JPH07103897A - 発光分光分析装置 - Google Patents

発光分光分析装置

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JPH07103897A
JPH07103897A JP24450893A JP24450893A JPH07103897A JP H07103897 A JPH07103897 A JP H07103897A JP 24450893 A JP24450893 A JP 24450893A JP 24450893 A JP24450893 A JP 24450893A JP H07103897 A JPH07103897 A JP H07103897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
condenser lens
vacuum
light
spectroscope
Prior art date
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Pending
Application number
JP24450893A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Fukui
勲 福井
Tetsuji Matsuba
哲治 松葉
Ayumi Yano
歩 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH07103897A publication Critical patent/JPH07103897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油蒸気による汚染を取り除いて分析感度を長
期間に亘って高感度に維持できるようにすることを目的
とする。 【構成】 試料2から放射される光が、透光材である集
光レンズ6を介して真空分光器4に導かれる発光分光分
析装置において、集光レンズ6の真空側表面を清掃する
清掃手段20を設け、複動形シリンダ26によって、清
掃用ゴム21を集光レンズ6の表面に摺接させながら上
下方向に移動させて集光レンズ6の表面に付着した油蒸
気を取り除くようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不活性ガス雰囲気中で
試料を発光させ、放射された光を元素固有のスペクトル
線に分光してその強度を測定することにより、試料に含
まれる元素の定性,定量分析を行う発光分光分析装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光分光分析装置による元素分析
において、酸素、窒素、硫黄、りんなどを分析対象元素
とするときには、これら元素の発光スペクトル線は、い
わゆる真空紫外領域スペクトル(波長域:110〜20
0nm)であるので、大気の存在下では、酸素によって
スペクトルが吸収されて分析感度が得られない。
【0003】このため、これらの元素を分析対象とする
分光器は、真空形のものが用いられ、分光器のハウジン
グ内を真空ポンプで真空引きするとともに、光源から分
光器までの光路間に存在する空気をアルゴン、ヘリウム
ガスなどの不活性ガスで置換するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
真空形の分光器では、該分光器のハウジング内を真空引
きする真空ポンプからの油蒸気またはハウジング内の各
種光学部品の残留加工油の油蒸気が、分光器のハウジン
グ内への入射光の窓を構成する石英(水晶)やフッ化マ
グネシウムなどの透光材の表面に付着して油膜を形成
し、この油膜と紫外線とが光反応を起こして汚染され
る。この汚染は、紫外線の強さと時間に比例して進行
し、かつ、累積される。
【0005】図5は、油蒸気の汚染による透過率と波長
との関係の一例を示しており、波長が短いほど感度低下
率が大きくなっている。
【0006】このような透光材の油蒸気による汚染は、
スペクトル線の透過率を低下させ、また、図5に示され
るように、分析元素毎に波長が異なり、しかも、波長依
存性が強いので、例えば、鉄などの特定波長による内部
標準法による補正だけでは、対応できないという難点が
ある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、分析感度を長期間に亘って高感度に維持でき
るようにした発光分光分析装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、試料から放射される光が、透光材を
介して真空分光器に導かれる発光分光分析装置におい
て、前記透光材の真空側表面を清掃する清掃手段を設け
ている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、透光材の真空側表面を清掃
する清掃手段を設けているので、透光材の表面に形成さ
れる油膜による汚染を、例えば、分析前あるいは分析終
了後などに前記清掃手段で清掃することにより、取り除
くことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施例について
詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例の概略構成図で
あり、同図において、1は試料2をスパーク放電させる
放電室であって、その内部には不活性ガスが供給されて
充満されている。3は、図示しない放電回路から高電圧
パルスが印加されることで試料2との間でスパーク放電
を行わせる対電極である。
【0012】4は、内部が10-2〜10-3Torr程度
の真空状態にされた真空形の分光器であり、ハウジング
5の開口部5aには、透光材としての集光レンズ6が取
り付けられている。また、このハウジング5内には、対
電極3と試料2との間で発生したスパーク光のうち、一
定方向に向かう平行光束状のスパーク光のみを取り出す
ための入口スリット7、この入口スリット7からのスパ
ーク光を分光するための回折格子8、出口スリット9〜
12および各出口スリット9〜12を通過したスパーク
光だけがそれぞれ入射されるホトマルチプライヤー13
〜16が配置されている。17は分光器4のハウジング
5内を真空引きする真空ポンプである。以上の基本的な
構成は、従来例の発光分光分析装置と同様である。
【0013】図2は、図1の実施例の集光レンズ付近の
詳細を示す拡大断面図であり、図3は、図2の一部拡大
図である。
【0014】放電室1には、ガス入口18からアルゴン
ガスやヘリウムガスなどの不活性ガスが供給されてガス
