JPH07105424A - コイン識別装置 - Google Patents

コイン識別装置

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JPH07105424A
JPH07105424A JP5248091A JP24809193A JPH07105424A JP H07105424 A JPH07105424 A JP H07105424A JP 5248091 A JP5248091 A JP 5248091A JP 24809193 A JP24809193 A JP 24809193A JP H07105424 A JPH07105424 A JP H07105424A
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coin
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JP5248091A
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Sadao Matsumoto
定男 松本
Mamoru Sonobe
守 園部
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D5/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of coins, e.g. for segregating coins which are unacceptable or alien to a currency
    • G07D5/02Testing the dimensions, e.g. thickness, diameter; Testing the deformation
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D5/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of coins, e.g. for segregating coins which are unacceptable or alien to a currency
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 市場において、コインを識別するための特性
データの追加書込みを簡易に行うことができるコイン識
別装置を提供することである。 【構成】 投入コインの特性を検出する検出部5,6,
7,21,22,23と、受入・排出対象として、予め
設定したコインの特性データを予設定特性データとして
予め記憶する主記憶部30および後に設定するコインの
特性データを後設定特性データとして書込み可能な副記
憶部30と、後に設定したコインから検出部5,6,
7,21,22,23が検出した検出データに基づいた
後設定特性データの書込み処理を行う書込処理部20
と、書込処理部20に書込み処理を開始させる書込処理
開始手段25、26と、検出した検出データを、予設定
特性データまたは後設定特性データと比較し、その比較
結果により、投入されたコインの受入・排出を行うコイ
ン識別処理部20とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動販売機、
両替機およびコインゲーム機等に備えられ、投入された
コインの真偽および種類を識別するコイン識別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のコイン識別装置、例えば、特公昭
56−513965号公報に記載された硬貨識別装置
は、硬貨の材質、厚さおよび外形寸法等の各判定要素に
ついて、要素毎の特性データをコインの種類毎に内蔵メ
モリに記憶している。そして、磁気センサにより検出し
た投入コインの検出データを、記憶している全ての特性
データと次々と比較し、いずれかの金種の特性データと
合致する場合には、正貨として識別して受入を行い、記
憶しているいずれかの種類の特性データにも合致しない
場合には、偽貨として装置外部に排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、内蔵メモリ
には、現在流通している硬貨のみを対象として、その特
性データが記憶されている。一方、内蔵メモリへの記憶
作業は、受入・排出対象が限定されているため、工場出
