JPH0698804B2 - ピンチロ−ラリリ−ス機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピンチローラにより印字媒体をプラテンに圧接
し該プラテンの回転により印字媒体を搬送するプリンタ
において、前記ピンチローラの圧接状態を解除するピン
チローラリリース機構に関する。

〔従来の技術〕

第６図はこの種のピンチローラリリース機構の従来例を
示す側断面図、第７図は同従来例の要部分解斜視図であ
る。

図において１はプラテン、２は該プラテン１の前方に位
置し媒体（図示せず）に印字する印字ヘッド、３はプラ
テン１を背後から下方及び前方にかけて囲むように配設
されており、媒体がプラテン１に沿つて滑らかに送られ
るように形成されているペーパシユート、４は該ペーパ
シユート３に回転可能に保持されているピンチローラで
あり、該ピンチローラ４は、プレツシヤスプリング５に
よりプラテン１に圧接されている。

６は断面が楕円形状を成し、その一端は前記プラテン１
を支持するサイドフレーム７の孔7aを貫通し、図中奥方
向に伸び、他端は略直角に曲がりその一部にピンなどの
突起部８が設けられたリリースカムシヤフト、９はサイ
ドフレーム７の支点10に回転自在に保持されたリリース
レバであり一端には前記リリースカムシヤフト６の突起
部８と遊嵌する溝9aが設けられている。また、11はサイ
ドフレーム７に設けられたペーパシユート３の回転支点
であり、12はペーパシユート３から突出しリリースカム
シヤフト６の平坦部6aと対向する舌片である。

次に上述の構成の作用を説明する。

まず、媒体をプラテン１に圧接する状態においては、第
６図に示す如くペーパシユート３の舌片12はリリースカ
ムシヤフト６の平坦部6aと隙間をもつて対向しているな
め、ペーパシユート３に回転自在に保持されたピンチロ
ーラ４がプレツシヤスプリング５によりプラテン１に押
圧されている。媒体の圧接の解除においては、リリース
レバ９を矢印Ａ方向に回転させる。これによりリリース
レバ９の溝9aに遊嵌したリリースカムシヤフト６の突起
部８がサイドフレーム７の孔7aを中心に矢印Ａ′方向に
回転し、それに伴いリリースカムシヤフト６が略90゜回
転しリリースカムシヤフト６の外形部（曲線部）6bが前
記ペーパシユート３の舌片12をプレツシヤスプリング５
に抗して矢印Ｂ方向に押上げペーパシユート３は回転支
点11を中心に矢印Ｃ方向に回転する。その結果、ペーパ
シユート３に保持されたピンチローラ４は矢印Ｃ方向に
移動し、プラテン１より離間し、隙間が形成され、媒体
の圧接が解除される。

第８図は従来のピンチローラリリース機構の他の例を示
す側断面図であり、図において13は両端にピンチローラ
４を回転自在に保持し、リリースアーム14に保持されて
いるピンチローラホルダ、15は該ピンチローラホルダ14
を支持し、端部近傍にリリースレバ16を固定したリリー
スシヤフト、17はピンチローラ４をプラテン１に押圧す
るプレツシヤスプリングである。

この場合も、第６図に示した従来例と同様に、リリース
レバ16を矢印Ａ方向に移動するとリリースシヤフト15が
同矢印Ｄ方向に回転し、リリースシヤフト15に支持され
たリリースアーム14が矢印Ｃ方向に移動しピンチローラ
４はプラテン１より離間される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、第６図に示した従来技術においては、ペ
ーパシユート全体が回転支点を中心に回転するためサイ
ドフレームと固着することができず、サイドフレーム間
の強度向上に対しては補強ビーム等の別部材（図示せ
ず）等が必要となり、構成が複雑となり組立も難しくな
るという問題がある。

