JPH07101575A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH07101575A
JPH07101575A JP5275976A JP27597693A JPH07101575A JP H07101575 A JPH07101575 A JP H07101575A JP 5275976 A JP5275976 A JP 5275976A JP 27597693 A JP27597693 A JP 27597693A JP H07101575 A JPH07101575 A JP H07101575A
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JP
Japan
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sheet
suction
air
sheet feeding
feeding device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5275976A
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English (en)
Inventor
Takanari Kominato
隆成 小湊
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
Shinsuke Unobayashi
伸介 鵜林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのようなサイズのシートでも確実な給送が
可能なエア吸引式のシート給送装置を提供する。 【構成】 積載されたシートSを、エア吸引にて吸着す
るシート吸着面150を有したシート給送装置におい
て、シート吸着面150の、シート給送方向に直交する
方向の幅を、可変としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に電子写真複写機等
の画像形成装置におけるシート給送装置に関し、詳しく
は、エアの吸引力を利用して、シートトレイ上に積載さ
れたシート束からシートを1枚ずつ分離搬送するエア吸
引式のシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(第1の従来例)従来、電子写真複写機等の画像形成装
置におけるシート給送装置は、給送ローラの回転によっ
てシートトレイ上に積載されたシートを下流側に搬送す
る、ローラ式のシート給送装置が一般的である。この従
来のローラ式のシート給送装置は、ローラ表面がゴム等
の弾性体で構成され、かつその性能がローラ表面の摩擦
係数によるところが大きい。従って、摩耗によるローラ
の外形変化,ローラの材質の経時変化,紙粉の付着等に
よるローラ表面の摩擦係数の変化により給送性能が安定
しなかったり、各種の表面性の違うシートに対応しきれ
ないという欠点があった。
【0003】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着,搬送するエア吸引式のシ
ート給送装置が提案されている。図9は、従来提案され
ている代表的なエア吸引式のシート給送装置である。シ
ートを積載したシートトレイ1101の上方には、シー
ト給送装置1100が配置されている。シート給送装置
1100のシート搬送部1102は、エア吸引用開口1
103を有するエア吸引部1104,複数の吸引孔11
05を有する搬送ベルト1106,吸引用開口1103
および吸引孔1105を通してエアを吸引するブロア1
107により構成されている。シート先端近傍には、シ
ートを浮上させるべくエアを噴出させるノズル110
8,二枚目以降のシートにエアを吹き付けてシートを一
枚だけ分離するためのノズル1109がブロワ1110
に連結され配置されている。
【0004】この装置は以下のように作動する。まず、
ノズル1108からブロワ1110の作用によりエアを
噴出させてシートトレイ上のシートを数枚浮上させる。
そしてブロワ1107の作用により一番上のシートSを
搬送ベルト1106に吸着させる。次に搬送ベルト11
06がモータ1111により駆動され、シートSを下流
側に搬送する。このとき、ノズル1109によりシート
先端にエアを吹き付け、重送してきたシートを吹き戻し
て分離する。そしてシートを一枚だけ次の搬送ローラ対
1112まで搬送する。
【0005】(第2の従来例)従来、電子写真複写機等
の画像形成装置におけるシート給送装置は、給送ローラ
の回転によってシートトレイ上に積載されたシートを下
流側に搬送する、ローラ式のシート給送装置が一般的で
ある。この従来のローラ給送装置は、ローラ表面がゴム
等の弾性体で構成され、かつその性能がローラ表面の摩
擦係数によるところが大きい。従って、摩耗によるロー
ラの外形変化,ローラの材質の経時変化,紙粉の付着等
によるローラ表面の摩擦係数の変化によりシート給送性
能が安定しなかったり、各種の表面性の違うシートに対
応しきれないという欠点があった。
【0006】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着,搬送するエア吸引式のシ
ート給送装置が提案されている。図17は、従来提案さ
れている代表的なエア吸引式のシート給送装置である。
1201は複数枚のシートを積載可能なシートトレイで
あり、シートはその先端がシート揃えガイド板1202
に突き当てられるように積載されている。1203はシ
ート搬送部である。1204は平面状シート吸着部であ
り、シートトレイ1201に積載されたシート束に対向
した略平面状底面1205,略平面状底面1205にあ
けられたエア吸引用開口1206,吸引チャンバ102
7により構成されている。1208はローラ吸着部であ
る。吸引ローラ吸着部1208は、平面状シート吸着部
1204に対しシート搬送方向下流側に配置される。吸
引ローラ吸着部1208は、図13(c),(d)に示
すように表面に複数の吸引孔1209aを有する中空の
吸引ローラ1209,吸引チャンバ部1210,吸引ロ
ーラ1209のシートを吸引する部分以外を概略覆うカ
バー1211により成る。平面状シート吸着部1204
とローラ吸着部1208は、エア吸引用のブロワ121
2に接続されている。ブロワ1212の吸引は、それぞ
れバルブ1213,1214によりon/off可能と
なっている。平面状シート吸着部1204とローラ吸着
部1208の表面を覆うようにして、搬送ベルト121
5が掛け渡されている。搬送ベルト1215には、複数
の吸引孔1215aがあけられている。搬送ベルト12
15は、吸引ローラ1209およびローラ1216,1
217,1218により所定の張力で支持されており、
図示しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動さ
れ、シートを搬送する。1219はシートを浮上させる
ためにエアを噴出するノズル、1220はシートを一枚
だけ分離するためにエアを噴出するノズルである。ノズ
ル1219,1220はエア噴出用のブロワ1221に
接続されている。ノズル1219,1220からのエア
の噴出は、バルブ1222により選択的に切り換え可能
となっている。1223は搬送されてきたシートを更に
下流側に搬送する搬送ローラ対である。
【0007】次に、上述のエア吸引式のシート給送装置
の作動を説明する。
【0008】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ1222がaの位置に切り換えられ、
ブロワ1221が作動して、ノズル1219からシート
先端に向けてエアが噴出する。すると、数枚のシートが
吹き上げられて浮上する。そして、図示しないソレノイ
ド等の切り換え手段によりバルブ1213,1214が
それぞれc,eの位置に切り換えられ、ブロワ1212
が作動し、エア吸引用開口1206,吸引孔1209a
および1214aを通してエアが吸引される。すると、
一番上のシートS1は平面状シート吸着部1204,ロ
ーラ吸着部1208に吸引され、搬送ベルト1215に
密着する。
【0009】詳しくは、図17に示すように、シートの
中央部付近は平面状シート吸着部1204に吸着され、
シートの先端付近はローラ吸着部1208に吸着され
る。ローラ吸着部1208の表面は所定の曲率を有して
いるので、シートS1の先端は、シートのコシに抗して
曲率に概ね沿って上方に持ち上がり、搬送ベルト121
5に密着する。つまりシートS1は、搬送ベルト121
5に曲率がつき始める部分、すなわち吸引ローラ120
9と搬送ベルト1215が接する部分1224を支点と
して下側に凸の「く」の字状になる。このとき、2枚目
のシートS2がシートS1と密着していたとする。この
場合、シートS2の中央部付近はシートS1に概ねなら
っている。ところが、ローラ吸着部1208の表面はシ
ートS1で覆われているため、シートS2の先端付近は
吸着される力が働かない。したがって、シートのコシが
勝って、シートS2は曲率部1224を支点にして屈曲
せずに平面状を維持し、シート先端は分離し、シート間
に隙間gができる。
【0010】その後、図示しない駆動手段により搬送ベ
ルト1215は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬
送される。それと同時に、バルブ1222がbの位置に
切り換わり、ノズル1220からシートS1とシートS
2の隙間gにエアが吹き込まれ、シートS2は安定して
分離する。したがってシートS1のみが下流に向けて搬
送され、搬送ローラ対1223に渡される。シートS1
の先端が搬送ローラ対1223に渡されるとバルブ12
13,1214はそれぞれd,fの位置に切り替わり平
面状シート吸着部1204とローラ吸着部1208の吸
引が止められる。
【0011】(第3の従来例)従来、電子写真複写機等
の画像形成装置におけるシート給送装置は、給紙ローラ
の回転によってシートトレイ上に積載されたシートを下
流側に搬送する、ローラ給紙装置が一般的である。この
従来のローラ給紙装置は、ローラ表面がゴム等の弾性体
で構成され、かつその性能がローラ表面の摩擦係数によ
るところが大きい。従って、摩耗によるローラの外形変
化,ローラの材質の経時変化,紙粉の付着等によるロー
ラ表面の摩擦係数の変化により給紙性能が安定しなかっ
たり、各種の表面性の違うシートに対応しきれないとい
う欠点があった。
【0012】そこで、上述の問題点に鑑みて、エアの吸
引力を利用してシートを吸着,搬送するエア吸引式シー
ト給送装置が提案されている。図27は、従来提案され
ている代表的なエア吸引式シート給送装置である。シー
トを積載したシートトレイ1301の上方には、シート
搬送部1300が配置されている。シート搬送部130
0は、エア吸引部1302,複数の吸着孔1303aを
有する搬送ベルト1303,吸着孔1303a及びシー
ト吸着部1302を通してエアを吸引するブロワ130
4により構成されている。シート先端近傍には、シート
を浮上させるべくエアを噴出させるノズル1305,2
枚目以降のシートにエアを吹き付けてシートを一枚だけ
分離するためのノズル1306が配置されている。ノズ
ル1305,1306は、ブロワ1307に連結され、
