JPH07104523B2 - 光書き込み型液晶表示素子 - Google Patents

光書き込み型液晶表示素子

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JPH07104523B2
JPH07104523B2 JP2149273A JP14927390A JPH07104523B2 JP H07104523 B2 JPH07104523 B2 JP H07104523B2 JP 2149273 A JP2149273 A JP 2149273A JP 14927390 A JP14927390 A JP 14927390A JP H07104523 B2 JPH07104523 B2 JP H07104523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光書き込み型液晶表示素子に係る。
[従来の技術] 従来の光書き込み型液晶表示素子は、一方の透明電極上
に形成されており、非晶質水素化シリコン(a-Si:H)か
らなる光導電体層と、光導電体層上に形成されており、
炭素、銀等の金属薄膜をパターン化した光吸収層と、光
吸収層上に形成されており、二酸化チタン/二酸化ケイ
素、硫化亜鉛/フッ化マグネシウム等の多層膜からなる
誘電体ミラーとの積層を、一方のガラス基板と一方の配
向膜との間に備えている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の光書き込み型液晶表示素子においては、光吸収層
が炭素、銀等の金属膜からなり、又は誘電体ミラー層が
二酸化チタン/二酸化ケイ素、硫化亜鉛/フッ化マグネ
シウム等の多層膜からなるので光書き込み型液晶表示素
子の分解能が良好でない。
加えて、従来の光書き込み型液晶表示素子には、以下の
問題点がある。
光吸収層を構成する炭素、銀等の金属膜と光導電体層を
構成する非晶質水素化シリコン(a-Si:H)との間の接着
性が良くないため、光吸収層と光導電体層との間の剥離
が生じ易い。
また、例えば、硫化亜鉛膜とフッ化マグネシウム膜とを
交互に多数積層して誘電体ミラー層を形成するに当っ
て、硫化亜鉛膜形成段階とフッ化マグネシウム膜形成段
階とを順次繰返すことになり、各形成段階ごとに膜の原
料物質を変更する必要があり、誘電体ミラー層の製作工
程が可成り複雑化する。
本発明の目的は、良好な分解能が得られ得る光書き込み
型液晶表示素子を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、前述の目的は、第1の透明基板と、第
1の透明基板上に形成された第1の透明電極層と、第1
の透明電極層上に形成された光導電体層と、光導電体層
上に形成された光吸収層と、光吸収層上に形成された誘
電体層と、第2の透明基板と、第2の透明基板上に形成
された第2の透明電極層と、第2の透明電極層及び誘電
体層間に挿入された液晶層とを有し、光導電体層が非晶
質水素化シリコンからなり、光吸収層が非晶質水素化シ
リコン錫からなり、誘電体層が、非晶質水素化炭化ケイ
素からなる層11と、層11と組成が異なる非晶質水素化炭
化ケイ素からなる層12とが交互に積層された多層構造か
らなることを特徴とする光書き込み型液晶表示素子によ
って達成される。
[作用] 光吸収層が非晶質水素書シリコン錫で作られているの
で、光書き込み型液晶表示素子の分解能を向上させ得、
加えて非晶質水素化シリコンで作られている光導電層と
の接着性が優れており、剥離が生じにくい。また、誘電
体層が、非晶質水素化炭化ケイ素からなる層11と、層11
と組成が異なる非晶質水素化炭化ケイ素からなる層12と
が交互に積層された多層構造からなるので、誘電体層を
交互積層によって構成する場合に、原料を変更する必要
がなく製造工程を簡略化することができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳
述する。
第1図に示した本発明の第1実施例である光書き込み型
液晶表示素子1は、第1の透明基板としてのガラス基板
2と、基板2上に形成されており、ITO透明導電膜及びS
nO2透明導電膜の積層からなる第1の透明電極層を構成
する透明電極3と、電極3上に形成されており、非晶質
水素化シリコン(a-Si:H)からなる膜厚3μmの光導電
体層4と、光導電体層4上に形成されており、非晶質水
素化シリコン錫(a-SiSn:H)からなる膜厚約0.2μmの
光吸収層5と、光吸収層5上に形成されており、第3図
に示すような、非晶質水素化炭化ケイ素(a-Si1-XCX:
