JPH0699516A - 熱可塑性樹脂製中空シート - Google Patents

熱可塑性樹脂製中空シート

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Publication number
JPH0699516A
JPH0699516A JP4253070A JP25307092A JPH0699516A JP H0699516 A JPH0699516 A JP H0699516A JP 4253070 A JP4253070 A JP 4253070A JP 25307092 A JP25307092 A JP 25307092A JP H0699516 A JPH0699516 A JP H0699516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow sheet
thermoplastic resin
sheet
liner plates
hollow
Prior art date
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Pending
Application number
JP4253070A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nakamura
康一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0699516A publication Critical patent/JPH0699516A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空シートの長手方向に生じる線状窪みを隠
蔽する。 【構成】 対向する2枚のライナー板(2,2)と、2
枚のライナー板を連結する多数のリブ(3)を有し、ラ
イナー板の表面に微細な凹凸(5)を設けた熱可塑性樹
脂製中空シート(1)。熱可塑性樹脂を溶融押出によ
り、中空のシート(1a)とし、表面に微細な凹凸を形
成した転写体(7,7)を、前記中空のシートの表面と
密着させて該熱可塑性樹脂の表面へ転写体の微細な凹凸
(8)を転写し、熱可塑性樹脂を冷却固化する熱可塑性
樹脂製シボ付き中空シートの製造方法。熱可塑性樹脂よ
りなる中空シート(1)を加熱軟化し、表面に微細な凹
凸(8)を形成した転写体(11)を、中空シート表面
と密着させて該中空シート表面へ転写対の微細な凹凸を
転写し、中空シートを冷却固化して熱可塑性樹脂製中空
シートからのシボ付き成形品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシボ付き熱可塑性樹脂製
中空シートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン、アクリル樹脂、ABS
樹脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を溶融状態と
して一体押出成形することにより中空シートを製造する
ことは公知である(たとえば特公平50−24339
号)。
【0003】製造された中空シートは、たとえば図5に
示すように、平行に対向する2枚のライナー板2,2
と、ライナー板2,2を一体に連結し、押出方向に延び
る多数の平行リブ3,3からなる構造の半透明又は透明
のものである。
【0004】この中空シート1は、耐久性、耐水性が優
れているので、打ち抜き、組立により通い箱、引越用荷
物入れ容器、等を作る材料や温室被覆材、打設コンクリ
ート養生時の被覆シート、建材等として用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂の成形に
おいては、溶融状態の樹脂が冷却固化される過程で収縮
が起こる。特に結晶性熱可塑性樹脂では結晶化に伴う体
積収縮が大きく、前述したライナー板2,2を一体に連
結する多数の平行リブ3,3からなる構造の中空シート
1においては、リブ3,3のある部分のライナー2,2
表面に体積収縮による窪み4,4を生じる。この窪み
4,4は、図6に示すように、線状を呈する。
【0006】表面が平滑な中空シート1の長手方向に生
じるこの線状窪みは中空シート1の表面外観を著しく損
ない、商品価値を低下させる原因となる。
【0007】また、中空シート1の表面が平滑なため傷
が付くと目立ち易い。
【0008】さらに、線状窪み4,4のため、該中空シ
ート1の上に載置される物との間の接触点が少なくなる
ので滑べり易い。
【0009】したがって、本発明の目的は、上記問題点
を解決することができる熱可塑性樹脂製中空シートおよ
びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、対向す
る2枚のライナー板と、前記2枚のライナー板を連結す
る多数のリブを有する熱可塑性樹脂製中空シートにおい
て、前記ライナー板の表面に微細な凹凸を設けたことを
特徴とする熱可塑性樹脂製シボ付き中空シートが提供さ