エアを供給される。
【0013】この装置は以下のように作動する。まず、
ノズル1305からブロワ1307の作用によりエアを
噴出させ、シートトレイ上のシートを数枚浮上させる。
そしてブロワ1304の作用により一番上のシートを搬
送ベルト1303に吸着させる。次に搬送ベルトを駆動
し、シートを下流側に搬送する。このとき、ブロワ13
07の作用によりノズル1306からシート先端にエア
を吹き付け、重送してきたシートを吹き戻して分離す
る。そしてシートを1枚だけ次の搬送ローラ対1308
まで搬送する。
【0014】(第4の従来例)従来、複写機,プリン
タ,ファクシミリ等の画像形成装置に備えられている給
紙装置は、給紙ローラの回転摩擦によって、シート積載
トレイ上に積載されたシートの搬送を行う方式のものが
一般的である。
【0015】この方式の給紙方式に於いては、ローラの
表面をゴム等の弾性体で構成しており、その給紙性能は
給紙ローラの表面の摩擦係数によるところが大きい。従
って、摩耗による給紙ローラの外形変化、給紙ローラの
材質の経時変化、紙粉の付着等による給紙ローラの表面
の摩擦係数の変化等により給紙性能が安定しなかった
り、各種の表面状態の違うシートに対応しきれないとい
う欠点があった。
【0016】このようなことから、昨今、エアの吸引力
や無端ベルトの搬送力等を利用してシート積載トレイ上
に積載されたシートを吸着し搬送する方式のシート給送
装置(以下、エア吸引式のシート給送装置と称す)が提
案されている。図36は、従来提案されている代表的な
エア吸引式のシート給送装置の構成を示す。多数枚のシ
ートSを積載したシート積載トレイ(シート積載手段)
1501の上方には、シート搬送部1500が配置され
ている。同シート搬送部1500は、エア吸引部150
2と、多数のエア穴1503Aを有する搬送ベルト15
03と、エア穴1503A及びエア吸引部1502の開
口1502Aを通して搬送ベルト1503下のエアを吸
引するブロワ1504とにより構成されている。
【0017】シート積載トレイ1501上に積載された
シートS先端近傍には、最上位のシートSを浮上させる
ためのエアを噴出させるノズル1505と、2枚目以降
のシートSにエアを吹き付けて最上位のシートSを1枚
だけ分離させるためのノズル1506とが配置されてい
る。各ノズル1505,1506はブロワ1507に連
結され、エアを供給される。
【0018】本エア吸引式のシート給送装置においてシ
ート積載トレイ1501上に積載されたシートSを給紙
するには、まず、ブロワ1507の作用によりノズル1
505からエアを噴出させ、シート積載トレイ1501
上のシートSを数枚浮上させる。続いてブロワ1504
の作用によるエア吸引部1502の吸引力で最上位のシ
ートSを搬送ベルト1503のシート吸着面1503B
に吸着させる。この後、搬送ベルト1503を矢印方向
に回転駆動し、搬送ベルト1503に吸着しているシー
トSを下流側へ搬送する。このとき、ブロワ1507の
作用によりノズル1506からシートSの先端にエアを
吹き付け、重送してきたシートSを吹き戻して分離す
る。これにより、最上位のシートSを1枚だけ次の搬送
ローラ対1508まで搬送する。
【0019】なお、本エア吸引式シート給送装置におい
ては、ノズル1505からのエアで浮上してシート吸着
部1502の吸引力で搬送ベルト1503のシート吸着
面1503Bに吸着されるシートSは、その先端部から
後端部までが略水平の状態で搬送ベルト1503のシー
ト吸着面1503Bに吸着するようになっている。
【0020】また、無端状の搬送ベルト1503は、エ
ア吸引部1502を挟んで配置された2個のローラ15
09,1510に巻き掛けられている。ここでは、下流
側のローラ1509がモータ(図示せず)によって回転
駆動する駆動ローラとされており、上流側のローラ15
10が従動ローラとされている。
【0021】また、ブロワ1507によって生じたエア
は、バルブ1512がa位置に切り換えられているとノ
ズル1505側に流れ、バルブ1512がb位置に切り
換えられているとノズル1506側に流れるようになっ
ている。
【0022】また、エア吸引部1502には、バルブ1
513がc位置にあるとブロワ1504の作用で吸引力
が生じ、バルブ1513がd位置にあると吸引力が生じ
ないようになっている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)しかしながら第1の従来例では以下に述
べるような課題が存在している。図10はシート搬送部
1102を搬送方向上流側からみた図であるが、まず図
10(a)に示すように搬送ベルト1106,1106
間の距離が大きい場合、小さいサイズのシートS1に対
して搬送ベルトの吸引開口幅が広いため、シートS1と
開口部との隙間からエアが吸引ダクトに流入し、十分な
吸着力が得られない。
【0024】そこで一般にこのようなエア給送装置にお
いては、図10(b)に示すように、搬送すべきシート
の最小サイズに対応させて搬送ベルト1106,110
6間距離を小さくすることにより吸着力を確保している
が、搬送ベルトの吸引開口幅より大きいサイズのシート
S2を吸着させると、シートS2の端部は吸着力が得ら
れないので、シートS2は搬送ベルト1106に密着せ
ずに垂れ下がってしまう。このように端部が垂れ下がっ
たシートS2を搬送すると、紙詰まりやシートの角折れ
等の不具合を誘発していた。
【0025】(第2の課題)しかしながら第2の従来例
において、吸引ローラ1209は外周の全域に吸引孔1
209aを有しておりシートを吸引する部分以外では、
図15(b)に示すようにカバー1211に覆われてい
るが、吸引ローラ1209とカバー1211の隙間hや
カバー1211と搬送ベルト1215の隙間kから空気
が流入するためシート先端の吸引効率が低下し、こしの
強いシートなどの場合吸引ローラが充分にシートの先端
を吸着できないためシートが曲率により分離されず、重
送等の給送不良を防止できないという問題があった。
【0026】(第3の課題)第3の従来例に係るエア吸
引式のシート給送装置の重送分離方式で大切なのは、搬
送すべき1枚目のシートと分離すべき2枚目のシートと
の間にエアを吹き付けることである。図26(a)に示
すように、1枚目のシートS1と2枚目のシートS2の
間にエアが吹き込まれると、この部分は正圧となり、2
枚目のシートには分離を補助するような下向きの力が発
生する。また、1枚目のシートS1には搬送ベルト13
03に対する吸着を助けるような上向きの力が発生す
る。したがって、1枚目のシートS1と2枚目のシート
S2は自然に分離する。
【0027】このように、上述の従来例では、搬送すべ
き1枚目のシートS1と分離すべき2枚目のシートS2
の先端に少しでも隙間があればそこからエアがシート間
に入り込んで2枚目のシートを分離できる。
【0028】しかしながら、シートの繊維のからみつき
やシートの裁断不良などによるバリ等により、1枚目の
シートと2枚目のシートの先端が密着している場合は、
図26(b)に示すように、1枚目のシートS1と2枚
目のシートS2の間にエアが入り込まず、2枚目のシー
トS2の下側が正圧の状態になる。この場合、2枚目の
シートS2の下側からエアが吹き上げるような形にな
り、1枚目のシートS1と2枚目のシートS2とが密着
するのを助ける力が働いてしまう。
【0029】また特に薄いシートの場合、1枚目のシー
トと同時に2枚目のシートまで、搬送ベルト1303の
吸引孔130aからのエアの吸引力により吸着されてし
まう。
【0030】このように、先端が完全に密着したシート
に対しては重送を充分に防止できないという欠点があっ
た。
【0031】また、重送を防止しようとしてノズル13
06からのエア噴出を強くすれば、搬送すべき1枚目の
シートまで吹き戻してしまう問題が発生してしまう。
【0032】以上説明したように、第3の従来例に係る
シート給送装置では、給紙不良がなくかつ給紙性能の経
時変化のない安定した給紙が実現できなかった。
【0033】(第4の課題)ところで、第4の従来例の
ようなエア吸引式シート給送装置において、シートSの
分離を行うために重要な点は、搬送すべき1枚目のシー
トS1と分離すべき2枚目のシートS2との間に、ノズ
ル1506から噴射するエアを確実に吹き付けることで
ある。図37(a)に示すように、1枚目のシートS1
と2枚目のシートS2との間にノズル1506からのエ
アが吹き込まれると、この部分は正圧となり、2枚目の
シートS2には分離を促す下向きの力が発生し、1枚目
のシートS1には搬送ベルト1503に対する吸着を助
ける上向きの力が発生する。
【0034】したがって、1枚目のシートS1と2枚目
のシートS2は分離する。このように、搬送すべき1枚
目のシートS1と分離すべき2枚目のシートS2の先端
に少しでも隙間があればそこからノズル1506からの
エアがシートS1,S2間に入り込んで2枚目のシート
S2を分離することができる。
【0035】しかし、上記第4の従来例のエア吸引式の
シート給送装置のように、ノズル1505からのエアで
浮上してシート吸着部1502の吸引力で搬送ベルト1
503のシート吸着面1503Bに吸着されるシートS
が、その先端部から後端部まで略水平の状態で搬送ベル
ト1503のシート吸着面1503Bに吸着するものに
おいては、2枚目のシートS2の分離が不可能になるこ
とがあった。
【0036】すなわち、各シートの繊維の絡み付きやシ
ートの裁断不良等によるバリ等で、1枚目のシートS1
と2枚目のシートS2の先端が図37(b)に示すよう
に密着している場合、1枚目のシートS1と2枚目のシ
ートS2の間にノズル1506からのエアが入り込ま
ず、2枚目のシートS2の下側が正圧の状態になる。
【0037】従って、この場合、2枚目のシートS2の
下側からエアが吹き上げる状態になり、1枚目のシート
S1と2枚目のシートS2が密着するのを助ける力が働
いてしまう。特に薄いシートにおいては1枚目のシート
S1と一緒に2枚目のシートS2まで、搬送ベルト15
03のエア穴1503Aからのエアの吸引力により搬送
ベルト1503に吸着されてしまう。
【0038】また、特に乾燥した環境で装置を使用する
場合等、シート同士が静電気を帯びて互いに吸着してし
まう。
【0039】このように、先端またはシート全面が完全
に密着したシートに対しては、2枚目のシートS2の分
離が不可能となり、重送が防止できないと言う欠点があ
った。
【0040】また、重送を防止しようとしてノズル15
06からのエア噴出を強くすれば、搬送すべき1枚目の
シートS1まで吹き戻してしまうことになる。
【0041】(第1の目的)第1の課題を解決するため
に第1の発明にあってはどのようなサイズのシートでも
端部の垂れ下がり等がなく確実な給送が可能なエア吸引
式のシート給送装置及び画像形成装置を提供することに
ある。
【0042】(第2の目的)第2の課題を解決するため
に第2の発明にあっては、シートの先端を確実に吸着し
て他のシートから確実に分離できるエア吸引式のシート
給送装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0043】(第3の目的)また、第3の課題を解決す
るために第3の発明にあっては、重送等の給送不良がな
くかつシート給送性能の経時変化のない安定した給送が
可能なエア吸引式のシート給送装置及び画像形成装置を
