JP2821970B2 - 顔料分散用樹脂 - Google Patents

顔料分散用樹脂

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JP2821970B2
JP2821970B2 JP5024904A JP2490493A JP2821970B2 JP 2821970 B2 JP2821970 B2 JP 2821970B2 JP 5024904 A JP5024904 A JP 5024904A JP 2490493 A JP2490493 A JP 2490493A JP 2821970 B2 JP2821970 B2 JP 2821970B2
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理郎 吉田
俊一 中島
辰也 大隅
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顔料マスターバッチ形成
用樹脂(以下、顔料分散用樹脂ともいう)に関する。さ
らに詳しくは、常温乾燥型アルキド、アルキドメラミ
ン、アクリルラッカー、アクリルメラミン、アクリルウ
レタン、酢酸ビニル−アクリル、硝化綿ラッカー等の非
常に広範な塗料用樹脂に適用できる塗料用の顔料マスタ
ーバッチ形成用樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を含む塗料等は、顔料と分散
用樹脂とを混合して原色塗料用顔料分散体(顔料マスタ
ーバッチ)を作成後、該分散体に用いたものと同種の樹
脂で希釈して製品化されている。これは、各々の顔料マ
スターバッチに使用した顔料分散用樹脂と希釈に用いた
樹脂が互いに異なる場合、一般に、樹脂同士の相溶性が
悪く、塗膜面の光沢や硬度が低下する等の問題が生じる
為であり、多くの種類の塗料用樹脂との相溶性に優れる
顔料分散用樹脂の開発が望まれていた。この目的で、ウ
レタン変性ポリエステル樹脂を顔料分散用樹脂として用
いる方法(特開平4−91115号公報)、ブチルメタ
アクリレートと特定の含窒素モノマーからなる共重合体
を顔料分散用樹脂として用いる方法(特開昭60−13
9712号公報)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法において、ウレタン変性ポリエステル樹脂は、比較的
広い範囲の樹脂と相溶性を有するが、ウレタン結合を有
しているため耐候性が不十分であり、耐候性が必要な塗
料(外装用塗料等)には使用できないという問題点があ
る。また、ブチルメタアクリレートと特定の含窒素モノ
マーからなる共重合体は、相溶性を示す樹脂の種類が限
定されているため、広い範囲の塗料に使用できないとい
う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非常に広
範な塗料用樹脂と良好に相溶し、かつ、各樹脂に混合し
たときに、耐候性を含め、各樹脂の本来の性能を損なわ
ない顔料分散用樹脂について鋭意検討した結果、本発明
に到達した。
【0005】すなわち本発明は、炭素数が1〜4のアル
キル基を有する(メタ)アクリレート(a)、炭素数6
〜30のアルキル基を有する(メタ)アクリレート
(b)および下記一般式(1) (式中、RはHまたはCH、R’は炭素数1〜8のア
ルキレン基、R’’はHまたはCH、qは1〜5の整
数、nは1〜5の整数を表す。)で示される重合性単量
体(c)の共重合体(A)からなる顔料マスターバッチ
形成用樹脂;該樹脂と顔料とからなる塗料用顔料マスタ
ーバッチ;並びに、塗料用樹脂と、顔料と、塗料用樹脂
に対する顔料分散用樹脂としての上記共重合体(A)と
からなる塗料組成物である。
【0006】本発明において、炭素数が1〜4のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリレート(a)としては、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、1−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレートおよびこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。
【0007】これらのうち、塗料の硬度を低下させない
ためには、ガラス転移点が高くなるもの、すなわち、メ
チル(メタ)アクリレート、エチルメタアクリレート、
イソブチルメタアクリレートおよびt−ブチル(メタ)
アクリレートが好ましく、メチルメタアクリレートおよ
びt−ブチルメタアクリレートが特に好ましい。
【0008】(b)としては、ヘキシル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル
(メタ)アクリレート、1−メチルトリデシル(メタ)
アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オ
クタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)
アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレート、テトラ
コシル(メタ)アクリレート、トリアコンチル(メタ)
アクリレートおよびこれらの2種以上の混合物が挙げら
れる。
【0009】これらのうち、塗料用樹脂と良好に相溶
し、かつ各樹脂に混合したときに、耐候性を含め、各樹
脂の本来の性能を損なわないためにはヘキシル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、
デシル(メタ)アクリレートおよびドデシル(メタ)ア
クリレートが好ましい。
【0010】(c)は、下記一般式(1) (式中、RはHまたはCH3、R’は炭素数1〜8のア
ルキレン基、R''はHまたはCH3pは1〜6の整数、
qは1〜5の整数、nは1〜5の整数を表す。)で示され
る化合物であって、例えばラクトンをヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートに酸性触媒の存在下で開環重付
加反応させて得られる化合物である。該ラクトンとして
は、例えばブチルラクトン、カプロラクトン、バレロラ
クトンおよび3−メチルバレロラクトンが挙げられる。
【0011】これらのうち好ましいものは、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレートのカプロラクトン開環
重付加物であり、具体例としてはプラクセルFA−1、
FA−2、FA−3、FM−1、FM−2およびFM−
3[以上すべてダイセル化学(株)製]が挙げられる。
【0012】共重合体(A)は、(a)、(b)および
(c)以外に必要によりその他の重合性単量体(d)を
共重合させてもよい。
【0013】(d)としては、(a)、(b)および
(c)と共重合可能であれば特に制限はなく、具体例と
しては、(a)、(b)および(c)以外の(メタ)ア
クリレート類[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリルアミド、トリメチルアミン(メ
タ)アクリルイミド、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ペンチル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジ
ブロモプロピル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、アリルメタクリレート、ジシクロペ
ンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロキシエチルホスフェート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロール
(メタ)アクリレート、2−パーフルオロオクチルエチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルスルフォエ
チルおよびその塩、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリ(トリメチルシロキシ)シラン、片末端メタクリロ
イル基変性ジメチルシロキサンなど]、(メタ)アクリ
ル酸、(無水)マレイン酸、ビニル芳香族化合物(スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなど)、塩
化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン、ジシクロペンタジ
エン、ビニルピロリドン、イソプレン等が挙げられる。
(d)を用いる場合の使用量は、共重合体における全単
量体中、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以
下である。
【0014】共重合体(A)中の(a):(b)のが重
量比は通常(30〜95):(5〜70)、好ましくは
(45〜90):(10〜55)である。(a)の比率
が30未満では、アクリル系の樹脂、特に酢酸ビニルを
含むアクリル樹脂に対する相溶性が不十分となり、95
を超えると、アルキッド系樹脂との相溶性が極端に悪く
なる。また(a+b):(c)の重量比は通常(40〜
98):(2〜60)、好ましくは(60〜95):
(5〜40)である。(c)の比率が2未満では、顔料
分散性が不十分となり、60を超えると、アルキッド系
樹脂の相溶性が極端に悪くなる。
【0015】(A)のゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)による数平均分子量は、通常1,0
00〜10,000、好ましくは1,500〜8,00
0である。1,000未満では塗料の塗膜物性を低下さ
せ、10,000を超えると、各種塗料用樹脂との相溶
性が低下する。
【0016】(A)の製造方法としては特に限定されな
いが、例えば、(a)、(b)、(c)及び必要により
(d)からなる単量体混合物を公知の熱重合、光重合ま
たは放射線重合などのラジカル重合法により、塊状また
は溶液重合させることにより製造できる。好ましい重合
方法は有機溶剤中でラジカル開始剤を使用したラジカル
溶液重合法である。
【0017】溶液重合の場合、使用される有機溶剤とし
ては例えばトルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、
ヘプタン,ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素類、
酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ブチル
セロソルブ、ブチルカルビトール、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、イソプロパノール、
n−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール類等お
よびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの
うち好ましい溶剤は、トルエン、キシレン、メチルイソ
ブチルケトンおよび酢酸ブチルの単独またはこれらの混
合物である。
【0018】ラジカル重合反応を行う場合、使用するラ
ジカル開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ系開始剤、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイ
ソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酸化
水素等の過酸化物等が挙げられる。これらのうち好まし
いものは、アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエートおよびt−ブチルパーオキシイソ
ブチレートである。
【0019】(A)の製造方法において、必要により公
知の連鎖移動剤、例えばラウリルメルカプタン、ジベン
ジルエーテル等を用いてもよい。
【0020】(A)の製造における重合温度は通常50
〜180℃であり、重合の方法は、バッチまたは連続重
合のいずれの方法でもよい。
【0021】本発明における共重合体(A)は、主鎖骨
格がアクリル樹脂由来のものであるためアクリル系の樹
脂との相溶性に特に優れ、側鎖に長鎖アルキル基を有す
るためアルキッド系の樹脂との相溶性に特に優れる。す
なわち全体として主鎖と側鎖が異なるSP値を有する、
バランスのとれた櫛形構造となっているため、各種塗料
用樹脂との相溶性に優れる。また側鎖にラクトンが開環
した基を有するため、顔料分散性に優れ、さらに、ウレ
タン基等の耐候性に悪影響を与え得る基を有していない
ため、ほとんど全ての塗料用樹脂に対する顔料分散用樹
脂として使用可能である。
【0022】本発明の顔料分散用樹脂は、共重合体
(A)を必須成分とし、必要によって有機溶剤、他の塗
料用樹脂、あるいは公知の他の塗料用添加剤(界面活性
剤、流動性調整剤、顔料分散剤、密着向上剤など)等が
配合されていてもよい。
【0023】本発明の顔料分散用樹脂を用いた高濃度顔
料分散体(顔料マスターバッチ)は、共重合体(A)と
顔料および必要により有機溶剤、他の塗料用樹脂、ある
いは種々の塗料用添加剤等を配合することにより得られ
る。この場合の顔料濃度は顔料の種類によって異なる
が、通常10〜60重量%である。
【0024】有機溶剤としては、前記溶液重合用溶剤と
して例示したものが使用できる。
【0025】顔料としては、例えば無機顔料(カーボン
ブラック、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、黄
鉛、亜鉛華、紺青など)、有機顔料(ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料など)および
これらの混合物が挙げられる。
【0026】本発明の顔料分散用樹脂配合物あるいはそ
れを用いた塗料用顔料マスターバッチは、通常の分散
機、例えば、ロールミル分散機、サンドグラインドミル
分散機、プラネタリーミキサー、ハイスピードディスパ
ー分散機等を用いて、通常の方法で混合分散することに
より得られる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部である。
【0028】実施例1 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、酢酸ブチル30部およ
びキシレン70部を入れ、不活性ガスを導入し、酢酸ブ
チルを還流(温度;125〜128℃)後、攪拌下、メ
チルメタアクリレート65部、イソブチルメタアクリレ
ート10部、ドデシルメタアクリレート18部、プラク
セルFM−1[ダイセル化学(株)製;メタアクリル酸
のカプロラクトン重付加物]7部、メタアクリル酸1
部、アゾビスイソブチロニトリル5部およびラウリルメ
ルカプタン1部の混合物を3時間かけて滴下し、滴下終
了後アゾビスイソブチロニトリル5部を追加して、同温
度で更に2時間反応させ、不揮発分50%、数平均分子
量5,000(GPCによる。以下同じ)の樹脂溶液1
を得た。
【0029】実施例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、キシレン100部を入
れ、不活性ガスを導入し、135℃に昇温後、攪拌下、
メチルメタアクリレート60部、t−ブチルメタアクリ
レート5部、オクチルメタアクリレート22部、プラク
セルFM−2[ダイセル化学(株)製;メタアクリル酸
のカプロラクトン重付加物]9部、アクリルアミド5部
およびt−ブチルパーオキシベンゾエート8部の混合物
を3時間かけて滴下し、滴下終了後t−ブチルパーオキ
シベンゾエート4部を1.5時間かけて追加して、同温
度で更に1時間反応させ、不揮発分50%、数平均分子
量3,300の樹脂溶液2を得た。
【0030】実施例3 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、メチルイソブチルケト
ン30部およびキシレン70部を入れ、不活性ガスを導
入し、メチルイソブチルケトンを還流(温度;114〜
118℃)後、攪拌下、メチルメタアクリレート62.
