JPH07100626B2 - TiB▲下2▼基セラミックスの製造方法 - Google Patents
TiB▲下2▼基セラミックスの製造方法Info
- Publication number
- JPH07100626B2 JPH07100626B2 JP62035476A JP3547687A JPH07100626B2 JP H07100626 B2 JPH07100626 B2 JP H07100626B2 JP 62035476 A JP62035476 A JP 62035476A JP 3547687 A JP3547687 A JP 3547687A JP H07100626 B2 JPH07100626 B2 JP H07100626B2
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- JP
- Japan
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- tib
- carbide powder
- manufacturing
- ceramics
- present
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はTiB2基セラミックスの製造方法に関する。
従来の技術 耐熱用セラミックス材料として用いるTiB2基セラミック
スは、たとえば特開昭59−107974号公報に開示されてい
る。
スは、たとえば特開昭59−107974号公報に開示されてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかし、TiB2基セラミックスの高密度化及び高強度化
は、ホットプレス焼結を施しても困難であった。
は、ホットプレス焼結を施しても困難であった。
本発明は、高密度、高強度かつ高硬度を有するTiB2基セ
ラミックスの製造方法を提供することを目的とする。
ラミックスの製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明は、TiB2の粉末に、
全量に基づき0.1〜10重量%の炭化クロム粉末、炭化モ
リブデン粉末の一種または二種を混合して混合物を作り
成形し、その成形された混合物を無加圧状態で焼成する
ことを特徴とするTiB2基セラミックスの製造方法を要旨
としている。
全量に基づき0.1〜10重量%の炭化クロム粉末、炭化モ
リブデン粉末の一種または二種を混合して混合物を作り
成形し、その成形された混合物を無加圧状態で焼成する
ことを特徴とするTiB2基セラミックスの製造方法を要旨
としている。
成形された混合物は、添加された炭化クロムまたは炭化
モリブデンの融点近くで焼成を行うことが望ましい。
モリブデンの融点近くで焼成を行うことが望ましい。
次に、炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の一種また
は二種を全量に基づき0.1〜10重量%混ぜる理由は次の
とおりである。炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の
一種又は二種は、焼成時(特に炭化クロム粉末、炭化モ
リブデン粉末の一種又は二種の融点付近)に金属とカー
ボンに分解するが、その時、炭化クロム粉末、炭化モリ
ブデン粉末の一種又は二種の金属粒子は、TiB2粒のぬれ
性を向上させる。さらに前記炭化クロム粉末又は、炭化
モリブデン粉末の一種又は二種のカーボンにより還元さ
れたTiB2中の硼素が金属粒子と化合して強固な粒界相と
してTiB2マトリックスに存在する。
は二種を全量に基づき0.1〜10重量%混ぜる理由は次の
とおりである。炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の
一種又は二種は、焼成時(特に炭化クロム粉末、炭化モ
リブデン粉末の一種又は二種の融点付近)に金属とカー
ボンに分解するが、その時、炭化クロム粉末、炭化モリ
ブデン粉末の一種又は二種の金属粒子は、TiB2粒のぬれ
性を向上させる。さらに前記炭化クロム粉末又は、炭化
モリブデン粉末の一種又は二種のカーボンにより還元さ
れたTiB2中の硼素が金属粒子と化合して強固な粒界相と
してTiB2マトリックスに存在する。
炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の一種又は二種の
カーボンは、金属粒子によるぬれ性をさらに向上させか
つ金属(Mとする)と反応してM−C相を形成する。さ
らにカーボンはTiB2を還元しTiB2中の金属(M′とす
る)と化合してM′−C相を形成し、強固な粒界相を形
成する。
カーボンは、金属粒子によるぬれ性をさらに向上させか
つ金属(Mとする)と反応してM−C相を形成する。さ
らにカーボンはTiB2を還元しTiB2中の金属(M′とす
る)と化合してM′−C相を形成し、強固な粒界相を形
成する。
ここで炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の一種又は
二種が0.1重量%より少ないと、ぬれ性が改善されず、
緻密化が進行せず、また還元されたTiB2中の硼素と金属
との化合物量も少なくマトリックス中に強固な粒界相を
成形出来ない。さらに、TiB2を還元するのに不十分でM
−C、M′−C相を形成するのに不十分である。
二種が0.1重量%より少ないと、ぬれ性が改善されず、
緻密化が進行せず、また還元されたTiB2中の硼素と金属
との化合物量も少なくマトリックス中に強固な粒界相を
成形出来ない。さらに、TiB2を還元するのに不十分でM
−C、M′−C相を形成するのに不十分である。
また、炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の一種又は
二種が10重量%より多いと、M−C,M′−C相を形成す
るのに必要でない残留カーボンにより強度の向上が認め
られない。
二種が10重量%より多いと、M−C,M′−C相を形成す
るのに必要でない残留カーボンにより強度の向上が認め
られない。
なお、本発明において、無加圧で焼結するとは、常圧で
焼結することをいう。
焼結することをいう。
実 施 例 表1に示すように、本発明の実施例1〜4においては、
TiB2に対して炭化クロムを全量に基づき0.1〜10重量%
添加して混合物を作成した。この混合物を成形したの
ち、1900℃で1時間、アルゴン中(焼成条件)で無加圧
焼結した。その結果を表−1と第1図及び第2図に示
す。それらからも明らかなように、相対密度が81〜96%
と低くても、抗折強度は最大321MPaにも達している。
TiB2に対して炭化クロムを全量に基づき0.1〜10重量%
添加して混合物を作成した。この混合物を成形したの
ち、1900℃で1時間、アルゴン中(焼成条件)で無加圧
