JPH0698016B2 - マリトオリゴ糖―配糖体化合物の製造方法 - Google Patents

マリトオリゴ糖―配糖体化合物の製造方法

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JPH0698016B2
JPH0698016B2 JP2747187A JP2747187A JPH0698016B2 JP H0698016 B2 JPH0698016 B2 JP H0698016B2 JP 2747187 A JP2747187 A JP 2747187A JP 2747187 A JP2747187 A JP 2747187A JP H0698016 B2 JPH0698016 B2 JP H0698016B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マルトオリゴ糖−配糖体化合物(以下、本明
細書中ではマルトオリゴ糖誘導体という。)の新規な製
造方法に関する。更に詳しくは、高収率で高純度のマル
トオリゴ糖誘導体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕 従来、α、β−核置換フェニルマルトオリゴ糖等のマル
トオリゴ糖誘導体の製造方法としては、化学的合成法及
び酵素法が知られている。
化学的合成法は、以下のようにして行われる〔特開昭54
−25893号〕。マルトペンタオース、マルトヘキサオー
ス等のマルトオリゴ糖を、アセチル化して水酸基を保護
した後、アセチル化マルトオリゴ糖の末端をハロゲン化
する。次いで得られたハロゲン化アセチルマルトオリゴ
糖にα、β−核置換フェノールをピリジン等の溶媒の存
在下に作用させるとα、β−核置換フェニルマルトオリ
ゴシドのアセチル化物が得られる。得られたアセチル化
物を脱アセチル化して目的とするα、β−核置換フェニ
ルマルトオリゴシドを得る。
酵素法は、以下のように行われる〔Carbohydrate Resea
rch 61(1978),359〜368〕。α−シクロキストリンと
α、β−核置換フェニルグルコキシドにサイクロデキス
トリングリコシルトランスフェラーゼ等の転移酵素を作
用させると、α、β−核置換フェニルマルトオリゴシド
の混合物が生成する。次いで得られた混合物をカラムク
ロマトグラフィーにより分画して、目的とするα、β−
核置換フェニルマルトオリゴシド、例えば4−ニトロフ
ェニル−α−D−マルトヘプタオシドを得る。
しかるにこれらの方法のうち化学的合成法は、工程が多
く煩雑で、収率も低く又α、β体を自由に調製し得ない
という欠点がある。
又、酵素法は、反応工程は簡便であるが、重合度の接近
する同族体を多く生成する。そのため、グルコースの重
合度の異なったものの混合物となり、高純度品を得るた
めにはクロマトグラフィーによる分画が必要であった。
また収率も低いという欠点もあった。
ところでマルトオリゴ糖誘導体は、従来、ヒト体液中の
α−アミラーゼ活性測定用基質、各種生理活性物質、天
然低カロリー甘味料、色素等として利用されている。例
えば、ヒト体液中のα−アミラーゼ活性測定用基質とし
てマルトオリゴ糖誘導体を用いると、測定が簡便で、か
つ自動分析計による分析に対する適応性が良いという利
点を有している。ところが、該測定用基質としては、高
純度のマルトオリゴ糖誘導体が必要とされる。しかるに
前記従来法では、高純度のマルトオリゴ糖誘導体の調製
は容易ではなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで本発明は、高純度のマルトオリゴ糖誘導体を高収
率で製造できるマルトオリゴ糖誘導体の製造方法を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、親水性有機溶媒と水との混合溶媒中で、マル
トオリゴ糖、又はアミラーゼの作用によってマルトオリ
ゴ糖に変換される物質と糖部非還元末端がグルコースで
ある配糖体化合物(以下、本明細書中ではo−グルコシ
ル誘導体という。)との混合物に、アミラーゼを作用さ
せることを特徴とするマルトオリゴ糖−配糖体化合物
(マルトオリゴ糖誘導体)の製造方法に関する。
