JPH06995Y2 - 格納型観覧席 - Google Patents

格納型観覧席

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JPH06995Y2
JPH06995Y2 JP7309489U JP7309489U JPH06995Y2 JP H06995 Y2 JPH06995 Y2 JP H06995Y2 JP 7309489 U JP7309489 U JP 7309489U JP 7309489 U JP7309489 U JP 7309489U JP H06995 Y2 JPH06995 Y2 JP H06995Y2
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JP
Japan
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lever
chair
shaft
rotating
drive lever
Prior art date
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JP7309489U
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JPH0311848U (ja
Inventor
克己 新井
利勝 佐々木
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、座跳ね上げ式椅子を起立位置に固定する構造
を改良した格納型観覧席に関する。
[従来の技術] 近年では、多目的ホール、体育館等の屋内或いは屋外に
おいて簡単に設置使用でき、不使用時には椅子部分が折
畳まれて格納されることによりコンパクトに収納保管で
きる多目的使用の格納型観覧席が種々提案されるに至っ
ている(実公昭63−16777号公報等)。この観覧
席は、椅子部分をコンパクトに格納するために、不使用
時には座と背凭れとが垂直状態に重合する座跳ね上げ式
の椅子が採用されると共に、椅子の支柱が起立位置から
前方へ水平に転倒するようになっている。この観覧席で
重要なことは、椅子が起立位置において前後にガタつい
たり、勝手に転倒したりしないよう確実に固定されるこ
とである。この場合、ストッパにより椅子が後方に動か
ないようにすることは容易である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記観覧席においては、椅子が起立位置
から前方へ転倒する構造であるため、起立位置から前方
へ動かないように位置決め固定することは容易でなく、
構造が複雑となる問題があった。
そこで、本考案の目的は、上記課題を解決し、構造が簡
単で、椅子を起立位置に確実に固定することができる格
納型観覧席を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、第1図の概念図に
示すように格納箱1内に水平に回転軸3を取付け、該回
動軸3に座跳ね上げ式椅子5の支柱6基部を固定すると
共に椅子5を箱内の転倒位置から箱外の起立位置に回動
操作する回動レバー12を設け、上記回動軸3の下方に
これと平行の支軸20を支点に回動される駆動レバーを
配置し、該駆動レバー22と上記回動レバー12とをリ
ンク23で連結し、駆動レバー22がリンク23と回動
レバー12の連結中心bと支軸20の中心とを結ぶ中心
線Cより僅か外側に位置する時点Yで駆動レバー22を
係止して椅子5を起立位置に固定するストッパ27を設
けたものである。
[作用] 駆動レバー22の回動によりリンク23及び回動レバー
12を介して回動軸3が回動され、これにより椅子5が
格納箱1内から起立したり、或いは格納箱1内に転倒す
る。起立位置においては、駆動レバー22がリンク23
と回動レバー12の連結中心と支軸20の中心とを結ぶ
中心線(思案点ともいう)cより外側に越えた位置でス
トッパ27により係止されるため、椅子5が起立位置か
ら前方へ転倒することがなく、簡単な構造で椅子5を起
立位置に確実に固定することができる。また、駆動レバ
ー22が中心線cからストッパ27と反対の方向に回動
すると、椅子5が転倒するようになるので、これを防止
するために駆動レバー22をバネ等によりストッパ方向
に付勢するようにすればよい。
特に、駆動レバー22が中心線cより僅か内側に位置す
る時点Xで回動軸3の回動を第1ストッパ41で固定
し、駆動レバー22が更に回動して中心線cより僅か外
側に位置する時点Yで駆動レバー22の回動を第2スト
ッパ27で固定するようにすると、回動軸3にトルクが
発生するため、リンク23等の連結部品のガタがなくな
り、椅子5を起立位置に確実に固定することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図〜第4図において、1は格納型観覧席2のベース
フレームを構成する格納箱で、この格納箱1内の後部上
方にはその長手方向に沿って水平に回動軸3が軸受4を