れる。
【0011】また、本発明によれば、熱可塑性樹脂を溶
融押出により、対向する2枚のライナー板と前記2枚の
ライナー板を連結する多数のリブを有する中空のシート
とし、表面に微細な凹凸を形成した転写体を、軟化状態
にある前記中空のシートの表面と密着させて該熱可塑性
樹脂の表面へ前記転写体の微細な凹凸を転写し、前記熱
可塑性樹脂を冷却固化することを特徴とする熱可塑性樹
脂製シボ付き中空シートの製造方法が提供される。
【0012】更に本発明によれば、対向する2枚のライ
ナー板と前記2枚のライナー板を連結する多数のリブを
有し、熱可塑性樹脂よりなる中空シートを加熱軟化し、
表面に微細な凹凸を形成した転写体を、前記中空シート
表面と密着させて該中空シート表面へ前記転写体の微細
な凹凸を転写し、中空シートを冷却固化することを特徴
とする熱可塑性樹脂製中空シートからのシボ付き成形品
の製造方法が提供される。
【0013】
【作用】中空シート表面が微細な凹凸によって粗面化さ
れる。このため、線状窪みの存在が隠蔽されると共に、
中空シートの上に載置した物との間の接触点が多くなる
ので滑べりにくくなり、更に、表面に傷が付いても目立
たない。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例による結晶性樹脂
製シボ付き中空シートの断面図である。結晶性樹脂製中
空シート1はたとえばポリプロピレン製であり、対向す
る2枚のライナー板2,2と、2枚のライナー板2,2
を連結する多数のリブ3,3を有する。
【0016】2枚のライナー板2,2の表面の、リブ
3,3の位置には、紙面に対して垂直な方向に延びる線
状窪み4,4が形成されている。2枚のライナー板2,
2の表面には、さらに全面にわたって微細な凹凸(シボ
目)5が形成されている。この微細な凹凸5により、ラ
イナー板2,2の表面が粗面化され、線状窪み4,4は
隠蔽される。
【0017】本実施例による中空シート1を荷物入れ容
器として用い、該容器を積み重ねた場合、粗面化された
表面同志が接触するので滑べりにくく、荷くずれしな
い。また、本実施例による中空シート1をコンクリート
打設後の養生時の被覆シートとして用い、作業者が該被
覆シートの上で作業を行なう時、シボ目5のない従来品
に比して滑べりにくい。
【0018】シボ目5は例えば、ビーズをつぶした模
様、木目調の模様、ランダムな模様等とすることができ
る。
【0019】図2は本発明による中空シートを連続的に
製造する装置を示す図である。
【0020】図において、6は、溶融状態の結晶性熱可
塑性樹脂を押出す中空シート押出用ダイである。
【0021】押出された直後の軟化状態にある中空シー
ト1aの上下には、金属製の真空吸引ロール(転写体)
7,7が設けられている。
【0022】各真空吸引ロール7,7は、その表面に多
数の微細な凹凸(シボ目)8を形成され、内部には、真
空吸引ロール7,7の幅方向に延びる真空溜溝9が複数
配置されている。この真空溜溝9は外部の真空ポンプ
(図示せず)に連通し、真空吸引ロール7,7の表面に
開口する脱気孔10により大気と連通している。シボ目
8は、小さなビーズをつぶした模様を用いた。
【0023】中空シート押出用ダイ6として、総厚み5
mm、リブ間隔5mm、ライナーおよびリブ部厚み0.4mm
用のものを用い、ポリプロピレン(宇部興産株式会社製
RE701)を溶融押出し、真空吸引ロール7,7によ
り連続的に真空吸引しながら、冷却固化させて、中空シ
ートの連続引取りを行なうことにより、上下のライナー
板2,2に真空吸引ロール7,7表面の微細な凹凸8を
転写した中空シート1を得た。このライナー板2,2に
形成された凹凸5により、線状窪み4,4が隠蔽されて
識別できなくなった。
【0024】また、凹凸5を設けていない従来品として
の中空シートの表面の動摩擦係数と本実施例により製造
された中空シート1の表面の動摩擦係数とをJIS K
7125に準じて測定し、比較した結果、前者が縦方
向、横方向ともに約0.20、後者が縦方向、横方向と
もに約0.27であった。したがって、本実施例の中空
シート1は従来品に比して滑べりにくいことが明らかと
なった。
【0025】図3は、中空シートから凹凸を有する成形
品を製造する装置を示す図であり、図4は同装置により
製造された真空成形品を示す断面図である。
【0026】図において、11は金属製の真空成形型
(転写体)であり、その表面に多数の微細な凹凸(シ
ボ)8を形成され、内部には、真空溜溝9が配置されて
いる。この真空溜溝9は外部の真空ポンプ(図示せず)
に連通し、真空成形型11の表面に開口する脱気孔10
により大気と連通している。
【0027】この真空成形型11は中空シート1を椀状
に成形するためのものである。
【0028】1は本装置で製造される成形品の材料とし
ての中空シートであり、加熱軟化され、押え枠13によ
り真空成形型11の上面に把持される。
【0029】中空シート1は、公知の押出成形により得
られるもので、図4、5に示すように、平行に対向する
2枚のライナー板2,2と、これらライナー板2,2を
