JPH0696975B2 - 車両におけるエンジンの冷却装置 - Google Patents
車両におけるエンジンの冷却装置Info
- Publication number
- JPH0696975B2 JPH0696975B2 JP60247321A JP24732185A JPH0696975B2 JP H0696975 B2 JPH0696975 B2 JP H0696975B2 JP 60247321 A JP60247321 A JP 60247321A JP 24732185 A JP24732185 A JP 24732185A JP H0696975 B2 JPH0696975 B2 JP H0696975B2
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- JP
- Japan
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- engine
- centrifugal fan
- radiator
- air
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、エンジン及びこれに連動する伝動装置を備え
たパワーユニットを車体に支持し、そのエンジンのエン
ジン本体上部外面に冷却フィンを突設する一方、同エン
ジン本体の下部外側方に、クランク軸に連結される遠心
ファンを配設してなる、車両におけるエンジンの冷却装
置に関する。
たパワーユニットを車体に支持し、そのエンジンのエン
ジン本体上部外面に冷却フィンを突設する一方、同エン
ジン本体の下部外側方に、クランク軸に連結される遠心
ファンを配設してなる、車両におけるエンジンの冷却装
置に関する。
(2)従来の技術 従来、自動二輪車等の車両において、エンジンが水冷式
の場合にはラジエタは走行風を受け易いように、パワー
ユニットとは別個に車体適所に配備されていた。
の場合にはラジエタは走行風を受け易いように、パワー
ユニットとは別個に車体適所に配備されていた。
また上記車両において、エンジンのクランク軸に連動連
結された遠心ファン及びエンジン本体をカバーで覆い、
その遠心ファンから吹き出された空気をエンジン本体上
部(例えばシリンダブロックやシリンダヘッド)外面に
向かわせて、それらを冷却するようにしたものも既に知
られている。
結された遠心ファン及びエンジン本体をカバーで覆い、
その遠心ファンから吹き出された空気をエンジン本体上
部(例えばシリンダブロックやシリンダヘッド)外面に
向かわせて、それらを冷却するようにしたものも既に知
られている。
(3)考案が解決しようとする課題 ところが上記従来のように、ラジエタをバワーユニット
とは別個に車体に装着するものでは、パワーユニットを
点検整備のために車体より分離する場合にその都度、ラ
ジエタとエンジンとの間の接続配管を切り離す必要があ
って、作業が面倒である。
とは別個に車体に装着するものでは、パワーユニットを
点検整備のために車体より分離する場合にその都度、ラ
ジエタとエンジンとの間の接続配管を切り離す必要があ
って、作業が面倒である。
また上記遠心ファンからの吹出空気でエンジン本体上部
を冷却するものでは、そのファンからの空気吹出方向が
該ファンの接線方向に略沿うように偏向しているため、
その偏向した吹出空気流がエンジン本体上部の一側(即
ち遠心ファンの回転方向前側)寄りに片当たりする傾向
があって、エンジン本体上部をその全体に亘り略均等に
冷却することが難しい問題がある。
を冷却するものでは、そのファンからの空気吹出方向が
該ファンの接線方向に略沿うように偏向しているため、
その偏向した吹出空気流がエンジン本体上部の一側(即
ち遠心ファンの回転方向前側)寄りに片当たりする傾向
があって、エンジン本体上部をその全体に亘り略均等に
冷却することが難しい問題がある。
そこで本発明は、パワーユニットにラジエタを組み込む
ことでパワーユニットの車体に対する脱着時にラジエタ
も同時に脱着できるようにし、しかもそのラジエタを利
用して、遠心ファンからの吹出空気がエンジン本体上部
にその全体に亘り略均等に当たるようにして空冷性能を