提供することにある。
【0044】(第4の目的)また、第4の発明は、第4
の課題に鑑みてなされたもので、1枚目のシートと2枚
目のシートの先端が各シートの繊維の絡み付きや静電気
等によって密着しているような場合でも、2枚目のシー
トを1枚目のシートから確実に分離して重送が生じない
ようにしたシート給送装置を提供することを目的とす
る。
【0045】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)第1の目的を達成するために第1の発明
にあっては、積載されたシートを、エア吸引にて吸着す
るシート吸着面を有したシート給送装置において、前記
シート吸着面の、シート給送方向に直交する方向の幅
を、可変としたことを特徴とする。
【0046】そして、表面に複数の吸引孔を有し前記シ
ート吸着面を形成するベルト部材と、該ベルト部材を架
け渡して該ベルト部材に駆動力を伝達する架け渡し部材
と、前記ベルト部材の背面側に配設され該ベルト部材の
吸引孔からエアを吸引するためのエア吸引用開口を有し
た吸引ダクトと、を有し、前記ベルト部材は、シート給
送方向に直交する幅方向に配設された複数のベルト部材
より成り、前記架け渡し部材は前記複数のベルト部材の
それぞれが架け渡される複数の架け渡し部材が幅方向に
伸縮可能に連結され、前記吸引ダクトは前記複数のベル
ト部材のそれぞれの背面に位置する複数の吸引ダクトが
伸縮自在に連結されて成ると共に該複数の吸引ダクトの
それぞれにエア吸引用開口が設けられることでシート吸
着面の幅を可変とするのが好ましい。
【0047】また、シート積載部材に積載されたシート
の幅方向を規制するサイド規制板の移動に連動して、前
記シート吸着面の幅を可変とするのが望ましい。
【0048】また、前記サイド規制板の位置を検知する
位置検知手段を有し、該位置検知手段の検知結果に基づ
いて前記シート吸着面の幅が可変に制御されるのが好ま
しい。
【0049】また、前記シート給送装置と、該シート給
送装置にて給送されたシートに画像を形成する画像形成
部と、を有して成るようにしてもよい。
【0050】(第2の発明)また、第2の発明にあって
は、複数の吸引孔を有したベルト部材の表面をシート吸
着面とするべく該ベルト部材の背面側にエア吸引部が配
設され、前記エア吸引部は、前記ベルト部材側にエア吸
引用開口を備えた第1のエア吸引部と、該第1のエア吸
引部の下流側で前記ベルト部材の背面に圧接することで
前記シート吸着面の下流側を曲がったものとする、吸引
開口を備えた第2のエア吸引部としての吸引ローラ部
と、を有して成る、シート給送装置であって、前記吸引
ローラ部の吸引開口は、前記吸引ローラ部の所定箇所に
空けられると共に、該吸引開口はシート給送動作開始時
において常に前記ベルト部材の背面に位置するように前
記吸引ローラ部の回転が制御されることを特徴とする。
【0051】特に、前記吸引ローラ部の外周長が、給送
可能なシートの給送方向に対する最大サイズよりも大き
いのが好ましい。
【0052】また、前記シート給送装置と、該シート給
送装置にて給送されたシートに画像を形成する画像形成
部と、を有するようにしてもよい。
【0053】(第3の発明)また、第3の発明にあって
は、積載されたシートを、エア吸引にて吸着するシート
吸着面を有したシート給送装置において、前記シート吸
着面は起伏を有することを特徴とする。
【0054】そして、エア吸引部に対向して配設され表
面に複数の吸引孔を有して前記シート吸着面を形成する
ベルト部材と、該ベルト部材を架け渡して該ベルト部材
に駆動力を伝達する架け渡し部材と、を有して成り、前
記ベルト部材は、シート給送方向に直交する幅方向に配
設された複数のベルト部材より成り、前記架け渡し部材
は前記複数のベルト部材のそれぞれが架け渡される複数
の架け渡し部材から成り、それら複数の架け渡し部材の
少なくとも一つが他と大きさを異なるようにすること
で、シート吸着面が起伏を有するようにできる。
【0055】また、シート吸着面に吸着されたシートの
先にエアを吹き付けるエア吹き付け手段を有し、該エア
吹き付け手段は、起伏を有するシート給着面のうちの伏
の部分の先に対向して配置されるのが好ましい。
【0056】また、前記シート給送装置と、該シート給
送装置にて給送されたシートに画像を形成する画像形成
部と、を有するようにしてもよい。
【0057】(第4の発明)また、第4の発明にあって
は、積載されたシートを、エア吸引にて吸着するシート
吸着面を有したシート給送装置において、前記シート吸
着面に吸着されたシートの先に当接してシートを一枚ず
つ分離する分離部材を備えたことを特徴とする。
【0058】そして、シート吸着面に吸着されたシート
が搬送されるシート搬送路に突出して配置されシート搬
送方向に弾性変形可能な弾性部材にて、前記分離部材が
構成される。
【0059】また、分離部材は、アースされた導伝性部
材にて構成されるのが好ましい。
【0060】また、表面に複数の吸引孔を有するベルト
部材と、該ベルト部材を架け渡して該ベルト部材に駆動
力を伝達する架け渡し部材と、前記ベルト部材の背面側
に配設され該ベルト部材の吸引孔からエアを吸引するた
めのエア吸引部と、を有して成り、前記シート吸着面
は、前記ベルト部材の表面を含む面にて形成される。
【0061】また、積載されたシートを、シート吸着面
に向けて浮上させるために、積載されているシート束の
先にエアを吹き付けるエア吹き付け手段を具備して成る
のが良い。
【0062】また、シート吸着面に吸着された複数のシ
ートを分離するために該吸着された複数のシートの先に
エアを吹き付けるエア吹き付け手段を具備して成るのが
良い。
【0063】また、前記シート給送装置と、該シート給
送装置にて給送されたシートに画像を形成する画像形成
部と、を有して成るようにしてもよい。
【0064】
【作用】
(第1の発明の作用)第1の発明に係るシート給送装置
は、シート吸着面の、シート給送方向に直交する方向の
幅を、可変としたので、シートのサイズに対応させて、
前記シート吸着面の幅を変えることができ、これによっ
て従来のようなシート端部の垂れ下がりや隙間ができる
ことによる吸引力不足といったことが防がれ、どのよう
なサイズのシートでも確実に安定してシートの給送が行
われる。
【0065】そして、本発明に係るシート給送装置が、
幅方向に複数のベルト部材と、同方向に複数連結された
架け渡し部材と、同方向に複数連結された吸引ダクトと
を有して成る場合、シートのサイズに対応させて複数の
架け渡し部材を互いに相対移動させて伸縮させる。この
とき、その複数の架け渡し部材の幅方向の伸縮に伴い、
同架け渡し部材のそれぞれが架け渡された複数のベルト
部材も互いに相対移動することになり、ベルト部材によ
って形成されるシート吸着面の幅が可変となる。そし
て、その複数の架け渡し部材及び複数のベルト部材の幅
方向の伸縮に対応させて、複数の吸引ダクトも互いに相
対移動させて伸縮することにより、複数のベルト部材の
それぞれが架け渡された複数の架け渡し部材のそれぞれ
の背面側にエア吸引用開口が位置することになり、シー
ト吸着面にてエア吸引がなされることになる。
【0066】また、サイド規制板の移動に連動してシー
ト吸着面の幅を可変とした場合、シートの幅に対するシ
ート吸着面の幅を常に適切に保つことができる。
【0067】(第2の発明の作用)第2の発明にあって
は、吸引ローラ部の吸引開口は吸引ローラ部の所定箇所
に空けられると共に、その吸引開口はシート給送動作開
始時において常にベルト部材の背面に位置するように制
御されることにより、従来のような吸引ローラ部の外周
全域に吸引開口が散在しているもののように外周全域か
らエアが吸引されるのではなく、シート吸着面を成して
いるベルト部材の背面からだけエアが吸引されるので、
エア吸引力が高められ、これによって、シート吸着面の
うちで吸引ローラ部の圧接によって曲げられた吸着面に
おいて十分な吸着力が得られ、従ってこしの強いシート
でも、その先端が曲げられて吸着されるのでシートの分
離がなされる。
【0068】また、吸引ローラ部の外周長が給送可能な
シートの給送方向に対する最大サイズよりも大きい場
合、吸引ローラ部の吸引開口が一回転してシートの対向
側にきたときに給送したシートの後端は既に吸引ローラ
部を通過しているので吸引ローラ部の吸引がシート搬送
の障害になることがない。
【0069】(第3の発明の作用)また、第3の発明に
あっては、一番上のシートはシート吸着面の起伏になら
って吸着される。このとき二番目のシートが一番上のシ
ートと密着していても二番目のシートは自らのコシによ
って平面状を維持するため、シート吸着面に吸着される
一番上のシートと二番面のシートとは分離がなされる。
【0070】また、エア吹き付け手段を有し、同吹き付
け手段が、シート吸着面のうちの伏の部分の先に対向し
て配置される場合、一番上のシートの伏の部分と平面状
の二番面のシートとの間にできた隙間にエアが吹き付け
られることになるので、より良好にシートの分離がなさ
れる。
【0071】(第4の発明の作用)第4の発明にあって
は、シート(S)はシート吸着面に吸着される。そして
その後、シートは下流側に搬送される。このとき、1枚
目のシート(S1)と2枚目のシート(S2)の先端が
各シートの繊維の絡み付き等で密着していたとしても、
1枚目のシート(S1)はシート吸着面に吸着された状
態で下流側に搬送されるが、2枚目のシート(S2)は
その先端が分離部材との当接により搬送が阻止される。
したがって、2枚目のシート(S2)の先端部は1枚目
のシート(S1)の先端部から剥がれる。これにより、
2枚目のシート(S2)が1枚目のシート(S1)から
確実に分離され、シートは1枚だけ安定して搬送され
る。
【0072】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであって、何等構成を限定するものでは
ない。
【0073】そして、分離部材が、シート搬送方向に弾
性変形可能な弾性部材より成る場合、シート吸着面に吸
着されたシートが弾性部材にて弾性的にしごかれること
になるので、シートは一枚ずつ分離して搬送されること
になる。
【0074】また、分離部材がアースされた導伝性部材
より成る場合、分離部材はシートを力学的作用によって
分離させるだけでなく、搬送されるシートに接触して効
果的に除電するので、搬送されるべきでないシートが静
電気力によって搬送されるべきシートに吸着してしまう
のを防ぐことができる。
【0075】
【実施例】
〔第1の発明に係る実施例〕 (第1の実施例)以下、図面を用いて本実施例を説明す
る。
【0076】図5は本発明のシート給送装置を備えた画
像形成装置(複写機)の1例を示すものである。
【0077】画像形成装置は、概略、装置本体170と
シート給送部174とを有して成る。
【0078】装置本体170には、原稿載置台171、
光源172、レンズ系173、画像形成部175等を備
えている。
【0079】シート給送部174は、シートを収容して
装置本体170に着脱自在なカセット176,177、
およびペディスタル178に配置されたデッキ179を
有し、このデッキ179の上方に本発明のシート給送装
置100が配置されている。
【0080】画像形成部175には、円筒状の感光体1
80、トナーを内蔵した現像器181、転写用帯電器1
82、分離帯電器183、クリーナ184、一次帯電器
