JPH0710113Y2 - シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ - Google Patents

シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ

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JPH0710113Y2
JPH0710113Y2 JP13078289U JP13078289U JPH0710113Y2 JP H0710113 Y2 JPH0710113 Y2 JP H0710113Y2 JP 13078289 U JP13078289 U JP 13078289U JP 13078289 U JP13078289 U JP 13078289U JP H0710113 Y2 JPH0710113 Y2 JP H0710113Y2
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一泰 薦田
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はシュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキに
関するものである。
従来の技術 板状のシューウェブを有し、バッキングプレート上に互
いに拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、長
手板状を成し、一方のブレーキシューのシューウェブに
一端部において可動可能に設けられた調節部材と、長手
状を成して両ブレーキシュー間に架け渡され、一端部に
おいてその一方のブレーキシューのシューウェブおよび
その調節部材の長手方向中間部を板厚方向において挟む
ストラットと、その一方のブレーキシューに設けられて
調節部材の先端部に形成された係合歯と係合し、その調
節部材のシュー間隙減少方向の回動は許容するが逆方向
の回動を阻止する掛止部材とを備えた形式のシュー間隙
自動調節機構付きドラムブレーキが知られている。本出
願人が先に出願して公開された実開昭63−18639号公報
に記載されたもの等がそれである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、斯かるシュー間隙自動調節機構付きドラ
ムブレーキにおいては、調節部材およびシューウェブの
一方に突設されてその調節部材をシューウェブに回動可
能に取り着けるためのピンと、それら調節部材およびシ
ューウェブの他方に形成されてそのピンが嵌合される嵌
合穴との間のクリアランスや、調節部材およびシューウ
ェブとそれらを挟むストラットの一端部の相対向する内
壁との間のクリアランス等に起因して、調節部材が前記
ピン側を支点としてがたついて先端部側へ向かう程シュ
ーウェブから離隔する方向へ比較的大きく浮き上がって
しまう場合があった。そして、このような場合には、調
節部材の係合歯と掛止部材との噛合位置がずれて噛合面
積が減少し、ストラットの一端部を介して調節部材に回
動が阻止された方向へ力が加えられたときにそれら係合
歯および掛止部材が損傷あるいは変形させられたり、さ
らには、調節部材の係合歯と掛止部材との係合が外れて
しまったりする虞があったのである。
本考案は以上の事情を背景にして為されたものであっ
て、その目的とするところは、シューウェブ上に回動可
能に設けられた調節部材の掛止部材側の端部がシューウ
ェブから離隔する方向へ浮き上がるのを抑制し得るシュ
ー間隙自動調節機構付きドラムブレーキを提供すること
にある。
課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するために、本考案は、上記のような
形式のシュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキにお
いて、ストラットの一端部の、調節部材のシューウェブ
側と反対側に位置する部分に、その調節部材の先端部側
へ突き出してその調節部材の先端部のシューウェブから
離隔する方向への浮上がりを抑制する突出部を設けたこ
とを特徴とする。
作用および考案の効果 このようにすれば、調節部材がその回動中心側を支点と
してシューウェブと接近離隔する方向においてがたつい
たとしても、それらシューウェブおよび調節部材の長手
方向中間部を挟むストラットの一端部の調節部材のシュ
ーウェブ側と反対側に位置する部分にその調節部材の先
端部側へ突き出すように設けられた突出部に調節部材が
当接させられることに基づいて、調節部材の先端部(掛
止部材側の端部)がシューウェブから離隔する方向へ浮
き上がるのを好適に抑制し得る。この結果、調節部材の
係合歯と掛止部材との噛合状態を従来に比べて好適に維
持し得て、それら調節部材の係合歯および掛止部材の損
傷等を好適に防止し得かつ調節部材の係合歯と掛止部材
との係合が外れるのを防止し得る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は本考案が適用されたシュー間隙自動調節機構付
