JPS5817974Y2 - ハイカンヨウジグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、断面形状が長円形状の管を配管するときに
用いる配管用治具に関する。

断面形状が楕円状、近似楕円状たとえば卵形断面状等の
長円形状を有する管は、低水時においても従来の円管に
比べ水深が深くなるので、可成りの流速をもたせること
ができ、汚物固形物の堆積を防ぐことができる。

したがって、排水管特に下水管に使用して有用であると
考えられるが、従来の円管に比し配管施工上程々の困難
が生ずる。

即ち、この種の管はその長軸方向を垂直にして埋設する
必要があるが、目視だけで管の長軸方向を正しく定めて
その方向を垂直にして敷設することは困難である。

この考案は、前記の点に鑑み断面形状が長円形状の管の
長軸を容易迅速に知ることができる治具を提供し、以て
管の長軸方向を垂直にして敷設することを容易にするこ
とを目的としてなされたものである。

この考案の要旨は、水準器の下部に、断面形状が長円形
の管の断面における長軸により分割される管の一半部外
周の全部もしくは一部に合致する内面形状を有する合板
が、前記長円形の管の断面における長軸の延長線が前記
水準器と垂直に交わるように取着されてなる配管用治具
に存する。

次に、この考案を図面の実施例を参照しながら説明する
。

１は水準器であり、この水準器１に台板２が固定具３に
より垂下状態に取着されている。

台板２の内面形状２１ば、配設しようとする断面形状が
長円形の管４において、その断面に釦ける長軸５により
分割される一半部の外周に合致する湾曲面となされてい
る。

１１は水準器１の側面に標示した標線であり、気泡管１
２の中央部の位置に標示され、この標線１１の延長線は
台板２の内面２１０曲面及びその延長面が構成する断面
長円形状の管４の長軸５に合致するようになされている
。

次に、この考案の配管用治具の使用態様を第２図を参照
して述べる。

この実施例は、断面が卵形状を有する硬質塩化ビニル製
などの合成樹脂管４（以下、単に管４という）を掘削さ
れた溝６内に下水排水管としてその長軸５を垂直方向に
して配設しようとするものであり、先ず管４を目視によ
り大略その長軸５を垂直にして溝６内に載置する。

このままでは管４が正確にその長軸５を垂直にして載置
され得ない。

そこで、この考案の配管用治具の台板２の内面２１を管
４の外周壁面に当接して合致させる。

配管用治具を管４に当接したままの状態で管４の位置を
修正して水準器１の気泡管１１の気泡が中央になるよう
にする。

気泡が中央になれば即ち水準器１が水平になれば長軸５
は垂直になるのである。

更に、配管位置を示す下げ振り７に水準器１の気泡管の
中央（気泡は中央に位置している）が来るよう管４を移
動させ、そこで管４を固定させ治具をはずす。

必要に応じ管４の軸方向の勾配を調節した上で溝６を埋
戻す。

以上のと釦り、この考案の配管用治具は、水準器の下部
に、断面形状が長円形の管の断面に釦ける長軸により分
割される管の一半部外周の全部もしくは一部に合致する
内面形状を有する合板が、前記長円形の管の断面にふ・
ける長軸の延長線が前記水準器と垂直に交わるように取
着されているから、この治具の合板の内面を断面形状が
長円形の管の外周壁に当接合致させ、水準器が水平なる
ようにすることにより容易に管をその長軸が垂直になる
ように敷設配管することができ、断面形状が長円形の管
の配管施工が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の配管用治具の一例を示す正面図、第
２図は第１図の配管用治具の使用態様を示す説明図であ
る。 １・・・水準器、２・・・台板、４・・・管、５・・・
長軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水準器の下部に、断面形状が長円形の管の断面における
   長軸により分割される管の一半部外周の全部もしくは一
   部に合致する内面形状を有する合板が、前記長円形の管
   の断面にむける長軸の延長線が前記水準器と垂直に交わ
   るように取着されてなる配管用治具。