JPH07104884A - 電子機器システム - Google Patents

電子機器システム

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JPH07104884A
JPH07104884A JP5244417A JP24441793A JPH07104884A JP H07104884 A JPH07104884 A JP H07104884A JP 5244417 A JP5244417 A JP 5244417A JP 24441793 A JP24441793 A JP 24441793A JP H07104884 A JPH07104884 A JP H07104884A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電子機器本体を外部ユニットに簡単
に着脱できる電子機器システムの提供を目的とする。 【構成】キーボード装置(10)および第1のコネクタ(13)
を有する電子機器本体(1) と、電子機器本体の機能を拡
張する外部ユニット(15)とを備えている。外部ユニット
は、電子機器本体が載置される載置面(24)と、この載置
面の後端部に配置され、第1のコネクタに接続可能な第
2のコネクタ(40)と、載置面上に配置され、電子機器本
体に係合してこれを載置面に押え込む第1の位置と、電
子機器本体から離脱された第2の位置に移動可能な係合
片(26a〜26c)と、載置面上に電子機器本体が載置されて
いるか否かを検出する検出スイッチ(31)と、検出スイッ
チにより電子機器本体が検出された時に、係合片を第1
の位置に移動させるとともに、第2のコネクタを第1の
コネクタに接続する駆動機構(51)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブック形のポータブル
コンピュータのような携帯が可能な電子機器本体と、こ
の電子機器本体の機能を拡張するための外部ユニットと
を備えている電子機器システムに係り、特にその外部ユ
ニットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック形あるいはノート形のコンピュー
タのような携帯形の電子機器は、持ち運びが容易で、商
用電源を得られないような外出先でも自由に使用できる
といった利点を有している。
【0003】ところで、この種の電子機器は、携帯性を
高めるために機器全体がコンパクトに設計されており、
その分、据え置き形のコンピュータに比べて標準装備し
ている機能に制約がある。そのため、電子機器が装備す
る機能以外の機能を必要とする場合、従来では、追加の
機能を有するオプション装置、例えばCDーROMやハ
ードディスク駆動装置および拡張ポートを有する機能拡
張用の装置を電子機器に接続することが行われている。
【0004】この電子機器の機能を拡張するための装置
の一例が、米国特許第4769764号明細書や、米国
特許第4903222号明細書に記載されている。この
従来の拡張装置は、電子機器の大きさに対応した収納凹
部を備えている。この収納凹部は、拡張装置の上方およ
び前方に連続して開放されており、電子機器は、オペレ
ータの手作業によって拡張装置の上方あるいは前方から
収納凹部に取り外し可能に差し込まれるようになってい
る。
【0005】そして、電子機器の後面には、増設用の第
1のコネクタが配置されており、この第1のコネクタ
は、電子機器を収納凹部に差し込んだ時に、この収納凹
部内に配置された第2のコネクタに電気的かつ機械的に
接続されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の拡張
装置では、オペレータが電子機器を収納凹部に差し込ん
でいくことで、第1のコネクタと第2のコネクタとが互
いに接続されるので、収納凹部に対する拡張装置の差し
込み角度がずれていたり、あるいは電子機器の姿勢が傾
いていたりいすると、コネクタ同士がうまく嵌合せず、
コネクタの変形や接続不良等の原因となる。
【0007】しかも、収容凹部に対する電子機器の機械
的な固定は、第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合力
によって維持されているので、コネクタ相互が嵌合され
ているにも拘らず、電子機器を引っ張ったり、持ち上げ
たりすると、コネクタの嵌合が外れ、電子機器本体と拡
張装置との電気的な接続が解除されてしまう虞れがあり
得る。特に拡張装置の使用中に、この拡張装置と電子機
器との電気的な接続が解除されると、重要なデータが消
去されたり、機器の故障の原因となるといった問題があ
る。
【0008】この問題に対処するため、最近、電子機器
を収容凹部に抜け止め保持するロック機構を備えた拡張
装置が提供されている。しかしながら、この構成による
と、電子機器を収容凹部に差し込んだ後に、ロック装置
をロック位置に操作する必要があるとともに、電子機器
を収容凹部から取り外す場合には、まず、ロック装置に
よる電子機器のロックを解除しなくてはならない。
【0009】このため、上記のようにコネクタ相互がう
まく嵌合しない場合があることと合わせて、電子機器の
着脱作業に手間を要することがあり、この点でいま一歩
改善の余地が残されていた。
【0010】また、電子機器のロックを怠ると、電子機
器は単にコネクタ相互の嵌合力によって収容凹部に保持
されているにすぎないので、この電子機器が収容凹部か
ら容易に外れてしまう。したがって、この電子機器の盗
難に対する保障も不十分なものとなるとった不具合があ
る。
【0011】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、電子機器本体を外部ユニットに対し簡単
に着脱することができ、操作性に優れた電子機器システ
ムの提供を目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、電子機器本体を載置
面上に確実に押え込むことができ、この電子機器本体の
盗難防止に役立つ電子機器システムを得ることにある。
本発明のさらに他の目的は、電子機器本体を外部ユニッ
トに接続した状態において、この外部ユニット側の駆動
手段を電子機器本体の入力手段を利用して制御すること
ができ、電子機器本体の不所望な脱落や盗難を確実に防
止できる電子機器システムを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された電子機器システムは、上面に
入力手段を有するとともに、後面に第1のコネクタを有
する電子機器本体と、この電子機器本体の機能を拡張す
るための拡張装置が収容された外部ユニットとを備えて
いる。
【0014】そして、上記外部ユニットは、上記電子機
器本体が取り出し可能に載置される載置面と、上記載置
面の後端部に、この載置面上に載置された電子機器本体
に接離する方向に移動可能に配置され、上記電子機器本
体の第1のコネクタに取り外し可能に接続される第2の
コネクタと、上記載置面上に配置され、上記電子機器本
体に係合することにより、この電子機器本体を載置面上
の定位置に押え込む第1の位置と、上記電子機器本体か
ら離脱された第2の位置との間に亘って移動可能な係合
片と、上記載置面上に電子機器本体が載置されているか
否かを検出する検出手段と、この検出手段によって電子
機器本体の存在が検出された時に、上記係合片を第1の
位置に向けて移動させるとともに、この係合片の移動に
引き続いて上記第2のコネクタを電子機器本体に向けて
移動させて、上記第1のコネクタに接続するための駆動
手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の電子機器システムによれ
ば、上記電子機器本体は、上面に連なる前面および左右
の側面を有する箱状をなすとともに、上記係合片は、上
記電子機器本体の前面および左右の側面に対応するよう
に、上記載置面の前端部および左右両側部の三箇所に配
置されていることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の電子機器システムによれ
ば、上記係合片は、上記電子機器本体の前面および左右
側面の全長に亘る長さを有していることを特徴としてい
る。請求項4に記載の電子機器システムによれば、上記
電子機器本体の前面および左右の側面は、上記係合片の
先端部が取り外し可能に嵌合される凹部を有しているこ
とを特徴としている。
【0017】請求項5に記載の電子機器システムによれ
ば、上記係合片は、水平な枢軸を介して上記第1の位置
と第2の位置との間に回動可能に上記電子機器本体に枢
支されていることを特徴としている。
【0018】請求項6に記載の電子機器システムによれ
ば、上記係合片は、上記電子機器本体の底面に接する支
持部と、上記電子機器本体の凹部に取り外し可能に嵌合
される爪部とを有していることを特徴としている。
【0019】請求項7に記載の電子機器システムによれ
ば、上記駆動手段は、駆動源としての単一のモータと、
上記係合片を第1の位置と第2の位置とに亘って移動さ
せるための第1の駆動部と、上記第2のコネクタを電子
機器本体に接離する方向に移動させるための第2の駆動
部と、上記モータと第1の駆動部および第2の駆動部と
を連動させる連動機構部とを備えていることを特徴とし
ている。
【0020】また、請求項8に記載された電子機器シス
テムは、情報の入力手段および第1のコネクタを有する
電子機器本体と、上記第1のコネクタが取り外し可能に
接続される第2のコネクタを有する外部ユニットとを備
えている。
【0021】そして、上記外部ユニットは、上記電子機
器本体が載置される載置面と、この載置面上に配置さ
れ、上記電子機器本体に係合することにより、この電子
機器本体を載置面上の定位置に押え込んで、上記第1の
コネクタと第2のコネクタとを互いに接続する第1の位
置と、上記電子機器本体から離脱された第2の位置との
間に亘って移動可能な係合片と、この係合片を第1の位
置に向けて移動させる駆動手段とを備えている。
【0022】請求項9に記載の電子機器システムによれ
ば、上記電子機器本体は、その載置面上に電子機器本体
が載置されているか否かを検出し、この電子機器本体の
存在が検出された時に、上記駆動手段を動作させる検出
手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0023】請求項10に記載の電子機器システムによ
れば、上記電子機器本体は、上面に連なる前面および左
右の側面を有する箱状をなすとともに、上記係合片は、
上記電子機器本体の前面および左右の側面に対応するよ
うに、上記載置面の前端部および左右両側部の三箇所に
配置されていることを特徴としている。
【0024】請求項11に記載の電子機器システムによ
れば、上記係合片は、電子機器本体の前面および左右側
面の全長に亘る長さを有していることを特徴としてい
る。請求項12に記載の電子機器システムによれば、上
記電子機器本体の前面および左右の側面は、上記係合片
の先端部が取り外し可能に嵌合される凹部を有している
ことを特徴としている。
【0025】請求項13に記載の電子機器システムによ
れば、上記係合片は、水平な枢軸を介して上記第1の位
置と第2の位置とに回動可能に上記電子機器本体に枢支
されていることを特徴としている。
【0026】請求項14に記載の電子機器システムによ
れば、上記係合片は、上記電子機器本体の底面に接する
支持部と、上記電子機器本体の凹部に取り外し可能に嵌
合される爪部とを有していることを特徴としている。
【0027】請求項15に記載の電子機器システムによ
れば、上記外部ユニットは、電子機器本体の機能を拡張
するための拡張装置を備えており、この拡張装置は、上
記第2のコネクタに電気的に接続されていることを特徴
としている。
【0028】請求項16に記載の電子機器システムによ
れば、上記外部ユニットは、複数の拡張コネクタを備え
ており、この拡張コネクタは、上記第2のコネクタに電
気的に接続されていることを特徴としている。
【0029】請求項17に記載の電子機器システムによ
れば、上記電子機器本体は、載置面に重なり合う底面を
有し、この底面に上記第1のコネクタが配置されている
とともに、上記第2のコネクタは、上記載置面上に配置
されていることを特徴としている。
【0030】
【作用】請求項1の構成において、電子機器本体を外部
ユニットに接続するには、まず、電子機器本体を外部ユ
ニットの載置面に載置する。すると、この電子機器本体
の存在が検出手段によって検出され、この検出手段から
の指令にもとづいて駆動手段が動作される。この駆動手
段の動作により、係合片が第2の位置から第1の位置に
向けて移動され、この係合片が電子機器本体に係合され
る。この係合により、電子機器本体が載置面上の定位置
に押え込まれ、載置面に対する電子機器本体の位置決め
なされる。
【0031】この電子機器本体の位置決めに引き続い
て、第2のコネクタが駆動手段を通じて電子機器本体に
向けて進出され、この第2のコネクタが第1のコネクタ
に接続される。この接続により、電子機器本体と外部ユ
ニット内の拡張装置とが電気的に接続される。
【0032】そのため、電子機器本体を外部ユニットに
接続するには、単にこの電子機器本体を載置面に置くだ
けで良く、電気的な接続および機械的なロックは自動的
になされる。したがって、電子機器本体の接続作業を容
易に行うことができる。
【0033】さらに、電子機器本体は、第1および第2
のコネクタを介して外部ユニットと電気的に接続される
ので、この電子機器本体の入力手段を通じて外部ユニッ
ト側の駆動手段を制御することができる。そのため、係
合片を第1の位置から第2の位置に向けて移動させる場
合には、予め決められた一定の入力操作が必要となり、
電子機器本体の盗難防止により有効に寄与する。
【0034】一方、電子機器本体を載置面から取り出す
には、駆動手段を介して第2のコネクタを電子機器本体
から離脱する方向に移動させ、この第2のコネクタと第
1のコネクタとの接続を解除する。この解除に引き続い
て、上記駆動手段を通じて係合片を第1の位置から第2
の位置に向けて移動させ、係合片を電子機器本体から離
脱させる。このことにより、電子機器本体の押え込みが
解除され,この電子機器本体を載置面から取り出すこと
ができる。
【0035】このため、従来のようにロックを解除した
り、コネクタの嵌合力に抗して電子機器本体を引き出す
といった、面倒な作業が不要となり、電子機器本体の取
り出し作業も容易に行える。
【0036】請求項2および10に記載した構成によれ
ば、係合片は、箱状をなす電子機器本体を前および左右
の三方向から押え込むので、電子機器本体を載置面上に
しっかりと固定することができる。
【0037】請求項3および11に記載した構成によれ
ば、係合片と電子機器本体の前面および左右の側面との
係合長さを充分に確保でき、電子機器本体を載置面上に
しっかりと固定することができる。
【0038】請求項4および12に記載した構成によれ
ば、係合片が第1の位置に移動されると、この係合片の
先端部が凹部に嵌まり込むので、係合片と電子機器本体
との係合が強固になされる。しかも、係合片の先端部と
凹部との嵌合部分が外方に露出せずに済むので、この嵌
合部分に指先や工具等を差し入れることが困難となる。
そのため、係合片による電子機器本体の押え込みを無理
やり解除することができなくなり、この電子機器本体の
盗難防止により有効に寄与する。
【0039】請求項5および13に記載した構成によれ
ば、係合片は、電子機器本体に係合する第1の位置と、
この係合が解除される第2の位置とに亘って回動可能と
なっているから、この係合片を電子機器本体に接離する
方向に直線的に移動させる場合に比べて、係合片の取り
付けスペースが少なくて済む。また、係合片が第1の位
置に回動された際に、電子機器本体を載置面に押し付け
る方向への力を簡単に発生させることができる。
【0040】請求項6および14に記載した構成によれ
ば、係合片が第2の位置に回動されている時に、電子機