また、ピンチローラの開き量は回転支点より遠方側のロ
ーラと近傍側のローラで異り、安定しないという欠点が
あつた。

さらに、ピンチローラをプラテンに圧接して使用する場
合には、媒体はペーパシユートにそつてプラテン後方よ
りしか挿入できず媒体の走行経路が規制されてしまう問
題があり、第９図に示すようなプラテンに対するペーパ
ガイドを２方向に有し、連続媒体Ｗを挿入したままで単
票媒体Ｓの挿入を行う機能を有するプリンタにおいては
適用することができないという問題があつた。

また、第８図に示した構成の従来技術においては、ペー
パシユートはサイドフレームに固定することは可能とな
つたが、媒体走行経路が規制される問題点は依然残つた
ままであつた。

本発明は、以上の問題点に鑑み、ペーパシユートを付勢
部材として使用しない構成とすることで装置本体である
プリンタの構成及び組立を容易にするピンチローラリリ
ース機構を提供することを目的とする。

本発明はさらに、全てのピンチローラの開き量を均一に
し、安定した圧接状態の解除が行えるピンチローラリリ
ース機構を提供することを目的とする。

本発明はさらに、媒体の走行経路の規制を少なくし、連
続媒体を挿入したままで単票媒体を別方向より挿入する
プリンタにおいても適用できるピンチローラリリース機
構を提供すること目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を達成するため、本発明は、プラテンの背後か
ら該プラテンの周面に沿って延伸するように配置された
ペーパーシュートと、このペーパーシュートによりガイ
ドされる媒体を前記プラテンに圧接させるピンチローラ
と、前記プラテンの前部側に対向配置され、前記プラテ
ンの回転により印字位置に搬送されてくる前記媒体に印
字を行う印字ヘッドとを備えたプリンタのピンチローラ
リリース機構において、前記ピンチローラを、前記ペー
パシュートとは別の方向から媒体を前記印字位置に向か
ってガイドするペーパガイドの先端を前記ペーパシュー
ト先端近傍に配置し得るように、前記ペーパシュートの
先端と前記印字位置との間の位置に配置された第１のピ
ンチローラと、前記ペーパシュートの途中の位置に配置
された第２のピンチローラとで構成し、かつ、前記第1,
第２のピンチローラを前記プラテンに当接するようにお
のおの独立して支持したプレッシャスプリングと、各プ
レッシャスプリング毎に配設され、回転により前記第1,
第２がピンチローラが前記プラテンから離れるように各
プレッシャスプリングを押圧するリリースカムシャフト
と、このリリースカムシャフトの一端側に配置された回
転可能なリリースレバと、このリリースレバと前記各リ
リースカムシャフトとを結ぶように設けられ、リリース
レバを一方の方向に回動させたとき、前記第1,第２のピ
ンチローラが前記プラテンから離れるように前記各リリ
ースカムシャフトを同時に回転させる連結手段とを具備
したことを特徴とする。

〔作用〕

このような構成を有する本発明では、リリースレバを一
方の方向に回動させると、連結手段を介して各リリース
カムシャフトが同時に回転し、各プレッシャスプリング
を押圧して撓ませるため、第1,第２のピンチローラがプ
ラテンから離れ、リリースレバを他方の方向に回動させ
ると、各リリースカムシャフトが同時に前記と逆の方向
に回転して各プレッシャスプリングから離れ、これによ
り各プレッシャスプリングが復旧して第1,第２のピンチ
ローラをプラテンに圧接させる。

従って、これによれば、第1,第２のピンチローラをそれ
ぞれプレッシャスプリングに支持して、このプレッシャ
スプリングの撓みと復旧により第1,第２のピンチローラ
をプラテンに対して圧接，離反させているため、ペーパ
ーシュートは第1,第２のピンチローラの圧接，離反動作
とは関係がなくなり、そのためペーパーシュートをプリ
ンタのサイドフレームに固着して、サイドフレーム間の
補強を図ることが可能になる。

また、各プレッシャスプリングの撓みと復旧は、各リリ
ースカムシャフトの回転により行われるため、第1,第２
のピンチローラを安定して均一な量で圧接，離反動作さ
せることができる。