向上させることができるようにした、車両におけるエン
ジンの冷却装置を提供することを目的とする。
ことでパワーユニットの車体に対する脱着時にラジエタ
も同時に脱着できるようにし、しかもそのラジエタを利
用して、遠心ファンからの吹出空気がエンジン本体上部
にその全体に亘り略均等に当たるようにして空冷性能を
向上させることができるようにした、車両におけるエン
ジンの冷却装置を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、エンジン及
びこれに連動する伝動装置を備えたパワーユニットを車
体に支持し、そのエンジンのエンジン本体上部外面に冷
却フィンを突設する一方、同エンジン本体の下部外側方
に、クランク軸に連結される遠心ファンを配設してな
る、車両におけるエンジンの冷却装置において、エンジ
ン本体に、該エンジン本体及び前記遠心ファンを覆うカ
バーが装着されると共に、そのカバーとエンジン本体と
の間に、前記遠心ファンから吹き出されてエンジン本体
上部に向かう空気の流路が形成され、この流路には、前
記パワーユニットに組み込まれてエンジンの冷却水路中
に介装され且つ前記遠心ファンからの吹出空気が通過す
るラジエタが設けられ、そのラジエタの、エンジン本体
上部との対向部は、通過空気を前記遠心ファンの略放射
方向に案内整流する流路を有して、下面を前記遠心ファ
ン外周部に臨ませるように配置され、前記カバーの側面
部には、前記ラジエタを通過した空気をエンジン本体上
部に案内すべく、上方内向きに傾斜して該カバーの上面
部に連なる傾斜壁部が形成される。
びこれに連動する伝動装置を備えたパワーユニットを車
体に支持し、そのエンジンのエンジン本体上部外面に冷
却フィンを突設する一方、同エンジン本体の下部外側方
に、クランク軸に連結される遠心ファンを配設してな
る、車両におけるエンジンの冷却装置において、エンジ
ン本体に、該エンジン本体及び前記遠心ファンを覆うカ
バーが装着されると共に、そのカバーとエンジン本体と
の間に、前記遠心ファンから吹き出されてエンジン本体
上部に向かう空気の流路が形成され、この流路には、前
記パワーユニットに組み込まれてエンジンの冷却水路中
に介装され且つ前記遠心ファンからの吹出空気が通過す
るラジエタが設けられ、そのラジエタの、エンジン本体
上部との対向部は、通過空気を前記遠心ファンの略放射
方向に案内整流する流路を有して、下面を前記遠心ファ
ン外周部に臨ませるように配置され、前記カバーの側面
部には、前記ラジエタを通過した空気をエンジン本体上
部に案内すべく、上方内向きに傾斜して該カバーの上面
部に連なる傾斜壁部が形成される。
(2)作用 上記構成によれば、車体に支持されるパワーユニット
に、該ユニットの遠心ファンから空気流を受けるラジエ
タが組み込まれるから、パワーユニットを点検整備等の
ために車体に対し脱着する際にラジエタも同時に脱着す
ることができ、その際にラジエタとエンジン間の接続配
管を特別に切り離したりする必要はない。
に、該ユニットの遠心ファンから空気流を受けるラジエ
タが組み込まれるから、パワーユニットを点検整備等の
ために車体に対し脱着する際にラジエタも同時に脱着す
ることができ、その際にラジエタとエンジン間の接続配
管を特別に切り離したりする必要はない。
また上記ラジエタの、エンジン本体上部との対向部は、
通過空気を遠心ファンの略放射方向に案内整流する流路
を有して、下面を遠心ファン外周部に臨ませるように配
置される関係で、そのファンから吹き出される空気流の
一部を該ファンの略放射方向に案内整流することができ
るから、遠心ファンからの吹出空気流がその接線方向に
略沿うように偏向していても、その偏向した吹出空気流
がエンジン本体上部の一側(即ち遠心ファンの回転方向
前側)寄りに片当たりするのを、上記対向部の通過空気
流によって効果的に防止することができる。この結果、
エンジンカバー側面部の傾斜壁部による空気流案内作用
とも相俟って、遠心ファンからの吹出空気流をエンジン
本体上部にその全体に亘り略均等に且つ効率よく当てる
ことができるため、エンジン本体上部を万遍なく十分に
冷却するこが可能となる。