器本体を載置面に置くと、この電子機器本体の底面に支
持部が接触し、電子機器本体と係合片との位置合わせが
なされる。この状態で、係合片が第1の位置に向けて回
動されると、支持部が電子機器本体の底面から離脱する
とともに、今度は爪部が電子機器本体の凹部に嵌合す
る。この場合、爪部の回動軌跡は、枢軸を支点とする下
向きの円弧を描くので、この爪部と凹部との嵌合により
電子機器本体は載置面に押し付けられるような力を受
け、この載置面上に移動不能に保持される。
【0041】また、係合片を第1の位置から第2の位置
に向けて回動させると、その支持部は、枢軸を支点とす
る上向きの回動軌跡を描くので、この支持部が電子機器
本体の底面に接触した時点で、電子機器本体は載置面か
ら押し上げられるような力を受ける。そして、この時、
爪部は既に凹部から離脱しているので、電子機器本体を
載置面上に押し上げることができ、この電子機器本体の
取り出しが容易となる。
【0042】請求項7に記載した構成によれば、互いに
異なる方向に移動する係合片と第2のコネクタとを、一
つのモータを用いて個々に移動させることができる。こ
のため、駆動手段の構造を簡略化することができ、コス
トの低減や外部ユニットのコンパクト化が可能となる。
【0043】請求項8に記載した構成において、電子機
器本体を外部ユニットに接続するには、まず、電子機器
本体を外部ユニットの載置面上に載置する。そして、係
合片を駆動手段を介して第2の位置から第1の位置に向
けて移動させ、この係合片を電子機器本体に係合させ
る。この係合により、電子機器本体が載置面上の定位置
に押え込まれ、載置面に対する電子機器本体の位置決め
がなされるとともに、第1のコネクタと第2のコネクタ
とが互いに接続される。
【0044】このことから、電子機器本体を外部ユニッ
トに接続するには、単に電子機器本体を載置面に置くだ
けで良く、従来のように電子機器本体をスライドさせた
り、ロック装置を操作する必要はない。この結果、電子
機器本体の接続作業を容易に行える。
【0045】さらに、電子機器本体は、第1および第2
のコネクタを介して外部ユニットと電気的に接続される
ので、この電子機器本体の入力手段を通じて外部ユニッ
ト側の駆動手段を制御することができる。そのため、係
合片を第1の位置から第2の位置に向けて移動させる場
合に、予め決められた一定の入力操作が必要となり、電
子機器本体の盗難防止により有効に寄与する。
【0046】一方、電子機器本体を載置面から取り出す
には、駆動手段を通じて係合片を第1の位置から第2の
位置に向けて移動させ、係合片を電子機器本体から離脱
させる。このことにより、電子機器本体の押え込みが解
除されるので,この電子機器本体を載置面から取り出す
ことができる。そのため、従来のようにロックを解除す
るといった、面倒な作業が不要となり、電子機器本体の
取り出し作業も容易に行える。
【0047】請求項9に記載した構成によれば、電子機
器本体を載置面に載置すると、この電子機器本体の存在
が検出機構によって検出され、この検出機構からの指令
にもとづいて駆動手段が駆動される。このため、電子機
器本体を載置面上に置いた以降は、コネクタ相互の電気
的な接続から機械的なロックが自動的になされる。
【0048】請求項15に記載した構成によれば、電子
機器本体を載置面上に置くだけの作業で、この電子機器
本体を拡張装置に接続して使用することができる。その
ため、電子機器本体の機能を拡張するような場合でも、
その接続作業に手間を要さず、使い勝手が向上する。
【0049】請求項16に記載した構成によれば、電子
機器本体を載置面上に置くだけの作業で、この電子機器
本体に複数の拡張コネクタを装備させることができる。
このため、電子機器本体に数多くの外部機器を接続して
使用する場合でも、その配線や準備に手間を要さず、電
子機器本体の機能を簡単に拡張することができる。
【0050】請求項17に記載した構成によれば、載置
面に対する電子機器本体の着脱方向と、コネクタの嵌合
方向とが一致するので、電子機器本体を載置面上の定位
置に押え込むと同時に、第1のコネクタと第2のコネク
タとを電気的に接続することができる。このため、電子
機器本体と外部ユニットとの接続作業を短時間のうちに
行える。それとともに、第2のコネクタを電子機器本体
に接離する方向に移動させる必要もなくなるので、外部
ユニットや駆動手段の構造を簡略化することができる。
【0051】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図6
に示すにもとづいて説明する。図1および図2におい
て、符号1は、電子機器本体としてのブック形のポータ
ブルコンピュータを示している。このコンピュータ1
は、四角形箱形をなす筐体2を備えている。この筐体2
は、長方形状の上面3aおよび底面3bと、これら上面
3aおよび底面3bに連なる細長い前面4aと後面4b
ならびに左右の側面5a,5bとを備えている。そし
て、筐体2の前面4aと左右の側面5a,5bには、凹
部6a〜6cが形成されている。これら凹部6a〜6c
は、前面4aおよび左右の側面5a,5bの全長に亘っ
て水平に延びている。
【0052】筐体2の内部には、フロッピーディスク駆
動装置7が組み込まれている。フロッピーディスク駆動
装置7は、フロッピーディスクの挿入口8を有し、この
挿入口8は、筐体2の前面4aに開口されている。
【0053】また、筐体2の上面には、情報の入力手段
としてのキーボード装置10が配置されている。キーボ
ード装置10は、多数のキー11を有し、これらキー1
1が筐体2の上面3aに露出されている。
【0054】筐体2には、フラットパネル形のディスプ
レイユニット12が取り付けられている。ディスプレイ
ユニット12は、図1や図2に示すように、キーボード
装置10を上方から覆い隠す閉じ位置と、このキーボー
ド装置10の後方で起立する開き位置との間に亘って回
動可能に上記筐体2に枢支されている。そして、ディス
プレイユニット12を閉じ位置に回動させた状態では、
ディスプレイユニット12の上面や周面が筐体2の前面
4a、後面4bおよび左右の側面5a,5bに面一に連
続し、コンピュータ1全体が携帯に便利な箱形状をなす
ようになっている。
【0055】図5に示すように、筐体2の後面4bに
は、差し込み形の第1のコネクタ13が配置されてい
る。この第1のコネクタ13は、図示しない回路基板を
介して上記フロッピーディスク駆動装置7やディスプレ
イユニット12に電気的に接続されている。
【0056】ところで、このコンピュータ1を使用する
に際して、コンピュータ1が標準装備している機能を拡
張する場合には、図1や図2に示すような機能拡張用の
外部ユニット15が用いられる。外部ユニット15は、
本体ケース16を備えている。本体ケース16は、コン
ピュータ1の筐体2よりも大きなサイズを有する四角形
箱状をなしている。この本体ケース16には、コンピュ
ータ1の機能を拡張するための装置として、例えばCD
ーROM17やハードディスク駆動装置18が収容され
ているとともに、モデムカードやアプリケーションカー
ドを収容するための拡張スロット19が形成されてい
る。そして、CDーROM17やハードディスク駆動装
置18は、本体ケース16の内部に収容したメイン回路
基板20に電気的に接続されている。
【0057】本体ケース21は、その上面にコンピュー
タ1の筐体2を載置するための水平な載置面24を備え
ている。載置面24は、筐体2の底面3bと略同じ大き
さを有する平坦面をなしており、この載置面24の前端
部および左右の両側部には、第1ないし第3の逃げ凹部
25a,25b,25cが連続して形成されている。
【0058】図4や図5に示すように、第1ないし第3
の逃げ凹部25a,25b,25cには、夫々第1ない
し第3の係合片26a,26b,26cが回動可能に枢
支されている。これら係合片26a,26b,26c
は、載置面24の前部から左右両側部にかけての範囲を
連続して取り囲んでいる。載置面24の前部に位置され
た第1の係合片26aは、筐体2の前面4aの全長に亘
