JPH0710530B2 - アンダカット部を有する穿孔を形成するためのドリル装置 - Google Patents

アンダカット部を有する穿孔を形成するためのドリル装置

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JPH0710530B2
JPH0710530B2 JP4252672A JP25267292A JPH0710530B2 JP H0710530 B2 JPH0710530 B2 JP H0710530B2 JP 4252672 A JP4252672 A JP 4252672A JP 25267292 A JP25267292 A JP 25267292A JP H0710530 B2 JPH0710530 B2 JP H0710530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アンダカット部を有す
る穿孔を形成するためのドリル装置であって、軸方向の
貫通孔を有するドリルビットが設けられており、該ドリ
ルビットのドリルヘッドが、ドリルシャンクから側方に
突出したサイドカッティングエッジを有しており、前記
ドリルビットのドリルシャンクが、前記ドリルヘッドに
対して間隔を置いて、旋回支承部として働く膨出部を備
えていて、さらに該膨出部に対して所定の間隔を置い
て、深さストッパを備えており、前記ドリルシャンクに
設けられたつばに、鐘形吸込体が相対的に回転可能に支
承されている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式のドリル装置はＤＥ第３
８３５０２５号明細書に基づき公知である。この公知の
ドリル装置によれば、アンダカット部の穿孔兼リーミン
グ加工の間、ドリルシャンクに設けられた軸方向の貫通
孔によって、生じたチップを吸い込むことが出来る。こ
の公知のドリル装置は、旋回支承体として役立つ、ドリ
ルシャンクの膨出部、ならびに深さストッパを有してい
る。深さストッパが築壁の外面に載置された後、ドリル
シャンクのテーパした部分が穿孔壁に当接するまで、膨
出部を旋回点として使用することによりドリル軸線が旋
回させられる。この旋回させられた位置でみそすり運動
することによって、穿孔深さでアンダカット部がリーミ
ング加工される。この公知のドリル装置においてはドリ
ルビットとその収容部とがねじ山を介して互いに結合し
ており、この２つの部分の間には鐘形吸込体が回転自在
に支承されている。深さストッパとしては、ドリルシャ
ンクに一体成形されたつばが使用される。しかしなが
ら、このつばは、築壁表面との接触時にこの築壁表面に
衝突して穿孔開口部の損傷を招く恐れがある。このこと
は特に旋回過程で生じる。それというのはドリル軸線の
傾斜位置によってつばの片側だけが築壁表面に当接する
からである。築壁表面の損傷の他にも、このように片側
に生じる固い衝撃によって、ドリル装置、特にドリルビ
ットとその収容部との間のねじ山結合部の損傷がもたら
される恐れがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、吸込
装置を有し、構造が単純で、穿孔開口部領域ならびにド
リル装置の損傷が回避されるような、アンダカット部を
有する穿孔を形成するためのドリル装置を提供すること
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、深さストッパが、弾性的で環状の
緩衝部材として構成されており、該緩衝部材が支承板に
支持されていて鐘形吸込体と結合されており、前記支承
板が、凸面状に湾曲した滑り面を有しており、該滑り面
が、つばの、凹面状に湾曲した端面に接触しているよう
にした。
【０００５】
【発明の効果】本発明によれば、深さストッパは弾性的
な環状の緩衝部材を有しており、この緩衝部材は、ポリ
ウレタンまたは相応のプラスチックから成っていると有
利である。深さストッパが築壁表面に当接した時、緩衝
部材は、築壁表面と、ドリルシャンクのつばに支持され
た支承板との間で作用し、衝撃式ドリルマシンから生じ
た衝撃を緩衝する。さらに緩衝部材は十分な弾性を有し
ており、これによりドリルビットの旋回運動中にも、深
さストッパの面全体が築壁表面に当接している。旋回運
動時には緩衝装置は旋回運動に相応して相互に弾性変形
するが、その時にも緩衝部材の位置は変わらない。支承
板の凸面状に湾曲した滑り面と、ドリルシャンクに構成
されたつばの、相応に凹面状に湾曲した端面とによっ
て、ドリルシャンクは両面の摺動により旋回運動を行な
うことが出来る。この場合、緩衝部材と、この緩衝部材