排出口19から排出されており、放電室1内の大気は、
かかる不活性ガスによって置換されている。
【0015】集光レンズ6の真空側(図2の左側)、す
なわち、分光器4側の表面は、上述のように、ハウジン
グ5内を真空引きする真空ポンプ17からの油蒸気また
はハウジング5内の各種部品の残留加工油の油蒸気が付
着して汚染されるが、この実施例では、かかる汚染を取
り除いて分析感度を長期間に亘って高感度に維持できる
ようにするために、集光レンズ6の真空側の表面を清掃
する清掃手段20を設けている。
【0016】この実施例の清掃手段20は、基本的に
は、集光レンズ6の真空側の表面に摺接して清掃するフ
ッ素ゴムなどからなる清掃用ゴム21と、この清掃用ゴ
ム21を集光レンズ6の表面に接触させる板ばね22
と、この板ばね22が一端側に取り付けられるととも
に、他端側が柔軟ジョイント23を介してピストンロッ
ド24に取り付けられた連結部材25と、前記清掃用ゴ
ム21を連結部材25を介して矢符A方向へ直線移動さ
せて清掃する複動形シリンダ26と、気密に封止するた
めの複数のOリング27〜30とを備えており、この実
施例では、清掃手段20は、集光レンズ6と共に、同一
のホルダ31に設けられており、このホルダ31を所定
位置まで引き出すことにより、分光器4のハウジング5
の真空を保持した状態で、メンテナンスが行えるように
なっている。
【0017】この清掃手段20では、複動形シリンダ2
6の一方のエア供給口26aからエアを供給することに
より、ピストンロッド24が押し下げられて清掃用ゴム
21が集光レンズ6の表面に摺接しながら下方へ移動し
て図2の状態となり、他方のエア供給口26bからエア
を供給することにより、ピストンロッド24が引き上げ
られて清掃用ゴム21が集光レンズ6に摺接しながら上
方へ移動するものであり、この清掃用ゴム21の上下方
向の移動によって、集光レンズ6の表面に付着した油蒸
気を取り除くものである。
【0018】この実施例では、集光レンズ6は、金具な
どへの取り付けを容易にするとともに、清掃しやすいよ
うに、真空側を平面とした片凸レンズとなっている。
【0019】この実施例では、分析を開始する前に、清
掃手段20によって集光レンズ6の表面を清掃するよう
にしているが、分析終了後、あるいは、分析開始前およ
び分析終了後といったように、適宜の頻度で清掃しても
よいのは勿論である。
【0020】図4は、この実施例の清掃手段20による
清掃の効果を示す図であり、この図は、ステンレス鋼中
の窒素(波長149nm)の分析データを示しており、
横軸は、分析回数を示し、縦軸は、10回毎の定量値の
平均値を示しており、実線は、清掃手段20による清掃
を行った場合を示し、破線は、清掃をしなかった場合を
示している。
【0021】この図から明らかなように、清掃手段20
によって清掃した場合には、分析回数が増加してもほぼ
一定の定量値となっているのに対して、清掃しなかった
場合には、分析回数が増加するにつれて集光レンズ6の
汚染が蓄積されて定量値が低下していることが分かる。
【0022】この実施例では、透光材として集光レンズ
6を用いたけれども、本発明の他の実施例として、石英
(水晶),フッ化マグネシウム板などの平板を用いても
よい。
【0023】また、この実施例では、エアシリンダ26
によって清掃用ゴム21を駆動したけれども、本発明の
他の実施例として、モータを駆動源としてもよい。
【0024】上述の実施例の光源は、スパーク放電であ
ったけれども、本発明の光源は、スパーク放電に限るも
のではなく、高周波プラズマあるいはアーク放電などで
もよいのは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透光材の
真空側表面を清掃する清掃手段を設けているので、透光
材の表面に形成される油膜による汚染を、前記清掃手段
で清掃することにより、取り除くことができ、これによ
って、分析感度を長期間に亘って高感度に維持できるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の要部の拡大断面図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【図4】本発明の効果を説明するための図である。
【図5】油蒸気の汚染による透過率と波長との関係を示
す図である。
【符号の説明】
2 試料 4 分光器 5 ハウジング 6 集光レンズ 20 清掃手段 21 清掃用ゴム 22 板ばね 26 複動形シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料から放射される光が、透光材を介し
    て真空分光器に導かれる発光分光分析装置において、 前記透光材の真空側表面を清掃する清掃手段を設けたこ
    とを特徴とする発光分光分析装置。
JP24450893A 1993-09-30 1993-09-30 発光分光分析装置 Pending JPH07103897A (ja)

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JP24450893A JPH07103897A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 発光分光分析装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036664A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Shimadzu Corp 光学測定装置用拭き取り機構
US8151396B2 (en) 2007-07-26 2012-04-10 Shimadzu Corporation Liquid-sample wiping mechanism and wipe-material holding mechanism for optical measurement apparatus
JP2014182057A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Hitachi High-Tech Science Corp Icp発光分光分析装置

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JPH04503005A (ja) * 1989-01-31 1992-06-04 ソシエテ・ナシオナル・エルフ・アキテーヌ 光学濃度をその場で測定する装置

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