JPH07102292A - ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤およびそれを含有する洗浄剤組成物 - Google Patents

ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤およびそれを含有する洗浄剤組成物

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JPH07102292A
JPH07102292A JP5248044A JP24804493A JPH07102292A JP H07102292 A JPH07102292 A JP H07102292A JP 5248044 A JP5248044 A JP 5248044A JP 24804493 A JP24804493 A JP 24804493A JP H07102292 A JPH07102292 A JP H07102292A
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acid amide
amide
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和宏 加土
Kisho Matsushita
紀章 松下
Tamotsu Fujii
保 藤井
Kyoken Usuba
恭謙 薄羽
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Takefu Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界
面活性剤の欠点を改良し、起泡力・洗浄力に優れ、しか
も皮膚や毛髪に対する刺激が少なく、さらに溶解性に優
れたポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を提
供する。 【構成】 脂肪酸モノエタノールアミドにエチレンオキ
サイドを付加させて得られるポリオキシエチレン脂肪酸
アミド型界面活性剤において、該ポリオキシエチレン脂
肪酸アミド型界面活性剤中に含まれるアミドエステルに
対して、0.8〜10倍モルのアルカノールアミンを反
応させてアミドエステルを転移させたことを特徴とする
アミドアミンを実施的に含有しない一般式 【化1】 (式中、RCOは炭素数6〜22の脂肪酸残基、nは1
以上の整数を表す)で表されるポリオキシエチレン脂肪
酸アミド型界面活性剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起泡力・洗浄力に優
れ、しかも皮膚や毛髪に対する刺激が少なく、さらに溶
解性に優れたポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活
性剤およびそれを含有する洗浄剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などのアニオン界
面活性剤は良好な起泡力と強い洗浄力を有するため、洗
浄剤の主剤として広く用いられている。しかし、これら
アニオン界面活性剤は、程度の差はあるがいずれも皮膚
刺激性を有し、連用すると皮膚を荒らすという問題点を
有している。
【0003】そこで、皮膚刺激性の改善を目的に、脂肪
酸石けん、グリセリル脂肪酸モノエステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、シ
ョ糖エステルなどを主剤とした洗浄剤を作る試みもなさ
れている。しかし、上述の非イオン界面活性剤は皮膚へ
の刺激性が低く、これらを主剤とする洗浄剤は、皮膚刺
激などの点は優れているものの、使用時の起泡力、洗浄
力などが極めて小さく、洗浄剤の製品として満足できな
いものであった。
【0004】近年、低刺激性でかつ、起泡力、洗浄力に
優れる界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド型界面活性剤が用いられるようになってきた。
【0005】しかしながら、従来のポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型界面活性剤は、ポリオキシエチレン脂肪
酸アミド型界面活性剤中に濁りを生じたり、溶解性が低
いため他の界面活性剤と併用すると濁りを生じてしまう
等の欠点があった。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従
来のポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤の欠
点を改良し、起泡力・洗浄力に優れ、しかも皮膚や毛髪
に対する刺激が少なく、さらに溶解性に優れたポリオキ
シエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤およびそれを含有
する洗浄剤組成物を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のポ
リオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤が有する欠
点の原因を探すべく鋭意研究を重ねた結果、この欠点が
エチレンオキサイド付加反応の際に副生するアミドエス
テルに由来することを発見した。
【0008】すなわち、ポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド型界面活性剤は、脂肪酸モノエタノールアミドにエチ
レンオキサイドを付加して製造されているが、エチレン
オキサイド付加の際に、化13に示すような不均化反応
を起こし、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド中にアミド
エステル(a)とトリアルカノールアミン(b)が副生
してしまう。
【0009】
【化13】
【0010】この不均化反応は、150℃以上の温度で
エチレンオキサイド付加を行なった時に顕著である。エ
チレンオキサイド付加温度を下げれば、不均化反応を抑
えることができるが、エチレンオキサイド付加温度を下
げるとエチレンオキサイド付加の反応に時間を要してし
まう。また原料の脂肪酸モノエタノールアミドの融点が
高い場合には、融点以下の温度でエチレンオキサイドを
付加することは不均一の反応となるのでできない。
【0011】したがって、脂肪酸モノエタノールアミド