きドラムブレーキの一例であって、要部を示す図であ
る。図において、バッキングプレート10上には、円弧状
をそれぞれ成す一対のブレーキシュー12,14がバッキン
グプレート10の板面と略平行に位置する板状のシューウ
ェブ16,18においてシューホルドダウン装置20,22により
互いに拡開可能に支持されている。シューウェブ16,18
の相対向する一端部はバッキングプレート10上に固定さ
れたアンカ24の側面にそれぞれ当接させられているとと
もに、シューウェブ16,18の他端部はバッキングプレー
ト10上に固定されたホイールシリンダ26の両端部とそれ
ぞれ係合させられている。
上記シューウェブ16には、パーキングブレーキレバー28
がその一端部においてピン30により回動可能に取り着け
られており、そのパーキングブレーキレバー28の他端部
にはパーキングケーブル32が連結されている。一方、上
記シューウェブ18には、第1図および第2図に示すよう
に、長手板状を成し、先端部に係合歯34を有する調節部
材36がその一端部においてピン38により回動可能に取り
着けられているとともに、掛止歯40を有するアジャスト
ラッチ42がピン44により回動可能に取り着けられてお
り、このアジャストラッチ42はトーションスプリング46
により掛止歯40が調節部材36の係合歯34と係合する回動
方向(第1図中右回り方向)へ常時付勢されている。こ
れにより、係合歯34と掛止歯40との係合により調節部材
36のシュー間隙減少方向(第1図中右回り方向)の回動
は許容されるがそれとは逆のシュー間隙増大方向の回動
は阻止されている。アジャストラッチ42の取付位置、係
合歯34および掛止歯40の形状等が予めそのように決定さ
れているのである。上記アジャストラッチ42が本実施例
の掛止部材を構成している。なお、本実施例において
は、第2図に示すように、上記ピン38は調節部材36に突
設されており、そのピン38がシューウェブ18に形成され
た穴48に所定のクリアランスを有して嵌合されて止め輪
50により抜けが阻止されている。
パーキングブレーキレバー28の長手方向中間部と調節部
材36の長手方向中間部との間であって且つホイールシリ
ンダ26の近傍に位置する部分には、第1図乃至第3図に
示すように、長手板状を成すストラット52がその両端部
においてシューウェブ16およびパーキングブレーキレバ
ー28とシューウェブ18および調節部材36とをそれぞれ挟
んだ状態で掛け渡されており、このストラット52とシュ
ーウェブ16との間にはストラット52をシューウェブ16側
へ常時付勢するスプリング54が張設されている。このた
め、ホイールシリンダ26によりブレーキシュー12,14が
拡開されるときには、ストラット52はブレーキシュー12
と共にブレーキシュー14から離隔する方向へ移動させら
れることとなる。
上記ストラット52のブレーキシュー14側の端部に形成さ
れてシューウェブ18および調節部材36を挟む一対の側壁
部56,58とそれらシューウェブ18および調節部材36との
間には、第2図および第3図に示すように、aなるクリ
アランスが形成されている(第2図には符号aは図示さ
れていない)。一方の側壁部58は、第3図に示すよう
に、他方の側壁部56よりも長くされているとともに、側
壁部58のストラット52長手方向先端部にはシューウェブ
18側へ突き出す係合突起60が設けられており、この係合
突起60が調節部材36のブレーキシュー12側と反対側の側
端面と所定の遊びbを有して係合させられるようになっ
ている。この遊びbはブレーキシュー12,14と図示しな
い回転ドラムとの間のシュー間隙の適正範囲の下限値に
対応する値に設定されており、これにより、ブレーキシ
ュー12,14が摩耗するに伴ってストラット52のブレーキ
シュー14から離隔する方向への移動時に係合突起60によ
り調節部材36がシュー間隙減少方向へ回動させられるよ
うになっている。なお、第1図において、62はシューリ
ターンスプリングである。
以上のように構成されたドラムブレーキの非制動時にお
いては、パーキングブレーキレバー28および調節部材36
の相対向する側端面とストラット52の両端部との当接に
基づいてブレーキシュー12,14の縮径が阻止されるた
め、調節部材36の係合歯34およびアジャストラッチ42の
掛止歯40にはシューリターンスプリング62の付勢力に応
じた力が作用させられる。一方、パーキングブレーキ操
作時においては、パーキングブレーキレバー28の第1図
中左回り方向への回動に伴ってストラット52を介して調
節部材36が第1図中右方へ押圧されつつブレーキシュー
14が外周側へ押し出されて図示しない回転ドラムの内周
面に押し付けられることとにより制動が行われることと
なるため、調節部材36の係合歯34およびアジャストラッ
チ42の掛止歯40にはパーキングブレーキ操作力に応じた
比較的大きな力が作用させられる。なお、本考案の理解
に必ずしも必要でないため、上記ドラムブレーキの作動
およびシュー間隙自動調節機構の作動についての詳しい
