JP2544944Y2 - ドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構 - Google Patents
ドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構Info
- Publication number
- JP2544944Y2 JP2544944Y2 JP1991069867U JP6986791U JP2544944Y2 JP 2544944 Y2 JP2544944 Y2 JP 2544944Y2 JP 1991069867 U JP1991069867 U JP 1991069867U JP 6986791 U JP6986791 U JP 6986791U JP 2544944 Y2 JP2544944 Y2 JP 2544944Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- link
- case
- parking
- drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ドラムブレーキ用駐
車ブレーキ機構に関し、駐車ブレーキ解除を確実に行な
うことのできる機構を得たものである。
車ブレーキ機構に関し、駐車ブレーキ解除を確実に行な
うことのできる機構を得たものである。
【0002】
【従来の技術】自動車を駐車する際には、ブレーキに組
込まれた駐車ブレーキ機構を働かせて車輪が回転しない
ようにする。
込まれた駐車ブレーキ機構を働かせて車輪が回転しない
ようにする。
【0003】駐車ブレーキ機構を働かせるには、運転席
において駐車ケーブルを引張り、これに連結したブレー
キ機構を駆動してブレーキをかけ、発車するときは駐車
ケーブルをゆるめてブレーキ機構を元の位置に復帰させ
る。
において駐車ケーブルを引張り、これに連結したブレー
キ機構を駆動してブレーキをかけ、発車するときは駐車
ケーブルをゆるめてブレーキ機構を元の位置に復帰させ
る。
【0004】図4、図5は、ドラムブレーキ用駐車ブレ
ーキ機構の従来例を示し、両図において、1はバッキン
グプレート、2は第一ブレーキシュー、2aはそのウエ
ブ、3は第二ブレーキシュー、3aはそのウエブ、4は
両ブレーキシューを引寄せてブレーキドラム5から離す
リターンばねである。
ーキ機構の従来例を示し、両図において、1はバッキン
グプレート、2は第一ブレーキシュー、2aはそのウエ
ブ、3は第二ブレーキシュー、3aはそのウエブ、4は
両ブレーキシューを引寄せてブレーキドラム5から離す
リターンばねである。
【0005】駐車ブレーキ機構は、駐車ケーブル8で駆
動されるリンク6とケース7とから成る。
動されるリンク6とケース7とから成る。
【0006】リンク6は、第一ブレーキシューのウエブ
2aを係合させる切込み9と、ケース7の一端をピン1
0により枢着する孔とを左端(左右は図面による。以下
同じ。)に形成し、駐車ケーブル8の端部をピン11を
介して枢着する孔を右端に形成している。
2aを係合させる切込み9と、ケース7の一端をピン1
0により枢着する孔とを左端(左右は図面による。以下
同じ。)に形成し、駐車ケーブル8の端部をピン11を
介して枢着する孔を右端に形成している。
【0007】ケース7は、板金製の2枚の部分を連結片
7aにより連結し、その間にリンク6を挿入するもの
で、右端に第二ブレーキシューのウエブ3aを係合させ
る切込み12を形成し、左端は前記のピン10によりリ
ンク6の左端に枢着される。
7aにより連結し、その間にリンク6を挿入するもの
で、右端に第二ブレーキシューのウエブ3aを係合させ
る切込み12を形成し、左端は前記のピン10によりリ
ンク6の左端に枢着される。
【0008】この構成において、駐車ケーブル8を図5
の矢印a方向にバッキングプレート1を通して引張る
と、リンク6がピン10を中心として回動し切込み9が
ウエブ2aをb方向に押して第一ブレーキシュー2をド
ラム5に当接させると同時に、リンク6がウエブ2aを
支点としても回動するのでピン10を同図の矢印c方向
に移動させ、ケース7の切込み12でウエブ3aを押し
て第二ブレーキシュー3をドラム5に当接させる。ケー
ブル8を強く引張れば両ブレーキシュー2、3はドラム
5に強く押付けられてドラム5の回転を阻止し、駐車ブ
レーキをかけることができる。
の矢印a方向にバッキングプレート1を通して引張る
と、リンク6がピン10を中心として回動し切込み9が
ウエブ2aをb方向に押して第一ブレーキシュー2をド
ラム5に当接させると同時に、リンク6がウエブ2aを
支点としても回動するのでピン10を同図の矢印c方向
に移動させ、ケース7の切込み12でウエブ3aを押し
て第二ブレーキシュー3をドラム5に当接させる。ケー
ブル8を強く引張れば両ブレーキシュー2、3はドラム
5に強く押付けられてドラム5の回転を阻止し、駐車ブ
レーキをかけることができる。
【0009】駐車ブレーキを解除するには、ケーブル8
の引張りをゆるめると、両ブレーキシュー2、3はリタ
ーンばね4により引寄せられてドラム5から離れるので
駐車ブレーキは解除される。
の引張りをゆるめると、両ブレーキシュー2、3はリタ
ーンばね4により引寄せられてドラム5から離れるので
駐車ブレーキは解除される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ブレーキシュー2、3
をリターンばね4を使って復帰させる構造では、ばね4
の弾力をブレーキシュー引寄せに効率よく利用すること
ができない。
をリターンばね4を使って復帰させる構造では、ばね4
の弾力をブレーキシュー引寄せに効率よく利用すること
ができない。
【0011】即ち、図5において切込み9とピン10と
の中心間距離をm、ピン10、11の中心間距離をnと
すると、ケーブル8を引き戻すためにケーブル8に作用
する力fの大きさは、リターンばね4の引張り力をFと
すると、レバー比の関係でmF=nfであり、mを1
0.5m/m 、nを36.6m/m とすると、f=F/3.
5となるから、リターンばねの力は3.5分の1しかケ
ーブル引き戻しに利用されず、ケーブル引き戻しを十分
に行なうことができない。従ってブレーキの引きずりを
起こすことになる。
の中心間距離をm、ピン10、11の中心間距離をnと
すると、ケーブル8を引き戻すためにケーブル8に作用
する力fの大きさは、リターンばね4の引張り力をFと
すると、レバー比の関係でmF=nfであり、mを1
0.5m/m 、nを36.6m/m とすると、f=F/3.
5となるから、リターンばねの力は3.5分の1しかケ
ーブル引き戻しに利用されず、ケーブル引き戻しを十分
に行なうことができない。従ってブレーキの引きずりを
起こすことになる。
【0012】
【課題を解決する為の手段】この考案は、リンク6とケ
ース7との間に、自然状態ですぼまる方向の弾力を持つ
戻しばね13を掛け渡すことにより上記の課題を解決し
たものである。
ース7との間に、自然状態ですぼまる方向の弾力を持つ
戻しばね13を掛け渡すことにより上記の課題を解決し
たものである。
【0013】
【作用】リンク6とケース7との間に掛け渡された戻し
ばね13は、駐車ブレーキをかけるときにリンク6がケ
ース7に対して相対的に回動する方向と逆方向にリンク
6を回動させようとするから、駐車ブレーキを解除しよ
うとしてケーブル8をゆるめると、リンク6を駐車時と
逆方向に回動させて元の位置に復帰させる。戻しばね1
3の力は能率よくリンク6に加えられるから、ばね13
の弾力を大きくしなくてもリンク6の戻りを十分良好に
行なわせることができる。
ばね13は、駐車ブレーキをかけるときにリンク6がケ
ース7に対して相対的に回動する方向と逆方向にリンク
6を回動させようとするから、駐車ブレーキを解除しよ
うとしてケーブル8をゆるめると、リンク6を駐車時と
逆方向に回動させて元の位置に復帰させる。戻しばね1
3の力は能率よくリンク6に加えられるから、ばね13
の弾力を大きくしなくてもリンク6の戻りを十分良好に
行なわせることができる。
【0014】
【実施例】図1、図2、図3は本考案の実施例を示す。
リンク、ケース、駐車ケーブルより成る駐車ブレーキ機
構と、ブレーキドラム、ブレーキシュー、バッキングプ
レート等との関係は図4、図5の従来のドラムブレーキ
と同等なので、同符号で示し説明を省略する。
リンク、ケース、駐車ケーブルより成る駐車ブレーキ機
構と、ブレーキドラム、ブレーキシュー、バッキングプ
レート等との関係は図4、図5の従来のドラムブレーキ
と同等なので、同符号で示し説明を省略する。
【0015】リンク6にはケース7からバッキングプレ
ート側に突出する突出部分6aを形成し、これにばね受
け凹部6bを形成する。ケース7にも連結片7aとの間
でばねを受ける突起7bを形成する。
ート側に突出する突出部分6aを形成し、これにばね受
け凹部6bを形成する。ケース7にも連結片7aとの間
でばねを受ける突起7bを形成する。
【0016】自然状態ですぼまる方向の弾力を持つ戻し
ばね13は、両端をリンクの凹部6bとケースの連結片
7a、突起7bの間とに係合させて掛け渡される。
ばね13は、両端をリンクの凹部6bとケースの連結片
7a、突起7bの間とに係合させて掛け渡される。
【0017】駐車ケーブル8を図1の矢印a′方向に引
張ると、リンク6、ケース7は戻しばね13の弾力に抗
しつつ少し回動して切込み9、12の間隔を開いてブレ
ーキシュー2、3をブレーキドラム5に押付けて駐車ブ
レーキをかけることができる。
張ると、リンク6、ケース7は戻しばね13の弾力に抗
しつつ少し回動して切込み9、12の間隔を開いてブレ
ーキシュー2、3をブレーキドラム5に押付けて駐車ブ
レーキをかけることができる。
【0018】駐車ケーブル8をゆるめると、リンク6、
ケース7は戻しばね13のため元の位置まで復帰して切
込み9、12の間隔を狭め、ブレーキシュー2、3はリ
ターンばね4に引かれてドラムブレーキから離れ、駐車
ブレーキは解除される。
ケース7は戻しばね13のため元の位置まで復帰して切
込み9、12の間隔を狭め、ブレーキシュー2、3はリ
ターンばね4に引かれてドラムブレーキから離れ、駐車
ブレーキは解除される。
【0019】戻しばね13のためケース7に押込まれた
リンク6は、連結片7aに当接して停止する。この停止
構造としては、ケース内に突出する突起を設けてリンク
6の回動を止めたり、ケーブル8やこれを駆動する運転
席のレバー部分にストッパを設けたりして、リンク6の
動きを止める様にしてもよい。
リンク6は、連結片7aに当接して停止する。この停止
構造としては、ケース内に突出する突起を設けてリンク
6の回動を止めたり、ケーブル8やこれを駆動する運転
席のレバー部分にストッパを設けたりして、リンク6の
動きを止める様にしてもよい。
【0020】戻しばね13は、リンク6、ケース7を専
ら元の位置に復帰させるものであり、その着力点を決め
る凹部6b、突起7bは両者を枢着するピン10から十
分離して設けることができるからばね力を駐車ブレーキ
機構の復帰に有効に作用させることができ、従来機構の
ようにリターンばねの弾力がレバー比で小さくなって作
用するような不都合は生じない。
ら元の位置に復帰させるものであり、その着力点を決め
る凹部6b、突起7bは両者を枢着するピン10から十
分離して設けることができるからばね力を駐車ブレーキ
機構の復帰に有効に作用させることができ、従来機構の
ようにリターンばねの弾力がレバー比で小さくなって作
用するような不都合は生じない。
【0021】
【考案の効果】(1) 駐車ブレーキをかけたときに開くリ
ンクとケースとの角度を戻しばねで復帰させる構造は簡
単に実施できる。
ンクとケースとの角度を戻しばねで復帰させる構造は簡
単に実施できる。
【0022】(2) 戻しばねの弾力を有効にリンクに伝え
て駐車ケーブルを十分に復帰させることができる。
て駐車ケーブルを十分に復帰させることができる。
【0023】(3) 従ってブレーキの引きずりを生じる心
配がない。
配がない。
【図1】本考案の構造を示す駐車ブレーキ機構の側面
図。
図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】戻しばねの斜視図。
【図4】従来の駐車ブレーキ機構を示すブレーキの部分
平面図。
平面図。
【図5】図4のA−A断面図。
1 バッキングプレート 2 第一ブレーキシュー 2a ウエブ 3 第二ブレーキシュー 3a ウエブ 4 リターンばね 5 ブレーキドラム 6 リンク 6a 突出部分 6b 凹部 7 ケース 7a 連結片 7b 突起 8 駐車ケーブル 9 切込み 10 ピン 11 ピン 12 切込み 13 戻しばね
Claims (1)
- 【請求項1】 ケース(7)内に挿入され、ケースから
突出した部分に第一ブレーキシュー(2)のウエブ(2
a)を係合させる切込み(9)を形成したリンク(6)
の一端及びケース(7)の一端をピン(10)で枢着
し、リンク(6)の他端に駐車ケーブル(8)を連結す
る孔を設け、ケース(7)の他端に第二ブレーキシュー
(3)のウエブ(3a)を係合させる切込み(12)を
形成したドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構において、
リンク(6)のケース(7)から駐車ケーブル(8)側
に突出した突出部分(6a)と、ケース(7)の上記突
出部分(6a)から遠い部分との間に、自然状態ですぼ
まる方向の弾力を持つ戻しばね(13)を掛け渡した事
を特徴とするドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991069867U JP2544944Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991069867U JP2544944Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514671U JPH0514671U (ja) | 1993-02-26 |
JP2544944Y2 true JP2544944Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13415175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991069867U Expired - Lifetime JP2544944Y2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ドラムブレーキ用駐車ブレーキ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544944Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4694704B2 (ja) * | 2001-02-16 | 2011-06-08 | 日産自動車株式会社 | ドラムブレーキのシュー拡張装置及びこのシュー拡張装置を有するドラムブレーキ |
JP4696032B2 (ja) * | 2006-07-13 | 2011-06-08 | 豊生ブレーキ工業株式会社 | ドラムブレーキ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1253966B (de) * | 1967-02-28 | 1967-11-09 | Teves Kg Alfred | Mechanische Spreizvorrichtung fuer eine Innenbackenbremse |
JPS6027227U (ja) * | 1983-07-30 | 1985-02-23 | 株式会社東芝 | 触媒燃焼装置 |
JPH0454331Y2 (ja) * | 1985-10-18 | 1992-12-21 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP1991069867U patent/JP2544944Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0514671U (ja) | 1993-02-26 |
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