JPH07105941A - 亜鉛アルカリ電池 - Google Patents
亜鉛アルカリ電池Info
- Publication number
- JPH07105941A JPH07105941A JP24521793A JP24521793A JPH07105941A JP H07105941 A JPH07105941 A JP H07105941A JP 24521793 A JP24521793 A JP 24521793A JP 24521793 A JP24521793 A JP 24521793A JP H07105941 A JPH07105941 A JP H07105941A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc
- indium
- weight
- negative electrode
- alkaline battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】亜鉛アルカリ電池において、無汞化および無鉛
化してこれを低公害化し、しかもガス発生量が少ない高
性能の亜鉛アルカリ電池を提供することを目的とする。 【構成】亜鉛アルカリ電池のゲル状負極の負極活物質と
して、インジウム0.01〜0.1重量%、アルミニウ
ム0.001〜0.01重量%およびベリリウムおよび
マンガンからなる群より選ばれた少なくとも1種0.0
01〜0.05重量%を含有し、水銀および鉛を含有し
ないことを特徴とする。さらに場合により、ゲル状負極
に防食剤としてインジウム化合物をインジウム換算で
0.005〜0.5重量%、またはフッ素系界面活性剤
を0.0005〜0.01重量%添加する。
化してこれを低公害化し、しかもガス発生量が少ない高
性能の亜鉛アルカリ電池を提供することを目的とする。 【構成】亜鉛アルカリ電池のゲル状負極の負極活物質と
して、インジウム0.01〜0.1重量%、アルミニウ
ム0.001〜0.01重量%およびベリリウムおよび
マンガンからなる群より選ばれた少なくとも1種0.0
01〜0.05重量%を含有し、水銀および鉛を含有し
ないことを特徴とする。さらに場合により、ゲル状負極
に防食剤としてインジウム化合物をインジウム換算で
0.005〜0.5重量%、またはフッ素系界面活性剤
を0.0005〜0.01重量%添加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安全で高性能な亜鉛アル
カリ電池に関する。
カリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、亜鉛アルカリ電池の負極活物質と
しては、汞化亜鉛合金粉末が用いられてきた。これは、
亜鉛の腐食によるガスの発生を抑制し、さらに電気特性
を向上させるためである。しかしながら、近年使用済み
電池による環境汚染の問題が生じ、その低公害化が要望
されている。そのため亜鉛合金粉末を無汞化(無水銀
化)することが要望され、新たな亜鉛合金組成や防食剤
(インヒビター)の研究が進められて、実用上問題のな
い無水銀アルカリ電池用ゲル状負極が開発されている。
しては、汞化亜鉛合金粉末が用いられてきた。これは、
亜鉛の腐食によるガスの発生を抑制し、さらに電気特性
を向上させるためである。しかしながら、近年使用済み
電池による環境汚染の問題が生じ、その低公害化が要望
されている。そのため亜鉛合金粉末を無汞化(無水銀
化)することが要望され、新たな亜鉛合金組成や防食剤
(インヒビター)の研究が進められて、実用上問題のな
い無水銀アルカリ電池用ゲル状負極が開発されている。
【0003】しかしながら、上記無水銀アルカリ電池に
おいて実用化されている無汞化亜鉛合金粉末中には、水
素ガス発生を抑制するために鉛が数百ppm添加されて
いる。鉛は水銀と同様に有害物質であるので、鉛につい
ても環境汚染問題が生じており、鉛無添加の無水銀アル
カリ電池が要望されている。
おいて実用化されている無汞化亜鉛合金粉末中には、水
素ガス発生を抑制するために鉛が数百ppm添加されて
いる。鉛は水銀と同様に有害物質であるので、鉛につい
ても環境汚染問題が生じており、鉛無添加の無水銀アル
カリ電池が要望されている。
【0004】現在までに鉛を添加していない亜鉛アルカ
リ電池用亜鉛合金に関する研究もなされており(例えば
特開昭63-133450 号、特開平2-194103号等)、その中に
はある程度の耐食性を期待できるものもあるが、十分と
はいえない。また、未放電時のガス発生は抑制できても
一部放電した後のガス発生までは抑制できないので、円
筒型アルカリマンガン乾電池等のように密閉構造を有す
る電池では実用化し難い。
リ電池用亜鉛合金に関する研究もなされており(例えば
特開昭63-133450 号、特開平2-194103号等)、その中に
はある程度の耐食性を期待できるものもあるが、十分と
はいえない。また、未放電時のガス発生は抑制できても
一部放電した後のガス発生までは抑制できないので、円
筒型アルカリマンガン乾電池等のように密閉構造を有す
る電池では実用化し難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記状況に対
処してなされたもので、亜鉛アルカリ電池において、無
汞化および無鉛化してこれを低公害化し、しかもガス発
生量が少なく高性能な亜鉛アルカリ電池を提供すること
を目的とするものである。
処してなされたもので、亜鉛アルカリ電池において、無
汞化および無鉛化してこれを低公害化し、しかもガス発
生量が少なく高性能な亜鉛アルカリ電池を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、亜鉛合金粉末
を負極活物質としたゲル状負極を有する亜鉛アルカリ電
池において、亜鉛合金粉末が水銀および鉛を含有せず、
インジウム0.01〜0.1重量%、アルミニウム0.
