JP3323434B2 - ブリーザ装置付きエンジン - Google Patents

ブリーザ装置付きエンジン

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JP3323434B2
JP3323434B2 JP01166898A JP1166898A JP3323434B2 JP 3323434 B2 JP3323434 B2 JP 3323434B2 JP 01166898 A JP01166898 A JP 01166898A JP 1166898 A JP1166898 A JP 1166898A JP 3323434 B2 JP3323434 B2 JP 3323434B2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブリーザ装置を備え
たエンジンに関する。
【0002】
【従来技術】上記ブリーザ装置付きエンジンの従来技術
として図5に示すものがある。このエンジンはシリンダ
ヘッド101の上側に動弁機構(図示せず)を設けた動
弁室114を形成し、その動弁室114を覆うヘッドカ
バー103を設けている。そして動弁室114の内底面
133にブローバイガス通路及びオイル戻し通路を兼ね
た複数の縦孔通路104を内設し、これら複数の縦孔通
路104の上開口部105を動弁室114内にその下側
から臨ませるとともに、ヘッドカバー103の天井壁1
38にブリーザ装置106を設けている。
【0003】このようなエンジンでは、シリンダヘッド
101上のオイル108を縦孔通路104から流下させ
るとともに、ブローバイガス109を縦孔通路104か
らヘッドカバー103内に浮上させ、このブローバイガ
ス109に含まれるオイルミストをブリーザ装置106
によって分離し、オイル除去したブローバイガスをブリ
ーザ装置106から排出するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では次の
課題がある。 (A)縦孔通路104は動弁室114の内底面133に
形成され、ブローバイガス通路及びオイル戻し通路を兼
ねた構成になっているので、複数の縦孔通路104にオ
イル108が流れ込んで縦孔通路104が全て塞がった
状態になることがある。その状態ではブローバイガス1
09の通る通路がなくなり、ブリーザの機能を妨げるこ
とになる。この課題に対して、かなりの量のオイルが流
れ込んだ場合でも、縦孔通路104が塞がらないように
縦孔通路104の開口面積を大きくすることが考えられ
るが、そのように開口面積を大きくすることはエンジン
のコンパクト化に反することになる。
【0005】(B)また、エンジンが傾いた場合に複数
の縦孔通路104の全てにオイルが流れ込んでしまい、
ブリーザ機能を損なう場合がある。また、エンジンが傾
いた場合に、複数の縦孔通路104の上開口部105が
形成されている領域とは反対側の動弁室114の領域に
オイルが溜まってしまうことがあり、そのような場合に
はオイル戻しが円滑に行われない問題がある。本発明は
上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は
上記課題を解決できるブリーザ装置付きエンジンを提供
することにある。具体的な目的の一例を示すと、以下の
通りである。 (a)複数の縦孔通路を設けた構成において、ブローバイ
ガス通路を確保することができるブリーザ装置付きエン
ジンを提供する。 (b)複数の縦孔通路を設けた構成において、エンジンが
傾斜した場合にもブローバイガス通路を確保することが
できるとともに、安定してオイルをクランク室に戻すこ
とができるブリーザ装置付きエンジンを提供する。 なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手
段は、後述する明細書内の記載において詳しく説明す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を、例えば、本発
明の実施の形態を示す図1から図4に基づいて説明する
と、次のように構成したものである。第1発明は、主に
図1から図3に示すように、シリンダヘッド1の上側に
動弁室14を形成し、その動弁室14を覆うヘッドカバ
ー3を設け、シリンダヘッド1にクランク室に連通する
複数の縦孔通路4a・4b・4cを内設し、これら縦孔
通路4a・4b・4cの上開口部5a・5b・5cを動
弁室14内にその下側から臨ませて形成し、動弁室14
に連通するブリーザ装置6を設けた、ブリーザ装置付き
エンジンにおいて、前記複数の縦孔通路4a・4b・4
cの少なくとも一つの上開口部5cにその周囲を囲うオ
イル流入防止用の周壁56を形成することにより、その
縦孔通路4cをブローバイガス専用通路とし 前記動弁
室14を略方形に形成し、その方形の一辺をクランク軸
線方向と略一致させ、動弁室14の内底面33において
前記方形の対角位置に縦孔通路4a・4bの上開口部5
a・5bを形成することによりそれら2つの縦孔通路4
a・4bを主にオイル戻し通路として機能させるととも
に、前記方形の他の対角の少なくとも一方に前記ブロー
バイガス専用通路の上開口部5cを形成したことを特徴
とする。
【0007】第2発明は、主に図4に示すように、シリ
ンダヘッド1の上側に動弁室14を形成し、その動弁室
14を覆うヘッドカバー3を設け、シリンダヘッド1に
クランク室に連通する複数の縦孔通路4a・4b・4c
を内設し、これら縦孔通路4a・4b・4cの上開口部
5a・5b・5cを動弁室14内にその下側から臨ませ
て形成し、動弁室14に連通するブリーザ装置6を設け
た、ブリーザ装置付きエンジンにおいて、前記複数の縦
孔通路4a・4b・4cの少なくとも一つの上開口部5
cの位置を、他の縦孔通路4a・4bの上開口部5a・
5bの位置に比べて高く設定してその縦孔通路4cをブ
ローバイガス専用通路とし、シリンダヘッド1をシリン
ダブロックに固定するための固定具53の受座52の近
傍に前記ブローバイガス専用通路の上開口部5cを形成
し、前記高く設定された上開口部5c以外の上開口部5
a・5bを動弁室14の内底面33に形成したことを特
徴とする。
【0008】第3発明は、主に図4に示すように、第
発明の構成に加えて、動弁室14を略方形に形成し、そ
の方形の一辺をクランク軸線方向と略一致させ、動弁室
14の内底面33において前記方形の対角位置に縦孔通
路4a・4bの上開口部5a・5bを形成することによ
りそれら2つの縦孔通路4a・4bを主にオイル戻し通
路として機能させるとともに、前記方形の他の対角の少
なくとも一方に前記ブローバイガス専用通路4cの上開
口部5cを形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用及び効果】第1発明であれば、前記複数の縦孔通
路の少なくとも一つの上開口部の周囲にオイル流入防止
用の周壁を形成することにより、その縦孔通路をブロー
バイガス専用通路として維持でき、他の縦孔通路を主に
オイル戻し通路として使用することができる。このよう
に構成することにより、複数の縦孔通路の全てにオイル
が流入してブローバイガスの通路が確保できなくなると
いう問題を解決することができる。第2発明であれば、
前記複数の縦孔通路の少なくとも一つの上開口部の位置
を、他の縦孔通路の上開口部の位置に比べて高く設定す
ることにより、その縦孔通路をブローバイガス専用通路
として維持でき、動弁室の内底面に形成した他の縦孔通
路を主にオイル戻し通路として使用することができる。
このように構成することにより、複数の縦孔通路の全て
にオイルが流入してブローバイガスの通路が確保できな
くなるという問題を解決することができる。また、シリ
ンダヘッドをシリンダブロックに固定するための固定具
の受座の近傍に前記ブローバイガス専用通路の上開口部
を形成してあることにより、固定具の締付力によってブ
ローバイガス専用通路の気密性を高めることができる。
【0010】第3発明であれば、前記方形の対角位置に
それぞれ縦孔通路の上開口部を形成し、それら2つの縦
孔通路を主にオイル戻し通路として機能させているの
で、エンジンが前後方向(クランク軸線方向)、左右方
向(クランク軸線と直交する方向)に傾いた場合でも、
傾いた方向にはオイル戻し通路が存在することになり、
前後方向に2つの縦孔通路を設けた構成又は左右方向に
2つの縦孔通路を設けた構成に比べてオイル戻しを安定
して行うことができる。一方、他の対角の少なくとも一
方の角には前記した形成位置の高いブローバイガス専用
通路の上開口部が形成してあるので、エンジンの傾きに
よって変わるオイルの油面の位置に影響を受けずブロー
バイガス専用通路を確保できる。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1〜図3は本発明の第1実施形態を説明
する図であり、図1(A)はシリンダヘッドの平面図、
図1(B)は図1(A)のB−B線縦断面図、図2は図
1(A)のII−II線縦断面図、図3(A)はエンジンの
要部縦断面図、図3(B)は図3(A)のB−B線縦断
面図である。この第1実施形態では、図3に示すよう
