JPH0699870A - 自動二輪車の車体フレーム - Google Patents
自動二輪車の車体フレームInfo
- Publication number
- JPH0699870A JPH0699870A JP16556792A JP16556792A JPH0699870A JP H0699870 A JPH0699870 A JP H0699870A JP 16556792 A JP16556792 A JP 16556792A JP 16556792 A JP16556792 A JP 16556792A JP H0699870 A JPH0699870 A JP H0699870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- longitudinal
- tank rail
- rails
- tank rails
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、自動二輪車の車体フレームにおい
て、軽量で強度、縦方向の剛性及びねじり剛性を高く
し、そうして最低地上高を十分確保し、ホィールベース
を短くし、美観を損なうことなくフレームを横方向に曲
げることを設計上容易とさせることを課題とする。 【構成】 ヘッドパイプに連設された左右一対のタンク
レールが、ヘッドパイプから後方かつ側面視で斜め下方
に略直線的に延び、上記タンクレールが車体の両外側面
に露出するように配設され、タンクレールとしてアルミ
押出材による縦長の偏平パイプが用いられ、タンクレー
ルの外側壁上部に傾斜面が形成され、タンクレールの縦
方向長さがタンクレールの横方向長さの3倍を越える長
さとされている。
て、軽量で強度、縦方向の剛性及びねじり剛性を高く
し、そうして最低地上高を十分確保し、ホィールベース
を短くし、美観を損なうことなくフレームを横方向に曲
げることを設計上容易とさせることを課題とする。 【構成】 ヘッドパイプに連設された左右一対のタンク
レールが、ヘッドパイプから後方かつ側面視で斜め下方
に略直線的に延び、上記タンクレールが車体の両外側面
に露出するように配設され、タンクレールとしてアルミ
押出材による縦長の偏平パイプが用いられ、タンクレー
ルの外側壁上部に傾斜面が形成され、タンクレールの縦
方向長さがタンクレールの横方向長さの3倍を越える長
さとされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車の車体フレ
ームに関する。
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車の車体フレームとし
て、エンジンをゆりかごに載せるような形をしたダブル
クレードル型フレーム及びセミダブルクレードル型フレ
ームが、強度、剛性が比較的高いことから、多用されて
いる。自動二輪車においては、地面からの車体の高さ、
つまり最低地上高が所定量確保されなければならない
が、ダブルクレードル型フレーム及びセミダブルクレー
ドル型フレームの場合にはエンジンの下側にダウンチュ
ーブが存在するので、その分だけ最低地上高を十分にと
ることが設計上困難となる場合がある。また、車体全体
を小型化するため、ホィールベースを短くしたいとの要
求があるが、ダウンチューブを有する場合には、ダウン
チューブとステアリングとが接触しないようにしなけれ
ばならないため、ホィールベースを大幅に短くすること
は困難であった。
て、エンジンをゆりかごに載せるような形をしたダブル
クレードル型フレーム及びセミダブルクレードル型フレ
ームが、強度、剛性が比較的高いことから、多用されて
いる。自動二輪車においては、地面からの車体の高さ、
つまり最低地上高が所定量確保されなければならない
が、ダブルクレードル型フレーム及びセミダブルクレー
ドル型フレームの場合にはエンジンの下側にダウンチュ
ーブが存在するので、その分だけ最低地上高を十分にと
ることが設計上困難となる場合がある。また、車体全体
を小型化するため、ホィールベースを短くしたいとの要
求があるが、ダウンチューブを有する場合には、ダウン
チューブとステアリングとが接触しないようにしなけれ
ばならないため、ホィールベースを大幅に短くすること
は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では、フレームそ
のものを外観デザインとして強調するため、フレームを
車体の両外側面に露出させたいという要請がある。この
要請に応えて、フレームそのものを車体の両外側面に露
