JPH07102932A - 縦型頭上カム式エンジン - Google Patents

縦型頭上カム式エンジン

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Publication number
JPH07102932A
JPH07102932A JP24662693A JP24662693A JPH07102932A JP H07102932 A JPH07102932 A JP H07102932A JP 24662693 A JP24662693 A JP 24662693A JP 24662693 A JP24662693 A JP 24662693A JP H07102932 A JPH07102932 A JP H07102932A
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JP
Japan
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valve
oil
cam
cams
chamber
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Pending
Application number
JP24662693A
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English (en)
Inventor
Keiichi Nakano
啓一 中野
Kiyonobu Iida
清信 飯田
Seishi Doi
清史 土井
Naoki Inoue
直樹 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】縦型頭上カム式エンジンにおいて、次のように
した。すなわち、動弁室4の内底にオイル溜め溝15を
凹設し、このオイル溜め溝15内に溜まったオイル16
を動弁カム6・7のカムトップ6a・7aで跳ね上げる
ように構成し、動弁室4に椀型の上蓋18を設け、動弁
カム6・7のオイル跳ね上げ側に位置する上蓋横側壁3
3をアーム枢軸9側に向けて傾斜状に立ち上げられ、こ
の上蓋横側壁33をアーム枢軸9の上方の上蓋天井壁3
4に連続させた。 【効果】カムトップ6a・7aの跳ね上げによって形成
されたオイルミストの多くは、オイルの跳ね上げ側で動
弁室4内を浮上し、上蓋横側壁33から上蓋天井壁34
に沿って案内され、油滴がアーム枢軸9やバルブ連動ア
ーム10・11に降り懸かり、バルブ連動アーム10・
11の枢支部35にオイルが侵入し、その潤滑が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型頭上カム式エンジ
ンに関し、詳しくは、動弁カムのカム面やバルブ軸入力
端部の潤滑を十分に行えるものに関する。
【0002】
【従来技術】縦型頭上カムエンジンの従来技術として、
図4に示すものがある。これは、本発明と同様、次のよ
うな基本構造を備えている。すなわち、シリンダヘッド
101の下部に吸排気用のバルブ102・103を取り
付け、シリンダヘッド101の上部に動弁室104を設
け、この動弁室104をオイル流下通路105を介して
クランク室に連通し、この動弁室104内の下部に複数
の動弁カム106・107を備えた動弁カム軸108を
横架し、動弁室104内の上部に動弁カム軸108と平
行なアーム枢軸109を横架し、このアーム枢軸109
に複数のバルブ連動アーム110・111を揺動自在に
枢支し、各バルブ連動アーム110・111の入力端部
110a・111aを動弁カム106・107のカム面
に接当し、各バルブ連動アーム110・111の出力端
部110b・111bを各バルブ102・103のバル
ブ軸入力端部102b・103bに接当して構成してあ
る。
【0003】ところで、この従来技術では、動弁室10
4内を潤滑する潤滑装置は、オイルポンプ112と連通