001〜0.01重量%およびベリリウムおよびマンガ
ンからなる群より選ばれた少なくとも1種0.001〜
0.05重量%を含有することを特徴とする。さらに必
要に応じて、亜鉛合金粉末の防食剤として、ゲル状負極
にインジウム化合物を亜鉛合金に対してインジウム換算
で0.005〜0.5重量%またはフッ素系界面活性剤
を亜鉛合金に対して0.0005〜0.01重量%添加
することを特徴とする。
を負極活物質としたゲル状負極を有する亜鉛アルカリ電
池において、亜鉛合金粉末が水銀および鉛を含有せず、
インジウム0.01〜0.1重量%、アルミニウム0.
001〜0.01重量%およびベリリウムおよびマンガ
ンからなる群より選ばれた少なくとも1種0.001〜
0.05重量%を含有することを特徴とする。さらに必
要に応じて、亜鉛合金粉末の防食剤として、ゲル状負極
にインジウム化合物を亜鉛合金に対してインジウム換算
で0.005〜0.5重量%またはフッ素系界面活性剤
を亜鉛合金に対して0.0005〜0.01重量%添加
することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明において負極活物質として用いる亜鉛合
金は、インジウム、アルミニウムおよびベリリウムおよ
び/またはマンガンを添加することにより、無汞化・鉛
添加亜鉛合金よりも未放電時の耐食性を高めることがで
きる。この場合の各添加元素の作用機構の詳細は明らか
ではないが、各元素を単独で添加した場合には水素ガス
発生を実用可能なレベルに抑制できないことを確認して
いることから、複数元素の相乗効果によって亜鉛合金表
面の水素過電圧が高められたり、あるいは表面が平滑化
されて表面積が減少することにより、耐食性が向上する
ものと考えられる。
金は、インジウム、アルミニウムおよびベリリウムおよ
び/またはマンガンを添加することにより、無汞化・鉛
添加亜鉛合金よりも未放電時の耐食性を高めることがで
きる。この場合の各添加元素の作用機構の詳細は明らか
ではないが、各元素を単独で添加した場合には水素ガス
発生を実用可能なレベルに抑制できないことを確認して
いることから、複数元素の相乗効果によって亜鉛合金表
面の水素過電圧が高められたり、あるいは表面が平滑化
されて表面積が減少することにより、耐食性が向上する
ものと考えられる。
【0008】本発明の亜鉛アルカリ電池は負極活物質と
して鉛添加亜鉛合金粉末を使用した電池よりもガス発生
量が少ないので、ガスを逃がす構造の電池にはそのまま
使用可能であるが、密閉構造を有する円筒型アルカリマ
ンガン電池等に用いた場合にはこのままでは不十分で、
インジウム化合物および/またはフッ素系界面活性剤を
防食剤(インヒビター)として添加する必要がある。こ
のうちインジウム化合物は電池を一部放電した場合のガ
ス発生に対して多大の抑制効果があり(その機構は明ら
かでない)、一方、フッ素系界面活性剤は亜鉛合金粉末
に付着して自己放電を抑えて未放電でのガス発生を抑制
するとともに、不純物がゲル状負極に混入した際には亜
鉛粉と不純物との接触を妨げ、不純物によるガス発生を
抑制する。
して鉛添加亜鉛合金粉末を使用した電池よりもガス発生
量が少ないので、ガスを逃がす構造の電池にはそのまま
使用可能であるが、密閉構造を有する円筒型アルカリマ
ンガン電池等に用いた場合にはこのままでは不十分で、
インジウム化合物および/またはフッ素系界面活性剤を
防食剤(インヒビター)として添加する必要がある。こ
のうちインジウム化合物は電池を一部放電した場合のガ
ス発生に対して多大の抑制効果があり(その機構は明ら
かでない)、一方、フッ素系界面活性剤は亜鉛合金粉末
に付着して自己放電を抑えて未放電でのガス発生を抑制
するとともに、不純物がゲル状負極に混入した際には亜
鉛粉と不純物との接触を妨げ、不純物によるガス発生を
抑制する。
【0009】
(実施例1)まず、ゲル化剤としてのポリアクリル酸
0.4重量部に、試薬特級相当以上の酸化インジウム
(In2 O3 )を0.039重量部(In換算として亜
鉛合金粉末に対して0.05重量%)加え、ポットミル
で10分間均一に混合した。これを、インジウム0.0
5重量%,アルミニウム0.003重量%およびベリリ
ウム0.02重量%含む粒径100〜300μmの亜鉛
合金粉末65重量部に加え、通常の混合機で5分間攪拌
し、均一に混合した。次いで、酸化亜鉛を3.5重量%
溶解した35重量%濃度の苛性カリ水溶液35重量部
に、フッ素系界面活性剤0.000975重量部(亜鉛
合金粉末に対して0.0015重量%)を添加し、10
分間混合攪拌して十分に分散させた後、前記亜鉛合金粉
末の混合物を4分間かけて徐々に添加するとともに、1
50mmHg以下の減圧状態で攪拌・混合し、さらに1
0mmHg以下の減圧状態にして5分間攪拌して、均一
なゲル状負極を製造した。
0.4重量部に、試薬特級相当以上の酸化インジウム
(In2 O3 )を0.039重量部(In換算として亜
