JPH07104125A - 偏光板 - Google Patents
偏光板Info
- Publication number
- JPH07104125A JPH07104125A JP24772893A JP24772893A JPH07104125A JP H07104125 A JPH07104125 A JP H07104125A JP 24772893 A JP24772893 A JP 24772893A JP 24772893 A JP24772893 A JP 24772893A JP H07104125 A JPH07104125 A JP H07104125A
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- JP
- Japan
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- film
- group
- adhesive agent
- integer
- polarizing plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な偏光板を提供する。
【構成】 偏光フィルムの両面に保護フィルムが貼合さ
れ、少なくとも一方の保護フィルムの上面には粘着剤層
を有する剥離フィルムが該粘着剤層を介して積層された
偏光板において、粘着剤として、電解質塩と下記式で示
されるオルガノポリシロキサンからなるイオン導電性組
成物（Ａ）およびアクリル系共重合体（Ｂ）からなり、 ２．０／１００＜（Ａの重量）／（Ｂの重量）≦５．０
／１００ である粘着剤を用いたことを特徴とする偏光板。
れ、少なくとも一方の保護フィルムの上面には粘着剤層
を有する剥離フィルムが該粘着剤層を介して積層された
偏光板において、粘着剤として、電解質塩と下記式で示
されるオルガノポリシロキサンからなるイオン導電性組
成物（Ａ）およびアクリル系共重合体（Ｂ）からなり、 ２．０／１００＜（Ａの重量）／（Ｂの重量）≦５．０
／１００ である粘着剤を用いたことを特徴とする偏光板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は偏光板に関するものであ
る。
る。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】偏光
板は、液晶表示装置に装着され広く使用されており、偏
光フィルムの両面に保護フィルムが貼合され、少なくと
も一方の保護フィルムの上面に粘着剤層を有する剥離フ
ィルムを該粘着剤層を介して積層されたものが用いられ
ている。
板は、液晶表示装置に装着され広く使用されており、偏
光フィルムの両面に保護フィルムが貼合され、少なくと
も一方の保護フィルムの上面に粘着剤層を有する剥離フ
ィルムを該粘着剤層を介して積層されたものが用いられ
ている。
【０００３】しかしながら、このような従来の偏光板に
は、液晶表示装置に装着するため、粘着剤層を有する剥
離フィルムを剥離し、保護フィルム面を露出させた際、
保護フィルム面に高圧の静電気が発生するといった問題
があった。
は、液晶表示装置に装着するため、粘着剤層を有する剥
離フィルムを剥離し、保護フィルム面を露出させた際、
保護フィルム面に高圧の静電気が発生するといった問題
があった。
【０００４】本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭
意検討の結果、特定の粘着剤を粘着剤層として有する剥
離フィルムを用いることにより、かかる課題が解決でき
ることを見出し、本発明に到達した。
意検討の結果、特定の粘着剤を粘着剤層として有する剥
離フィルムを用いることにより、かかる課題が解決でき
ることを見出し、本発明に到達した。
【０００５】すなわち、本発明は、偏光フィルムの両面
に保護フィルムが貼合され、少なくとも一方の保護フィ
ルムの上面には粘着剤層を有する剥離フィルムが該粘着
剤層を介して積層された偏光板において、粘着剤とし
て、電解質塩と下記式で示されるオルガノポリシロキサ
ンからなるイオン導電性組成物（Ａ）およびアクリル系
共重合体（Ｂ）からなり、 ２．０／１００＜（Ａの重量）／（Ｂの重量）≦５．０
