JPH0710348A - シークレットラベル貼着装置の葉書取込機構 - Google Patents

シークレットラベル貼着装置の葉書取込機構

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JPH0710348A
JPH0710348A JP17586693A JP17586693A JPH0710348A JP H0710348 A JPH0710348 A JP H0710348A JP 17586693 A JP17586693 A JP 17586693A JP 17586693 A JP17586693 A JP 17586693A JP H0710348 A JPH0710348 A JP H0710348A
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JP
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postcard
label
roller
lever
feed
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JP17586693A
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Kunimoto Yokozuka
邦元 横塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シークレットラベルを貼着処理した葉書を高
速動作時でも確実に取り込むことができるようにする。 【構成】 第2葉書貯留部5の受入口部にその取込み縁
側より葉書を送り込む送り込みローラ57,58と、送
り込まれた葉書16aの先端停止位置を規制する押えガ
イド65と、第2葉書貯留部5の受入口部に開閉可能に
設けられ上記送り込まれた葉書16aを他側の抑え部材
60との間で押え付ける押し込み部材68と、通常第2
葉書貯留部5内に重ねて貯留される貯留葉書16の後部
を一端側から保持しており、上記押し込み部材68によ
り新たな葉書16aが押え付けられた際、その押え付け
期間内に貯留葉書16後部から一回離れて戻る釈放動作
を行なう保持レバー72とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、官製葉書或いは枚葉状
態の私製葉書にホットメルトタイプのシークレットラベ
ルを貼るシークレットラベル貼着装置、特にシークレッ
トラベルが貼着されて立てた状態で送られて来る葉書を
葉書貯留部に立てた状態で取り込んで重ねて貯留する葉
書取込機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、保険金額等の通知などのように秘
密事項を記載した部分にシークレットラベルを貼着し、
郵送途中においては記載事項を隠し、正規の受取人が受
け取った後はシークレットラベルを簡単に剥して記載事
項を見ることができるようにした葉書が開発されてい
る。シークレットラベルには、裏面に形成した粘着層の
粘着力により貼着する粘着タイプと、加熱されると溶融
する接着剤を裏面に塗布しておき加熱圧着するホットメ
ルトタイプとがあるが、粘着タイプのものは剥離紙から
剥してから葉書に貼らなければならないので、機械処理
するには不適当である。このため、短時間で多数の処理
を行なうためにホットメルトタイプのシークレットラベ
ルが注目されている。このホットメルトタイプのシーク
レットラベルを葉書に貼着する従来のラベル貼着装置
は、例えば特開平1−294419号公報に記載されて
いるように、一連のシークレットラベルを巻いたコイル
を水平方向の軸により支承し、官製葉書の大きさに切り
離し可能な連続紙を水平方向に搬送し、コイルから解い
たシークレットラベルをカッタにより所定の長さに切断
し、このシークレットラベルを搬送途中の連続紙の所定
位置に重合し、加熱加圧装置間を通過させることにより
葉書にシークレットラベルを貼着する構成を一般的に採
用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のラベル
貼着装置は、葉書を水平方向に搬送し、また、コイルを
水平方向の軸で支承する構成を採っているので、装置全
体が嵩張って大型である。従って、広い設置スペースを
必要とし、机の上に置くことは到底できなかった。そこ
で、本発明者は、先願として机の上にも置くことができ
る小型のラベル貼着装置を提案している。これを本発明
の実施例に係る図1を併用して説明すると、図に示すよ
うに、本体2の上面に、シークレットラベル11(図3
参照)を帯状に連ねたラベル帯を巻いたコイル7を載置
するコイル載置部3と、該コイル載置部の両側に位置し
葉書を立てた状態で重ねて貯留する第1葉書貯留部4及
び第2葉書貯留部5と、この第1葉書貯留部4の一端と
第2葉書貯留部5の一端との間に形成した葉書搬送路6
とを有し、第1葉書貯留部4の一端から送給機構により
該貯留部内の葉書を一枚宛立った状態で搬送路6に送り
出し、該搬送路6を第2葉書貯留部5へ向かう途中の葉
書に対して、コイル7より所定の長さに切断したシーク
レットラベル11を送出して所定重合位置にて葉書に重
合させ、次いで加熱加圧機構により加熱加圧して貼着
し、かくしてシークレットラベルが貼着されて搬送され
て来た葉書を取込機構により第2葉書貯留部内に取り込
んで貯留するシークレットラベル貼着装置である。ここ
で採用されている第2葉書貯留部の葉書取込機構は、図
14に示すように、加熱加圧機構の下流側に設けた送り
ローラ157,157と、第2葉書貯留部5の受入口部
に設けた送りベルト158と、底面のスリット穴161
に沿って移動可能で葉書16が倒れないようにスプリン
グ力により押圧する抑え部材160からなる。また、葉
書16が第2葉書貯留部5に入る際に湾曲するので、入
口部分にスプリングにより付勢した抑えレバー159を
設け、該抑えレバーの先端を葉書に圧接して葉書先端の
引っ掛かりを防止する構成である。ラベル貼着の終了し
た葉書16は送りローラ157,157により第2葉書
貯留部5に向かって送られ(図14(A))、その後端
が送りローラ157,157から離れる前に先端部分が
送りベルト158に接触し、送りベルト158との摩擦
により第2葉書貯留部5内に引き込まれ(図14
(B))、そして、葉書16の先端が壁部に当接して停
止する。従って、葉書16は倒れることなく且つ逐次高
速度で第2葉書貯留部5内に送り込まれる。しかしなが