に結合された鐘形吸込体とが築壁表面で移動してしまう
ことはない。従って、この緩衝部材には次のような長所
がある。すなわち、この緩衝部材により、築壁表面に損
傷が生じることがなくなり、しかもアンダカット部をリ
ーミング加工するための、深さストッパの最適な位置が
築壁表面に得られるわけである。さらにドリルビットは
一体に形成されているので、安定性が高く、取り扱いが
簡単である。
【０００６】緩衝部材とつばとの間に配置された支承板
は肌焼き鋼から成っていると有利である。これにより回
転するつばと、緩衝部材により固定された支承板との間
の摩擦が著しく減少される。支承板はプレス嵌めにより
鐘形吸込体の端面に固定されるか、または鐘形吸込体の
射出成形時に鐘形吸込体に取り囲まれることにより、挿
入体として鐘形吸込体の端面に固定されると有利であ
る。
【０００７】請求項２以下に記載の手段により、本発明
のドリル装置の、別の有利な構成を得ることが出来る。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【０００９】ドリル装置は、ドリルビット１を備えてお
り、このドリルビット１のドリルシャンク２にはつば３
が一体成形されている。ドリルシャンクの前端部には、
シャンクから側方に突出したサイドカッティングエッジ
５を有するドリルヘッド４が形成されている。後端部に
はドリルシャンク２はタング６を備えており、このタン
グ部はドリルマシン（図示せず）のドリルチャックまた
はこれと類似のものにチャック可能である。ドリルビッ
ト１のドリルヘッド４とつば３との間には膨出部７が形
成されている。この膨出部７は、ドリルヘッド４および
つば３の方向でテーパしている。膨出部の直径はドリル
ヘッド４の最大寸法にほぼ等しい。したがって穿孔８が
築壁９に形成される際には、膨出部７が穿孔壁に当接す
る。
【００１０】穿孔深さを制限するためにドリルシャンク
２は深さストッパを備えている。この深さストッパは緩
衝部材１０によって形成されており、この緩衝部材は支
承板１１を介してドリルシャンク２のつば３に支持され
ている。この支承板１１は、鐘形吸込体１２の前部端面
に装着されている。緩衝部材１０を保持するために、こ
の緩衝部材は、内側に突入した縁部１３を有している。
この縁部１３は鐘形吸込体１２に設けられた環状の隆起
部１４に被せ嵌められている。鐘形吸込体１２をドリル
ビットのつば３に軸方向で固定するためには、鐘形吸込
体１２の、内側に向けられた端面縁部１５が用いられて
いる。この場合端面縁部１５は、ドリルシャンクに構成
されたつば３の後方の端面に背後から係合している。こ
れにより吸込室１６のシールも同時に得られる。この吸
込室には、ダスト吸込体（図示せず）に接続された吸込
ホースのために接続管片１７が開口している。アンダカ
ット部を穿孔しかつリーミング加工する際に生じるチッ
プは、ドリルシャンクの軸方向の貫通孔１８と、つば３
の横孔１９とを介して吸い込まれる。持続的な吸い込み
の流れを維持するための外部の空気通路としては、膨出
部７の範囲に配置された切欠ないしチップ溝２０が役立
つ。
【００１１】緩衝部材１０が築壁表面に載置された後、
穿孔深さでアンダカット部２１を形成するために、ドリ
ルシャンク２の、ドリルヘッド４およびつば３の方向に
テーパした部分が穿孔壁に当接するまで、ドリル軸線が
ドリルマシンによって旋回させられる。このような旋回
の過程では膨出部７が穿孔壁と協働して旋回支承部とし
て役立つ。旋回時には例えばポリウレタンから成る緩衝
部材１０が変形して、ストッパの築壁表面での面接触が
確実に行なわれる。この旋回過程では、つば３の凹面状
に湾曲した端面が、支承板１１の凸面状に湾曲した端面
上を摺動する。正確な案内を得るためには、２つの湾曲
面の半径（Ｒ）が、膨出部７の中心点２２との間隔に一
致している。つば３は同時に、固定された支承板１１に
沿って回転するので、支承板は肌焼き鋼から製造されて
いると有利である。支承板１１を、プラスチックから製
造された鐘形吸込体１２にプレス嵌めするか、または鐘
形吸込体１２の射出成形時に支承板１１を取り囲むこと
により、支承板１１は鐘形吸込体１２に固定されてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるドリル装置の縦断面図である。
【符号の説明】
１ ドリルビット、 ２ ドリルシャンク、 ３ つ
ば、 ４ ドリルヘッド、 ５ サイドカッティングエ
ッジ、 ６ タング、 ７ 膨出部、 ８ 穿孔、 ９
築壁、 １０ 緩衝部材、 １１ 支承板、 １２
鐘形吸込体、 １３ 縁部、 １４ 隆起部、 １５