185等がそれぞれ配置されている。画像形成部175
の上流側にはレジストローラ189が配置され、下流側
には、搬送装置186、定着装置187、排出ローラ1
88等が配置されている。
【0081】この画像形成装置の作動を説明する。
【0082】装置本体170側に設けられている図示し
ない制御装置からシート給送信号が出力されると、カセ
ット176,177またはデッキ179からシートSが
給送される。一方、光源172から原稿載置台171に
載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レン
ズ系173を介して感光体180に照射される。感光体
180は、あらかじめ一次帯電器185により帯電され
ており、光が照射されることにより静電潜像が形成さ
れ、ついで現像器181によりトナー像が形成される。
【0083】シート給送部174から給送されたシート
Sはレジストローラ189で斜行が補正され、更にタイ
ミングが合わされて画像形成部175へ送られる。画像
形成部175では、転写用帯電器182によって送られ
てきたシートSに感光体180のトナー像が転写され、
転写されたシートSは分離帯電器183によって転写用
帯電器182と逆極性に帯電されて感光体180から分
離される。
【0084】そして、分離されたシートSは、搬送装置
186により定着装置187に搬送されて、定着装置1
87によりシートSに未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着されたシートSは排出ローラ188によ
り装置本体170から排出される。
【0085】このようにして、シート給送部174から
給送されたシートSは画像が形成されて排出される。
【0086】図1は本発明を実施したシート給送装置で
あり、図2は図1中のシート給送装置の上視図であり、
図3はシート搬送方向下流側からみた図である。
【0087】シート給送装置100のシート搬送部10
2は、エア吸引用開口103を有するエア吸引部10
4,複数の吸引105を有する搬送ベルト106,エア
吸引用開口103および吸引孔105を通してエアを吸
引するブロワ107により構成されている。
【0088】シートS先端近傍には、シートSを浮上さ
せるべくエアを噴出させるノズル108,二枚目以降の
シートにエアを吹き付けてシートを一枚だけ分離するた
めのノズル109がブロワ110に連結され配置されて
いる。
【0089】111は搬送ベルト106を駆動するモー
タであり、112は給送されてきたシートを更に下流側
に搬送する搬送ローラ対である。
【0090】113はシート搬送部102を保持する側
板であり装置本体170に固定されている。駆動軸11
4は、長手方向(図1の左右方向)に移動しないように
軸受115を介して側板113に保持されている。ベル
ト部材としての搬送ベルト116は架け渡し部材として
の駆動ローラ117に巻き掛けられており、駆動ローラ
117は駆動軸114に固定されている。ベルト部材と
しての可動搬送ベルト118は架け渡し部材としての従
動ローラ119に巻き掛けられている。従動ローラ11
9は、軸受120を介してサイド規制板121に一体的
に保持され、サイド規制板121の動きに対応して駆動
軸114上を長手方向に移動可能であり、駆動ローラ1
17の回転駆動をカップリング部122で受けて回動す
る。123は吸引用ダクトとしての固定ダクトでありブ
ロワ107に連結されている。また、124は吸引用ダ
クトとしての可動ダクトであり一端を固定ダクト123
に連結されており、他端はサイド規制板121に固定さ
れている。サイド規制板121はその上部においてスラ
イド部125を有しており、スライド部125は側板1
13に取り付けられたレール126に係合されている。
なお、127は基準板である。
【0091】上記構成において、本実施例の動作を説明
する。まず、搬送するシートが入れ易いようにサイド規
制板121をレール126に沿って図3の右方向に移動
する。そして、基準板127に付き当たるようにしてシ
ートトレイ101にシートをセットする。次に、サイド
規制板121をレール126に沿ってシートに突き当た
るまで移動し、図示しないビスにより固定する。上記の
セット動作により可動搬送ベルト118および可動ダク
ト124はサイド規制板121と一体的に移動するの
で、常にシートの端部から一定の距離に保たれている。
【0092】シートのセットが終了した後コピーボタン
を押すと、まずノズル108からブロワ110の作用に
よりエアを噴出させてシートトレイ101上のシートを
数枚浮上させる。そしてブロワ107の作用により固定
ダクト123および可動ダクト124を介して一番上の
シートSを搬送ベルト116,118に吸着させる。次
にモータ111が駆動軸114および駆動軸114に固
定されている駆動ローラ117を回転駆動し、同時に従
動ローラ119がカップリング部122を介して回転す
るので、搬送ベルト116,118に吸着したシートS
が下流側に搬送される。このとき、ノズル109により
シート先端にエアを吹き付け、重送してきたシートを吹
き戻して分離する。そしてシートを1枚だけ次の搬送ロ
ーラ対112まで搬送する。
【0093】図3(a)は大サイズのシートに、図3
(b)は小サイズのシートに合わせてサイド規制板12
1をセットした図であり、シートの吸着状態をそれぞれ
図4(a),図4(b)に示す。図4(a)において可
動ダクト124は大サイズのシートS1に対応するよう
にセットされているので、吸引用開口103からの吸引
力によりシートS1の端部を確実に吸着することができ
る。また、図4(b)においては小サイズのシートS2
に対応するように可動ダクト124を基準板側に移動し
ているので大サイズ同様シートの端部を確実に吸着する
ことができる。
【0094】上記のように、可動搬送ベルト118およ
び可動ダクト124がサイド規制板121と一体的に移
動するので、シートの端部からの距離が一定に保たれあ
らゆるシートサイズに対してシートの端部を確実に吸着
することができる。
【0095】以下に本発明の他の実施例について説明す
る。第1の実施例と同一の構成部分には同一の番号を付
して説明する。
【0096】(第2の実施例)図6〜図8は本発明の第
2の実施例を用いたシート給送装置であり、図6は同装
置の概略断面図、図7は上視図であり、図8はシート搬
送方向下流側からみた図である。
【0097】図6〜8において、128はシート搬送部
保持板であり駆動軸114および従動ローラ119がそ
れぞれ軸受115,軸受120を介して保持され、可動
ダクト124が固定されている。129はステッピング
モータでありシート搬送部保持板128の上部に設けら
れたラック部130に係合してシート搬送部保持板12
8をスライドさせる。また、131,132,133は
フォトインタラプタで、それぞれシートサイズがA4,
B5,A4Rのときのサイド規制板121の位置に対応
している。上記構成において、シートトレイ101上に
シートSを積載しサイド規制板121をシートサイズに
合わせてセットする。この時サイド規制板121が位置
検知手段としてのフォトインタラプタ131,132,
133のどの光路を遮断したかでシートのサイズが制御
手段134に入力される。入力されたシートのサイズに
合わせてステッピングモータ129によりシート搬送部
保持板128を移動させて、可動搬送ベルト118およ
び可動ダクト124が各シートの端部から常に一定の位
置に調整されるので、あらゆるシートサイズに対してシ
ートの端部を確実に吸着することができる。
【0098】〔第2の発明に係る実施例〕 (第3の実施例)以下、図面を用いて本実施例を説明す
る。
【0099】図16は本発明のシート給送装置を備えた
画像形成装置(複写機)の1例を示すものである。
【0100】画像形成装置は概略、装置本体170とシ
ート給送部174とを有して成る。
【0101】装置本体270には、原稿載置台271、
光源272、レンズ系273、シート給送部274、画
像形成部275等を備えている。シート給送部274
は、シートを収容して装置本体270に着脱自在なカセ
ット276,277およびペディスタル278に配置さ
れたデッキ279を有し、このデッキ279の上方に本
発明のシート給送装置200が配置されている。
【0102】画像形成部275には、円筒状の感光体2
80、トナーを内蔵した現像器281、転写用帯電器2
82、分離帯電器283、クリーナ284、一次帯電器
285等がそれぞれ配置されている。画像形成部275
の上流側にはレジストローラ289が配置され、下流側
には、搬送装置286、定着装置287、排出ローラ2
88等が配置されている。
【0103】この画像形成装置の作動を説明する。
【0104】装置本体270側に設けられている図示し
ない制御装置からシート給送信号が出力されると、カセ
ット276,277またはデッキ279からシートSが
給送される。一方、光源272から原稿載置台271に
載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レン
ズ系273を介して感光体280に照射される。感光体
280は、あらかじめ一次帯電器285により帯電され
ており、光が照射されることにより静電潜像が形成さ
れ、ついで現像器281によりトナー像が形成される。
【0105】シート給送部274から給送されたシート
Sはレジストローラ289で斜行が補正され、更にタイ
ミングが合わされて画像形成部275へ送られる。画像
形成部275では、転写用帯電器282によって送られ
てきたシートSに感光体280のトナー像が転写され、
転写されたシートSは分離帯電器283によって転写用
帯電器282と逆極性に帯電されて感光体280から分
離される。
【0106】そして、分離されたシートSは、搬送装置
286により定着装置287に搬送されて、定着装置2
87によりシートSに未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着されたシートSは排出ローラ288によ
り装置本体270から排出される。
【0107】このようにして、シート給送部274から
給送されたシートSは画像が形成されて排出される。
【0108】図11は本発明の適用できるエア吸引式の
シート給送装置であり、図12は図11をシート給送方
向からみた図である。201は複数枚のシートを積載可
能なシートトレイであり、シートはその先端がシート揃
えガイド板202に突き当てられるように積載されてい
る。203はシート搬送部である。204は第1のエア
吸引部であり、シートトレイ201に積載されたシート
束に対向した略平面状底面205,略平面状底面205
にあけられたエア吸引用開口206,吸引チャンバ20
7により構成されている。208は第2のエア吸引部と
しての吸引ローラ部である。吸引ローラ部208は、第
1のエア吸引部204に対しシート搬送方向下流側に配
置される。吸引ローラ部208は、図13(a),
(b)に示すように表面の一部に吸引開口225を有す
る中空の吸引ローラ209,吸引チャンバ部210によ
り成る。第1のエア吸引部204と吸引ローラ部208
は、エア吸引用のブロワ212に接続されている。第1
のエア吸引部204の吸引は、バルブ213によりon
/off可能となっている。第1のエア吸引部204と