出させる構成を想定すると、一対のフレームは横方向に
曲げ得るものでなければならない。本発明は、従来技術
の前記欠点を解消し、前記要請に応えるものであって、
自動二輪車の車体フレームにおいて、軽量で強度、縦方
向の剛性及びねじり剛性を高くし、そうして最低地上高
を十分確保し、ホィールベースを短くし、美観を損なう
ことなくフレームを横方向に曲げることを設計上容易と
させることを課題とする。
のものを外観デザインとして強調するため、フレームを
車体の両外側面に露出させたいという要請がある。この
要請に応えて、フレームそのものを車体の両外側面に露
出させる構成を想定すると、一対のフレームは横方向に
曲げ得るものでなければならない。本発明は、従来技術
の前記欠点を解消し、前記要請に応えるものであって、
自動二輪車の車体フレームにおいて、軽量で強度、縦方
向の剛性及びねじり剛性を高くし、そうして最低地上高
を十分確保し、ホィールベースを短くし、美観を損なう
ことなくフレームを横方向に曲げることを設計上容易と
させることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の自動二輪車の車体フレームにおいては、ヘ
ッドパイプに連設された左右一対のタンクレールが、ヘ
ッドパイプから後方かつ側面視で斜め下方に略直線的に
延び、上記タンクレールが車体の両外側面に露出するよ
うに配設され、タンクレールとしてアルミ押出材による
縦長の偏平パイプが用いられ、タンクレールの外側壁上
部表面に傾斜面が形成され、タンクレールの縦方向長さ
がタンクレールの横方向長さの3倍を越える長さとされ
る。
に、本発明の自動二輪車の車体フレームにおいては、ヘ
ッドパイプに連設された左右一対のタンクレールが、ヘ
ッドパイプから後方かつ側面視で斜め下方に略直線的に
延び、上記タンクレールが車体の両外側面に露出するよ
うに配設され、タンクレールとしてアルミ押出材による
縦長の偏平パイプが用いられ、タンクレールの外側壁上
部表面に傾斜面が形成され、タンクレールの縦方向長さ
がタンクレールの横方向長さの3倍を越える長さとされ
る。
【0005】
【実施例】図1〜4において、1はステアリングのヘッ
ドパイプで、このヘッドパイプ1には前輪ステアリング
2が取付けられたフロントフォーク3が回転自在に保持
されている。4はフロントフォーク3を運転者が操作す
るハンドル、5はヘッドパイプ1に連接された左右一対
のタンクレールであって、側面から見てヘッドパイプ1
から後方でかつ斜め下方に略直線的に伸び、かつ上面か
ら見て膨らみを持つように湾曲形状に形成されている。
この一対のタンクレール5,5は縦長偏平としたアルミ
押出材による偏平パイプ14が用いられ、かつ車体の両外
側面に露出するように配設されている。6はブラケット
リヤアームで、一対のタンクレール5,5の後端部に溶
接部6aにて溶接固定されている。7はブラケットリヤ
アーム6に軸8にてピボット結合されたリヤアームで、
このリヤアーム7の後端部には後輪9が支持されてい
る。10はラジエータ、11はエンジンで、これらは一対の
タンクレール5,5の下側に懸架されている。12はシー
トレール、13はバックステーで、それぞれ一対のタンク
レール5,5及びブラケットリヤアーム6にボルト締着
などにより固定されている。
ドパイプで、このヘッドパイプ1には前輪ステアリング
2が取付けられたフロントフォーク3が回転自在に保持
されている。4はフロントフォーク3を運転者が操作す
るハンドル、5はヘッドパイプ1に連接された左右一対
のタンクレールであって、側面から見てヘッドパイプ1
から後方でかつ斜め下方に略直線的に伸び、かつ上面か
ら見て膨らみを持つように湾曲形状に形成されている。
この一対のタンクレール5,5は縦長偏平としたアルミ
押出材による偏平パイプ14が用いられ、かつ車体の両外
側面に露出するように配設されている。6はブラケット
リヤアームで、一対のタンクレール5,5の後端部に溶
接部6aにて溶接固定されている。7はブラケットリヤ
アーム6に軸8にてピボット結合されたリヤアームで、
このリヤアーム7の後端部には後輪9が支持されてい
る。10はラジエータ、11はエンジンで、これらは一対の
タンクレール5,5の下側に懸架されている。12はシー
トレール、13はバックステーで、それぞれ一対のタンク
レール5,5及びブラケットリヤアーム6にボルト締着
などにより固定されている。
【0006】上記アルミ押出材による縦長の偏平パイプ
14でなるタンクレール5の断面が図4に示されている。