更に、第１のピンチローラは第１の搬送路であるペーパ
シュートの先端と印字位置との間の位置に配置されてい
るため、ペーパシュートの先端近傍に第２の搬送路であ
るペーパガイドの先端を配置することが可能となる。

〔実施例〕

以下図面に従つて実施例を説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示す側断面図、第２図
は同実施例の分解斜視図、第３図は同実施例の要部分解
斜視図である。

図において、１はプラテン、２は該プラテン１の前方に
位置し媒体（図示せず）に印字する印字ヘツド、３はプ
ラテン１を背後から下方及び前方にかけて囲むように配
設されており、媒体がプラテン１に沿つて滑らかに送ら
れるように形成されているペーパシユートであり、該ペ
ーパシユート３は両端をサイドフレーム７に固定してあ
る。

尚、本実施例はプラテンに対する媒体の搬送路を２方向
に有し、連続媒体を挿入したままで単票媒体の挿入を行
う機能を有するプリンタに適用した例であり、図におい
て18はペーパガイド、前記ペーパシュート３を第１の搬
送路とし、このペーパガイド18を第１の搬送路とする。

19a,19bはプラテンの下方周面の２方向より各々媒体を
プラテン１に押圧する一対のピンチローラであり、本実
施例においては、ピンチローラ19aを第１のピンチロー
ラ、ピンチローラ19bを第２のピンチローラとして、そ
れぞれのピンチローラ19a,19bを軸方向にそれぞれ２個
づつ配置してある。

20,21はそれぞれ一端に該ピンチローラ19a,19bを回転自
在に保持する板ばね状のプレツシヤスプリングであり、
そのうちプレツシヤスプリング20の他端はペーパガイド
18の一方に、プレツシヤスプリング21の他端はペーパシ
ユート３の一部にめなどにより固着され、それぞれ、
これらの固着点を回転の支点としている。

このようにすることによってピンチローラ19aはペーパ
シュート３の先端とプラテン１に対向するように設けら
れた印字ヘッド１の先端における印字位置との間の位置
に配置され、これによりペーパシュート３の先端近傍の
位置にペーパガイド18の先端を位置させて、このペーパ
ガイド18によりガイドされる図示しない媒体をプラテン
１とピンチローラ19aにより挟持できるようようにする
と共に、ピンチローラ19bはペーパシュート３の途中に
位置させている。

22,23はそれぞれ略半円形を成したリリースカムシヤフ
トであり、そのうちリリースカムシヤフト22はプレツシ
ヤスプリング20に、リリースカムシヤフト23はプレツシ
ヤスプリング21に接点を持つように配置され、略90゜回
転した時、前記プレツシヤスプリング20,21をそれぞれ
押広げ、これらプレツシヤスプリング20,21の一端に保
持されたピンチローラ19a,19bをプラテン１から離間さ
せる。

24は一方にサイドフレーム７の孔7bを貫通し、前記リリ
ースカムシヤフト22の断面形状と同一形状の孔24aを有
し、これらと嵌合し、他方には該孔24aと一定距離はな
れた平行軸上に円形の突起部24bを有したリリースカ
ラ、25は同様にサイドフレーム７の孔7cを貫通しリリー
スカムシヤフト23と嵌合する孔25aと突起部25bを有する
リリースカラ、26は前記リリースカラ24,25の突起部24b
及び25bと遊嵌するように設けられた孔26a,26bを有し、
前記リリースカラ24,25を連結すると共に、その一部に
リリースレバ27の溝部27aと遊嵌する突起部26cを形成
し、リリースレバ27を移動せしめる場合に前記リリース
カラ24,25を回転移動するように作用するリリースリン
ク、28はリリースレバ27の孔27bと遊嵌しリリースレバ2
7の回転支点を形成するようにサイドフレーム７に設け
られたポストである。

以上の構成の本実施例の作用を第４図に従つて説明す
る。第４図において（ａ）はピンチローラ圧接状態、
（ｂ）はピンチローラ離間状態を示す側断面図である。

まず、媒体をプラテン１に圧接する状態においては、第
４図（ａ）に示す如く、プレツシヤスプリング20及び21
は、それぞれリリースカムシヤフト22及び23の平坦部と
隙間をもつて対向しているため、その一部に保持された
ピンチローラ19a,19bはプレツシヤスプリング20及び21
のばね力によりプラテン１に押圧されている。