にエチレンオキサイド付加を行なう限り、この不均化反
応が起こり、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活
性剤中に副生したアミドエステルが混入してしまうこと
は避けられないことであった。
【0012】このアミドエステルは融点が高いため、多
量に存在すると、製品ポリオキシエチレン脂肪酸アミド
型界面活性剤に濁りを生じさせる原因となる。また、ア
ミドエステルはほとんど極性を持たず水溶性に乏しいた
め、他の界面活性剤と十分に相溶せず、洗浄剤の配合に
おいても、アミドエステルに由来する濁りを生ずること
があり、商品価値を低下させていた。さらに、アミドエ
ステルは起泡力や洗浄力が低いため、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸アミド型界面活性剤が本来有する性能を低下さ
せていた。
【0013】そこで、本発明者らは、副生するアミドエ
ステルをポリオキシエチレン脂肪酸アミド界面活性剤中
から取り除くことにより従来のポリオキシエチレン脂肪
酸アミド型界面活性剤の欠点を解消できるのではないか
と着目し、研究を進めた結果、このアミドエステルを含
んだポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤にア
ルカノールアミンを添加することによりアミドエステル
は速やかにポリオキシエチレン脂肪酸アミドに転移分解
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち本発明は、一般式(1)
【0015】
【化14】
【0016】(式中、RCOは炭素原子数6〜22の直
鎖もしくは分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸残基を表
す)で示される脂肪酸モノエタノールアミドにエチレン
オキサイドを付加させて得られる一般式(2)
【0017】
【化15】
【0018】(式中、RCOは前記定義に同じ、nは1
以上の整数を表す)で示されるポリオキシエチレン脂肪
酸アミド型界面活性剤において、該ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型界面活性剤中に含まれる一般式(3)
【0019】
【化16】
【0020】(式中、RCOおよびnは前記定義に同じ
である)で示されるアミドエステルに対して、0.8〜
10倍モルの一般式(4)
【0021】
【化17】
【0022】(式中、mは1以上の整数を表す)で示さ
れるアルカノールアミンを反応させて、前記一般式
(3)のアミドエステルを、前記一般式(2)および一
般式(5)
【0023】
【化18】
【0024】(式中、RCOおよびmは、前記定義に同
じ)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミドに転移
させてなることを特徴とする前記一般式(3)のアミド
エステルを実質的に含有しない一般式(2)
【0025】
【化19】
【0026】(式中、RCOおよびnは前記定義に同
じ)で表されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面
活性剤および前記一般式(3)のアミドエステルを実質
的に含有しない前記一般式(2)で表されるポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を含有することを特
徴とする洗浄剤組成物に関するものである。
【0027】本発明の、ポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド型界面活性剤の原料となる一般式(1)で表される脂
肪酸モノエタノールアミドを構成するアシル基(RC
O)は、炭素原子数6〜22の直鎖もしくは分岐鎖の飽
和または不飽和の脂肪酸残基であり、例えば、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、
ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、硬
化牛脂脂肪酸など脂肪酸の残基が挙げられる。
【0028】本発明において、一般式(2)および
(3)におけるnは、オキシエチレン基の繰り返し単位
を表わす1以上の整数であるが、エチレンオキサイドの
付加反応を考慮すると、1〜100の範囲が好ましく、
さらに1〜21の範囲がより好ましい。
【0029】本発明の、一般式(2)で表されるポリオ
キシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤としては、例え
ばポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂肪酸アミド、ポリ
オキシエチレン(6)ヤシ油脂肪酸アミド、ポリオキシ
エチレン(11)ヤシ油脂肪酸アミド、ポリオキシエチ
レン(2)ラウリン酸アミド、ポリオキシエチレン
(3)ラウリン酸アミド、ポリオキシエチレン(4)ラ
ウリン酸アミド、ポリオキシエチレン(6)ラウリン酸
アミド、ポリオキシエチレン(11)ラウリン酸アミ
ド、ポリオキシエチレン(6)ミリスチン酸アミド、ポ
リオキシエチレン(11)ステアリン酸アミド、ポリオ
キシエチレン(21)オレイン酸アミドなどが挙げられ
る。
【0030】本発明の、アミドエステルを実質的に含有
しないポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を
製造するには、以下のように行えばよい。
【0031】(ポリオキシエチレン脂肪酸アミドの製造
工程)この工程は、従来のポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミドを製造する方法に準じればよく、例えば一般式
(1)の脂肪酸モノエタノールアミドに、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシドおよび水酸化ナトリウ
ム等の塩基触媒の存在下、80〜200℃でエチレンオ
キサイドを付加させればよい。
【0032】(アミドエステル分解工程)この工程は、
ポリオキシエチレン脂肪酸アミド中に含まれるアミドエ
ステルに対して0.8〜10倍モルの前記一般式(4)
のアルカノールアミンを反応させる。
【0033】本発明で用いられる前記一般式(4)のア
ルカノールアミンとしては、例えばモノエタノールアミ
ン、ジグリコールアミン、トリグリコールアミン、ポリ
オキシエチレンアミンなどが挙げられる。
【0034】アルカノールアミンを添加したのちの、転
移反応の方法は特に限定されないが、反応温度は、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミドの融点以上で行なうことが
好ましい。この転移反応は比較的容易に進行し、通常の
場合20〜150℃で10分〜12時間攪拌することに
よって達成される。
【0035】添加するアルカノールアミンの量は、エチ
レンオキサイド付加が終了した時点でのポリオキシエチ
レン脂肪酸アミド中のアミドエステルのモル含量に対
し、0.8〜10倍モルである。0.8倍モルより少な
い場合には、アミドエステル全量がポリオキシエチレン
脂肪酸アミドに変換できず、残ってしまう。10倍モル
を越える量を加えても、効果は変化せず、過剰分のアル
カノールアミンが製品中に残ってしまい、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミド型界面活性剤の性能を低下させた
り、経時的な着色の原因となるので好ましくない。
【0036】この工程では、アルカノールアミンに加
え、さらに、微量の塩基を添加すると転移反応を促進す
ることができる。ただ、脂肪酸モノエタノールアミドに
エチレンオキサイドを付加させる際、通常は塩基触媒を
用いているので、あえて塩基触媒を追加する必要はな
い。
【0037】転移反応において加えたアルカノールアミ
ンの過剰分が残留するのを嫌う場合は、反応終了後、減
圧でアルカノールアミンを除去することも可能である。
但しこの場合は、モノエタノールアミンやジグリコール
アミンなどの低沸点のアルカノールアミンを用いた場合
に限られる。しかし、指定した範囲のアルカノールアミ
ン添加量であれば、通常は最終製品のポリオキシエチレ
ン脂肪酸アミド中に残留するアルカノールアミンの含量
は少なく、製品の性能・安定性に影響を与えることはな
いので、除去の操作は必要としない。
【0038】本出願における第2の発明は、アミドエス
テルを実質的に含有しないポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド型界面活性剤を含有する洗浄剤組成物に関するもの
であり、さらに詳しくは、アミドエステルを実質的に含
有しない界面活性剤と、アニオン界面活性剤および/ま
たは両性界面活性剤を含有することを特徴とする洗浄剤
組成物に関するものである。
【0039】第2の発明の洗浄剤組成物に用いられるア
ミドエステルを実質的に含有しないポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型界面活性剤の洗浄剤組成物中における含
有量は、0.05〜30重量%、より好ましくは0.1
〜20重量%である。
【0040】第2の発明の洗浄剤組成物における、アミ
ドエステルを実質的に含有しないポリオキシエチレン脂
肪酸アミド型界面活性剤の含有率が、0.05重量%未
満では、その効果が充分でなく、30重量%を超えて配
合しても効果が増大せず好ましくない。
【0041】本発明で得られた、アミドエステルを含ま
ないポリオキシエチレン脂肪酸アミドは、それ単独でも
界面活性を示すが、他のアニオン界面活性剤および/ま
たは両性界面活性剤と組み合わせることにより、その性
能をさらに向上させることができる。従来から用いられ
ているアミドエステルを含んだポリオキシエチレン脂肪
酸アミドを含有する洗浄剤の成分を、本発明で得られた
ポリオキシエチレン脂肪酸アミドに置き換えると、起泡
力・洗浄力が向上し、濁りなどが見られなくなり溶解性
が向上する。
【0042】本発明の洗浄剤組成物に用いられるアニオ
ン界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウム、ラウリ
ン酸トリエタノールアミンなどの脂肪酸石けん、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノ
ールアミンなどラウリル硫酸塩、モノドデシルリン酸ト
リエタノール、ポリオキシエチレンドデシルエーテルリ
ン酸ナトリウム、ジ−(ポリオキシエチレン(6)ヤシ
油脂肪酸アミド)−リン酸ナトリウムなどのリン酸エス
テル類、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイ
ルメチルタウリンナトリウムなどのアシルメチルタウリ
ン塩、ラウロイルイセチオン酸ナトリウムなどのアシル
イセチオン酸塩、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウ
ム、POE(1 〜4)スルホコハク酸ラウリル二ナト
リウム、ポリオキシエチレン(6)ラウリン酸アミドス
ルホコハク酸二ナトリウム、オレイン酸アミドスルホコ
ハク酸二ナトリウムなどのスルホコハク酸型界面活性
剤、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレ
ン(3)ヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウムな
どのアミドエーテル硫酸塩、カルボキシメチルセルロー
スなどのセルロース誘導体、ココイルサルコシンナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイル
サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウ
ム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミンなどの
N−アシルサルコシン塩、ココイル−N−メチル−β−
アラニンナトリウム、ラウロイル−N−メチル−β−ア
ラニンナトリウム、ミリストイル−N−メチル−β−ア
ラニンナトリウム、パルミトイル−N−メチル−β−ア
ラニンナトリウム、ステアロイル−N−メチル−β−ア
ラニンナトリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラ
ニンカリウム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニン
トリエタノールアミンなどのN−アシル−β−アラニン
塩、N−ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、N−ラ
ウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ミ
リストイルアスパラギン酸ナトリウムなどのN−アシル
アスパラギン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリ
ウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミ
ン、N−ココイルグルタミン酸ナトリウム、N−ココイ
ルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシル
グルタミン酸塩、N−2−ヒドロキシエチル−N−2−
ラウリン酸アミドエチルグリシン、N−2−ヒドロキシ
エチル−N−2−ヤシ油脂肪酸アミドエチルグリシン、
N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ラウリン酸アミド
エチル−β−アラニン、N−2−ヒドロキシエチル−N
−2−ヤシ油脂肪酸アミドエチル−β−アラニン、N−
カルボキシメチル−N−{2−[N’−(2−ヒドロキ
シエチル)ラウリン酸アミド]エチル}グリシン、N−
カルボキシメチル−N−{2−[N’−(2−ヒドロキ
シエチル)ヤシ油脂肪酸アミド]エチル}グリシン、N
−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ラウリン酸ア
ミド]エチル}グリシン、N−{2−[N−(2−ヒド
ロキシエチル)ヤシ油脂肪酸アミド]エチル}グリシン
などのアミドカルボン酸型界面活性剤などが挙げられ
る。
【0043】本発明の洗浄剤組成物に用いられる両性界
面活性剤としては、ラウリルベタインなどのアルキルベ
タイン型両性界面活性剤、ラウロイルアミドプロピルベ
タインなどのアミドベタイン型両性界面活性剤、2−ア
ルキル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイ
ン、および2−アルキル−N−カルボキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインなどのイミダゾリン型両性界面活性
剤、アルキルスルホベタイン型両性界面活性剤、ヤシ油
脂肪酸アミドジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイ
ンなどのアミドスルホベタイン型両性界面活性剤などを
用いることができる。
【0044】本発明の洗浄剤組成物中における、アミド
エステルを実質的に含有しないポリオキシエチレン脂肪
酸アミド型界面活性剤と、アニオン界面活性剤および/
または両性界面活性剤との配合比は重量比で20:1〜
1:20であることが好ましく、各成分の合計含有率は
0.1重量%以上であることが好ましい。アミドエステ
ルを実質的に含有しないポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド型界面活性剤と、アニオン界面活性剤および/または
両性界面活性剤との配合比が上記の範囲外では起泡力・
洗浄力が十分でなく、また各成分の合計含有量が0.1
重量%未満では、その効果が充分でない。
【0045】また、本発明の洗浄剤組成物においては次
の追加成分を必要に応じて用いることができる。追加成
分としては、例えばヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ラウリン酸ジエタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノー
ルアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリ
ン酸モノエタノールアミドなどの脂肪酸モノエタノール
アミド、ヤシ油脂肪酸ジグリコールアミド、ラウリン酸
ジグリコールアミドなどの脂肪酸ジグリコールアミド、
ラウリン酸イソプロパノールアミドなどの脂肪酸イソプ
ロパノールアミド、脂肪酸エステル、ラウリルジメチル
アミンオキサイドなどのアルキルアミンオキサイド、P
OE 高級アルコールエーテル、POEアルキルフェニ
ルエーテル、デシルグルコシドなどのアルキルグルコシ
ドなどの非イオン界面活性剤、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどの第4
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、カチオン化ポ
リマーおよびカチオン化グアーガムなどを挙げることが
できる。
【0046】また、次の追加成分も必要に応じて用いる
こともできる。これらの追加成分としては、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ソルビトールなどの多価アルコール類、メチルポリ
シロキサン、オキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サンなどのシリコーン類、ジンクピリチオン、ピロクト
ンオラミンなどのフケ取り剤、ヒアルロン酸、コラーゲ
ン、エラスチンコンドロイチン硫酸、デルマタン酸、フ
ィブロネクチン、セラミド類、キチン、キトサン等の水
溶性高分子物質、アロエエキス、胎盤抽出エキスなどの
細胞賦活剤、アラントイン、グリチルリチン酸塩などの
消炎剤、エデト酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸
塩、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸などのキレート
剤、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒド
ロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸塩、2,4,4’−トリ
クロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,
4,4’−トリクロロカルバニト、塩化ベンザルコニウ
ム、ヒノキチオール、レゾルシンなどの防腐剤、殺菌
剤、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸などの酸
化防止剤、香料および色素などを挙げることができる。
【0047】本発明の洗浄剤をシャンプーとして用いる