通過空気を遠心ファンの略放射方向に案内整流する流路
を有して、下面を遠心ファン外周部に臨ませるように配
置される関係で、そのファンから吹き出される空気流の
一部を該ファンの略放射方向に案内整流することができ
るから、遠心ファンからの吹出空気流がその接線方向に
略沿うように偏向していても、その偏向した吹出空気流
がエンジン本体上部の一側(即ち遠心ファンの回転方向
前側)寄りに片当たりするのを、上記対向部の通過空気
流によって効果的に防止することができる。この結果、
エンジンカバー側面部の傾斜壁部による空気流案内作用
とも相俟って、遠心ファンからの吹出空気流をエンジン
本体上部にその全体に亘り略均等に且つ効率よく当てる
ことができるため、エンジン本体上部を万遍なく十分に
冷却するこが可能となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
本実施例は、車両としてのスクータ型自動二輪車用2サ
イクルエンジンに本発明装置を実施例した場合であっ
て、第1図において、前記2サイクルエンジンEと、こ
れに連動される伝動装置としての変速機Tとを備えたパ
ワーユニットPは自動二輪車の車体Fに支持され、その
後輪駆動軸2に連結される。2サイクルエンジンEのエ
ンジン本体1は従来公知の構造のもので、第2図に示す
ようにそのシリンダ部3には、ピストン5が摺動自在に
嵌合され、クランクケース部4上にはクランク軸6が回
転自在に支承され、そのクランクピストンがコンロッド
7を介して前記ピストン5に連結され、ピストン5上に
は点火栓8を備えた燃焼室9が形成される。そしてエン
ジン本体1の左、右には、リード弁12を備えた吸気ポー
ト10と、掃気ポート11が形成される。
イクルエンジンに本発明装置を実施例した場合であっ
て、第1図において、前記2サイクルエンジンEと、こ
れに連動される伝動装置としての変速機Tとを備えたパ
ワーユニットPは自動二輪車の車体Fに支持され、その
後輪駆動軸2に連結される。2サイクルエンジンEのエ
ンジン本体1は従来公知の構造のもので、第2図に示す
ようにそのシリンダ部3には、ピストン5が摺動自在に
嵌合され、クランクケース部4上にはクランク軸6が回
転自在に支承され、そのクランクピストンがコンロッド
7を介して前記ピストン5に連結され、ピストン5上に
は点火栓8を備えた燃焼室9が形成される。そしてエン
ジン本体1の左、右には、リード弁12を備えた吸気ポー
ト10と、掃気ポート11が形成される。
第2図に示すようにクランク軸6の一端(第2図左端)
には、該クランク軸6の回転を前記駆動軸2に伝達させ
るベルト式無段変速機Tの駆動側プーリ13が連結され、
またその他端(第2図右端)には、フライホイールを兼
ねる交流発電機Aのアウタ14が連結され、このアウタ14
内にはクランクケース部4に数本のボルト16により支承
される前記交流発電機Aのステータ15が配設される。前
記アウタ14の外端面には数本のボルト18により空冷用遠
心ファン17が固着される。
には、該クランク軸6の回転を前記駆動軸2に伝達させ
るベルト式無段変速機Tの駆動側プーリ13が連結され、
またその他端(第2図右端)には、フライホイールを兼
ねる交流発電機Aのアウタ14が連結され、このアウタ14
内にはクランクケース部4に数本のボルト16により支承
される前記交流発電機Aのステータ15が配設される。前
記アウタ14の外端面には数本のボルト18により空冷用遠
心ファン17が固着される。
エンジン本体1の上部(即ちシリンダ部3及びそのヘッ
ド部)と、クランク軸方向一側面は上部カバー体20およ
び側部カバー体21によって被覆されており、側部カバー
体21はボルト19によってクランクケース部4の外側面に
固着され、その側面に前記遠心ファン17の吸込側に対向
する吸込口22が開口されるとともに前記遠心ファン17の
外周を覆うスクロール状の送風通路23が形成される。そ
して前記吸込口22にはフィルタ24が張設され、前記送風
通路23はシリンダ部3の冷却フィン26を各々有する外周
部及び頂部を囲む空冷室25に連通している。クランク軸
6の回転により遠心ファン17が回転されると、外気は第