H)からなる層l1と、層l1と組成が異なる非晶質水素化
炭化ケイ素(a-Si1-X′CX′:H)からなる層l2とが交互
に17層積層された全膜厚約1.3μmの多層構造(第3
図)の誘電体層6と、誘電体層6上に形成された一方の
配向膜7と、第2の透明基板としてのガラス基板8と、
基板8上に形成されており、ITO透明導電膜及びSnO2
明導電膜の積層さらなる第2の透明電極層を構成する透
明電極9と、電極9上に形成された他方の配向膜10と、
配向膜7と配向膜10とが約6μmの間隔をあけて互いに
面するように基板2と基板8とをスペーサ11を介して封
止する手段と、基板2と基板8との間の空間に封入さ
れ、カイラル材料が添加された混合ネマチック液晶又は
強誘電性液晶からなる液晶層12とを備える。電極3と電
極9との間には交流電源13によって電圧が印加される。
光吸収層5は、書き込みに使われたレーザ光L1が誘電体
層6で反射して再び光導電体層4に入射するのを防止す
る。
光吸収層5は、非晶質水素化シリコン錫(a-SiSn:H)で
作られているので、光書き込み型液晶表示素子1の分解
能を向上させ得、加えて非晶質水素化シリコン(a-Si:
H)で作られている光導電層4との接着性が優れてお
り、剥離が生じにくくし得る。
誘電体層6は、誘電体層6へ入射する読取り光R1を高い
反射率で反射し、反射読取り光R2として入射方向と反対
方向に送り返す。
誘電体層6は、非晶質水素化炭化ケイ素(a-Si1-XCX:
H)からなる層l1と、層l1と組成が異なる非晶質水素化
炭化ケイ素(a-Si1-X′CX′:H)からなる層l2とが交互
に積層されているので、光書き込み型液晶表示素子1の
分解能を向上させ得、加えて誘電体層6の製造工程を簡
略化し得る。誘電体層6の構造の詳しい説明は後述す
る。
以上の如く構成された第1実施例の液晶表示素子1を液
晶ライトバルブとして用いた投射型表示装置の一例を第
2図に示す。第1図及び第2図を参照しながら、該投射
型表示装置の作動と共に第1実施例の作動を説明する。
基板2側からレーザ光L1が入射すると、光導電体層4の
光の当った領域はインピーダンスが減少し、交流電源13
によって電極3,9に印加された電圧は、光導電体層4の
光の当った領域に対応する液晶層12の領域に加わり、こ
の電圧の加わった液晶層12の領域は、配向状態が変化し
明状態となる。一方、光導電体層4の光の当らない領域
はインピーダンスの変化を生ぜず、この光の当らなかっ
た領域に対応する液晶層12の領域には電圧は加わらず、
この液晶層12の領域は初期の配向状態が保持され暗状態
となる。この明状態と暗状態との相違により液晶層12に
画像が形成される。
このようにして画像が形成された光書き込み型液晶表示
素子1にランプ20からの読み取り光がレンズ21を介して
偏光ビームスプリッタ23に入射すると、この入射読み取
り光はスプリッタ23によって液晶表示素子1に向かって
反射される。この入射読み取り光(R1)は誘電体層6に
よって反射され、この反射読み取り光(R2)のうちレン
ズ24を介するレーザ光25によって液晶層12の配向状態が
変化している部分(明状態)を透過した反射読み取り光
は電気光学効果によって偏光方向が変化するので偏光ビ
ームスプリッタ23を透過する。このようにして透過した
反射読み取り光(R2)はレンズ26によって拡大され、ス
クリーン27に投影される。しかし、反射読み取り光
(R2)のうち液晶層12の配向状態が保持されている部分
(暗状態)を透過した反射読み取り光は、偏光方向が変
化しないのでスプリッタ23を透過しない。このようにレ
ーザ光25によって光書き込み型液晶表示素子1の液晶層
12に形成された画像がスクリーン27に投影される。
以下第3図を参照しながら、本第1実施例の製造方法に
ついて説明する。
ITO透明導電膜とSnO2透明導電膜との積層からなる透明
電極3,9はスパッタ法を用いてガラス基板2,8上に形成さ
れる。
非晶質水素化シリコン(a-Si:H)層からなる光導電体層
4は、シランガス(SiH4)、水素ガス(H2)を原料と
し、プラズマCVD法を用いて透明電極3上に形成され
る。層の厚みは約3μmである。
非晶質水素化シリコン錫(a-SiSn:H)からなる光吸収層
5は、シランガス(SiH4)、テトラメチル錫(Sn(C
H3)の混合ガスを用いて、プラズマCVD法によって
光導電体層4上に形成される。この場合、(テトラメチ
ル錫に対するシランガスとテトラメチル錫の和)の流量
比Sn(CH34/(SiH4+Sn(CH3)は2.8モル%〜4.9
モル%の範囲で変化させ得るが、この流量比は4モル%
程度に選定するのが望ましい。光吸収層5の厚みは約0.