ピンチローラ19a,19bのプラテン１への圧接の解除にお
いては、リリースレバ27をポスト28を回転中心とし、矢
印Ａ方向へ第４図（ｂ）に示す状態まで回転させると、
リリースレバ27の溝部27aとリリースリンク26の突起部2
6cにより構成されたピン−カム機構によりリリースリン
ク26は矢印Ｄ方向へ移動しそれに伴いリリースリンク26
により連結されたリリースカラ24及び25はサイドフレー
ム７の孔7b及び7cと同軸中心にて回転移動する。

その結果、該リリースカラ24及び25に嵌合されたリリー
スカムシヤフト22及び23は略90゜回転することによりプ
レツシヤスプリング20及び21はリリースカムシヤフト22
及び23の外形により押広げられ、プレツシヤスプリング
20及び21の一端に保持されたピンチローラ19a,19bはプ
ラテン１より離間される。

第５図は本発明の第２の実施例を示す側面図である。

図において29及び30はリリースカムシヤフト22及び23と
嵌合され同一中心を成してその外形の全周または一部に
歯形を形成したリリースギヤ、31はリリースレバ32と一
体で、その回転中心Ｘと同一中心を有し、その外周の一
部に歯形を有し前記リリースギヤ29及び30と噛合するギ
ヤ部である。

以上の構成により第２の実施例では、リリースレバ32を
矢印Ａ方向に移動することにより、ギヤ部31が矢印Ｅ方
向に回転しギヤ部31と噛合したリリースギヤ29及び30が
それぞれ矢印Ｆ方向に回転し、第１の実施例と同様に、
リリースカムシヤフト22及び23を回転させ、その結果ピ
ンチローラ19a,19bはプラテン１より離間する。

なお、上述の２つの実施例においては、連結手段とリリ
ースレバをプラテン１を支持するサイドフレーム７の外
側に構成したが、これに限るものではなく、一対のペー
パガイド18により構成された媒体走行経路の外であれ
ば、同様に構成できる。

また、上述の実施例、連結手段としてリンク機構と歯車
機構を用いたが、これに限るものではなく、例えば、カ
ム機構で構成しても良い。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、ペーパシュートとは別
の方向から媒体を印字位置に向かってガイドするペーパ
ガイドの先端を前記ペーパシュート先端近傍に配置し得
るように、前記ペーパシュートの先端と前記印字位置と
の間の位置に配置された第１のピンチローラと、前記ペ
ーパシュートの途中の位置に配置された第２のピンチロ
ーラとを有すると共に、前記第1,第２のピンチローラを
前記プラテンに当接するようにおのおの独立して支持し
たプレッシャスプリングと、各プレッシャスプリング毎
に配設され、回転により前記第1,第２がピンチローラが
前記プラテンから離れるように各プレッシャスプリング
を押圧するリリースカムシャフトと、このリリースカム
シャフトの一端側に配置された回動可能なリリースレバ
と、このリリースレバと前記各リリースカムシャフトと
を結ぶように設けられ、リリースレバを一方の方向に回
動させたとき、前記第1,第２のピンチローラが前記プラ
テンから離れるように前記各リリースカムシャフトを同
時に回転させる連結手段とを具備した構成としている。

従って、本発明によれば、第1,第２のピンチローラをそ
れぞれプレッシャスプリングに支持して、このプレッシ
ャスプリングの撓みと復旧により第1,第２のピンチロー
ラをプラテンに対して圧接，離反させているため、ペー
パーシュートは第1,第２のピンチローラの圧接，離反動
作とは関係がなくなり、そのためペーパーシュートをプ
リンタのサイドフレームに固着して、サイドフレーム間
の補強を図ることが可能になるため、構成及び組み立て
の簡素化を図れるという効果が得られる。