吸引ローラ部208の表面を覆うようにして、ベルト部
材としての搬送ベルト215が掛け渡されている。搬送
ベルト215には、複数の吸引孔215aがあけられて
いる。搬送ベルト215は、吸引ローラ209およびロ
ーラ216,217,218により所定の張力で支持さ
れている。226,227はそれぞれ吸引ローラ20
9,搬送ベルト215を駆動するモータであり、吸引ロ
ーラ209は、一回転クラッチ228により一回の給紙
毎に一回転し吸引開口225が常にシートの対向側で止
まるように駆動される。搬送ベルト215はその搬送速
度が吸引ローラ209の周速度と等しくなるように駆動
される。219はシートを浮上させるためにエアを噴出
するノズル、220はシートを一枚だけ分離するために
エアを噴出するノズルである。ノズル219,220は
エア噴出用のブロワ221に接続されている。ノズル2
19,220からのエアの噴出は、バルブ222により
選択的に切り換え可能となっている。223は搬送され
てきたシートを更に下流側に搬送する搬送ローラ対であ
る。
【0109】次に、上述のエア吸引式のシート給送装置
の作動を説明する。
【0110】まず、図示しないソレノイド等の切り換え
手段によりバルブ222がaの位置に切り換えられ、ブ
ロワ221が作動して、ノズル219からシート先端に
向けてエアが噴出する。すると、数枚のシートが吹き上
げられて浮上する。そして、図示しないソレノイド等の
切り換え手段によりバルブ213がcの位置に切り換え
られ、ブロワ212が作動し、エア吸引用開口206,
吸引ローラ209の吸引開口225および吸引孔215
aを通してエアが吸引される。すると、一番上のシート
S1は第1のエア吸引部204,吸引ローラ部208に
吸引され、搬送ベルト215に密着する。詳しくは、図
11に示すように、シートの中央部付近は第1のエア吸
引部204に吸着され、シートの先端付近は吸引ローラ
部208に吸着される。吸引ローラ部208の表面は所
定の曲率を有しているので、シートS1の先端は、シー
トのコシに抗して曲率に概ね沿って上方に持ち上がり、
搬送ベルト215に密着する。つまりシートS1は、搬
送ベルト215に曲率がつき始める部分、すなわち吸引
ローラ209と搬送ベルト215が接する部分224を
支点として下側に凸の『く』の字状になる。このとき、
2枚目のシートS2がシートS1と密着していたとす
る。この場合、シートS2の中央部付近はシートS1に
概ねならっている。ところが、吸引ローラ部208の表
面はシートS1で覆われているため、シートS2の先端
付近は吸着される力が働かない。したがって、シートS
2のコシが勝って、シートS2は曲率部224を支点に
して屈曲せずに平面状を維持し、シートS2先端は分離
し、シートS1,S2間に隙間gができる。その後、モ
ータ226,227により吸引ローラ209および搬送
ベルト215は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬
送される。それと同時に、バルブ222がbの位置に切
り換わり、ノズル220からシートS1とシートS2の
隙間gにエアが吹き込まれ、シートS2は安定して分離
するのでシートS1のみが下流に向けて搬送され、搬送
ローラ対223に渡される。吸引ローラ209は、一回
転クラッチ228により一回の給紙毎に一回転し吸引開
口225が常にシートの対向側で止まるように駆動され
る。
【0111】ここで、図15(a)に示すように吸引ロ
ーラ209は、シートに対向し搬送ベルト215に接す
る部分のみが吸引開口になっているので、図15(b)
の従来例のように隙間からエアが流入して吸引効率が低
下するということがない。 (第4の実施例)第3の実施例に示した構成において、
吸引ローラ209の外周L2が搬送可能なシートの搬送
方向の長さL1より小さい場合、図14(a)に示した
ように吸引ローラ209の吸引開口225が一回転して
シートの対向側にきたときに給送したシートS1の後端
が吸引ローラ209を抜けていないので吸引ローラ20
9の吸引力がシートS1の搬送の障害になることがあ
る。そこで、図に示したように吸引ローラ209の外周
L2が搬送可能なシートの搬送方向の長さL1より大き
くなるように吸引ローラ209の径を決めると、吸引ロ
ーラ209の吸引開口225が一回転してシートの対向
側にきたときに給送したシートの後端は既に吸引ローラ
209を通過しているので、吸引ローラ209の吸引が
シート搬送の障害になることがない。
【0112】〔第3の発明に係る実施例〕 (第5の実施例)以下、図面を用いて本実施例を説明す
る。
【0113】図25は本発明のシート給送装置を備えた
画像形成装置(複写機)の1例を示すものである。
【0114】画像形成装置は概略、装置本体370とシ
ート給送部374とを有して成る。
【0115】装置本体370には、原稿載置台371、
光源372、レンズ系373、シート給送部374、画
像形成部375等を備えている。シート給送部374
は、シートを収容して装置本体370に着脱自在なカセ
ット376,377およびペディスタル378に配置さ
れたデッキ379を有し、このデッキ379の上方に本
発明のシート給送装置300が配置されている。
【0116】画像形成部375には、円筒状の感光体3
80、トナーを内蔵した現像器381、転写用帯電器3
82、分離帯電器383、クリーナ384、一次帯電器
385等がそれぞれ配置されている。画像形成部375
の上流側にはレジストローラ389が配置され、下流側
には、搬送装置386、定着装置387、排出ローラ3
88等が配置されている。
【0117】この画像形成装置の作動を説明する。
【0118】装置本体370側に設けられている図示し
ない制御装置からシート給送信号が出力されると、カセ
ット376,377またはデッキ379からシートSが
給送される。一方、光源372から原稿載置台371に
載置されている原稿Dに当てられて反射した光は、レン
ズ系373を介して感光体380に照射される。感光体
380は、あらかじめ一次帯電器385により帯電され
ており、光が照射されることにより静電潜像が形成さ
れ、ついで現像器381によりトナー像が形成される。
【0119】シート給送部374から給送されたシート
Sはレジストローラ389で斜行が補正され、更にタイ
ミングが合わされて画像形成部375へ送られる。画像
形成部375では、転写用帯電器382によって送られ
てきたシートSに感光体380のトナー像が転写され、
転写されたシートSは分離帯電器383によって転写用
帯電器382と逆極性に帯電されて感光体380から分
離される。
【0120】そして、分離されたシートSは、搬送装置
386により定着装置387に搬送されて、定着装置3
87によりシートSに未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着されたシートSは排出ローラ388によ
り装置本体370から排出される。
【0121】このようにして、シート給送部374から
給送されたシートSは画像が形成されて排出される。
【0122】図18〜図20は、本発明の適用できるエ
ア吸引式のシート給送装置である。図20は、エア吸引
式のシート給送装置をシート搬送方向下流側からみた左
側面図である。図18は、図20においてX−X線の正
断面図である。図19は、図20においてY−Y線の正
断面図である。
【0123】300は複数枚のシートを積載可能なシー
トトレイであり、シートはその先端がシート揃えガイド
板301に突き当てられるように積載されている。
【0124】302はシート搬送部である。シート搬送
部302は、奥側の第1搬送部303,手前側の第2搬
送部304,中央部の第3搬送部305により構成され
ている。
【0125】まず、断面Y−Yで示す第1搬送部303
(第2搬送部304)について説明する(第2搬送部3
04も構成は全く同様である。)。
【0126】306(307)は第1のエア吸引部であ
り、シートトレイ300に積載されたシート束に対向し
た略平面状底面308(309),略平面状底面308
(309)にあけられたエア吸引用開口310(31
1),吸引チャンバ312(313)により構成されて
いる。314(315)は第2のエア吸引部であり、第
1のエア吸引部306(307)に対してシート搬送方
向下流側に配置されている。第2のエア吸引部314
(315)は、第2の略平面状底面316(317),
第2の略平面状底面316(317)にあけられたエア
吸引用開口318(319),吸引チャンバ320(3
21)により構成されている。第1の略平面状底面30
8(309)と第2の略平面状底面316(317)
は、同一平面上にある。
【0127】第1のエア吸引部306(307)と第2
のエア吸引部314(315)は、エア吸引用のブロワ
322に接続されている。ブロワ322の吸引は、バル
ブ323によりon/off可能となっている。
【0128】第1のエア吸引部306(307)と第2
のエア吸引部314(315)の表面を覆うようにし
て、ベルト部材としての搬送ベルト324(325)が
掛け渡されている。第1の略平面状底面308(30
9)と第2の略平面状底面316(317)とは、同一
平面上にあるため、シート束に対向した搬送ベルト面
は、平面状を維持している。
【0129】搬送ベルト324(325)には、複数の
吸引孔324a(325a)があけられている。搬送ベ
ルト324(325)は、架け渡し部材としてのローラ
326(327),328(329),330(33
1)により所定の張力で支持されており、図示しない駆
動手段により矢印A方向に断続的に駆動され、シートを
搬送する。
【0130】332はシートを浮上させるためにエアを
噴出するノズルであり、シート先端近傍に、シート幅方
向に対して複数個配置されている。ノズル332は、エ
ア噴出用のブロワ333に接続されている。
【0131】次に、断面X−Xで示す第3搬送部305
について説明する(第1搬送部303,第2搬送部30
4と同様の所は、図面を参照して説明を省略する。)。
【0132】334は第1のエア吸引部であり、シート
トレイ300に積載されたシート束に対向した略平面状
底面335,略平面状底面335にあけられたエア吸引
用開口336,吸引チャンバ337により構成されてい
る。338は第2のエア吸引部である。第2のエア吸引
部338は、第2の略平面状底面339,第2の略平面
状底面339にあけられた吸引開口340,吸引チャン
バ341により構成されている。第2のエア吸引部33
8は、第1のエア吸引部334に対してシート搬送方向
下流側に、かつ第1のエア吸引部334より重力方向や
や上方に配置されている。
【0133】第1のエア吸引部334と第2のエア吸引
部338は、エア吸引用のブロワ322に接続されてい
る。ブロワ322の吸引は、バルブ323によりon/
off可能となっている。
【0134】第1のエア吸引部334と第2のエア吸引
部338の表面を覆うようにして、搬送ベルト342が
掛け渡されている。搬送ベルト342には、複数の吸引
孔342aがあけられている。搬送ベルト342は、掛
け渡し部材としてのローラ343,344,345,3
46,347により所定の張力で支持されており、図示
しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆動され、
シートを搬送する。
