項9】 混練時に分散剤を0.1〜5.0wt%
    添加することを特徴とする請求項1〜2に記載のフェラ
    イト磁石の製造方法。
  10. 【請求項10】 混練時にフェライトスラリー濃度を7
    5〜88wt%とすることを特徴とする請求項1〜2に
    記載のフェライト磁石の製造方法。
  11. 【請求項11】 微粉砕時に粉砕粉平均粒度(F.S.
    S.S.平均粒径)を0. 8μm以下とすることを特徴と
    する請求項1〜2に記載のフェライト磁石の製造方法。
  12. 【請求項12】 微粉砕時に、粉砕粉平均粒度(F.S.
    S.S.平均粒径)を0.6μm以下とする請求項1〜2
    に記載のフェライト磁石の製造方法。
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