荷前に行われることが通例となっている。したがって、
市場において新貨が流通し、その受入れを可能にする場
合や、特定の偽貨を排出したい場合などは、硬貨識別装
置を工場に一旦返却し、メモリライタにより内蔵メモリ
に新たな特性データの追加書込みをする必要があった。
同じように、遊戯店などで、専用のコインを硬貨識別装
置を兼用して識別処理させる場合等の要望があった場
合、工場に返却し、メモリライタにより内蔵メモリに特
性データの追加書込みをしなければ、この要望に対応す
ることができなかった。
【0004】また、従来の硬貨識別装置は、検出データ
が正貨の特性データの識別範囲内になるような極めて近
似した外国通貨等を排除することができなかった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、市場において、コインを識別するための特
性データの追加書込みを簡易に行うことができるコイン
識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決すべく、
請求項1に係るコイン識別装置は、投入されたコインの
特性を検出する検出部と、受入・排出対象として、予め
設定したコインの特性データを予設定特性データとして
予め記憶する主記憶部および後に設定するコインの特性
データを後設定特性データとして書込み可能な副記憶部
と、後に設定したコインから検出部が検出した検出デー
タに基づいた後設定特性データの書込み処理を行う書込
処理部と、書込処理部に書込み処理を開始させる書込処
理開始手段と、検出部で検出した検出データを、予設定
特性データまたは後設定特性データと比較し、その比較
結果により、投入されたコインの受入・排出を行うコイ
ン識別処理部とを備えることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に係る発明のコイン識別装
置は、請求項1に記載のコイン識別装置において、主記
憶部が記憶する予設定特性データおよび副記憶部が記憶
する後設定特性データは所定の数値範囲を有し、コイン
識別処理部は、検出部で検出された検出データが、副記
憶部に記憶されている後設定特性データの数値範囲内に
あるとき、コインの受入れを行うことを特徴とする。
【0008】また、請求項3に係る発明のコイン識別装
置は、請求項1に記載のコイン識別装置において、主記
憶部が記憶する予設定特性データおよび副記憶部が記憶
する後設定特性データは所定の数値範囲を有し、副記憶
部の後設定特性データが主記憶部の予設定特性データの
数値範囲の一部である場合において、コイン識別処理部
は、検出部で検出された検出データが、副記憶部に記憶
されている後設定特性データの数値範囲内にあるとき、
投入コインの排出を行うことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項4に係る発明のコイン識別
装置は、請求項3に記載のコイン識別装置において、後
設定特性データおよび検出データは、排出対象となるコ
インの複数の判定要素に対応して複数のデータで構成さ
れ、コイン識別処理部は、全ての検出データが、対応す
る後設定特性データの数値範囲内にあるときに、投入コ
インの排出を行うことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に係るコイン識別装置によれば、検出
部は、投入されたコインの特性を検出する。コイン識別
処理部は、検出データを、受入・排出対象として、主記
憶部に記憶している予設定特性データまたは副記憶部に
記憶された予設定特性データと比較し、投入されたコイ
ンの真偽および種類などを識別すると共に、この比較結
果に基づいて、投入されたコインの受入・排出を行う。
この場合、例えば、新貨の特性データを追加したいとき
には、書込処理開始手段によって、書込処理手段が、後
に受入・排出対象として設定したコインから検出部が検
出した検出データに基づいた後設定特性データを副記憶
部に記憶させる。このため、予め主記憶部で予設定特性
データを記憶しているコイン以外のコインの特性データ
を後設定特性データとして簡易に副記憶部に記憶させる
ことができると共に、その記憶した後設定特性データに
基づいて、コインの受入れ・排出を行うことができる。
【0011】また、コイン識別処理部は、検出部で検出
された検出データが副記憶部に記憶されている後設定特
性データの数値範囲内にあるとき、コインの受入れを行
うため、例えば、新貨、硬貨以外のコインの特性データ