2図矢印(a)に示すように吸込口22を通って側部カバ
ー体21内に吸い込まれ、エンジン本体1のシリンダ部3
を囲む空冷室25に流れる。
ド部)と、クランク軸方向一側面は上部カバー体20およ
び側部カバー体21によって被覆されており、側部カバー
体21はボルト19によってクランクケース部4の外側面に
固着され、その側面に前記遠心ファン17の吸込側に対向
する吸込口22が開口されるとともに前記遠心ファン17の
外周を覆うスクロール状の送風通路23が形成される。そ
して前記吸込口22にはフィルタ24が張設され、前記送風
通路23はシリンダ部3の冷却フィン26を各々有する外周
部及び頂部を囲む空冷室25に連通している。クランク軸
6の回転により遠心ファン17が回転されると、外気は第
2図矢印(a)に示すように吸込口22を通って側部カバ
ー体21内に吸い込まれ、エンジン本体1のシリンダ部3
を囲む空冷室25に流れる。
而して前記上部カバー体20及び側部カバー体21は互いに
協働して本発明のカバーCを構成しており、特に上部カ
バー体20はカバーCの上面部を、また側部カバー体21は
カバーCの側面部にそれぞれ相当する。また前記側部カ
バー体21には、後述するようにラジエタRを通過した空
気を冷却フィン26側に案内するために、エンジン本体1
に向かって上方に傾斜して上部カバー体20に至る傾斜壁
部21aが形成される。
協働して本発明のカバーCを構成しており、特に上部カ
バー体20はカバーCの上面部を、また側部カバー体21は
カバーCの側面部にそれぞれ相当する。また前記側部カ
バー体21には、後述するようにラジエタRを通過した空
気を冷却フィン26側に案内するために、エンジン本体1
に向かって上方に傾斜して上部カバー体20に至る傾斜壁
部21aが形成される。
また前記送風通路23及び空冷室25は、前記カバーCとエ
ンジン本体1との間に形成された本発明の空気流路APを
構成し、この流路AP内を、遠心ファン17から吹き出され
た空気がエンジン本体1上部に向かって流れる。
ンジン本体1との間に形成された本発明の空気流路APを
構成し、この流路AP内を、遠心ファン17から吹き出され
た空気がエンジン本体1上部に向かって流れる。
前記空気流路APの上流部には、以下に説明する如くラジ
エタRを、それを遠心ファン17から吹き出された空気が
通過するように配設する。即ち、このラジエタRは、遠
心ファン17の外周部を囲繞すべく環状に形成された前記
環状送風通路23に配設される。このラジエタRは第5図
に示すように環状の内、外ラジエタ板27,28間に、断面
偏平状の2つの冷却コア29,29を略平行に配置し、前記
内、外ラジエタ板27,28と冷却コア29,29間に、千鳥状に
屈曲したフィン30…が介装して構成され、かくして記
内、外ラジエタ板27,28と冷却コア29,29間には、その周
方向に並列し且つ各々が遠心ファン17の略放射方向に延
びる多数の流路g…が上記フィン30…により画成され、
これら流路g…によって、遠心ファン17から吹き出され
る空気がその略放射方向に整流案内される。
エタRを、それを遠心ファン17から吹き出された空気が
通過するように配設する。即ち、このラジエタRは、遠
心ファン17の外周部を囲繞すべく環状に形成された前記
環状送風通路23に配設される。このラジエタRは第5図
に示すように環状の内、外ラジエタ板27,28間に、断面
偏平状の2つの冷却コア29,29を略平行に配置し、前記
内、外ラジエタ板27,28と冷却コア29,29間に、千鳥状に
屈曲したフィン30…が介装して構成され、かくして記
内、外ラジエタ板27,28と冷却コア29,29間には、その周
方向に並列し且つ各々が遠心ファン17の略放射方向に延
びる多数の流路g…が上記フィン30…により画成され、
これら流路g…によって、遠心ファン17から吹き出され
る空気がその略放射方向に整流案内される。
ラジエタRの上部には流入管31が、またその下部には流
出管32がそれぞれ外方に向けて突設される。
出管32がそれぞれ外方に向けて突設される。
前記ラジエタRは、クランクケース部4の外側面に環状
のパッキン材45を介して数本のボルト44により固着さ
れ、前記流入および流出管31,32は前記側部カバー体21
を貫通して外方に突出している。
のパッキン材45を介して数本のボルト44により固着さ
れ、前記流入および流出管31,32は前記側部カバー体21
を貫通して外方に突出している。
第2図に示すようにクランク軸6はねじ歯車33,34を介
して水ポンプ35に連動され、この水ポンプ35の吸込ポー
ト36は、可撓性導管38を介して前記ラジエタRの流出管
32に連通され、またその吐出ポート37は可撓性導管39を
介してシリンダ部3に形成した水ジャケット40の下部に
開口したジャケット入口41に連通されている。また前記
水ジャケット40の上部に開口したジャケット出口42は可
撓性導管43を介してラジエタRの前記流入管31に連通さ
れている。クランク軸6の回転により水ポンプ35が駆動
されるとラジエタR内の冷却水は第3図矢印(b)に示
すように導管38を介して水ポンプ35に吸い込まれ、該水
ポンプ35からの加圧冷却水はその吐出ポート37より第3
図矢印(c)に示すように導管39を通り水ジャケット40
内に流入する。水ジャケット40内の冷却水はシリンダ部
3を冷却した後、第3図矢印(d)に示すように導管43
を通ってラジエタR内に還流する。
して水ポンプ35に連動され、この水ポンプ35の吸込ポー
ト36は、可撓性導管38を介して前記ラジエタRの流出管
32に連通され、またその吐出ポート37は可撓性導管39を
介してシリンダ部3に形成した水ジャケット40の下部に
開口したジャケット入口41に連通されている。また前記
水ジャケット40の上部に開口したジャケット出口42は可
撓性導管43を介してラジエタRの前記流入管31に連通さ
れている。クランク軸6の回転により水ポンプ35が駆動
されるとラジエタR内の冷却水は第3図矢印(b)に示
すように導管38を介して水ポンプ35に吸い込まれ、該水
ポンプ35からの加圧冷却水はその吐出ポート37より第3
図矢印(c)に示すように導管39を通り水ジャケット40
内に流入する。水ジャケット40内の冷却水はシリンダ部
3を冷却した後、第3図矢印(d)に示すように導管43
を通ってラジエタR内に還流する。
いまエンジンEが運転されると、クランク軸6により遠
心ファン17および水ポンプ35が回転駆動される。遠心フ
ァン17の回転により、外気はフィルタ24を通ってカバー
C内に吸い込まれ、該遠心ファン17によって加圧され、
ラジエタRを通過し、その外周の送風通路23を旋回した
後、側部カバー体21に案内されつつ上方へと流れ、エン
ジン本体1の上部、即ちシリンダ部3及びそのヘッド部
の外面へと導かれ、それらの外面の冷却フィン26等を通
して該シリンダ部3等を空冷却することができる。而し
て冷却空気がラジエタRを通過する際に該ラジエタRを
冷却することができる。
心ファン17および水ポンプ35が回転駆動される。遠心フ
ァン17の回転により、外気はフィルタ24を通ってカバー
C内に吸い込まれ、該遠心ファン17によって加圧され、
ラジエタRを通過し、その外周の送風通路23を旋回した
後、側部カバー体21に案内されつつ上方へと流れ、エン
ジン本体1の上部、即ちシリンダ部3及びそのヘッド部
の外面へと導かれ、それらの外面の冷却フィン26等を通
して該シリンダ部3等を空冷却することができる。而し
て冷却空気がラジエタRを通過する際に該ラジエタRを
冷却することができる。
一方、水ポンプ35の駆動により、ラジエタR内の冷却水
は導管38を介して該水ポンプ35に吸い込まれ加圧された
のち導管39を通ってシリンダ部3の水ジャケット40下部
に圧送される。水ジャケット40内に流入した冷却水は、
シリンダ部3を水冷却しつつ該水ジャケット40内を上方
へと流れ、その上部より導管43を通ってラジエタR内に
戻される。
は導管38を介して該水ポンプ35に吸い込まれ加圧された
のち導管39を通ってシリンダ部3の水ジャケット40下部
に圧送される。水ジャケット40内に流入した冷却水は、
シリンダ部3を水冷却しつつ該水ジャケット40内を上方
へと流れ、その上部より導管43を通ってラジエタR内に
戻される。
ところでラジエタRのシリンダ部3との対向部、即ち上
端部50は、その下面が遠心ファン17の外周部に臨ませる
ように配置されているが、ラジエタRの他の部分と同
様、通過空気を遠心ファン17の略放射方向に案内整流す
る流路gを備えているので、該上端部50において遠心フ
ァン17かの吹出空気流を該ファン17の略放射方向、即ち
略上方向に案内整流して、クランク軸方向一端側より見
て(即ち第3図で見て)片寄りのないようにシリンダ部
3側に向かわせることができる。従って、遠心ファン17
からの吹出空気流が側部カバー21のスクロール状送風通
路23の吹出口延長方向(第3図の矢印W参照)に略沿う
ように偏向していても、その偏向した吹出空気流がシリ
ンダ部3の一側(即ち遠心ファン17の回転方向前側=第
3図で右)寄りに片当たりするのを、前記上端部50の通
過空気流によって効果的に防止することができるから、
側部カバー21の傾斜壁部21aによる空気流案内作用とも
相俟って、遠心ファン17からの吹出空気流をシリンダ部
3及びそのヘッド部にその全体に亘り略均等に且つ効率
よく当てて、それらをを万遍なく十分に冷却することが
可能となる。
端部50は、その下面が遠心ファン17の外周部に臨ませる
ように配置されているが、ラジエタRの他の部分と同
様、通過空気を遠心ファン17の略放射方向に案内整流す
る流路gを備えているので、該上端部50において遠心フ
ァン17かの吹出空気流を該ファン17の略放射方向、即ち
略上方向に案内整流して、クランク軸方向一端側より見
て(即ち第3図で見て)片寄りのないようにシリンダ部
3側に向かわせることができる。従って、遠心ファン17
からの吹出空気流が側部カバー21のスクロール状送風通
路23の吹出口延長方向(第3図の矢印W参照)に略沿う
ように偏向していても、その偏向した吹出空気流がシリ
ンダ部3の一側(即ち遠心ファン17の回転方向前側=第
3図で右)寄りに片当たりするのを、前記上端部50の通
過空気流によって効果的に防止することができるから、
側部カバー21の傾斜壁部21aによる空気流案内作用とも
相俟って、遠心ファン17からの吹出空気流をシリンダ部
3及びそのヘッド部にその全体に亘り略均等に且つ効率
よく当てて、それらをを万遍なく十分に冷却することが
可能となる。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、車体に支持されるパワー
ユニットに、該ユニットの遠心ファンから空気流を受け
るラジエタを組み込んだので、パワーユニットを点検整
備等のために車体に対し脱着する際にラジエタも同時に
脱着することができ、その際にラジエタとエンジン間の
接続配管を切り離す必要はないから、全体として作業能
率の向上に寄与することができる。
ユニットに、該ユニットの遠心ファンから空気流を受け
るラジエタを組み込んだので、パワーユニットを点検整
備等のために車体に対し脱着する際にラジエタも同時に
脱着することができ、その際にラジエタとエンジン間の
接続配管を切り離す必要はないから、全体として作業能
率の向上に寄与することができる。
また上記ラジエタの、エンジン本体上部との対向部は、
通過空気を遠心ファンの略放射方向に案内整流する流路
を有して、下面を遠心ファン外周部に臨ませるように配
置されていて、そのファンからの吹出空気流の一部を該
ファンの略放射方向に案内整流できるようにしたので、
遠心ファンからの吹出空気流がその接線方向に略沿うよ
うに偏向していても、その偏向した吹出空気流がエンジ
ン本体上部の一側(即ち遠心ファンの回転方向前側)寄
りに片当たりするのを、上記対向部の通過空気流によっ
て効果的に防止することができ、従って、エンジンカバ
ー側面部の傾斜壁部による空気流案内作用とも相俟っ
て、遠心ファンからの吹出空気流をエンジン本体上部に
その全体に亘り略均等に且つ効率よく当ててエンジン本
体上部を万遍なく十分に冷却することが可能となり、空
冷性能の向上に大いに寄与することができる。しかもこ
のようにラジエタを、遠心ファンからの吹出空気流をエ
ンジン本体上部に万遍なく作用させるための空気流案内
手段に兼用することができるから、それだけ構造の簡素
化に寄与することができる。
通過空気を遠心ファンの略放射方向に案内整流する流路
を有して、下面を遠心ファン外周部に臨ませるように配
置されていて、そのファンからの吹出空気流の一部を該
ファンの略放射方向に案内整流できるようにしたので、
遠心ファンからの吹出空気流がその接線方向に略沿うよ
うに偏向していても、その偏向した吹出空気流がエンジ
ン本体上部の一側(即ち遠心ファンの回転方向前側)寄
りに片当たりするのを、上記対向部の通過空気流によっ
て効果的に防止することができ、従って、エンジンカバ
ー側面部の傾斜壁部による空気流案内作用とも相俟っ
て、遠心ファンからの吹出空気流をエンジン本体上部に
その全体に亘り略均等に且つ効率よく当ててエンジン本
体上部を万遍なく十分に冷却することが可能となり、空
冷性能の向上に大いに寄与することができる。しかもこ
のようにラジエタを、遠心ファンからの吹出空気流をエ
ンジン本体上部に万遍なく作用させるための空気流案内
手段に兼用することができるから、それだけ構造の簡素
化に寄与することができる。
更にエンジンカバー側面部に上記傾斜壁部を特設したこ
とによって、それだけパワーユニット上部を小型化する
ことができるので、パワーユニット及びその周辺の車両
部品の配置の自由度を高める上で有利である。
とによって、それだけパワーユニット上部を小型化する
ことができるので、パワーユニット及びその周辺の車両
部品の配置の自由度を高める上で有利である。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
装置を備えた二サイクルエンジンを搭載したスクータ型
自動二輪車の一部側面図、第2図は前記二サイクルエン
ジンの第3図II−II線に沿う縦断面図、第3図は第2図
III−III線に沿う縦断面図、第4図は本発明装置の分解
斜視図、第5図はラジエタの部分斜視図である。 AP……空気流路、E……エンジン、g……流路、P……
パワーユニット、R……ラジエタ、T……伝動装置とし
ての無段変速機、1……エンジン本体、3……エンジン
本体上部としてのシリンダ部、6……クランク軸、17…
…遠心ファン、20……上面部としての上部カバー体、21
……側面部としての側部カバー体、21a……傾斜壁部、2
6……冷却フィン、50……対向部としての上端部
装置を備えた二サイクルエンジンを搭載したスクータ型
自動二輪車の一部側面図、第2図は前記二サイクルエン
ジンの第3図II−II線に沿う縦断面図、第3図は第2図
III−III線に沿う縦断面図、第4図は本発明装置の分解
斜視図、第5図はラジエタの部分斜視図である。 AP……空気流路、E……エンジン、g……流路、P……
パワーユニット、R……ラジエタ、T……伝動装置とし
ての無段変速機、1……エンジン本体、3……エンジン
本体上部としてのシリンダ部、6……クランク軸、17…
…遠心ファン、20……上面部としての上部カバー体、21
……側面部としての側部カバー体、21a……傾斜壁部、2
6……冷却フィン、50……対向部としての上端部
Claims (2)
- 【請求項1】エンジン(E)及びこれに連動する伝動装
置(T)を備えたパワーユニット(P)を車体(F)に
支持し、そのエンジン(E)のエンジン本体(1)上部
外面に冷却フィン(26)を突設する一方、同エンジン本
体(1)の下部外側方に、クランク軸(6)に連結され
る遠心ファン(17)を配設してなる、車両におけるエン
ジンの冷却装置において、 エンジン本体(1)に、該エンジン本体(1)及び前記
遠心ファン(17)を覆うカバー(C)が装着されると共
に、そのカバー(C)とエンジン本体(1)との間に、
前記遠心ファン(17)から吹き出されてエンジン本体
(1)上部に向かう空気の流路(AP)が形成され、この
流路(AP)には、前記パワーユニット(P)に組み込ま
れてエンジン(E)の冷却水路中に介装され且つ前記遠
心ファン(17)からの吹出空気が通過するラジエタ
(R)が設けられ、そのラジエタ(R)の、エンジン本
体(1)上部との対向部(50)は、通過空気を前記遠心
ファン(17)の略放射方向に案内整流する流路(g)を
有して、下面を前記遠心ファン(17)外周部に臨ませる
ように配置され、前記カバー(C)の側面部(21)に
は、前記ラジエタ(R)を通過した空気をエンジン本体
(19)上部に案内すべく、上方内向きに傾斜して該カバ
ー(C)の上面部(20)に連なる傾斜壁部(21a)が形
成されたことを特徴とする、車両におけるエンジンの冷
却装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第項に記載の車両におけ
るエンジンの冷却装置において、前記ラジエタ(R)
は、前記遠心ファン(17)の外周部を囲繞するように環
状に形成されたことを特徴とする、車両におけるエンジ
ンの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60247321A JPH0696975B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 車両におけるエンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60247321A JPH0696975B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 車両におけるエンジンの冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62107222A JPS62107222A (ja) | 1987-05-18 |
JPH0696975B2 true JPH0696975B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=17161656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60247321A Expired - Fee Related JPH0696975B2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 車両におけるエンジンの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696975B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047934A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-15 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の冷却構造 |
JP4544509B2 (ja) * | 2003-10-16 | 2010-09-15 | ヤマハ発動機株式会社 | 鞍乗型車両における水冷却装置、および鞍乗型車両 |
JP4638469B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2011-02-23 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型自動二輪車 |
WO2018135190A1 (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
CN107355296A (zh) * | 2017-09-13 | 2017-11-17 | 浙江金禾成汽车空调有限公司 | 一种可调式汽车温控水箱 |
TWI739347B (zh) * | 2020-03-17 | 2021-09-11 | 光陽工業股份有限公司 | 機車 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5679613U (ja) * | 1979-11-27 | 1981-06-27 |
-
1985
- 1985-11-05 JP JP60247321A patent/JPH0696975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62107222A (ja) | 1987-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |