JPH07102155A - 成形用樹脂組成物およびそれを用いた着色成形体 - Google Patents

成形用樹脂組成物およびそれを用いた着色成形体

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JPH07102155A
JPH07102155A JP25322693A JP25322693A JPH07102155A JP H07102155 A JPH07102155 A JP H07102155A JP 25322693 A JP25322693 A JP 25322693A JP 25322693 A JP25322693 A JP 25322693A JP H07102155 A JPH07102155 A JP H07102155A
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thermoplastic resin
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    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition
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    • B29B9/00Making granules
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    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色剤としてマスターバッチを配合した組成
物であって、均一に着色された成形体を製造するのに好
適な成形用樹脂組成物、およびこの成形用樹脂組成物を
成形して得られる均一着色成形体を提供する。 【構成】 ペレット状の熱可塑性樹脂(a)に、熱可塑
性樹脂(a)と染料または顔料とを溶融混練して得られ
たペレット状のマスターバッチ着色剤(b)を配合して
なる樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂(a)の平
均ペレット重量(mg/個)をWa、前記マスターバッ
チ着色剤(b)の平均ペレット重量(mg/個)をWb
とするとき、WbとWaとの比が0.45〜0.95の
範囲であることを特徴とする成形用樹脂組成物、および
この樹脂組成物を成形して得られた着色成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用樹脂組成物(第
1発明)、およびこの樹脂組成物を成形して得られる着
色成形体(第2発明)に関する。さらに詳しくは、均一
に着色された成形体を製造するのに好適な成形用樹脂組
成物、およびこの樹脂組成物を成形材料として、射出成
形法、ブロー成形法、押出成形法等により成形して得ら
れる均一着色成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】着色されたプラスチック成形体は、美
観、装飾効果に優れるほか、飲料・食品包装に供される
容器における内容物の変質防止、その他の各種成形体に
おける識別、色分け表示効果等、無着色の成形体に対し
種々の利点を有する。特に、果汁飲料、炭酸飲料および
ミネラルウォーター等の飲料類、日本酒および焼酎等の
酒類、液体調味料、食用油等を充填するボトル等の容器
においては、紫外線等を遮断し、内容物の変質や劣化を
抑制または防止できることから、近年ますます着色容器
が多用される傾向にある。このような用途のプラスチッ
ク製容器としては、ポリエチレンテレフタレートで代表
されるポリエステル樹脂製のもの、ポリアミド樹脂製の
もの等が知られており、ポリカーボネート樹脂製のもの
も有望視されている。
【0003】一般的に、着色プラスチック成形体は、樹
脂を最終濃度に着色した着色ペレットや無着色樹脂のペ
レットに着色剤を配合した樹脂組成物より製造され、上
記の着色剤としては、染料または顔料(以下、「色材」
という。)を固体分散剤を用いて無着色樹脂中に分散さ
せたドライカラー、色材を液体分散剤を用いて無着色樹
脂中に分散させたペーストカラー、色材を高沸点液状分
散剤を用いて無着色樹脂中に分散させたリキッドカラ
ー、および色材を無着色樹脂中に最終濃度の数十倍の高
濃度に分散させたマスターバッチが知られている。着色
剤としてのマスターバッチ(以下、「MB」と略記する
こともある。)は、無着色樹脂中への分配性が比較的良
好であり、また配合時の取扱いが容易であることから、
従来よりドライカラー等からの転換が進められ現在最も
多く使用されている着色剤である。
【0004】しかしながら、着色剤としてMBを用いる
場合においても、MBの無着色樹脂中への分配性は必ず
しも満足できるものとはいえず、分配不良に伴う成形体
での着色むら発生を避けることはできなかった。即ち、
着色剤としてペレット状のMBを用いる従来法において