以下本発明について説明する。
本発明において用いられる「マルトオリゴ糖」とは、グ
ルコースの重合度2〜7のマルトオリゴ糖である。マル
トオリゴ糖の例として、マルトース、マルトトリオー
ス、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルト
ヘキサオース、マルトヘプタオース等を挙げることがで
きる。これらのマルトオリゴ糖は単独又は混合物であっ
てもよく、マルトオリゴ糖源としてマルトオリゴ糖を主
成分とする澱粉分解物を用いることもできる。又、本発
明においては、マルトオリゴ糖の他にアミラーゼの作用
によってマルトオリゴ糖に変換される物質を用いること
ができる。アミラーゼの作用によってマルトオリゴ糖に
変換される物質としては、例えばアミラーゼによって重
合度2〜7のマルトオリゴ糖を主成分として生成し得る
澱粉分解物を挙げることができる。
例えば、α−アミラーゼ活性測定用基質として有用な
α、β−核置換フェニールマルトオリゴシドを調製する
際に用いるo−グルコシル誘導体としては、4−ニトロ
フェニルα−D−グルコシド、4−ニトロフェニルβ−
D−グルコシド、2−クロロ−4−ニトロフェニルα−
D−グルコシド、2−クロロ−4−ニトロフェニル−β
−D−グルコシド、2,4−ジクロロフェニル−β−D−
グルコシド、2,6−ジクロロ4−ニトロフェニルβ−D
−グルコシド等を挙げることができる。
更に、生理活性を有するo−グルコシル誘導体の例とし
ては、アルブチン、コニフェリン、サリシン等のフェノ
ール配糖体、センノシドA、B等のアントラセン配糖
体、ステビオシド、ベルベナリン等のテルペン配糖体、
ゲンチオピクリン等の苦味配糖体、ジギトニン等のステ
ロイド配糖体、シラレンA、ラナタグリコシドA等の強
心配糖体、各種ジベレリングルコシド、ピレノシノール
グルコシド等のリグナン配糖体等が挙げられる。但し、
本発明で用いられるo−グルコシル誘導体は上記化合物
に限定されるものではなく、糖部の非還元末端がグルコ
ースである化合物であればよい。尚、本発明では、o−
グルコシル誘導体は、α体、β体のいずれを用いてもよ
く、α体を用いればα−マルトオリゴシドが得られ、β
体を用いればβ−マルトオリゴシドが得られる。
本発明で用いるアミラーゼとしては澱粉を加水分解する
酵素であれば何れを用いてもよい。但し、効率よく目的
とするマルトオリゴ糖誘導体を生成させるためにはグル
コアミラーゼまたはマルトオリゴ糖生成アミラーゼが好
ましい。例えばグルコアミラーゼ、マルトトリオース生
成アミラーゼ、マルトペンタオース生成アミラーゼ、マ
ルトヘキサオース生成アミラーゼ等が特に好ましい。マ
ルトース生成アミラーゼとしては、大豆、麦芽等の植物
起源のβ−アミラーゼ以外に、バチルス・ポリミキサ
〔Bacillus polymyxa,J.Robyt and D.French,Arch.Bioc
hem Biophys 104,338(1964)〕、バチルス・セレウス
〔Bacillus cereus,Y.Takasaki,Agric.Biol.Chem.,40,1
515−1523(1976)〕、シュードモナス属菌〔Pseudomon
assp.S.Shinke et al.,J.Ferment.Technol.53,693−698
(1975)〕、ストレプトミセス・ヒグロスコピカス〔St
repotomyces higroscopicus,Y.Hidaka et al.,Starke.2
6,413(1974)〕、ストレプトミセス・プレコックス〔S
trepotomyces praecox,若生勝男ら、澱粉化学、25,155
(1978)〕等の微生物起源のマルトース生成アミラーゼ
がある。
また、マルトトリオース以上のグルコース重合度を有す
るオリゴ糖を生成するアミラーゼとしては次のものが知
られている。
マルトトリオース生成アミラーゼ〔若生勝男ら:澱粉化
学、26、175(1979)、ストレプトミセス・グリセウス
(Strepotmyces griseus)起源のもの;高崎義幸:昭和
58年度日本濃芸化学大会要旨集、P169(1983)、バチル
ス(Bacillus)属起源のもの〕 マルトテトラオース生成アミラーゼ〔J.F.Robyt and R.
J.Ackerman:Arch.Biochem.Biophys.,145,105(1971)、
シュードモナス・ストッツェリ(Pseudomonas stutzer
i)起源のももの〕 マルトペンタオース生成アミラーゼ〔N.Saito:Arch.Bio
chem.Biophms.155,290(1973)、バチルス・リケニホル
ミス(Bacillus licheniformis)起源のもの;小林ら;
昭和58年度日本澱粉学会大会要旨集、P301(1983);吉
儀ら;昭和59年度日本農芸化学大会要旨集、P584(198
4)〕 マルトヘキサオース生成アミラーゼ〔K.Kainumaら:FEBS
Lett.,26.281(1972)、エアロバクター・エアロゲネ
ス(Aerobacter aerogenes)起源のもの;J.F.kennedy a
nd C.A.White:Starke,31,93(1979);谷口ら:澱粉化
学、29,107(1982);Y.Takasaki:Agric.Biol.Chem.,47,
2193(1983)〕 本発明は、前記マルトオリゴ糖等及びo−グルコシル誘
導体に、親水性有機溶媒と水との混合溶媒中でアミラー
ゼを作用させる。
本発明において、親水性有機溶媒としては特に限定はな
く、水混和性の有機溶媒であることが特に好ましい。親
水性有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、アセトン、ジオ
キサン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキサイド、エチレングリコール、プロピレング
リコール、等が挙げられる。特にアルコール系の溶媒が
好ましい。
これらの親水性有機溶媒は単独で使用してもよく、また
2種以上を混合して使用してもよい。
水との混合溶媒における親水性有機溶媒の含有率は、溶
媒の種類、基質の種類等によっても変わるが、約20〜80
%、好ましくは約30〜70%が適当である。
以下に本発明の反応条件について説明する。
マルトオリゴ糖等とo−グルコシル誘導体の反応時のモ
ル比は特に限定されることはなく、反応溶媒に対する溶
解度、反応速度、収率、経済性等を考慮して適宜決定す
ればよい。マルトオリゴ糖、又はアミラーゼの作用によ
ってマルトオリゴ糖に変換される物質とo−グルコシル
誘導体のモル比は通常約1:1から約1:5の範囲が好まし
い。
又、マルトオリゴ糖、又はアミラーゼの作用によってマ
ルトオリゴ糖に変換される物質とo−グルコシル誘導体
の混合溶媒中における合計濃度は、モル比と同様溶媒に
対する溶解度、反応速度、収率等を考慮して決定すれば
よいが、通常10〜60%、好ましくは20〜50%が適当であ
る。
反応温度は、約20〜60℃の範囲の通常アミラーゼの至適
温度附近で行えばよい。使用する酵素の種類、反応の速
度、収率等を考慮して選定することができる。反応pH
は、使用する酵素の至適pH附近、通常約4〜8の範囲が
適当である。
反応時間は、反応温度、酵素の使用量によって異るが、
通常約2時間〜120時間、好ましくは約12時間〜48時間
の範囲が適当である。
反応は、可溶性酵素を用いるバッチ式、あるいは固定化
酵素を用いる連続式の何れの反応形式を用いても行うこ
とができる。反応終了後PHを酸性又はアルカリ性にする
か、加熱して酵素反応を停止した後、カラムクロマトグ
ラフィー、溶媒抽出等によって分画を行い、目的とする
マルトオリゴ糖誘導体を得ることができる。
また分画の際に未反応のo−グルコシル誘導体画分を回
収し、繰り返し再使用することも出来、これによりo−
グルコシル誘導体よりのマルトオリゴ糖誘導体の収率を
高めることが出来る。
本発明の主反応は次式の如く表すことができる。
ここにおいてG、Gはそれぞれグルコースの重合度
がm、nであるマルトオリゴ糖を表し、G1−Rはo−グ
ルコシル誘導体でRはアグリコン部を表す。o−グルコ
シル誘導体の糖部の糖の重合度は1以上でもよいが、こ
こでは非還元末端のグルコースのみをG1で表すものとす
る。m、nはそれぞれ整数でn<m≦2n、n=1〜6の
関係を有する。
上記反応を水溶液中で行うと加水分解反応が速やかに進
行してG及びGm−nが主生成物となり、転移反応に
よるマルトオリゴシド誘導体(Gn+1−R)の生成は少な
くマルトオリゴ糖誘導体を上記の反応により生成させ採
取することは極めて困難である。
しかるに本発明のように親水性有機溶媒と水との混合溶
媒中で反応を行うと、加水分解反応が抑制され、o−グ
ルコシル誘導体をアクセプターとし、マルトオリゴ糖等
をドナーとする転移反応が著しく促進される。
即ち、本発明によれば親水性有機溶媒と水との混合溶媒
中でマルトオリゴ糖とo−グルコシル誘導体にアミラー
ゼを作用させるという極めて簡便な方法で効率よくマル
トオリゴ糖誘導体を製造することが出来る。
本発明の製造方法によって、例えばヒト体液中のα−ア
ミラーゼ活性測定用基質として有用なマルトオリゴ糖に
アグリゴンとして発色団が結合したマルトオリゴ糖誘導
体を調製することができる。
このようなマルトオリゴ糖誘導体は、α−グルコシダー
ゼおよび/またはβ−グルコシダーゼの存在下にα−ア
ミラーゼを作用させると発色団を遊離するため、ヒト体
液、例えば血清、尿等に含まれるα−アミラーゼ活性の
測定用基質として有用である。
又、本発明の製造方法によって、例えば生理活性を有す
るo−グルコシル誘導体のグルコース残基にマルトオリ
ゴ糖が結合したマルトオリゴ糖配糖体を得ることができ
る。これらの配糖体の糖部にマルトオリゴ糖が結合した
ものは、溶解度、呈味、生理活性、安定性等の物性の改
善が期待される。
生理活性を有するo−グルコシル配等体としては、例え