／１００ である粘着剤を用いたことを特徴とする偏光板 但し、 ・Ｒ1 は１価の有機基、Ｒ2 〜Ｒ4 はアルキレン基、Ｒ
5 は水素又は１価の有機基をしめす。 ・ｍは０〜１００の整数、ｎは１〜１００の整数であ
る。 ・ -(-Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ1 ）Ｏ-)- 単位と-(- Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ
2 ）Ｏ-)- 単位の配列順序は任意である。 ・ａ及びｂはそれぞれ０〜１００の整数であり、同時に
０であることはない。 ・ -(- Ｒ3 Ｏ-)- と-(- Ｒ4 Ｏ-)- の配列順序は任意
である。 に関するものである。
に保護フィルムが貼合され、少なくとも一方の保護フィ
ルムの上面には粘着剤層を有する剥離フィルムが該粘着
剤層を介して積層された偏光板において、粘着剤とし
て、電解質塩と下記式で示されるオルガノポリシロキサ
ンからなるイオン導電性組成物（Ａ）およびアクリル系
共重合体（Ｂ）からなり、 ２．０／１００＜（Ａの重量）／（Ｂの重量）≦５．０
／１００ である粘着剤を用いたことを特徴とする偏光板 但し、 ・Ｒ1 は１価の有機基、Ｒ2 〜Ｒ4 はアルキレン基、Ｒ
5 は水素又は１価の有機基をしめす。 ・ｍは０〜１００の整数、ｎは１〜１００の整数であ
る。 ・ -(-Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ1 ）Ｏ-)- 単位と-(- Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ
2 ）Ｏ-)- 単位の配列順序は任意である。 ・ａ及びｂはそれぞれ０〜１００の整数であり、同時に
０であることはない。 ・ -(- Ｒ3 Ｏ-)- と-(- Ｒ4 Ｏ-)- の配列順序は任意
である。 に関するものである。
【０００６】以下本発明を詳細に説明する。オルガノポ
リシロキサンとしては、下記一般式で示されるものが使
用される。 式中、Ｒ1 は１価の有機基、Ｒ2 〜Ｒ4 はアルキレン
基、Ｒ5 は水素又は１価の有機基であり、ｍは０〜１０
０の整数、ｎは１〜１００の整数である。 の配列順序は任意であり、ａ及びｂは、それぞれ０〜１
００の整数であり、同時に０であることはなく、-(- Ｒ
3 Ｏ-)- と-(- Ｒ4 Ｏ-)- の配列順序は任意である。
リシロキサンとしては、下記一般式で示されるものが使
用される。 式中、Ｒ1 は１価の有機基、Ｒ2 〜Ｒ4 はアルキレン
基、Ｒ5 は水素又は１価の有機基であり、ｍは０〜１０
０の整数、ｎは１〜１００の整数である。 の配列順序は任意であり、ａ及びｂは、それぞれ０〜１
００の整数であり、同時に０であることはなく、-(- Ｒ
3 Ｏ-)- と-(- Ｒ4 Ｏ-)- の配列順序は任意である。
【０００７】Ｒ1 の例としては、メチル基、エチル基、
プロピル基等の炭素数１〜４のアルキル基、フェニル
基、トリル基等の炭素数６〜８のアリール基、ベンジル
基、フェネチル基等の炭素数７〜９のアラルキル基が挙
げられ、水酸基等の置換基を有してもよい。Ｒ2 、Ｒ3
およびＲ4 の例としては、メチレン基，エチレン基，プ
ロピレン基等の炭素数１〜８のアルキレン基が挙げら
れ、Ｒ2 、Ｒ3 およびＲ4 は同一であっても、異なって
もよく、Ｒ3 およびＲ4 は、ポリオキシアルキレン側鎖
中に溶解する電解質塩の濃度を上げるため、どちらか一
方がエチレン基又はプロピレン基であることが好まし
い。Ｒ5 の例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基等の炭素数１〜５のアルキル基、アセチル基、プロオ
ピニル基等の炭素数２〜６のアシル基が挙げられ、水酸
基等の置換基を有してもよい。このようなオルガノポリ
シロキサンは、例えば、水素化ケイ素を有するオルガノ
ポリシロキサン主鎖に対し、不飽和結合及びポリオキシ
アルキレン基を有する有機化合物をヒドロシリル化反応
によりグラフトさせ得ることができる。
プロピル基等の炭素数１〜４のアルキル基、フェニル
基、トリル基等の炭素数６〜８のアリール基、ベンジル