は、通常MBのペレットサイズを無着色樹脂のペレット
サイズに一致させることを基本とし、その上での分配不
良の改善については、MBの使用量の変更、ペレットの
帯電防止などにより対処されてきたが、依然着色むら発
生の問題は解決されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題を解決しようとするものであり、着色剤として
MBを配合した樹脂組成物であって、均一に着色された
成形体を製造するのに好適な成形用樹脂組成物、および
この成形用樹脂組成物を成形して得られる均一着色成形
体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、意外なことに、着色剤
としてペレット状のMBを用いた成形用樹脂組成物にお
いては、MBの平均ペレット重量(Wb)を無着色樹脂
の平均ペレット重量(Wa)よりも小とし、両者の比が
特定の範囲であるものにより、上記の目的が効果的に達
成できることを見い出し、本発明を完成したものであ
る。
【0007】しかして、本発明の要旨とするところは、
ペレット状の熱可塑性樹脂(a)に、熱可塑性樹脂
(a)と染料または顔料とを溶融混練して得られたペレ
ット状のマスターバッチ着色剤(b)を配合してなる樹
脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂(a)の平均ペレ
ット重量(mg/個)をWa、前記マスターバッチ着色
剤(b)の平均ペレット重量(mg/個)をWbとする
とき、WbとWaとの比(Wb/Wa)が0.45〜
0.95の範囲にあることを特徴とする成形用樹脂組成
物(第1発明)、およびこの成形用樹脂組成物を成形し
て得られた着色成形体(第2発明)に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る成形用樹脂組成物は、ペレット状の前記熱可塑性樹
脂(a)に、熱可塑性樹脂(a)と色材(染料または顔
料)とを溶融混練して得られたペレット状のマスターバ
ッチ着色剤(b)を配合してなる樹脂組成物である。
【0009】本発明における熱可塑性樹脂(a)は、射
出成形、ブロー成形、押出し成形等に使用可能なもので
あれば特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、各種のスチレ
ン系樹脂、高ニトリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂
等から任意に選ぶことができる。
【0010】そして、上記熱可塑性樹脂(a)は、これ
を用いた樹脂組成物より得る成形体がボトル等の飲食品
用容器である場合には、透明性、気体遮断性、機械的強
度、ならびに成形加工性等を総合すると、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、またはポリアミド樹脂の
中から選ばれるのが好ましく、一般的には、これらのう
ちの一種を単独で使用するのがよい。上記の観点から最
も好ましいのものは、ポリエチレンテレフタレート(以
下、「PET」という。)に代表されるポリエステル樹
脂である。
【0011】ポリエステル樹脂は、射出成形、ブロー成
形、押出し成形等に使用可能なものであれば特に限定さ
れない。好ましいポリエステル樹脂としては、テレフタ
ル酸とエチレングリコールとの重縮合反応によって得ら
れるPET、テレフタル酸とブチレングリコールとの重
縮合反応によって得られるポリブチレンテレフタレート
(以下、「PBT」という。)をはじめ、このほか上記
テレフタル酸成分の一部を、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソ
フタル酸等の脂環式ジカルボン酸;アジピン酸、セバチ
ン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸;p−β−
ヒドロキシエトキシ安息香酸等の二官能性カルボン酸の
一種以上で、および/または、上記エチレングリコール
成分の一部を、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレング
リコール、1,1−シクロヘキサンジメチロール、1,
4−シクロヘキサンジメチロール、2,2−ビス(4’
−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸
等のグリコール、およびこれらの機能的誘導体の多官能
化合物の一種以上で、各々15モル%以内好ましくは5
モル%以内の範囲において置換した共重合体が挙げられ
る。また、これらの2種もしくはそれ以上を混合したも
のであってもよい。そして、このようなポリエステル樹
脂は、その固有粘度が0.5〜1.5の範囲、好ましく
は0.6〜1.0の範囲であるものが好適である。
【0012】ポリカーボネート樹脂は、射出成形、ブロ
ー成形、押出し成形等に使用可能なものであれば特に限