介して支持され、この回動軸3には軸方向に適宜間隔で
座跳ね上げ式椅子5の支柱6基部が固定されている。椅
子5は上記支柱6の上端部に共通の水平連結フレーム7
を介して横並びに複数(図示例では6個)取付けられて
いる。連結フレーム7には各椅子5の両側部を支持する
垂直の支持フレーム8が適宜間隔で固定されている。座
跳ね上げ式椅子5は一般的なもので、簡単に説明する
と、隣り合う支持フレーム8間に枢支された座9の後端
部と、支持フレーム8の上端部に枢支された肘掛け10
の後端部とが背凭れ11を介して連結され、不使用時に
は座9、肘掛け10及び背凭れ11が垂直重合状態に折
畳まれるようになっている。
上記回動軸3の略中央部には椅子5を箱内の転倒位置か
ら箱外の起立位置に回動操作する回動レバー12が起立
位置の支柱6に対して側面く字上に交わるように固定さ
れている。上記格納箱1の上部は回動軸3上方を覆う上
板部13を除いて開放され、その開放部にはこれを覆う
上蓋14が格納箱1の前部上端部にヒンジ15を介して
開閉自在に取付けられている。上蓋14には第8図に示
すようにこれを開閉するシリンダ18が連結され、この
開閉シリンダ18は格納箱1内に枢支されている。な
お、上板部13には支柱6が移動できる切欠部19が形
成されている。
回動軸3の略中央部の下方にはこれと平行の支軸20が
軸受21を介して回動自在に支持され、この支軸20に
は上記回動レバー12と対応する位置に駆動レバー22
が突設されている。駆動レバー22は回動レバー12よ
りも長く形成され、駆動レバー22の先端部と回動レバ
ー12の先端部とは回動レバー12よりも短いリンク2
3を介して連結されている。すなわち、回動レバー1
2、駆動レバー22、リンク23及び格納箱1部分が四
節回転連鎖を構成しており、駆動レバー22を第1図に
実線で示すように時計方向に回動すると、椅子5が起立
し、仮想線で示すように反時計方向に回動すると、椅子
5が転倒するようになっている。駆動レバー22にはこ
れを支軸20を支点に前後に回動操作するための駆動シ
リンダ24が連結され、この駆動シリンダ24は格納箱
1内の椅子格納部の下方にブラケット25を介して枢支
されている。
格納箱1内には回動レバー12を係止して椅子5を格納
位置に固定する格納用ストッパ26と、椅子5を起立位
置に固定する第1ストッパ41及び第2ストッパ27と
が取付けられている。特に第1ストッパ41は、第1図
及び第7図に示すように駆動レバー22(詳しくはリン
ク23と駆動レバー22の連結中心a)がリンク23と
回動レバー12の連結中心bと支軸20の中心とを結ぶ
中心線(思案点)cより僅か内側に位置する時点Xで、
回動軸3の回動を固定して椅子を起立位置に固定するよ
うになっている。回動軸の回動を第1ストッパ41で固
定するために、回動軸3における左右両端の支柱6が位
置した部分には係止レバー40がそれぞれ突設され、第
1ストッパ41は各係止レバー40を係止するように配
置されている。第2ストッパ27は駆動レバー22が上
記中心線cより僅か外側に位置する時点Yで、駆動レバ
ー22(図示例では、駆動レバー22とリンク23の連
結部)を係止するようになっている。この場合、回動軸
3の回動がX位置で固定状態となるため、駆動レバー2
2がX位置からY位置に回動すると、回動軸3には捩れ
トルクが発生し、リンク23等の連結部品のガタを吸収
するように構成されている。
椅子5を転倒位置から起立させる時の駆動シリンダ24
の駆動力を補助するために、上記支軸20には駆動レバ
ー22を第2ストッパ方向(第1図時計方向)に付勢す
るコイルバネ28が取付けられると共に、回動軸3にも
支柱6を起立方向(反時計方向)に付勢するコイルバネ
29が取付けられている。
第5図,第6図に示すように上記支軸20の一端にはレ
バー30が取付けられ、このレバー30がリミットスイ
ツチ31,32を押すことにより実際に回動レバー12
が転倒用ストッパ位置26にあるか、又は駆動レバー2
2が第2ストッパ位置27にあるかを検出し、駆動シリ
ンダ24の伸縮動作を停止できるようになっている。
格納箱1内の一端には第9図に示すように観覧者が上蓋
14上に上り下りするための踏み板33がガイド34を
介して前方に出没自在に取付けられている。上記回動軸
3の一端には踏み板駆動レバー35が固定され、このレ
バー35がリンク36を介して踏み板33に連結され、
椅子5が起立する時に踏み板33を延出させ、転倒する
時に格納箱1内に引き込むようになっている。
次に実施例の作用を述べる。
椅子5を格納箱1内に格納した転倒位置から起立させる
場合には、先ず開閉シリンダ18により上蓋14を開放
した後、駆動シリンダ24により駆動レバー22を第1
図、第4図に実線で示すように時計方向に回動すると、
リンク23及び回動レバー12を介して回動軸3が反時
計方向に回動され、椅子5が起立する。この場合、駆動
レバー22が時計方向に、回動軸3が反時計方向にそれ
ぞれコイルバネ28,29により付勢されているので、