に、水冷直列2気筒の頭上カム式縦型ガソリンエンジン
が用いられており、その構成は次の通りである。
【0012】即ち、図3(B)に示すように、このエン
ジンのシリンダヘッド1には、その下部に各気筒11・
12毎に吸排気用の一対のバルブ13が取り付けられて
いる。図3(A)に示すように、シリンダヘッド1の上
部には動弁室14が設けられ、動弁室14内の下部には
二対の動弁カム15を備えた動弁カム軸16が横架され
ている。この動弁カム軸16は前後ジャーナル部17・
18及び中央ジャーナル部19を備え、これらが動弁室
14内に設けられた前後軸受けボス20・21及び中央
軸受けボス22に内嵌されて、動弁カム軸16が軸受け
されている。動弁室14内の上部には動弁カム軸16と
平行なロッカアーム枢軸23が横架され、このロッカア
ーム枢軸23に二対のロッカアーム2が揺動自在に枢支
されている。動弁室14は、その上側からヘッドカバー
3で蓋をされ、ロッカアーム2はこのヘッドカバー3で
覆われている。
【0013】このエンジンは、次のような構造の潤滑装
置を備えている。すなわち、図3(A)に示すように、
オイルパン24内のオイル8にオイルポンプ26のオイ
ル吸い込み口27が浸漬され、オイルポンプ26のオイ
ル吐出口28からオイル圧送通路29が導出されてい
る。このオイル圧送通路29は、中央軸受けボス22の
軸受け摺動部30、動弁カム軸16内を順に通過して、
前後軸受けボス20・21の各軸受け摺動部31・32
に接続してある。
【0014】そして、図3(A)に示すように、隣合う
軸受け摺動部30・31・32の間で、動弁室14の内
底面33に一対のオイル溜め溝34が凹設され、図3
(B)に示すように、このオイル溜め溝34内に溜まっ
たオイル8に動弁カム15の一部が浸漬されるように
し、動弁カム軸16の回転によりカム面が濡らされるよ
うにするとともに、カムトップ35でオイル8が跳ね上
げられるようにしてある。オイル溜め溝34の内底面
は、動弁カム15のカムトップ35の回転軌跡に沿う円
弧面状に形成されている。
【0015】この潤滑装置によれば、図3(A)に示す
ように、オイルパン24内のオイル8がオイルポンプ2
6の圧送力でオイル圧送通路29を経て、中央軸受けボ
ス22の軸受け摺動部30、前後軸受けボス20・21
の各軸受け摺動部31・32に供給されてこれを潤滑す
る。そして、各軸受け摺動部30・31・32から漏れ
出たオイル8はオイル溜め溝34に速やかに溜まる。図
3(B)に示すように、オイル溜め溝34のオイル8
は、これに浸漬されたカム面を濡らすとともに、カムト
ップ35で跳ね上げられ、オイルミストとなってロッカ
アーム2に供給される。また、オイルパン24内のオイ
ル8が不足している場合には、所定のオイル補給路から
オイル8を供給する。
【0016】また、このエンジンは図3(A)に示した
ようにシリンダヘッド1上に動弁室14を形成し、その
動弁室14を覆うヘッドカバー3を設け、シリンダヘッ
ド1にクランク室(図示せず)に連通する複数の縦孔通
路4a・4b・4c(図1(A)参照)を内設し、これ
ら縦孔通路4a・4b・4cの上開口部5a・5b・5
c(図1(A)参照)を動弁室14内にその下側から臨
ませて形成してある。また、ヘッドカバー3の天井壁に
ブリーザ装置6を設けてある。ブリーザ装置6にはブロ
ーバイガス入口39とブローバイガス出口10とが設け
られている。ブローバイガス入口39はリード弁40を
備えている。
【0017】また、図1(A)(B)に示すように、シ
リンダヘッド1は略方形の動弁室側壁51を備えてお
り、この動弁室側壁51上にヘッドカバー3を組み付け
るように構成してある。動弁室側壁51内が略方形の動
弁室14になるように構成してある。前記方形の長辺は
クランク軸線(図示せず)と略平行になるように設定し
てある。また、図1(A)に示すように各気筒11・1
2を囲むように6個の締付ボルト受座52が動弁室14
の内底面33に形成してあり、各締付ボルト53により
シリンダヘッド1をシリンダブロックに組み付けるよう
にしてある。さらに、前記縦孔通路4a・4b・4cの
上開口部5a・5b・5cは動弁室14の内底面33の
四隅のうち三隅において形成され、図1(B)に示すよ
うに、縦孔通路4a・4b・4cの各下開口部37はエ
ンジンのクランク室(図外)内に連通させてある。
【0018】また、前記動弁室14の内底面33におい
て前記方形の対角位置に2つの縦孔通路4a・4bの上
開口部5a・5bを形成し、他の対角の一方の角に残り
の縦孔通路4cの上開口部5cを設けている。上開口部
