JPH09295995A - フェノール系配糖体、及びその製造方法 - Google Patents
フェノール系配糖体、及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09295995A JPH09295995A JP8110789A JP11078996A JPH09295995A JP H09295995 A JPH09295995 A JP H09295995A JP 8110789 A JP8110789 A JP 8110789A JP 11078996 A JP11078996 A JP 11078996A JP H09295995 A JPH09295995 A JP H09295995A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glycoside
- phenolic
- glucosyl
- formula
- enzyme
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
β−1,3グルカナーゼ活性の検査薬や測定試薬として
有用な、新規なフェノール系配糖体、及びその製造方法
を提供することにある。 【解決手段】 一般式(I)、一般式(II)又は、一般
式(III)で示されるフェノール系配糖体及び、フェノ
ール系グルコシル配糖体(A)と、β−1,3グリコシ
ル糖化合物(B)とを、β−1,3グルカナーゼ活性を
有する酵素剤(C)の存在下で反応させることを特徴と
するフェノール系配糖体の製造方法。
Description
糖を有する新規なフェノール系配糖体、及びその製造方
法に関する。
を持ち且つ低毒性であること、および該配糖体に含まれ
るフェノール類部分が殺菌・防かび作用を示すことか
ら、薬品などとしての有用性が以前から認識され、ま
た、該配糖体を糖関連酵素の基質、活性測定・検出試薬
として使用することも期待されていた。
−D−グルコピラノシド)は自然界に存在し、古くから
利尿作用を有することが知られており、更に、最近にな
ってメラニン色素生成阻害作用もあることが明らかにさ
れ、美白剤(化粧品)としても使用されるようになっ
た。
配糖体などは、皮膚色素沈着症の予防および治療に有効
で、皮膚外用剤の成分として利用できること(特開平4
−1115号公報)、頭皮のフケの発生を防止し、頭髪
に潤いと、しなやかさを与える顕著な作用効果を有し、
頭髪化粧料の成分として利用できること(特開平4−5
218号公報)が知られている。
ロロ−4−ニトロフェノール等の、マルトオリゴ糖配糖
体あるいはセロオリゴ糖配糖体については、各々アミラ
ーゼ、セルラーゼの基質や活性測定・検出試薬として用
いられてきた。
体、レゾルシノール配糖体などが優れた生理活性を有す
ることは前述した通りであるが、その活性はハイドロキ
ノン、カテコール、レゾルシノールなど非糖部分に由来
するものである。
ゾルシノール自身は毒性の強い物質であるため、安価で
あっても、そのまま用いることはできず、糖を付加し低
毒化した配糖体の状態で使用している。
1残基しか持たない単糖配糖体であり、使用時に生体酵
素または皮膚常在菌の酵素など(例えばグルコシダー
ゼ)によって分解され、毒性物質が遊離してくる可能性
が危惧される。このことは、安全性における大きな問題
であり、これらフェノール系配糖体の安定化が切望され
ている。
−4−ニトロフェノールは、発色性物質であることか
ら、これらの配糖体を用いる簡便な酵素活性測定・検出
法が提供されてきた。しかし、これまで知られていたの
は、アミラーゼあるいはセルラーゼなどの活性を測定す
る為のp−ニトロフェノールや2−クロロ−4−ニトロ
フェノールのマルトオリゴ糖あるいはセロオリゴ糖配糖
体等であった。
目的で使用され、また植物の病原体などに対する抵抗性
の指標となると期待されるβ−1,3グルカナーゼに関
しては、その活性測定・検出に使用できる配糖体はこれ
まで存在せず、その活性の高精度、且つ簡便な測定を可
能にするフェノール系配糖体が切望されていた。
する課題は、医薬品やβ−1,3グルカナーゼ活性の検
査薬や測定試薬として有用な、新規なフェノール系配糖