基、フェネチル基等の炭素数７〜９のアラルキル基が挙
げられ、水酸基等の置換基を有してもよい。Ｒ2 、Ｒ3
およびＲ4 の例としては、メチレン基，エチレン基，プ
ロピレン基等の炭素数１〜８のアルキレン基が挙げら
れ、Ｒ2 、Ｒ3 およびＲ4 は同一であっても、異なって
もよく、Ｒ3 およびＲ4 は、ポリオキシアルキレン側鎖
中に溶解する電解質塩の濃度を上げるため、どちらか一
方がエチレン基又はプロピレン基であることが好まし
い。Ｒ5 の例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基等の炭素数１〜５のアルキル基、アセチル基、プロオ
ピニル基等の炭素数２〜６のアシル基が挙げられ、水酸
基等の置換基を有してもよい。このようなオルガノポリ
シロキサンは、例えば、水素化ケイ素を有するオルガノ
ポリシロキサン主鎖に対し、不飽和結合及びポリオキシ
アルキレン基を有する有機化合物をヒドロシリル化反応
によりグラフトさせ得ることができる。
【０００８】電解質塩としては、陽イオンが周期律表第
Ｉ族または第ＩＩ族に属する金属の陽イオンである電解
質塩が挙げられ、陽イオンとしては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム
等の陽イオンが挙げられる。
Ｉ族または第ＩＩ族に属する金属の陽イオンである電解
質塩が挙げられ、陽イオンとしては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム
等の陽イオンが挙げられる。
【０００９】電解質塩の具体例としては、ヨウ化リチウ
ム、過塩素酸リチウム、チオシアン酸リチウム、ホウフ
ッ化リチウム、テトラフルオロメタンスルホン酸リチウ
ム、ヨウ化ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、ヨウ化バ
リウム等の無水塩あるいは含水塩が挙げられ、単独もし
くは混合して使用することができる。
ム、過塩素酸リチウム、チオシアン酸リチウム、ホウフ
ッ化リチウム、テトラフルオロメタンスルホン酸リチウ
ム、ヨウ化ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、ヨウ化バ
リウム等の無水塩あるいは含水塩が挙げられ、単独もし
くは混合して使用することができる。
【００１０】イオン導電性組成物（Ａ）においては、オ
キシアルキレン基のモル数の合計［ＲＯ］、すなわちＲ
3 ＯおよびＲ4 Ｏのモル数の合計、に対する陽イオンの
モル数［Ｍ+ ］の比（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］）は０．００
５〜１．５の範囲であることが、帯電防止効果及び透明
性等の点で好ましく、中でも０．０１〜０．５の範囲が
好ましい。
キシアルキレン基のモル数の合計［ＲＯ］、すなわちＲ
3 ＯおよびＲ4 Ｏのモル数の合計、に対する陽イオンの
モル数［Ｍ+ ］の比（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］）は０．００
５〜１．５の範囲であることが、帯電防止効果及び透明
性等の点で好ましく、中でも０．０１〜０．５の範囲が
好ましい。
【００１１】アクリル系共重合体（Ｂ）としては、通常
使用されているものを使用することができ、例えば、ア
ルキル基の炭素数が１〜１１であるアクリル酸ないしメ
タクリル酸のアルキルエステルを主成分とし、これに共
重合し得る極性単量体を共重合し、さらに架橋剤を用い
て架橋したものが挙げられる。アクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステルとしては、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸２−エチルヘキシル、アクリル酸ｎ−
ブチル等が、極性単量体としては、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸２−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸２−ヒドロキシメチル等が挙げられる。また、架橋剤