を後設定特性データとして副記憶部に記憶させること
で、受入対象として簡易に加えることが可能になる。し
たがって、既に設置されている装置をそのまま用いて新
貨に対応でき、また、硬貨識別装置とコイン識別装置と
を簡易に兼用することができる。
【0012】さらに、副記憶部の後設定特性データが、
主記憶部の予設定特性データの数値範囲内である場合に
おいて、コイン識別処理部は、検出部で検出された検出
データが副記憶部に記憶されている後設定特性データの
数値範囲内にあるとき、投入コインの排出を行うため、
受入対象として予め記憶しているコインの予設定特性デ
ータに合致しているコインでも、コイン識別処理部が、
後に排出対象として設定したコインを優先して排出する
ことができる。つまり、たとえ適正なコインと特性が近
似したコインであっても、これを確実に排出することが
できる。
【0013】さらに、後設定特性データおよび検出デー
タは、排出対象となるコインの複数の判定要素に対応し
て複数のデータで構成され、コイン識別処理部は、全て
の検出データが、対応する後設定特性データの数値範囲
内にあるときに、投入コインの排出を行う。これによ
り、後に排出対象として設定されたコインは、全ての検
出データが副記憶部に記憶した後設定特性データの数値
範囲内にあった場合のみ、受入れが禁止され、排出され
る。
【0014】この場合、一般的には、コインの有する各
特性データの傾向は、コインの種類によってある程度定
まっている。このため、受入れを禁止する外国コインな
どのコインの特性データの傾向と、受入れを許容する我
国硬貨などの特定のコインの特性データの傾向とは同一
でない場合が多い。したがって、例えば、特性データが
材質、厚さおよび外形寸法の3つの判定要素に基づく場
合であって、その外国コインの特性データを副記憶部に
記憶させたときに、予め主記憶部に記憶したコインの予
設定特性データは、たとえ副記憶部に記憶した3つの後
設定特性データのうちの2つの内にあっても、他の1つ
の後設定特性データから外れるのが一般的である。よっ
て、主記憶部に記憶された全ての予設定特性データと副
記憶部に記憶された後設定特性データとが数値範囲の一
部を重複して記憶されている場合でも、予め主記憶部に
予設定特性データを記憶させたコインが受入れできない
というケースは最小限に抑えられる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るコイン識別装
置について図面を用いて詳細に説明する。このコイン識
別装置は、自動販売機に搭載する硬貨識別装置であり、
図1は、その側断面図である。この硬貨識別装置(以
下、「本装置」という)1は、硬貨2を投入するため外
部に開口した硬貨投入口3と、硬貨投入口3に連なる硬
貨転動用の硬貨通路4と、硬貨通路4に臨む第1センサ
5、第2センサ6および第3センサ7と、硬貨通路4の
下流部に設けられた硬貨通過ゲート8と、硬貨通過ゲー
ト8の下部に連なる適正硬貨受入通路9と、適正硬貨受
入通路9内に設けられ硬貨2の通過を検出する通過セン
サ10と、不適正な硬貨を返却するための返却通路11
と、各種の制御処理を初めとして、硬貨の識別等の処理
を行う制御部12とを備えている。
【0016】第1、第2、第3センサ5,6,7は、そ
れぞれ所定周波数による発振磁界を形成して、硬貨が通
過したとき硬貨内に生じる渦電流に起因する発振磁界の
変化を周波数または電圧値で捉えて硬貨の固有の特性を
表すセンサ信号として出力する。硬貨の特性とは例えば
材質・厚さ・外形寸法等であり、第1センサ5は材質、
第2センサ6は厚さ、第3センサ7は外形寸法にそれぞ
れ敏感に感応できるよう、その周波数や形状や配置位置
が決定される。
【0017】次に、この硬貨識別装置1の動作の概略に
ついて説明すると、硬貨投入口3に硬貨2が投入される
と、硬貨2は硬貨通路4の転動面を沿って本装置1の内
部へ転動する。硬貨2が第1、第2および第3センサ
5,6、7の位置に達すると、3つのセンサ5,6,7
が、硬貨2の材質、厚さおよび外形寸法を検出するため
の、磁界の変化に基づいたセンサ信号をそれぞれ制御部
12に出力する。制御部12は、各センサ信号から生成
した検出データが予め記憶している特性データの数値範
囲内にあるか否かを判別することにより、硬貨2の真偽
および種類を識別する。
【0018】硬貨2が適正な硬貨と識別された場合に
は、制御部12は、硬貨通過ゲート8を開け、適正硬貨
受入通路9を介して硬貨2を硬貨収納庫(図示せず)へ
