JP2673646B2 - 顔料分散樹脂用ビニル系重合体の製造法 - Google Patents

顔料分散樹脂用ビニル系重合体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料分散樹脂用ビニル
系重合体の製造法に関する。さらに詳しくは、常温乾燥
型アルキド、アルキドメラミン、アクリルラッカー、ア
クリルメラミン、アクリルウレタン、酢酸ビニル−アク
リル、硝化綿ラッカー等の非常に広範な塗料用樹脂に適
用可能な塗料用の顔料分散用ビニル系重合体の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を含む塗料等は、顔料と分散
用樹脂と混合して原色塗料用顔料分散体(顔料マスター
バッチ)を作成後、該分散体に用いたものと同種の樹脂
で希釈して製品化されている。これは、各々の顔料マス
ターバッチに使用した顔料分散用樹脂と希釈に用いた樹
脂が互いに異なる場合、一般に、樹脂同士の相溶性が悪
く、塗膜面の光沢や硬度が低下する等の問題が生じる為
であり、多くの種類の塗料用樹脂との相溶性に優れる顔
料分散用樹脂の開発が望まれていた。この目的で、例え
ばブチルメタアクリレートと特定の含窒素モノマーから
なる重量平均分子量10,000〜200,000の顔
料分散樹脂用ビニル系重合体の製造法が記載されてい
る。(特開昭60-139713号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にお
いて、ブチルメタアクリレートと特定の含窒素モノマー
からなるビニル系重合体は、重量平均分子量は10,0
00〜200,000と高く、良好な相溶性を示す塗料
用樹脂の種類が限定されているため、広い範囲の塗料用
樹脂に使用できないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非常に広
範な塗料用樹脂と良好に相溶し、かつ、各樹脂に混合し
たときに、耐候性を含め、各樹脂の本来の性能を損なわ
ない特定組成、特定分子量および特定分子量分布のビニ
ル系重合体は、特定の形態、特定の有機溶剤を用い、特
定の圧力、温度で重合させることにより容易に得られる
ことを見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、 炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ート(a1)および炭素数6〜30のアルキル基を有す
る(メタ)アクリレート(a2)からなる重合性単量体
と、ラジカル開始剤(b)との混合物を、常圧沸点が7
5〜150℃の有機溶剤中へ滴下して重合する方法であ
り、 重合を1〜10気圧の圧力で、該有機溶剤を還流させ
ながら行い、 重量平均分子量(Mw)5,000〜10,000、
分子量分布(Mw/Mn)2.2以下のビニル系重合体
(A)を得ることを特徴とするビニル系重合体の製造法
である。
【0006】本発明において、炭素数1〜4のアルキル
基を有する(メタ)アクリレート(a1)としては、例
えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、1−プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレートおよびこれらの2種以上の混合
物が挙げられる。これらのうちメチル(メタ)アクリレ
ート、エチルメタアクリレート、イソブチルメタアクリ
レートおよびt−ブチル(メタ)アクリレートが好まし
い。
【0007】(a2)としては、例えばヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラ
デシル(メタ)アクリレート、1−メチルトリデシル
(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレ
ート、オクタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル
(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレー
ト、テトラコシル(メタ)アクリレート、トリアコンチ
ル(メタ)アクリレートおよびこれらの2種以上の混合
物が挙げられる。
【0008】これらのうち、ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレートおよびドデシル(メタ)アクリレート
が好ましい。
【0009】ビニル系重合体(A)は、(a1)および
(a2)以外に必要によりその他の重合性単量体(a
3)を共重合させてもよい。
【0010】(a3)としては、(a1)および(a
2)と共重合可能であれば特に制限はなく、具体例とし
ては、(a1)および(a2)以外の(メタ)アクリレ
ート類[ペンチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミ
ド、トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、(メ
タ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム
クロライド、ベンジル(メタ)アクリレート、ジブロモ
プロピル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レート、アリルメタクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリロキシエチルホスフェート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)ア
クリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−パーフルオロオクチルエチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルスルフォエ
チルおよびその塩、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリ(トリメチルシロキシ)シラン、片末端(メタ)ア
クリロイル基変性ジメチルシロキサンなど];(メタ)
アクリル酸、(無水)マレイン酸、ビニル芳香族化合物
(スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンな
ど);塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン、ジシクロ
ペンタジエン、ビニルピロリドン、イソプレン等が挙げ
られる。
【0011】ビニル系重合体(A)中、(a1)と(a
2)の合計重量は通常70重量%以上、好ましくは80
重量%以上である。(a1)と(a2)の合計重量が7
0重量%未満の場合、各種塗料樹脂との相溶性が不十分
となる。
【0012】ビニル系重合体(A)中の(a1)と(a
2)の重量比は通常(30〜95):(5〜70)、好
ましくは(45〜90):(10〜55)である。(a
1)の比率が30未満では、アクリル系の樹脂、特に酢
酸ビニルを含むアクリル樹脂に対する相溶性が不十分と
なり、95を超えると、アルキッド系樹脂との相溶性が
極端に悪くなる。
【0013】本発明の製造法において使用するラジカル
開始剤(b)としては、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ系開始剤、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイ
ソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酸化
水素等の過酸化物等が挙げられる。これらのうち好まし
いものは、ラジカル半減期が、重合温度において1分〜
10分であるパーオキサイドである。具体例としては、
t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
ジクミルパーオキサイドおよびジ−t−ブチルパーオキ
サイドが挙げられる。重合温度において、1分未満のも
のを使用すると、重量平均分子量が下がり過ぎ、また半
減期が10分を超えるものを使用すると、重量平均分子
量が上がり過ぎ、ともに顔料分散用樹脂としては不適当
である。
【0014】(b)の使用量は(a1)と(a2)の合
計重量に対し、通常1〜30重量%であり、好ましくは
2〜20重量%である。
【0015】本発明の製造法において使用する有機溶剤
は、1気圧での沸点が75〜150℃の有機溶剤であ
り、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸
エチル,酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ等のエーテル類、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、t−ブタノール等のアルコー
ル類等およびこれらの混合物が挙げられる。これらのう
ち好ましい溶剤は、トルエン、キシレン、メチルイソブ
チルケトンおよび酢酸ブチルの単独またはこれらの混合
物である。
【0016】本発明の製造法において、連鎖移動剤、例
えばラウリルメルカプタン、ジベンジルエーテル等を用
いると、ビニル系重合体が悪臭を発するため、使用しな
いことが好ましい。
【0017】本発明の製造法で得られるビニル系重合体
(A)のポリスチレンを標準とするゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量
(Mw)は、5,000〜10,000、分子量分布
(Mw/Mn)は2.2以下である。5,000未満で
は顔料分散用樹脂として塗料の塗膜物性を低下させ、1
0,000を超えると、各種塗料用樹脂との相溶性が低
下する。
【0018】本発明の製造法では、(a1)、(a
2)、必要により(a3)およびラジカル開始剤(b)
からなる混合物を、1〜10気圧下、有機溶剤の沸点
下、滴下重合する。
【0019】本発明の製造法において、重合濃度はビニ
ル重合体(A)の重量平均分子量および分子量分布に影
響を与える。最終重合濃度は通常が30〜65重量%、
好ましくは35〜60重量%である。
【0020】本発明の製造法における重合温度は75〜
150℃であり、重合時の圧力は1〜10気圧下であ
り、バッチまたは連続重合のいずれの方法でもよい。重
合温度が75℃未満の場合、使用するパーオキサイドの
取扱いに特に注意が必要となり、また150℃を超える
場合、生成するビニル系重合体の熱劣化がおこる。重合
時の圧力が1気圧未満の場合、気相での重合が起こり生
成したビニル系重合体の組成が異なり、また10気圧を
超える場合、反応容器が高価なものとなる。
【0021】本発明の製造法で製造された顔料分散用樹
脂は、共重合体(A)を必須成分とし、必要によって有
機溶剤、他の塗料用樹脂、あるいは公知の他の塗料用添
加剤(界面活性剤、流動性調整剤、顔料分散剤、密着向
上剤など)等が配合されていてもよい。
【0022】本発明の製造法で製造された顔料分散用樹
脂を用いた高濃度顔料分散体(顔料マスターバッチ)
は、ビニル系重合体(A)と顔料および必要により有機
溶剤、他の塗料用樹脂、あるいは種々の塗料用添加剤等
を配合することにより得られる。この場合の顔料濃度は
顔料の種類によって異なるが、通常10〜60重量%で
ある。
【0023】有機溶剤としては、前記溶液重合用溶剤と
して例示したものが使用できる。
【0024】顔料としては、例えば無機顔料(カーボン
ブラック、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、黄
鉛、亜鉛華、紺青など)、有機顔料(ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料など)および
これらの混合物が挙げられる。
【0025】顔料分散用樹脂配合物あるいはそれを用い
た塗料用顔料マスターバッチは、通常の分散機、例え
ば、ロールミル分散機、サンドグラインドミル分散機、
プラネタリーミキサー、ハイスピードディスパー分散機
等を用いて、通常の方法で混合分散することにより得ら
れる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部である。
【0027】実施例1 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたオートクレーブに、酢酸ブチル30
部およびキシレン70部を入れ、不活性ガスを導入し、
1気圧下で酢酸ブチルを還流(温度;125〜128
℃)後、攪拌下、メチルメタアクリレート65部、イソ
ブチルメタアクリレート10部、ドデシルメタアクリレ
ート18部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート7
部、メタアクリル酸1部およびt−ブチルパーオキシイ
ソブチレート5部の混合物を3時間かけて滴下し、滴下
終了後t−ブチルパーオキシイソブチレート2.5部を
1.5時間かけて追加して、同温度で更に1時間反応さ
せ、不揮発分50%、重量平均分子量6,800、分子
量分布(Mw/Mn)2.0の樹脂溶液1を得た。
【0028】実施例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたオートクレーブに、キシレン120
部を入れ、不活性ガスを導入し、オートクレーブ内圧を
1.8気圧とし、キシレンを還流(温度;165〜17
0℃)後、攪拌下、メチルメタアクリレート60部、t
−ブチルメタアクリレート5部、オクチルメタアクリレ
ート22部、トリエチレングリコールモノメタアクリレ
ート9部、アクリルアミド5部およびジクミルパーオキ
サイド10部の混合物を3時間かけて滴下し、滴下終了
後ジクミルパーオキサイド4部を1.5時間かけて追加
して、同温度で更に1時間反応させ、不揮発分45%、
重量平均分子量5,600、分子量分布(Mw/Mn)
1.9の樹脂溶液2を得た。
【0029】実施例3 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたオートクレーブに、メチルエチルケ
トン30部およびキシレン60部を入れ、不活性ガスを
導入し、オートクレーブ内圧を5.1気圧とし、メチル
エチルルケトンを還流(温度;138〜142℃)後、
攪拌下、メチルメタアクリレート62.5部、、オクチ
ルメタアクリレート10部、8部、無水マレイン酸0.
5部、ジエチレングリコールモノメタクリレート3部、
トリメチルアミンメタアクリルイミド2部、スチレン1
0部、シクロヘキシルメタアクリレート、5部およびt
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート8部の混
合物を3時間かけて滴下し、滴下終了後t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート4部を1.5時間かけ
て追加して、同温度で更に1時間反応させ、不揮発分5
3%、重量平均分子量8,900、分子量分布(Mw/
Mn)2.02の樹脂溶液3を得た。
【0030】比較例1 実施例1におけるジクミルパーオキサイドの代わりに、
P−メンタンハイドロパーオキサイドを使用する以外は
実施例1と同様にして、不揮発分50%、重量平均分子
量35,000、分子量分布(Mw/Mn)3.2の樹
脂溶液4を得た。
【0031】比較例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、キシレン60部を入
れ、不活性ガスを導入し1気圧下で90℃に昇温後、攪
拌下、ブチルメタアクリレート98部、t−ブチルアミ
ノエチルメタアクリレート2部およびアゾビスイソブチ
ロニトリル3部からなる混合物を2時間かけて滴下し、
滴下終了後アゾビスイソブチロニトリルを適宜添加して
同温度で更に1時間反応させ、その後キシレンを40部
追加し不揮発分50%、数平均分子量42,000、分
子量分布(Mw/Mn)3.5の樹脂溶液5を得た。
【0032】性能試験1 表1に示す6種類の塗料用ワニスと実施例1〜3及び比
較例1、2で得られた樹脂溶液1〜5とを、樹脂固形分
重量比が7/3となるように混合し、この混合液をガラ
ス板上に塗布・乾燥して得られた塗膜のにごりの有無を
