JPH07103289B2 - 顔料分散剤および着色樹脂組成物 - Google Patents

顔料分散剤および着色樹脂組成物

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JPH07103289B2
JPH07103289B2 JP5024903A JP2490393A JPH07103289B2 JP H07103289 B2 JPH07103289 B2 JP H07103289B2 JP 5024903 A JP5024903 A JP 5024903A JP 2490393 A JP2490393 A JP 2490393A JP H07103289 B2 JPH07103289 B2 JP H07103289B2
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仁史 小牟田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料分散に関する。
さらに詳しくは、常温乾燥型アルキド、アルキドメラミ
ン、アクリルラッカー、アクリルメラミン、アクリルウ
レタン、酢酸ビニル−アクリル、硝化綿ラッカー等の非
常に広範な塗料用樹脂に適用可能な塗料用の顔料分散
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を含む塗料等は、顔料と分散
樹脂とを混合して原色塗料用顔料分散体(顔料マスター
バッチ)を作成後、該分散体に用いたものと同種の樹脂
で希釈して製品化されている。これは、各々の顔料マス
ターバッチに使用した顔料分散のための樹脂と希釈に用
いた樹脂が互いに異なる場合、一般に、樹脂同士の相溶
性が悪く、塗膜面の光沢や硬度が低下する等の問題が生
じる為であり、多くの種類の塗料用樹脂との相溶性に優
れ、各種着色塗料に共通して使用できる顔料分散の開
発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法において、ウレタン変性ポリエステル樹脂は、比較的
広い範囲の樹脂と相溶性を有するが、ウレタン結合を有
しているため耐候性が不十分であり、耐候性が必要な
塗料(外装用塗料等)には使用できないという問題点
がある。また、ブチルメタアクリレートと特定の含窒素
モノマーからなる共重合体は、相溶性を示す樹脂の種類
が限定されているため、広い範囲の着色塗料に使用でき
ないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非常に広
範な塗料用樹脂と良好に相溶し、かつ、各樹脂に混合し
たときに、耐候性を含め、各着色塗料の本来の性能を損
なわない顔料分散について鋭意検討した結果、本発明
に到達した。
【0005】すなわち本発明は、炭素数が1〜4のアル
キル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a)、
炭素数6〜30のアルキル基を有するアルキル(メタ)
アクリレート(b)および水酸基、カルボン酸基、第3
級アミノ基、シアノ基、アミド基、アミンイミド基また
は第4級アンモニウム基を有する官能基含有重合性単量
の共重合体(A1)からなり、共重合体(A1)が
1,000〜8,000の数平均分子量を有することを
特徴とする顔料分散剤(請求項1に記載の発明)、炭素
数が1〜4のアルキル基を有するアルキル(メタ)アク
リレート(a)、炭素数6〜30のアルキル基を有する
アルキル(メタ)アクリレート(b)および官能基含有
重合性単量体の共重合体(A2)からなり、官能基含有
重合性単量体が水酸基含有重合性単量体、カルボン酸基
含有重合性単量体および第3級アミノ基、シアノ基、ア
ミド基、アミンイミド基または第4級アンモニウム基を
有する含窒素重合性単量体の組合せであるであることを
特徴とする顔料分散剤(請求項2に記載の発明)、炭素
数が1〜4のアルキル基を有するアルキル(メタ)アク
リレート(a)、炭素数6〜30のアルキル基を有する
アルキル(メタ)アクリレート(b)および水酸基含有
重合性単量体の共重合体(A3)からなり、共重合体
(A3)が5〜100mgKOH/gの水酸基価と1,
000〜8,000の数平均分子量を有することを特徴
とする顔料分散剤(請求項3に記載の発明)、炭素数が
1〜4のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレ
ート(a)、炭素数6〜30のアルキル基を有するアル
キル(メタ)アクリレート(b)およびカルボン酸基含
有重合性単量体の共重合体(A4)からなり、共重合体
(A4)が0.01〜40mgKOH/gの酸価を有す
ることを特徴とする顔料分散剤(請求項4に記載の発
明)ならびに前記共重合体(A1)〜 (A 4)のい
ずれかと顔料を含有する着色樹脂組成物(請求項5に記
載の発明)に関する。
【0006】本発明において、炭素数が1〜4のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリレート(a)としては、例
えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、1−プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレートおよびこれら2種以上の混合物
が挙げられる。
【0007】これらのうち、塗料の硬度を低下させない
ためには、ガラス転移点が高くなるもの、すなわち、メ