【0135】ローラ343は、ローラ326,327と
同軸(348)上にあり、かつローラ326,327よ
り小さい外径で構成されている。したがって、搬送ベル
ト342はローラ347を支点として上方に変位し、結
果として、この部分の搬送ベルト342とシートトレイ
300上のシート束との距離は、搬送ベルト342(3
25)とシートトレイ300上のシート束との距離よ
り、大きくなる。
【0136】349は、シートを一枚だけ分離するため
にエアを噴出するエア吹き付け手段としてのノズルであ
る。ノズル349は、第3搬送部305の下流側近傍
に、かつシート先端近傍に、シート幅方向に対して複数
個配置されている。ノズル349は、エア噴出用のブロ
ワ333に接続されている。ノズル332,349から
のエアの噴出は、バルブ350により選択的に切り換え
可能となっている。ブロワ333とノズル332,34
9の間には、チャンバ部351が設けられている。
【0137】次に、上述のエア吸引式のシート給送装置
の作動を説明する。まず、図示しないソレノイド等の切
り換え手段によりバルブ350がaの位置に切り換えら
れ、ブロワ333が作動して、ノズル332からシート
先端に向けてエアが噴出する。すると、数枚のシートが
吹き上げられて浮上する。そして、図示しないソレノイ
ド等の切り換え手段によりバルブ323がcの位置に切
り換えられ、ブロワ322が作動して、エア吸引用開口
310,311,336,318,319,340及び
吸引孔324a,325a,342aを通してエアが吸
引される。
【0138】すると、一番上のシートS1は第1,第
2,第3の搬送部304,305,306に吸引され、
搬送ベルト324,325,342に密着する。このと
き、第3搬送部305の第2のエア吸引部338の吸引
力は、充分に強く設定してあるので、シートS1の中央
部はシートのコシに抗してローラ347を支点にして屈
曲し、シートS1の先端,中央部共に搬送ベルト342
に密着する。また、シートの幅方向両端部は、搬送ベル
ト324,345にならって吸着されているため、平面
状を維持する。つまり、シートの幅方向中央部のみ、ロ
ーラ347を支点とした下側に凸の『く』の字状にな
る。
【0139】このとき、2枚目のシートS2がシートS
1と密着していたとする。この場合でも、シートS1が
吸着されたとき、上述したようにシートの幅方向中央部
のみ、ローラ347を支点とした下側に凸の『く』の字
状になる。ところが、第3搬送部305のシート吸着部
338近傍の搬送ベルト342表面は、シートS1で覆
われているため、シートS2には吸着される力が働かな
い。
【0140】したがって、シートのコシが勝って、シー
トS2はローラ347を支点として屈曲せずに平面状を
維持し、シート先端は分離し、シート間に隙間eができ
る。その後、バルブ350がbの位置に切り換わり、ノ
ズル349からシートS1とシートS2の隙間eにエア
が吹き込まれ、図26(a)で説明したように、シート
S2は安定して分離する。その後、図示しない駆動手段
により搬送ベルト324,325,342は駆動され、
シートS1は矢印A方向に搬送される。したがってシー
トS1のみ安定して分離され、下流に向けて搬送され
る。
【0141】(第6の実施例)次に第6の実施例につい
て説明する。第5の実施例と同様の部分は、同じ記号を
もって説明を省略する。
【0142】図21は本発明の第6の実施例である。
【0143】断面P−Pは、図18と全く同様である。
断面Q−Qは、図19と全く同様である。
【0144】本実施例では、シートの幅方向両端部に配
置された搬送部352,353とシートトレイ300上
のシート束との距離を、中央部に配置された搬送部35
4とシートトレイ300上のシート束との距離より大き
くしている。この場合でも、ノズル349を、搬送部3
52,353の下流側近傍に、かつシート先端近傍に、
シート幅方向に対して複数個配置すれば、第5の実施例
と全く同様にしてシートを1枚だけ安定して分離搬送す
ることができる。
【0145】(第7の実施例)前述の実施例では、積載
されたシートを上から1枚ずつ分離搬送する方式につい
て述べたが、本発明は、積載されたシートを下から1枚
ずつ分離搬送する方式にも応用できる。
【0146】図22〜24は、本発明の第7の実施例で
ある。図24は、エア吸引式のシート給送装置をシート
搬送方向下流側からみた左側面図である。図22は、図
24においてV−V線の正断面図である。図23は、図
24においてW−W線の正断面図である。
【0147】400は複数枚のシートを積載可能なシー
ト収納部であり、シートはその先端がシート揃えガイド
板401に突き当てられるように積載されている。
【0148】402はシート搬送部である。シート搬送
部402は、奥側の第1搬送部403,手前側の第2搬
送部404,中央部の第3搬送部405により構成され
ている。まず、断面W−Wで示す第1搬送部403(第
2搬送部404)について説明する(第2搬送部404
も構成は全く同様である。)。
【0149】406(407)は第1(第2)のエア吸
引部であり、シート収納部400に積載されたシート束
に対向した略平面状底面408(409),略平面状底
面408(409)にあけられたエア吸引用開口410
(411),吸引チャンバ412(413)により構成
されている。414(415)は第2のエア吸引部であ
り、第1のエア吸引部406(407)に対してシート
搬送方向下流側に配置されている。第2のエア吸引部4
14(415)は、第2の略平面状底面416(41
7),第2の略平面状底面416(417)にあけられ
たエア吸引用開口418(419),吸引チャンバ42
0(421)により構成されている。第1の略平面状底
面408(409)と第2の略平面状底面416(41
7)は、同一平面上にある。
【0150】第1のエア吸引部406(407)と第2
のエア吸引部414(415)は、エア吸引用のブロワ
422に接続されている。ブロワ422の吸引は、バル
ブ423によりon/off可能となっている。
【0151】第1のエア吸引部406(407)と第2
のエア吸引部414(415)の表面を覆うようにし
て、搬送ベルト424(425)が掛け渡されている。
第1の略平面状底面408(409)と第2の略平面状
底面416(417)は、同一平面上にあるため、シー
ト束に対向した搬送ベルト面は、平面状を維持してい
る。
【0152】搬送ベルト424(425)には、複数の
吸引孔424a(425a)があけられている。搬送ベ
ルト424(425)は、ローラ426(427),4
28(429),430(431)により所定の張力で
支持されており、図示しない駆動手段により矢印A方向
に断続的に駆動され、シートを搬送する。
【0153】次に、断面V−Vで示す第3搬送部405
について説明する(第1搬送部403,第2搬送部40
4と同様の所は、図面を参照して説明を省略する。)。
【0154】434は第1のエア吸引部であり、シート
トレイ400に積載されたシート束に対向した略平面状
底面435,略平面状底面435にあけられたエア吸引
用開口436,吸引チャンバ437により構成されてい
る。438は第2のエア吸引部である。第2のエア吸引
部438は、第2の略平面状底面439,第2の略平面
状底面439にあけられたエア吸引用開口440,吸引
チャンバ441により構成されている。第2のエア吸引
部438は、第1のエア吸引部434に対してシート搬
送方向下流側に、かつ第1のエア吸引部434より重力
方向やや下方に配置されている。
【0155】第1のエア吸引部434と第2のエア吸引
部438は、エア吸引用のブロワ422に接続されてい
る。ブロワ422の吸引は、バルブ423によりon/
off可能となっている。
【0156】第1のエア吸引部434と第2のエア吸引
部438の表面を覆うようにして、搬送ベルト442が
掛け渡されている。搬送ベルト442には、複数の吸引
孔442aがあけられている。搬送ベルト442は、ロ
ーラ443,444,445,446,447により所
定の張力で支持されており、図示しない駆動手段により
矢印A方向に断続的に駆動され、シートを搬送する。
【0157】ローラ443は、ローラ426,427と
同軸(448)上にあり、かつローラ426,427よ
り小さい外径で構成されている。したがって、搬送ベル
ト442はローラ447を支点として下方に変位し、結
果として、この部分の搬送ベルト442とシート収納部
400上のシート束の下面との距離は、搬送ベルト42
4(425)とシート収納部400上のシート束の下面
との距離(本構成の場合は0)より、大きくなる。
【0158】449は、シートを一枚だけ分離するため
にエアを噴出するノズルである。ノズル449は、第3
搬送部405の下流側近傍に、かつシート先端近傍に、
シート幅方向に対して複数個配置されている。ノズル4
49は、エア噴出用のブロワ433に接続されている。
ノズル449からのエアの噴出は、バルブ450により
選択的に切り換え可能となっている。ブロワ433とノ
ズル449の間には、チャンバ部451が設けられてい
る。
【0159】次に、上述のエア吸引式のシート給送装置
の作動を説明する。まず図示しないソレノイド等の切り
換え手段によりバルブ423がcの位置に切り換えら
れ、ブロワ422が作動して、吸引用開口410,41
1,436,418,419,440及び吸引孔424
a,425a,442aを通してエアが吸引される。
【0160】すると、一番下のシートS1は第1,第
2,第3の搬送部403,404,405に吸引され、
搬送ベルト424,425,442に密着する。このと
き、第3搬送部405の第2のエア吸引部438の吸引
力は、充分に強く設定してあるので、シートS1の中央
部はシートのコシに抗してローラ447を支点にして屈
曲し、シートS1の先端,中央部共に搬送ベルト442
に密着する。また、シートの幅方向両端部は、搬送ベル
ト424,425にならって吸着されているため、平面
状を維持する。つまり、シートの幅方向中央部のみ、ロ
ーラ447を支点とした上側に凸の『く』の字状にな
る。
【0161】このとき、2枚目のシートS2がシートS
1と密着していたとする。この場合でも、シートS1が
吸着されたとき、上述したようにシートの幅方向中央部
のみ、ローラ447を支点とした上側に凸の『く』の字
状になる。ところが、第3搬送部405のシート吸着部
438近傍の搬送ベルト442表面は、シートS1で覆
われているため、シートS2には吸着される力が働かな
い。
【0162】したがって、シートのコシが勝って、シー
トS2はローラ447を支点として屈曲せずに平面状を
維持し、シート先端は分離し、シート間に隙間eができ
る。その後、バルブ450がbの位置に切り換わり、ノ
ズル449からシートS1とシートS2の隙間eにエア
が吹き込まれ、図26(a)で説明したように、シート
S2は安定して分離する。その後、図示しない駆動手段
により搬送ベルト424,425,442は駆動され、
シートS1は矢印A方向に搬送される。したがってシー
トS1のみ安定して分離され、下流に向けて搬送され
る。
【0163】〔第4の発明に係る実施例〕 (第8の実施例)以下、本発明の実施例を図面に基づい
て説明する。まず、本発明の適用できる画像形成装置に
ついて説明する。
【0164】図35は、本発明の給紙装置を備えた画像