る長さを有するとともに、載置面24の左右両側部に位
置された第2および第3の係合片26b,26cは、筐
体2の左右の側面5a,5bの全長よりもやや長く形成
されている。
【0059】各係合片26a〜26cは、図4および図
5に示すように、細長い板状の係合片本体27を有して
いる。係合片本体27は、その一端が第1ないし第3の
逃げ凹部25a〜25cに挿入されており、この係合片
本体27の下端が水平な枢軸28を介して本体ケース2
1に回動可能に枢支されている。
【0060】係合片本体27の上端には、爪部29が一
体に形成されている。爪部29は、図4や図5に示すよ
うに、先細り状に尖っており、上記筐体2の凹部6a〜
6cに取り外し可能に嵌合されるようになっている。そ
のため、係合片本体27は、図4や図5に示すように、
上記枢軸28を支点として、爪部29が凹部6a〜6c
に嵌合された第1の位置と、この爪部29が凹部6a〜
6cから離脱された第2の位置との間に亘って所定角度
回動し得るようになっている。
【0061】係合片本体27は、爪部29と枢軸28と
の間に、載置面24に向って延びる支持部30を有して
いる。支持部30は、図4や図5に二点鎖線で示すよう
に、係合片本体27が第2の位置に回動されている時
に、その先端が載置面24よりも僅かに高い位置にあ
り、上記筐体2の底面3bに接するようになっている。
【0062】また、図2に示すように、本体ケース16
は、載置面24にコンピュータ1が載置されたか否かを
検出する手段としての第1の検出スイッチ31を備えて
いる。検出スイッチ31は、載置面24に露出されるア
ーマチュア31aを有し、このアーマチュア31aが筐
体2の底面3bに接するようになっている。
【0063】このため、載置面24にコンピュータ1を
載置すると、筐体2の底面3bによってアーマチュア3
1aが下方に押し込まれ、検出スイッチ31がONされ
る。図5に示すように、上記本体ケース21は、載置面
24の後方にスライドガイド面35を有している。スラ
イドガイド面35は、載置面24よりも低い位置におい
て水平に延びており、このスライドガイド面35上に
は、コネクタユニット36が前後方向にスライド可能に
支持されている。コネクタユニット36は、載置面24
に面一に連続する水平な上面37と、この上面27の後
端に連なる垂直な第1のコネクタ設置面38と、本体ケ
ース21の後面に連続する垂直な第2のコネクタ設置面
39とを有している。第1のコネクタ設置面38は、筐
体2の後面4bと対向し合い、この第1のコネクタ設置
面38には、筐体2の第1のコネクタ13に取り外し可
能に接続されるインターフェース用の第2のコネクタ4
0が配置されている。
【0064】このため、コネクタユニット36は、図5
の矢印で示すように、第2のコネクタ40が第1のコネ
クタ13に接続される第1の位置と、上記第2のコネク
タ40が第1のコネクタ13から離脱された第2の位置
とに亘って前後にスライドされる。
【0065】図3に示すように、第2のコネクタ設置面
39には、例えばプリンタ、外部キーボードあるいはマ
ウスのようなコンピュータ1の機能を拡張する外部機器
を接続するための複数の拡張コネクタ41が左右に並べ
て配置されている。この拡張コネクタ41は、図示しな
い回路基板を介して第2のコネクタ40に電気的に接続
されている。
【0066】また、図5に示すように、コネクタユニッ
ト36の底板36aには、第1の中継コネクタ43が配
置されている。この第1の中継コネクタ43は、図示し
ない配線基板を介して上記第2のコネクタ40に接続さ
れている。
【0067】コネクタユニット36の底面と対向し合う
スライドガイド面35には、第2の中継コネクタ44が
配置されている。第2の中継コネクタ44は、前後方向
にスライド可能に上記本体ケース16に支持されてい
る。第2の中継コネクタ44は、第1の中継コネクタ4
3に直接接続されているとともに、フレキシブルな配線
基板45を介して上記メイン回路基板20に接続されて
いる。そのため、第2のコネクタ40は、本体ケース1
6内のCDーROM17やハードディスク駆動装置18
と電気的に接続されている。
【0068】一方、本体ケース16の内部には、上記第
2および第3の係合片26b,26cを第1の位置と第
2の位置とに亘って回動操作させるとともに、コネクタ
ユニット36を前後にスライドさせるための駆動手段5
1が配置されている。この駆動手段51は、図6に示す
ように、第2および第3の係合片26b,26cを回動
操作させる第1の駆動部52と、コネクタユニット36
を前後にスライドさせる第2の駆動部53と、これら両
駆動部52,53の駆動源となる正逆転可能なモータ5
4と、このモータ54の動力を両駆動部52,53に伝
える連動機構部55とを備えている。
【0069】すなわち、第1の駆動部52は、載置面2
4の左右方向に延びる第1および第2のラック56a,
56bと、これらラック56a,56bと噛み合う一対
のピニオン57a,57bとを有している。ピニオン5
7a,57bは、上記係合片26b,26cの枢軸28
に固定されて、この枢軸28および係合片26b,26
cと一体に回動するようになっている。そして、左側の
係合片26bに対応する第1のラック56aは、第2の
ラック56bの上方に延びる延長部58を有し、これら
延長部58と第2のラック56bとの間に、上記連動機
構部55の出力端が介在されている。
【0070】この連動機構部55は、モータ54の駆動
軸59と平行に配置された回転軸60を有している。回
転軸60の一端には、減速大プーリ61が取り付けられ
ており、この減速大プーリ61は、歯付きベルト62を
介して上記駆動軸59上の減速小プーリ63と連動され
ている。また、回転軸60の他端には、駆動歯車64が
取り付けられている。駆動歯車64は、延長部58と第
2のラック56bとの間に介在されて、これら両者に噛
み合っている。
【0071】したがって、図6の矢印Aで示すように、
いまモータ54の駆動軸59が反時計回り方向に回転さ
れ、この回転が歯付きベルト62を介して回転軸60に
減速された状態で伝達されると、この回転軸60と一体
に駆動歯車64が矢印A方向にされる。この回転によ
り、駆動歯車64と噛み合う第1および第2のラック5
6a,56bが互いに遠ざかるように左右方向にスライ
ドし、ピニオン57a,57bを介して枢軸28が互い
に逆向きに一定角度回転する。この結果、係合片26
b,26cが第1の位置に向けて同時に回動される。
【0072】また、モータ54の駆動軸59が時計回り
方向に回転され、これに追従して駆動歯車64が矢印B
方向に回転されると、第1および第2のラック56a,
56bが互いに近接するように左右方向にスライドされ
る。このスライドにより、ピニオン57a,57bおよ
び枢軸28が一定角度回動され、係合片26b,26c
が第1の位置から第2の位置に向けて同時に回動され
る。
【0073】この場合、回転軸60と減速大プーリ61
との間には、トルクリミッタ65が介在されている。ト
ルクリミッタ65は、回転軸60が矢印A方向に回転さ
れている時に、この回転軸60から減速大プーリ61に
向けて規定以上の大きさの逆負荷が加わった場合に、減
速大プーリ61から従動軸60への動力伝達を遮断する
ようになっている。そのため、係合片26b,26cが
上記のように第1の位置に回動されて、それ以上の回動
が制限された時に、回転軸60の回転が停止される。
【0074】なお、載置面24の前端に位置された第1
の係合片26aは、駆動手段51によって強制的に回動
されることなく、自由に回動可能となっており、本実施
例の場合は、図示しないスプリングによって第2の位置
に向けて回動付勢されている。
【0075】また、コネクタユニット36を前後にスラ
イドさせる第2の駆動部53は、前後方向に延びる送り
ねじ71を有している。送りねじ71は、コネクタユニ
ット36の底板36aにねじ込まれている。送りねじ7
1の一端には、第1のプーリ72が取り付けられてお
り、この第1のプーリ72は、歯付きベルト73を介し
