JPH069690Y2 - コイル材支持装置 - Google Patents
コイル材支持装置Info
- Publication number
- JPH069690Y2 JPH069690Y2 JP1988121613U JP12161388U JPH069690Y2 JP H069690 Y2 JPH069690 Y2 JP H069690Y2 JP 1988121613 U JP1988121613 U JP 1988121613U JP 12161388 U JP12161388 U JP 12161388U JP H069690 Y2 JPH069690 Y2 JP H069690Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary shaft
- rotation
- coil material
- shaft
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C47/00—Winding-up, coiling or winding-off metal wire, metal band or other flexible metal material characterised by features relevant to metal processing only
- B21C47/28—Drums or other coil-holders
- B21C47/30—Drums or other coil-holders expansible or contractible
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Unwinding Webs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、コイル材をプレス機械に供給する場合等に
使用されるコイル材支持装置に関するものである。
使用されるコイル材支持装置に関するものである。
[従来の技術] コイル材支持装置には、コイル材を回転可能に支持する
だけでなく、電動機によって積極的にコイル材を回転さ
せて解すようにしたものがある。この種のコイル材支持
装置の場合には、スタンドに支持された回転軸が電動機
により回転駆動されるようになっており、この回転軸に
コイル材支持用のマンドレルアームが取り付けられてい
る。一般に上記マンドレルアームは複数本からなり、そ
れぞれ回転軸に平行に配置されている。そして、コイル
材を着脱する際には各マンドレルアームを回転軸に接近
する方向へ平行移動することによりマンドレルアームの
ピッチ円を縮径することができ、又、コイル材装着後は
マンドレルアームを回転軸から離反する方向へ平行移動
することによってマンドレルアームのピッチ円を拡径し
てコイル材を確実に支持し、コイル材を回転軸と一体に
回転することができるようになっている。
だけでなく、電動機によって積極的にコイル材を回転さ
せて解すようにしたものがある。この種のコイル材支持
装置の場合には、スタンドに支持された回転軸が電動機
により回転駆動されるようになっており、この回転軸に
コイル材支持用のマンドレルアームが取り付けられてい
る。一般に上記マンドレルアームは複数本からなり、そ
れぞれ回転軸に平行に配置されている。そして、コイル
材を着脱する際には各マンドレルアームを回転軸に接近
する方向へ平行移動することによりマンドレルアームの
ピッチ円を縮径することができ、又、コイル材装着後は
マンドレルアームを回転軸から離反する方向へ平行移動
することによってマンドレルアームのピッチ円を拡径し
てコイル材を確実に支持し、コイル材を回転軸と一体に
回転することができるようになっている。
従来の上記マンドレルアームの拡縮機構は、回転軸の軸
線方向へスライド可能に取り付けられたスライダと、両
端をこのスライダと上記マンドレルアームのそれぞれに
回動可能に連結されたリンクとから構成されているのが
一般的であり、スライダを回転軸の軸線に沿っていずれ
かの方向へ移動させることによりマンドレルアームのピ
ッチ円を拡径あるいは縮径することができるようになっ
ている。
線方向へスライド可能に取り付けられたスライダと、両
端をこのスライダと上記マンドレルアームのそれぞれに
回動可能に連結されたリンクとから構成されているのが
一般的であり、スライダを回転軸の軸線に沿っていずれ