複数の椅子5を一本の駆動シリンダ24により容易に起
立させることができる。椅子5の起立と同時に格納箱1
内から踏み板33が前方に延出される。椅子5が起立し
たなら、上蓋14を閉じることにより、観覧者が踏み板
33から上蓋14上に上って椅子5に腰掛けることがで
きる。
椅子5が起立する時、先ず駆動レバー22が思案点cよ
り僅か内側に位置する時点Xで回動軸3における左右両
端の支柱6が位置した部分に突設された係止レバー40
が第1ストッパ41に係止して回動軸3の回動が固定さ
れ、駆動レバー22が更に回動して中心線cより僅か外
側に位置する時点Yで駆動レバー22が第2ストッパ2
7により係止される。これにより椅子5が起立位置から
前方へ転倒することがないばかりでなく、回動軸3には
捩れトルクが発生しているため、リンク23等の連結部
品のガタを吸収することができる。
椅子5を格納箱1内に格納する場合には、前記とは逆の
操作を行えばよく、椅子全体が格納箱1内に格納される
ので、格納型観覧席2をコンパクトに収納保管すること
ができる。
なお、実施例では駆動レバー22を駆動シリンダ24に
より駆動するようにしたが、支軸20に駆動手段を連結
して駆動レバー22を回動するようにしてもよい。ま
た、実施例では第1スイツチ41はガタを確実に防止す
る上で採用されているが、ガタが少なければ必ずしも必
要とされるのではない。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、駆動レバーの回動により
椅子を容易に起立転倒させることができ、起立位置にお
いては、駆動レバーがリンクと回動レバーの連結中心と
支軸の中心とを結ぶ中心線(思案点)より外側に越えた
位置でストッパにより係止されるため、椅子が起立位置
から前方へ転倒することがなく、簡単な構造で椅子を起
立位置に確実に固定することができる。
特に、駆動レバーが中心線より僅か内側に位置する時点
で回動軸の回動を固定し、駆動レバーが中心線より僅か
外側に位置する時点で駆動レバーの回動を固定するよう
にすると、回動軸にトルクが発生するため、リンク等の
連結部品のガタがなくなり、椅子を起立位置に確実に固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の概念図、第2図は格納型観覧席の一実
施例を示す正面図、第3図は第2図の平面図、第4図は
第2図のA−A線断面図、第5図は駆動レバー駆動部の
拡大平面図、第6図は第5図のB−B線断面図、第7図
は第2図のC−C線断面図、第8図は第2図のD−D線
断面図、第9図は第2図のE−E線断面図である。 図中、1は格納箱、3は回動軸、5は椅子、6は支柱、
12は回動レバー、20は支軸、22は駆動レバー、2
3はリンク、27は第2ストッパ、41は第1ストッ
パ、Cは思案点(中心線)である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】格納箱内に水平に回動軸を取付け、該回動
    軸に座跳ね上げ式椅子の支柱基部を固定すると共に椅子
    を箱内の転倒位置から箱外の起立位置に回動操作する回
    動レバーを設け、上記回動軸の下方にこれと平行の支軸
    を支点に回動される駆動レバーを配置し、該駆動レバー
    と上記回動レバーとをリンクで連結し、該リンクと回動
    レバーの連結中心と支軸の中心とを結ぶ線より外側に上
    記駆動レバーを係止して椅子を起立位置に固定するスト
    ッパを設けたことを特徴とする格納型観覧席。
  2. 【請求項2】格納箱内に水平に回動軸を取付け、該回動
    軸に座跳ね上げ式椅子の支柱基部を固定すると共に椅子
    を箱内の転倒位置から箱外の起立位置に回動操作する回
    動レバーを設け、上記回動軸の下方にこれと平行の支軸
    を支点に回動される駆動レバーを配置し、該駆動レバー
    と上記回動レバーとをリンクで連結し、駆動レバーがリ
    ンクと回動レバーの連結中心と支軸の中心とを結ぶ中心
    線より僅か内側に位置する時点で回動軸の回動を止めて
    椅子を起立位置に固定する第1ストッパを設けると共
    に、駆動レバーが中心線より僅か外側に位置する時点で
    駆動レバーの回動を止める第2ストッパを設けたことを
    特徴とする格納型観覧席。
JP7309489U 1989-06-23 1989-06-23 格納型観覧席 Expired - Lifetime JPH06995Y2 (ja)

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JPH0311848U JPH0311848U (ja) 1991-02-06
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JPH0311848U (ja) 1991-02-06

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