収納する。一方、硬貨2が適正でないと識別された場合
には、制御部12は、返却通路9を介してその硬貨2を
返却(排出)する。そして、硬貨通過ゲート8を硬貨2
が通過すると、通過センサ10により硬貨2の通過が検
出され、その通過信号が制御部12に出力される。制御
部12は、この通過信号の入力があると、本装置1の外
部へ硬貨適正信号を送出して、所定の硬貨処理を終了す
る。
【0019】次に、本装置1の電気回路について、図2
のブロック図を用いて説明する。同図に示す構成要素は
主として制御部12に内蔵されているものであり、同図
に示す符号20は、硬貨2の真偽および種類の識別処理
や後設定特性データの書込み処理等を行うマイクロコン
ピュータ(以下「CPU]という)である。
【0020】このCPU20の入力ポートには、第1セ
ンサ5、第2センサ6、第3センサ7および通過センサ
10がそれぞれ検出したセンサ信号を検出データとして
のディジタル信号に変換する検出処理回路21、22、
23およびゲート処理回路24がそれぞれ接続されてい
る。この検出回路21〜23は、第1、第2および第3
センサ5,6,7とともに検出部を構成する。また、後
述する第1設定スイッチ25および第2設定スイッチ2
6がそれぞれ接続されている。
【0021】また、CPU20の出力ポートには、硬貨
通過ゲート8の開閉を行うゲート処理回路27、ブザー
28およびモニタLED29が接続され、CPU20の
入出力ポートには、メモリ部30がそれぞれ接続されて
いる。このメモリ部30の所定のアドレスにCPU20
がアクセスすることにより、必要なデータが読み出され
る。
【0022】以上の構成要素のうち検出処理回路21,
22,23は、硬貨2の投入に伴い3つのセンサ5,
6,7から出力されたセンサ信号を所定の振幅まで増幅
し、内蔵するクリップ回路によって波形整形を行った
後、波形整形したセンサ信号をA/D変換回路を介して
検出データとしてCPU20に出力する。
【0023】第1および第2設定スイッチ(書込処理開
始手段)25,26は、特定の硬貨の受入を禁止するた
めの後設定特性データをメモリ部30に書き込むための
スイッチであって、両設定スイッチ25、26を共にO
Nすると、CPU20は、後に明かとなる設定モードに
なり、後設定特性データをメモリ部30に書き込む動作
が開始される。ゲート処理回路27は、投入硬貨2が適
正と識別された場合、CPU20からのゲート制御信号
に基づいて硬貨通過ゲート8の開閉を制御する。
【0024】図3はメモリ部30の記憶内容を模式的に
示しており、このメモリ部30は工場出荷段階で予め設
定される予設定特性データを記憶する第1特性データメ
モリ部(主記憶部)30aと、市場段階で設定される後
設定特性データを記憶する第2特性データメモリ部(副
記憶部)30bとを含む。第1特性データメモリ部30
aの記憶領域A,B,C,Dは、予め特定して受入れを
行う硬貨の種類(10円,50円等)に対応した記憶領
域であり、各記憶領域A,B,C,Dにおけるそれぞれ
の記憶部Xは各硬貨種類における予設定特性データの中
心値を記憶し、また各記憶領域A,B,C,Dにおける
それぞれの記憶部Rは、各硬貨種類における予設定特性
データの中心値から上限値までの幅データおよび下限値
までの幅データを記憶する。ここで記憶部Rにおいて、
D1,D2,D3は、それぞれ第1センサ5,第2セン
サ6,第3センサ7に対応する記憶部であることを示し
ており、更にD1,D2,D3におけるそれぞれのUは
上限値までの幅データであることを示し、それぞれのL
は下限値までの幅データであることを示している。
【0025】具体的には、例えば、記憶領域Aに対応す
る硬貨種類(硬貨A)について説明すると、硬貨Aの第
1センサ5が生じるセンサ信号から生成した検出データ
と比較する予設定特性データの中心値は値AX1であ
り、その上限値は中心値(AX1)に値a11を加算し
た値であり、下限値は中心値(AX1)から値a112
を減算した値になっている。なお、この予設定特性デー
タの上限値および下限値は、CPU20が適宜、第1特
性データメモリ部30aに記憶されている予設定特性デ
ータの中心値および上下限値に基づいて演算し、その演
算結果を内部RAMに記憶している。そして、硬貨投入
口2から硬貨が投入されて各センサ5,6,7を転動通
過したとき、CPU20は各センサ5,6,7に生じる
センサ信号から生成した検出データの全てが、前記内部
RAMに記憶している各センサ5,6,7毎の上限値か