するオイル圧送通路113を動弁カム軸108とアーム
枢軸109とにそれぞれ導入し、これらのオイル圧送通
路113を動弁カム軸108の軸受け摺動部114とバ
ルブ連動アーム110・111の枢支部135にそれぞ
れ接続して構成してある。この潤滑装置では、動弁カム
軸108の軸受け摺動部114から漏れ出たオイルは動
弁室104の内底を伝って直ぐにオイル流下通路105
に流れ込む。また、バルブ連動アーム110・111の
枢支部135から漏れ出たオイルは、バルブ連動アーム
110・111を伝って流れ落ちる際、その揺動によっ
て周囲に跳ね飛ばされ、動弁室104の内底に落下し、
ここを伝って直ぐにオイル流下通路105に流れ込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、動
弁カム軸108の軸受け摺動部114やバルブ連動アー
ム110・111の枢支部135から漏れ出した潤滑油
の多くは、動弁カム106・107のカム面やバルブ軸
入力端部102b・103bに至ることなく、直ぐにオ
イル流下通路105に流れ込むため、これらの部分の潤
滑が十分でなく、これが動弁カム106・107、バル
ブ連動アーム110・111、バルブ102・103の
耐用寿命を短くする要因となっている。
【0005】本発明の課題は、縦型頭上カム式エンジン
において、動弁カムのカム面やバルブ軸入力端部の潤滑
を十分に行えるものを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)第1発明は、図1(B)に例示するよう
に、シリンダヘッド1の下部に吸排気用のバルブ2・3
を取り付け、シリンダヘッド1の上部に動弁室4を設
け、図1(A)に例示するように、この動弁室4をオイ
ル流下通路5を介してクランク室に連通し、この動弁室
4内の下部に複数の動弁カム6・7を備えた動弁カム軸
8を横架し、動弁室4内の上部に動弁カム軸8と平行な
アーム枢軸9を横架し、このアーム枢軸9に複数のバル
ブ連動アーム10・11を揺動自在に枢支し、図1
(B)に例示するように、各バルブ連動アーム10・1
1の入力端部10a・11aを動弁カム6・7のカム面
に接当し、各バルブ連動アーム10・11の出力端部1
0b・11bを各バルブ2・3のバルブ軸入力端部2b
・3bに接当して構成した、縦型頭上カム式エンジンに
おいて、次のようにしたことを特徴とする。
【0007】すなわち、図1(B)に例示するように、
動弁室4の内底にオイル溜め溝15を凹設し、このオイ
ル溜め溝15内に溜まったオイル16を動弁カム6・7
のカムトップ6a・7aで跳ね上げるように構成し、動
弁室4に椀型の上蓋18を設け、動弁カム6・7のオイ
ル跳ね上げ側に位置する上蓋横側壁33をアーム枢軸9
側に向けて傾斜状に立ち上げ、この上蓋横側壁33をア
ーム枢軸9の上方の上蓋天井壁37に連続させたことを
特徴とする。
【0008】(第2発明)第2発明は、第1発明の縦型
頭上カム式エンジンにおいて、図1(B)に例示するよ
うに、前記オイル溜め溝15の内底面を、動弁カム6・
7のカムトップ6a・7aの回転軌跡に沿う円弧面状に
形成したことを特徴とする。
【0009】(第3発明)第3発明は、第1発明または
第2発明の縦型頭上カム式エンジンにおいて、図2に例
示するように、動弁カム6・7のオイル跳ね上げ側に位
置する動弁室横側壁36のうち、一部の動弁カム7・7
と対向する部分37・37をその動弁カム7・7に向け
て膨出状に湾曲させ、この部分37・37に形成される
動弁室横側壁36の窪み38・38に点火プラグ39・
39または燃料噴射ノズルを収容したことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の作用及び効果】
(第1発明)第1発明は、図1(B)に例示するよう
に、次の作用及び効果・を奏する。 オイル溜め溝15に溜まったオイル16は、これに浸
漬されたカム面を濡らすとともに、カムトップ6a・7
aで跳ね上げられ、オイルミストとなってバルブ軸入力
端部2b・3bに供給される。このため、動弁カム6・
7のカム面やバルブ軸入力端部2b・3bの潤滑が十分
に行われ、動弁カム6・7、バルブ連動アーム10・1
1、バルブ2・3の耐用寿命を長くできる。
【0011】カムトップ6a・7aの跳ね上げによっ
て形成されたオイルミストの多くは、オイルの跳ね上げ
側で動弁室4内を浮上し、上蓋横側壁33から上蓋天井
壁34に沿って案内される。このため、多量のオイルミ
ストがアーム枢軸9の周辺を漂い、また、上蓋天井壁3
4の表面で凝縮した油滴がアーム枢軸9やバルブ連動ア
ーム10・11に降り懸かり、バルブ連動アーム10・
11の枢支部35にオイルが侵入するので、アーム枢軸
9にオイル圧送通路を設けなくても、バルブ連動アーム
10・11の枢支部35の潤滑を行うことができ、潤滑
装置の構造を簡素化できる。
【0012】(第2発明)第2発明は、上記第1発明の
作用及び効果・に加え、図1(B)に示すように、
次の作用及び効果をも奏する。 オイル溜め溝15に溜まったオイル16が、円弧面状
の内底面の案内で上方に高く跳ね上げられるので、オイ
ルミストが,効率よく形成され、各部の潤滑が促進され
る。
【0013】(第3発明)第3発明は、上記第1発明の
作用及び効果・または、上記第2発明の作用及び効
果〜に加え、図2に例示するように、次の作用及び
効果・をも奏する。 動弁カム7・7のカムトップ7a・7aによりオイル
溜め溝15から動弁室横側壁36に向けて跳ね上げられ
たオイルの一部は、動弁カム7・7に向けられて膨出さ
れた部分37・37に高速で衝突し、その周囲に分散す
るため、オイルミストの形成が促進され、各部の潤滑が
促進される。
【0014】点火プラグ39・39または燃料噴射ノ
ズルが動弁室横側壁36の窪み38・38に収容される
ので、これらの張り出しがなくなり、エンジンがコンパ
クト化される。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施例に係るエンジンを説明する
図である。この実施例のエンジンは、縦型頭上カム式の
水冷二気筒ガソリンエンジンである。
【0016】図1(B)に示すように、このエンジンの
シリンダヘッド1には、その下部に気筒毎に吸排気用の
一対のバルブ2・3が取り付けられている。左側が吸気
用のバルブ2、右側が排気用のバルブ3である。この一
対のバルブ2・3は、左右に振り分けて配置され、各弁
頭2a・3aがシリンダ中心部を向くように、傾斜させ
てある。シリンダヘッド1の上部には動弁室4が設けら
れている。
【0017】動弁室4は、シリンダヘッド1の上部に組
み付けられた椀型の上蓋18で上側から覆われている。
そして、図1(A)に示すように、動弁室4はオイル流
下通路5を介してクランク室(図外)に連通してある。
図2(A)に示すように、オイル流下通路5は、動弁室
4の内底の4隅に設けられている。
【0018】図1(A)に示すように、動弁室4内の下
部には二対の動弁カム6・7を備えた動弁カム軸8が横
架されている。この動弁カム軸8は前後ジャーナル部1
9・20及び中央ジャーナル部21を備え、これらが動
弁室4内に設けられた前後軸受けボス22・23及び中
央軸受けボス24に内嵌されて、動弁カム軸8が軸受け
されている。動弁室4内の上部には動弁カム軸8と平行
なアーム枢軸9が横架されている。このアーム枢軸9
は、前後軸受けボス22・23及び中央軸受けボス24
上でボルト締めにより固定されている。このアーム枢軸
9に二対のバルブ連動アーム10・11が揺動自在に枢
支されている。
【0019】図1(B)に示すように、各バルブ連動ア
ーム10・11の入力端部10a・11aは動弁カム6
・7のカム面に接当させ、各バルブ連動アーム10・1
1の出力端部10b・11bは各バルブ2・3のバルブ
軸入力端部2b・3bに接当させてある。
【0020】この実施例では、動弁カム6・7のカム面
やバルブ軸入力端部2b・3bの潤滑を十分に行わせる
ため、次のような構成が採用されている。すなわち、図