としては、脂肪族ジ又はトリイソシアネート、芳香族ジ
又はトリイソシアネート等が挙げられ、トリレンジイソ
シアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、トリメ
チロ−ルプロパントリレンジイソシアネ−ト、トリメチ
ロ−ルプロパンヘキサメチレンジイソシアネ−ト等が例
示できる。
使用されているものを使用することができ、例えば、ア
ルキル基の炭素数が１〜１１であるアクリル酸ないしメ
タクリル酸のアルキルエステルを主成分とし、これに共
重合し得る極性単量体を共重合し、さらに架橋剤を用い
て架橋したものが挙げられる。アクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステルとしては、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸２−エチルヘキシル、アクリル酸ｎ−
ブチル等が、極性単量体としては、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸２−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸２−ヒドロキシメチル等が挙げられる。また、架橋剤
としては、脂肪族ジ又はトリイソシアネート、芳香族ジ
又はトリイソシアネート等が挙げられ、トリレンジイソ
シアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、トリメ
チロ−ルプロパントリレンジイソシアネ−ト、トリメチ
ロ−ルプロパンヘキサメチレンジイソシアネ−ト等が例
示できる。
【００１２】イオン導電性組成物（Ａ）のアクリル系共
重合体（Ｂ）に対する重量比は、２．０％を越え、５．
０％以下である。この範囲において、粘着剤層を有する
剥離フィルムを剥離した際、十分な帯電防止性能が期待
でき、保護フィルムの表面がなめらかでベトツキが生ぜ
ず、また剥離フィルムと保護フィルム間の接着力も適度
である。イオン導電性組成物（Ａ）のアクリル系共重合
体（Ｂ）に対する重量比は、好ましくは２．５％〜４．
０％以下である。
重合体（Ｂ）に対する重量比は、２．０％を越え、５．
０％以下である。この範囲において、粘着剤層を有する
剥離フィルムを剥離した際、十分な帯電防止性能が期待
でき、保護フィルムの表面がなめらかでベトツキが生ぜ
ず、また剥離フィルムと保護フィルム間の接着力も適度
である。イオン導電性組成物（Ａ）のアクリル系共重合
体（Ｂ）に対する重量比は、好ましくは２．５％〜４．
０％以下である。
【００１３】偏光フィルム、保護フィルム、剥離フィル
ムの種類は何ら制限されるものではなく、通常用いられ
ている熱可塑性樹脂からなるフィルムを使用することが
でき、例えば偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコ
−ル系偏光フィルムで代表されるヨウ素及び／又は二色
性染料を吸着配向させて偏光性を付与した親水性高分子
からなるフィルムやポリエン配向を有するポリエン系フ
ィルム、偏光フィルムの両面に積層される保護フィルム
としては、トリアセチルセルロ−スフィルム、ポリカ−
ボネ−トフィルム、アクリルフィルム等の透明熱可塑性
樹脂からなるフィルム、剥離フィルムの基材フィルムと
してはポリエステルフィルム、エチレン酢酸ビニル共重
合体フィルム、ポリエチレンフィルム等の熱可塑性樹脂
からなるフィルムを挙げることができる。上記フィルム
の厚みは特に制限されるものではなく、例えば偏光フィ
ルムとしては１０μｍ〜５０μｍ程度、保護フィルムと
しては５０μｍ〜２００μｍ程度、剥離フィルムに用い
る基材フィルムとしては５μｍ〜５０μｍ程度である。
ムの種類は何ら制限されるものではなく、通常用いられ
ている熱可塑性樹脂からなるフィルムを使用することが
でき、例えば偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコ
−ル系偏光フィルムで代表されるヨウ素及び／又は二色
性染料を吸着配向させて偏光性を付与した親水性高分子