ら下限値の数値範囲内にある場合には、この投入硬貨は
硬貨Aと識別されることになる。また、記憶領域B,
C,Dに対応する硬貨(硬貨B,C,D)についても同
様である。
【0026】第2特性データメモリ部30bの記憶領域
Eには、後設定特性データとして例えば市場段階にて受
入禁止対象とする硬貨の種類(硬貨E)の後設定特性デ
ータが記憶される。この場合の硬貨Eとは例えば外国の
流通貨であり、その内の或物は、このコイン識別装置に
投入した場合に、3つのセンサ5,6,7の何れの測定
にても我国の正貨の場合と同様なセンサ信号を出力する
極めて分別困難な硬貨である。しかしながら、このよう
な硬貨Eは地域的にも、或いは時期的にも集中して使用
される傾向に有るために、通常は第2特性データメモリ
30bには後設定データは設定しないが、かかるこの種
の硬貨が使用されるようになったときにこれを排除すべ
く、市場段階で当該硬貨の後設定データを書き込めるよ
うになっている。
【0027】記憶領域Eにおける記憶部Xには後設定特
性データの中心値が記憶され、記憶部RのD1,D2,
D3における各U及びLには、後設定特性データの中心
値から上限値までの幅データおよび下限値までの幅デー
タがそれぞれ記憶される。
【0028】また、記憶領域Eにおける記憶部Xに記憶
されているデータEX1〜EX3およびe11〜e32
は、市場段階での設定モードにおいて設定した後設定特
性データの値であって、値(EX1)〜(EX3)は、
硬貨Eに対する各センサ5,6,7に関係する後設定特
性データの中心値を示し、「e11」〜「e32」は、
その後設定特性データの中心値(X)に対しての上限値
までの幅データおよび下限値までの幅データを示してい
る。具体的には、硬貨Eの第1センサ5に関係する後設
定特性データは、上限値が中心値(EX1)に値e11
を加算した値であり、下限値が中心値(EX1)から値
e12を減算した値になっている。なお、この上限値お
よび下限値もCPU20の内部RAMに適宜記憶されて
いる。
【0029】図4は、例として硬貨DおよびEについて
各センサ5,6,7が生じるセンサ信号から生成した検
出データと比較する予設定特性データ及び後設定特性デ
ータの数値範囲を図示したものである。同図に示す「D
U1」および「DL1」は、第1センサ5に関する予設
定特性データの上限値(AX1+a11)および下限値
(AX1−a12)にそれぞれ対応する。また、「EU
1」、「EL1」は、後設定特性データの上限値(EX
1+e11)、下限値(EX1−e12)をそれぞれ示
し、この後設定特性データの数値範囲は硬貨Dの予設定
特性データの数値範囲と一部が重複している。第2セン
サ6および第3センサ7が生じるセンサ信号から生成し
た検出データと比較する硬貨D,Eの予設定特性データ
および後設定特性データについても、同様にして図示し
ている。
【0030】かかる後設定特性データをメモリ部30の
第2特性データメモリ部30bに書き込む処理について
説明する。両設定スイッチ25,26を共にONする
と、通常硬貨の識別処理のモードにあるCPU20は設
定モードの処理となり、ブザー28を発音させると共
に、モニタLED29に対して点滅動作を行わせる。こ
の状態で、受入禁止にしたい硬貨を硬貨投入口3に投入
すると、各センサ5,6,7が生じるセンサ信号より生
成した検出データは、CPU20の内部RAMに記憶さ
れる。同様にして、同一の硬貨または同種の硬貨を次々
に投入し、投入された硬貨の枚数が10枚以上になり、
この状態で両設定スイッチ25,26を共にOFFする
と、CPU20は、記憶している硬貨のそれぞれの検出
データから、例えば、その平均値および標準偏差を求め
る。そして、CPU20は、平均値を後設定特性データ
の中心値として、また標準偏差の3倍の値(3シグマデ
ータ)を中心値に対する上限幅データ(e11,e2
1,e31)および下限幅データ(e12,e22,e
23)として、それぞれメモリ部30に書き込む。
【0031】また、CPU20は、メモリ部30に予め
テーブルデータとして記憶されている複数の上限幅デー
タおよび下限幅データの内から、演算した3シグマデー
タに最も近いデータを読み出して後設定特性データの中
心値に対する上限幅データおよび下限幅データとしても
良い。この場合、メモリ部30にはテーブルデータ記憶
部30cが更に設けられている。図6はこのテーブルデ
ータ記憶部30cの記憶内容を模式的に示しており、第
1センサ5に関する上限値データe111〜e114,