5部、、オクチルメタアクリレート18部、プラクセル
FA−2[ダイセル化学(株)製;アクリル酸のカプロ
ラクトン重付加物]3部、無水マレイン酸0.5部、ト
リメチルアミン(メタ)アクリルイミド2部、スチレン
10部、シクロヘキシルメタアクリレート、5部および
t−ブチルパーオキイソブチレート5部の混合物を3時
間かけて滴下し、滴下終了後t−ブチルパーオキシイソ
ブチレート2.5部を1.5時間かけて追加して、同温
度で更に1時間反応させ、不揮発分50%、数平均分子
量5,700の樹脂溶液3を得た。
【0031】比較例1 実施例1におけるドデシルメタアクリレートの代わり
に、ブチルメタアクリレートを使用する以外は実施例1
と同様にして、不揮発分50%、数平均分子量4,90
0なる樹脂溶液4を得た。
【0032】比較例2 攪拌機、コンデンサー、温度計、不活性ガス導入管及び
滴下ポンプを備えたフラスコに、キシレン60部を入
れ、不活性ガスを導入し100℃に昇温後、攪拌下、ブ
チルメタアクリレート98部、t−ブチルアミノエチル
メタアクリレート2部およびアゾビスイソブチロニトリ
ル1部からなる混合物を4時間かけて滴下し、滴下終了
後アゾビスイソブチロニトリルを適宜添加して同温度で
更に1時間反応させ、その後キシレンを40部追加し不
揮発分50%、数平均分子量18,000の樹脂溶液5
を得た。
【0033】性能試験1 次の表1に示す6種類の塗料用ワニスと実施例1〜3及
び比較例1、2で得られた樹脂溶液1〜5とを、樹脂固
形分重量比が7/3となるように混合し、この混合液を
ガラス板上に塗布・乾燥して得られた塗膜のにごりの有
無を目視観察した。透明なものを○(合格)、濁りのあ
るものを×(不合格)で表した。その結果は表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】1) 油長60%大豆油変性ヘ゜ンタエリスリトール・フタル酸ワ
ニス(不揮発分 60%) 2) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]と油長30
%大豆油変性トリメチロールフ゜ロハ゜ン・フタル酸ワニスとの固形分重量比2
/8の混合ワニス(不揮発分 50%) 3) メラミン樹脂ワニス[日立化成工業(株)製メラン#28]とアクリル樹
脂A(メチルメタクリレート60部、フ゛チルアクリレート28部、ヒト゛ロキシエチルアクリ
レート10部及びアクリル酸2部のモノマー組成による共重合体、数平
均分子量1.5万)との固形分重量比2/8の混合ワニス(不揮
発分 50%) 4) スチレン30部、メチルメタクリレート30部、フ゛チルアクリレート40部のモノマー
組成による共重合体(数平均分子量2.2万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 5) 酢酸ヒ゛ニル60部、メチルメタクリレート39部、メタクリル酸1部のモノマー
組成による共重合体(数平均分子量1.8万)のトルエン溶液
(不揮発分 50%) 6) 硝化綿液70部、ヒマシ油・ク゛リセリン・フタル酸ワニス27部、シ゛フ゛チル
フタレート3部のトルエン/酢酸エチル(5/5)溶液(不揮発分 50%)
【0036】実施例4〜6、比較例3、4 実施例1〜3及び比較例1、2で得られた樹脂溶液1〜
5各々20部に対し、酸化チタン60部、キシレン10
部、プロピレングリコールモノメチルエーテルモノアセ
テート(以下MPAと略す)10部を混合し、サンドグ
ラインドミル分散機で、粒度が10μm以下になるまで
分散して、5種類の顔料マスターバッチ1〜5を調製し
た。
【0037】性能試験2 性能試験1で用いた2種類のメラミン系塗料用ワニス
(メラミン/アルキドワニス及びメラミン/アクリルワ
ニス)と実施例4〜6及び比較例3、4で得られた顔料
マスターバッチ[1]〜[5]を、樹脂固形分重量比が
8/2となるように混合し、メラミン/アルキドワニス
から白塗料A1〜A5を、メラミン/アクリルワニスか
ら白塗料B1〜B5を得た。各々の白塗料を混合シンナ
ーで希釈後、この塗料を処理鋼板に、乾燥膜厚が30μ
mになるようにスプレー塗装し、140℃20分焼付け
後の塗膜性能を評価した。その結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】1) JIS K-5400 67 ;60度鏡面反射率 2) JIS K-5400 614;三菱ユニ鉛筆を使用 3) JIS K-5400 615;1mm四方の碁盤目を100個刻み、セロ
ファンテーフ゜を圧着し引き剥したときの残存する升目の数で
示した。
【0040】
【発明の効果】本発明の顔料分散用樹脂は、各種顔料に
対し顔料分散性に優れかつ各種塗料用樹脂と良好な相溶
性を示す上、耐候性等の問題点を有していないため、各
種塗料用樹脂に共通に使用できる顔料マスターバッチの
製造が可能となる。本発明の顔料分散用樹脂を用いた顔
料マスターバッチは、常温乾燥型アルキド塗料、アルキ
ドメラミン塗料、アクリルラッカー塗料、アクリルメラ
ミン塗料、酢酸ビニル系塗料、硝化綿ラッカー塗料等非
常に広範な塗料の着色剤として使用することができ、そ
の結果、顔料マスターバッチの種類を大幅に減少させ、
塗料の生産性を向上させるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/14 C08L 33/14 C09C 3/10 C09C 3/10 C09D 7/02 C09D 7/02 17/00 17/00 133/06 133/06 審査官 川上 美秀 (56)参考文献 特開 平6−211943(JP,A) 特開 昭63−67515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 220/18,220/28,290/06 C08F 20/18,20/28 C08L 33/06,33/14 C09C 3/10 C09D 7/02,17/00,133/06 C08J 3/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が1〜4のアルキル基を有する
    (メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜30のアルキ
    ル基を有する(メタ)アクリレート(b)および下記一
    般式(1) (式中、RはHまたはCH、R’は炭素数1〜8のア
    ルキレン基、R’’はHまたはCH、qは1〜5の整
    数、nは1〜5の整数を表す。)で示される重合性単量
    体(c)の共重合体(A)からなる顔料マスターバッチ
    形成用樹脂。
  2. 【請求項2】 重量比で(a):(b)が(30〜9
    5):(5〜70)であり、かつ(a+b):(c)が
    (40〜98):(2〜60)である請求項1記載の顔
    料マスターバッチ形成用樹脂。
  3. 【請求項3】 (A)の数平均分子量が1,000〜1
    0,000である請求項1または2記載の顔料マスター
    バッチ形成用樹脂。
  4. 【請求項4】 (c)がヒドロキシアルキル(メタ)ア
    クリレートのカプロラクトン開環重付加物である請求項
    1〜3いずれか記載の顔料マスターバッチ形成用樹脂。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のマスターバ
    ッチ形成用樹脂と顔料とからなる塗料用顔料マスターバ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 塗料用樹脂と、顔料と、塗料用樹脂に対
    する顔料分散用樹脂としての、炭素数が1〜4のアルキ
    ル基を有する(メタ)アクリレート(a)、炭素数6〜
    30のアルキル基を有する(メタ)アクリレート(b)
    および下記一般式(1) (式中、RはHまたはCH、R’は炭素数1〜8のア
    ルキレン基、R’’はHまたはCH、qは1〜5の整
    数、nは1〜5の整数を表す。)で示される重合性単量
    体(c)の共重合体(A)とからなる塗料組成物。
JP5024904A 1993-01-19 1993-01-19 顔料分散用樹脂 Expired - Fee Related JP2821970B2 (ja)

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