チル(メタ)アクリレート、エチルメタアクリレート、
イソブチルメタアクリレートおよびt−ブチル(メタ)
アクリレートが好ましく、メチルメタアクリレートおよ
びt−ブチルメタアクリレートが特に好ましい。
【0008】(b)としては、例えばヘキシル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、
デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリ
レート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシ
ル(メタ)アクリレート、1−メチルトリデシル(メ
タ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレー
ト、オクタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル
(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレー
ト、テトラコシル(メタ)アクリレート、トリアコンチ
ル(メタ)アクリレートおよびこれらの2種以上の混合
物が挙げられる。
【0009】これらのうち、各種塗料用樹脂と良好に相
溶し、かつ各樹脂に混合したときに、耐候性を含め、各
樹脂の本来の性能を損なわないためにはヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレートおよびドデシル(メ
タ)アクリレートが好ましい。
【0010】官能基を有する重合性単量体(c)として
は、水酸基含有単量体(c1)、カルボン酸基含有単量
体(c2)および含チッソ単量体(c3)が挙げられ
る。(c1)の具体例としては、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2,
3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、グリセ
ロール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの
うち特に好ましいものはヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートである。
【0011】(c2)の具体例としては、(メタ)アク
リル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等
が挙げられ、好ましいものは(メタ)アクリル酸であ
る。
【0012】(c3)の具体例としては、第3級アミノ
基含有(メタ)アクリレート類[ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートな
ど];シアノアルキル(メタ)アクリレート類[シアノ
エチル(メタ)アクリレートなど];アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリルアミド類[(メタ)アクリルアミ
ド、メチル(メタ)アクリルアミド、シクロヘキシル
(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
など];アミンイミド基含有(メタ)アクリレート類
[トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、ジメチル
エチルアミン(メタ)アクリルイミド、ジメチルヒドロ
キシプロピルアミン(メタ)アクリルイミド、ジメチル
フェニルヒドロキシエチル(メタ)アクリルイミドな
ど];第4級アンモニウム基含有(メタ)アクリレート
類[(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムメトサルフェートなど];が
挙げられる。これらのうち好ましいものは、(メタ)ア
クリルアミド類およびアミンイミド基含有(メタ)アク
リレート類であり、特に好ましいものは(メタ)アクリ
ルアミドである。
【0013】共重合体A1、A2、A3およびA4(以
後、(A)と称する)は、上記(a)、(b)、前記官
能基含有重合性単量体(c)および必要によりその他の
重合性単量体(d)から構成される
【0014】(d)としては、(a)、(b)および
(c)と共重合可能であれば特に制限はなく、具体例と
しては、(a)、(b)および(c)以外の(メタ)ア
クリレート類[ペンチル(メタ)アクリレート、ベンジ
ル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)ア
クリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テト
ラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、アリルメタ
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロキシエチ
ルホスフェートなど];ビニル芳香族化合物(スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなど);塩化
ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン、ジシクロペンタジエ
ン、ビニルピロリドン、イソプレン等が挙げられる。
【0015】(d)を用いる場合の使用量は、共重合体
(A)における全単量体中、通常30重量%以下、好ま
しくは20重量%以下である。
【0016】共重合体(A)中の(a):(b)の重量
比は通常(30〜95):(5〜70)、好ましくは
(45〜90):(10〜55)である。(a)の比率
が30未満では、アクリル系の樹脂、特に酢酸ビニルを
含むアクリル樹脂に対する相溶性が不十分となり、95
を超えると、アルキッド系樹脂との相溶性が極端に悪く
なる。また(a+b):(c)の重量比は通常(40〜
98):(2〜60)、好ましくは(60〜95):
(5〜40)である。(c)の比率が2未満では、顔料
分散性が不十分となり、60を超えると、アルキッド系
樹脂の相溶性が極端に悪くなる。
【0017】(c)としては、通常(c1)〜(c3)
の群から選ばれる少なくとも1種であり上記の重量比の
範囲であればよい。しかし、各種顔料に対しより高い分
散性を発現するためには、(c)として、(c1)〜
(c3)のいずれをも含むことが好ましい。(A)は、
水酸基価が3〜120mgKOH/gであることが好ま
しくあるいは酸価が0.005〜50mgKOH/g
であることか好ましく、特に好ましくは、水酸基価が5
〜100mgKOH/gあるいは酸価が0.01〜40
mgKOH/gのものである。
【0018】(A)のゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)による数平均分子量は、通常1,0
00〜10,000、好ましくは1,500〜8,00
0である。1,000未満では塗料の塗膜物性を低下さ
せ、10,000を超えると、各種塗料用樹脂との相溶
性が低下する。
【0019】(A)の製造方法としては特に限定されな
いが、例えば、(a)、(b)、(c)及び必要により
(d)からなる単量体混合物を公知の熱重合、光重合ま
たは放射線重合などのラジカル重合法により、塊状また
は溶液重合させることにより製造できる。好ましい重合
方法は有機溶剤中でラジカル開始剤を使用したラジカル
溶液重合法である。
【0020】溶液重合の場合、使用される有機溶剤とし
ては例えばトルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、
ヘプタン,ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素類、
酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ブチル
セロソルブ、ブチルカルビトール、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、イソプロパノール、
n−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール類等お
よびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの
うち好ましい溶剤は、トルエン、キシレン、メチルイソ
ブチルケトンおよび酢酸ブチルの単独またはこれらの混
合物である。
【0021】ラジカル重合反応を行う場合、使用するラ
ジカル開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ系開始剤、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイ
ソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酸化
水素等の過酸化物等が挙げられる。これらのうち好まし
いものは、アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエートおよびt−ブチルパーオキシイソ
ブチレートである。
【0022】(A)の製造方法において、必要により公
知の連鎖移動剤、例えばラウリルメルカプタン、ジベン
ジルエーテル等を用いてもよい。
【0023】(A)の製造における重合温度は通常50
〜180℃であり、重合の方法は、バッチまたは連続重
合のいずれの方法でもよい。
【0024】本発明における共重合体(A)は、主鎖骨
格がアクリル樹脂由来のものであるためアクリル系の樹
脂との相溶性に特に優れ、側鎖に長鎖アルキル基を有す
るためアルキッド系の樹脂との相溶性に特に優れる。す
なわち全体として主鎖と側鎖が異なるSP値を有する、
バランスのとれた櫛形構造となっているため、各種塗料
用樹脂との相溶性に優れる。また側鎖に官能基を有する
ため、顔料分散性に優れ、さらに、ウレタン基等の耐候
性に悪影響を与える基を有していないため、ほとんど全
ての塗料用樹脂に対する顔料分散として好滴である。
【0025】本発明の顔料分散は、共重合体(A)を
必須成分とし、必要によって有機溶剤、他の塗料用樹
脂、あるいは公知の他の塗料用添加剤(界面活性剤、流
動性調整剤、顔料分散剤、密着向上剤など)等が配合さ
れていてもよい。
【0026】本発明の顔料分散を用いて得られる高濃
度顔料分散体(顔料マスターバッチ)は、共重合体
(A)と、顔料および必要により有機溶剤、他の塗料用
樹脂、あるいは種々の塗料用添加剤等を配合することに
より得られる。この場合の顔料濃度は顔料の種類によっ
て異なるが、通常10〜60重量%である。
【0027】有機溶剤としては、前記溶液重合用溶剤と
して例示したものが使用できる。
【0028】顔料としては、例えば無機顔料(カーボン
ブラック、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、黄
鉛、亜鉛華、紺青など)、有機顔料(ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料など)および
これらの混合物が挙げられる。
【0029】本発明の着色樹脂組成物(共重合体(A)
顔料との配合物あるいは顔料マスターバッチ)は、通
常の分散機、例えば、ロールミル分散機、サンドグライ
ンドミル分散機、プラネタリーミキサー、ハイスピード
ディスパー分散機等を用いて、通常の方法で混合分散す
ることにより得られる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部である。
【0031】実施例1 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、酢酸ブチル30部およ
びキシレン70部を入れ、不活性ガスを導入し、酢酸ブ
チルを還流(温度;125〜128℃)後、攪拌下、メ
チルメタアクリレート65部、イソブチルメタアクリレ
ート10部、ドデシルメタアクリレート18部、メタア
クリル酸1部、ヒドロキシエチルメタアクリレート3
部、アクリルアミド4部、アゾビスイソブチロニトリル
5部およびラウリルメルカプタン1部の混合物を3時間
かけて滴下し、滴下終了後アゾビスイソブチロニトリル
5部を追加して同温度で更に2時間反応させ、不揮発分
50%、数平均分子量4,500(GPCによる。以下
同じ)の樹脂溶液1を得た。
【0032】実施例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、キシレン100部を入
れ、不活性ガスを導入し、135℃に昇温後、攪拌下、
メチルメタアクリレート60部、t−ブチルメタアクリ
レート5部、オクチルメタアクリレート20部、アクリ
ル酸0.5部、ヒドロキシエチルメタアクリレート1
0.5部、メタアクリルアミド5部およびt−ブチルパ
ーオキシベンゾエート8部の混合物を3時間かけて滴下
し、滴下終了後t−ブチルパーオキシベンゾエート4部
を1.5時間かけて追加滴下して、同温度で更に1時間
反応させ、不揮発分50%、数平均分子量3,300の
樹脂溶液2を得た。
【0033】実施例3 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、メチルイソブチルケト
ン30部およびキシレン70部を入れ、不活性ガスを導
入し、メチルイソブチルケトンを還流(温度;114〜
118℃)後、攪拌下、メチルメタアクリレート62.
5部、、オクチルメタアクリレート15部、無水マレイ
ン酸0.5部、ヒドロキシエチルアクリレート3部、ト
リメチルアミン(メタ)アクリルイミド5部、スチレン
10部、シクロヘキシルメタアクリレート5部およびt
−ブチルパーオキイソブチレート5部の混合物を3時間
かけて滴下し、滴下終了後t−ブチルパーオキシイソブ
チレート2.5部を1.5時間かけて追加滴下して、同
温度で更に1時間反応させ、不揮発分50%、数平均分
子量5,600の樹脂溶液3を得た。
【0034】比較例1 実施例1におけるドデシルメタアクリレートの代わり
に、ブチルメタアクリレートを使用する以外は実施例1
と同様にして、不揮発分50%、数平均分子量4,20
0の樹脂溶液4を得た。
【0035】比較例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、キシレン60部を入
れ、不活性ガスを導入し100℃に昇温後、攪拌下、ブ
チルメタアクリレート98部、t−ブチルアミノエチル
メタアクリレート2部およびアゾビスイソブチロニトリ
ル1部からなる混合物を4時間かけて滴下し、滴下終了
後アゾビスイソブチロニトリルを適宜添加して同温度で
更に1時間反応させ、その後キシレンを40部を追加し
不揮発分50%、数平均分子量18,000の樹脂溶液
5を得た。
【0036】性能試験1 表1に示す6種類の塗料用ワニスと実施例1〜3及び比
較例1〜2で得られた樹脂溶液1〜5とを、樹脂固形分
重量比が7/3となるように混合し、この混合液をガラ
ス板上に塗布・乾燥して得られた塗膜のにごりの有無を
目視観察した。透明なものを○(合格)、濁りのあるも
のを×(不合格)で表した。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】1) 油長60%大豆油変性ヘ゜ンタエリスリト-ル・フタル酸ワ
ニス(不揮発分 60%) 2) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]と油長30
%大豆油変性トリメチロ-ルフ゜ロハ゜ン・フタル酸ワニスとの固形分重量比2
/8の混合ワニス(不揮発分 50%) 3) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]とアクリル樹
脂A(メチルメタクリレ-ト60部、フ゛チルアクリレ-ト28部、ヒト゛ロキシエチルアクリ
レ-ト10部及びアクリル酸2部のモノマ-組成による共重合体、数平
均分子量1.5万)との固形分重量比2/8の混合ワニス(不揮
発分 50%) 4) スチレン30部、メチルメタクリレ-ト30部、フ゛チルアクリレ-ト40部のモノマ-
組成による共重合体(数平均分子量2.2万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 5) 酢酸ヒ゛ニル60部、メチルメタクリレ-ト39部、メタクリル酸1部のモノマ-
組成による共重合体(数平均分子量1.8万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 6) 硝化綿液70部、ヒマシ油・ク゛リセリン・フタル酸ワニス27部、シ゛フ゛チル
フタレ-ト3部のトルエン/酢酸エチル(5/5)溶液(不揮発分 50%)
【0039】実施例4〜6、比較例3、4 実施例1〜3及び比較例1、2で得られた樹脂溶液1〜
5各々20部に対し、酸化チタン60部、キシレン10
部およびプロピレングリコールモノメチルエーテルモノ
アセテート(以下MPAと略す)10部を混合し、サン
ドグラインドミル分散機で、粒度が10μm以下になる
まで分散して、顔料マスターバッチ[1]〜[5]を調
製した。
【0040】性能試験2 性能試験1で用いた2種類のメラミン系塗料用ワニス
(メラミン/アルキドワニス及びメラミン/アクリルワ
ニス)と実施例4〜6及び比較例3、4で得られた顔料
マスターバッチ[1]〜[5]を、樹脂固形分重量比が
8/2となるように混合し、メラミン/アルキドワニス
から白塗料A1〜A5を、メラミン/アクリルワニスか
ら白塗料B1〜B5を得た。各々の白塗料を混合シンナ
ーで希釈後、この塗料を処理鋼板に、乾燥膜厚が30μ
mになるようにスプレー塗装し、140℃20分焼付け
後の塗膜性能を評価した。その結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】1) JIS K-5400 67 ;60度鏡面反射率 2) JIS K-5400 614;三菱ユニ鉛筆を使用 3) JIS K-5400 615;1mm四方の碁盤目を100個刻み、セロ
ファンテ-フ゜を圧着し引き剥したときの残存する升目の数で
示した。
【0043】
【発明の効果】本発明の顔料分散は、各種顔料に対し
顔料分散性に優れかつ各種塗料用樹脂と良好な相溶性を
示す上、耐候性等の問題点を有していないため、各種塗
料用樹脂に共通に使用できる顔料マスターバッチの製造
が可能となる。本発明の顔料分散を用いた顔料マスタ
ーバッチは、常温乾燥型アルキド塗料、アルキドメ
ラミン塗料、アクリルラッカー塗料、アクリルメラミン
塗料、酢酸ビニル系塗料、硝化綿ラッカー塗料等非常に
広範な塗料の着色剤として使用することができ、その結
果、顔料マスターバッチの種類を大幅に減少させ、塗料
の生産性を向上させるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−139712(JP,A) 特公 昭53−14116(JP,B2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数が1〜4のアルキル基を有するアル
    キル(メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜30のア
    ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(b)
    および水酸基、カルボン酸基、第3級アミノ基、シアノ
    基、アミド基、アミンイミド基または第4級アンモニウ
    ム基を有する官能基含有重合性単量体の共重合体(A
    1)からなり、共重合体(A1)が1,000〜8,0
    00の数平均分子量を有することを特徴とする顔料分散
  2. 【請求項2】炭素数が1〜4のアルキル基を有するアル
    キル(メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜30のア
    ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(b)
    および官能基含有合性単量体の共重合体(A2)から
    なり、官能基含有合性単量体が水酸基含有重合性単量
    体、カルボン酸基含有重合性単量体および第3級アミノ
    基、シアノ基、アミド基、アミンイミド基または第4級
    アンモニウム基を有する含窒素重合性単量体の組合せで
    あるであることを特徴とする顔料分散
  3. 【請求項3】炭素数が1〜4のアルキル基を有するアル
    キル(メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜30のア
    ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(b)
    および水酸基含有重合性単量体の共重合体(A3)から
    なり、共重合体(A3)が5〜100mgKOH/gの
    水酸基価と1,000〜8,000の数平均分子量を有
    することを特徴とする顔料分散剤。
  4. 【請求項4】炭素数が1〜4のアルキル基を有するアル
    キル(メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜30のア
    ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(b)
    およびカルボン酸基含有重合性単量体の共重合体(A
    4)からなり、共重合体(A4)が0.01〜40mg
    KOH/gの酸価を有することを特徴とする顔料分散
    剤。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに規定する共重合
    体と顔料を含有する着色樹脂組成物。
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