2μmである。
誘電体層6は、組成の異なる2種類の非晶質水素化炭化
ケイ素(a-Si1-XCX:H)を用い光吸収層5上に形成され
る。即ち第3図に示されるように、非晶質水素化炭化ケ
イ素からなる層l1と、層l1と組成が異なる非晶質水素化
炭化ケイ素からなる層l2とが交互に17層積層された多層
構造を有する誘電体層6を光吸収層5上に形成する。層
l1と層12は、シランガス(SiH4)、水素(H2)、メタン
ガス(CH4)を原料としてプラズマCVD法によりそれぞれ
作成する。
第4図から判るように、非晶質水素化炭化ケイ素a-Si
1-XCX:H中の炭素のモル組成xは、流量比CH4/(SiH4+C
H4)(容量比又はモル比)の増加に伴って単調に増加す
る。従って、非晶質水素化炭化ケイ素中の炭素のモル組
成xは流量比CH4/(SiH4+CH4)を変えることによって
調節され得る。
第5図は、非晶質水素化炭化ケイ素a-SiYC1-Y:H中のケ
イ素のモル組成Yとケイ素のモル組成Yの非晶質水素化
炭化ケイ素の屈折率nとの関係を示す図である。この図
から判るように、非晶質水素化炭化ケイ素中のケイ素の
モル組成Yが増加するとこの非晶質水素化炭化ケイ素の
屈折率nも増加する。例えばケイ素のモル組成Yが0.33
の場合、この組成の非晶質水素化炭化ケイ素の屈折率n
は1.8であり、ケイ素のモル組成Yが0.78の場合、この
組成を有する非晶質水素化炭化ケイ素の屈折率nは2.7
である。第3図で示されるように誘電体層6を構成する
層l1及び層l2の組成はそれぞれa-Si0.330.67:H及びa-
Si0.780.22:Hであり、層l1及びl2の厚みはそれぞれ50
nm〜100nmの範囲に形成され、層l1、層l2が交互に17層
積層される。誘電体層6の厚さは約1.3μmである。
ポリイミド膜からなる配向膜7,10はスピンコートによっ
て誘電体層6、電極9上に夫々形成され、これらの配向
膜7,10の夫々にラビングによる分子配向処理が施され
る。
ガラス基板8、透明電極9及び配向膜10からなる組と、
ガラス基板2、透明電極3、光導電体層4、光吸収層
5、誘電体層6からなる他の組が第1図に示すように二
つのスペーサ11を介して貼合わされる。配向膜7,10の間
の空間の厚みは約6μmである。液晶層12としてカイラ
ル材料(S 811:MERCK社製)をフェニルシクロヘキサン
系ネマチック液晶に約10重量%添加した混合ネマチック
液晶が配向膜7,10の間の空間内に注入され封止される。
なお、本実施例の光書き込み型液晶表示素子の動作モー
ドとしては、相転移モードが用いられる。
本実施例の光書き込み型液晶表示素子において、透明電
極3,9間に交流電圧を印加し、ガラス基板2側からレー
ザ光L1を入射すると、液晶層12に明状態と暗状態とが生
じ、液晶層12における明状態と暗状態との違いにより画
像が形成される。
本実施例では、誘電体層6を構成する非晶質水素化炭化
ケイ素の組成は非晶質水素化炭化ケイ素の製造の際に原
料ガスの流量比CH4/(SiH4+CH4)を変えることによっ
て制御される。その結果、層l1と層l2を交互に積層する
際に、層l1の形成段階と層l2の形成段階において、同じ
原料ガスを用い、単に原料ガス流量比CH4/(SiH4+C
H4)を変更することによって、層l1と層l2の組成を所望
の組成に制御することができる。
従って、本実施例によれば、誘電体層6を、例えば硫化
亜鉛の層とフッ化マグネシウムの層との交互積層によっ
て構成する場合のように、各層の形成段階ごとに原料を
変更する必要がなく、誘電体層6の製造工程を簡略化す
ることができる。
本実施例では、誘電体層6を構成する非晶質水素化炭化
ケイ素(a-SiC:H)の炭素原料ガスとしてメタンを用い
ているが、炭素原料ガスとしてメタン以外に、エタン、
プロパン、ブタン、アセチレン等の炭化水素を用いるこ
とも出来る。非晶質水素化炭化ケイ素の層l1、l2の形成
方法としては、プラズマCVD法以外の方法、例えばスパ
ッタ法、熱CVD法、真空蒸着法等を用いることもでき
る。
a-SiYC1-Y:Hのケイ素の組成Yとしては、本実施例の値
に限定されることなく0.1≦Y≦0.9(a-Si1-XCX:Hの炭
素の組成Xとしては0.1≦X≦0.9)の範囲で任意に屈折
率nを得るべく、Y(又はX)の値を決定することが可
能であるが、特に低屈折率層と高屈折率層とを積層する
という観点からは、Yとしては0.1≦Y≦0.5、0.7≦Y
≦0.9(Xとしては、0.1≦X≦0.3、0.5≦X≦0.9)に
選定することが望ましい。併せて、積層の層数も、17層
に限定されることはなく、10層以上、望ましくは15層以
上がよい。
液晶表示モードとしては、ネマチック液晶を用いた場合
には本実施例に示した相転移モードのほかに、ツイステ
ッドネマチックモード、電界誘起複屈折モード、動的散
乱モード、ゲストホストモード、ハイブリッド電界効果
モードが利用出来る。また、スメクチック液晶を用いた
場合、ゲストホストモード、光散乱モードが利用でき、
このほかに強誘電性液晶も利用できる。
次に、第6図を参照しながら本発明の第2実施例を説明
する。
同図に示す第2実施例では、3つの第1実施例と同様な
液晶表示素子を夫々R(赤)、G(緑)、B(青)用の
3つの液晶ライトバルブ41a、41b、41cとして投射型カ
ラー表示装置に用いる。この場合、同図に示すように光
源45からの光をプリズム43及びダイクロイックミラー42
a、42b、42cによりR、G、Bの3色に分離し夫々液晶
ライトバルブ41a、41b、41cを通過させた後、再びプリ
ズム43で合成しスクリーン46上に投影する。
液晶ライトバルブ41a、41b、41cの製造方法は第1実施
例に示した通りであるが、R、G、Bの照明光に対応し
た夫々の液晶ライトバルブRセル、Gセル、Bセルの誘
電体層の反射率の波長分布を夫々のセルで異なった特性
とし、照明光のスペクトルとほぼ等しいスペクトルとす
ることを特徴としている。
これにより、誘電体層に要求される高反射率となる波長
範囲を狭くできるために、誘電体層の層厚を薄くするこ
とが出来る。例えば、高反射率を可視光全域(400nm〜7
00nm)で達成するためには、第1実施例で示したように
約1.3μmの層厚が必要であるが、500nm〜600nmの波長
範囲に限定すれば、約0.5μm〜0.8μmの層厚でよい。
従って液晶層に印加される電圧を減少させることなく、
反射率を高くすることが可能となる。
このように構成された投射型カラー表示装置において
は、光源45からの光がプリズム43に入射する。その光は
プリズム43及びダイクロイックミラー42a、42b、42cに
よりR、G、Bに分離され画像が形成された液晶ライト
バルブ41a、41b、41cに夫々入射する。この入射光は夫
々の液晶ライトバルブ41a、41b、41cにおける誘電体層
によって反射され、プリズム43で合成され、更にレンズ
44によって拡大される。こうして液晶ライトバルブ41
a、41b、41cに形成された画像がスクリーン46に一つの
カラー画像として投影される。
次に、液晶表示モードとして散乱型の液晶複合膜を用い
た本発明の第3実施例を示す。
第3実施例の製造方法は誘電体層の形成までは実施例1
と同じである。第3実施例ではこのように誘電体層を形
成した後、UV重合性化合物である2官能性アクリレート
(日本化薬社製′HX-620′)30w%とネマティク液晶(M
erck社製′ZLI-3201-000′)70w%と少量の重合開始剤
(Merck社製′Darocure1173′)を混合した均一溶液を
作り、濾過する。この溶液を形成した誘電体層の上に10
μmの膜厚でスピナー塗布し紫外線露光する。この後対
向電極ITOの付いた透明基板を組み立てる。
このような構造の液晶表示素子の透明電極間には、その
作動時には交流電源によって電圧が印加される。この状
態で光が入射されると、光の当たった領域(明状態)で
は、光導電層のインピーダンスが減少し、交流電源によ
って印加された電圧は液晶層に加わる。一方光の当たら
ない領域(暗状態)では、光導電体層のインピーダンス
は変化せず液晶には電圧が加わらない。この明状態と暗
状態の違いにより画像が形成される。
このように画像が形成される第3実施例の液晶表示素子
を液晶ライトバルブとして例えば第2図のような投射型
表示装置に用いた場合、該液晶ライトバルブに光源から
の光が入射すると、液晶層の状態がしていない部分では
この入射光は散乱されるために投影レンズには到達せ
ず、スクリーン上では暗状態となる。一方、このような
液晶ライトバルブにおいて液晶層の配向状態が変化した
部分では液晶層が透明となるために入射光は誘電体層に
よって反射され、投影レンズによって拡大され、これに
よって液晶ライトバルブに形成された画像がスクリーン
に投影される。
[発明の効果] 光吸収層が非晶質水素化シリコン錫で作られているの
で、光書き込み型液晶表示素子の分解能を向上させ得、
加えて非晶質水素化シリコンで作られている光導電層と
の接着性が優れており、剥離が生じにくい。また、誘電
体層が、非晶質水素化炭化ケイ素からなる層11と、層11
と組成が異なる非晶質水素化炭化ケイ素からなる層12と
が交互に積層された多層構造からなるので、誘電体層を
交互積層によって構成する場合に、原料を変更する必要
がなく製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す断面図、第2図
は、第1図の液晶表示素子を用いた投射型表示装置の構
成を示す説明図、第3図は、第1図の液晶表示素子の誘
電体層の構成を示す断面図、第4図は、原料ガスの流量
比(CH4/(SiH4+CH4))と非晶質水素化炭化ケイ素(a
-Si1-XCX:H)の組成との関係を示す図、及び第5図は非
晶質水素化炭化ケイ素(a-SiYC1-Y:H)の組成と非晶質
水素化炭化ケイ素の屈折率との関係を示す図、第6図は
本発明の他の実施例の液晶表示素子を用いた投射型カラ
ー液晶表示装置の構成を示す説明図である。 1……光書き込み型液晶表示素子、2,8……ガラス基
板、3,9……透明電極、4……光導電体層、5……光吸
収層、6……誘電体層、7,10……配向膜、11……スペー
サ、12……液晶、13……電源、20……光源、21,24……
レンズ、23……偏向ビームスプリッタ、25……書き込み
光、26……照明レンズ、27……スクリーン、L1……書き
込み光、R1……入射読み取り光、R2……反射読み取り
光、41a,41b,41c……液晶ライトバルブ、42a,42b,42c…
…ダイクロイックミラー、43……プリズム、44……レン
ズ、45……光源、46……スクリーン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の透明基板と、該第1の透明基板上に
    形成された第1の透明電極層と、該第1の透明電極層上
    に形成された光導電体層と、該光導電体層上に形成され
    た光吸収層と、該光吸収層上に形成された誘電体層と、
    第2の透明基板と、該第2の透明基板上に形成された第
    2の透明電極層と、該第2の透明電極層及び前記誘電体
    層間に挿入された液晶層とを有し、前記光導電体層が非
    晶質水素化シリコンからなり、前記光吸収層が非晶質水
    素化シリコン錫からなり、前記誘電体層が、非晶質水素
    化炭化ケイ素からなる層11と、前記層11と組成が異なる
    非晶質水素炭化ケイ素からなる層12とが交互に積層され
    た多層構造からなることを特徴とする光書き込み型液晶
    表示素子。
  2. 【請求項2】第1の透明基板上に第1の透明電極層を形
    成するステップと、 該第1の透明電極層上に、非晶質水素化シリコンからな
    る光導電体層を形成するステップと、 該光導電体層上に、非晶質水素化シリコン錫からなる光
    吸収層を形成するステップと、 ケイ素原料ガスと炭素原料ガスとの流量比を変えること
    によって、比晶質水素化炭化ケイ素からなる層11と、非
    晶質水素化炭化ケイ素からなる層12との組成を変えなが
    ら、前記層11と前記層12とを交互に積層して、多層構造
    からなる誘電体層を前記光吸収層上に形成するステップ
    と、 第2の透明基板上に第2の透明電極層を形成するステッ
    プと、 該第2の透明電極層と前記誘電体層とをスペーサを介し
    て貼合せ、その間に液晶を注入して封止して液晶層を形
    成するステップとを含む光書き込み型液晶表示素子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記ケイ素原料ガスがシランガスであり、
    前記炭素原料ガスがメタンガスであり、プラズマCVD法
    によって前記誘電体層を前記光吸収層上に形成すること
    を特徴とする、請求項2に記載の光書き込み型液晶表示
    素子の製造方法。
JP2149273A 1989-08-11 1990-06-07 光書き込み型液晶表示素子 Expired - Fee Related JPH07104523B2 (ja)

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