図4に示されるとおり、偏平パイプ14は連続した外側壁
o,上側壁u,内側壁i,下側壁dの壁によって縦長偏
平のパイプ状に形成され、外側壁oの上部表面に傾斜面
15が形成され、偏平パイプ14内には外側壁oと内側壁i
とに直交する面を有する上下の補強リブ5a,5bが形成さ
れている。補強リブ5a,5bは偏平パイプ14の長手方向に
連続しており、車体の外側面に位置する外側面oの肉厚
は、車体の内側面に位置する内側面iの肉厚より大(厚
い)として、外側面oの剛性を高めている。また、傾斜
面15の存在により、ライダーの膝などに対する逃げとな
り、ライダーの開脚幅が狭くなる。
14でなるタンクレール5の断面が図4に示されている。
図4に示されるとおり、偏平パイプ14は連続した外側壁
o,上側壁u,内側壁i,下側壁dの壁によって縦長偏
平のパイプ状に形成され、外側壁oの上部表面に傾斜面
15が形成され、偏平パイプ14内には外側壁oと内側壁i
とに直交する面を有する上下の補強リブ5a,5bが形成さ
れている。補強リブ5a,5bは偏平パイプ14の長手方向に
連続しており、車体の外側面に位置する外側面oの肉厚
は、車体の内側面に位置する内側面iの肉厚より大(厚
い)として、外側面oの剛性を高めている。また、傾斜
面15の存在により、ライダーの膝などに対する逃げとな
り、ライダーの開脚幅が狭くなる。
【0007】偏平パイプ14内には、偏平パイプ14の壁及
び上下の補強リブ5a,5bによって、断面形状が縦長で略
中空長方形の3区画X,Y,Zが形成され、中空の区画
Xは外側壁o(表面が傾斜面15とされる。),上側壁
u,内側壁i,補強リブ5aにより構成され、中空の区画
Yは外側壁o,補強リブ5a,内側壁i,補強リブ5bによ
り構成され、中空の区画Zは外側壁o,補強リブ5b,内
側壁i,下側壁dにより構成されている。3区画X,
Y,Zのすべての断面形状が縦長で略中空長方形である
ので、偏平パイプ14は縦方向長さが横方向長さの3倍を
越える。図4の実施例では、一例としてタンクレール5
の高さ寸法が 140mm、横(左右)幅寸法が30mmで、外側
壁oの肉厚が 2.5〜3.5 mm、内側壁iの肉厚が2mm、補
強リブ5a,5bその他の肉厚が2mm程度である。このよう
にタンクレール5は縦方向長さが横方向長さよりも相当
大であるので、縦方向の剛性が極めて大きく、また横方
向に曲げ易くなっている。なお、図面ではエンジン11の
駆動出力が後輪9に伝達される駆動機構及び一対のタン
クレール5,5に保持される燃料タンク、シートレール
12などに保持された運転者が乗るシートなどについては
図示を省略している。
び上下の補強リブ5a,5bによって、断面形状が縦長で略
中空長方形の3区画X,Y,Zが形成され、中空の区画
Xは外側壁o(表面が傾斜面15とされる。),上側壁
u,内側壁i,補強リブ5aにより構成され、中空の区画
Yは外側壁o,補強リブ5a,内側壁i,補強リブ5bによ
り構成され、中空の区画Zは外側壁o,補強リブ5b,内
側壁i,下側壁dにより構成されている。3区画X,
Y,Zのすべての断面形状が縦長で略中空長方形である
ので、偏平パイプ14は縦方向長さが横方向長さの3倍を
越える。図4の実施例では、一例としてタンクレール5
の高さ寸法が 140mm、横(左右)幅寸法が30mmで、外側
壁oの肉厚が 2.5〜3.5 mm、内側壁iの肉厚が2mm、補
強リブ5a,5bその他の肉厚が2mm程度である。このよう
にタンクレール5は縦方向長さが横方向長さよりも相当
大であるので、縦方向の剛性が極めて大きく、また横方
向に曲げ易くなっている。なお、図面ではエンジン11の
駆動出力が後輪9に伝達される駆動機構及び一対のタン
クレール5,5に保持される燃料タンク、シートレール
12などに保持された運転者が乗るシートなどについては
図示を省略している。
【0008】上述のごとく、内部の3区画のそれぞれの
断面形状が縦長で略中空長方形であり、全体としても縦
長としたアルミ押出材による左右一対の偏平パイプ14を
タンクレール5,5として用いているため、ヘッドパイ
プ1を支点とした縦方向の剛性及びねじり剛性は増大
し、従来のダブルクレードル型フレーム及びセミダブル
クレードル型フレームのごとくダウンチューブを用いな
くとも十分な強度、剛性を備えたものとなる。そして、
左右一対のタンクレール5,5、ブラケットリヤアーム
6およびリヤアーム7などにより車体フレームが構成さ
れ、従来とは異なりエンジン11の下側にダウンチューブ
を設けなくてよいため、地面からの最低地上高を設計容
易にして十分に確保することができ、また前輪ステアリ