説明は省略する。
ここで、本実施例においては、上記ストラット52の側壁
部58には、その側壁部58を調節部材36の係合歯34側へ突
き出すように曲成することにより円弧状の突出部64が形
成されている。このため、前記ピン38と穴48との間のク
リアランスや前記側壁部56,58間におけるクリアランス
a等に起因して調節部材36がピン38側を支点としてシュ
ーウェブ18と接近離隔する方向においてがたついたとし
ても、調節部材36が突出部64に当接させられることに基
づいて調節部材36の係合歯34側の端部がシューウェブ18
から離隔する方向(第2図中矢印A方向にて示す方向)
へ浮き上がるのを好適に抑制することができる。第2図
において、一点鎖線は突出部64が設けられている本実施
例の場合における調節部材36の最大浮上がり位置を、二
点鎖線は突出部64が設けられていない従来の場合におけ
る調節部材36の最大浮上がり位置をそれぞれ示してい
る。この結果、調節部材36の係合歯34とアジャストラッ
チ42の掛止歯40との噛合状態を従来に比べて好適に維持
することができるため、非制動時やパーキングブレーキ
操作時にそれら係合歯34および掛止歯40に比較的大きな
力が作用させられてもそれら係合歯34および掛止歯40が
損傷させられたり或いは変形させられたりするのを好適
に防止できるとともに、係合歯34と掛止歯40との係合が
外れることが防止されるのである。
また、本実施例によれば、ストラット52の側壁部58を曲
成するだけで突出部64が形成されているので、部品点数
を増大させることなく且つコストをそれ程増大させるこ
となく上記効果が得られる利点がある。
なお、前述の実施例では、突出部64は円弧状に曲成され
ているが、コ字形状等に曲成されたものであってもよ
い。
また、前述の実施例では、突出部64はストラット52の側
壁部58に一体に設けられているが、側壁部に突設したピ
ン等を突出部として機能させることもできる。
また、前述の実施例では、ストラット52の側壁部58に突
設された係合突起60は調節部材36の側端面と所定の遊び
を有して係合させられるように構成されているが、スト
ラット側壁部に突設された係合突起が調節部材の長手方
向中間部に形成された係合穴内に所定の遊びを有して係
合させられるように構成されている場合等においても、
本考案を適用し得ることは勿論である。
また、前述の実施例では、掛止部材はシューウェブ18に
回動可能に設けられたアジャストラッチ42にて構成され
ているが、必ずしもその必要はなく、たとえば、シュー
ウェブに設けられた長穴により調節部材と接近離隔する
方向に案内されるものであってもよい。
また、前述の実施例において、パーキングブレーキレバ
ー28およびパーキングケーブル32は設けられていなくて
も差し支えない。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されたシュー間隙自動調節機構付
きドラムブレーキの一例を示す要部正面図である。第2
図は第1図の調節部材等をパーキングブレーキレバー側
から見た図であって、要部を拡大し且つ一部を切り欠い
て示す図である。第3図は第1図におけるIII−III視断
面の要部拡大図である。 10:バッキングプレート 12,14:ブレーキシュー 16,18:シューウェブ 34:係合歯 36:調節部材 42:アジャストラッチ(掛止部材) 52:ストラット 64:突出部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状のシューウェブを有し、バッキングプ
    レート上に互いに拡開可能に配設された一対のブレーキ
    シューと、長手板状を成し、一方のブレーキシューのシ
    ューウェブに一端部において回動可能に設けられた調節
    部材と、長手状を成して該一対のブレーキシュー間に架
    け渡され、一端部において該一方のブレーキシューのシ
    ューウェブおよび該調節部材の長手方向中間部を板厚方
    向において挟むストラットと、該一方のブレーキシュー
    に設けられて該調節部材の先端部に形成された係合歯と
    係合し、該調節部材のシュー間隙減少方向の回動は許容
    するが逆方向の回動を阻止する掛止部材とを備えた形式
    のシュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキにおい
    て、 前記ストラットの一端部の、前記調節部材の前記シュー
    ウェブ側と反対側に位置する部分に、該調節部材の先端
    部側へ突き出して該調節部材の先端部の該シューウェブ
    から離隔する方向への浮上がりを抑制する突出部を設け
    たことを特徴とするシュー間隙自動調節機構付きドラム
    ブレーキ。
JP13078289U 1989-11-09 1989-11-09 シュー間隙自動調節機構付きドラムブレーキ Expired - Lifetime JPH0710113Y2 (ja)

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