ば、利尿剤として有用なアルブチン、咳薬として有用な
コニフェリン、鎮痛剤として有用なサリシン等のフェノ
ール配糖体、皮膚薬、眼疾薬として有用なエスクリン等
のクマリン配糖体、下剤として有用なセンノシドA、B
等のアントラセン配糖体、健胃、強壮剤、甘味料として
有用なステヒオシド、凝血剤、子宮収縮剤として有用な
ベルベナリン等のテルペン配糖体、抗マラリヤ剤として
有用なゲンチオピクリン等の苦味配糖体、コレステロー
ル沈澱剤として有用なジギトニン等のステロイド配糖
体、強心作用を有するシラレンA、ラナタグリコシドC
等の強心配糖体、植物伸長作用を有する各種シベレリン
グルコシドであるジベレリン配糖体、血圧降下作用、強
壮作用を有するピノレシノールジグルコシド等のリグナ
ン配糖体を挙げることができる。
以下に実施例を挙げて更に具体的に説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 4−ニトロフェニル−β−D−マルトペンタオシドの調
製 マルトペンタオース240mg(0.29mM)と4−ニトロフェ
ニル−β−D−グルコシド260mg(0.86mM)(モル比1:
3)とを、15mM酢酸バッファー(pH6.0)+メタノール
(1:1)溶液に加え全量1mlとした。
これに酵素としてシュードモナス スッツェリ(Psendo
monas stutzeri)由来のマルトテトラオース生成アミラ
ーゼ0.2単位(1%可溶性澱粉を基質として1分間に1
μMのグルコキシド結合を分解する酸素量を1単位とす
る)を加え、30℃で48時間反応を行った。
反応終率後0.2Mホウ酸バッファー(PH9.8)を加えて反
応を停止し、濃縮したBio-Gel-p2を用いてゲルろ過カラ
ムクロマトグラフィーにより反応生成物を分画して、4
−ニトロフェニル−β−D−マルトペンタオシド(純度
99.2%)90mgを得た(収率32.7%)。分画して得られた
生成物が4−ニトロフェニル−β−D−マルトペンタオ
シドであることは、核磁気共鳴スペクトルにより確認し
た。
実施例2 4−ニトロフェニル−α−Dマルトペンタオシドの調製 マルトペンタオース120mg(0.14mM)と4−ニトロフェ
ニル−α−D−グルコシド84mg(0.28mM)(モル比1:
2)とを、メタノール−酢酸バッファー(pH6.0)(メタ
ノール50%)に溶解し、全量1mlとした。これにマルト
テトラオース生成アミラーゼ0.2単位を加え30℃で20時
間反応を行った。
反応終了後実施例1と同様に処理し、18mgの4−ニトロ
フェニル−α−D−マルトペンタオシド(純度99.5%)
を得た(収率13.1%)。
分画して得られた生成物が4−ニトロフェニル−α−D
−マルトペンタオシドであることは核磁気共鳴スペクト
ルにより確認した。
実施例3 4−ニトロ、2−クロロ−β−D−マルトヘプタオシド
の調製 マルトヘプタオース600mg(0.52mM)と4−ニトロ−2
−クロロフェニル−β−D−グルコキシド700mg(2.08m
M)(モル比1:4)とをメタノール−酢酸バッファー(15
mM pH6.0)溶液(メタノール40%)に加え全量を5mlと
した。
これにアエロバクター アエロゲネス (Aerobacter aerogenes)由来のマルトヘプタオース生
成アミラーゼ0.4単位(1%可溶性澱粉を基質として40
℃において1分間に1μMのグルコシド結合を切断する
酸素量を1単位とする)を加え、30℃で18時間反応を行
った。
反応終了後実施例1と同様に処理し、120mgの4−ニト
ロ、2−クロロフェニル−β−D−マルトヘプタオシド
(純度98.9%)を得た(収率15.2%)。
分画して得られた生成物が、4−ニトロ、2−クロロフ
ェニル−β−D−マルトヘプタオシドであることは、核
磁気共鳴スペクトルにより確認した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性有機溶媒と水との混合溶媒中で、マ
    ルトオリゴ糖、又はアミラーゼの作用によってマルトオ
    リゴ糖に変換される物質と糖部非還元末端がグルコース
    である配糖体との混合物に、アミラーゼを作用させるこ
    とを特徴とするマルトオリゴ糖−配糖体化合物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】親水性有機溶媒がメタノール、エタノー
    ル、n−プロパノール、イソプロパノール、アセトン、
    ジオキサン、ホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、
    エチレングリコール、プロピレングリコール又はこれら
    の混合物である特許請求の範囲第(1)項記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】マルトオリゴ糖が、グルコースの重合度2
    〜7のマルトオリゴ糖である特許請求の範囲第(1)項
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】アミラーゼの作用によってマルトオリゴ糖
    に変換される物質が、アミラーゼによって重合度2〜7
    のマルトオリゴ糖を主成分として生成し得る澱粉分解物
    である、特許請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】アミラーゼがマルトオリゴ糖生成アミラー
    ゼ又はグルコアミラーゼである特許請求の範囲第(1)
    項記載の製造方法。
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