JPH0710044U - 小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材 - Google Patents
小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材Info
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- JPH0710044U JPH0710044U JP4369293U JP4369293U JPH0710044U JP H0710044 U JPH0710044 U JP H0710044U JP 4369293 U JP4369293 U JP 4369293U JP 4369293 U JP4369293 U JP 4369293U JP H0710044 U JPH0710044 U JP H0710044U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塩ビ製小口径マンホ−ルを安価に作る。
【構成】 小口径マンホ−ルの本体1を塩ビ管で構成
し、インバ−ト部材2を塩ビ製の排出管4付半球状のイ
ンバ−ト部材で構成し、これらを接着接合する。そし
て、本体1に流入口を穿孔して、90°支管10を接着
接合する。したがって、流入口の向きを自由にとりなが
ら、塩ビ製であるため安価にできる。
し、インバ−ト部材2を塩ビ製の排出管4付半球状のイ
ンバ−ト部材で構成し、これらを接着接合する。そし
て、本体1に流入口を穿孔して、90°支管10を接着
接合する。したがって、流入口の向きを自由にとりなが
ら、塩ビ製であるため安価にできる。
Description
【0001】
本考案は、小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材に関するものである。
【0002】
周知のごとく下水道施設におけるマンホ−ルとは、管渠内の検査や清掃のため に路面から人が出入りするための、蓋付き施設であって、管渠の屈曲点等に設置 されている。 ところで、下水道の普及に伴い、下水本管が私有の狭小道路にも埋設されるよ うになり、また、下水本管に塩ビ製パイプが採用されてから、塩ビ製小口径マン ホ−ル(人の出入不可の口径のもの)の出現が要請されている。
【0003】 しかしながら、かかる塩ビ製小口径マンホ−ルでは、コンクリ−ト製マンホ− ルに比べ、寸法精度が高く、しかも量産化された既製品となるため、施工精度は 向上するものの、屈曲点に設置した場合、当該マンホ−ルに接続する流入管は、 施工現場によって複雑多岐にわたるので、多くの種類のインバ−トを必要とする 、という問題があった。
【0004】 一方、コンクリ−ト製マンホ−ルに設けるインバ−ト部材を、塩ビ製品として 別途構成して、マンホ−ル内部の汚物の堆積を防止したり、施工を容易にしたり 、しかも流入角が変わっても常に同じ状態で排出できるようにするため、水平状 の排出管をもち、かつ、本体を半球状にしたインバ−ト部材が知られている(例 えば、実開昭58−124578号公報、実開昭60−22590号公報、意匠 登録第849140号公報等参照)。
【0005】 しかしながら、かかる公知のマンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材は、いずれも コンクリ−ト製マンホ−ルに設けるようになっているので、塩ビ製マンホ−ル本 体にはそのまま適用できない、という問題があった。
【0006】
そこで本考案は、かかる問題を解決するためになされたもので、その要旨とす るところは、1)略半球状本体で形成され、その最低部を管底とする水平状の排 出管が一体的に設けられた小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材において、 前記インバ−ト部材が取付けられるマンホ−ル本体を塩ビ製とすると共に、イン バ−ト部材の半球状本体の開口外周に円筒壁を一体的に設け、該円筒壁をマンホ −ル本体に対する接着接合面としたことを特徴とする小口径マンホ−ル用塩ビ製 インバ−ト部材にあり、また、2)請求項1の円筒壁の高さを、排出管より低く 構成してインバ−ト部材の半球状本体の開口外周に吊設し、該円筒壁の排出管近 傍上方に立上り壁を延設したことを特徴とする小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ −ト部材にあり、また、3)請求項1または2のマンホ−ル本体に流入口を設け 、該流入口に90°支管を設け、該90°支管に流入管を挿入することを特徴と する小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材にある。
【0007】
本考案を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 図1は本考案の第1の実施例の縦断面図、図2は図1の使用状態図、図3は図 2の平面図、図4は第1の実施例の要部斜視図である。