鉛合金粉末に対して0.05重量%)加え、ポットミル
で10分間均一に混合した。これを、インジウム0.0
5重量%,アルミニウム0.003重量%およびベリリ
ウム0.02重量%含む粒径100〜300μmの亜鉛
合金粉末65重量部に加え、通常の混合機で5分間攪拌
し、均一に混合した。次いで、酸化亜鉛を3.5重量%
溶解した35重量%濃度の苛性カリ水溶液35重量部
に、フッ素系界面活性剤0.000975重量部(亜鉛
合金粉末に対して0.0015重量%)を添加し、10
分間混合攪拌して十分に分散させた後、前記亜鉛合金粉
末の混合物を4分間かけて徐々に添加するとともに、1
50mmHg以下の減圧状態で攪拌・混合し、さらに1
0mmHg以下の減圧状態にして5分間攪拌して、均一
なゲル状負極を製造した。
【0010】得られたゲル状負極を用いて図1に示すJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立て
た。
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立て
た。
【0011】この図において、1は正極端子を兼ねる有
底円筒形の金属缶であり、この金属缶1内には円筒状に
加圧成型した正極合剤2が充填されている。正極合剤2
は、二酸化マンガン粉末とカーボン粉末を混合しこれを
金属缶1内に収納し所定の圧力で中空円筒状に加圧成型
したものである。また、正極合剤2の中空部には、アセ
タール化ポリビニルアルコール繊維の不織布からなる有
底円筒状のセパレータ3を介して前記方法で製造したゲ
ル状負極4が充填されている。ゲル状負極4内には真鍮
製の負極集電棒5が、その上端部をゲル状負極4より突
出するように挿着されている。負極集電棒5の突出部外
周面および金属缶1の上部内周面には二重環状のポリア
ミド樹脂からなる絶縁ガスケット6が配設されてる。ま
た、ガスケット6の二重環状部の間にはリング状の金属
板7が配設され、かつ金属板7には負極端子を兼ねる帽
子形の金属封口板8が集電棒5の頭部に当設するように
配設されている。そして金属缶1の開口縁を内方に屈曲
させることによりガスケット6および金属封口板8で金
属缶1内を密封口している。
底円筒形の金属缶であり、この金属缶1内には円筒状に
加圧成型した正極合剤2が充填されている。正極合剤2
は、二酸化マンガン粉末とカーボン粉末を混合しこれを
金属缶1内に収納し所定の圧力で中空円筒状に加圧成型
したものである。また、正極合剤2の中空部には、アセ
タール化ポリビニルアルコール繊維の不織布からなる有
底円筒状のセパレータ3を介して前記方法で製造したゲ
ル状負極4が充填されている。ゲル状負極4内には真鍮
製の負極集電棒5が、その上端部をゲル状負極4より突
出するように挿着されている。負極集電棒5の突出部外
周面および金属缶1の上部内周面には二重環状のポリア
ミド樹脂からなる絶縁ガスケット6が配設されてる。ま
た、ガスケット6の二重環状部の間にはリング状の金属
板7が配設され、かつ金属板7には負極端子を兼ねる帽
子形の金属封口板8が集電棒5の頭部に当設するように
配設されている。そして金属缶1の開口縁を内方に屈曲
させることによりガスケット6および金属封口板8で金
属缶1内を密封口している。
【0012】(実施例2〜8)亜鉛合金粉末の合金組成
が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様にしてJI
S規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立てた。
が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様にしてJI
S規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立てた。
【0013】(実施例9〜10)酸化インジウムの添加
量が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立て
た。
量が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様にしてJ
IS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み立て
た。
【0014】(実施例11〜12)フッ素系界面活性剤
の添加量が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様に
してJIS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み
立てた。
の添加量が異なる(表1参照)以外は実施例1と同様に
してJIS規格LR6形(単3形)アルカリ電池を組み
立てた。
【0015】(実施例13〜17)酸化インジウムおよ
びフッ素系界面活性剤の添加量が異なる(表2参照)以
外は実施例1と同様にしてJIS規格LR6形(単3
形)アルカリ電池を組み立てた。
びフッ素系界面活性剤の添加量が異なる(表2参照)以
外は実施例1と同様にしてJIS規格LR6形(単3
形)アルカリ電池を組み立てた。
【0016】(比較例1〜9)表2に示す組成の亜鉛合
金粉末を用い、他は実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組み立てた。
金粉末を用い、他は実施例1と同様にしてJIS規格L
R6形(単3形)アルカリ電池を組み立てた。
【0017】以上のようにして組み立てた各LR6電池
について、未放電および一部放電(2Ω 30分放電)
後の電池を60℃で40日間貯蔵した後、水中で分解し
て電池内部のガスを捕集した結果(各例10個の平均
値)、2Ω連続放電持続時間(0.9Vまで、各例6個
の平均値)および1.2kΩ連続放電での単寿命発生率
(各例50個)を調べた。表1および表2にこれらの結
果を示す。
について、未放電および一部放電(2Ω 30分放電)
後の電池を60℃で40日間貯蔵した後、水中で分解し
て電池内部のガスを捕集した結果(各例10個の平均
値)、2Ω連続放電持続時間(0.9Vまで、各例6個
の平均値)および1.2kΩ連続放電での単寿命発生率
(各例50個)を調べた。表1および表2にこれらの結
果を示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1および表2より明らかなように、比較
例4および7によると、インジウムおよびアルミニウム
をそれぞれ単独で添加しても未放電および一部放電のい
ずれも60℃40日貯蔵で漏液してしまい、ガス発生抑
制に効果がないことがわかる。一方、実施例1〜12の
ようにインジウムおよびアルミニウムの両方を加える
と、相乗効果によってガス発生が抑制され、鉛を含有し
た比較例1よりも効果がある。
例4および7によると、インジウムおよびアルミニウム
をそれぞれ単独で添加しても未放電および一部放電のい
ずれも60℃40日貯蔵で漏液してしまい、ガス発生抑
制に効果がないことがわかる。一方、実施例1〜12の
ようにインジウムおよびアルミニウムの両方を加える
と、相乗効果によってガス発生が抑制され、鉛を含有し
た比較例1よりも効果がある。
【0021】実施例1〜3および比較例2〜3による
と、亜鉛合金中の添加元素としてのインジウムは、鉛無
添加の場合には非常にガス発生抑制に効果があり、イン
ジウムを添加しないとアルミニウム等を添加しても実用
可能なレベルにはならない(比較例2参照)。また、イ
ンジウムを0.1重量%より多く添加しても際立った効
果はなく、コスト面から考えるとインジウムは0.1重
量%以下がよい(比較例3参照)。
と、亜鉛合金中の添加元素としてのインジウムは、鉛無
添加の場合には非常にガス発生抑制に効果があり、イン
ジウムを添加しないとアルミニウム等を添加しても実用
可能なレベルにはならない(比較例2参照)。また、イ
ンジウムを0.1重量%より多く添加しても際立った効
果はなく、コスト面から考えるとインジウムは0.1重
量%以下がよい(比較例3参照)。
【0022】実施例1,4および5、比較例5および6
によると、アルミニウムはガス発生抑制効果は大きい
が、添加量が多くなると軽負荷放電時に短寿命を引き起
こしやすいことが懸念されるので、ガス発生抑制と軽負
荷放電特性のバランスを考えると、0.001〜0.0
1重量%の範囲で添加することが望ましい。
によると、アルミニウムはガス発生抑制効果は大きい
が、添加量が多くなると軽負荷放電時に短寿命を引き起
こしやすいことが懸念されるので、ガス発生抑制と軽負
荷放電特性のバランスを考えると、0.001〜0.0
1重量%の範囲で添加することが望ましい。
【0023】実施例1,6〜8および比較例8,9によ
ると、べリリウムおよび/またはマンガンを添加すると
インジウムおよびアルミニウムの2元素を添加した場合
よりも一部放電後のガス発生が少なく、より安全なアル
カリ電池が得られることがわかる。ただし、ベリリウム
および/またはマンガンの添加量が多すぎるとかえって
ガス発生が多くなる傾向があるので、0.005重量%
以下であることが望ましい。また、ベリリウムおよびマ
ンガンの2元素を適量添加しても同様に良好な結果が得
られた。
ると、べリリウムおよび/またはマンガンを添加すると
インジウムおよびアルミニウムの2元素を添加した場合
よりも一部放電後のガス発生が少なく、より安全なアル
カリ電池が得られることがわかる。ただし、ベリリウム
および/またはマンガンの添加量が多すぎるとかえって
ガス発生が多くなる傾向があるので、0.005重量%
以下であることが望ましい。また、ベリリウムおよびマ
ンガンの2元素を適量添加しても同様に良好な結果が得
られた。
【0024】実施例1,9,10と実施例13〜15と
を比べると、密閉構造を有するアルカリ電池では、酸化
インジウムの添加が一部放電後のガス発生を実用可能な
レベルに抑制するために必要であることがわかる。しか
し、0.5重量%より多く添加しても際立った効果はな
く、コストの面から考えると0.5重量%以下の添加量
でよい。ただし、密閉構造を有さない電池では、かかる
ことは特に必要ではない。なお、本実施例には記載して
いないが酸化インジウムの代わりに水酸化インジウム,
硝酸インジウム,塩化インジウム,硫酸インジウム等の
インジウム化合物を添加しても本実施例と同様に良好な
結果が得られた。
を比べると、密閉構造を有するアルカリ電池では、酸化
インジウムの添加が一部放電後のガス発生を実用可能な
レベルに抑制するために必要であることがわかる。しか
し、0.5重量%より多く添加しても際立った効果はな
く、コストの面から考えると0.5重量%以下の添加量
でよい。ただし、密閉構造を有さない電池では、かかる
ことは特に必要ではない。なお、本実施例には記載して
いないが酸化インジウムの代わりに水酸化インジウム,
硝酸インジウム,塩化インジウム,硫酸インジウム等の
インジウム化合物を添加しても本実施例と同様に良好な
結果が得られた。
【0025】実施例1および実施例11〜12と実施例
16〜17とを比較すると、フッ素系界面活性剤の添加
は未放電でのガス発生抑制に効果があることがわかる
が、0.001重量%より多くするとゲル状負極のイン
ピーダンスが上昇するために重負荷放電に悪影響を及ぼ
す傾向があるので、0.001重量%以下がよい。ただ
しこの例は密閉構造の電池であるのでフッ素系界面活性
剤の添加によりかかる効果が必要となるが、密閉構造で
ない場合にはこれは必須のものではない。
16〜17とを比較すると、フッ素系界面活性剤の添加
は未放電でのガス発生抑制に効果があることがわかる
が、0.001重量%より多くするとゲル状負極のイン
ピーダンスが上昇するために重負荷放電に悪影響を及ぼ
す傾向があるので、0.001重量%以下がよい。ただ
しこの例は密閉構造の電池であるのでフッ素系界面活性
剤の添加によりかかる効果が必要となるが、密閉構造で
ない場合にはこれは必須のものではない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の亜鉛アル
カリ電池は、環境汚染の要因となる水銀および鉛を添加
せず、しかもさらにガス発生の少ない安全で高性能な特
性を有している。
カリ電池は、環境汚染の要因となる水銀および鉛を添加
せず、しかもさらにガス発生の少ない安全で高性能な特
性を有している。
【図1】本発明の実施例で組み立てられた亜鉛アルカリ
電池の断面図。
電池の断面図。
1…金属缶、2…正極合剤、3…セパレータ、4…ゲル
状負極、5…負極集電棒、6…絶縁ガスケット、7…リ
ング状金属板、8…金属封口板。
状負極、5…負極集電棒、6…絶縁ガスケット、7…リ
ング状金属板、8…金属封口板。
Claims (3)
- 【請求項1】 亜鉛合金粉末を負極活物質としたゲル状
負極を有する亜鉛アルカリ電池において、亜鉛合金粉末
が水銀および鉛を含有せず、インジウム0.01〜0.
1重量%、アルミニウム0.001〜0.01重量%お
よびベリリウムおよびマンガンからなる群より選ばれた
少なくとも1種0.001〜0.05重量%を含有する
ことを特徴とする亜鉛アルカリ電池。 - 【請求項2】 亜鉛合金粉末の防食剤として、ゲル状負
極にインジウム化合物を亜鉛合金に対してインジウム換
算で0.005〜0.5重量%添加した請求項1記載の
亜鉛アルカリ電池。 - 【請求項3】 亜鉛合金粉末の防食剤として、ゲル状負
極にフッ素系界面活性剤を亜鉛合金に対して0.000
5〜0.01重量%添加した請求項1記載の亜鉛アルカ
リ電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24521793A JPH07105941A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 亜鉛アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24521793A JPH07105941A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 亜鉛アルカリ電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07105941A true JPH07105941A (ja) | 1995-04-21 |
Family
ID=17130380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24521793A Pending JPH07105941A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 亜鉛アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07105941A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2465154A1 (en) * | 2009-08-14 | 2012-06-20 | The Gillette Company | Alkaline primary cells with anode comprising manganese |
CN114792780A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-07-26 | 山东合泰新能源有限公司 | 含有组合锌缓蚀剂的锌电极及其应用的锌镍电池 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP24521793A patent/JPH07105941A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2465154A1 (en) * | 2009-08-14 | 2012-06-20 | The Gillette Company | Alkaline primary cells with anode comprising manganese |
CN114792780A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-07-26 | 山东合泰新能源有限公司 | 含有组合锌缓蚀剂的锌电极及其应用的锌镍电池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0510239A1 (en) | Zinc-alkaline batteries | |
JP3215446B2 (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JP3215447B2 (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0955207A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH07105941A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH065284A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH09270254A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH06223829A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH06223828A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0119622B2 (ja) | ||
JPH06338314A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH065285A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0955206A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0562683A (ja) | アルカリ電池 | |
JPH0822823A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH06338319A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0822822A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH10116612A (ja) | アルカリマンガン電池用負極材およびその製造方法 | |
JPH06203832A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0620687A (ja) | アルカリ電池 | |
JPH10172555A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH08203520A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH09265978A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH09265977A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
JPH0955208A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 |