1(A)に示すように、オイルポンプ12と連通するオ
イル圧送通路13を動弁カム軸8の各軸受け摺動部14
に接続してある。オイル圧送通路13は、オイルポンプ
12の吐出口25から導出されたオイル吐出通路26
と、動弁カム軸8の中心部に一連に内設された軸通路2
7とで構成されている。
【0021】オイル吐出通路26は中央ジャーナル部2
1に周設されたリング溝28に連通させて、中央軸受け
ボス24の軸受け摺動部14に接続してある。そして、
リング溝28の内底から中央ジャーナル部21の径方向
に沿ってオイル孔29が設けられ、このオイル孔29を
介してオイル吐出通路26と軸通路27とが連通してあ
る。軸通路27の両端部には前後ジャーナル部19・2
0の径方向に沿ってオイル導出孔30が設けられ、これ
を前後軸受けボス22・23の各軸受け摺動部14に接
続してある。オイルポンプ12のオイル吸い込み口31
はオイルパン32内のオイルに浸漬させてある。
【0022】更に、図1(A)に示すように、隣合う軸
受け摺動部14・14の間で、動弁室4の内底にオイル
溜め溝15が凹設され、このオイル溜め溝15内に溜ま
ったオイル16に動弁カム6・7の一部が浸漬されるよ
うにし、図1(B)に示すように、動弁カム軸8の回転
17によりカム面がオイル16で濡らされるようにする
とともに、カムトップ6a・7aでオイル16が跳ね上
げられるようにしてある。
【0023】このような構成によれば、図1(A)に示
すように、オイルパン32内のオイルがオイルポンプ1
2の圧送力でオイル吐出通路26を経て中央ジャーナル
部21のリング溝28内に供給され、その一部が中央軸
受けボス24の軸受け摺動部14に供給されてこれを潤
滑し、残部がオイル孔29から軸通路27に流入し、オ
イル導出孔30から前後軸受けボス22・23の軸受け
摺動部14に供給されてこれを潤滑する。そして、各軸
受け摺動部14から漏れ出たオイルはオイル溜め溝15
に速やかに溜まり、図1(B)に示すように、これに浸
漬されたカム面を濡らすとともに、カムトップ6a・7
aで跳ね上げられ、オイルミストとなってバルブ軸入力
端部2b・3bに供給される。このため、動弁カム6・
7のカム面やバルブ軸入力端部2b・3bの潤滑が十分
に行われ、動弁カム6・7、バルブ連動アーム10・1
1、バルブ2・3の耐用寿命を長くできる。
【0024】また、図1(B)に示すように、この実施
例では、動弁カム6・7のオイル跳ね上げ側に位置する
上蓋横側壁33がアーム枢軸9側に向けて傾斜状に立ち
上げられ、この上蓋横側壁33をアーム枢軸9上方の上
蓋天井壁34に連続させてある。
【0025】このような構成によれば、カムトップ6a
・7aの跳ね上げによって形成されたオイルミストの多
くは、オイルの跳ね上げ側で動弁室4内を浮上し、上蓋
横側壁33から上蓋天井壁34に沿って案内される。こ
のため、多量のオイルミストがアーム枢軸9の周辺を漂
い、また、上蓋天井壁34の表面で凝縮した油滴がアー
ム枢軸9やバルブ連動アーム10・11に降り懸かり、
バルブ連動アーム10・11の枢支部35にオイルが侵
入するので、アーム枢軸9にオイル圧送通路を設けなく
ても、バルブ連動アーム10・11の枢支部35の潤滑
を行うことができ、潤滑装置の構造を簡素化できる。
【0026】また、図1(B)に示すように、この実施
例では、オイル溜め溝15の内底面は、動弁カム6・7
のカムトップ6a・7aの回転軌跡に沿う円弧面状に形
成されている。このため、オイル溜め溝15に溜まった
オイル16が、円弧面状の内底面の案内で上方に高く跳
ね上げられるので、オイルミストが効率よく形成され、
各部の潤滑が促進される。
【0027】また、この実施例では、図2(A)・
(B)に示すように、動弁カム6・7のオイル跳ね上げ
側に位置する動弁室横側壁36のうち、一部の動弁カム
7・7と対向する部分37・37がその動弁カム7・7
に向けて膨出状に湾曲して形成され、この部分37・3
7に形成される動弁室横側壁36の窪み38・38に点