からなるフィルムやポリエン配向を有するポリエン系フ
ィルム、偏光フィルムの両面に積層される保護フィルム
としては、トリアセチルセルロ−スフィルム、ポリカ−
ボネ−トフィルム、アクリルフィルム等の透明熱可塑性
樹脂からなるフィルム、剥離フィルムの基材フィルムと
してはポリエステルフィルム、エチレン酢酸ビニル共重
合体フィルム、ポリエチレンフィルム等の熱可塑性樹脂
からなるフィルムを挙げることができる。上記フィルム
の厚みは特に制限されるものではなく、例えば偏光フィ
ルムとしては１０μｍ〜５０μｍ程度、保護フィルムと
しては５０μｍ〜２００μｍ程度、剥離フィルムに用い
る基材フィルムとしては５μｍ〜５０μｍ程度である。
【００１４】偏光フィルムと保護フィルムは、ＰＶＡ系
接着剤、アルリル系接着剤、ウレタン系接着剤等を使用
して貼合することができる。粘着剤層を有する剥離フィ
ルムは、通常用いられている粘着剤付きフィルムの製造
方法を使用して製造することができる。例えば、基材フ
ィルム上に溶媒で希釈した粘着剤を塗布し、乾燥して溶
媒を除去する方法が挙げられる。乾燥後の粘着剤層の厚
みは、例えば５〜５０μｍ程度である。粘着剤層を有す
る剥離フィルムは、公知の方法、例えばロ−ル貼合装置
を用いて、保護フィルムに積層することができる。
接着剤、アルリル系接着剤、ウレタン系接着剤等を使用
して貼合することができる。粘着剤層を有する剥離フィ
ルムは、通常用いられている粘着剤付きフィルムの製造
方法を使用して製造することができる。例えば、基材フ
ィルム上に溶媒で希釈した粘着剤を塗布し、乾燥して溶
媒を除去する方法が挙げられる。乾燥後の粘着剤層の厚
みは、例えば５〜５０μｍ程度である。粘着剤層を有す
る剥離フィルムは、公知の方法、例えばロ−ル貼合装置
を用いて、保護フィルムに積層することができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明の偏光板は、粘着剤層を有する剥
離フィルムを剥離して保護フィルム面を露出させた際、
保護フィルム面における高圧の静電気の発生や保護フィ
ルム面がなめらかでベトツキ等がないため、液晶表示装
置に損傷を与えることなく容易に装着することができ
る。
離フィルムを剥離して保護フィルム面を露出させた際、
保護フィルム面における高圧の静電気の発生や保護フィ
ルム面がなめらかでベトツキ等がないため、液晶表示装
置に損傷を与えることなく容易に装着することができ
る。
【００１６】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。接着力、帯電防
止性は、以下に示す方法で評価した。
発明はこれに限定されるものではない。接着力、帯電防
止性は、以下に示す方法で評価した。
【００１７】＜接着力＞厚さ１８０μｍ、幅５００ｍ
ｍ、長さ１０００ｍｍの偏光板（構造：保護フィルム／
偏光フィルム／保護フィルム。尚、保護フィルム及び偏
光フィルムはそれぞれ、トリアセチルセルロ−スフィル
ム（厚み８０μｍ）、ポリビニルアルコ−ル系フィルム
（厚み２０μｍ）である。）の上面に、剥離フィルム
（厚さ２５μｍのＰＥＴフィルムの片面に溶媒で希釈し
た粘着剤を塗布、乾燥させて得た、粘着剤層（厚さ２５
μｍ）を有するＰＥＴフィルム）をロ−ル貼合装置を用
いて（圧力１ｋｇ／ｃｍ）粘着剤層を介して積層し、測
定用試料とした。試料より、幅２５ｍｍ、長さ２５０ｍ
ｍの試験片を切出し、所定時間放置した後、万能型引張
試験機を用いて、剥離フィルムを保護フィルムより引き
剥がし、１８０°剥離強度を測定した（引き剥がし速度
３００ｍｍ／ｍｉｎ）。
ｍ、長さ１０００ｍｍの偏光板（構造：保護フィルム／
偏光フィルム／保護フィルム。尚、保護フィルム及び偏
光フィルムはそれぞれ、トリアセチルセルロ−スフィル
ム（厚み８０μｍ）、ポリビニルアルコ−ル系フィルム
（厚み２０μｍ）である。）の上面に、剥離フィルム
（厚さ２５μｍのＰＥＴフィルムの片面に溶媒で希釈し
た粘着剤を塗布、乾燥させて得た、粘着剤層（厚さ２５
μｍ）を有するＰＥＴフィルム）をロ−ル貼合装置を用
いて（圧力１ｋｇ／ｃｍ）粘着剤層を介して積層し、測
定用試料とした。試料より、幅２５ｍｍ、長さ２５０ｍ
ｍの試験片を切出し、所定時間放置した後、万能型引張