定されない。好ましいポリカーボネート樹脂としては、
種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反
応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化
合物とジフェニルカーボネート等の炭酸エステルとを反
応させるエステル交換法によつて得られる共重合体等を
挙げることができ、このような共重合体の代表例として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
[ビスフェノールA]から製造されるポリカーボネート
樹脂がある。
【0013】前記ジヒドロキシジアリール化合物として
は、ビスフェノールAのほかに、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカ
ン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロア
ルカン類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフ
ェニルエーテル等のジヒドロキシジアリールエーテル
類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニ
ルスルフィド等のジヒドロキシアリールスルフィド類;
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルス
ルホキシド等のジヒドロキシアリールスルホキシド類;
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’
−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホ
ン等のジヒドロキシアリールスルホン類;等が挙げられ
る。そして、このようなポリカーボネート樹脂の好まし
い平均分子量は、樹脂の種類にもよるが、ビスフェノー
ルA系ポリカーボネート樹脂にあっては12000〜5
0000の範囲である。
【0014】ポリアミド樹脂は、射出成形、ブロー成
形、押出し成形等に使用可能なものであれば特に限定さ
れない。好ましいポリアミド樹脂としては、3員環以上
のラクタム類の開環重合物、ω−アミノ酸の重縮合物、
およびジアミンと二塩基酸よりなるナイロン塩の重縮合
物を挙げることができる。上記ラクタム類の例として
は、ε−カプロラクタム、ω−カプリルラクタム、ω−
エナントラクタム、ω−ラウロラクタム、α−ピロリド
ン、α−ピペリドン等が挙げられ;ω−アミノ酸の例と
しては、ω−アミノヘプタン酸、ω−アミノウンデカン
酸等が挙げられ;また、上記ナイロン塩を構成するジア
ミンの例としては、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチ
レンジアミン、メタキシリレンジアミン等が挙げられ、
二塩基酸の例としては、アジピン酸、セバシン酸、ドデ
カン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、グルタール酸
等が挙げられる。上記ポリアミド樹脂は、単独重合体
(ホモポリマー)、共重合体(コポリマー)のいずれで
あってもよく、代表的にはナイロン4、6、7、8、1
1、12、66、69、610、611、612、6
T、6I、6/66、6/12、6/6T、6I/6T
等を挙げることができる。これらの中では、柔軟性、強
度の点からナイロン6/66、6/6T、6I/6T等
の共重合体が好ましい。そして、このようなポリアミド
樹脂は、98%濃硫酸を溶媒とし、25℃にて測定した
相対粘度が3〜5の範囲であるものが特に好ましい。
【0015】本発明に係る成形用樹脂組成物は、これを
構成する1成分として、ペレット状に成形された前記熱
可塑性樹脂(a)を用いるが、ペレット化する際に、必
要に応じ酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃化剤、易滑剤
等の各種添加剤を適宜含有させたものであってもよい。
そして、熱可塑性樹脂(a)からなるペレットの形状は
円柱状、楕円柱状、または角柱状等のいずれであっても
よいが、直径が2〜4mm程度、長さが2.5〜4mm
程度の円柱状のもの、または長径および短径が2〜4m
m程度、長さが2.5〜4mm程度の楕円柱状のもので
あって、平均ペレット重量が10〜50mg程度のもの
の中から選択するのが流動性の点から好ましい。このよ
うなペレットは、ストランドカット方式等により製造す
ることができ、ペレットのサイズ分布も通常の樹脂ペレ
ット製造に従って得られる程度のもので何等問題はな
い。
【0016】本発明に係る成形用樹脂組成物は、これを
構成する他の1成分として、ペレット状に成形されたマ
スターバッチ着色剤(b)を用いる。本発明においてマ
スターバッチ着色剤(b)とは、熱可塑性樹脂(a)と