かの方向へ移動させることによりマンドレルアームのピ
ッチ円を拡径あるいは縮径することができるようになっ
ている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来のコイル材支持装置においては、多くの場合、
上記拡縮機構のスライダの移動はねじ機構等を利用して
手動で行っていた。そのため、マンドレルアームの拡縮
操作が非常に面倒で、コイル材を着脱するのに時間がか
かるという不具合があった。
上記拡縮機構のスライダの移動はねじ機構等を利用して
手動で行っていた。そのため、マンドレルアームの拡縮
操作が非常に面倒で、コイル材を着脱するのに時間がか
かるという不具合があった。
又、上記スライダの移動に空気圧を利用して機械化を図
り、上記不具合を解消せんとしたコイル材支持装置も開
発されているが、この場合には回転軸用の駆動源として
の電動機とは別に、スライダ移動用の駆動源として圧縮
空気供給システムが必要となる。そのため、コイル材支
持装置を設置する際には圧縮空気供給用配管工事を要し
手間がかかるという欠点があり、更に、設置後において
は電気系統の保守管理のみならず圧縮空気供給システム
の保守管理にも気を配らなければならない等、保守管理
に手間がかかるという不利点もあった。
り、上記不具合を解消せんとしたコイル材支持装置も開
発されているが、この場合には回転軸用の駆動源として
の電動機とは別に、スライダ移動用の駆動源として圧縮
空気供給システムが必要となる。そのため、コイル材支
持装置を設置する際には圧縮空気供給用配管工事を要し
手間がかかるという欠点があり、更に、設置後において
は電気系統の保守管理のみならず圧縮空気供給システム
の保守管理にも気を配らなければならない等、保守管理
に手間がかかるという不利点もあった。
この考案は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、マンドレルアーム
の拡縮動作の機械化を図るとともに、その駆動源には回
転軸駆動用の電動機を兼用させることにより、コイル材
支持装置設置作業及び保守管理の容易化を図らんとする
ところにある。
のであり、その目的とするところは、マンドレルアーム
の拡縮動作の機械化を図るとともに、その駆動源には回
転軸駆動用の電動機を兼用させることにより、コイル材
支持装置設置作業及び保守管理の容易化を図らんとする
ところにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記目的を達成するためになされたもので、
その要旨は、電動機により回転駆動する回転軸の先部に
可動筒が外嵌され、この可動筒が上記回転軸との間に設
けられたねじ機構を介して回転軸の軸線方向へスライド
可能にされ、上記回転軸と平行な姿勢に配置されたマン
ドレルアームを具備するアーム部が回転軸と可動筒によ
って支持されるとともに可動筒のスライドに連繋して回
転軸に接近離反する方向へ平行移動可能とされているコ
イル材支持装置において、上記回転軸が外側回転軸とこ
の外側回転軸に相対回転可能に貫通する内側回転軸から
構成され、上記ねじ機構が外側回転軸から突出する内側
回転軸の先部と可動筒の間に設けられており、上記電動
機と回転軸との間には、電動機の回転を上記内側と外側
の両回転軸に伝達しこれらを同期して回転させる「二軸
回転」と、電動機の回転を内側回転軸にのみ伝達して内
側回転軸だけを回転する「一軸回転」とに選択切り替え
可能にする回転伝達機構が設けられ、更に外側回転軸の
回転のみを停止するロック機構を備えていることを特徴
とするコイル材支持装置にある。
その要旨は、電動機により回転駆動する回転軸の先部に
可動筒が外嵌され、この可動筒が上記回転軸との間に設
けられたねじ機構を介して回転軸の軸線方向へスライド
可能にされ、上記回転軸と平行な姿勢に配置されたマン
ドレルアームを具備するアーム部が回転軸と可動筒によ
って支持されるとともに可動筒のスライドに連繋して回
転軸に接近離反する方向へ平行移動可能とされているコ
イル材支持装置において、上記回転軸が外側回転軸とこ
の外側回転軸に相対回転可能に貫通する内側回転軸から
構成され、上記ねじ機構が外側回転軸から突出する内側
回転軸の先部と可動筒の間に設けられており、上記電動
機と回転軸との間には、電動機の回転を上記内側と外側
の両回転軸に伝達しこれらを同期して回転させる「二軸