場合の形状は液状またはペースト(ゲル)状で、外観は
透明またはパール、乳濁状を呈しているのが一般的であ
るが、これに限定されるものではない。本発明の洗浄剤
を製造するには、当業者間で一般的に行われている配合
方法を用いればよい。
【0048】また、用途も任意であるが、代表的なもの
として、台所洗剤、硬質表面洗浄剤、洗顔剤、クレンジ
ングフォーム、シャンプー、ボディシャンプーなどの洗
浄剤が挙げられる。
【0049】
【作用】本発明の、アミドエステルを実質的に含まない
ポリオキシエチレン脂肪酸アミドが起泡力、洗浄力に優
れ、皮膚や毛髪に対する刺激が少なく、かつ溶解性に優
れている理由は、本発明の界面活性剤の製造に際し、以
下のようにアミドエステルが転移反応を起こすためであ
る。
【0050】すなわち、エチレンオキサイド付加反応で
副生したアミドエステルにアルカノールアミンを反応さ
せると、化20の反応式に示すように、アミドエステル
のエステル基側のアシル基が、アルカノールアミンのア
ミノ基に転移する反応が起こる。
【0051】
【化20】
【0052】(ただし、式中、R、n、mは前記定義と
同じ) この転移反応によって、アミドエステルはほぼ定量的に
ポリオキシエチレン脂肪酸アミドに変換される。
【0053】アミドエステルを分解させるだけであれ
ば、低濃度のアルカリ水で処理することにより、アミド
エステルのエステル基のみを加水分解させ、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミドと脂肪酸石けんに分解することも
可能である。しかし、この方法では、刺激のある脂肪酸
石けんが生成してしまう問題がある。また、エチレンオ
キサイド付加で副生したアミドエステル全量が、ポリオ
キシエチレン脂肪酸アミドに変換されることはないの
で、効率的でない。
【0054】本発明によれば、余分な脂肪酸石けんは生
成せず、副生したアミドエステルをそのまま再びポリオ
キシエチレン脂肪酸アミドに変換することができること
から、副生成物であるアミドエステルを有効に利用でき
る。
【0055】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
【0056】
【実施例】
比較例1 ラウリン酸メチル214gにモノエタノールアミンアミ
ン61g およびナトリウムメトキシド0.5gを加
え、生成するメタノールを減圧下留去しながら加熱攪拌
し(20mmHg、90℃、1時間)、ラウリン酸モノ
エタノールアミド244gを得た。これに、エチレンオ
キサイド89gを加え、オートクレーブ中で、150
℃、1時間反応してポリオキシエチレン(3)ラウリン
酸アミド333gを得た。
【0057】このもののアミドエステル含量を測定する
ため1H−NMR分析を行った。すなわち、アミドエス
テルの−CH2−OCO−Rのメチレン基はTMSを内
部標準とした場合、δ4.2ppmに3重線となって特
徴的に観測されるので、他のシグナルとは容易に区別さ
れる。δ0.88ppmのCH3基の積分値とδ4.2
ppmのシグナルの積分値から、アミドエステル含量は
容易に算出できる。また、IR分析によっても分析可能
であるが、定量には向かない。ただ、アミドエステルが
存在しているかいないかの判断を付けるには好適であ
る。すなわち、1730cm-1のアミドエステルのエス
テル基のC=O伸縮の吸収があるかないかで、アミドエ
ステルの有無がわかる。
【0058】以下に1H−NMRの分析結果とアミドエ
ステル含量を示す。1 H−NMR(250MHz、CDCl3、内部標準TM
S) δ0.88ppm(t、CH3)のシグナルを3Hとし
て各シグナルを積分 δ4.22ppm(t、0.13H、−C2 −OCO
−C1123) アミドエステル含量:7.0モル% NMRシグナルの積分値からアミドエステル含量は下記
の計算式で求めた。
【0059】
【数1】
【0060】比較例2 ヤシ油脂肪酸(C6〜C22)を常法によりメチルエステ
ル化したヤシ油脂肪酸メチル119gに、モノエタノー
ルアミン31gおよびナトリウムメトキシド0.3gを
加え、減圧下メタノールを留去しながら加熱攪拌し(2
0mmHg,100℃,2時間)、ヤシ油脂肪酸モノエ
タノールアミドを合成した。これに、エチレンオキサイ
ド44gを加え、オートクレーブ中で130℃、2時間
反応させて、ポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂肪酸ア
ミドを得た。このものの1H−NMR分析(250MH
z、CDCl3)を行いアミドエステル含量を算出した
ところ、アミドエステルを5.0モル%含んでいた。
【0061】比較例3 比較例1の反応条件において、エチレンオキサイド付加
反応の温度を変えて、エチレンオキサイド付加反応に要
した時間とアミドエステル含有量に及ぼす影響を調べ
た。結果を表1に示した。
【0062】
【表1】
【0063】表1の結果から、エチレンオキサイド付加
温度が高いほどエチレンオキサイド付加反応時間は短く
なるが、アミドエステル含量は高くなることがわかる。
また、反応温度を低くしても、少量のアミドエステルが
生成してしまうことがわかる。エチレンオキサイド付加
の原料であるラウリン酸モノエタノールアミドの融点は
78℃であるので、90℃より低い温度でのエチレンオ
キサイド付加は困難である。したがって、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミド型界面活性剤の製造に置いて、エチ
レンオキサイド付加反応を行なうかぎり、アミドエステ
ルの生成は避けられないことがわかる。
【0064】実施例1 比較例1で得られた、アミドエステルを含むポリオキシ
エチレン(3)ラウリン酸アミド333gに、アミドエ
ステルに対し1.0倍モルに相当するモノエタノールア
ミン4.3g(0.07mol)を加え、80℃で1時
間加熱攪拌して、アミドエステルの転移反応を行なっ
た。反応後の1H−NMR分析で、δ4.22ppmの
シグナルは観測されなかったことから、アミドエステル
は完全に消失していた。また、モノエタノールアミン由
来のシグナルも観測されなかった。さらに、IR分析で
も、アミドエステルに由来する1730cm-1の吸収は
認められなかった。得られた、アミドエステルを含まな
いポリオキシエチレン(3)ラウリン酸アミドは白色固
体であった(収量337g)。このもののアミン価は5
であった。以下に1H−NMRとIR分析の結果を示