火プラグ39・39が収容されている。このため、動弁
カム7・7のカムトップ7a・7aによりオイル溜め溝
15から動弁室横側壁36に向けて跳ね上げられたオイ
ルの一部は、動弁カム7・7に向けられて膨出された部
分37・37に高速で衝突し、その周囲に分散するた
め、オイルミストの形成が促進され、各部の潤滑が促進
される。また、点火プラグ39・39が動弁室横側壁3
6の窪み38・38に収容されるので、これらの張り出
しがなくなり、エンジンがコンパクト化される。
【0028】また、この実施例では、図1(A)及び図
2(A)に示すように、上から見て、隣合う気筒40・
41の隣合う動弁カム6・6の間で、動弁室天井壁34
にブリーザ室42が設けられ、図1(B)に示すよう
に、動弁カム6・7のオイル跳ね上げ側と反対側のブリ
ーザ室端部43に、リード弁44を備えたブローバイガ
ス入口45が設けられ、図2(A)に示すように、オイ
ル跳ね上げ側にブローバイガス出口48が設けられてい
る。図3に示すように、ブリーザ室42は、上蓋18の
上蓋天井壁34から垂設された周側壁46と、その下側
に取り付けられるブリーザ室下側壁47で囲まれて形成
される。リード弁44を備えたブローバイガス入口45
は、ブリーザ室下側壁47に設けられている。ブリーザ
室42内には上蓋天井壁34から垂設された複数の迂回
案内壁49が設けられている。
【0029】このような構成によれば、図1(B)に示
すように、カムトップ6a・7aの跳ね上げによって形
成されたオイルミストの多くは、オイル跳ね上げ側で動
弁室4内を浮上するため、これと反対側に形成されてい
るブリーザ室42のブローバイガス入口45には流入し
にくい。このため、動弁室4内で多量にオイルミストが
形成されているにも拘わらず、ブリーザ室42へのオイ
ルの侵入量を少なくできる。尚、オイルミストを含むブ
ローバイガスは、ブローバイガス入口45から流入し、
リード弁44によりオイル分離される。そして、図3
(A)に示すように、未分離のオイルミストを含むブロ
ーバイガスは、迂回案内壁49の案内でブリーザ室42
内を蛇行しながら通過し、迂回案内壁49や周側壁46
と接触し、未分離のオイルミストが凝縮してブローバイ
ガスから除去される。
【0030】また、この実施例では、図1(A)及び図
2(A)に示すように、上から見て、隣合う気筒40・
41の隣合うバルブ連動アーム10・11の間で、ブリ
ーザ室42の周側壁46が動弁室天井壁を構成する上蓋
天井壁34から垂設されている。このような構成によれ
ば、ブリーザ室42の周囲に浮上してきたオイルミスト
は、ブリーザ室42の周側壁46で堰止められ、ブロー
バイガス入口45のあるブリーザ室47の下側壁の下方
への流入が妨げられる。
【0031】このため、動弁室4内で多量のオイルミス
トが形成されるにも拘わらず、ブリーザ室42へのオイ
ルの侵入量を少なくできる。更に、ブリーザ室42の周
囲に浮上してきたオイルミストは、ブリーザ室42の周
側壁46で堰止められ、上蓋天井壁34のブリーザ室4
2の周囲部分やブリーザ室42の周側壁46の表面で凝
縮し、その油滴が下方にあるアーム枢軸9やバルブ連動
アーム10に降り懸かり、バルブ連動アーム10の枢支
部35に侵入するので、その潤滑が促進される。
【0032】本発明の実施例の内容は以上の通りである
が、本発明の内容は上記実施例の内容に限定されるもの
ではない。例えば、上記実施例は、縦型頭上カム式の水
冷二気筒ガソリンエンジンで説明したが、本発明は、縦
型頭上カム式エンジンであれば、適用することができ
る。このため、油冷その他の液冷エンジン、空冷エンジ
ン、単気筒エンジン、3気筒以上の多気筒エンジン、ガ
スエンジン、ディーゼルエンジン等の各種形式のエンジ
ンにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の動弁室を説明する図で、図1
(A)はシリンダヘッドと動弁室上蓋の縦断側面図、図
1(B)は図1(A)のB−B線断面図である。