第2センサ6に関する上限値データe211〜e21
4,第3センサ7に関する上限値データe311〜e3
14、及び第1センサ5に関する下限値データe121
〜e124,第2センサ6に関する下限値データe22
1〜e224,第3センサ7に関する下限値データe3
21〜e324が予め記憶されている。CPU20はセ
ンサ5,6,7に対応する各上限値・下限値の3シグマ
データの値e’11〜e’32を演算すると、これを内
部RAMの演算記憶部20aにストアする。そして、演
算記憶部20aにストアしたデータをテーブルデータ記
憶部30cの対応するデータと比較して、近似している
データを後設定データの上限値データあるいは下限値デ
ータとして採用する。具体的には、e’11については
e111〜e114の中から最も近似しているデータを
選び、これを第1センサ5の上限値データとしてメモリ
30の記憶領域Eにおける記憶部RのD1のUに書き込
む。また、演算記憶部30cにストアしているe’1
2,e’21,e’22,e’31,e’32について
は、それぞれテーブルデータ記憶部30cに記憶してい
るe121〜e124,e211〜e214,e221
〜e224,e311〜e314,e321〜e324
の中から最も近似しているデータを選び記憶領域Eに書
き込む。
【0032】次に、CPU20の識別処理モードでの動
作について説明する。投入された硬貨2が各センサ5,
6,7を通過すると、各センサ5,6,7が検出処理回
路21,22,23にセンサ信号を出力し、各検出処理
回路21,22,23は、検出データをCPU20に出
力する。CPU20は、入力された検出データが、内部
RAMに記憶された各センサ5,6,7に対する後設定
特性データの数値範囲内にあるか否かを判別する。全て
の検出データが3つの後設定特性データの数値範囲内に
それぞれある場合、CPU20は、投入された硬貨2を
硬貨Eと識別し、硬貨2を返却通路11から返却する。
【0033】一方、CPU20は、硬貨2の3つの検出
データのうちの少なくとも1つが後設定特性データの数
値範囲内にない場合、3つの検出データの全てが、硬貨
A〜Dのいずれかの予設定特性データの数値範囲内にあ
るか否かを判別する。いずれかの硬貨の全ての予設定特
性データの数値範囲内にある場合には、CPU20は、
そのいずれかの硬貨が投入されたと識別し、ゲート処理
回路27に「ゲート開」信号を出力して硬貨通過ゲート
8を作動させ、適正硬貨受入通路9に硬貨2を送り込
む。一方、硬貨2の検出データがいずれかの硬貨の予設
定特性データの数値範囲内にもない場合、CPU20
は、偽貨と識別し、返却通路11に返却する。
【0034】以上のように本実施例によれば、CPU2
0は、投入された硬貨2から得られた全ての検出データ
が硬貨Eの後設定特性データの数値範囲内にあるか否か
を判別し、ある場合には、受け入れない。その一方、検
出データのうちの少なくとも1つが後設定特性データの
数値範囲内になく、硬貨A〜Dのいずれかの予設定特性
データの数値範囲内にある場合は、その硬貨として識別
する。つまり、検出データがA〜Dのいずれかの予設定
特性データの数値範囲内にある場合でも、後設定特性デ
ータの数値範囲内にある場合には、優先して排出する。
この場合、一般的には、各正貨の検出データの数値の傾
向は、硬貨の種類によってある程度定まっている。この
ため、受入れを禁止する硬貨(硬貨E)が極めて正貨と
似ている特性を示す硬貨であっても、その検出データの
数値の傾向と受入対象の硬貨(硬貨A〜D)の検出デー
タの数値の傾向とは同一でない場合が多い。したがっ
て、例えば、特性が材質、厚さおよび外形寸法の3つの
判定要素に基づく場合、受入対象の硬貨の特性データ
は、たとえ受入禁止の硬貨の3つの後設定特性データの
うちの2つの数値範囲内に入っていても、他の1つの後
設定特性データの数値範囲内に入ってないのが一般的で
ある。よって、受入対象の硬貨の全ての予設定特性デー
タの数値範囲と受入禁止の後設定特性データの数値範囲
とが一部重複している場合でも、メモリ部30に予設定
特性データを記憶させた受入対象の硬貨が受入れできな
いというケースは最小限に抑えられる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、硬貨識別装置1の用途として自動
販売機に限定されるものではなく、広く両替機、ゲーム
機等のコイン識別装置に適用可能である。
【0036】また、本実施例において、後設定特性デー
タを、正貨と極めて硬貨Eの排出に用いる場合について