す。
【0065】1 H−NMR分析(250MHz,CDCl3) δ0.88ppm (t,3H,C3 ) δ1.26ppm (br,16H,−C2 −) δ1.62ppm (m,2H,−CH2−C2 −CO
−) δ1.89ppm (br,1H,−O) δ2.18ppm (t,2H,−C2 −CONH−) δ3.47ppm (q,2H,−C2 −NHCO−) δ3.66ppm (m,10H,−OC2 2
−) δ6.07ppm (br,1H,−N−) IR分析(KBr錠剤) 3284cm-1(NH伸縮、OH伸縮) 1634cm-1(アミドI) 1564cm-1(アミドII) 1138cm-1(C−O−C伸縮)。
【0066】実施例2 比較例2で得られたポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂
肪酸アミドに、アミドエステルの1.2倍モルに相当す
るモノエタノールアミン3.7g(0.06mol)を
加え、50℃で2時間加熱攪拌し、アミドエステルを分
解した。
【0067】1H−NMR分 析およびIR分析より、得
られたポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂肪酸アミド中
にはアミドエステルは残っていなかった。
【0068】実施例3 比較例1で得られたポリオキシエチレン(3)ラウリン
酸アミドに、アミドエステルの2.0倍モルに相当する
トリグリコールアミン(2−[2−(2−アミノエトキ
シ)−エトキシ]−エタノール)21g(0.14mo
l)を加え、50℃で2時間加熱攪拌し、アミドエステ
ルを分解した。1H−NMR分析およびIR分析より、
得られたポリオキシエチレン(3)ラウリン酸アミド中
にはアミドエステルは残っていなかった。
【0069】実施例4 ステアリン酸メチル299gにモノエタノールアミンア
ミン61gおよびナトリウムメトキシド0.5gを加
え、生成するメタノールを減圧下留去しながら加熱攪拌
し(20mmHg、110℃、1時間)、ステアリン酸
モノエタノールアミド328gを得た。これに、エチレ
ンオキサイド441gを加え、オートクレーブ中で、1
50℃、1時間反応してポリオキシエチレン(11)ス
テアリン酸アミド769gを得た。1H−NMR分析よ
り、このもののアミドエステル含量は10.4モル%で
あった。
【0070】得られたポリオキシエチレン(11)ステ
アリン酸アミドに、アミドエステルに対し2.0倍モル
に相当するジグリコールアミン(2−(2−アミノエト
キシ)−エタノール)21g(0.21mol)を加
え、50℃で2時間加熱攪拌し、アミドエステルを分解
した。1H−NMR分析およびIR分析より、得られた
ポリオキシエチレン(11)ステアリン酸アミド中には
アミドエステルは残っていなかった。
【0071】比較例4 比較例1で得られた、ポリオキシエチレン(3)ラウリ
ン酸アミド108gに1重量%の水酸化ナトリウム水溶
液150mlを加え、50℃で3時間加熱攪拌し、アミ
ドエステルを加水分解した。この後、減圧で水を除去し
てアミドエステルを含まないポリオキシエチレン(3)
ラウリン酸アミドを得た。HPLC分析より、このポリ
オキシエチレン(3)ラウリン酸アミドにはラウリン酸
が4重量%含まれていた。
【0072】実施例5〜10、比較例5〜10 実施例1、2および比較例1、2、4で得られたポリオ
キシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を、表2に示す
ように配合して洗浄剤を調製した。得られた洗浄剤を下
記の起泡力、洗浄力試験、透視度試験およびタンパク質
変性試験に供した。これらの試験方法は次の方法で行っ
た。
【0073】1)起泡力試験 活性剤純分が0.2%となるように洗浄剤を蒸留水で希
釈し、JIS 規格K3362記載の方法に従って起泡力を測定
した。評価の基準を次のように設定した。
【0074】◎…泡立ちが極めて良好、起泡力200m
以上 ○…泡立ちが良好、起泡力170mm以上、200mm
未満 △…泡立ちが普通、起泡力130mm以上、170mm
未満 ×…泡立ちが不良、起泡力130mm未満 2)洗浄力試験 牛脂に指示薬としてSudan IIIを0.1%添加
し、この5%を磁製の皿(直径25cm)に塗布したも
のを、10重量%の洗浄溶液30gをしみ込ませたスポ
ンジでこすり洗いし、もはや皿より牛脂が洗浄できなく
なるまでに洗浄された皿の枚数をもって洗浄力とした。
【0075】3)透視度試験 良く振り混ぜた10重量%の洗浄剤組成物にエタノール
を10%(v/v)になるように加え、二重十字を付し
た標識板を入れたシリンダー型透視度計(高さ30c
m)に満たし、上部から底部を透視し、標識板の二重十
字が初めて明らかに識別できるまで下口から試料を速や
かに流出させたときの水面の目盛を読み取った。以上の
操作を3回繰り返し、水面の目盛の平均値を求め、10
mmを透視度1度とした。
【0076】評価の基準を次のように設定した。 ◎…濁りなく、透明。透視度30度以上 ○…やや濁りあり。透視度25度以上、30度未満 △…濁りあり、半透明。透視度20度以上、25度未満 ×…濁っていて不透明。透視度20度未満。
【0077】4)タンパク質変性率試験 水系ゲル濾過高速液体クロマトグラフィーを使用し、卵
白アルブミンpH7緩衝溶液に、試料濃度1%になるよ
うに試料を加えた場合の卵白アルブミン変性率を220
nmの吸収ピークを用いて測定した。
【0078】
【数2】
【0079】評価の基準を次のように設定した。 ◎ 卵白アルブミン変性率 30%未満 ○ 卵白アルブミン変性率 30〜59% △ 卵白アルブミン変性率 60〜79% × 卵白アルブミン変性率 80% 以上 試験結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】表2の結果から明らかなように、本発明の
アミドエステルを実質的に含まないポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型界面活性剤を配合した実施例5〜10の
洗浄剤は、起泡力、洗浄力に優れかつ皮膚刺激性も低
く、相溶性に優れていた。一方、従来のアミドエステル
を含むポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を
配合した比較例5〜10の洗浄剤は、起泡力、洗浄力、
皮膚刺激性、相溶性の点でやや劣っていた。