試験機を用いて、剥離フィルムを保護フィルムより引き
剥がし、１８０°剥離強度を測定した（引き剥がし速度
３００ｍｍ／ｍｉｎ）。
【００１８】＜帯電防止性＞接着力試験で作製した試料
より、幅１５０ｍｍ、長さ２００ｍｍの試験片を切出
し、所定時間放置した後、剥離フィルムの角をもって、
剥離フィルムを対角線にそって中央まで、すなわち剥離
フィルムを半分まで、１２秒間かけて剥がし、直ちに露
出された保護フィルムの面を乾燥したタバコの灰に近づ
け（距離約１ｃｍ）、灰の付着程度を肉眼で観察した。 Ａ：灰付着が全くなし。 Ｂ：灰が極僅かに付着する。 Ｃ：灰が全面に付着する。 また、同様にして剥離フィルムを半分まで剥がした試験
片を作製し、露出した保護フィルム表面の表面固有抵抗
を抵抗測定器（アドバンテスト社製エレクトロメ−タ−
ＴＲ−８６５２）で測定した。
より、幅１５０ｍｍ、長さ２００ｍｍの試験片を切出
し、所定時間放置した後、剥離フィルムの角をもって、
剥離フィルムを対角線にそって中央まで、すなわち剥離
フィルムを半分まで、１２秒間かけて剥がし、直ちに露
出された保護フィルムの面を乾燥したタバコの灰に近づ
け（距離約１ｃｍ）、灰の付着程度を肉眼で観察した。 Ａ：灰付着が全くなし。 Ｂ：灰が極僅かに付着する。 Ｃ：灰が全面に付着する。 また、同様にして剥離フィルムを半分まで剥がした試験
片を作製し、露出した保護フィルム表面の表面固有抵抗
を抵抗測定器（アドバンテスト社製エレクトロメ−タ−
ＴＲ−８６５２）で測定した。
【００１９】＜製造例１：イオン導電性組成物＞化合
物（１）１００部、化合物（２）６５０部をテトラヒド
ロフラン３０００部に溶解し、塩化白金酸を触媒とし
て、５０℃で１６時間反応させ化合物（３）を得た。 得られた化合物（３）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（〔Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．０７）。
物（１）１００部、化合物（２）６５０部をテトラヒド
ロフラン３０００部に溶解し、塩化白金酸を触媒とし
て、５０℃で１６時間反応させ化合物（３）を得た。 得られた化合物（３）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（〔Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．０７）。
【００２０】＜製造例２：イオン導電性組成物＞化合
物（４）１００部、化合物（５）１３２部をテトラヒド
ロフラン９２８部に溶解し、塩化白金酸を触媒として、
５０℃で８時間反応させ化合物（６）を得た。 得られた化合物（６）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．１０）。
物（４）１００部、化合物（５）１３２部をテトラヒド
ロフラン９２８部に溶解し、塩化白金酸を触媒として、
５０℃で８時間反応させ化合物（６）を得た。 得られた化合物（６）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．１０）。
【００２１】＜製造例３：イオン導電性組成物＞製造
例２で使用した化合物（４）１００部、化合物（７）２
６０部をテトラヒドロフラン１４４０部に溶解し、塩化
白金酸を触媒として、５０℃で１６時間反応させ化合物
（８）を得た。 得られた化合物（８）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．０８）。
例２で使用した化合物（４）１００部、化合物（７）２
６０部をテトラヒドロフラン１４４０部に溶解し、塩化
白金酸を触媒として、５０℃で１６時間反応させ化合物
（８）を得た。 得られた化合物（８）９０部に対して過塩素酸リチウム
１０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を得た
（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．０８）。
【００２２】＜製造例４：イオン導電性組成物＞製造
例２で得られた化合物（６）８０部に対して過塩素酸リ