て第2のプーリ74と連動されている。第2のプーリ7
4は、上記第2のラック56bの一端から延びるステー
75に支持されており、この第2のプーリ74は、上記
減速大プーリ61の外周面に対し接離可能となってい
る。
【0076】つまり、第2のプーリ74は、上記第2の
ラック56bと一体に左右に移動するようになってお
り、この第2のラック56bが右側に最大にスライドさ
れて、係合片26b,26cが第1の位置に回動された
時に、第2のプーリ74および歯付きベルト73が減速
大プーリ61に接触するようになっている。この接触に
より、減速大プーリ61の回転が歯付きベルト73を介
して第1のプーリ72に伝達され、送りねじ71が回転
する。この結果、コネクタユニット36は第1の位置に
向けて前方にスライドされ、第1のコネクタ13と第2
のコネクタ40とが接続される。
【0077】また、モータ54が逆転されると、送りね
じ71の回転方向が反転するので、コネクタユニット3
6が第1の位置から第2の位置に向けて後方にスライド
され、上記第1のコネクタ13と第2のコネクタ40と
の接続が解除される。
【0078】図6に示すように、第2のラック56bの
右側方には、係合片26b,26cが第1の位置に回動
されたことを検出する第2の検出スイッチ78が配置さ
れている。第2の検出スイッチ78は、第2のラック5
6bの右端部と対向し合うアーマチュア78aを備えて
いる。このアーマチュア78aは、第2のラック56b
が右側に移動されて、係合片26a,26bが第1の位
置に回動された時に、上記第2のラック56bによって
押し込まれるようになっており、このことにより、第2
の検出スイッチ78がONされる。
【0079】また、図6に示すように、コネクタユニッ
ト36の底板36aの前方には、コネクタユニット36
が第1の位置にスライドされたことを検出する第3の検
出スイッチ81が配置されている。第3の検出スイッチ
81は、底板36aと対向し合うアーマチュア81aを
備えている。このアーマチュア81aは、コネクタユニ
ット36が第1の位置にスライドされた時に、この底板
36aの前端部によって押し込まれるようになってお
り、このことにより、第3の検出スイッチ81がONさ
れる。
【0080】そして、第1ないし第3の検出スイッチ3
1,78,81およびモータ54は、制御ケーブル82
を介して制御装置83に接続されている。制御装置83
には、第1ないし第3の検出スイッチ31,78,81
からの信号が入力され、この信号に応じてモータ54の
ON・OFFおよび回転方向の制御がなされる。
【0081】次に、コンピュータ1を外部ユニット15
に取り付ける手順について説明する。図2は、コンピュ
ータ1を外部ユニット15に装着する直前の状態を示し
ている。この状態において、コンピュータ1はディスプ
レイユニット12が閉じられ、全体として偏平な箱形状
をなしている。また、外部ユニット15は電源に接続さ
れ、モータ54や制御装置83に通電されたスタンバイ
状態に保持されているとともに、係合片26a〜26c
およびコネクタユニット36は、第2の位置に夫々保持
されている。
【0082】コンピュータ1は、まず最初に外部ユニッ
ト15の載置面24に載置される。この時、各係合片2
6a〜26cの支持部30は、載置面24の前端部およ
び左右両側部において、この載置面24よりも僅かに高
い位置に張り出しているので、この支持部30にコンピ
ュータ1の筐体2の底面3bが接触する。そして、載置
面24の前端部に位置された第1の係合片26aは、自
由に回動可能であるため、その支持部30に筐体2の底
面3bが接すると、コンピュータ1の重量によって枢軸
28を支点として回動する。この回動により、第1の係
合片26aの爪部29が筐体2の前面4aの凹部6aに
僅かに入り込み、このことにより、コンピュータ1と係
合片26a〜26cとの位置合わせがなされる。
【0083】また、コンピュータ1を載置面24に置く
と、その筐体2の底面3bが第1の検出スイッチ31の
アクチュエータ31aに接触し、このアクチェータ31
aが押し込まれる。このことにより、検出スイッチ31
がONされ、載置面24上にコンピュータ1が置かれた
ことを示す信号が制御装置83に送られる。
【0084】制御装置83にコンピュータ1の存在を示
す信号が送られると、この制御装置83は、モータ54
に駆動信号を出力し、このモータ54の駆動軸59が反
時計回り方向に回転駆動される。この駆動軸59の回転
は、減速小プーリ63から歯付きベルト62および減速
大プーリ61を介して回転軸60に伝えられ、駆動歯車
64が回転される。この駆動歯車64の回転により、第
1および第2のラック56a,56bが互いに遠ざかる
ように左右方向にスライドし、ピニオン57aa,57
bを介して枢軸28を一定角度回動させる。
【0085】このことにより、コンピュータ1の左右両
側に位置する第2、第3の係合片26b,26cが第1
の位置から第2の位置に向けて回動し、その爪部29が
筐体2の左右の側面5a,5bの凹部6b,6cに嵌ま
り込む。この場合、図4に符号X1で示すように、爪部
29は、枢軸28を支点とする下向きの円弧を描いて移
動するので、この爪部29が凹部26b,26cに嵌合
すると、筐体2は載置面24に押し付けられるような力
を受け、この載置面24上に移動不能に保持される。
【0086】また、予め筐体2の前面4aに係合されて
いる第1の係合片26aは、筐体2の動きに追従して第
1の位置に向けて下向きに回動され、上記左右の係合片
26b,26cと協同して筐体2を載置面24上に押え
込む。
【0087】係合片26b,26cが第1の位置まで回
動されると、第2のラック56bが右側に大きくスラド
されるので、この第2のラック56bの右端部によって
第2の検出スイッチ78のアーマチュア78aが押し込
まれる。これにより、第2の検出スイッチ78がONさ
れ、係合片26b,26cが第1の位置に回動されて、
筐体2を押え込んだことを示す信号が制御装置83に送
られる。
【0088】第2のラック56bが右側にスライドされ
ると、このラック56bにはステー75を介して第2の
プーリ74が支持されているので、この第2のプーリ7
4は、第2のラック56bと共に右側にスライドし、減
速大プーリ61に近づく。そして、この第2のプーリ7
4は、第2のラック56bがアーマチュア78aを押し
込んだ時点で減速大プーリ61に接触し、この減速大プ
ーリ61との間で歯付きベルト73を挾み込む。
【0089】この場合、係合片26b,26cが第1の
位置に回動されると、凹部6b,6cとの嵌合によりそ
れ以上の回動が制限されるので、減速大プーリ61に
は、回転軸60側からその回転を停止させようとする逆
負荷が加わる。すると、トルクリミッタ65が働き、減
速大プーリ61から回転軸60への動力伝達が遮断され
る。したがって、モータ54の動力伝達経路が、第1の
駆動部52から第2の駆動部53に切り換わる。
【0090】歯付きベルト73が第2のプーリ74と減
速大プーリ61との間で挾み込まれると、この歯付きベ
ルト73は減速大プーリ61に追従して走行を開始し、
減速大プーリ61の回転が第1のプーリ72を介して送
りねじ61に伝えられる。このことにより、送りねじ6
1が回転し、コネクタユニット36が第2の位置から第
1の位置に向けてスライドされる。
【0091】そして、このスライドにより、コネクタユ
ニット36が第1の位置に達すると、第2のコネクタ4
0と第1のコネクタ13とが互いに接続され、コンピュ
ータ1とCDーROM17およびハードディスク駆動装
置18とが電気的に接続される。
【0092】コネクタユニット36が第1の位置にスラ
イドされると、その底板36aの前端部によって第3の
検出スイッチ81のアーマチュア81aが押し込まれ
る。これにより、第3の検出スイッチ81がONされ、
コネクタユニット36がコンピュータ1に接続されたこ
とを示す信号が制御装置83に送られる。すると、制御
装置83は、モータ54の駆動を停止する信号を出力
し、上記係合片26a,26bおよびコネクタユニット
36が夫々第1の位置に保持される。
【0093】このような一連の動作により、コンピュー
タ1は、外部ユニット15に接続された状態で、載置面
24上に抜け止め保持される。一方、コンピュータ1を
外部ユニット15から取り外すには、キーボード装置1
0のキー11を予め決められた手順に従って操作し、制
御装置83にコンピュータ1を取り外すことを示す指令
を与える。これにより、制御装置83は、モータ54に
駆動信号を送出し、モータ54の駆動軸59をコンピュ
ータ1の装着時とは逆向きの時計回り方向に回転させ
る。
【0094】この時、第2の駆動部53の第2のプーリ
74は、駆動軸59に連動して回転する減速大プーリ6
1に接しているので、送りねじ71が逆方向に回転さ
れ、コネクタユニット36が第2の位置から第1の位置
に向けて後退する。この後退により、第2のコネクタ4
0が第1のコネクタ13から外れ、コンピュータ1と外
部ユニット15との電気的な接続が解除される。
【0095】また、減速大プーリ61の回転は、回転軸
60を通じて駆動歯車64にも伝わるので、第1および
第2のラック56a,56bが互いに近接するように左
右方向にスライドされる。このスライドにより、ピニオ
ン57a,57bを介して枢軸28が一定角度回動さ
れ、第2および第3の係合片26b,26cが第1の位
置から第2の位置に向けて回動される。
【0096】このことにより、第2および第3の係合片
26b,26cの爪部29が筐体2の左右の側面5a,
5bの凹部6b,6cから離脱し、筐体2の押え込みが
解除される。この場合、図4に示すように、支持部30
は、筐体2の押え込み時とは逆に上向きの円弧を描いて
移動するので、この支持部30が筐体2の底面3bに接
した時点で、筐体2は載置面24から押し上げられるよ
うな力を受ける。
【0097】このため、筐体2が載置面24から僅かに
押し上げられ、この筐体2の底面3bによる第1の検出
スイッチ31のアーマチュア31aの押し込みが解除さ
れる。この結果、第1の検出スイッチ31がOFFさ
れ、制御装置83にコンピュータ1との接続が解除され
たことを示す信号が入力される。この信号に入力によ
り、制御装置83は、モータ54を停止させる信号を出
力し、一連のコンピュータ1の取り外し動作が終了す
る。
【0098】このような本発明の第1実施例によれば、
コンピュータ1を外部ユニット15に接続するには、単
にこのコンピュータ1の筐体2を外部ユニット15の載
置面24上に置くだけで良く、それ以降の筐体2の抜け
止め保持および第1のコネクタ13と第2のコネクタ4
0との電気的な接続は自動的になされる。そのため、コ
ンピュータ1を手作業で差し込んでいく従来のものに比
べて、外部ユニット15に対するコンピュータ1の接続
作業を容易に行うことができる。
【0099】そして、第2および第3の係合片26b,
26cは、第1および第2のラック56a,56bやピ
ニオン57a,57bを利用した噛み合い式の駆動手段
51を介して筐体2の凹部6b,6cに嵌まり込んだ状
態に保持されるので、これら係合片26b,26cを指
先等で第2の位置に回動させることはできない。
【0100】特に本実施例では、係合片26a〜26c
の先端の爪部29は、筐体2の前面4aおよび側面5
a,5bの凹部6a〜6cに嵌まり込んでいるので、係
合片26a〜26cと筐体2との嵌合が強固となる。そ
れとともに、係合片26a〜26cと筐体2との嵌合部
分が筐体2の外方に露出されずに済むので、この嵌合部
分に指先や工具類を差し入れることも困難となる。
【0101】したがって、第1ないし第3の係合片26
a〜26cによる筐体2の押え込みを無理に解除するこ
とができなくなり、コンピュータ1の盗難を確実に防止
することができる。
【0102】一方、コンピュータ1を載置面24から取
り出すにしても、係合片26a〜26cによる筐体2の
押え込みを解除したり、第1および第2のコネクタ1
3,40の接続を解除する作業は、全て自動的に行われ
るので、従来のようにコンピュータ1のロックを解除し
たり、第1および第2のコネクタ13,40の嵌合力に
抗して筐体2を引き出すといった、面倒で手間のかかる
作業が不要となる。その結果、外部ユニット15からの
コンピュータ1の取り出し作業も、人手を煩わすことな
く簡単に行うことができる。
【0103】しかも、第2および第3の係合片26b,
26cを第2の位置に回動させる場合には、キーボード
装置10のキー11を予め決められた手順で操作する必
要があるので、この操作手順を認識していない限り、駆
動手段51のモータ54を回転制御することができな
い。このため、駆動手段51をキーボード装置10を利
用して制御することができ、コンピュータ1の盗難防止
により有効に寄与する。
【0104】また、上記構成の外部ユニット15におい
て、その載置面24にコンピュータ1を保持する第1な
いし第3の係合片26a〜26cは、筐体2の前面4a
および左右の側面5a,5bに対応した三箇所に配置さ
れ、筐体2を三方向から押え込むので、載置面24に対
するコンピュータ1の位置決めを精度良く行える。
【0105】それとともに、第1ないし第3の係合片2
6a〜26cは、筐体2の前面4aおよび左右の側面5
a,5bの全長に亘る長さを有しているので、筐体2と
の係合長を十分に確保することができ、コンピュータ1
を載置面24上にしっかりと固定することができる。
【0106】そして、この場合、係合片26a〜26c
は、本体ケース16に対し水平な枢軸28を介して回動
可能に枢支されているので、これら係合片26a〜26
cを載置面24上を水平にスライドさせる場合に比べ
て、係合片26a〜26cの取り付けスペースを少なく
できる。そのため、本体ケース16のコンパクト化が可
能となる。
【0107】また、第2、第3の係合片26b,26c
を回動させる第1の駆動部52と、コネクタユニット3
6を前後にスライドさせる第2の駆動部53とは、共通
のモータ54を駆動源としているので、モータ54は一
つあれば良く、駆動手段51の構造を簡略化することが
できる。このため,外部ユニット15のコストを低減で
きるとともに、この外部ユニット15のコンパクト化や
軽量化を実現できる。
【0108】なお、本発明は上記第1実施例に特定され
るものではなく、図7に本発明の第2実施例を示す。こ
の第2実施例は、主にコンピュータ1と外部ユニット1
5とを電気的に接続するコネクタ回りの構成が上記第1
実施例と相違しており、それ以外の構成は第1実施例と
同様となっている。そのため、上記第1実施例と同一の
構成部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。
【0109】図7に示すように、第1のコネクタ13
は、筐体2の内部に収容した回路基板91の下面に取り
付けられている。第1のコネクタ13は、筐体2の底面
3bの後部に配置され、この底面3b上に露出されてい
る。
【0110】本体ケース16の載置面24の後端部に
は、上向きに突出するストッパ部92が突設されてい
る。ストッパ部92は、筐体2の後面4bと対向し合う
ストッパ面92aを有し、このストッパ面92aの存在
により、載置面24に対するコンピュータ1の後方向へ
の位置決めがなされている。また、外部ユニット15側
の第2のコネクタ40は、載置面24の後端部に位置さ
れており、上記ストッパ面92aに隣接されている。
【0111】このような構成の第2実施例において、コ
ンピュータ1を載置面24上に載置すると、第1のコネ
クタ13と第2のコネクタ40とが互いに対向し合う。
そして、この状態で第2、第3の係合片26b,26c
が第1の位置に向けて回動されると、コンピュータ1の
筐体2が載置面24に押し付けられるので、上記第1の
コネクタ13が第2のコネクタ40に接続される。
【0112】したがって、この第2実施例の構成によれ
ば、載置面24に対するコンピュータ1の押し付け方向
と、第1のコネクタ13と第2のコネクタ40との接続
方向とが一致するので、コンピュータ1が載置面24上
に抜け止め保持されると同時に、第1および第2のコネ
クタ13,40の接続が完了する。
【0113】このため、コンピュータ1と外部ユニット
15との接続作業を短時間のうちに行える。その上、第
2のコネクタ40は、載置面24上に配置しておくだけ
で良く、コンピュータ1に接離する方向に移動させる必
要がないので、第2のコネクタ40の取り付け部の構造
を簡略化することができる。それとともに、駆動手段5
1にしても、第2の駆動部53が不要となるから、この
駆動手段51の構造も簡略化することができ、外部ユニ
ット15のコストの低減や軽量化にも寄与するといった
利点がある。
【0114】なお、上記第1実施例では、係合片を載置
面の前端部と左右両側部の三箇所に配置したが、本発明
はこれに限らず、載置面の左右両側部もしくは左右両側
部のいずれか一方のみに設けるとともに、他方には筐体
を受けるストッパを設けるようにしても良い。
【0115】また、係合片は必ずしも筐体の各面の全長
に亘って設ける必要はないとともに、これに対応した凹
部も各面の全長に亘って設ける必要はなく、各面の一部
のみを凹ませるようにしても良い。さらに、本発明にお
いて、電子機器本体はブック形のポータブルコンピュー
タに限らず、例えばワードプロセッサのような情報処理
装置であっても良い。
【0116】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、電子
機器本体を外部ユニットに接続するには、単にこの電子
機器本体を載置面に置くだけで良く、それ以降の筐体の
位置決め固定やコネクタの接続は全て自動的に行われる
ので、電子機器本体の接続作業を容易に行うことができ
る。また、電子機器本体を外部ユニットから取り外すに
しても、係合片と筐体との係合を解除したり、コネクタ
の接続を解除する作業は、全て自動的に行われるので、
従来のように専用のロックを解除したり、コネクタの嵌
合力に抗して筐体を引き出すといった、面倒で手間のか
かる作業が不要となる。その結果、外部ユニットからの
電子機器本他の取り出し作業も、人手を煩わすことなく
簡単に行え、作業性が向上する。
【0117】さらに、電子機器本体を外部ユニットに接
続した状態においては、電子機器本体の入力手段を介し
て外部ユニットの駆動手段を制御することができる。こ
のため、係合片を第2の位置に移動させる際には、予め
決められた入力操作が必要となり、この入力操作を認識
しない限り、係合片による電子機器本体の保持を解除す
ることができない。よって、電子機器本体の盗難に対す
る保障も十分なものとなる。
【0118】請求項2および10に記載した構成によれ
ば、係合片は、電子機器本体を前と左右の三方向から押
え込むので、電子機器本体を載置面上に精度良くしっか
りと固定することができる。
【0119】請求項3および11に記載した構成によれ
ば、係合片と電子機器本体との係合長さを充分に確保す
ることができ、電子機器本体を載置面上にしっかりと固
定することができる。
【0120】請求項4および12に記載した構成によれ
ば、係合片の先端部が凹部に嵌まり込むので、係合片と
電子機器本体との係合が強固となる。しかも、この係合
片と電子機器本体との係合部分が外方に露出しないの
で、この係合部分に指先や工具類を差し込むことはでき
ない。このため、係合片による電子機器本体の押え込み
を無理やり解除することができず、電子機器本体の盗難
防止効果を高める上で好都合となる。
【0121】請求項5および13に記載した構成によれ
ば、係合片を電子機器本体に接離する方向にスライドさ
せる場合に比べて係合片の取り付けスペースが少なくて
済み、その分、外部ユニットの小型化を図れる。また、
電子機器本体を載置面に押し付ける力を容易に発生させ
ることができ、載置面上での電子機器本体のがたつきを
防止することができる。
【0122】請求項6および14に記載した構成によれ
ば、係合片が第2の位置に回動されている時に、電子機
器本体を載置面に置くと、この電子機器本体の底面に支
持部が接触し、電子機器本体と係合片との位置合わせが
なされる。そして、係合片が第1の位置に向けて回動さ
れると、爪部の回動軌跡は、枢軸を支点とする下向きの
円弧を描くので、この爪部と凹部との嵌合により電子機
器本体は載置面に押し付けられるような力を受け、この
載置面上にしっかりと抜け止め保持される。
【0123】また、係合片を第1の位置から第2の位置
に向けて回動させると、支持部は、枢軸を支点とする上
向きの回動軌跡を描くので、この支持部が電子機器本体
の底面に接触した時点で、電子機器本体は載置面から押
し上げられるような力を受ける。そして、この時、爪部
は既に凹部から離脱しているので、電子機器本体を載置
面上に押し上げることができ、この電子機器本体の取り
出しが容易となる。
【0124】請求項7に記載した構成によれば、係合片
と第2のコネクタとを、一つのモータを用いて個々に移
動させることができるので、駆動手段の構造を簡略化す
ることができ、コストの低減や外部ユニットのコンパク
ト化が可能となる。
【0125】請求項8に記載した構成によれば、電子機
器本体を外部ユニットに接続するには、単に電子機器本
体を載置面に置くだけで良く、従来のように電子機器本
体をスライドさせたり、ロック装置を操作する必要はな
いので、電子機器本体の接続作業を容易に行える。
【0126】さらに、電子機器本体は、第1および第2
のコネクタを介して外部ユニットと電気的に接続される
ので、この電子機器本体の入力手段を通じて外部ユニッ
ト側の駆動手段を制御することができる。そのため、係
合片を第1の位置から第2の位置に向けて移動させる場
合に、予め決められた一定の入力操作が必要となり、電
子機器本体の盗難に対する保障も十分なものとなる。
【0127】また、電子機器本体を載置面から取り出す
際にも、従来のようにロックを解除したり、コネクタの
嵌合力に抗して電子機器本体を引き出すといった、面倒
な作業が不要となり、人手を煩わすことなく電子機器本
体を外部ユニットから簡単に取り出すことができる。
【0128】請求項9に記載した構成によれば、電子機
器本体を載置面に載置すると、この電子機器本体の存在
が検出機構によって検出され、この検出機構からの指令
にもとづいて駆動手段が駆動される。そのため、電子機
器本体を載置面上に置いた以降は、コネクタ相互の気的
な接続から機械的なロックが自動的になされ、電子機器
本体の接続作業に手間を要しない。
【0129】請求項15に記載した構成によれば、電子
機器本体を載置面上に置くだけの作業で、この電子機器
本体を拡張装置に接続して使用することができ、電子機
器本体の機能を拡張するような場合でも、その接続作業
に手間を要さず、使い勝手が向上する。
【0130】請求項16に記載した構成によれば、電子
機器本体を載置面上に置くだけの作業で、この電子機器
本体に複数の拡張コネクタを装備させることができる。
このため、電子機器本体に数多くの外部機器を接続して
使用する場合でも、その配線や準備に手間を要さず、電
子機器本体の機能を簡単に拡張することができる。
【0131】請求項17に記載した構成によれば、電子
機器本体を載置面上の定位置に押え込むと同時に、第1
のコネクタと第2のコネクタとが電気的に接続されるの
で、電子機器本体と外部ユニットとの接続作業を短時間
のうちに行える。それとともに、第2のコネクタを電子
機器本体に接離する方向に移動させる必要もなくなるの
で、外部ユニットや駆動手段の構造を簡略化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例において、コンピュータを
外部ユニットに接続した状態を示す斜視図。
【図2】コンピュータを外部ユニットの載置面に載置す
る直前の状態を示す斜視図。
【図3】コンピュータを外部ユニットに接続した状態を
背面から見た斜視図
【図4】筐体の左右の凹部と第2および第3の係合片と
の係合状態を示す断面図。
【図5】筐体の前部の凹部と第1の係合片および筐体と
コネクタユニットとの位置関係を示す断面図。
【図6】駆動手段の斜視図。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…電子機器本体(コンピュータ) 3a…上面 4b…後面 10…入力手段(キーボード装置) 13…第1のコネクタ 15…外部ユニット 17,18…拡張装置(CDーROM、ハードディスク
駆動装置) 24…載置面 26a〜26c…第1ないし第3の係合片 31…検出手段(第1の検出スイッチ) 40…第2のコネクタ 51…駆動手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 320 E

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に入力手段を有するとともに、後面
    に第1のコネクタを有する電子機器本体と、 この電子機器本体の機能を拡張するための拡張装置が収
    容された外部ユニットと、を備えている電子機器システ
    ムにおいて、 上記外部ユニットは、上記電子機器本体が取り出し可能
    に載置される載置面と、 上記載置面の後端部に、この載置面上に載置された電子
    機器本体に接離する方向に移動可能に配置され、上記電
    子機器本体の第1のコネクタに取り外し可能に接続され
    る第2のコネクタと、 上記載置面上に配置され、上記電子機器本体に係合する
    ことにより、この電子機器本体を載置面上の定位置に押
    え込む第1の位置と、上記電子機器本体から離脱された
    第2の位置との間に亘って移動可能な係合片と、 上記載置面上に電子機器本体が載置されているか否かを
    検出する検出手段と、 この検出手段によって電子機器本体の存在が検出された
    時に、上記係合片を第1の位置に向けて移動させるとと
    もに、この係合片の移動に引き続いて上記第2のコネク
    タを電子機器本体に向けて移動させて、上記第1のコネ
    クタに接続するための駆動手段と、を備えていることを
    特徴とする電子機器システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記電子機器
    本体は、上面に連なる前面および左右の側面を有する箱
    状をなすとともに、上記係合片は、上記電子機器本体の
    前面および左右の側面に対応するように、上記載置面の
    前端部および左右両側部の三箇所に配置されていること
    を特徴とする電子機器システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記係合片
    は、電子機器本体の前面および左右側面の全長に亘る長
    さを有していることを特徴とする電子機器システム。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記電子機器
    本体の前面および左右の側面は、上記係合片の先端部が
    取り外し可能に嵌合される凹部を有していることを特徴
    とする電子機器システム。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記係合片
    は、水平な枢軸を介して上記第1の位置と第2の位置と
    に回動可能に上記電子機器本体に枢支されていることを
    特徴とする電子機器システム。
  6. 【請求項6】 請求項4の記載において、上記係合片
    は、この係合片が第2の位置に回動された時に上記電子
    機器本体の底面に接する支持部と、上記係合片が第1の
    位置に回動された時に上記電子機器本体の凹部に取り外
    し可能に嵌合される爪部とを有していることを特徴とす
    る電子機器システム。
  7. 【請求項7】 請求項1の記載において、上記駆動手段
    は、駆動源としての単一のモータと、上記係合片を第1
    の位置と第2の位置とに亘って移動させるための第1の
    駆動部と、上記第2のコネクタを電子機器本体に接離す
    る方向に移動させるための第2の駆動部と、上記モータ
    と第1の駆動部および第2の駆動部とを連動させる連動
    機構部とを備えていることを特徴とする電子機器システ
    ム。
  8. 【請求項8】 情報の入力手段および第1のコネクタを
    有する電子機器本体と、 上記第1のコネクタが取り外し可能に接続される第2の
    コネクタを有する外部ユニットと、を備えている電子機
    器システムにおいて、 上記外部ユニットは、上記電子機器本体が載置される載
    置面と、 この載置面上に配置され、上記電子機器本体に係合する
    ことにより、この電子機器本体を載置面上の定位置に押
    え込んで、上記第1のコネクタと第2のコネクタとを互
    いに接続する第1の位置と、上記電子機器本体から離脱
    された第2の位置との間に亘って移動可能な係合片と、 この係合片を第1の位置に向けて移動させる駆動手段
    と、を備えていることを特徴とする電子機器システム。
  9. 【請求項9】 請求項8の記載において、上記電子機器
    本体は、その載置面上に電子機器本体が載置されている
    か否かを検出し、この電子機器本体の存在が検出された
    時に、上記駆動手段を動作させる検出手段をさらに備え
    ていることを特徴とする電子機器システム。
  10. 【請求項10】 請求項8の記載において、上記電子機
    器本体は、上面に連なる前面および左右の側面を有する
    箱状をなすとともに、上記係合片は、上記電子機器本体
    の前面および左右の側面に対応するように、上記載置面
    の前端部および左右両側部の三箇所に配置されているこ
    とを特徴とする電子機器システム。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、上記係合
    片は、電子機器本体の前面および左右側面の全長に亘る
    長さを有していることを特徴とする電子機器システム。
  12. 【請求項12】 請求項10の記載において、上記電子
    機器本体の前面および左右の側面は、上記係合片の先端
    部が取り外し可能に嵌合される凹部を有していることを
    特徴とする電子機器システム。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記係合
    片は、水平な枢軸を介して上記第1の位置と第2の位置
    とに回動可能に上記電子機器本体に枢支されていること
    を特徴とする電子機器システム。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記係合
    片は、この係合片が第2の位置に回動された時に上記電
    子機器本体の底面に接する支持部と、上記係合片が第1
    の位置に回動された時に上記電子機器本体の凹部に取り
    外し可能に嵌合される爪部とを有していることを特徴と
    する電子機器システム。
  15. 【請求項15】 請求項8の記載において、上記外部ユ
    ニットは、電子機器本体の機能を拡張するための拡張装
    置を備えており、この拡張装置は、上記第2のコネクタ
    に電気的に接続されていることを特徴とする電子機器シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 請求項8の記載において、上記外部ユ
    ニットは、複数の拡張コネクタを備えており、この拡張
    コネクタは、上記第2のコネクタに電気的に接続されて
    いることを特徴とする電子機器システム。
  17. 【請求項17】 請求項8の記載において、上記電子機
    器本体は、載置面に重なり合う底面を有し、この底面に
    上記第1のコネクタが配置されているとともに、上記第
    2のコネクタは、上記載置面上に配置されていることを
    特徴とする電子機器システム。
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