【0082】実施例11 下記組成の透明シャンプーを調製し、実施例1と同一の
試験に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例1の化合物) 4.0 ・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン ナトリウム(30%) 13.3 ・ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリルエーテル硫酸 ナトリウム(25%) 24.0 ・ポリオキシエチレン(5)ラウリン酸アミドスルホ コハク酸二ナトリウム(30%) 26.7 ・POEメチルグルコシドジオレエート(120E.O.) 1.0 ・カチオン化セルロース 0.1 ・メチルパラベン 0.2 ・クエン酸 pHを6.5に調整する量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0083】実施例12 下記組成のボディシャンプーを調製し、実施例1と同一
の試験に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例2の化合物) 4.0 ・ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(30%) 26.7 ・ラウリン酸 7.0 ・ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン ナトリウム(30%) 16.7 ・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.5 ・エチレングリコールジステアレート 1.5 ・メチルパラベン 0.2 ・色素・香料 適量 ・カセイカリ pHを8.0に調整する量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0084】実施例13 下記組成のパール状シャンプーを調製し、実施例1と同
一の試験に供した。 成分 重量% ・N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ヤシ油脂肪酸アミド エチルグリシン(30%) 15.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例3の化合物) 5.0 ・N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸のトリエタノール アミンのモノ塩(30%) 5.0 ・ラウロイルメチルタウリンナトリウム(30%) 5.0 ・ラウリン酸ジエタノールアミド 2.0 ・ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.5 ・ヒアルロン酸ナトリウム 0.5 ・カセイソーダ pHを6.0にする量 ・メチルパラベン 0.1 ・香料 適量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0085】実施例14 下記組成の透明フケ取りシャンプーを調製し、実施例1
と同一の試験に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン(4)ラウリン酸アミド硫酸ナトリウム (30%) 15.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例1の化合物) 5.0 ・2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ エチルイミダゾリニウムベタイン(30%) 10.0 ・ピロクトンオラミン 0.7 ・ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・クエン酸 pH=7とする量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0086】実施例15 下記組成のゲル状シャンプーを調製し、実施例1と同一
の試験に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例1の化合物) 5.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例2の化合物) 10.0 ・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸 ベタイン(30%) 30.0 ・カルボキシメチルキチン 0.1 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・クエン酸 pH=7とする量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0087】実施例16 下記組成のリンス一体型シャンプーを調製し、実施例1
と同一の試験に供した。 成分 重量% ・ラウリル硫酸ナトリウム 8.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例1の化合物) 2.0 ・ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(30%) 20.0 ・塩化ステアロイルトリメチルアンモニウム 2.0 ・オクタン酸セチル 0.5 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・クエン酸 pH=7とする量 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0088】実施例17 下記組成のボディシャンプーを調製し、実施例1と同一
の試験に供した。 成分 重量% ・2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル イミダゾリニウムベタイン(30%) 20.0 ・ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテルスルホコハク酸 二ナトリウム(30%) 10.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例3の化合物) 5.0 ・ラウリルジメチルアミンオキサイド 3.0 ・ラウリン酸トリエタノールアミン 7.0 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0089】実施例18 下記組成のシャンプーを調製し、実施例1と同一の試験