体、及びその製造方法を提供することにある。
決すべく鋭意研究を重ねた結果、フェノール系グルコシ
ル配糖体とβ−1,3グリコシル糖化合物とをβ−1,
3グルカナーゼ活性を有する酵素剤の存在下で反応させ
ることにより容易に新規フェノール系配糖体を製造でき
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
基を、nは0〜9の整数を表わす。)で示されるフェノ
ール系配糖体である。また本発明は、下記の一般式(I
I)
示されるフェノール系配糖体を含む。
(A)と、β−1,3グリコシル糖化合物(B)とを、
β−1,3グルカナーゼ活性を有する酵素剤(C)の存
在下で反応させることを特徴とするフェノール系配糖体
の製造方法であり、β−1,3グリコシル糖化合物
(B)が、特に、β−1,3グルコシル多糖、又はβ−
1,3グルコシルオリゴ糖であるフェノール系配糖体の
製造方法や、
剤(C)が、特に、ストレプトマイセスspDIC−1
08菌株(微工研条寄第253号)から得られる糖転移
酵素SGTase、キタラーゼ又はドリセラーゼである
ことを特徴とする、フェノール系配糖体の製造方法や、
フェノール系グルコシル配糖体(A)が、特に、下記の
一般式(IV)
基を表わす。)で示される配糖体であることを特徴とす
る、フェノール系配糖体の製造方法や、フェノール系グ
ルコシル配糖体(A)が、特に、ハイドロキノン又はp
−ニトロフェノールのグルコシル配糖体であることを特
徴とする、フェノール系配糖体の製造方法を含むもので
ある。
本発明に用いるフェノール系グルコシル配糖体(A)と
しては、フェニルグルコシド、ヒドロキシフェニルグル
コシド、ニトロフェニルグルコシド、2−クロロ−4−
ニトロフェニルグルコシドなどが例示され、好ましく
は、ハイドロキノングルコシド、p−ニトロフェニルグ
ルコシドが挙げられる。
ては、カードラン、パキマン、パラミロン、シゾフィラ
ン、ラミナラン、酵母細胞壁、ラミナリオリゴ糖などが
例示され、好ましくは、カードラン、ラミナリオリゴ糖
が挙げられる。
カナーゼ活性を有する酵素剤(C)は、それ自体公知で
あるが、該酵素剤がフェノール系グルコシル配糖体に対
して糖転移活性を示すことは知られていなかった。
スspDIC−108菌株(微工研条寄第253号)か
ら得られる糖転移酵素であるSGTase、キタラーゼ
(和光純薬工業株式会社製)、ドリセラーゼ(協和発酵
工業株式会社製)が例示される。これらの酵素剤(C)
は、そのまま用いてもよいし、固定化あるいは修飾酵素
として用いてもよい。
株(微工研条寄第253号)から得られるSGTase
の製造方法、精製方法、特徴に関しては、特公平4−3
7719号公報、及び特願平7−10602号公報に記
載されているが、以下にその概略を示す。
DIC−108菌株を振盪培養、通気培養等で、pH
5.0〜8.0、培養温度20〜50℃で1〜6日培養
した培養液中に生産される。その作用は、β−1,3グ
リコシル糖化合物(例えばカードラン、ラミナラン、パ
キマン、酵母細胞壁など)及びその部分分解物を加水分
解し、ビオース、トリオースを主成分とするオリゴ糖を
生成する。
糖、オリゴ糖、配糖体など)が存在すると、生成したオ
リゴ糖をβ−1,3グリコシド結合を介して受容体に転
移する。その作用温度は10〜70℃、至適温度は40
〜60℃であり、作用pHは4.0〜8.5、至適pH
は5.0〜7.0である。またSDS−PAGEから求
められる糖の分子量は約3.4万である。
シル糖化合物(B)を加水分解し、種々のフェノール系
グルコシル配糖体(A)に糖転移させ、これによってオ
リゴ糖を糖鎖に持つフェノール系配糖体が得られる。
法は、より具体的には、以下に示すような操作で行なわ
れる。反応容器、例えば三角フラスコやねじ口ビン中
で、フェノール系グルコシル配糖体(A)と、β−1,
3グリコシル糖化合物(B)とを反応溶媒に混和させ、
酵素剤(C)を作用させる。
反応溶媒に対して50重量/容量%以下、好ましくは
0.1〜30重量/容量%混和させる。β−1,3グリ
コシル糖化合物(B)は、反応溶媒に対して50重量/
容量%以下、好ましくは0.1〜30重量/容量%混和