ング2を大きく後方にオフセットさせてもよく、したが
ってホイールベースを短くすることが極めて容易とな
る。
断面形状が縦長で略中空長方形であり、全体としても縦
長としたアルミ押出材による左右一対の偏平パイプ14を
タンクレール5,5として用いているため、ヘッドパイ
プ1を支点とした縦方向の剛性及びねじり剛性は増大
し、従来のダブルクレードル型フレーム及びセミダブル
クレードル型フレームのごとくダウンチューブを用いな
くとも十分な強度、剛性を備えたものとなる。そして、
左右一対のタンクレール5,5、ブラケットリヤアーム
6およびリヤアーム7などにより車体フレームが構成さ
れ、従来とは異なりエンジン11の下側にダウンチューブ
を設けなくてよいため、地面からの最低地上高を設計容
易にして十分に確保することができ、また前輪ステアリ
ング2を大きく後方にオフセットさせてもよく、したが
ってホイールベースを短くすることが極めて容易とな
る。
【0009】縦長のタンクレール5,5を車体の両外側
面に露出させているので、フレームを外観デザイン上強
調することができ、またタンクレール5,5の内部に補
強リブ5a, 5bが押出時に一体的に成形されていて、内部
の3区画を断面形状が縦長で略中空長方形とし、3区画
を合わせたものを縦長偏平としたことと相俟って機械的
強度、縦方向の剛性及びねじり剛性は、より一層高ま
る。しかも、タンクレール5,5が上面からみて膨らみ
をもつごとく曲げ加工されて、その外方伸張面で補強リ
ブ5a,5bの部分が突っ張り作用が生じても、タンクレー
ル5,5の車体の両外側に位置する外側壁oの肉厚を内
側の内側壁iの肉厚よりも厚みが大としているので、タ
ンクレール5,5の外側に露出する面に美観を損なうよ
うな凹凸や膚荒れを生じることが抑制される。したがっ
て、フレームを車体の両外側面に露出させた配置におい
て、商品的価値を低下させるといったことが殆どなくな
る。
面に露出させているので、フレームを外観デザイン上強
調することができ、またタンクレール5,5の内部に補
強リブ5a, 5bが押出時に一体的に成形されていて、内部
の3区画を断面形状が縦長で略中空長方形とし、3区画
を合わせたものを縦長偏平としたことと相俟って機械的
強度、縦方向の剛性及びねじり剛性は、より一層高ま
る。しかも、タンクレール5,5が上面からみて膨らみ
をもつごとく曲げ加工されて、その外方伸張面で補強リ
ブ5a,5bの部分が突っ張り作用が生じても、タンクレー
ル5,5の車体の両外側に位置する外側壁oの肉厚を内
側の内側壁iの肉厚よりも厚みが大としているので、タ
ンクレール5,5の外側に露出する面に美観を損なうよ
うな凹凸や膚荒れを生じることが抑制される。したがっ
て、フレームを車体の両外側面に露出させた配置におい
て、商品的価値を低下させるといったことが殆どなくな
る。
【0010】上述のごとく、中空のタンクレール5,5
の内部に補強リブ5a,5bを設けることにより、比較的大
きいパイプ空洞の場合に生じ易い共振音の発生を防止す
る効果をも有する。また、中空のタンクレール5,5は
外側壁oが厚く、内側壁iが薄く形成されているので、
エンジン音との共振を防ぎ、また内部の音が外側に出に
くい。また、タンクレール5を構成する縦長の偏平パイ
プはその構成上3次元での曲げを行うことは極めて困難
であるが、2次元での曲げは比較的容易であるので、上
記実施例のごとく側面から見たとき略直線的であってそ
の面での曲げ加工はなく、他方、上面から見たときエン
ジン11などに対応して2本のタンクレール5,5がその
中間部でもって膨らみを持つように湾曲させて、2次元
でのみの曲げ加工としたことにより、縦長の偏平パイプ
であって外側壁の肉厚を厚くしたものを用いてはいるが
加工は容易となる。また、このようにアルミ押出材でな
るパイプ14を用いることにより、プレス打抜きによる、
いわゆるもなか構造としたタンクレールに比べ、型費は
大幅に安価となり全体コストの低減が可能となる。
の内部に補強リブ5a,5bを設けることにより、比較的大
きいパイプ空洞の場合に生じ易い共振音の発生を防止す
る効果をも有する。また、中空のタンクレール5,5は
外側壁oが厚く、内側壁iが薄く形成されているので、
エンジン音との共振を防ぎ、また内部の音が外側に出に
くい。また、タンクレール5を構成する縦長の偏平パイ
プはその構成上3次元での曲げを行うことは極めて困難
であるが、2次元での曲げは比較的容易であるので、上
記実施例のごとく側面から見たとき略直線的であってそ
の面での曲げ加工はなく、他方、上面から見たときエン