に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例2の化合物) 5.0 ・C14−αオレフィンスルホン酸ナトリウム 5.0 ・オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (20%変性:ポリオキシエチレン基20重量%) 1.0 ・ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0090】実施例19 下記組成のシャンプーを調製し、実施例1と同一の試験
に供した。 成分 重量% ・デシルグルコシド(1.7) 5.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例1の化合物) 5.0 ・ココイルイセチオン酸ナトリウム 5.0 ・ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0091】実施例20 下記組成のシャンプーを調製し、実施例1と同一の試験
に供した。 成分 重量% ・ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0 ・ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(実施例4の化合物) 11.0 ・モノラウリルリン酸一ナトリウム 4.0 ・ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0 ・メチルパラベン 0.1 ・EDTA 0.1 ・水 残部 試験結果を表3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】表3の結果から明らかなように、本発明の
アミドエステルを実質的に含まないポリオキシエチレン
脂肪酸アミド型界面活性剤を配合した実施例11〜20
の洗浄剤は、起泡力、洗浄力に優れかつ皮膚刺激性も低
く、相溶性に優れていた。
【0094】
【発明の効果】本発明のアミドエステルを実質的に含ま
ないポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤によ
り、起泡力・洗浄力に優れ、しかも皮膚や毛髪に対する
刺激が少なく、さらに溶解性に優れた洗浄剤組成物を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 保 埼玉県川越市大字新宿582−3 川研ファ インケミカル株式会社初雁寮 (72)発明者 薄羽 恭謙 東京都葛飾区亀有3丁目39番8号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、RCOは炭素原子数6〜22の直鎖もしくは分
    岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸残基を表す)で示され
    る脂肪酸モノエタノールアミドにエチレンオキサイドを
    付加させて得られる一般式(2) 【化2】 (式中、RCOは前記定義に同じ、nは1以上の整数を
    表す)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界
    面活性剤において、該ポリオキシエチレン脂肪酸アミド
    型界面活性剤中に含まれる一般式(3) 【化3】 (式中、RCOおよびnは前記定義に同じである)で示
    されるアミドエステルに対して、0.8〜10倍モルの
    一般式(4) 【化4】 (式中、mは1以上の整数を表す)で示されるアルカノ
    ールアミンを反応させて、前記一般式(3)のアミドエ
    ステルを、前記一般式(2)および一般式(5) 【化5】 (式中、RCOおよびmは、前記定義に同じ)で示され
    るポリオキシエチレン脂肪酸アミドに転移させてなるこ
    とを特徴とする前記一般式(3)のアミドエステルを実
    質的に含有しない一般式(2) 【化6】 (式中、RCOおよびnは前記定義に同じ)で表される
    ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化7】 (式中、RCOは炭素原子数6〜22の直鎖もしくは分
    岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸残基を表す)で示され
    る脂肪酸モノエタノールアミドにエチレンオキサイドを
    付加させて得られる一般式(2) 【化8】 (式中、RCOは前記定義に同じ、nは1以上の整数を
    表す)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界
    面活性剤において、該ポリオキシエチレン脂肪酸アミド
    型界面活性剤中に含まれる一般式(3) 【化9】 (式中、RCOおよびnは前記定義に同じである)で示
    されるアミドエステルに対して、0.8〜10倍モルの
    一般式(4) 【化10】 (式中、mは1以上の整数を表す)で示されるアルカノ
    ールアミンを反応させて、前記一般式(3)のアミドエ
    ステルを、前記一般式(2)および一般式(5) 【化11】 (式中、RCOおよびmは、前記定義に同じ)で示され
    るポリオキシエチレン脂肪酸アミドに転移させてなる前
    記一般式(3)のアミドエステルを実質的に含有しない
    一般式(2) 【化12】 (式中、RCOおよびnは前記定義に同じ)で表される
    ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を含有す
    ることを特徴とする洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2において、一般式(3)のアミ
    ドエステルを実質的に含有しない一般式(2)のポリオ
    キシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤と、アニオン界
    面活性剤および/または両性界面活性剤を含有すること
    を特徴とする洗浄剤組成物。
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