させる。
量/容量%以下、好ましくは0.1〜30重量/容量%
混和させる。これらの原料は、必ずしも反応溶媒に完全
溶解している必要はないが、溶解している方が好まし
い。反応溶媒は、水もしくは緩衝液でよいが、これに水
溶性有機溶媒を加えてもよい。
ル、エタノール、プロパノールなどの炭素数1〜3のア
ルコール、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルム
アミドなどが挙げられ、好ましくは炭素数1〜3のアル
コール、アセトニトリルが挙げられる。
は、0〜90容量/容量%、好ましくは0〜80容量/
容量%である。緩衝液の種類については特に限定される
ものではないが、例えば酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、
コハク酸緩衝液、トリス緩衝液などを用いることがで
き、好ましくは酢酸緩衝液である。緩衝液のpHは3〜
8の範囲内に設定できるが、用いる酵素剤の至適pHに
調整するのが望ましい。
0〜60℃の温度条件下で適当時間振盪する。通常1〜
2日間で反応の進行は止まる。反応終了後、目的産物で
あるフェノール系配糖体を精製するには、一般的な酵素
の精製方法を適宜利用して行なうことができ、特に限定
されない。例えば、順相クロマトグラフィー(例えば固
定相がAmide−80(東ソー株式会社製)で移動相
がアセトニトリル水溶液)などにより反応液から分取す
ることが可能である。
て得られる、下記の一般式(I)
基、nは0〜9の整数を表わす。)で示される配糖体の
内、特に下記の一般式(II)
示されるフェノール系配糖体は、グルコシダーゼなどに
対する安定性が高いため、毒性物質が遊離する危険性が
低い点で、例えば、化粧品配合剤としても従来のフェノ
ール系配糖体より優れる。また下記の一般式(III)
示されるフェノール系配糖体は、新規なβ−1,3グル
カナーゼ基質、活性測定・検出試薬に有用である。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
糖体としてアルブチンを用いたフェノール系配糖体の製
造例1 1重量/容量%のアルブチン、1重量/容量%のラミナ
リペンタオース、80容量/容量%のエタノールを含む
20mMの酢酸緩衝液pH5.5に、0.2重量/容量
%のSGTaseを加え、この混合液を55℃で振盪す
ることにより反応させた。
フィー(以下、HPLCと略す)分析で、配糖体の生成
を確認した(図1)。HPLC分析には、東ソー株式会
社製Amide−80カラムを用い、カラム温度40
℃、溶離液73容量/容量%アセトニトリル水溶液、流
速0.7ml/min、検出UV280nmとした。
で示したピークを分取し、これをNMRにより、構造解
析した(図6)。以下にNMRデータを示す。
状,結合定数):7.06,2H,d(ハイドロキノン
部分)、6.87,2H,d、4.99,1H,d,J
=7.7Hz(還元末端グルコースの1位)、カップリ
ング定数より、ハイドロキノンと糖鎖の結合はβ結合で
ある。また、1H積分比より、ハイドロキノンの水酸基
のうち一方のみが糖鎖と結合していることが分かる。
pmに4C分のピークが存在することから糖鎖はグルコ
ース4残基であることが判る。また還元末端グルコース
1位のピークのケミカルシフトが103.8ppmであ
ることからもハイドロキノンと糖鎖の結合がβ結合であ
ることが確認できた。86ppm付近のピークは、グル
コース間の結合がβ−1,3結合であることを示す。
残基の全てが、β−1,3結合を介してなるハイドロキ
ノン−β−ラミナリテトラオシドと同定した。
糖体としてアルブチンを用いたフェノール系配糖体の製
造例2 1重量/容量%のアルブチン、1重量/容量%のカード
ランを含む20mMの酢酸緩衝液pH5.0に、0.2
重量/容量%のSGTaseを加え、この混合液を50
℃で振盪することにより反応させた。2時間後、反応液
をHPLC分析に付し、配糖体の生成を確認した(図
2)。
H2Pカラムを用い、カラム温度40℃、溶離液73容
量/容量%アセトニトリル水溶液、流速0.7ml/m
in、検出UV280nmとした。その結果、ハイドロ