5a・5b・5cは全て隅の締付ボルト受座52に近接
して設けられている。前記残りの縦孔通路4cをブロー
バイガス専用通路として機能させるために、上開口部5
cを囲むように突条壁54を動弁室14の内底面33か
ら立設し、その突条壁54を動弁室側壁51の隅部域5
5と連結するようにして、上開口部5cを囲む周壁56
を形成する。
【0019】図1(A)の構成においては、突条壁54
と後軸受けボス21とを接続することにより周壁56を
形成した実施例が示してある。このような構成では、前
記周壁56の一部を前記隅部域55の動弁室側壁51で
兼用していることになる。このように構成すれば、図1
(B)に示すように突条壁54によって内底面33のオ
イル8が上開口部5cに流れ込むことを防止することが
でき、上開口部5cに連通する縦孔通路4cをブローバ
イガス専用通路として機能させることができる。上記の
ように構成することにより、ブローバイガス通路が常に
確保されるので、クランク室の負圧を高めてガスケット
面からのオイル漏れ、ブリーザ装置6からのオイル漏れ
を防止することができる。また、動弁室14の内底面3
3において方形の対角位置に2つの縦孔通路4a・4b
の上開口部5a・5bを形成したことにより、エンジン
1が前後方向、左右方向に傾いた場合でも、傾いた側に
上開口部5aと上開口部5bのどちらか一方が存在する
ことになりオイル戻し機能を安定させることができる。
【0020】このブリーザ装置付きエンジン1によれ
ば、図1(B)に示すように、クランク室内のブローバ
イガス9がブローバイガス専用通路としての縦孔通路4
cからヘッドカバー3内に浮上する。このブローバイガ
ス9は、クランク室内に浮遊するオイルミスト、動弁室
14内に浮遊するオイルミスト等を取り込むが、これら
のオイルミストは、ブローバイガス入口39からブリー
ザ装置6に流入する過程で、リード弁40によりブロー
バイガス9から分離される。そして、未分離のオイルミ
ストを含むブローバイガス9は、前記リード弁40を含
む所定のオイルミスト分離機構(図示せず)によりオイ
ルミストがブローバイガスから分離除去される。オイル
除去されたブローバイガスはブローバイガス出口10か
ら排出される。一方、動弁室14の内底面33にあるオ
イル8は2つのオイル戻し通路として機能する縦孔通路
4a・4bによりクランク室に戻される。この場合、縦
孔通路4a・4bは動弁室14の内底面33に形成され
ているので、オイル戻しもすみやかに行なえる。なお、
縦孔通路4a・4bはできるだけ内底面33の低い位置
に形成することが好ましい。
【0021】
【第2実施形態】図4はこの発明の第2実施形態を説明
するための図であり、図4(A)はシリンダヘッドの平
面図、図4(B)は図4(A)のB−B線縦断面図であ
る。この第2実施形態の特徴は、前記第1実施形態の周
壁56で囲んだ縦孔通路4cを、動弁室14の底上げ部
57に形成された縦孔通路4cに代えた点と、その上開
口部5cの近傍に締付ボルト53の受座52を形成した
点のみである。なお、締付ボルト53は底上げ部57を
貫通して締め付けるようにした方が好ましいので、上開
口部5c近くの締付ボルト53cの長さは他の上開口部
5a・5b近くの締付ボルト53a・53bに比べて長
くなっている。
【0022】第2実施形態の一実施例を示す図4の構成
では、動弁室14の内底面33において前記方形の対角
位置に2つの縦孔通路4a・4bの上開口部5a・5b
を形成しているので、エンジン1が前後方向、左右方向
に傾いた場合でも、傾いた側に上開口部5aと上開口部
5bのどちらか一方が存在することになり、オイル戻し
機能が大幅に低下することもない。
【0023】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内におい
て種々の設計変更を施すことが可能である。以下、その
ような実施形態を説明する。 (1)例えば、第1実施形態において、上開口部5cを
囲む円筒形の周壁56を動弁室14の内底面33から単
独に立設してもよい。この場合は、周壁56は動弁室側
壁51を兼用しないことになる。 (2)また、第2実施形態において底上げ部57を設け
ず、動弁室14の内底面33と略同じ高さ位置に開けら
れた上開口部5cに管体を固定し、上開口部5cを管体
の上開口の位置に移動させることにより、オイルが流入
する位置を高く設定してもよい。この場合の締付ボルト
は内底面33にボルト頭があるような短いものでよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、図1