【図2】本発明の実施例の動弁室を説明する図で、図2
(A)はシリンダヘッドの平面図、図2(B)は図2
(A)のB−B線断面図である。
【図3】本発明の実施例のブリーザ室を説明する図で、
図3(A)は動弁室上蓋の底面図、図3(B)はブリー
ザ室下側壁の底面図、図3(C)は図3(B)のC−C
線断面図である。
【図4】従来技術の図1(B)相当図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、2・3…バルブ、2b・3b…バ
ルブ軸入力端部、4…動弁室、5…オイル流下通路、6
・7…動弁カム、6a・7a…カムトップ、8…動弁カ
ム軸、9…アーム枢軸、10・11…バルブ連動アー
ム、10a・11a…入力端部、10b・11b…出力
端部、15…オイル溜め溝、16…オイル、18…上
蓋、33…上蓋横側壁、34…上蓋天井壁、36…動弁
室横側壁、37…部分、38…窪み、39…点火プラ
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/24 Q 8109−3G (72)発明者 井上 直樹 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(1)の下部に吸排気用の
    バルブ(2)・(3)を取り付け、シリンダヘッド(1)の上
    部に動弁室(4)を設け、この動弁室(4)をオイル流下通
    路(5)を介してクランク室に連通し、この動弁室(4)内
    の下部に複数の動弁カム(6)・(7)を備えた動弁カム軸
    (8)を横架し、動弁室(4)内の上部に動弁カム軸(8)と
    平行なアーム枢軸(9)を横架し、このアーム枢軸(9)に
    複数のバルブ連動アーム(10)・(11)を揺動自在に枢
    支し、各バルブ連動アーム(10)・(11)の入力端部
    (10a)・(11a)を動弁カム(6)・(7)のカム面に接
    当し、各バルブ連動アーム(10)・(11)の出力端部
    (10b)・(11b)を各バルブ(2)・(3)のバルブ軸入
    力端部(2b)・(3b)に接当して構成した、縦型頭上カ
    ム式エンジンにおいて、 動弁室(4)の内底にオイル溜め溝(15)を凹設し、この
    オイル溜め溝(15)内に溜まったオイル(16)を動弁カ
    ム(6)・(7)のカムトップ(6a)・(7a)で跳ね上げる
    ように構成し、動弁室(4)に椀型の上蓋(18)を設け、
    動弁カム(6)・(7)のオイル跳ね上げ側に位置する上蓋
    横側壁(33)をアーム枢軸(9)側に向けて傾斜状に立ち
    上げ、この上蓋横側壁(33)をアーム枢軸(9)の上方の
    上蓋天井壁(34)に連続させた、ことを特徴とする縦型
    頭上カム式エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した縦型頭上カム式エン
    ジンにおいて、前記オイル溜め溝(15)の内底面を、動
    弁カム(6)・(7)のカムトップ(6a)・(7a)の回転軌
    跡に沿う円弧面状に形成した、ことを特徴とする縦型頭
    上カム式エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した縦型
    頭上カム式エンジンにおいて、動弁カム(6)・(7)のオ
    イル跳ね上げ側に位置する動弁室横側壁(36)のうち、
    一部の動弁カム(7)・(7)と対向する部分(37)・(3
    7)をその動弁カム(7)・(7)に向けて膨出状に湾曲さ
    せ、この部分(37)・(37)に形成される動弁室横側壁
    (36)の窪み(38)・(38)に点火プラグ(39)・(3
    9)または燃料噴射ノズルを収容した、ことを特徴とす
    る縦型頭上カム式エンジン。
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