説明したが、逆に硬貨でないゲームコインやトークン等
を硬貨Eとして受け入れるようすることもできる。この
ような硬貨Eは、その各センサ5,6,7にて生じるセ
ンサ信号から生成した検出データでは予設定データの範
囲外で通常は受け入れることはできないが、第2特性デ
ータメモリ30bに後設定特性データを記憶させてお
き、この後設定特性データを満足するときは受け入れる
ようにすれば正貨以外にも特殊なゲームコインやトーク
ンも受け入れ可能なコイン識別装置が提供される。
【0037】また、特性データは本実施例に記載した種
類・数に限定されない。例えば、その種類は、複数のセ
ンサから検出したセンサ信号に基づいた相関的な判定要
素を加えてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の硬貨識別装置によ
れば、副記憶部を設け、検出部で検出した検出データを
後設定特性データとして副記憶部に記憶させる書込み処
理を書込処理部が実行することで、後設定特性データの
書込みを簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る硬貨識別装置の側断面図である。
【図2】実施例に係る硬貨識別装置の電気回路のブロッ
ク図である。
【図3】メモリ部に記憶されたデータを模式的に示した
図である。
【図4】硬貨Dの予設定特性データおよび硬貨Eの後設
定特性データの数値範囲を示した図である。
【図5】CPUの内部メモリ部に設けた演算記憶部を示
す図である。
【図6】メモリ部にテーブルデータ記憶部を設けた場合
のテーブルデータ記憶部の記憶内容を模式的に示す図で
ある。
【符号の説明】
1 硬貨識別装置 2 硬貨 5 第1センサ 6 第2センサ 7 第3センサ 20 CPU 21 検出処理回路 22 検出処理回路 23 検出処理回路 30 メモリ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入されたコインの特性を検出する検出
    部と、受入・排出対象として、予め設定したコインの特
    性データを予設定特性データとして予め記憶する主記憶
    部および後に設定するコインの特性データを後設定特性
    データとして書込み可能な副記憶部と、前記後に設定す
    るコインから前記検出部が検出した検出データに基づい
    た前記後設定特性データの書込み処理を行う書込処理部
    と、当該書込処理部に書込み処理を開始させる書込処理
    開始手段と、前記検出部で検出した検出データを、前記
    予設定特性データまたは前記後設定特性データと比較
    し、その比較結果により、前記投入されたコインの受入
    ・排出を行うコイン識別処理部とを備えることを特徴と
    するコイン識別装置。
  2. 【請求項2】 前記主記憶部が記憶する予設定特性デー
    タおよび副記憶部が記憶する後設定特性データは所定の
    数値範囲を有し、前記コイン識別処理部は、前記検出部
    で検出された検出データが、前記副記憶部に記憶されて
    いる後設定特性データの数値範囲内にあるとき、コイン
    の受入れを行うことを特徴とする請求項1に記載のコイ
    ン識別装置。
  3. 【請求項3】 前記主記憶部が記憶する予設定特性デー
    タおよび副記憶部が記憶する後設定特性データは所定の
    数値範囲を有し、前記副記憶部の後設定特性データが前
    記主記憶部の予設定特性データの数値範囲の一部である
    場合において、前記コイン識別処理部は、前記検出部で
    検出された検出データが、前記副記憶部に記憶されてい
    る後設定特性データの数値範囲内にあるとき、当該投入
    コインの排出を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    コイン識別装置。
  4. 【請求項4】 前記後設定特性データおよび前記検出デ
    ータは、排出対象となるコインの複数の判定要素に対応
    して複数のデータで構成され、前記コイン識別処理部
    は、全ての検出データが、対応する後設定特性データの
    数値範囲内にあるときに、当該投入コインの排出を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のコイン識別装置。
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