ら、第2葉書貯留部5内に引き込むべき葉書16は、そ
の直前で加熱加圧されカールしたり波打っているので、
送りベルト158が葉書16に充分接触することができ
ず、このために滑べってしまい第2葉書貯留部5内への
葉書の引き込みに失敗することがある。この点に関し、
上記送りベルト158の接触を良好にするには、葉書が
入ってくる受入口部分を大きくすること、即ち取り込み
側のローラ直径を大きくすることが有効であるが、装置
全体を小型化せんとする要請に反し、かかる空間を確保
する手法には自ずと限界がある。また、送りベルトが葉
書に接触しても、表面に樹脂をコーティングした葉書等
はベルトとの摩擦力が弱く、取り込みが不安定になって
しまう。そこで、本発明の目的は、葉書の紙質や表面の
状態に左右されることなく、安定した取り込み動作を行
なうことができる葉書取込機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題点
に鑑みなされたもので、シークレットラベルが貼着され
て立てた状態で送られて来る葉書を葉書貯留部に立てた
状態で取り込んで重ねて貯留するシークレットラベル貼
着装置の葉書取込機構において、葉書貯留部の受入口部
の取込み縁側の近傍に設けられた葉書の送り込みローラ
と、送り込まれた葉書の先端停止位置を規制する押えガ
イドと、葉書貯留部の受入口部に開閉可能に設けられ上
記送り込まれた葉書を他側の抑え部材との間で押え付け
る押し込み部材と、葉書貯留部内に重ねて貯留される貯
留葉書の後部を一端側から保持しており、上記押し込み
部材により新たな葉書が押え付けられた際、その押え付
け期間内に貯留葉書後部から一回離れて戻る釈放動作を
行なう保持レバーとを具備した構成のものである(請求
項1)。上記送り込みローラ対は葉書のそこまでの搬送
速度より高速に取り込む増速ローラとして構成し(請求
項2)、また上記葉書先端停止位置を規制する押えガイ
ドは葉書の取込方向に位置調整可能にすることができる
(請求項3)。本発明の他の形態は、請求項1におい
て、更に、葉書の後端が送り込みローラでニップされな
くなった時点で、先端が送り込みローラの近傍で葉書の
搬送路を交差して位置し、葉書が上記押えガイドに突き
当たって戻る動きを阻止した後に原位置に復帰する葉書
戻り防止レバーを設けた構成である(請求項4)。この
葉書戻り防止レバーは、上記葉書の搬送路を交差した位
置から更に少し上記押えガイド側に移動して葉書を押し
込む働きもなす送り込みレバーから構成することができ
る(請求項5)。
【0005】
【作用】送り込みローラによりニップされ、受入口部の
取込み縁側より葉書貯留部に送り込まれた葉書は、その
後端が送り込みローラ対によりニップされなくなった
後、押えガイドに先端が位置規制されて停止する。その
後、葉書貯留部の受入口部に開閉可能に設けられた押し
込み部材が閉動作し、葉書は他側の抑え部材との間で押
え付けられる。ここで、保持レバーは、通常、葉書貯留
部内で前後に重ねて貯留される貯留葉書の後部を一端側
から保持しているので、新たな葉書はこの保持レバーに
押えつけられる。保持レバーは、上記押し込み部材によ
り新たな葉書が押え付けられると、その押え付け期間内
に貯留葉書後部から一回離れて戻る釈放動作を行なう。
即ち、保持レバーの先端は新たな葉書と貯留葉書との間
から抜け出て、新たな葉書を含めた貯留葉書後部の後方
に位置が入れ換わり、貯留葉書を保持し直す。かかる一
連の取り込み動作において、受入口部の貯留葉書後方に
は葉書の受け入れを阻害する部材は存在せず、開かれた
押し込み部材との間に十分な空間が形成されているの
で、従来のベルトによる接触不良の如き不都合を生じな
い。従って、良好な葉書の取り込みができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1に示すシークレットラベル貼着装置1は、
本体2の上面の左右中央の手前寄りに、一連のシークレ
ットラベル11(図3,図4)を帯状に連ねたラベル帯
18(図2)を巻いたコイル7を、軸方向を縦に向けた
状態で載置するコイル載置部3を有し、該コイル載置部
3の一側(図面では右側)には貼着処理前の葉書を立て
た状態で水平面内で前後方向に重ねて貯留する第1葉書
貯留部4を、また他側(図面では左側)には処理後の葉
書を立てた状態で水平面内で前後方向に重ねて貯留する
第2葉書貯留部5を有し、更に第1葉書貯留部4の前端
から第2葉書貯留部5の前端との間に葉書搬送路6を有
している。
【0007】また、図2に示すように、第1葉書貯留部
4の前端には該貯留部4内の葉書を一枚ずつ送り出す送
給機構Aを、葉書搬送路6には送給機構Aにより送り出
された葉書を搬送する搬送機構Bを、第2葉書貯留部5
の先端には搬送されてきた葉書を第2葉書貯留部5内に
取り込む取込機構Eをそれぞれ設け、コイル載置部3と
葉書搬送路6との間にはラベル帯18をコイル7から所
定の長さのシークレットラベル11に切断して葉書搬送
路6の途中の重合位置に送出するラベル切断送り出し機
構Cを設け、更に上記重合部の下流側の葉書搬送路6に
加熱加圧機構Dを設けている。
【0008】なお、図1中、8はテーブル上に載置した
コイル7を覆うカバーであり、このカバー8の右側面を
塞ぐ部分は第1葉書貯留部4のガイド板9として機能
し、左側面を塞ぐ部分は第2葉書貯留部5のガイド板1
0として機能する。
【0009】シークレットラベル11は、図4に示すよ
うに、紙や合成樹脂シートなどの基材12の裏面に隠蔽
層13、剥離層14、ホットメルト層15を形成してな
り、ホットメルト層15が熱により溶融することにより
葉書16に貼着し、隠蔽層13が葉書16の記載事項の
視認を確実に阻止する。そして、葉書16を受け取った
正規の受取人がシークレットラベル11を剥離層14か
ら剥すと、透明なホットメルト層15を透視して記載事
項を読み取ることができる。このシークレットラベル1
1の表面には一枚毎の間隔で所定の位置に位置検出用の
アイマーク17を印刷してある。なお、このアイマーク
17の代りに孔を開設してもよい。
【0010】一方、被貼着材である葉書16は、官製葉
書、或いは所定の大きさに切断した私製葉書であり、い
ずれも枚葉紙状である。
【0011】(1)切断送り出し機構C 先ずコイルから解いたラベル帯18を所定の長さに切断
して一枚ずつのシークレットラベル11として葉書搬送
路6の途中の重合位置に送出する切断送り出し機構Cに
ついて説明する。
【0012】図2において、コイル載置部3は、コイル
7を載せた回転するテーブル19を本体2内部のモータ
により回転させてコイル帯18を適宜解くようにしてあ
る。そして、解いたコイル帯18は、移動可能なテンシ
ョンローラ20やガイドローラ21などによって図2中
矢印方向に案内されて、ラベル切断送り出し機構Cに送
られる。テンションローラ20は解かれたコイル帯18
の張力をほぼ一定に保つばかりでなく、大きな張力が作
用して所定位置まで移動すると、テンションローラ20
を支持して揺動する腕杆22に連動して作動するスイッ
チ(図示せず)をオンにしてテーブル19のモータを起
動せしめてコイル7を解く。
【0013】なお、操作パネルの操作部23…を操作す
ることにより、載置するコイル7のサイズ(図3に示す
シークレットラベル11の幅b)を、マイクロコンピュ
ータを主体に構成された制御装置(図示せず)に入力し
て、コイル7のサイズに応じた設定高さへとテーブル1
9を上下動させることができる。同じく、操作部23…
の操作により、ラベル11の切断長さ、即ち図3の如く
葉書16に貼着した状態でのラベル11の左右長さ幅a
や、貼着高さyや、処理速度などを入力して、ラベル切
断送り出し機構Cのガイド24を所定高さに移動させた
り、必要な調整を自動的に行なわせることができる。例
えば、ラベル11のサイズ(a×b)を設定すると、こ
れによりテーブル19とガイド24の下案内部が上下動
してコイル帯18の下端縁の位置を調整し、また、ガイ
ド24の上案内部が上下動してコイル帯18の上端縁に
対応した位置に移動する。更に、加熱加圧機構Dの加熱
温度もラベル11のホットメルト層15の特性等の条件
に適した温度に設定することが出来る。
【0014】ラベル切断送り出し機構Cのラベル走行路
は、葉書搬送路6に対して斜めに交差する方向に形成さ
れており、入口側から順に説明すると、二枚の板材を対
向させて間にラベル帯18を通して設定高さで案内する
ラベルガイド24、ラベル帯18に印刷されたアイマー
ク17を検知してラベル11の位置を検出するラベル位
置検出器25、一対のラベル送りローラ26,26、カ
ッタ27、該カッタ27により切断された一枚のラベル
11を挟んで送る一対のラベル送りベルト28,28な
どから構成されている。そして、上記ラベル位置検出器
25、ラベル送りローラ26,26の駆動モータ、カッ
タ27の駆動ソレノイド、ラベル送りベルト28,28
の駆動モータなどは、上記制御装置に接続されており、
この制御装置からの信号により作動する。
【0015】図6に示すように、合流ローラ52からラ
ベルカッタ27のカット位置までの距離をWとし、ま
た、合流ローラ52から搬送ベルト50方向に同距離W
だけ移動した地点をXとする。次に、ラベルが送りロー
ラ26,送りベルト27により送られ、1枚分でカット
されて止まっているものとすると、ラベル後端は合流ロ
ーラ52からWの距離に在ることになる。この状態で、
葉書が搬送ベルト50により送られ、葉書後端がX地点
に到達したとすると、ラベル後端と、葉書後端は、合流
ローラから同じ距離にある。この時、ラベルと葉書を同
時に等速度で送り出すと、合流ローラ52を通過すると
きは、葉書の後端とラベルの後端上が一致した状態で通
過することになる。
【0016】そこで、X地点より距離C(図3)の長さ
分だけ送りローラ49方向に移動した地点をX′とし、
葉書の後端がこのX’地点に到達したときにラベルを送
り出すと、ラベルはCの距離分葉書より先行して送り出
されることになるので、合流ローラ52を通過するとき
は、葉書後端よりもラベル後端の方がC寸法だけ内側に
移動した位置になる。即ち、ラベル貼り位置をC寸法分
内側に貼ったことになる。C寸法(X′地点)を変更す
ることにより、ラベル貼り位置を任意の位置に変更する
ことが可能となる。
【0017】本装置では、X地点よりPの距離移動した
地点に光電センサ(葉書検出器51)を取付け、葉書後
端を検出して葉書移動量を計測することにより、移動中
の葉書後端の位置を求め、ラベルとの起動タイミングを
制御している。
【0018】さて、ラベル位置検出器25がアイマーク
17を検出することによりラベル11の位置を検知する
と、制御装置からの信号により回転しているラベル送り
ローラ26,26がラベル帯18を送り、ラベル11,
11の境目(即ち、切断位置)をカッタ27に合わせ
て、この位置でラベル帯18の送りが一旦停止される。
そして、制御装置からの信号によりカッタ27が作動し
てラベル帯18を先頭から所定の長さに切断して一枚の
シークレットラベル11に切り離す。この様にして切断
が行なわれ切り離されたラベル11は、ラベル送りベル
ト28,28に挟まれて、制御装置からの信号により葉
書搬送路6の重合部に送り出される。なお、ラベル11
は葉書16の所定位置に重ね合わせなければならないの
で、ラベル送りベルト28,28は後述する葉書の送り
機構と共に制御装置の制御の下で同期して作動する。
【0019】(2)第1葉書貯留部 図5は、ラベル11を貼る前の葉書16…を約2000
枚ストックすることができる第1葉書貯留部4と送給機
構Aの詳細を示したものである。この第1葉書貯留部4
は本体2の上面が葉書16…を載せる底面として機能
し、前記カバー8の右側のガイド板9が葉書16…の左
側の位置を規制し、本体2の右上縁に起立したガイド部
29が葉書16…の右側の位置を規制し、葉書押圧機構
A1(図1)により葉書16…を逐次前方に送る構成で
ある。この葉書押圧機構A1は、第1葉書貯留部4の底
面上に長手方向に沿って張設した無端ベルト30,30
と、該ベルト30,30に固定した押圧部32と、ベル
ト30,30を駆動する駆動機構とにより構成されてい
る。
【0020】なお、葉書16…を押圧する圧力を適切に
調整するために、本実施例では後述する繰出ローラの移
動によって作動する検出器を設け、該検出器からの信号
に基づいて駆動モータのオン・オフを制御し、これによ
り葉書16…の押圧力を調整する。従って、第1葉書貯
留部4内に貯留した葉書16…の最先の葉書16は常に
適度な力で前方に押圧され、送給機構Aにより一枚宛葉
書搬送路6に送り出される。
【0021】(3)送給機構A 送給機構Aは、第1葉書貯留部4の先端、即ち出口に設
けた繰出ローラ33と、該繰出ローラ33の下流側に設
けた一対の重送防止ローラ対34a,34bとからな
る。また、第1葉書貯留部4の底面を出口から葉書搬送
路6の入口部分まで延設し、この葉書搬送路6の入口部
分の一側(搬送路6の底面)を基準面35に設定し、こ
の基準面35に葉書16の一方の下端縁が接触するよう