キノン−β−ラミナリビオシドをはじめとするフェノー
ル系配糖体の生成が認められた。
糖体としてp−ニトロフェニル−β−グルコシドを用い
たフェノール系配糖体の製造例3 1重量/容量%のp−ニトロフェニル−β−グルコシ
ド、1重量/容量%のラミナリペンタオース、20容量
/容量%のエタノールを含む20mMの酢酸緩衝液pH
5.5に、0.2重量/容量%のSGTaseを加え、
この混合液を55℃で振盪することにより反応させた。
HPLC分析し、配糖体の生成を確認した(図3)。図
3中の実線矢印で示したピークを分取し、NMRで解析
した結果、生成物をp−ニトロフェニル−β−ラミナリ
テトラオシドと同定した(図7)。また、図3中の破線
矢印で示したピークを分取し、NMRで解析した。
状):8.22,2H,d、7.24,2H,d、p−
ニトロフェノール部分の存在を示す。5.24,1H,
d(グルコース残基1の1位)、4.51,1H,d
(グルコース残基2の1位)、4.53,1H,d(グ
ルコース残基3の1位)、4.36,1H,d(グルコ
ース残基4の1位)、3.0〜4.8(グルコース残基
1〜4の2〜6位)。但し、ここでは、アグリコンに近
い方から順にグルコース残基1〜4と表記した。また1
H積分比より、p−ニトロフェノール1分子あたりグル
コース4分子が結合していることが分かる。
は、グルコース間の結合がβ−1,3結合であることを
示す。99ppm付近のピークは、p−ニトロフェノー
ルと糖鎖の結合がβ結合であることを示す。以上のこと
から、該化合物をp−ニトロフェニル−β−ラミナリヘ
プタオシドと同定した。
体としてp−ニトロフェニル−α−グルコシドを用いた
フェノール系配糖体の製造例1 1重量/容量%のp−ニトロフェニル−α−グルコシ
ド、4重量/容量%のラミナリペンタオースを含む20
mMの酢酸緩衝液pH5.0に1重量/容量%のキタラ
ーゼを加え、この混合液を50℃で振盪することにより
反応させた。2時間後、反応液を実施例2と同様にHP
LC分析に付し、配糖体の生成を確認した。HPLC分
析結果を図4に示す。
体としてp−ニトロフェニル−α−グルコシドを用いた
フェノール系配糖体の製造例2 1重量/容量%のp−ニトロフェニル−α−グルコシ
ド、4重量/容量%のラミナリペンタオースを含む20
mMの酢酸緩衝液pH4.5に、1重量/容量%のドリ
セラーゼを加え、この混合液を50℃で振盪することに
より反応させた。2時間後、反応液を実施例2と同様に
HPLC分析に付し、配糖体の生成を確認した。HPL
C分析結果を図5に示す。
リテトラオシドとアルブチンのβ−グルコシダーゼに対
する安定性比較試験 37mMのハイドロキノン−β−ラミナリテトラオシド
あるいはアルブチンを含む5mlの20mMの酢酸緩衝
液pH5に、0.5mgのβ−グルコシダーゼ(アーモ
ンド由来)を加え、50℃で振盪しながら反応させた。
よる分析で毒性物質であるハイドロキノンの遊離率を比
較した(図8)。その結果、アルブチンからは短時間で
多量のハイドロキノンが遊離してくるのに対し、ハイド
ロキノン−β−ラミナリテトラオシドからの遊離量は長
時間後も少なく、1時間反応の時点でアルブチンの約1
/70、2時間反応の時点ではアルブチンの約1/17
に抑えられていることが分かった。これから、ハイドロ
キノン−β−ラミナリテトラオシドのβ−グルコシダー
ゼに対する安定性は、アルブチンに比し飛躍的に向上し
ていることが確認された。
ラミナリペンタオシドによる酵素活性測定・検出能試験 5.7mgのp−ニトロフェニル−β−ラミナリペンタ
オシドと0.44mgの塩化カルシウムとを含む150
mMの緩衝液3mlに各種酵素を1u(ユニット)添加
し、40℃で60分間反応させた。反応中、経時的に4
15nmにおける吸光度を測定し、p−ニトロフェニル
−β−ラミナリペンタオシドのβ−1,3グルカナーゼ
活性測定・検出能を検証した。
1,3グルカナーゼ(Helix pomatia由来)と酢酸緩衝液
(pH5.0)、α−アミラーゼ(Bacillus lichenifo
rmis由来)とHEPES−NaOH(pH6.9)、セ
ルラーゼ(ウスバタケ由来)と酢酸緩衝液(pH4.