一体に連結し、押出方向に延びる多数の平行リブ3,3
からなる。
【0030】真空吸引により真空成形型11の表面に中
空シート材1を密着させ冷却することにより、本装置に
より製造される真空成形品14の表面(一方のライナー
板2の表面)に真空成形型11の表面の微細な凹凸8が
転写され、凹凸5が形成される。
【0031】中空シート1として、総厚み5mm、リブ間
隔5mm、ライナー及びリブ厚み0.4mm、目付け1Kg/m
2 の中空シート1を用い、該シート1の表面温度が12
0℃になるまで加熱して軟化させたものを用いて真空成
形品14を製造したところ、表面の凹凸5により、線状
窪み4,4が識別できなくなった。
【0032】以上、本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明はこの実施例には限定されず、種々変形可能
である。
【0033】なお、凹凸5の大きさ、形状、密度等は、
線状窪み4,4が隠蔽されるものであればどのようなも
のであってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、中空シート表面が微細
な凹凸によって粗面化されて、線状窪みの存在が隠蔽さ
れる。したがって、中空シートまたは成形品の表面外観
が損なわれることはない。また、中空シートまたは成形
品表面がすべりにくくなる。さらに、中空シートまたは
成形品表面に傷がついても目立たない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による熱可塑性樹脂製中空シ
ートの断面図である。
【図2】本発明による中空シートを連続的に製造する装
置を示す図である。
【図3】本発明による成形品を製造する装置を示す図で
ある。
【図4】本発明による方法により製造した成形品の断面
図である。
【図5】従来の中空シートの構造を示す断面図である。
【図6】図5に示した中空シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂製中空シート 2,2 ライナー板 3,3 平行リブ,リブ 4,4 窪み,線状窪み 5 凹凸(シボ目) 6 中空シート押出用ダイ 7,7 真空吸引ロール(転写体) 8 凹凸(シボ目) 9 真空溜溝 10 脱気孔 11 真空成形型(転写体) 13 押え枠 14 真空成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 3/30 7016−4F // B29L 9:00 4F 24:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する2枚のライナー板と、前記2枚の
    ライナー板を連結する多数のリブを有する熱可塑性樹脂
    製中空シートにおいて、前記ライナー板の表面に微細な
    凹凸を設けたことを特徴とする熱可塑性樹脂製シボ付き
    中空シート。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂を溶融押出により、対向する
    2枚のライナー板と前記2枚のライナー板を連結する多
    数のリブを有する中空のシートとし、 表面に微細な凹凸を形成した転写体を、軟化状態にある
    前記中空のシートの表面と密着させて該熱可塑性樹脂の
    表面へ前記転写体の微細な凹凸を転写し、 前記熱可塑性樹脂を冷却固化することを特徴とする熱可
    塑性樹脂製シボ付き中空シートの製造方法。
  3. 【請求項3】対向する2枚のライナー板と前記2枚のラ
    イナー板を連結する多数のリブを有し、熱可塑性樹脂よ
    りなる中空シートを加熱軟化し、 表面に微細な凹凸を形成した転写体を、前記中空シート
    表面と密着させて該中空シート表面へ前記転写体の微細
    な凹凸を転写し、 中空シートを冷却固化することを特徴とする熱可塑性樹
    脂製中空シートからのシボ付き成形品の製造方法。
JP4253070A 1992-09-22 1992-09-22 熱可塑性樹脂製中空シート Pending JPH0699516A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999030040A1 (fr) * 1997-12-08 1999-06-17 Ebara Corporation Dispositif de pompage forme par traitement de feuille metallique
JP2002355754A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Rodel Nitta Co 被研磨物保持用のバッキング材の製造方法
CN1325801C (zh) * 1997-12-08 2007-07-11 株式会社荏原制作所 板金加工的泵装置

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Effective date: 20011023