JPH07105497A - 車間距離検知装置 - Google Patents

車間距離検知装置

Info

Publication number
JPH07105497A
JPH07105497A JP24937993A JP24937993A JPH07105497A JP H07105497 A JPH07105497 A JP H07105497A JP 24937993 A JP24937993 A JP 24937993A JP 24937993 A JP24937993 A JP 24937993A JP H07105497 A JPH07105497 A JP H07105497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
distance
detected
laser beam
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24937993A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Fujimoto
千明 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP24937993A priority Critical patent/JPH07105497A/ja
Publication of JPH07105497A publication Critical patent/JPH07105497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真に衝突する可能性のある障害物のみを判定
する。 【構成】 スキャン型距離検出手段により検出された距
離情報から自車両と検出した物体との相対位置、および
相対速度ベクトルを算出し、自車両と物体とが衝突する
可能性があるか否かを判定し、衝突の可能性のあるもの
に対してのみ出力を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自車両の前方に存在す
る物体の方位と距離を検出し、該物体と自車両とが衝突
する危険性を判断し、警報を発する車間距離検知装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車間距離検知装置としては、例
えば特公昭61−6349号公報などで開示されている
ような車両用障害物検知装置が知られている。図11は
従来の車間距離検知装置の構成を示すブロック図であ
り、100はレーザ光を発光させる送光部、101はレ
ーザ光を特定の方向に偏向させる偏向部、102は物体
に反射したレーザ光を受光しパルス信号に波形整形を行
う受光部、103は発光から受光信号が入力されるまで
の時間を計測し距離を求める距離検出部、110は検出
した物体が障害物となるか否かを判定する判定手段であ
る。
【0003】次にこのように構成された従来装置の動作
を説明する。距離検出部103からの発光信号に基づき
送光部100はレーザ光を発光させる。該発光信号に連
動して偏向部101でレーザ光を二次元に偏向し、車両
の進行方向に対し直行する面内で該レーザ光Lを走査す
る。照射されたレーザ光Lが物体にあたり反射したレー
ザ光L′ を受光部102に導き光電変換し増幅波形整
形を行う。距離検出部103内にて発光信号から受光信
号を検出した時間を計測することで物体までの光の伝播
遅延時間を検出し、上下左右に偏向したレーザ光が照射
した各領域毎に距離を検出する。ここで発光信号の発光
タイミングをt1、受光信号の受光タイミングをt2、 光
速を3×108m/s とすれば、検出距離Rは、
【0004】 R={3×10)}/{2(t2−t1)} (1)
【0005】と求められる。領域毎の距離d情報から検
出された物体が障害物となるか否かを判定手段110に
て判定して出力し、表示、警報を行う。
【0006】次に以上の構成において障害物を判定する
機能について説明する。図12において10はレーダを
搭載した車両、11は進行方向左側に存在する物体、1
2は進行方向右側に存在する物体である。光源Oよりレ
ーザ光Lは車両中心軸を中心として−10°≦θ≦10
°の範囲で扇状に、しかも隣接するビーム間隔が△θ=
0.1°になるように矢印Sで示すように左から右へ走
査される。n番目の左右方向に偏向したレーザ光Ln
は、
【0007】 θ={π/1800}(n−100) (2)
【0008】の角度をもって照射される。ただし、0≦
n≦200となる。各領域でのレーザ光は領域番号nと
対比させることができる。
【0009】例えば、物体11に対してn=i−5のと
きからn=iまでのレーザ光の反射を受光できたとす