5)、β−グルコシダーゼ(アーモンド由来)と酢酸緩
衝液(pH5.0)であった。
ナリペンタオシドは、β−1,3グルカナーゼの作用を
受けて発色し(415nmにおける吸光度が増加す
る)、該酵素の測定能を有することが確認された(図
9)。また、α−アミラーゼ、セルラーゼ、β−グルコ
シダーゼによる発色は非常に低かったことから、p−ニ
トロフェニル−β−ラミナリペンタオシドはβ−1,3
グルカナーゼに対する特異性が高いことも判明した。
カナーゼ活性測定・検出試薬として利用できるp−ニト
ロフェノールのラミナリオリゴ糖配糖体や、グルコシダ
ーゼなどに対する安定性が従来より高められたハイドロ
キノンのラミナリオリゴ糖配糖体などの新規のフェノー
ル系配糖体、及びその製造方法が提供できる。
ミナリオリゴグリコシドを含む酵素反応終了液のHPL
C分析結果を示す図である。横軸は溶離時間(分)を、
縦軸は280nmでの吸光度を表わす。
−ラミナリオリゴグリコシドを含む酵素反応終了液のH
PLC分析結果を示す図である。
−オリゴグリコシドを含む酵素反応終了液のHPLC分
析結果を示す図である。
−オリゴグリコシドを含む酵素反応終了液のHPLC分
析結果を示す図である。
−オリゴグリコシドを含む酵素反応終了液のHPLC分
析結果を示す図である。
分取し、その化合物の構造を1H−NMR(上図)及び
13C−NMR(下図)にて解析した結果を示す図であ
る。
分取し、その化合物の構造を1H−NMR(上図)及び
13C−NMR(下図)にて解析した結果を示す図であ
る。
(図中Hyd−G4と略記)とアルブチンのβ−グルコ
シダーゼに対する安定性を比較した図である。横軸は反
応時間(時間)を、縦軸はハイドロキノンの遊離率
(%)を表わす。
ド(図中PNP−G5と略記)の各種酵素による発色
(415nmにおける吸光度)経時変化を示した図であ
る。横軸は時間(分)を縦軸は吸光度を表わす。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子、水酸基又はニトロ基を、nは0
〜9の整数を表わす。)で示されるフェノール系配糖
体。 - 【請求項2】 下記の一般式(II) 【化2】 又は、一般式(III) 【化3】 (式中、nは0〜9の整数を表わす。)で示される請求
項1に記載のフェノール系配糖体。 - 【請求項3】 フェノール系グルコシル配糖体(A)
と、β−1,3グリコシル糖化合物(B)とを、β−
1,3グルカナーゼ活性を有する酵素剤(C)の存在下
で反応させることを特徴とするフェノール系配糖体の製
造方法。 - 【請求項4】 β−1,3グリコシル糖化合物(B)
が、β−1,3グルコシル多糖、又はβ−1,3グルコ
シルオリゴ糖である請求項3に記載の製造方法。 - 【請求項5】 β−1,3グルカナーゼ活性を有する酵
素剤(C)が、ストレプトマイセスspDIC−108
菌株(微工研条寄第253号)から得られる糖転移酵素
SGTase、キタラーゼ又はドリセラーゼであること
を特徴とする、請求項3又は4に記載の製造方法。 - 【請求項6】 フェノール系グルコシル配糖体(A)
が、下記の一般式(IV) 【化4】 (式中、Xは水素原子、水酸基又はニトロ基を表わ
す。)で示される配糖体であることを特徴とする、請求
項3〜5のいずれか1つに記載の製造方法。 - 【請求項7】 フェノール系グルコシル配糖体(A)
が、ハイドロキノン又はp−ニトロフェノールのグルコ
シル配糖体であることを特徴とする、請求項3〜5のい
ずれか1つに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11078996A JP3796809B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | フェノール系配糖体、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11078996A JP3796809B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | フェノール系配糖体、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09295995A true JPH09295995A (ja) | 1997-11-18 |
JP3796809B2 JP3796809B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=14544680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11078996A Expired - Fee Related JP3796809B2 (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | フェノール系配糖体、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3796809B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100941695B1 (ko) * | 2008-01-24 | 2010-02-12 | 경희대학교 산학협력단 | 디에노코커스 지오써말리스로부터 분리된 아밀로수크라제를 이용한 알파-d-글루코피라노실-(1→4)-알부틴 제조방법 |
KR100964944B1 (ko) * | 2007-02-21 | 2010-06-21 | 전남대학교산학협력단 | 당전이 효소를 이용한 당전이 화합물의 유도체 제조방법 및 이로부터 제조된 유도체 |
JP2013536680A (ja) * | 2010-09-01 | 2013-09-26 | ビオメリュー | C.difficileを検出および/または同定するための、β−グルコシダーゼ活性化剤の使用 |
-
1996
- 1996-05-01 JP JP11078996A patent/JP3796809B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100964944B1 (ko) * | 2007-02-21 | 2010-06-21 | 전남대학교산학협력단 | 당전이 효소를 이용한 당전이 화합물의 유도체 제조방법 및 이로부터 제조된 유도체 |