に構成している。
【0022】(イ)繰出ローラ 繰出ローラ33は、該繰出ローラの上端が搬送方向に僅
かに傾斜するように軸33´(図5参照)を傾けること
により、葉書16の送り方向に回転(正転)しながら第
1葉書貯留部4内の先頭の葉書16に圧接し、この葉書
16の姿勢を、順次下端縁が基準面35に接触する適正
姿勢に修正しながら送り出す構成を採っている。
【0023】また、図5に示すように、第1葉書貯留部
4の出口部分に、板状の支持部材36を軸37により揺
動自在に軸着し、該軸37よりも搬送方向下流側部分の
作用腕38の途中に、繰出ローラ33の回転軸33′
を、例えば約5度°の傾斜状態で取り付けている。な
お、繰出ローラ33は、第1葉書貯留部4の出口部分の
中央ではなく、搬送路6側に近い端部に配設して、葉書
16の送出側端部に接する様にしている。
【0024】また、支持部材36の作用腕38の先端作
用部38′は、その位置によりフォトセンサ等の検出器
39を作動させるようになっている。そして、作用腕3
8とは反対側に延設する腕部分は、スプリング40によ
り、繰出ローラ33を第1葉書貯留部4の出口側に付勢
され、ストッパとして設けた雄ねじ杆41の先端を上記
延設部分の側縁に当接可能としている。また、雄ねじ杆
41の本体2側雌ネジ部42に対する螺合長さを調整す
ることで、繰出ローラ33の最前進位置を微調整でき
る。
【0025】かく構成されているため、支持部材36の
揺動により繰出ローラ33が前後動すると、作用腕38
の作用部38′が繰出ローラ33の前後移動量よりも増
幅されて移動し、葉書押圧機構A1の駆動モータを制御
する制御装置に電気的に接続している検出器39により
検出される。従って、葉書押圧機構A1は、検出器39
からの信号に基づいて作動、停止を繰り返して第1葉書
貯留部4内の葉書16…を適正な圧力で出口側に押圧す
る。即ち、第1葉書貯留部4内の葉書16…の押し出し
力が不足して繰出ローラ33が前進した第1状態であれ
ば、この第1状態を検出した検出器39からの信号にも
どづいて葉書押圧機構A1の駆動モータが駆動し、これ
により第1葉書貯留部4内の葉書16…を出口側(繰出
ローラ33側)に押し出す。この押し出し力により葉書
16…が前進して最先の葉書16が繰出ローラ33を僅
かに後退させて適正な圧力まで押圧力が高まると、増幅
されて移動する作用部38′の作用により検出器39が
第2状態を検出して制御装置に信号を送り、この信号に
より制御装置が葉書押圧機構A1の駆動モータを停止
し、この状態で押圧を停止する。従って、繰出ローラ3
3には過不足のない摩擦力が得られる圧力で最先の葉書
16が圧接する。
【0026】この様にして繰出ローラ33が第1葉書貯
留部4内の最先の葉書16を送り出すと、この送り出さ
れた葉書16の厚さ分だけ積層葉書16の厚さが減少す
るので、これにより葉書16の繰出ローラ33に対する
押圧圧力が低下する。従って、繰出ローラ33は、送り
出した葉書一枚分の厚さにほぼ相当する分だけ前進して
次の葉書の表面に接する。この状態で繰出ローラ33が
過不足のない圧力で葉書16に圧接していれば、当該葉
書16を前記と同様の作用により送り出す。そして、送
り出しが繰り返されて繰出ローラ33に対する葉書16
の接触圧力が不足するまで繰出ローラ33が前進する
と、支持部材36の揺動により作用部38′が検出器3
9に作用し、検出器39からの信号にもとづいて葉書押
圧機構A1の駆動モータが作動する。従って、第1葉書
貯留部4内の葉書16…全体が前進し、最先の葉書16
が繰出ローラ33に過不足のない圧力で圧接する。そし
て、繰出ローラ33に十分な圧力が作用すると、繰出ロ
ーラ33がスプリング40の付勢に抗して後退し、支持
部材36が反対方向に揺動して作用部38′が大きく移
動する。従って、この動きを検知した検出器39からの
信号に制御装置が葉書押圧機構A1の駆動モータを停止
する。
【0027】かくして、繰出ローラ33に接する葉書1
6の接触圧力が適正に調整されると、繰出ローラ33の
回転により最先の葉書16が姿勢を適正に修正されなが
ら、重送防止ローラ対34a,34bを経て搬送路6に
送り出される。
【0028】(ロ)重送防止ローラ対 次に、給送機構Aの一部を構成する重送防止ローラ対3
4a,34bについて説明する。この重送防止ローラ対
34a,34bは、葉書の搬送と同じ順方向に回転され
る正転ローラ34aと、これに対向配置され逆方向に回
転する反転ローラ34bとで構成されている。この両ロ
ーラ34a,34bの外周面間隔を葉書16が一枚だけ
通過し得る間隔に設定するため、反転ローラ34bの軸
を本体2側に固定し、正転ローラ34aの軸は、搬送路
6に交差する方向に移動できるように構成してある。
【0029】即ち、図5に示すように、一端を支軸43
に枢着した横長の調整レバー44を設けて、その途中に
正転ローラ34aを取り付け、該調整レバー44の自由
端側にクランプ手段として固定ねじ45を設け、この自
由端側の側面を可動挟持部46とし、この可動挟持部4
6に対向した位置に固定挟持部47を本体2側に固定し
た状態で設けている。そして、適数枚の葉書16…を可
動挟持部46と固定挟持部47との間に挟んで固定ねじ
45を締め付けて調整レバー44を固定すると、両ロー
ラ34a,34b間の間隔を当該葉書一枚の厚さに最適
な間隔として設定することができる。
【0030】従って、ゲージなどを要することなく、最
適間隔を容易に設定することができる。なお、可動挟持
部46と固定挟持部47とにより所定枚数の葉書16…
を挟みつける力を一定にするために、調整レバー44に
スプリング48を接続し、該スプリング48の付勢によ
り可動挟持部46を固定挟持部47側に付勢している。
【0031】上記のようにして重送防止ローラ対34
a,34bの間隔を設定すると、繰出ローラ33の回転
により葉書16…が重なって繰り出された場合、繰出ロ
ーラ33及び正転ローラ34aに接触している葉書1
6、即ち第1葉書貯留部4の先頭の葉書16は搬送方向
にそのまま押し出されて正転,反転両ローラ34a,3
4b間を通過するが、この葉書16に重なって繰り出さ
れた葉書16は反転ローラ34bに接触した時点で押し
戻され、両ローラ34a,34b間に進入し得ない。従
って、両ローラ34a,34b間を通過する葉書16は
先頭の葉書16だけに規制され、重なって繰り出された
二枚目以降の葉書16は、先の葉書16が通過するまで
押し戻され続け、先の葉書16が通過すると繰出ローラ
33および正転ローラ34aの回転により搬送方向に送
り出されて両ローラ34a,34b間を通過する。
【0032】なお、繰出ローラ33を間歇回転させ、第
1葉書貯留部4から葉書16を一枚分送ると回転を停止
し、反転ローラ34bが上記二枚目の葉書16の通過を
阻止している間は繰出ローラ33が二枚目の葉書16に
接触しても送り出し力を加えない様に構成してもよい。
この様にすると、二枚目の葉書16の先端部分が反転ロ
ーラ34bに強く押圧されないので、当該葉書16の先
端部分の損傷を防止することができる。
【0033】(4)搬送機構B 上記のようにして一枚ずつに分離された状態で送り出さ
れた葉書16は、搬送路6に設けた搬送機構Bの作用に
より重合位置まで立った状態で単独で搬送される。この
搬送機構Bは、一対の送りローラ49,49及びその下
流側に設けた一対の搬送ベルト50,50などからな
り、送りローラ49,49の搬送速度を繰出ローラ33
や正転ローラ34aの搬送速度よりも大きく設定してあ
る。従って、重送防止ローラ対34a,34bを通過し
た葉書16が送りローラ49,49により搬送される
と、次に搬送されてくる葉書16との間に所定の間隔が
形成される。
【0034】また、送りローラ49,49と搬送ベルト
50との間、正確には送りローラ49,49を出た直後
には、フォトセンサ等からなる葉書検出器51が設けて
あり、該葉書検出器51により搬送されてきた葉書16
を検出する。この葉書検出器51が搬送されてきた葉書
16(本実施例では葉書16の後端)を検出すると制御
装置に信号を送出し、制御装置はこの信号にもとづいて
搬送ベルト50,50と前記したラベル送りベルト2
8,28の送りを制御する。従って、搬送ベルト50,
50が葉書16を重合位置から更に一定量だけ搬送する
と、前記したラベル送りベルト28,28により送られ
てきたラベル11が当該葉書16の所定位置に重合す
る。そして、重合位置には一対の送りローラ(合流ロー
ラ)52,52を配設してあるので、葉書16とラベル
11は所定の位置で重なり合って合流ローラ52,52
の間を通過し、加熱加圧機構Dに送られる。
【0035】(5)加熱加圧機構D 加熱加圧機構Dは、図6に示すように、一対の板状ヒー
タ53a,53bと該ヒータ53a,53bの下流側に
設けた一対の加圧ローラ54,54とからなり、ヒータ
は一方53aを本体2側に固定し、他方53bを搬送方
向に対して交差する方向に移動可能とするとともにスプ
リング55により付勢してある。従って、合流ローラ5
2,52の作用により重合状態の葉書16とラベル11
が板状ヒータ53a,53b間に進入すると、可動側の
ヒータ53bが葉書16とラベル11の厚みに応じて僅
かに後退するが、スプリング55の付勢により固定側の
ヒータ53aがラベル11側に、可動側のヒータ53b
が葉書16側にそれぞれ面接触し、両側から均一に加熱
することができる。
【0036】この様にして葉書16及びラベル11が加
熱されると、ラベル11のホットメルト層15が均一に
溶融し、この溶融状態で加圧ローラ54,54に送られ
て、加圧ローラ54,54が葉書16とラベル11を加
圧して両者を密着するとともに冷却する。従って、ラベ
ル11が過不足のない貼着力で葉書16に確実に貼着す
る。
【0037】(6)第2葉書貯留部 上記の様にしてラベル11を貼着された葉書16は、第
2葉書貯留部5に送られ、取込機構Eにより取り込まれ
て貯留される。なお、この第2葉書貯留部5も、第1葉
書貯留部4の貯留量に対応して約2000枚の葉書16
を保持することができるように構成される。
【0038】第2葉書貯留部5は、本体2の上面が葉書
16を載せる底面として機能し、前記カバー8の左側面
のガイド板10が葉書16…の右側の位置を規制し、本
体2の左上縁から起立したガイド部59が葉書16…の
左側の位置を規制し、抑え機構E1により葉書16が倒
れないように抑えて保持する構成である。この抑え機構
E1は、図7に示すように、抑え部材60を第2葉書貯
留部5の長手方向に移動可能に設け、該抑え部材60の
基部60aを葉書積層方向に延設したガイドロッド62
に移動自在に嵌装し、該基部60aをバネ帯63により
引き戻しプーリ64に繋げ、バネ帯63の復帰力により
ほぼ一定の力で前方に付勢する構成としている。
【0039】(7)取込機構E 本発明の対象とする取込機構Eは、図7に示すように、
加圧ローラ54,54の下流側で且つ第2葉書貯留部5
の受入口部の取込み縁側近傍に設けられ、第2葉書貯留
部5の受入口部にその取込み縁側より葉書を送り込む送
り込みローラ対57,58と、送り込まれた葉書の先端
停止位置を規制する位置調整可能な押えガイド65と、
第2葉書貯留部5の受入口部に開閉可能に設けられ上記
送り込まれた葉書16aを抑え部材60との間で押え付
ける押し込み部材68と、通常第2葉書貯留部5内に積
み重ねられている貯留葉書16の最後部を一端側から保
持しており、上記押し込み部材68により新たな葉書1
6aが押え付けられた際、その押え付け期間内に貯留葉
書16後部から一回離れて戻る釈放動作を行なう保持レ
バー72とを有して構成されている。
【0040】詳述すると、送り込みローラ対57,58
の一方のローラ57は、加圧ローラ54,54の約3倍
の周速を持つ大径の増速ローラ57及びその相手側の小
径ローラ58で構成されている。従って、増速ローラ5
7が他と一斉に同期回転駆動された場合その周速が増速
されるため、増速された送り込みローラ対57,58に
より繰り出された葉書16aの後続葉書16bに対する
間隔が広がり、後続の葉書16bが来るまでの時間内で
葉書16aを確実にスタックするに十分な時間を作り出
すようになっている。
【0041】押えガイド65は、その案内機能を十分に
発揮させるため、送り込みローラ対57,58からの送
り込みレベルの少し上から下方へ広がる(即ち、貯留部
側に傾斜した)傾斜面65aを有し、これに続いて葉書
重合縁を揃える規制面65bを有し、葉書がない場合で
も抑さえ板60の先端面と交差するようになっている。
また押えガイド65は、搬送路6の方向に延設したガイ
ド66とそれに対する係合部65cから成るスライド機
構67により、ガイド66に沿って移動可能であり、そ
の位置を各種の葉書の幅に応じて微細に調整できるよう
にしてある。
【0042】押し込み部材68は、第2葉書貯留部5の
貯留領域幅外に開閉軸69を有し、該開閉軸69を中心
として図上方への回動習性を受けており、また、その背
面はカムフォロア70を介してカム71の周面と接して
いる。即ち、カム71の回転により、押し込み部材68
は開閉動作、つまり第2葉書貯留部5内に送り込まれた
葉書16aを抑え部材60との間で押え付ける動作を行
なう。また、押し込み部材68の貯留葉書16と対向す
る内面側は、図7に示す通常の葉書受入開き位置に在る
とき、第2葉書貯留部5の受入口部の取込み縁側から奥
縁側へかけて徐々に抑さえ板60頂面との間隔が狭くな
る傾斜面68aとして形成されている。
【0043】保持レバー72は、加圧ローラ54,54
に近い側の側方に回動中心軸73を有する略V字状レバ
ーから成り、その一方の腕の先端部72aは第2葉書貯
留部5の受入口部の取込み縁側に爪状に折り曲がって貯
留葉書16の最後部を押さえており、また他のレバー腕
の端に設けたカムフォロア74を介しカム75により揺
動され、その先端部72aが積層葉書後部から離れて戻
る釈放動作を行ない、新たな葉書16aを含めて貯留葉
書16後部を保持し直すようになっている。
【0044】次ぎに、上記した構成から成る取込機構E
の動作を説明する。ラベルの貼られた葉書は、ヒーター
後方の送りローラ54,54を通り、ガイド板76にガ
イドされてカールを修正されつつ、送り込みローラ5
7,58に引き渡される。送り込みローラ57,58は
増速されているため、葉書16aと後続葉書16bとの
間隔が開く。葉書16aは、送り込みローラ57,58
により、押さえガイド65と保持レバー72で支えられ
た貯留葉書16後方の空間77内に繰り出される。その
際、送り込みローラ57,58の対向位置の直ぐ後方
(下流側)を光電検出位置78として定めた葉書終端検
出センサー79により、葉書16aの終端が検出され、
葉書の後端が送り込みローラでニップされなくなった時
点に至ると、カム75による第1カム機構が起動する。
葉書16aは、積層葉書後方の空間77内で押さえガイ
ド65に突き当たって停止する。
【0045】葉書16aが押さえガイド65に当接する
位置になると、カム71により押し込み部材68が閉方
向に前進し、葉書16aを貯留葉書16上に押さえる。
その後、上記カム75による第1カム機構により保持レ
バー72が一回釈放動作する。即ち、保持レバー72の
先端部72aは、葉書16a及び貯留葉書16間より一
旦抜けて再び戻る動作を行ない、葉書16a上へと位置
が入れ換わる。この葉書16aを含めた貯留葉書16に
対する抱きかかえ直しの後、押し込み部材68が開き位
置に戻り、1サイクルの動作が終了する。
【0046】上記のように、葉書は押えガイド65と保
持レバー72で支えられた貯留葉書後方の空間77に入
るため、葉書を痛めることがないと共に、葉書一枚毎に
確実にスタックできる。また、この様にして第2葉書貯
留部5内に送り込まれた葉書16は抑え部材60により
抑えられているので倒れることがない。
【0047】押えガイド65、押し込み部材68及び保
持レバー72は上記した動作を繰り返し行なうので、第
2葉書貯留部5内にはラベル貼着処理が終了した葉書1
6…が次々と送り込まれ、これらの葉書16…は立った
状態で前後方向に重なり合い、その前後方向の厚さが増
すと抑え部材60がスプリングの付勢に抗して後退す
る。従って、第2貯留部内に貯留される葉書16…が増
加しても、これらの葉書16…は抑え部材60により立
った状態で保持される。そして、第1葉書貯留部4内に
セットした葉書16…が全て第2葉書貯留部5内に搬送
されたならば、或いはある程度の量が貯留したならば手
で取り出すことができ、第2葉書貯留部5内の葉書16
…を取り出すと、抑え部材60がスプリングの付勢によ
り前進し、残った葉書16…の最後尾に圧接して倒れな
いように抑える。
【0048】(8)取込機構Eの他の実施例 次に取込機構Eの他の実施例について説明する。上記の
ように、取込機構Eを押えガイド65,押さえ板68及
び保持レバー72により構成した場合、十分な空間77
が確保でき、葉書の良好な取り込みが行なえるのである
が、装置を高速運転すると、葉書16aが押えガイド6
5に当って跳ね返り、当該葉書の取り込みを失敗しやす
く、その後の葉書の取り込みを中断しなければならない
という問題がある。そこで、図8に示す実施例では、葉
書の後端を押し込むように移動して葉書戻り防止レバー
としても機能する送り込みレバー80を設け、該レバー
により、反動で戻ろうとする葉書の動きを規制する。
【0049】図8において、送り込みレバー80は、先
端81が送り込みローラ57,58に位置し、この先端
81には、葉書16aの後端縁に交差して反対側に位置
しうる爪部81aと、葉書後端縁に当接してこれを押圧
可能な腹部81bとが形成されている。送り込みレバー
80の後端82は、第2葉書貯留部5の加圧ローラ5
4,54に近い側方に上下に2つ設けたカム機構のうち
の一つにより駆動される。即ち、後端82は、支点87
を中心として揺動するリンク83の先端に、軸84によ
り枢支されており、該リンク83はカムフォロア85を
介してカム86により駆動される。これにより、送り込
みレバー80は、その先端81が葉書の取り込み方向に
往復動するようになっている。
【0050】また、送り込みレバー80の中間部には軸
88でリンク89の一端が枢着され、該リンク89の他
端は、後端が支点87に枢支されたリンク90の先端に
軸91で枢着されている。そして、リンク90は上記2
つのカム機構の他の一つであるカムフォロア92を介し
てカム93により駆動され、これにより、送り込みレバ
ー80は、その先端81が葉書の搬送方向と交差する方
向に往復動するようになっている。なお、上述した3つ
のカム75、86、93は、同じ駆動回転軸94に取付
けられている。
【0051】この様に構成された取込機構Eの動作を、
図9を参照しながら説明する。ラベルの貼られた葉書1
6aが、送り込みローラ57,58により、押さえガイ
ド65と保持レバー72で支えられた貯留葉書16後方
の空間77に繰り出される(図9(a))。
【0052】葉書終端検出センサー79により葉書16
aの終端が検出され、葉書の後端が送り込みローラでニ
ップされなくなった時点に至ると、カム75、86、9
3のカム機構(回転軸94)が起動し、まずカム93に
よりリンク90が図8で時計周りに回動して送り込みレ
バー80を押し上げる(図9(b))。これにより、送り
込みレバー80の爪部81aは、葉書16aの搬送路を
横切って手前側から反対側に変位する。
【0053】葉書16aは空間77を奥へ進み、これと
同時に、カム86のカム機構によりリンク83が支点8
7を中心として図8で反時計方向に往動し、その結果、
送り込みレバー80が腹部81bで葉書16aを押し込
むように移動する(図9(c))。葉書16aは押さえガ
イド65に突き当たり停止するが、このとき、突き当た
った反動で後戻りする葉書の動きは、作用位置に在る送
り込みレバー80の先端腹部81bにより阻止される。
【0054】葉書16aが送り込みレバー80で押さえ
ガイド65の位置に到達する時点に至ると、カム71に
より押し込み部材68が閉方向に前進し、貯留葉書16
の最後部に葉書16aを押さえる(図9(d))。
【0055】葉書16aが押さえられると、送り込みレ
バー80と保持レバー72がその位置を交代する交差運
動を起こす。即ち、カム93により送り込みレバー80
が作用位置で搬送路6よりも手前側に戻って貯留葉書1
6の後部を押え、またカム75により保持レバー72が
図8で時計方向に回動して先端爪部72aが貯留葉書1
6の後部から去る(図9(e))。
【0056】この後、送り込みレバー80がさらに手前
側に戻り(図9(f))、保持レバー72は図8で反時計
方向に回動して、再び保持位置に戻る(図9(g))。即
ち、保持レバー72は一回釈放運動を行ない、その先端
爪部72aは葉書16a及び貯留葉書16間から一旦抜
かれて、新たな葉書16aを重ねた後の貯留葉書16後
部に戻って来てこれを保持し、この時点で押し込み部材
68が開位置に戻る(図9(g))。そして、送り込みレ
バー80が復動して原位置への戻り運動を開始し、この
送り込みレバー64が原位置まで完全に戻ると、1サイ
クルの動作が終了する(図9(h))。既に述べたよう
に、送り込まれた葉書16aは保持レバー72で保持さ
れる。また、押し込み部材68により押圧された葉書1
6aを含め、貯留葉書160は、押さえ板60との間
で、押さえガイド65及び保持レバー72により確実に
保持される。
【0057】上記のように、葉書16aは押えガイド6
5と保持レバー72で支えられた貯留葉書16後方の空
間に入るため、葉書を痛めることがないと共に、葉書一
枚毎に確実にスタックすることができる。
【0058】なお、図7及び図8の実施例では、押え
板,保持レバー,送り込みレバー等の駆動手段としてカ
ム機構を用いたが、スライド機構の組み合わせを用いる
こともできる。
【0059】また図8の実施例では、葉書の跳ね返りに
よる飛び出しを阻止するため、送り込みレバー80の先
端81に腹部81bを形成して葉書戻り防止用レバーの
役目を持たせたが、図10に示すように、専用の葉書戻
り防止用レバー95を軸96を中心として回動可能に設
け、復帰バネ97との協働により葉書の後方位置に突没
させて、葉書が入るときには葉書の押圧力により葉書戻
り防止用レバー95が復帰バネ97の付勢に抗して軸9
6を中心にして回動して葉書の進入を許容し、この葉書
が通過すると復帰バネ97の付勢により搬送路を塞ぐ原
位置に復帰して葉書の飛び出しを防止するができる。
【0060】また、図11に示す他の実施例では、保持
レバー72は、第1実施例と同様のカムによるリンク機
構により先端を矩形状に変位させることもできる。な
お、本実施例では押し込み部材68が前後方向に往復運
動することにより葉書16aの背面を押し付けるように
構成してある。
【0061】また、図12に示すように、本体2の左上
縁から起立したガイド部59が貯留葉書16の左側の位
置を規制し、保持レバー72と反対側においても、押え
レバー98を設けて貯留葉書16の後部を押さえる構成
とすることができる。なお、本実施例では図10に示し
た葉書戻り防止用レバー95を設けることにより葉書の
戻りを防止している。
【0062】また、図13に示すように、カバー8の左
側面のガイド板10で貯留葉書16の右側の位置を規制
し、本体2の左上縁から起立したガイド部59で貯留葉
書16の左側の位置を規制し、更に上記押えレバー98
を設けた構成において、葉書16aの手前側ではなく向
こう側に葉書送り込みレバー99を配設し、これを軸9
9aを中心として揺動させて、葉書の送り込みと葉書の
戻り防止とを行なわせることもできる。
【0063】また、図14に示すように、第1実施例と
同様のカムによるリンク機構により保持レバー72の先
端を矩形状に変位させることもできる。この様にして保
持レバー72の先端を矩形状に変位させると、新たに入
ってきた葉書の後端を曲げる力を与えることが殆どない
ので、葉書の折れや曲り、或はラベルの剥離を防止でき
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。請求項1に記載の発明
は、葉書貯留部の受入口部の貯留葉書後方に葉書の受け
入れを阻害する部材を設けず、開かれた押し込み部材と
の間に十分な空間をかくほすることができる。したがっ
て、葉書は葉書貯留部の受入口部内に確実に入り込み、
従来のベルトによるニップ不良の如き不都合を生じな
い。このため、葉書がたとえカールしたり波打っていた
としても、また、表面の摩擦係数が小さな葉書であって
も常に安定した状態で確実に葉書の取り込みを良好に行
なうことができる。請求項2に記載の発明は、送り込み
ローラ対を増速ローラとして構成したので、葉書の間隔
を開けることができ、これにより一層高速な取り込み動
作を行なわせることができる。請求項3に記載の発明
は、葉書の先端停止位置を規制する押えガイドを位置調
整可能にしたので、葉書の各種の寸法に適宜適合させる
ことができる。請求項4に記載の発明は、葉書が上記押
えガイドに突き当たって戻る動きを阻止する葉書戻り防
止レバーを設けたので、高速運転させて確実な取り込み
動作を実現することができる。請求項5に記載の発明
は、葉書戻り防止レバーに葉書を押し込む働きもなす送
り込みレバーの機能を持たせたので、高速運転において
も確実な取り込み動作を行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシークレットラベル貼着装置
の斜視図である。
【図2】図1のシークレットラベル貼着装置の平面図で
ある。
【図3】シークレットラベルを貼着した葉書の正面図で
ある。
【図4】シークレットラベルの断面図である。
【図5】図1のラベル貼着装置における第1葉書貯留部
の送給機構Aの平面図である。
【図6】図1のラベル貼着装置の葉書とラベルが合流す
る重合位置近傍の平面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る取込機構Eの平面図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面図
である。
【図9】図8の取込機構Eの動作説明に供する図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面
図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面
図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面
図および動作説明図である。
【図13】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面
図および動作説明図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る取込機構Eの平面
図および動作説明図である。
【図15】先願に係る取込機構Eの平面図である。
【符号の説明】
1 シークレットラベル貼着装置 2 本体 4 第1葉書貯留部 5 第2葉書貯留部 6 葉書搬送路 7 シークレットラベルのコイル 11 シークレットラベル 12 基材 13 裏面の隠蔽層 14 剥離層 15 ホットメルト層 16 葉書 16a 葉書 17 アイマーク 18 ラベル帯 25 ラベル位置検出器 26 ラベル送りローラ 27 カッタ 28 ラベル送りベルト 29 ガイド部 32 第1葉書貯留部内の押圧部 33 繰出ローラ 34a 重送防止ローラ対の正転ローラ 34b 重送防止ローラ対の反転ローラ 49 送りローラ 50 搬送ベルト 52 送りローラ(合流ローラ) 53a,53b ヒータ 54 加圧ローラ 57,58 送り込みローラ対 59 ガイド部 60 抑え部材 63 バネ帯 64 引き戻しプーリ 65 押えガイド 65a 傾斜面 65b 規制面 65c 係合部 67 スライド機構 68 押し込み部材 69 開閉軸 70 カムフォロア 71 カム 72 保持レバー 73 回動中心軸 74 カムフォロア 75 カム 76 ガイド板 77 空間 78 光電検出位置 79 葉書終端検出センサー 80 送り込みレバー 81 先端 81a 爪部 81b 腹部 82 後端 83 リンク 84 軸 85 カムフォロア 86 カム 87 支点 88 軸 89 リンク 90 リンク 91 軸 92 カムフォロア 93 カム 94 駆動回転軸 95 葉書戻り防止用レバー 96 軸 97 復帰バネ 98 押えレバー 99 葉書送り込みレバー 99a 軸 A 送給機構 A1 葉書押圧機構 B 搬送機構 C ラベル切断送り出し機構 D 加熱加圧機構 E 取込機構 E1 抑え機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 29/52 9147−3F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シークレットラベルが貼着されて立てた
    状態で送られて来る葉書を葉書貯留部に立てた状態で取
    り込んで重ねて貯留するシークレットラベル貼着装置の
    葉書取込機構において、 葉書貯留部の受入口部の取込み縁側の近傍に設けられた
    葉書の送り込みローラと、 送り込まれた葉書の先端停止位置を規制する押えガイド
    と、 葉書貯留部の受入口部に開閉可能に設けられ上記送り込
    まれた葉書を他側の抑え部材との間で押え付ける押し込
    み部材と、 通常葉書貯留部内に重ねて貯留される貯留葉書の後部を
    一端側から保持しており、上記押し込み部材により新た
    な葉書が押え付けられた際、その押え付け期間内に貯留
    葉書後部から一回離れて戻る釈放動作を行なう保持レバ
    ーと、を備えたことを特徴とするシークレットラベル貼
    着装置の葉書取込機構。
  2. 【請求項2】 上記送り込みローラが葉書のそこまでの
    搬送速度より高速に取り込む増速ローラとして構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のシークレット
    ラベル貼着装置の葉書取込機構。
  3. 【請求項3】 上記葉書の先端停止位置を規制する押え
    ガイドが葉書の取込方向に位置調整可能であることを特
    徴とする請求項1に記載のシークレットラベル貼着装置
    の葉書取込機構。
  4. 【請求項4】 葉書の後端が送り込みローラでニップさ
    れなくなった時点で、先端が送り込みローラの近傍で葉
    書の搬送路に交差して位置し、葉書が上記押えガイドに
    突き当たって戻る動きを阻止する葉書戻り防止レバーを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のシークレット
    ラベル貼着装置の葉書取込機構。
  5. 【請求項5】 葉書の後端が送り込みローラでニップさ
    れなくなった時点で、先端が送り込みローラの近傍で葉
    書の搬送路に交差して位置し、この位置から更に少し上
    記押えガイド側に移動して葉書を押し込む送り込みレバ
    ーを設けたことを特徴とする請求項1に記載のシークレ
    ットラベル貼着装置の葉書取込機構。
JP17586693A 1993-06-24 1993-06-24 シークレットラベル貼着装置の葉書取込機構 Pending JPH0710348A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293470A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Canon Inc シート積載装置
JP2005161844A (ja) * 2003-11-14 2005-06-23 Seiko Epson Corp 用紙収容装置及び当該用紙収容装置を備えた用紙処理装置
JP2009126592A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Canon Inc シート積載装置、シート処理装置、画像形成装置
JP2009149439A (ja) * 2007-11-27 2009-07-09 Canon Inc シート積載装置、シート処理装置及び画像形成装置
JP2009227467A (ja) * 2008-02-29 2009-10-08 Canon Inc シート処理装置及び画像形成装置

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