ジン11などに対応して2本のタンクレール5,5がその
中間部でもって膨らみを持つように湾曲させて、2次元
でのみの曲げ加工としたことにより、縦長の偏平パイプ
であって外側壁の肉厚を厚くしたものを用いてはいるが
加工は容易となる。また、このようにアルミ押出材でな
るパイプ14を用いることにより、プレス打抜きによる、
いわゆるもなか構造としたタンクレールに比べ、型費は
大幅に安価となり全体コストの低減が可能となる。
【0011】上記実施例ではタンクレール5の後端下方
部には切欠き部5cが設けられ、この切欠き部5cを設けた
ことによりタンクレール5の後方部を大きく斜め下方に
下げてもエンジン11部を適当な高さ位置に懸架し得るよ
うにし、かつ、タンクレール5の後方部を斜め下方に下
げることにより、運転者が自動二輪車に乗ったときにタ
ンクレールが足当たりの邪魔にならないようにしてい
る。また、タンクレール5の内側壁iにはその長さ方向
に凹部5dが一体成形されており、この凹部5dをワイヤー
ハーネス敷設用などに利用しうるようにしている。
部には切欠き部5cが設けられ、この切欠き部5cを設けた
ことによりタンクレール5の後方部を大きく斜め下方に
下げてもエンジン11部を適当な高さ位置に懸架し得るよ
うにし、かつ、タンクレール5の後方部を斜め下方に下
げることにより、運転者が自動二輪車に乗ったときにタ
ンクレールが足当たりの邪魔にならないようにしてい
る。また、タンクレール5の内側壁iにはその長さ方向
に凹部5dが一体成形されており、この凹部5dをワイヤー
ハーネス敷設用などに利用しうるようにしている。
【0012】
【発明の効果】本発明においては、タンクレールとして
アルミ押出材による縦長の偏平パイプが用いられ、タン
クレールの外側壁上部表面に傾斜面が形成され、タンク
レールの縦方向長さがタンクレールの横方向長さの3倍
を越える長さとされている。こうした構成で十分に縦長
の偏平パイプを用いることにより、軽量でタンクレール
の縦方向の剛性及びねじり剛性が極めて高く、タンクレ
ールを左右方向に美観を損なうことなく曲げることが容
易である。従って、ヘッドパイプに連設された左右一対
のタンクレールが、ヘッドパイプから後方かつ側面視で
斜め下方に略直線的に延びるようになすことができる。
そして、タンクレールの縦方向の剛性及びねじり剛性が
極めて高く、ダウンチューブを用いなくても、自動二輪
車の車体フレームとして必要な強度、剛性を有するの
で、最低地上高さを容易かつ十分に確保することがで
き、またホィールベースを短くすることも設計上極めて
容易となる。前記構成のタンクレールが幅方向の長さに
較べて縦方向の長さが十分大であるので、左右一対のタ
ンクレールの間(内側)の空間を広く確保することがで
きる。また、タンクレールが車体の両外側面に露出する
ように配設されているので、外観デザイン上の効果もあ
る。その上、タンクレールの外側壁上部に形成された傾
斜面が、ライダーの膝などに対する逃げとなり、ライダ
ーの開脚幅が狭くなる。
アルミ押出材による縦長の偏平パイプが用いられ、タン
クレールの外側壁上部表面に傾斜面が形成され、タンク
レールの縦方向長さがタンクレールの横方向長さの3倍
を越える長さとされている。こうした構成で十分に縦長
の偏平パイプを用いることにより、軽量でタンクレール
の縦方向の剛性及びねじり剛性が極めて高く、タンクレ
ールを左右方向に美観を損なうことなく曲げることが容
易である。従って、ヘッドパイプに連設された左右一対
のタンクレールが、ヘッドパイプから後方かつ側面視で
斜め下方に略直線的に延びるようになすことができる。
そして、タンクレールの縦方向の剛性及びねじり剛性が
極めて高く、ダウンチューブを用いなくても、自動二輪
車の車体フレームとして必要な強度、剛性を有するの
で、最低地上高さを容易かつ十分に確保することがで
き、またホィールベースを短くすることも設計上極めて
容易となる。前記構成のタンクレールが幅方向の長さに
較べて縦方向の長さが十分大であるので、左右一対のタ
ンクレールの間(内側)の空間を広く確保することがで
きる。また、タンクレールが車体の両外側面に露出する
ように配設されているので、外観デザイン上の効果もあ
る。その上、タンクレールの外側壁上部に形成された傾
斜面が、ライダーの膝などに対する逃げとなり、ライダ
ーの開脚幅が狭くなる。
【図1】本発明の実施例の自動二輪車の車体フレームの
概略側面図である。
概略側面図である。
【図2】本発明の実施例の自動二輪車の車体フレームの
要部の上面図である。
要部の上面図である。