回転」と、電動機の回転を内側回転軸にのみ伝達して内
側回転軸だけを回転する「一軸回転」とに選択切り替え
可能にする回転伝達機構が設けられ、更に外側回転軸の
回転のみを停止するロック機構を備えていることを特徴
とするコイル材支持装置にある。
[作用] コイル材を着脱するためにマンドレルアームのピッチ円
を縮径させる場合には、ロック機構を動作させて外側回
転軸の回転を規制し停止する。そして、内側回転軸のみ
が回転する「一軸回転」に回転伝達機構を切り替える。
すると、内側回転軸と可動筒との間のねじ機構によって
可動筒が外側回転軸の軸線方向に沿ってスライドし、内
側回転軸の回転方向によってアーム部が外側回転軸に対
して接近離反する方向へ平行移動する。その結果、マン
ドレルアームを所望に拡縮することができる。
を縮径させる場合には、ロック機構を動作させて外側回
転軸の回転を規制し停止する。そして、内側回転軸のみ
が回転する「一軸回転」に回転伝達機構を切り替える。
すると、内側回転軸と可動筒との間のねじ機構によって
可動筒が外側回転軸の軸線方向に沿ってスライドし、内
側回転軸の回転方向によってアーム部が外側回転軸に対
して接近離反する方向へ平行移動する。その結果、マン
ドレルアームを所望に拡縮することができる。
又、コイル材装着後、コイル材を解す場合には、上記ロ
ック機構を解除し、回転伝達機構を「二軸回転」に切り
替えて、内側回転軸と外側回転軸を同期回転させる。す
ると、これらとともに可動筒、アーム部、及びコイル材
が一体となって回転するので、コイル材を解すことがで
きる。
ック機構を解除し、回転伝達機構を「二軸回転」に切り
替えて、内側回転軸と外側回転軸を同期回転させる。す
ると、これらとともに可動筒、アーム部、及びコイル材
が一体となって回転するので、コイル材を解すことがで
きる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図から第3図の図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
第1図はコイル材支持装置1の主要な部分の縦断面図で
あり、コイル材支持装置1は、電動機(図示せず。)に
より回転駆動される駆動軸10,回転伝達機構20,及
びロック機構40を内蔵するスタンド50と、上記回転
伝達機構20を介して回転駆動される回転軸60と、回
転軸60の先部に外嵌された可動筒70と、回転軸60
及び可動筒70によって支持されたアーム部80を主要
な構成要素としている。
あり、コイル材支持装置1は、電動機(図示せず。)に
より回転駆動される駆動軸10,回転伝達機構20,及
びロック機構40を内蔵するスタンド50と、上記回転
伝達機構20を介して回転駆動される回転軸60と、回
転軸60の先部に外嵌された可動筒70と、回転軸60
及び可動筒70によって支持されたアーム部80を主要
な構成要素としている。
上記スタンド50は、ベース51と、ベース51に起立
固定された中空円筒状のポール52と、ポール52の上
端に固定されていて回転伝達機構20を収容するハウジ
ング53から構成されている。ベース51の内部には支
軸41aを介してスイングアーム41が回動可能に支持
されている。支軸41aを中心としてスイングアーム4
1の一端側の先端はペダル41bになっていて、ベース
51から露出しており、他端側の途中には上記ポール5
2に昇降可能に挿通されたストッパーロッド42の下端
42bが載っている。このストッパーロッド42の上端
42aはハウジング53内に突出している。ストッパー
ロッド42はポール52との間に配置されたコイルスプ
リング43により下方に押圧されており、その結果、ス
イングアーム41は支軸41aを中心に第1図において
反時計回りに押圧付勢されることとなる。ただし、ペダ
ル41b側の途中がベース51に設けられたストッパ部
51aに当たることによって、スイングアーム41の回
転は規制されている。
固定された中空円筒状のポール52と、ポール52の上
端に固定されていて回転伝達機構20を収容するハウジ
ング53から構成されている。ベース51の内部には支
軸41aを介してスイングアーム41が回動可能に支持
されている。支軸41aを中心としてスイングアーム4
1の一端側の先端はペダル41bになっていて、ベース
51から露出しており、他端側の途中には上記ポール5
2に昇降可能に挿通されたストッパーロッド42の下端