【0008】 第1の実施例は、塩ビ製小口径マンホ−ルに用いる塩ビ製インバ−ト部材であ って、この小口径マンホ−ルの径は、約300〜350mmφ、このマンホ−ルを 用いる下水本管の径は150〜250mmφであって、したがって、布設する下水 本管の径に対し、マンホ−ル本体の径が最大2〜3倍になっている小口径マンホ −ルである。また、DT継手や45°Y継手を用いた一般の小口径マンホ−ルで は、その流入角が決められていて施工現場によっては使用困難となる場合がある が、かかる困難な場合に、第1の実施例のマンホ−ルは補完的な塩ビ製小口径マ ンホ−ルとして好都合となる。
【0009】 先ず、マンホ−ル本体と第1の実施例のインバ−ト部材について述べる。 図において、1はマンホ−ル本体であって、塩ビ製直管を切管して作られる。 このマンホ−ル本体1の上端側には、マンホ−ル蓋や、必要に応じ路面荷重に対 抗する補強蓋(いずれも不図示)が取付けられる。
【0010】 このマンホ−ル本体1の下端側には、塩ビ製のインバ−ト部材2が接着接合に より取付けられる。 このインバ−ト部材2の本体は略半球状に形成され、その開口外周を一体的に 設けた円筒壁3で取り囲んでいる。この円筒壁3がマンホ−ル本体1に対する接 着接合面になっている。また、この円筒壁3の高さは、後記の排水管4の径の略 半分の寸法になっている。
【0011】 このインバ−ト部材2には水平状の排出管4が一体的に突設され、この排出管 4に下流側の下水本管が接続される。この排出管4の管底はマンホ−ル内側に延 長されて、半管状のインバ−ト溝5を形成している。 このインバ−ト部材2の円筒壁3には、排出管4の近傍上方において略三角状 の立上り壁6が形成されている。この立上り壁6により、マンホ−ル本体1に対 する接着接合面を拡げている。この立上り壁6の裾野は、インバ−ト部材2の中 心横断部迄及んでおり、また、この高さHは円筒壁3の高さの約2倍にしている 。 なお、図中、7は剛性の高い安価な樹脂製のマンホ−ル台座を示す。
【0012】 次に、第1の実施例の作用を述べる。 塩ビ製直管を切管してマンホ−ル本体1を作る。当該マンホ−ルが埋設される 深さは、現場によって異なるので、他の塩ビ管を継ぎ足すことにより調整する。 このマンホ−ルル本体1の下端には下開放の切欠8を設ける。
【0013】 一方、インバ−ト部材2は射出成形により作り、このインバ−ト部材2の円筒 壁3および立上り壁6に接着剤を塗布して、排出管4をマンホ−ル本体1の切欠 8を通しながらマンホ−ル本体1に内嵌して、接着接合する。
【0014】 以上のようにして作られたマンホ−ルを施工現場に持込み、下水本管9の屈曲 点に設置する。 次いで、このマンホ−ル本体1の流入口を、上流側の下水本管9の流入方向に 向けホ−ルソ−より穿孔する。この穿孔の位置は、少なくともインバ−ト部材2 の円筒壁3を穿孔しない若干高い位置にする。勿論、立上り壁6は、平面視で排 出管4側180°の範囲に設けられているので、流入口がこの範囲に位置するこ とはなく、したがって、立上り壁6を穿孔することはない。
【0015】 この穿孔された流入口に90°支管(ツバ付ソケット管またはスカ−ト付ソケ ット管ともいう)10を接着接合する。このとき、90°支管10のフランジ1 1の稜線の張出し長さLは、円筒壁3の高さに略等しくしているので、流入口が 最低の位置でも、このフランジ11を切断する必要がない。そして、この90° 支管10に上流側の下水本管9を接続する。
【0016】 次に、本考案の第2の実施例について述べる。 図5において、第2の実施例のマンホ−ルは、私有地専用品としてマンホ−ル 台座7を使用しないため、マンホ−ル本体1に路面荷重が作用すると、相対的に インバ−ト部材2が上向きの力を受けることとなって、円筒壁3との接着接合部 に悪影響する。そのため、円筒壁3の下端に折り返し部13を外方に設け、この 折り返し部13にマンホ−ル本体1の下端を載置して、この折り返し部13で路 面荷重を受けるようにしている。また、第2の実施例では、排出管4の基部にフ ランジ12を周設し、切欠8との間にパテ等をぬり込むようにしている。
【0017】 なお、これらの実施例のマンホ−ルは、下水本管の屈曲点に設置する場合を述 べたが、本考案はこれに限らず、滝落した落差の所に設置する場合や、他の流入 口を必要とする合流点に設置する場合でもよい。また、これらの場合に用いるイ ンバ−ト部材の円筒壁は、半球状本体より上方に延設したものでもよい。
【0018】
本考案によれば、 マンホ−ル本体を塩ビ製としたので、下水本管の流入管の向きや埋設深さは 現場に適合でき、エルボ等を用いることなく、流入管を容易に、しかも適確に取 付けることができる。 マンホ−ル本体を塩ビ管で構成したので、きわめて安価に作ることができる と共に、塩ビ製のインバ−ト部材の円筒壁を容易に接着接合することができる。 インバ−ト部材の半球状本体の開口外周から円筒壁を吊設したので、流入管 の取付位置が低い施工の場合でもインバ−ト部材を穿孔することがない。
【図1】本考案の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の使用状態図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】第1の実施例の要部斜視図である。
【図5】第2の実施例の縦断面図である。
1…マンホ−ル本体、2…インバ−ト部材、3…円筒
壁、4…排出管、5…インバ−ト溝、6…立上り壁
壁、4…排出管、5…インバ−ト溝、6…立上り壁
Claims (3)
- 【請求項1】 略半球状本体で形成され、その最低部を
管底とする水平状の排出管が一体的に設けられた小口径
マンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材において、 前記インバ−ト部材が取付けられるマンホ−ル本体を塩
ビ製とすると共に、インバ−ト部材の半球状本体の開口
外周に円筒壁を一体的に設け、該円筒壁をマンホ−ル本
体に対する接着接合面としたことを特徴とする小口径マ
ンホ−ル用塩ビ製インバ−ト部材。 - 【請求項2】 請求項1の円筒壁の高さを、排出管より
低く構成してインバ−ト部材の半球状本体の開口外周に
吊設し、該円筒壁の排出管近傍上方に立上り壁を延設し
たことを特徴とする小口径マンホ−ル用塩ビ製インバ−
ト部材。 - 【請求項3】 請求項1または2のマンホ−ル本体に流
入口を設け、該流入口に90°支管を設け、該90°支
管に流入管を挿入することを特徴とする小口径マンホ−
ル用塩ビ製インバ−ト部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043692U JP2590138Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 塩ビ製インバート部材を接着接合した塩ビ製小口径マンホール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043692U JP2590138Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 塩ビ製インバート部材を接着接合した塩ビ製小口径マンホール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710044U true JPH0710044U (ja) | 1995-02-10 |
JP2590138Y2 JP2590138Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=12670887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993043692U Expired - Lifetime JP2590138Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 塩ビ製インバート部材を接着接合した塩ビ製小口径マンホール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590138Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002302963A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-18 | Aron Kasei Co Ltd | プラスチック小型マンホ−ル |
KR102550970B1 (ko) * | 2022-08-12 | 2023-07-05 | (주)한맥기술 | 유체 저장 장치에서 배출되는 유체의 유량을 증가시키는 파이프 결합 장치 및 이를 포함하는 파이프 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6022590U (ja) * | 1983-07-18 | 1985-02-16 | 北海道積水工業株式会社 | 多方向型インバ−ト |
JPS63165342U (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-27 | ||
JPH04117044U (ja) * | 1991-03-22 | 1992-10-20 | アロン化成株式会社 | 小口径マス用塩ビ製蓋 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP1993043692U patent/JP2590138Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6022590U (ja) * | 1983-07-18 | 1985-02-16 | 北海道積水工業株式会社 | 多方向型インバ−ト |
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---|---|---|---|---|
JP2002302963A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-18 | Aron Kasei Co Ltd | プラスチック小型マンホ−ル |
KR102550970B1 (ko) * | 2022-08-12 | 2023-07-05 | (주)한맥기술 | 유체 저장 장치에서 배출되는 유체의 유량을 증가시키는 파이프 결합 장치 및 이를 포함하는 파이프 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2590138Y2 (ja) | 1999-02-10 |
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Legal Events
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