KR100941695B1 (ko) * | 2008-01-24 | 2010-02-12 | 경희대학교 산학협력단 | 디에노코커스 지오써말리스로부터 분리된 아밀로수크라제를 이용한 알파-d-글루코피라노실-(1→4)-알부틴 제조방법 |
JP2013536680A (ja) * | 2010-09-01 | 2013-09-26 | ビオメリュー | C.difficileを検出および/または同定するための、β−グルコシダーゼ活性化剤の使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3796809B2 (ja) | 2006-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Wada et al. | 1, 2-α-L-Fucosynthase: a glycosynthase derived from an inverting α-glycosidase with an unusual reaction mechanism | |
US4697006A (en) | Modified oligosaccharides used as substrate for measuring α-amylase activity | |
Williams et al. | Glycosynthases: mutant glycosidases for glycoside synthesis | |
JPH0649715B2 (ja) | 末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法 | |
Schlesselmann et al. | Factors determining steric course of enzymic glycosylation reactions: glycosyl transfer products formed from 2, 6-anhydro-1-deoxy-D-gluco-hept-1-enitol by. alpha.-glucosidases and an inverting exo-. alpha.-glucanase | |
Damager et al. | Synthesis and characterisation of novel chromogenic substrates for human pancreatic α-amylase | |
JPH09295995A (ja) | フェノール系配糖体、及びその製造方法 | |
JPH01157996A (ja) | マルトオリゴ糖誘導体およびアミラーゼ活性測定用試薬 | |
Striegler et al. | Binuclear copper (II) complexes discriminating epimeric glycosides and α-and β-glycosidic bonds in aqueous solution | |
Trincone et al. | Glycosynthase-catalysed syntheses at pH below neutrality | |
Chiffoleau‐Giraud et al. | Transferase Activity of a β‐Glycosidase from Thermus thermophilus: Specificities and Limits–Application to the Synthesis of β‐[1→ 3]‐Disaccharides | |
Chiba et al. | Stereochemical studies of D-glucal hydration by. alpha.-glucosidases and exo-. alpha.-glucanases: indications of plastic and conserved phases in catalysis by glycosylases | |
JP3796810B2 (ja) | フェノール系配糖体の製造方法 | |
JP4109343B2 (ja) | β−1,4−ガラクトシル−マルトースの製造方法 | |
JP3029925B2 (ja) | マルトオリゴ糖誘導体およびその製造法 | |
US5208151A (en) | Process for the preparation of derivatives of maltooligosaccharides | |
JP4109336B2 (ja) | 糖類の製造法 | |
JPS63214193A (ja) | 6−グルコシルマルトオリゴ糖誘導体の製法およびそれを用いるα−アミラ−ゼ活性測定法 | |
Uchida et al. | New enzymatic synthesis of 63-modified maltooligosaccharides and their inhibitory activities for human α-amylases | |
US5876981A (en) | Transglycosylation reactions employing β-galactosidase | |
JP3062591B2 (ja) | p−ニトロフェニル 2−アセチルアミノ−4−O−(2−アミノ−2−デオキシ−β−D −グルコピラノシル)−2−デオキシ−β−D −グルコピラノシドおよびその塩並びにその製造法 | |
JPH06271596A (ja) | オリゴ糖およびその製造方法 | |
Trincone et al. | Enzymatic Synthesis of 2-Deoxyglycosides Using the ß-Glycosidase of the Archaeon Sulfolobus solfataricus | |
JPH0686683A (ja) | ガラクトシル−マルトオリゴ糖誘導体の製造方法 | |
JPH04229196A (ja) | α‐アミラーゼアイソザイム活性の分別定量法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060410 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |