JPH0710428U - キュービクル形発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸，排気風洞をコンパクトに一体化して設置
スペースの削減とコストダウンが図れる低騒音のキュー
ビクル形発電装置を提供する。 【構成】 パッケージ本体１の前端側に連通する排気風
洞４をパッケージ本体１の上方でかつ後端側まで延出し
てその出口４ａを横向きに開口すると共に、パッケージ
本体１の後端側に連通する吸気風洞３を前記パッケージ
本体１上の排気風洞４下部に一体的に設けかつその入口
３ａをディーゼルエンジン５から可及的に遠ざけて開口
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、吸，排気風洞をコンパクトにまとめたキュービクル形発電装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

パッケージ本体に吸，排気風洞を付設した発電装置として、従来、図１１に示 すようなものがある。 これは、パッケージ本体１が共通架台２上に載置されると共に、パッケージ本 体１の後部には冷却風の入口３ａを有した吸気風洞３が、また前上部には出口４ ａを有した排気風洞４が設置される。

【０００３】 パッケージ本体１の内部には、水冷式のディーゼルエンジン５と該エンジン５ に直結された発電機６及び冷却ファン７が収納されると共に、この冷却ファン７ 前方の仕切壁８にはエンジン冷却用のラジエータ９が組み込まれている。尚、図 中１０は制御盤、１１はディーゼルエンジン５の排気管に接続した消音器であり 、１２は吸音材である。

【０００４】 従って、吸気風洞３の入口３ａから入った冷却風は、ラジエータ入口室１ａで 発電機６とディーゼルエンジン５を冷却した後、ラジエータ９と熱交換してラジ エータ出口室１ｂ（風洞部）に至り、ここから排気風洞４の出口４ａより外部へ と排出される（図中矢印参照）。尚、この際、吸気風洞３及び排気風洞４は各々 の吸音材１２と共に防音の役目も兼ねている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述した従来の発電装置にあっては、吸気風洞３が排気風洞４と分 離されてパッケージ本体１から横へ大きく張り出す構造であるため、設置スペー スが大きくなると共に、構造が複雑で部品数も多くなることからコストアップを 招来するという問題点があった。

【０００６】 本考案は、このような課題を解決するために提案されたもので、吸，排気風洞 をコンパクトに一体化して設置スペースの削減とコストダウンが図れる低騒音の キュービクル形発電装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するための、本考案によるキュービクル形発電装置は、エンジ ンと該エンジンの一端側に連結された冷却用ラジエータとエンジンの他端側に連 結された発電機とをパッケージ本体内に収納した発電装置において、前記パッケ ージ本体の一端側に連通する排気風洞をパッケージ本体の上方でかつ他端側まで 延出してその出口を所定方向に向けて開口すると共に、パッケージ本体の他端側 に連通する吸気風洞を前記パッケージ本体上の排気風洞下部に一体的に設けかつ その入口を前記エンジンから可及的に遠ざけて開口したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

前記構成によれば、吸気風洞の横方向への出っ張りを無くし構造の簡略化が図 れる一方低騒音化も図れる。

【０００９】

【実施例】

以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を説明する。 図１は本考案の第一実施例に係るキュービクル形発電装置の側断面図、図２は その平面図、図３は背面図で、図４は要部側面図である。尚、図１から図４にお いて、図１１と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。

【００１０】 図示のように、パッケージ本体１の前端側に連通する排気風洞４がパッケージ 本体１の上方でかつ後端側までＬ字状に延出してその出口４ａをパッケージ本体 １後方に向けて開口している。

【００１１】 一方、パッケージ本体１の後端側に連通する吸気風洞３は前記パッケージ本体 １上の排気風洞４下部にもぐり込むようにして一体的に設けられ、その入口３ａ をディーゼルエンジン５から可及的に遠ざけて左，右両側に二つ開口している。

【００１２】 従って、本実施例では、消音器１１に接続するディーゼルエンジン１の排気管 ５ａは吸気風洞３を貫通することになる。

【００１３】 このように構成されるため、ディーゼルエンジン５の稼働時には、吸気風洞３ の入口３ａから入った冷却風は、ラジエータ入口室１ａで発電機６とディーゼル エンジン５を冷却した後、ラジエータ９と熱交換してラジエータ出口室１ｂ（風 洞部）に至り、ここから排気風洞４の出口４ａより外部へと排出される（図中矢 印参照）のは従前とおりである。

【００１４】 この際、吸気風洞３の入口３ａはディーゼルエンジン５から可及的に遠ざけら れているので、ディーゼルエンジン５の騒音放出防止に有効である。

【００１５】 図５は本考案の第二実施例に係るキュービクル形発電装置の側断面図、図６は その平面図、図７は背面図である。これは、第一実施例における排気風洞４の出 口４ａを上向きに開口させた例であり、その作用効果は第一実施例と同様である 。

【００１６】 図８は本考案の第三実施例に係るキュービクル形発電装置の側断面図、図９は その平面図、図１０は背面図である。これは、第一実施例における排気風洞４の 出口４ａを上向きに開口させると共に、排気風洞４を短く形成して消音器１１を 外部に露出させた例であり、その作用効果は第一実施例と同様である。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、吸気風洞をパッケージ本体上の排気風洞 下部に一体的に設けかつその入口をエンジンから可及的に遠ざけて開口したため 、吸，排気風洞をコンパクトに一体化して設置スペースの削減とコストダウンが 図れると共に低騒音化に有効なキュービクル形発電装置を提供することができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例に係るキュービクル形発電
装置の側断面図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく背面図である。

【図４】同じく要部側面図である。

【図５】本考案の第二実施例に係るキュービクル形発電
装置の側断面図である。

【図６】同じく平面図である。

【図７】同じく背面図である。

【図８】本考案の第三実施例に係るキュービクル形発電
装置の側断面図である。

【図９】同じく平面図である。

【図１０】同じく背面図である。

【図１１】従来例の側断面図である。

【符号の説明】

１ パッケージ本体 ２ 共通架台 ３ 吸気風洞 ３ａ 入口 ４ 排気風洞 ４ａ 出口 ５ ディーゼルエンジン ６ 発電機 ９ ラジエータ １１ 消音器

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジンと該エンジンの一端側に連結さ
   れた冷却用ラジエータとエンジンの他端側に連結された
   発電機とをパッケージ本体内に収納した発電装置におい
   て、前記パッケージ本体の一端側に連通する排気風洞を
   パッケージ本体の上方でかつ他端側まで延出してその出
   口を所定方向に向けて開口すると共に、パッケージ本体
   の他端側に連通する吸気風洞を前記パッケージ本体上の
   排気風洞下部に一体的に設けかつその入口を前記エンジ
   ンから可及的に遠ざけて開口したことを特徴とするキュ
   ービクル形発電装置。
2. 【請求項２】 前記吸気風洞の入口はパッケージ本体の
   少なくとも片側に開口される請求項１記載のキュービク
   ル形発電装置。
3. 【請求項３】 前記排気風洞の出口は上向き又は横向き
   に開口される請求項１又は２記載のキュービクル形発電
   装置。