チウム２０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を
得た（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．２２）。
例２で得られた化合物（６）８０部に対して過塩素酸リ
チウム２０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を
得た（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．２２）。
【００２３】＜製造例５：イオン導電性組成物＞製造
例３で得られた化合物（８）６０部に対して過塩素酸リ
チウム４０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を
得た（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．４９）。
例３で得られた化合物（８）６０部に対して過塩素酸リ
チウム４０部を混合分散させ、イオン導電性組成物を
得た（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］＝０．４９）。
【００２４】＜アクリル系共重合体（Ｂ）の合成＞下記
配合物を攪拌器、冷却器、温度計、窒素導入装置を備え
た重合反応器に投入し、窒素気流により重合反応器内の
酸素を追い出した後５５℃に昇温した。 ブチルアクリレ−ト ９００ｇ エチルアクリレ−ト ８５ｇ ２ヒドロキシエチルメタクリレ−ト １０ｇ アクリル酸 ５ｇ アゾイソブチロニトリル ０．４ｇ 酢酸エチル １０００ｇ ５５℃に保ちながら４時間反応後、酢酸エチル５００ｇ
を追加し、更に３時間後に酢酸エチルを５００ｇ追加し
た。更に、３時間後酢酸エチル１０００ｇとアゾイソブ
チロニトリル３ｇを加え、７０℃に昇温し４時間重合反
応を行った。重合液をガラスフィルタ−で濾過してアク
リル系共重合体（Ｂ）２５％を含む酢酸エチル溶液を得
た。
配合物を攪拌器、冷却器、温度計、窒素導入装置を備え
た重合反応器に投入し、窒素気流により重合反応器内の
酸素を追い出した後５５℃に昇温した。 ブチルアクリレ−ト ９００ｇ エチルアクリレ−ト ８５ｇ ２ヒドロキシエチルメタクリレ−ト １０ｇ アクリル酸 ５ｇ アゾイソブチロニトリル ０．４ｇ 酢酸エチル １０００ｇ ５５℃に保ちながら４時間反応後、酢酸エチル５００ｇ
を追加し、更に３時間後に酢酸エチルを５００ｇ追加し
た。更に、３時間後酢酸エチル１０００ｇとアゾイソブ
チロニトリル３ｇを加え、７０℃に昇温し４時間重合反
応を行った。重合液をガラスフィルタ−で濾過してアク
リル系共重合体（Ｂ）２５％を含む酢酸エチル溶液を得
た。
【００２５】＜実施例及び比較例＞製造例１〜５で得ら
れたイオン導電性組成物（Ａ）〜、及びアクリル共
重合体（Ｂ）を用い、接着力及び帯電防止性を表１及び
表２に示す組成を用いて評価した。なお、この時アクリ
ル共重合体（Ｂ）には、トリメチロ−ルトリレンジイソ
シアネ−トを少量添加した。
れたイオン導電性組成物（Ａ）〜、及びアクリル共
重合体（Ｂ）を用い、接着力及び帯電防止性を表１及び
表２に示す組成を用いて評価した。なお、この時アクリ
ル共重合体（Ｂ）には、トリメチロ−ルトリレンジイソ
シアネ−トを少量添加した。
【００２６】 ＜表１＞ 実施 組成物Ａ 接 着 力 表面固有抵抗 例 のＮｏ． Ａ／Ｂ １Ｗ／８Ｗ 灰付着 １Ｗ／８Ｗ １ ２．５ １６／１８ Ａ ３．８×１０10／ ４．１×１０10 ２ ３．０ １６／１８ Ａ １．０×１０10／ １．４×１０10 ３ ５．０ １２／１２ Ａ ５．０×１０9 ／ ６．７×１０9 ４ ２．５ １５／１６ Ａ ２．５×１０10／ ３．２×１０10 ５ ４．０ １４／１４ Ａ ８．０×１０9 ／ ９．０×１０9 ６ ３．０ １４／１５ Ａ １．２×１０10／ １．６×１０10 ７ ３．０ １５／１５ Ａ ９．０×１０9 ／ ９．５×１０9 ８ ３．０ １６／１５ Ａ １．０×１０10／ １．３×１０10 但し、 ・Ａ／Ｂ：アクリル共重合体（Ｂ）の重量を１００とし