形成装置(複写機)の1例を示すものである。
【0165】画像形成装置は、概略装置本体570と給
送部574とを有して成る。
【0166】装置本体570には、原稿載置台571、
光源572、レンズ系573、給紙部574、画像形成
部575等を備えている。給紙部574は、シートを収
容して装置本体570に着脱自在なカセット576,5
77およびペディスタル578に配置されたデッキ57
9を有し、このデッキ579に本発明の給紙装置が配置
されている。画像形成部575には、円筒状の感光体5
80、トナーを内蔵した現像器581、転写帯電器58
2、分離帯電器583、クリーナ584、一次帯電器5
85等がそれぞれ配置されている。画像形成部575の
下流側には、搬送装置586、定着装置587、排出ロ
ーラ588等が配置されている。
【0167】この画像形成装置の作動を説明する。
【0168】装置本体570側に設けられている図示し
ない制御装置からシート給送信号が出力されると、カセ
ット576,577またはデッキ579からシートSが
給送される。一方、光源572から原稿載置台571に
載置されている原稿に当てられて反射した光は、レンズ
系573を介して感光体580に照射される。感光体5
80は、あらかじめ一次帯電器585により帯電されて
おり、光が照射されることにより静電潜像が形成され、
ついで現像器581によりトナー像が形成される。給紙
部574から給送されたシートSは、レジストローラ5
89で斜行が補正され、更にタイミングが合わされて画
像形成部575へ送られる。画像形成部575では、転
写帯電器582によって、送られてきたシートSに感光
体580のトナー像が転写され、転写されたシートSは
分離帯電器583によって転写帯電器582と逆極性に
帯電されて感光体580から分離される。
【0169】そして、分離されたシートSは、搬送装置
586により定着装置587に搬送されて、定着装置5
87によりシートSに未定着転写画像が永久定着され
る。画像が定着されたシートSは、排出ローラ588に
より装置本体570から排出される。このようにして、
給紙部574から給送されたシートSは画像が形成され
て排出される。
【0170】次に、上述した画像形成装置に搭載され
た、本発明に係るエア吸引式のシート給送装置について
説明する。
【0171】図28は、本発明に係るエア吸引式のシー
ト給送装置の全体構成を示す。図29は、本発明に係る
エア給紙の要部を示す。図32は、本発明に係るエア吸
引式のシート給送装置を矢印X方向からみた側面図であ
る。
【0172】501は多数枚のシートSを積載したシー
ト積載トレイであり、シートSはその先端がシート揃え
ガイド板502に突き当てられるように構成されてい
る。503はシート搬送部である。504は同シート搬
送部503に設けられたエア吸引部であり、シート積載
トレイ501に積載されたシート束に対向した平面状底
面505,同平面状底面505にあけられたエア吸引用
開口506,吸引チャンバ507により構成されてい
る。508はエア吸引部に設けられた第2のエア吸引部
であり、平面状底面505に対してシート搬送方向下流
側に配置された平面状底面509,同平面状底面509
にあけられたエア吸引用開口510,吸引チャンバ51
1により構成されている。各吸引チャンバ507,51
1はエア吸引用ブロワ512に接続されている。ブロワ
512の吸引は、バルブ513によりon/off可能
となっている。
【0173】エア吸引部504,508の全体の表面を
覆うようにしてベルト部材として無端状の搬送ベルト5
14が巻き掛けられている。搬送ベルト514には多数
の吸引孔としてのエア穴514Aがあけられている。搬
送ベルト514は、架け渡し部材としてのローラ51
5,516,517により所定の張力で支持されてお
り、図示しない駆動手段により矢印A方向に断続的に駆
動され、シートを搬送する。519はシート積載トレイ
501上に積載されたシートSを浮上させるためのエア
を噴出するエア吹き付け手段としてのノズル、520は
シートを1枚だけ分離するためのエアを噴出するエア吹
き付け手段としてのノズルである。各ノズル519,5
20はエア噴出用のブロワ521に接続されている。ノ
ズル519,520からのエアの噴出は、バルブ522
により選択的に切り換え可能となっている。
【0174】532は搬送ベルト514によって搬送さ
れてきたシートSを下流側に搬送する搬送ローラ対であ
る。524は分離部材である。分離部材524は、薄い
樹脂シート(例えばポリエステルシート等)あるいは薄
いステンレスシート等の柔軟な弾性部材で構成されてい
る。分離部材524は、シート積載トレイ501のシー
ト搬送方向下流側近傍かつ搬送ベルト514の間に配置
されている。分離部材524は、シート搬送路、つまり
搬送ベルト514のシート吸着面514Bと搬送ローラ
対523のニップ部を結ぶ直線P上に、微小な量tだけ
突出するように配置されている(図29参照)。
【0175】次に、本エア吸引式のシート給送装置の動
作を説明する。まず、図示しないソレノイド等の切り換
え手段によりバルブ522がa位置に切り換えられ、ブ
ロワ521が作動して、ノズル519からシート積載ト
レイ501上のシート束先端に向けてエアが噴出する。
これによって数枚のシートSが吹き上げられて浮上す
る。
【0176】続いて、図示しないソレノイド等の切り換
え手段によりバルブ513がc位置に切り換えられ、ブ
ロワ512が作動し、吸引用開口506,510及びエ
ア穴514Aを通して搬送ベルト514下のエアが吸引
される。これによって、1枚目(最上位)のシートS1
が各エア吸引部504,508に吸着され、搬送ベルト
514に密着する。
【0177】次に、図示しない駆動手段により搬送ベル
ト514は駆動され、シートS1は矢印A方向に搬送さ
れる。このとき、搬送すべき1枚目のシートS1と分離
すべき2枚目のシートS2の先端が密着していたとす
る。この場合、シートS1と同時にシートS2もシート
S1に密着して搬送方向下流側に搬送される。そして、
シートS1とシートS2は、密着したまま分離部材52
4に突き当たる。シートS1はエア吸引部504,50
8により搬送ベルト514に完全に拘束されているの
で、シートS1は搬送されながら、分離部材524の弾
性的阻止力に抗して分離部材524をたわませ、分離部
材524をすり抜けて下流側に搬送される(図30,図
31)。このとき、シートS2がシートS1に密着して
いる力はそれほど大きくないので、シートS2は分離部
材524に阻止され、さばかれてシートS1と分離す
る。
【0178】そして、バルブ522がb位置に切り換わ
り、ノズル520からシートS1とシートS2の間の隙
間にエアが吹き込まれ、図37(a)に示すようにシー
トS2はシートS1から確実に分離する。したがって、
シートS1のみが下流に向けて搬送され、搬送ローラ対
523に渡される。
【0179】シートS2には搬送ベルト514に密着す
る力が働いていないので、シートS2は、分離部材52
4の弾性力によりシート積載トレイ501上に戻され
る。そして、シートS2は、次に搬送されるべく待機す
る。
【0180】(第9の実施例)上述した実施例で、分離
部材を除電部材とすれば、さらに効果的である。図33
は、分離部材をアースされた薄いステンレスシート52
5で構成した、本発明のエア吸引式のシート給送装置で
ある。除電効果をより高めるために、先端を複数の鋭利
な針状に構成している。図34は、分離部材をアースさ
れた除電ブラシ526で構成した、本実施例のエア吸引
式のシート給送装置である。除電ブラシ526は、細い
ステンレス針あるいはカーボン針等を束ねたものを使用
している。
【0181】このような構成にすれば、分離部材はシー
トを機械的にさばくだけでなく、搬送されるシートに接
触して効果的に除電するので、より確実にシートを1枚
だけ分離・搬送できる。また、シートを除電することに
より、画像形成や定着に及ぼす静電的悪影響も未然に防
止できる。
【0182】本実施例では、積載されたシートの最上紙
を1枚ずつ分離・搬送する上分離給紙方式のエア吸引式
のシート給送装置について述べたが、積載されたシート
の最下紙を1枚ずつ分離・搬送する下分離給紙方式のエ
ア吸引式のシート給送装置についても本実施例は適用で
きる。
【0183】
【発明の効果】
(第1の発明の効果)以上説明したように、第1の発明
はシートのサイズに対応させてシート吸着面の幅を可変
にすることにより、どのようなサイズのシートでも確実
に密着させ重送のない安定したシート搬送が可能となっ
た。
【0184】(第2の発明の効果)第2の発明では、エ
アによる吸引力を利用したシート給送装置において、吸
引ローラ部の吸引開口を吸引ローラ部の一部にのみ設
け、吸引開口がシート給送動作開始時に常にシート先端
に対向する位置に来るようにすることによってシートの
先端を確実に吸着し分離できるように構成しているの
で、重送等の給送不良のない、安定したシート搬送が可
能となった。
【0185】(第3の発明の効果)また、第3の発明で
は、シート吸着面が起伏を有するようにすることでシー
トの先端を確実に分離できるようにしているので、重送
等の給紙不良がなく、給紙性能の経時変化のない、安定
した給紙が可能となった。
【0186】(第4の発明の効果)また第4の発明にあ
っては、シート吸着面にシートが吸着される際に、1枚
目のシートと2枚目のシートの先端が各シートの繊維の
絡み付き等で密着していたとしても、1枚目のシートは
シート吸着面に吸着された状態で下流側に搬送される
が、2枚目のシートはその先端が分離部材との当接によ
り搬送が阻止される。したがって、2枚目のシートの先
端部は1枚目のシートの先端部から剥がれる。これによ
り、2枚目のシートが1枚目のシートから確実に分離さ
れ、シートは1枚だけ安定して搬送される。
【0187】また、分離部材がアースされた導伝性部材
より成る場合、分離部材はシートを力学的作用によって
分離させるだけでなく、搬送されるシートに接触して効
果的に除電するので、搬送されるべきでないシートが静
電気力によって搬送されるべきシートに吸着してしまう
のを防ぐことができる。
【0188】また、分離部材を除電部材として構成すれ
ば、シートの搬送不良を防止すると同時に、画像形成や
定着に及ぼす静電的悪影響も未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る第1の実施例のシート給送装
置の概略断面図である。
【図2】同実施例のシート給送装置のシート搬送部の上
視図である。
【図3】同実施例のシート給送装置のシート搬送部をシ
ート搬送方向下流側からみた図である。
【図4】同シート給送装置のシートの吸着状態の説明図
である。
【図5】同シート給送装置を用いた画像形成装置の概略
構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例のシート給送装置の概略
断面図である。
【図7】同実施例のシート給送装置のシート搬送部の上
視図である。
【図8】同実施例のシート給送装置のシート搬送部をシ
ート搬送方向下流側からみた図である。
【図9】第1の従来例に係るエアを用いたシート給送装
置の概略断面図である。
【図10】同従来例におけるシート給送装置のシートの
吸着状態の説明図である。
【図11】第2の発明に係るシート給送装置の断面図で
ある。
【図12】本発明に係るシート給送装置をシート搬送方
向下流側からみた図である。
【図13】本発明における吸引ローラと従来の吸引ロー
ラとの比較を示し、(a),(b)は本発明における吸
引ローラを示し、(c),(d)は従来の吸引ローラを
示し、(a)は本発明における吸引ローラの側面図、
(b)は(a)の横断面図、(c)は従来の吸引ローラ
の側面図、(d)は(c)の横断面図である。
【図14】(a)は本発明に係る第3の実施例のシート
給送装置の概略構成図、(b)は同発明に係る第4の実
施例のシート給送装置の概略構成図である。
【図15】本発明の吸引ローラの吸引状態と従来の吸引
ローラの吸引状態との比較を示し、(a)は本発明の吸
引ローラの吸引状態の説明図、(b)は従来の吸引ロー
ラの吸引状態の説明図である。
【図16】本発明に係るシート給送装置が適用された画
像形成装置の概略構成図である。
【図17】第2の従来例に係るシート給送装置の概略構
成図である。
【図18】第3の発明に係る第5の実施例のシート給送
装置の手前側及び奥側の断面図である。
【図19】同装置の中央の断面図である。
【図20】同装置の左側面図である。
【図21】同発明に係る第6の実施例のシート給送装置
の左側面図である。
【図22】同発明に係る第7の実施例のシート給送装置
の手前側及び奥側の断面図である。
【図23】同装置の中央の断面図である。
【図24】同装置の左側面図である。
【図25】本発明のシート給送装置が適用される画像形
成装置の概略構成図である。
【図26】第3の従来例に係るシート給送装置の課題を
説明する図である。
【図27】同装置の概略構成図である。
【図28】第4の発明に係る第8の実施例のシート給送
装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図29】同発明に係る同シート給送装置の要部構成を
示す縦断面図である。
【図30】同発明に係る同シート給送装置の全体構成を
示す縦断面図である。
【図31】同発明に係る同シート給送装置の要部構成を
示す縦断面図である。
【図32】同発明に係る同シート給送装置の全体構成を
示す左側面図である。
【図33】同発明に係る第9の実施例のシート給送装置
の全体構成を示す左側面図である。
【図34】同発明に係る同実施例のシート給送装置の全
体構成を示す左側側面図である。
【図35】同発明を適用できる画像形成装置の全体構成
を示す縦断面図である。
【図36】第4の従来例に係るシート給送装置の全体構
成を示す縦断面図である。
【図37】エア吸引式のシート給送装置の原理を説明す
る縦断面図である。
【符号の説明】
150 シート吸着面 116 搬送ベルト(ベルト部材) 118 可動搬送ベルト(ベルト部材) 105 吸引孔 117 駆動ローラ(架け渡し部材) 119 従動ローラ(架け渡し部材) 123 固定ダクト(吸引用ダクト) 124 可動ダクト(吸引用ダクト) 103 エア吸引用開口 121 サイド規制板 131,132,133,134 フォトインタラプタ
(位置検知手段) 215 搬送ベルト(ベルト部材) 215a 吸引孔 204 第1のエア吸引部 206 エア吸引用開口 208 吸引ローラ部 225 吸引開口 306,307,314,315,334,338,4
06,407,414,415,434,438 エア
吸引部 324,325,342,424,425,442 搬
送ベルト(ベルト部材) 324a,325a,342a,424a,425a,
442a 吸引孔 326,327,343,426,427,443 ロ
ーラ(架け渡し部材) 349,449 ノズル(エア吹き付け手段) 375 画像形成部 514 搬送ベルト(ベルト部材) 514A エア穴(吸引孔) 514B シート吸着面 524 分離部材 525 ステンレスシート(分離部材) 526 除電ブラシ(分離部材) 515,516,517 ローラ(架け渡し部材) 504,508 エア吸引部 519,520 ノズル(エア吹き付け手段) 575 画像形成部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載されたシートを、エア吸引にて吸着
    するシート吸着面を有したシート給送装置において、 前記シート吸着面の、シート給送方向に直交する方向の
    幅を、可変としたことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 表面に複数の吸引孔を有し前記シート吸
    着面を形成するベルト部材と、該ベルト部材を架け渡し
    て該ベルト部材に駆動力を伝達する架け渡し部材と、前
    記ベルト部材の背面側に配設され該ベルト部材の吸引孔
    からエアを吸引するためのエア吸引用開口を有した吸引
    ダクトと、を有し、 前記ベルト部材は、シート給送方向に直交する幅方向に
    配設された複数のベルト部材より成り、前記架け渡し部
    材は前記複数のベルト部材のそれぞれが架け渡される複
    数の架け渡し部材が幅方向に伸縮可能に連結され、前記
    吸引ダクトは前記複数のベルト部材のそれぞれの背面に
    位置する複数の吸引ダクトが伸縮自在に連結されて成る
    と共に該複数の吸引ダクトのそれぞれにエア吸引用開口
    が設けられることでシート吸着面の幅を可変とした請求
    項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 シート積載部材に積載されたシートの幅
    方向を規制するサイド規制板の移動に連動して、前記シ
    ート吸着面の幅を可変とした請求項1記載のシート給送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記サイド規制板の位置を検知する位置
    検知手段を有し、該位置検知手段の検知結果に基づいて
    前記シート吸着面の幅が可変に制御される請求項3記載
    のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシート給送装置と、該シ
    ート給送装置にて給送されたシートに画像を形成する画
    像形成部と、を有した画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数の吸引孔を有したベルト部材の表面
    をシート吸着面とするべく該ベルト部材の背面側にエア
    吸引部が配設され、 前記エア吸引部は、前記ベルト部材側にエア吸引用開口
    を備えた第1のエア吸引部と、該第1のエア吸引部の下
    流側で前記ベルト部材の背面に圧接することで前記シー
    ト吸着面の下流側を曲がったものとする、吸引開口を備
    えた第2のエア吸引部としての吸引ローラ部と、を有し
    て成る、 シート給送装置であって、 前記吸引ローラ部の吸引開口は、前記吸引ローラ部の所
    定箇所に空けられると共に、該吸引開口はシート給送動
    作開始時において常に前記ベルト部材の背面に位置する
    ように前記吸引ローラ部の回転が制御されることを特徴
    とするシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記吸引ローラ部の外周長が、給送可能
    なシートの給送方向に対する最大サイズよりも大きいこ
    とを特徴とした請求項6記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のシート給送装置と、該シ
    ート給送装置にて給送されたシートに画像を形成する画
    像形成部と、を有した画像形成装置。
  9. 【請求項9】 積載されたシートを、エア吸引にて吸着
    するシート吸着面を有したシート給送装置において、 前記シート吸着面は起伏を有することを特徴とするシー
    ト給送装置。
  10. 【請求項10】 エア吸引部に対向して配設され表面に
    複数の吸引孔を有して前記シート吸着面を形成するベル
    ト部材と、該ベルト部材を架け渡して該ベルト部材に駆
    動力を伝達する架け渡し部材と、を有して成り、 前記ベルト部材は、シート給送方向に直交する幅方向に
    配設された複数のベルト部材より成り、前記架け渡し部
    材は前記複数のベルト部材のそれぞれが架け渡される複
    数の架け渡し部材から成り、それら複数の架け渡し部材
    の少なくとも一つが他と大きさを異なるようにすること
    で、シート吸着面が起伏を有するようにした請求項9記
    載のシート給送装置。
  11. 【請求項11】 シート吸着面に吸着されたシートの先
    にエアを吹き付けるエア吹き付け手段を有し、 該エア吹き付け手段は、起伏を有するシート給着面のう
    ちの伏の部分の先に対向して配置された請求項9記載の
    シート給送装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のシート給送装置と、該
    シート給送装置にて給送されたシートに画像を形成する
    画像形成部と、を有した画像形成装置。
  13. 【請求項13】 積載されたシートを、エア吸引にて吸
    着するシート吸着面を有したシート給送装置において、 前記シート吸着面に吸着されたシートの先に当接してシ
    ートを一枚ずつ分離する分離部材を備えたことを特徴と
    するシート給送装置。
  14. 【請求項14】 シート吸着面に吸着されたシートが搬
    送されるシート搬送路に突出して配置されシート搬送方
    向に弾性変形可能な弾性部材にて、前記分離部材が構成
    された請求項13記載のシート給送装置。
  15. 【請求項15】 分離部材は、アースされた導伝性部材
    にて構成される請求項14記載のシート給送装置。
  16. 【請求項16】 表面に複数の吸引孔を有するベルト部
    材と、該ベルト部材を架け渡して該ベルト部材に駆動力
    を伝達する架け渡し部材と、前記ベルト部材の背面側に
    配設され該ベルト部材の吸引孔からエアを吸引するため
    のエア吸引部と、を有して成り、前記シート吸着面は、
    前記ベルト部材の表面を含む面にて形成される請求項1
    4記載のシート給送装置。
  17. 【請求項17】 積載されたシートを、シート吸着面に
    向けて浮上させるために、積載されているシート束の先
    にエアを吹き付けるエア吹き付け手段を具備して成る請
    求項14記載のシート給送装置。
  18. 【請求項18】 シート吸着面に吸着された複数のシー
    トを分離するために該吸着された複数のシートの先にエ
    アを吹き付けるエア吹き付け手段を具備して成る請求項
    14記載のシート給送装置。
  19. 【請求項19】 請求項13記載のシート給送装置と、
    該シート給送装置にて給送されたシートに画像を形成す
    る画像形成部と、を有した画像形成装置。
JP5275976A 1993-10-08 1993-10-08 シート給送装置及び画像形成装置 Withdrawn JPH07101575A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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