また、各プレッシャスプリングの撓みと復旧は、各リリ
ースカムシャフトの回転により行われるため、第1,第２
のピンチローラを安定して均一な量で圧接，離反動作さ
せることができるという効果も得られるると共に、第１
のピンチローラは第１の搬送路であるペーパシュートの
先端と印字位置との間の位置に配置されているため、ペ
ーパシュートの先端近傍に第２の搬送路であるペーパカ
イドの先端を配置することが可能となり、第９図に示し
た連続媒体をセットしたまま単票媒体の挿入を行うよう
なプリンタに適用できるという効果も得られる。

更に、本発明は、連結手段を、各リリースカムシャフト
に嵌合させたカラと、各カラ及びリリースレバに係合さ
れたリンクから成る構成とすることで、リリースカムシ
ャフトを同時に確実に動作させることができ、また、連
結手段を、各リリースカムシャフトに設けられたリリー
スギヤと、各リリースギヤと噛み合うようにリリースレ
バに設けたギヤから成る構成とすれば、リリースカムシ
ャフトを同時に確実に動作させることができることに加
えて、構成をより簡素化できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す側断面図、第２図
は同実施例の分解斜視図、第３図は同実施例の要部分解
斜視図、第４図（ａ），（ｂ）は同実施例の作用を示す
側断面図、第５図は本発明の第２の実施例を示す側断面
図、第６図は第１の従来例を示す側断面図、第７図は同
従来例の要部分解斜視図、第８図は第２の従来例を示す
側断面図、第９図はプリンタの一例を示す側断面図であ
る。 １……プラテン、３……ペーパシユート、19a,19b……
ピンチローラ、20,21……プレツシヤスプリング、22,23
……リリースカムシヤフト、24,25……リリースカラ、2
6……リリースリンク、27……リリースレバ、29,30……
リリースギア、31……ギア部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プラテンの背後から該プラテンの周面に沿
   って延伸するように配置されたペーパシュートと、 このペーパシュートによりガイドされる媒体を前記プラ
   テンに圧接させるピンチローラと、 前記プラテンの前部側に対向配置され、前記プラテンの
   回転により印字位置に搬送されてくる前記媒体に印字を
   行う印字ヘッドとを備えたプリンタのピンチローラリリ
   ース機構において、 前記ピンチローラを、前記ペーパシュートとは別の方向
   から媒体を前記印字位置に向かってガイドするペーパガ
   イドの先端を前記ペーパシュート先端近傍に配置し得る
   ように、前記ペーパシュートの先端と前記印字位置との
   間の位置に配置された第１のピンチローラと、前記ペー
   パシュートの途中の位置に配置された第２のピンチロー
   ラとで構成し、 かつ、前記第1,第２のピンチローラを前記プラテンに当
   接するようにおのおの独立して支持したプレッシャスプ
   リングと、 各プレッシャスプリング毎に配設され、回転により前記
   第1,第２がピンチローラが前記プラテンから離れるよう
   に各プレッシャスプリングを押圧するリリースカムシャ
   フトと、 このリリースカムシャフトの一端側に配置された回転可
   能なリリースレバと、 このリリースレバと前記各リリースカムシャフトとを結
   ぶように設けられ、リリースレバを一方の方向に回動さ
   せたとき、前記第1,第２のピンチローラが前記プラテン
   から離れるように前記各リリースカムシャフトを同時に
   回転させる連結手段とを具備したことを特徴とするピン
   チローラリリース機構。
2. 【請求項２】連結手段は、各リリースカムシャフトに嵌
   合させたカラと、各カラ及びリリースレバに係合させた
   リンクから成ることを特徴とする特許請求の範囲第
   （１）項記載のピンチローラリリース機構。
3. 【請求項３】連結手段は、各リリースカムシャフトに設
   けられたリリースギヤと、各リリースギヤと噛み合うよ
   うにリリースレバに設けたギヤから成ることを特徴とす
   る特許請求の範囲第（１）項記載のピンチローラリリー
   ス機構。