【図3】図1のA矢視によるタンクレールの上面図であ
る。
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】 1 ヘッドパイプ 5 タンクレール 14 偏平パイプ 15 傾斜面
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘッドパイプに連設された左右一対のタ
ンクレールが、ヘッドパイプから後方かつ側面視で斜め
下方に略直線的に延び、上記タンクレールが車体の両外
側面に露出するように配設され、タンクレールとしてア
ルミ押出材による縦長の偏平パイプが用いられ、タンク
レールの外側壁上部表面に傾斜面が形成され、タンクレ
ールの縦方向長さがタンクレールの横方向長さの3倍を
越える長さとされた自動二輪車の車体フレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4165567A JP2529633B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 自動二輪車の車体フレ―ム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4165567A JP2529633B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 自動二輪車の車体フレ―ム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60122028A Division JPH0674071B2 (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | 自動二輪車の車体フレ−ム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699870A true JPH0699870A (ja) | 1994-04-12 |
JP2529633B2 JP2529633B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=15814819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4165567A Expired - Lifetime JP2529633B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 自動二輪車の車体フレ―ム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529633B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6908111B2 (en) * | 2000-04-13 | 2005-06-21 | Nissan Motor Co., Ltd. | Aluminum hollow bent member and vehicular member construction |
US11117637B2 (en) | 2018-07-25 | 2021-09-14 | Harley-Davidson Motor Company Group, LLC | Motorcycle frame |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP4165567A patent/JP2529633B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6908111B2 (en) * | 2000-04-13 | 2005-06-21 | Nissan Motor Co., Ltd. | Aluminum hollow bent member and vehicular member construction |
US11117637B2 (en) | 2018-07-25 | 2021-09-14 | Harley-Davidson Motor Company Group, LLC | Motorcycle frame |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2529633B2 (ja) | 1996-08-28 |
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