焼結した。その結果を表−1と第1図及び第2図に示
す。それらからも明らかなように、相対密度が81〜96%
と低くても、抗折強度は最大321MPaにも達している。
比 較 例 本発明の範囲外である比較例1はTiB2が100%である点
(つまり他の添加物がない点)を除けば、表1に示すよ
うに、前述の実施例1〜4と実質的に同一の条件でセラ
ミックスを製造して特性を測定した。
(つまり他の添加物がない点)を除けば、表1に示すよ
うに、前述の実施例1〜4と実質的に同一の条件でセラ
ミックスを製造して特性を測定した。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、高密度、高強度
かつ高硬度のTiB2基セラミックスを容易に製造すること
が出来る。また、高密度、高強度かつ高硬度のTiB2基セ
ラミックスを無加圧により製造することが出来、作業性
が向上する。
かつ高硬度のTiB2基セラミックスを容易に製造すること
が出来る。また、高密度、高強度かつ高硬度のTiB2基セ
ラミックスを無加圧により製造することが出来、作業性
が向上する。
とくに、本発明によれば、表1に示すように相対密度が
81〜96%と低い場合であっても抗折強度は良好な値を示
す。
81〜96%と低い場合であっても抗折強度は良好な値を示
す。
このように本願発明は特定の原料と特定の助剤とを特定
の割合にて組み合わせることにより、無加圧焼結でも非
常に強度を大きくでき、特性向上が図れるものである。
の割合にて組み合わせることにより、無加圧焼結でも非
常に強度を大きくでき、特性向上が図れるものである。
第1図は本発明の製造方法により製造したセラミックス
の特徴を明らかにするために相対密度と組成の関係を示
す図、第2図は抗折強度と組成の関係を示す図である。
の特徴を明らかにするために相対密度と組成の関係を示
す図、第2図は抗折強度と組成の関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 秀夫 東京都新宿区西新宿1−26−2 東芝セラ ミックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−95876(JP,A) 特開 昭57−42578(JP,A) 特開 昭62−260775(JP,A) 特開 昭63−50368(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】TiB2の粉末に、全量に基づき0.1〜10重量
%の炭化クロム粉末、炭化モリブデン粉末の一種または
二種を混合して混合物を作り成形し、その成形された混
合物を無加圧状態で焼成することを特徴とするTiB2基セ
ラミックスの製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62035476A JPH07100626B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | TiB▲下2▼基セラミックスの製造方法 |
US07/155,604 US4873053A (en) | 1987-02-20 | 1988-02-12 | Method for manufacturing a metal boride ceramic material |
DE3804982A DE3804982A1 (de) | 1987-02-20 | 1988-02-18 | Verfahren zur herstellung eines metallborid-keramikmaterials |
US07/622,638 US5102835A (en) | 1987-02-20 | 1990-12-05 | Metal boride ceramic material |
US07/629,025 US5158913A (en) | 1987-02-20 | 1990-12-18 | Metal boride ceramic material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62035476A JPH07100626B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | TiB▲下2▼基セラミックスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63206361A JPS63206361A (ja) | 1988-08-25 |
JPH07100626B2 true JPH07100626B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12442818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62035476A Expired - Lifetime JPH07100626B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | TiB▲下2▼基セラミックスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100626B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0679978B2 (ja) * | 1987-12-25 | 1994-10-12 | 株式会社エス・ティー・セラミックス研究所 | ホウ化チタンセラミックス焼結体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5837274B2 (ja) * | 1980-08-26 | 1983-08-15 | 工業技術院長 | 高強度複合焼結材料 |
JPS5837275B2 (ja) * | 1980-12-08 | 1983-08-15 | 工業技術院長 | ホウ化物系サ−メット材料 |
JPS62260775A (ja) * | 1986-05-01 | 1987-11-13 | 工業技術院長 | 炭化チタニウム・ハフニウム―ホウ化金属基セラミックス材料 |
JPH0742167B2 (ja) * | 1986-08-18 | 1995-05-10 | 日本鋼管株式会社 | 二硼化チタン焼結体の製造方法 |
-
1987
- 1987-02-20 JP JP62035476A patent/JPH07100626B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63206361A (ja) | 1988-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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