端面縁部、 １６ 吸込室、 １７ 接続管片、 １８
貫通孔、 １９ 横孔、 ２０ チップ溝、 ２１
アンダカット部、 ２２ 中心点、 Ｒ 半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト マイアー ドイツ連邦共和国 ヘレンベルク−ギュル トシュタイン フェルトブリュールシュト ラーセ 16 (56)参考文献 特開 昭56−161112（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−136316（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−65310（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−243212（ＪＰ，Ａ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 アンダカット部を有する穿孔を形成する
    ためのドリル装置であって、軸方向の貫通孔を有するド
    リルビットが設けられており、該ドリルビットのドリル
    ヘッドが、ドリルシャンクから側方に突出したサイドカ
    ッティングエッジを有しており、前記ドリルビットのド
    リルシャンクが、前記ドリルヘッドに対して間隔を置い
    て、旋回支承部として働く膨出部を備えていて、さらに
    該膨出部に対して所定の間隔を置いて、深さストッパを
    備えており、前記ドリルシャンクに設けられたつばに、
    鐘形吸込体が相対的に回転可能に支承されている形式の
    ものにおいて、前記深さストッパが、弾性的で環状の緩
    衝部材（１０）として構成されており、該緩衝部材が支
    承板（１１）に支持されていて前記鐘形吸込体（１２）
    と結合されており、前記支承板（１１）が、凸面状に湾
    曲した滑り面を有しており、該滑り面が、前記つば
    （３）の、凹面状に湾曲した端面に接触していることを
    特徴とする、アンダカット部を有する穿孔を形成するた
    めのドリル装置
  2. 【請求項２】 支承板（１１）およびつば（３）の、２
    つの湾曲面が同一の半径（Ｒ）を有しており、該半径
    が、膨出部（７）の中心点（２２）との間隔に一致す
    る、請求項１記載のドリル装置。
  3. 【請求項３】 緩衝部材が内側に突入した縁部（１３）
    を有しており、該縁部が、鐘形吸込体（１２）の前部端
    面に配置された環状の隆起部（１４）に被せ嵌め可能に
    形成されている、請求項１記載のドリル装置。
  4. 【請求項４】 鐘形吸込体（１２）の、内側に向けられ
    た後部の端面縁部が、ドリルシャンク（２）に構成され
    たつば（３）の後方の端面を背後から係合している、請
    求項１記載のドリル装置。
  5. 【請求項５】 つばが横孔（１９）を備えていて、該横
    孔に、ドリルシャンク（２）に設けられた軸方向の貫通
    孔（１８）が開口している、請求項１記載のドリル装
    置。
  6. 【請求項６】 ドリルシャンク（２）が、少なくとも該
    ドリルシャンクの膨出部（７）の範囲に、長手方向に延
    びる切欠またはチップ溝（２０）、あるいはこれと類似
    のものを有している、請求項１記載のドリル装置。
JP4252672A 1991-09-27 1992-09-22 アンダカット部を有する穿孔を形成するためのドリル装置 Expired - Lifetime JPH0710530B2 (ja)

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EP (1) EP0540841B1 (ja)
JP (1) JPH0710530B2 (ja)
CN (1) CN1071114A (ja)
AT (1) ATE109702T1 (ja)
BR (1) BR9203742A (ja)
CZ (1) CZ278741B6 (ja)
DE (2) DE4132228A1 (ja)
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ES (1) ES2062858T3 (ja)
HU (1) HUT62512A (ja)
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RU (1) RU2041066C1 (ja)
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