色材(染料または顔料)とを色濃度が最終的に得ようと
する成形体の色濃度の通常は60倍未満、好ましくは2
0〜50倍の範囲となるように溶融混練して得られる、
実質的に均一な組成物をいう。なお、前記の熱可塑性樹
脂(a)と、上記のマスターバッチ着色剤(b)の調製
に使用される熱可塑性樹脂(a)とは、同種の樹脂であ
るのが一般的であるが、両者が良好な相溶性を有する限
り必ずしも同種の樹脂である必要はない。一方の熱可塑
性樹脂(a)がPETである場合においては、マスター
バッチ着色剤(b)の調製には熱可塑性樹脂(a)とし
てPETとPBTとの混合物も好適に使用することがで
きる。
【0017】マスターバッチ着色剤(b)の製造に用い
る色材は、樹脂の着色に通常に用いられる各種の染料ま
たは顔料(有機顔料、無機顔料)の中から、着色剤製造
時の分散性、着色剤自体の分配性、耐候性、熱安定性お
よび衛生性等を勘案して適宜選択すればよいが、特に樹
脂組成物を成形して得る成形体がボトル等の飲食品用容
器である場合には、食品衛生法等の各種の規制に適合し
衛生上問題のないものから選択される。最終的な成形体
がボトル等の飲食品用容器である場合の好ましい色材の
例としては、フタロシアニンブルー(Pigment Green 1
5)、モノアゾ系イエロー(Pigment Yellow 151)、ア
ンスラキノン系イエロー(Pigment Yellow147)、およ
びこれらの混合物等が挙げられる。
【0018】このマスターバッチ着色剤(b)も、スト
ランドカット方式等により製造することができ、ペレッ
ト化する際に、必要に応じ酸化防止剤、紫外線吸収剤、
難燃化剤、易滑剤等の各種添加剤を適宜含有させたもの
であってもよい。また、ペレットのサイズ分布も、通常
のマスターバッチ着色剤ペレット製造に従って得られる
程度のもので何等問題はない。そして、マスターバッチ
着色剤(b)からなるペレットの形状は、熱可塑性樹脂
(a)からなるペレットと同様、円柱状、楕円柱状、ま
たは角柱状等のいずれであってもよいが、分配性の観点
から熱可塑性樹脂(a)のそれと同種であるのが好まし
い。
【0019】本発明に係る成形用樹脂組成物は、前記の
ペレット状の熱可塑性樹脂(a)の平均ペレット重量
(mg/個)をWa、上記のペレット状のマスターバッ
チ着色剤(b)の平均ペレット重量(mg/個)をWb
とするとき、WbとWaとの比、即ちWb/Waが0.
45〜0.95の範囲であることを必須の要件とし、こ
の点に大きな特徴を有する。上記Wb/Waの好ましい
範囲は0.50〜0.80の範囲である。なお、通常の
樹脂ペレットまたはマスターバッチ着色剤ペレット製造
に従う場合には、ペレット中に微量混入する切り粉等の
微粒子は篩により除去される。また、本発明において
は、ペレットに同伴、残留する微粒子は、上記両平均ペ
レット重量(WaとWb)の算出対象から除外されるも
のとする。
【0020】上記WbとWaとの比が0.45〜0.9
5の範囲である樹脂組成物は、マスターバッチ着色剤
(b)の熱可塑性樹脂(a)中への分配性が顕著に優
れ、この関係を満足する樹脂組成物からは、これを成形
材料として、通常の射出成形法、ブロー成形法、もしく
は押出成形法等により成形体を製造したときに、着色む
らのない成形体を効率よく製造できる。逆に、上記Wb
とWaとの比が0.45未満、または0.95を超える
配合物では、このような結果が得られない。
【0021】本発明に係る成形用樹脂組成物は、上記W
bとWaとの比が0.45〜0.95の範囲にあるペレ
ット状の熱可塑性樹脂(a)とペレット状のマスターバ
ッチ着色剤(b)とを、最終的に得ようとする成形体の
色濃度が達成される割合で配合機に仕込み、短時間の混
合操作を行うのみで容易に得ることができる。この成形
用樹脂組成物においては、マスターバッチ着色剤(b)
の分配性が優れているので、両者の配合には特定の配合
機は必要とせず、通常使用されているV型もしくはサイ
コロ型のブレンダー、または強制攪拌型のミキサー等を
使用することができる。なお、この成形用樹脂組成物
は、必要に応じ混合操作の後、乾燥処理されたものであ
ってもよい。
【0022】本発明に係る着色成形体は、上記本発明
(第1発明)に係る成形用樹脂組成物を成形材料とし
て、必要に応じ乾燥した後、通常の射出成形法、ブロー
成形法、もしくは押出成形法等により成形して得られる
着色成形体である。射出成形法により得られる着色成形
体の例としては、各種のOA機器ハウジング、自動車部
品、家電製品部品、産業用機械部品、日用雑貨品等が挙
げられ、ブロー成形法により得られる着色成形体の例と
しては、各種用途のボトル、容器等が挙げられ、また、
押出成形法により得られる着色成形体の例としては、真
空成形法や加圧成形法により成形される各種トレー等の
製造に供されるシート類、押出ブロー、ダイレクトブロ
ー法により得られる各種用途のボトル、ガソリンタン
ク、石油缶等が挙げられる。これらの成形体は、前記第
1発明に係る成形用樹脂組成物を成形機のホッパーに供
給し通常の成形条件に従って成形するのみで、着色むら
のない外観が極めて優れた着色成形体を容易に得ること
ができる。
【0023】
【作用】本発明に係る成形用樹脂組成物は、配合成分で
ある上記のペレット状のマスターバッチ着色剤(b)の
平均ペレット重量Wbと前記のペレット状の熱可塑性樹
脂(a)の平均ペレット重量Waとの比が、0.45〜
0.95という本発明に規定する特定の範囲にあること
により、この配合物においてはマスターバッチ着色剤
(b)の熱可塑性樹脂(a)中への分配性が顕著に優れ
たものとなる。また、この配合樹脂組成物からは、通常
の射出成形法、ブロー成形法、もしくは押出成形法等に
より、着色むらのない成形体を効率よく製造できる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により更
に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
り以下の例に限定されるものではない。なお、以下の例
の記載において「部」は、特に断らない限り全て重量基
準であり、単に「PET」と記載したものは、テレフタ
ル酸とエチレングリコールとの重縮合反応によって得ら
れたブロー成形用PETであって、30℃にてフェノー
ル/テトラクロロエタン(重量比50/50)混合溶媒
中、1g/dlの濃度で測定した固有粘度が0.78で
あるもの(日本ユニペット社製、商品名RT−543)
を意味する。
【0025】また、各々の実施例および比較例において
使用したペレット状のPET、ペレット状のマスターバ
ッチ着色剤は、次のようにして製造したものである。 製造例1(ペレット状のPET):「PET」を原料と
し、常法に基づくコールドカット法(ストランドカット
方式)により、形状が楕円柱状であり、平均ペレット重
量が各々22mg、30mg、および35mgの3種類
のペレットを製造した。平均ペレット重量について同種
のものの製造にあたっては、ペレットサイズが一定とな
るよう条件を設定した。なお、製造した3種類のペレッ
トは、長径および短径が2〜4mmの範囲、長さが2.
5〜4mmの範囲のものである。
【0026】製造例2(ペレット状のマスターバッチ着
色剤):「PET」、色材(フタロシアニンブルー:Pi
gment Green 15 とアンスラキノン系イエロー:Pigmen
t Yellow 147 との混合)および少量の固体分散剤を、
色濃度が最終的に得ようとする成形体の色濃度の40倍
となる割合で混合したものを溶融混練りし、ペレット状
のPETの場合と同様にして、形状が楕円柱状であり、
平均ペレット重量が各々14mg、17mg、24m
g、28mg、および30mgの5種類のペレットを製
造した。これらのペレットの製造に当たっては、前記5
種類のペレットの全てについて溶融混練り条件は一定と
し、ストランドの引き取り速度とカット長さのみを変更
して、ペレットの平均重量を調節した。また、平均ペレ
ット重量について同種のものの製造時には、ペレットサ
イズが一定となるようストランドの引き取り速度とカッ
ト長さを固定した。なお、製造した5種類のペレット
は、長径および短径が2〜4mmの範囲、長さが2.5
〜4mmの範囲にあるものである。
【0027】実施例1:製造例1で得られた平均ペレッ
ト重量が22mgであるPET39部と、製造例2で得
られた平均ペレット重量が14mgであるマスターバッ
チ着色剤1部とを、V型ブレンダーに仕込み通常用いる
条件で約5分間混合した後、真空乾燥器を用いて140
℃にて12時間乾燥して成形用樹脂組成物を得た。
【0028】次に、得られた成形用樹脂組成物を成形材
料として用い、シリンダー型射出成形機(日精ASB機
械社製、ASB−50TH型)を使用して、次の射出条
件により、外径30mmφ、長さ145mm、肉厚4m
mのパリソンを得、このパリソンをブローすることによ
り、軸方向に約2倍、周方向に約3倍、面積倍率で約6
倍に延伸してなる、全長300mm、胴部の外径80m
mφ、胴部の厚さ0.35mm、内容積1500mlの
ボトルを500本成形し、各々について着色むらの有無
を肉眼で観察した。これら500本に関する着色むらの
発生したボトルの割合(以下、「着色むら発生率」とい
う。)を、用いた成形材料の種類、ペレット条件と共に
後記の表1に示し、また前記Wb/Waと着色むら発生
率との関係を図1に示す。
【0029】
【表1】 射出条件: シリンダー温度:280℃ 金型温度 :20℃ 射出保圧時間 :14秒 冷却時間 :8秒 射出圧力 :40〜120kg/cm2
【0030】実施例2〜7、比較例1〜3:実施例1に
おいて、平均ペレット重量が22mgであるPETおよ
び/または平均ペレット重量が14mgであるマスター
バッチ着色剤に代えて、平均ペレット重量が各々表1に
記載されているPETおよびマスターバッチ着色剤を用
いたほかは同例におけると同様にして、9種の成形用樹
脂組成物を得、これらの成形用樹脂組成物を成形材料と
して、同例におけると同様にして全長300mm、胴部
の外径80mmφ、胴部の厚さ0.35mm、内容積1
500mlのボトルを各々500本成形し、各々につい
て着色むらの有無を肉眼で観察し、着色むら発生率を算
出した。得られた結果を、同じく後記の表1および図1
に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表1および図1より、マスターバッチ着色
剤(b)の平均ペレット重量WbとPETの平均ペレッ
ト重量Waとの比が、0.45〜0.95の範囲である
成形用樹脂組成物からは、通常の延伸ブロー成形法によ
り、着色むらのない成形体が98%以上という高効率で
製造できることが明らかである。
【0033】
【発明の効果】本発明は、配合成分である前記のペレッ
ト状の熱可塑性樹脂(a)の平均ペレット重量Waと、
上記のペレット状のマスターバッチ着色剤(b)の平均
ペレット重量Wbとの比が、0.45〜0.95という
特定の範囲である成形用樹脂組成物により、これを通常
の射出成形、ブロー成形、もしくは押出成形等の成形材
料として用い、着色むらのない着色成形体を効率よく製
造できるという優れた効果を奏する。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る実施例および比較例に関
するWb/Waと着色むら発生率との相関図である。図
1において、横軸はマスターバッチ着色剤(b)の平均
ペレット重量WbとPETの平均ペレット重量Waとの
比(Wb/Wa)であり、縦軸は得られた成形体より評
価した着色むら発生率(%)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/00 C08L 69/00 KKH KKJ LPR 77/00 KKQ KKU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペレット状の熱可塑性樹脂(a)に、熱
    可塑性樹脂(a)と染料または顔料とを溶融混練して得
    られたペレット状のマスターバッチ着色剤(b)を配合
    してなる樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂(a)
    の平均ペレット重量(mg/個)をWa、前記マスター
    バッチ着色剤(b)の平均ペレット重量(mg/個)を
    Wbとするとき、WbとWaとの比(Wb/Wa)が
    0.45〜0.95の範囲であることを特徴とする成形
    用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂(a)が、ポリエステル樹
    脂、ポリカーボネート樹脂およびポリアミド樹脂よりな
    る群から選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項1
    記載の成形用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂(a)が、ポリエチレンテ
    レフタレート樹脂であることを特徴とする請求項1もし
    くは請求項2記載の成形用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ペレット状の熱可塑性樹脂(a)に、熱
    可塑性樹脂(a)と染料または顔料とを溶融混練して得
    られたペレット状のマスターバッチ着色剤(b)を配合
    してなる樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂(a)
    の平均ペレット重量(mg/個)をWa、前記マスター
    バッチ着色剤(b)の平均ペレット重量(mg/個)を
    Wbとするとき、WbとWaとの比(Wb/Wa)が
    0.45〜0.95の範囲である成形用樹脂組成物を成
    形して得られたものであることを特徴とする着色成形
    体。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂(a)が、ポリエステル樹
    脂、ポリカーボネート樹脂およびポリアミド樹脂よりな
    る群から選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項4
    記載の着色成形体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂(a)が、ポリエチレンテ
    レフタレート樹脂であることを特徴とする請求項4もし
    くは請求項5記載の着色成形体。
  7. 【請求項7】 着色成形体が、ボトルであることを特徴
    とする請求項4、請求項5もしくは請求項6のいずれか
    に記載の着色成形体。
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