目視観察した。透明なものを○(合格)、濁りのあるも
のを×(不合格)で表した。その結果は表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】1) 油長60%大豆油変性ヘ゜ンタエリスリトール・フタル酸ワ
ニス(不揮発分 60%) 2) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]と油長30
%大豆油変性トリメチロールフ゜ロハ゜ン・フタル酸ワニスとの固形分重量比2
/8の混合ワニス(不揮発分 50%) 3) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]とアクリル樹
脂A(メチルメタクリレート60部、フ゛チルアクリレート28部、ヒト゛ロキシエチルアクリ
レート10部及びアクリル酸2部のモノマー組成による共重合体、数平
均分子量1.5万)との固形分重量比2/8の混合ワニス(不揮
発分 50%) 4) スチレン30部、メチルメタクリレート30部、フ゛チルアクリレート40部のモノマー
組成による共重合体(数平均分子量2.2万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 5) 酢酸ヒ゛ニル60部、メチルメタクリレート39部、メタクリル酸1部のモノマー
組成による共重合体(数平均分子量1.8万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 6) 硝化綿液70部、ヒマシ油・ク゛リセリン・フタル酸ワニス27部、シ゛フ゛チル
フタレート3部のトルエン/酢酸エチル(5/5)溶液(不揮発分 50%)
【0035】実施例4〜6、比較例3、4 実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた樹脂溶液1〜
5各々20部に対し、酸化チタン60部、キシレン10
部およびプロピレングリコールモノメチルエーテルモノ
アセテート(以下MPAと略す)10部を混合し、サン
ドグラインドミル分散機で、粒度が10μm以下になる
まで分散して、顔料マスターバッチ[1]〜[5]を調
製した。
【0036】性能試験2 性能試験1で用いた2種類のメラミン系塗料用ワニス
(メラミン/アルキドワニス及びメラミン/アクリルワ
ニス)と実施例4〜6及び比較例3、4で得られた顔料
マスターバッチ[1]〜[5]を、樹脂固形分重量比が
8/2となるように混合し、メラミン/アルキドワニス
から白塗料A1〜A5を、メラミン/アクリルワニスか
ら白塗料B1〜B5を得た。各々の白塗料を混合シンナ
ーで希釈後、この塗料を処理鋼板に、乾燥膜厚が30μ
mになるようにスプレー塗装し、140℃20分焼付け
後の塗膜性能を評価した。その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】1) JIS K-5400 67 ;60度鏡面反射率 2) JIS K-5400 614;三菱ユニ鉛筆を使用 3) JIS K-5400 615;1mm四方の碁盤目を100個刻み、セロ
ファンテーフ゜を圧着し引き剥したときの残存する升目の数で
示した。
【0039】
【発明の効果】本発明の製造法で製造された顔料分散用
樹脂は、各種顔料に対し顔料分散性に優れかつ各種塗料
用樹脂と良好な相溶性を示す上、耐候性等の問題点を有
していないため、各種塗料用樹脂に共通に使用できる顔
料マスターバッチの製造が可能となる。本発明の製造法
で製造された顔料分散用樹脂を用いたマスターバッチ
は、常温乾燥型アルキド塗料、アルキドメラミン塗料、
アクリルラッカー塗料、アクリルメラミン塗料、酢酸ビ
ニル系塗料、硝化綿ラッカー塗料等非常に広範な塗料の
着色剤として使用することができ、その結果、顔料マス
ターバッチの種類を大幅に減少させ、塗料の生産性を向
上させるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 杉原 進 (56)参考文献 特開 昭61−151201(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数1〜4のアルキル基を有する
    (メタ)アクリレート(a1)および炭素数6〜30の
    アルキル基を有する(メタ)アクリレート(a2)から
    なる重合性単量体と、ラジカル開始剤(b)との混合物
    を、常圧沸点が75〜150℃の有機溶剤中へ滴下して
    重合する方法であり、 重合を1〜10気圧の圧力で、該有機溶剤を還流させ
    ながら行い、 重量平均分子量(Mw)5,000〜10,000、
    分子量分布(Mw/Mn)2.2以下のビニル系重合体
    (A)を得ることを特徴とするビニル系重合体の製造
    法。
  2. 【請求項2】 (a1)と(a2)の重量比が(30〜
    95):(5〜70)である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 (b)のラジカル半減期が、重合温度に
    おいて1分〜10分である請求項1または2記載の製造
    法。
  4. 【請求項4】 ラジカル開始剤がパーオキサイドである
    請求項1〜3いずれか記載の製造法。
  5. 【請求項5】 連鎖移動剤を使用しないで重合する請求
    項1〜4いずれか記載の製造法。
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