る。なおn=i+1のレーザ光は車体側部で反射したた
め受光できないとする。物体11の反射光が受光できる
最右端のレーザ光n=iの反射点をP1 とすれば、OP
1 の距離をOP1=R1としてP1 から車両中心軸までの
距離d1 はθ<<1であるから、
【0010】 d1 =R1 ・θ1 ≒{π/1800}(i−100)R1 (3)
【0011】と求められる。また物体12に対してN=
jのときからN=j+2までのレーザ光の反射が受信で
きたとする。物体12の反射光をP2 とすれば、OP2
の距離OP2 =R2 としてP2 から車両中心までの距離
2 は、
【0012】 d2 ≒R2 ・θ2 ≒{π/1800}(j−100)R2 (4)
【0013】と求められる。衝突の可能性の判断は、車
両の進路上、すなわち、車両の中心線Yから障害物11
の右側面までの距離d1 、あるいは車両の中心線Yから
障害物12の左側面までの距離d2 が次式を満たすこと
によって判断される。
【0014】 d1 ≦(1/2)W+△v (5) d2 ≦(1/2)W+△v (6)
【0015】ただし、W;車幅、△v≒50cmとし、
接触せずに通過できるための余裕分とする。上式を満た
せば障害物11あるいは12が、車両の進路上またはそ
の近傍に存在することになり衝突する危険性があると判
断できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の車間距離検知装
置では以上のように構成されているので、自車両が前方
のみの車幅のみを障害物の対象としているため、直進し
て自車両が進む場合あるいは物体が停止している場合に
おいて有効であるが、自車両がカーブに侵入しようとす
るとき、自車両の前方に存在する標識やリフレックスリ
フレクタを検出する場合がある。検出時、該検出物体は
車両の延長線上にあり、衝突可能性の判断において衝突
する危険性があることをカーブ出口まで判定する可能性
があり、前方に車両がいないにもかかわらず警報を鳴ら
す場合がある。また、前方に割り込む車両がある場合
や、人が前方を横切ろうとする場合、これを判断するた
めには自車両の幅の範囲内に入らない限り検出すること
ができず、横から自車両前方に物体が来ることを予測す
ることが従来装置において不可能である。
【0017】この発明はこのような問題を解決するため
になされたものであり、カーブ時におけるリフレックス
リフレクタや標識などを検出した場合においても、誤っ
た衝突判断を防ぐことができると共に、自車両を横切ろ
うとする物体に対し衝突するかどうか(衝突の可能性)
を予測し、危険性があるかどうかを判定できることを目
的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車間距離検知装置は、領域を分割して各領域ごとに物
体までの距離を検出できる距離検出手段と、自車両の速
度を検出する速度検出手段と、前記距離検出手段により
検出された各分割領域毎の距離情報から自車両と検出さ
れた物体との相対位置、相対速度、および相対速度方向
を算出する変位演算手段と、前記相対位置、相対速度お
よび相対速度方向から自車両に衝突する可能性を判定す
る判定手段とを備えたものである。
【0019】また、この発明の請求項2に係る車間距離
検知装置は、請求項1に係る車間距離検知装置におい
て、更に、自車両の操舵角を検出する舵角検出手段を備
え、前記判定手段は前記操舵角に基づく補正を行って前
記自車両に衝突する可能性を判定するようにしたもので
ある。
【0020】さらに、この発明の請求項3に係る車間距
離検知装置は、請求項1または請求項2の車間距離検知
装置において、更に、前記判定手段の出力信号に基づい
て警報を発する警報装置を備えたものである。
【0021】
【作用】この発明の請求項1に係る車間距離検知装置に
おいては、距離検出手段が分割した領域においてレーザ
光を照射し各分割領域で距離を検出する。また、変位演
算手段が分割領域毎に対応した角度とその距離とにより
物体との相対位置を求め、物体の追跡をすることで逐次
相対位置を算出し、この相対位置に基づいて、前時刻か
ら現時刻までに物体が移動した際の物体の相対速度ベク
トルを演算することにより物体の相対速度と速度方向を
検出する。そして、判定手段がこれら相対位置、相対速
度、相対速度方向等から自車両に衝突する可能性を判断
する。尚、この判定手段は、自車両において物体がどの
位置に来るかを推定し、この推定位置で自車両の領域を
横切る条件を満たしたとき衝突する危険性があると判断
する。
【0022】また、この発明の請求項2に係る車間距離
検知装置においては、操舵角検出部により検出された操
舵角に基づいて、判定手段は、前記請求項1にける衝突
の可能性の判定精度を高める。
【0023】更に、この発明の請求項3に係る車間距離
検知装置においては、警報装置が判定手段の出力信号に
基づいて、警報を発することにより運転者に注意を促
す。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図1について説
明する。図1は実施例1を示すブロック図である。図1
において、100はレーザ光を発光する送光部、101
は発光したレーザ光を偏向させる偏向部、102は物体
によって反射されたレーザ光を受光しパルス信号に波形
整形を行う受光部、103は発光から受光信号が入力さ
れるまでの伝播遅延時間を計測し距離を求める距離検出
部、104は各領域から物体を抽出する物体抽出手段、
105は抽出された物体の相対位置、相対速度、および
速度方向を演算する変位演算手段、106は検出した物
体と衝突する可能性を判定する衝突判定手段、107は
自車両の速度を検出する車速検出部、108は衝突する
危険性のある物体のうち安全車間距離範囲内にある物体
がある場合に警報を発する警報装置である。
【0025】距離検出部103からの発光信号に基づき
送光部100は、レーザ光を発生させる。発光信号に連
動して偏向部101でレーザ光を二次元に偏向し、車両
の進行方向に対し直行する面内で該レーザ光Lを走査す
る。照射されたレーザ光Lが物体にあたり反射したレー
ザ光L′を受光部102に導き光電変換し増幅波形整形
を行い受光信号として距離検出部103へ出力する。距
離検出部103内にて発光信号から受光信号を検出した
時間を計測することで物体までの光の伝播遅延時間を検
出し、左右方向に偏向されたレーザ光が照射した各領域
毎に距離を検出する。
【0026】各領域で検出された距離情報を図2におい
て説明する。10はレーダを搭載した車両、11は進行
方向に存在する物体である。光源Oよりレーザ光Lは車
両中心軸を中心として−10°≦θn ≦10°の範囲で
扇状に、しかも隣接するビーム間隔が△θ=0.1°に
なるように矢印Sで示すように左から右へ走査される。
n番目の偏向したレーザ光Ln は、
【0027】 θ≒{π/1800}(n−100) (7)
【0028】の角度θn をもって照射される。ただし、
0≦n≦200となる。各領域でのレーザ光は領域番号
nと対比させることができる。したがって、物体11に
対してn=iのときからn=i+2までのレーザ光の反
射光を検出し、そのとき各領域距離がRi,Ri+1,R
i+2 と測定される。
【0029】物体抽出手段104にて、前記分割領域距
離情報から隣合う領域の距離情報がほぼ同一であるとき
それらを集合して取り扱い、一つの物体と考える。さら
に、物体の一部に汚れなどにより反射光を受光感度の低
いため領域の一部に距離データが欠落するような場合で
も同一の物体として考えるようにするため、図3のフロ
ーチャートに示すような処理を施す。以下、この処理を
図3にしたがって説明する。
【0030】まず、ステップP1において、ステータス
t =0とするとともに、端の領域に領域番号nをセッ
トする。つぎに、ステップP2において、領域番号iの
距離データRi を読み込んでRに代入し、ステップP3
に進んでiに1を加える。つぎに、ステップP4におい
て、st =0であるならばステップP5 へ進み、そうで
なければステップP9 へ進む。
【0031】ステップP5において、距離データRが未
検出であるならばステップP2 戻るが、そうでない場合
はステップP6へ進み、ここでRを最大距離Rmax およ
び最小距離Rmin に代入すると共に、、jにi−1を代
入する。そして、ステップP7において、Ps =P、m
=0とし、つぎに、ステップP8においてst =1とし
てステップP2 へ戻る。
【0032】一方、ステップP9 においてはst =1な
らばステップP10へ進み、そうでなければステップP19
へ進む。ステップP10ではRが未検出であるならばステ
ップP11へ進み、そうでなければ進みP13へ進む。そし
て、ステップP11ではst =2とし、ステップP2 へ戻
る。一方、ステップP12においては次式を満たすならば
ステップP13へ、そうでなければステップP11へ進む。
【0033】 (Rmax+Rmin/2)−3≦R≦(Rmax+Rmin)+3
【0034】ステップP13では、距離データRがRmax
以下であれば、つぎにステップP15へ進み、そうでなけ
ればステップP14へ進む。ステップP14ではRmax にR
を代入し、ステップP15において、RがRmin 以上であ
ればステップP17へ進み、そうでなければステップP16
へ進む。ステップP16ではRmin にRを代入し、ステッ
プP17でRs にRを加えるとともに、mに1を加え、ス
テップP2 へ戻る。
【0035】ステップP18では、距離データRが未検出
であるならばステップP21へ進み、そうでなければステ
ップP19へ進む。ステップP19ではst =0とし、ステ
ップP20に進む。ステップP20では物体が領域j+i−
2/2、距離Rs /mにある物体として抽出され、次に
他の物体を抽出するためにステップP2 へ戻る。
【0036】一方、ステップP21ではst =1として、
ステップP22に進み、ここで次式を満たすならばステッ
プP23へ、そうでなければステップP24へ進む。
【0037】 (Rmax+Rmin/2)−3≦R≦(Rmax+Rmin)+3
【0038】次に、ステップP23では、距離データRを
最大距離Rmax および最小距離Rmi n に代入すると共
に、jにi−1を代入する。そして、ステップP24
は、Rs=R、m=0とし、ステップP20へ進む。
【0039】図4はデータの具体例を示す図である。N
O.1〜3では隣合う距離データが±3m以内であり、
NO.4では未検出となるがNO.5において同様なデ
ータが得られているため、NO.4は距離データが欠落
したと考える。NO.7,8において距離データが急激
に変化したため、別の物体と考える。以上により、これ
らのデータから、物体を二つ検出したとし、物体の位置
は物体の両端の領域の中点をその方向とし、検出した距
離の平均をその物体までの距離として求める。したがっ
て、図4において1番目の物体と2番目の物体との距離
1,R2とその方向θ1,θ2は、それぞれ次式で与えら
れる。
【0040】 R1 =32.0+31.5+30.5+30.0+27.0/5 (8) θ1 =(1+6−200)/(2×1800)π (9)
【0041】 R2 =80.0+82.0/2 (10) θ2 =(7+8−200)/(2×1800)π (11)
【0042】物体を検出した両端の領域番号j、i−2
から領域番号j+i−2/2までの領域データ、及び物
体を検出した領域の距離和R5 とその個数mから距離R
s /mとして求めた距離データとで物体を検出した距離
と方向を示す領域を決定するから、自車両と物体nとの
相対位置(xn,yn )は距離Rn と領域nでの照射角
度θn とから、
【0043】 xn =Rncosθn (12) yn =Rncosθn (13)
【0044】となり、これを各物体すべてにおいて求め
る。したがって、先の物体1、2の位置は、それぞれ次
式、
【0045】 x1=(32.0+31.5+30.5+30.0+27.0/5)cos{π(10+16)/2×1800} (14) y1=(32.0+31.5+30.5+30.0+27.0/5)sin{π(10+16)/2×1800} (15)
【0046】 x2=(80.0+82.0/2)cos{π(17+18)/2×1800} (16) y2=(80.0+82.0/2)sin{π(17+18)/2×1800} (17)
【0047】となる。
【0048】物体の相対速度を求めるために、一時刻前
に検出した物体と現時刻において検出した物体との対応
したものを検索することにより物体の移動量を求めるこ
とができる。この物体の移動量を算出することにより、
現時刻における相対速度、および相対速度方向を求め
る。変位演算手段105において物体抽出手段104か
ら検出した物体と一時刻前の対応する物体とを検索し、
一時刻前のある物体の位置を(xk-1,yk-1)とし、現
時刻に(xk,yk)へと移動したと判断したとき、各相
対速度ベクトル(vx,vy)は、
【0049】 vx =xk −xk-1/T (18) vy =yk −yk-1/T (19)
【0050】となる。ここで、Tは物体を検出するサン
プリングタイムである。これにより、物体の相対速度、
および相対速度方向を求めることができる。
【0051】一時刻前の物体と現時刻の物体を対応させ
る手段について説明する。それは図5のフローチャート
に示すような処理により物体の検索を行う。まず、ステ
ップP1において、現時刻の物体番号jを設定し、次に
ステップP2において一時刻前の物体番号iを設定し、
ステップP3において物体iの位置(xsi,ysi)、相
対速度(vxsi,vysi)を読み込む。
【0052】ステップP4において、物体iが初めて検
出された物体であるなら、ステップP5 へ進み、そうで
ないならステップP6 へ進む。ステップP5では物体i
が移動すると考えられる範囲を次式、
【0053】xsmax=xs +5 xsmin=xs −5 ysmax=ys +5 ysmin=ys −5
【0054】と設定し、ステップP7 へ進む。ステップ
6では物体iの各相対位置と相対速度から現時刻の位
置を推定し、推定された位置を中心に所定の範囲を次
式、
【0055】xsmax=xs +vxsT+3 xsmin=xs +VxsT−3 ysmax=ys +vysT+3 ysmin=ys +vysT−3
【0056】と設定する。次に、ステップP7では物体
jの位置(xj,yj)が下記の条件式を満たす場合ステ
ップP8 へ進み、そうでないならステップP9 へ進む。
【0057】xsmin≦x≦xsmaxsmin≦y≦ysmax
【0058】ステップP8 では、一時刻前の物体が移動
した位置に最も近い物体iをmとして記憶しておく。ス
テップP9 では次の一時刻前の物体番号を設定し、一時
刻前の物体がなくなるまでステップP3 へ進む。ステッ
プP10においてはmに記憶された物体がない場合はステ
ップP11へ進み、ある場合ステップP12へ進む。
【0059】ステップP11においては物体jは初めて検
出した物体として登録し、相対速度は0とする。一方、
ステップP12においては物体jは一時刻前の物体mから
移動したものとして考え相対速度を次式、
【0060】 vxj=xj −xsm/T (20) vyj=yj −ysm/T (21)
【0061】として設定する。次に、ステップP13では
次の現時刻の物体番号をjを設定し、ステップP2へ進
む。
【0062】図6は物体が自車両に接近する場合を3種
類に分けて示している。(a)は端の方で物体を検出し
そのまま自車両の横を過ぎて行くような場合(例えば、
看板や道路標識など)、(b)は自車両を横切るような
場合(例えば、進路を変更する車両やカーブでのリフレ
ックスリフレクタ)、(c)は自車両と衝突する場合で
ある。図7に示すように進行方向の距離が0となった場
合、物体はどの位置にいるかを推定し、自車両範囲内に
あるならば図6の(c)のような衝突する危険性がある
と考える。したがって、物体抽出手段104から得られ
た相対位置と変位算出手段105から得られた相対速度
ベクトルとから、物体が自車両に接近した場合、どの位
置に存在するかを推定すると、それは次式で与えられ
る。
【0063】 x0 =(vx/vy)y (22) x1 ={vx/vy}(y+p) (23)
【0064】ここで、x0,x1は物体の推定位置、pは
自車両の全長である。この物体の推定位置が自車両の領
域を横切る条件を示すことにより衝突する危険性として
判断する。条件は、次式、
【0065】 −(W/2)>x0 and−(W/2)>x1 (24) (W/2)<x0 and(W/2)<x1 (25)
【0066】となり、推定x方向位置xが自車両領域内
にあるかどうかにより危険性の判断を行う。これによ
り、衝突する危険性の物体の位置を出力する。
【0067】自動車が安全に停止できる距離である安全
車間距離Ds は、
【0068】 Ds=VyD +vy(2Vy −vy)/2α (26)
【0069】より求める。ただし、TD は警報手段の警
報信号出力からブレーキを踏むまでの遅れ時間、Vy
進行方向の自車速、vy は相対速度ベクトルでの自車両
の進行方向であるy成分、αはブレーキ時の減速度であ
る。また、相対速度Vy は変位演算手段105で求めた
相対速度ベクトルから得られる。
【0070】検出された物体の内、衝突する可能性のあ
る物体のみを選択し、選択された物体の検出開始時間に
より危険性の判定基準である判定車間距離を現時刻の物
体の相対位置と相対速度ベクトルから求める。判定車間
距離が最も小さいものを最も危険な物体とし、その距離
を報知するとともに、安全車間距離以内であれば、警報
を運転車に促すような信号を出力する。
【0071】衝突する危険性のある物体を初めて検出し
たときから現在までの時間を物体検出時間tt とし、物
体検出時間tt が安定して検出できる猶予時間をTM
して、tt <TM であるならば判定車間距離を現時刻の
相対位置のy方向、つまり自車両の進行方向の距離を判
定車間距離とする。tt ≧TM であるならば。次時刻の
推定相対位置(xk+1,yk+1)を現時刻の相対位置(x
k,yk)と相対速度ベクトル(vxk,yyk)から、
【0072】 xk+1 =xk +vxkT (27) yk+1 =yk +vykT (28)
【0073】として求める。ただし、Tはサンプリング
タイムである。推定相対位置のy方向の相対位置を判定
車間距離とする。D5 <yk+1 となるように判定車間距
離が安全車間距離以下となるとき、警報装置108にて
警報を発する。
【0074】実施例2.以下、実施例2を図8に示すブ
ロック図について説明する。図8に示す車間距離検知装
置において、109は自車両の操舵角を検出する操舵角
検出部である。そのほか、図1と同じものには同一の符
号を付している。
【0075】変位演算手段105は図1と同様、物体抽
出手段104で抽出された各領域の距離情報から、物体
の相対位置、相対速度ベクトルを求める。ここで、判定
手段106Aは、車速検出部107によって検出された
自車両の速度と、舵角検出部109にて検出された自車
両の舵角とから、自車両の進行方向変化量を算出し、車
両が旋回中において検出した物体が自車両に衝突する可
能性をも判定する。そして、衝突する可能性のある物体
の内、最も車間距離が小さい物体との判定車間距離が安
全車間距離よりも小さいのであれば警報装置108に信
号を出力する。
【0076】横滑りがないと仮定した場合、操舵角検出
部109により舵角σを検出することにより、図9に示
すように自車両の回転半径Rは、
【0077】R=1w /σ (29)
【0078】となる。ただし、pw はホイルベースであ
る。したがって、車両10は車速vで走行しているとき
時刻T後には、車両14は次式で与えられる位置、
【0079】 X=R{1−cos(vT/R)} (30) Y=Rsin(vT/R) (31)
【0080】に移動することになる。したがって、現時
刻の自車両の速度ベクトル(vx,vy)は、
【0081】 vx =(X/T) (32) vy =(X/T) (33)
【0082】となり、車速検出部107から一時刻前の
自車両の速度ベクトル(vxk-1,vyx-1)、現時刻の自
車両速度ベクトル(vxk,vyk)、変位演算手段105
から物体の相対速度ベクトル(vx-1,vy-1)から、現
時刻の相対速度ベクトル(vx,vy)は、
【0083】 vx =vx-1+vxk−vxk-1 (34) vy =vy-1+vyk−vyk-1 (35)
【0084】として補正される。
【0085】補正された相対速度ベクトルから、判定手
段106Aにより検出した物体において衝突判定を行
い、衝突する可能性のある物体に対し次時刻の推定位置
が安全車間距離範囲内入るかどうかを判定し、入るなら
ば警報装置108にて警報を出力する。
【0086】実施例3.なお、上記実施例では偏光器に
よりレーザ光の照射領域を分割し走査することにより各
分割領域での距離を求めたが、ミラーやレンズなどによ
り光の照射方向を変えることのできる手段でもよく、例
えば、図10に示すように発光素子20で発光したレー
ザ光Lをミラー21にて所定の方向に照射する。これを
ミラー駆動装置22にてミラー21′を所定の角度θに
動かすことによりレーザ光L′は2θと照射方向を変え
ることができる。該レーザ光Lを走査し、照射している
領域において距離を検出することで物体の位置を検出
し、相対速度ベクトルを求め、自車両に衝突する危険性
のある物体のみを抽出し衝突する危険性のある場合には
警報を発するような車間距離検知装置でもよい。
【0087】また、レーザ光を偏向あるいはミラーなど
により角度を変えるのではなく、受光部において光電変
換する部分を分割し、受光できる領域を区分するような
装置でもよい。なお、送光部の偏向器と受光部の領域分
割した受光器とを併用する装置においても同様な効果が
得られる。
【0088】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る車間距離検知
装置は、領域を分割して各領域ごとに物体までの距離を
検出できる距離検出手段と、自車両の速度を検出する速
度検出手段と、前記距離検出手段により検出された各分
割領域毎の距離情報から自車両と検出された物体との相
対位置、相対速度、および相対速度方向を算出する変位
演算手段と、前記相対位置、相対速度および相対速度方
向から自車両に衝突する可能性を判定する判定手段とを
備えたため、検出した物体の中で真に障害物となる物の
みを抽出することができ、道路脇上にある標識などの誤
検出を防ぐことができるという効果を奏する。
【0089】また、この発明の請求項2に係る車間距離
検知装置は、請求項1に係る車間距離検知装置におい
て、更に、自車両の操舵角を検出する舵角検出手段を備
え、前記判定手段は前記操舵角に基づく補正を行って前
記自車両に衝突する可能性を判定するようにしたため、
前記衝突の可能性の判定確率をより高めることができる
という効果を奏する。
【0090】さらに、この発明の請求項3に係る車間距
離検知装置は、請求項1または請求項2の車間距離検知
装置において、更に、前記判定手段の出力信号に基づい
て警報を発する警報装置を備えたため、衝突の可能性が
ある場合に運転者に注意を促すことができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】レーザ照射と物体の検出を示す説明図である。
【図3】物体の抽出を示すフローチャートである。
【図4】物体抽出例を示す図である。
【図5】相対速度を算出するフローチャートである。
【図6】物体衝突の予想例を示す説明図である。
【図7】衝突予測判定を示す説明図である。
【図8】実施例2を示すブロック図である。
【図9】衝突予測算定を示す説明図である。
【図10】レーザ光を変更させる為の機構を示す図であ
る。
【図11】従来装置の構成を示すブロック図である。
【図12】従来装置での衝突判定例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 車間距離検知装置 10 自車両 11、12 物体 100 送光部 101 偏向部 102 受光部 103 距離検出部 104 物体抽出手段 105 変位演算手段 106、106A 判定手段 107 車速検出部 108 警報装置 109 舵角検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 R={3×108 }/{2(t2−t1)} (1)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 θ{π/1800}(n−100) (2)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】例えば、物体11に対してn=i−のと
きからn=iまでのレーザ光の反射を受光できたとす
る。物体11の反射光が受光できる最右端のレーザ光n
=iの反射点をP1 とすれば、OP1 の距離をOP1
1としてP1 から車両中心軸までの距離d1 はθ<<
1であるから、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】と求められる。また物体12に対してN=
jのときからN=j+までのレーザ光の反射が受信で
きたとする。物体12の反射光をP2 とすれば、OP2
の距離OP2 =R2 としてP2 から車両中心までの距離
2 は、
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 d2 2 ・θ2 ≒{π/1800}(j−100)R2 (4)
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】 vxk −xk-1 /T (18) vyk −yk-1 /T (19)
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 領域を分割して各領域ごとに物体までの
    距離を検出できる距離検出手段と、 自車両の速度を検出する速度検出手段と、 前記距離検出手段により検出された各分割領域毎の距離
    情報から自車両と検出された物体との相対位置、相対速
    度、および相対速度方向を算出する変位演算手段と、 前記相対位置、相対速度および相対速度方向から自車両
    に衝突する可能性を判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする車間距離検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車間距離検知装置において、
    自車両の操舵角を検出する舵角検出手段を備え、前記判
    定手段は前記操舵角に基づく補正を行って前記自車両に
    衝突する可能性を判定することを特徴とする車間距離検
    知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の車間距離検知
    装置において、前記判定手段の出力信号に基づいて警報
    を発する警報装置を備えたことを特徴とする車間距離検
    知装置。
JP24937993A 1993-10-05 1993-10-05 車間距離検知装置 Pending JPH07105497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24937993A JPH07105497A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 車間距離検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24937993A JPH07105497A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 車間距離検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07105497A true JPH07105497A (ja) 1995-04-21

Family

ID=17192143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24937993A Pending JPH07105497A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 車間距離検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07105497A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001006096A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
JP2002225656A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Nissan Motor Co Ltd 車輌用外界認識装置
JP2004103018A (ja) * 2003-09-02 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
JP2007128232A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Denso Corp 障害物検出装置
US7343996B2 (en) * 2000-12-05 2008-03-18 Robert Bosch Gmbh Vehicle comprising at least one sensor for detecting the surrounding area of the vehicle
JP2014002108A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Furuno Electric Co Ltd 危険物標検出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001006096A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
US7343996B2 (en) * 2000-12-05 2008-03-18 Robert Bosch Gmbh Vehicle comprising at least one sensor for detecting the surrounding area of the vehicle
JP2002225656A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Nissan Motor Co Ltd 車輌用外界認識装置
JP2004103018A (ja) * 2003-09-02 2004-04-02 Honda Motor Co Ltd 車両の周辺監視装置
JP2007128232A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Denso Corp 障害物検出装置
JP2014002108A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Furuno Electric Co Ltd 危険物標検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6862527B2 (en) Vehicle surroundings monitoring apparatus
JPH0342797B2 (ja)
JPH036472B2 (ja)
JPS61278775A (ja) 先行車検出装置
JP2009014479A (ja) 車両用物体検知装置
JP5556317B2 (ja) 物体認識装置
JPS62130500A (ja) 衝突警報装置
JPH07105497A (ja) 車間距離検知装置
JP4082286B2 (ja) 前方物体位置検出装置
JP3653862B2 (ja) 車両用カーブ径推定装置および目標先行車検出装置
JP2576638B2 (ja) 先行車両認識装置
JPH05288847A (ja) 接近検知装置
JP2005069739A (ja) 車載用障害物検知装置
JPH05113482A (ja) 車載用追突防止装置
JPH10143797A (ja) 先行車両認識装置及び認識方法
JPH11144198A (ja) 車両の物体識別装置
JPH11167699A (ja) 車両の物体認識装置
JP2006047033A (ja) 物体認識方法及び物体認識装置
JPH06148329A (ja) 車間距離検出装置
JPH05273341A (ja) 障害物検出装置
JPH11110699A (ja) 先行車両認識装置及び認識方法
JP2004220233A (ja) 物体認識装置及び認識方法
JP3788312B2 (ja) 先行車検出装置
JP3241906B2 (ja) レーザ光を用いた車載用対象物検出装置
JP2009211534A (ja) 移動物体検出装置