た時の、Ａ成分の重量を示す。 ・接着力：単位 ｇ／２５ｍｍ １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・表面固有抵抗：単位 Ω １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。
た時の、Ａ成分の重量を示す。 ・接着力：単位 ｇ／２５ｍｍ １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・表面固有抵抗：単位 Ω １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。
【００２７】 ＜表２＞ 参考 組成物Ａ 接 着 力 表面固有抵抗 例 のＮｏ． Ａ／Ｂ １Ｗ／８Ｗ 灰付着 １Ｗ／８Ｗ 備 考 １ ０．１ ２０／２２ Ｃ ２．０×１０13／ ２．５×１０13 ２ １０ ３／３ Ａ ８．０×１０8 ／表面不良 ８．０×１０8 ３ ０．１ １８／１９ Ｂ ５．０×１０11／ ６．０×１０11 ４ １０ ４／３ Ａ ９．０×１０8 ／表面不良 １．０×１０9 ５ ０．１ ２１／２１ Ｃ １．５×１０13／ １．３×１０13 ６ ７．０ ６／４ Ａ ２．０×１０9 ／表面不良 ２．７×１０9 ７ − ０ ２２／２４ Ｃ ７．３×１０13／ ５．０×１０13 但し、 ・Ａ／Ｂ：アクリル共重合体（Ｂ）の重量を１００とし
た時の、Ａ成分の重量を示す。 ・接着力：単位 ｇ／２５ｍｍ １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・表面固有抵抗：単位 Ω １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・「表面不良」とあるのは、剥離フィルムを剥離した後
露出した保護フィルムの表面にベタツキが観察されたこ
とを示す。
た時の、Ａ成分の重量を示す。 ・接着力：単位 ｇ／２５ｍｍ １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・表面固有抵抗：単位 Ω １Ｗ／８Ｗは、１Ｗが１週間後の状態を、８Ｗが８週間
後の状態を示す。 ・「表面不良」とあるのは、剥離フィルムを剥離した後
露出した保護フィルムの表面にベタツキが観察されたこ
とを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波岡 誠 大阪府高槻市塚原２丁目10番１号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 松本 章 京都府相楽郡精華町菅井北ノ堂17−23 (72)発明者 島ノ江 久夫 大阪府守口市南寺方南通１−77−１−Ｂ 503
Claims (2)
- 【請求項１】偏光フィルムの両面に保護フィルムが貼合
され、少なくとも一方の保護フィルムの上面には粘着剤
層を有する剥離フィルムが該粘着剤層を介して積層され
た偏光板において、粘着剤として、 電解質塩と下記式で示されるオルガノポリシロキサンか
らなるイオン導電性組成物（Ａ）およびアクリル系共重
合体（Ｂ）からなり、 ２．０／１００＜（Ａの重量）／（Ｂの重量）≦５．０
／１００ である粘着剤を用いたことを特徴とする偏光板。 但し、 ・Ｒ1 は１価の有機基、Ｒ2 〜Ｒ4 はアルキレン基、Ｒ
5 は水素又は１価の有機基をしめす。 ・ｍは０〜１００の整数、ｎは１〜１００の整数であ
る。 ・ -(-Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ1 ）Ｏ-)- 単位と-(- Ｓｉ（Ｒ1 Ｒ
2 ）Ｏ-)- 単位の配列順序は任意である。 ・ａ及びｂはそれぞれ０〜１００の整数であり、同時に
０であることはない。 ・ -(- Ｒ3 Ｏ-)- と-(- Ｒ4 Ｏ-)- の配列順序は任意
である。 - 【請求項２】イオン導電性組成物（Ａ）中のオキシアル
キレン基のモル数［ＲＯ］に対する電解質塩中の金属陽
イオンのモル数［Ｍ+ ］の比（［Ｍ+ ］／［ＲＯ］）が
０．００５〜１．５である請求項１記載の偏光板。
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