(A)はシリンダヘッドの平面図、図1(B)は図1
(A)のB−B線縦断面図である。
【図2】図2は図1(A)のII−II線縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す図であり、図3
(A)はエンジンの要部縦断面図、図3(B)は図3
(A)のB−B線縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図であり、図4
(A)はシリンダヘッドの平面図、図4(B)は図4
(A)のB−B線縦断面図である。
【図5】従来技術に係るエンジンの要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、3…ヘッドカバー、4a・4b・
4c…縦孔通路、4c…ブローバイガス専用通路、5a
・5b・5c…上開口部、6…ブリーザ装置、14…動
弁室、33…内底面、51…動弁室側壁、52…締付ボ
ルト受座、53…締付ボルト、55…隅部域、56…周
壁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(1)の上側に動弁室(1
    4)を形成し、その動弁室(14)を覆うヘッドカバー
    (3)を設け、シリンダヘッド(1)にクランク室に連通す
    る複数の縦孔通路(4a・4b・4c)を内設し、これら
    縦孔通路(4a・4b・4c)の上開口部(5a・5b・
    5c)を動弁室(14)内にその下側から臨ませて形成
    し、動弁室(14)に連通するブリーザ装置(6)を設け
    た、ブリーザ装置付きエンジンにおいて、 前記複数の縦孔通路(4a・4b・4c)の少なくとも一
    つの上開口部(5c)にその周囲を囲うオイル流入防止用
    の周壁(56)を形成することにより、その縦孔通路(4
    c)をブローバイガス専用通路とし 前記動弁室(14)を略方形に形成し、その方形の一辺を
    クランク軸線方向と略一致させ、動弁室(14)の内底面
    (33)において前記方形の対角位置に縦孔通路(4a・
    4b)の上開口部(5a・5b)を形成することによりそ
    れら2つの縦孔通路(4a・4b)を主にオイル戻し通路
    として機能させるとともに、前記方形の他の対角の少な
    くとも一方に前記ブローバイガス専用通路の上開口部
    (5c)を形成した ことを特徴とする、ブリーザ装置付き
    エンジン。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド(1)の上側に動弁室(1
    4)を形成し、その動弁室(14)を覆うヘッドカバー
    (3)を設け、シリンダヘッド(1)にクランク室に連通す
    る複数の縦孔通路(4a・4b・4c)を内設し、これら
    縦孔通路(4a・4b・4c)の上開口部(5a・5b・
    5c)を動弁室(14)内にその下側から臨ませて形成
    し、動弁室(14)に連通するブリーザ装置(6)を設け
    た、ブリーザ装置付きエンジンにおいて、 前記複数の縦孔通路(4a・4b・4c)の少なくとも一
    つの上開口部(5c)の位置を、他の縦孔通路(4a・4
    b)の上開口部(5a・5b)の位置に比べて高く設定し
    てその縦孔通路(4c)をブローバイガス専用通路とし、
    シリンダヘッド(1)をシリンダブロックに固定するため
    の固定具(53)の受座(52)の近傍に前記ブローバイガ
    ス専用通路の上開口部(5c)を形成し、前記高く設定さ
    れた上開口部(5c)以外の上開口部(5a・5b)を動弁
    室(14)の内底面(33)に形成したことを特徴とする、
    ブリーザ装置付きエンジン。
  3. 【請求項3】 記請求項2に記載のブリーザ装置付き
    エンジンにおいて、前記動弁室(14)を略方形に形成
    し、その方形の一辺をクランク軸線方向と略一致させ、
    動弁室(14)の内底面(33)において前記方形の対角位
    置に縦孔通路(4a・4b)の上開口部(5a・5b)を形
    成することによりそれら2つの縦孔通路(4a・4b)を
    主にオイル戻し通路として機能させるとともに、前記方
    形の他の対角の少なくとも一方に前記ブローバイガス専
    用通路の上開口部(5c)を形成したことを特徴とする、
    ブリーザ装置付きエンジン。
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