42bが載っている。このストッパーロッド42の上端
42aはハウジング53内に突出している。ストッパー
ロッド42はポール52との間に配置されたコイルスプ
リング43により下方に押圧されており、その結果、ス
イングアーム41は支軸41aを中心に第1図において
反時計回りに押圧付勢されることとなる。ただし、ペダ
ル41b側の途中がベース51に設けられたストッパ部
51aに当たることによって、スイングアーム41の回
転は規制されている。
更に、上記スイングアーム41の他端側の先端には、上
記ストッパーロッド42に対して平行に配置されてベー
ス51に昇降可能に支持されたスイッチングロッド44
の下端44aが載っている。このスイッチングロッド4
4の上端テーパー部44bはベース51を貫通してお
り、スイングアーム41を時計回りに回転させた時にス
イッチングロッド44はストッパーロッド42と共に上
昇し、ベース51の上部に取り付けられたリミットスイ
ッチ45をONにする。尚、このリミットスイッチ45は
前述の電動機を動作させるものである。
記ストッパーロッド42に対して平行に配置されてベー
ス51に昇降可能に支持されたスイッチングロッド44
の下端44aが載っている。このスイッチングロッド4
4の上端テーパー部44bはベース51を貫通してお
り、スイングアーム41を時計回りに回転させた時にス
イッチングロッド44はストッパーロッド42と共に上
昇し、ベース51の上部に取り付けられたリミットスイ
ッチ45をONにする。尚、このリミットスイッチ45は
前述の電動機を動作させるものである。
又、ハウジング53は、ハウジング本体53aと、ハウ
ジング本体53aの両側開口部に固定された軸受押さえ
蓋53b,53cとを主要構成要素としている。ハウジ
ング53内には前記駆動軸10が設けられているととも
に、各軸受押さえ蓋53b,53cに支持された軸受6
8,69を介して回転伝達機構20及び回転軸60が取
り付けられている。詳述すると、回転軸60は中空円筒
状の外側回転軸61と、この外側回転軸61を貫通し互
いに相対回転可能にされた内側回転軸62とから構成さ
れ、内側回転軸62の両端部62a,62bは外側回転
軸61の両端部61a,61bから突出している。外側
回転軸61の途中には上記軸受68が嵌着されており、
この軸受部よりも一端部61a側がハウジング53から
外へ突出している。
ジング本体53aの両側開口部に固定された軸受押さえ
蓋53b,53cとを主要構成要素としている。ハウジ
ング53内には前記駆動軸10が設けられているととも
に、各軸受押さえ蓋53b,53cに支持された軸受6
8,69を介して回転伝達機構20及び回転軸60が取
り付けられている。詳述すると、回転軸60は中空円筒
状の外側回転軸61と、この外側回転軸61を貫通し互
いに相対回転可能にされた内側回転軸62とから構成さ
れ、内側回転軸62の両端部62a,62bは外側回転
軸61の両端部61a,61bから突出している。外側
回転軸61の途中には上記軸受68が嵌着されており、
この軸受部よりも一端部61a側がハウジング53から
外へ突出している。
又、外側回転軸61の上記軸受部よりも他端部61b側
にはキー63を介してクラッチホィール46が固定され
ている。クラッチホィール46は、上記キー63に対す
るキー溝を有するスリーブ部46aと、前記ストッパー
ロッド42に係合可能にされていてクラッチディスクと
しての機能も併有する爪車部46bから構成されてお
り、ストッパーロッド42を上昇させるとその先部42
aが爪車部46bの爪を引っ掛けて、外側回転軸61を
回転不能にするようになっている。
にはキー63を介してクラッチホィール46が固定され
ている。クラッチホィール46は、上記キー63に対す
るキー溝を有するスリーブ部46aと、前記ストッパー
ロッド42に係合可能にされていてクラッチディスクと
しての機能も併有する爪車部46bから構成されてお
り、ストッパーロッド42を上昇させるとその先部42
aが爪車部46bの爪を引っ掛けて、外側回転軸61を
回転不能にするようになっている。
上記クラッチホィール46のスリーブ部46aの外側に
は、ウォームホィール21と摩擦板23が該クラッチホ
ィール46に対して相対回転可能に取り付けられてい
る。摩擦板23は円盤状をなし、ウォームホィール21
とクラッチホィール46の爪車部46bの間に配置され
ており、摩擦板23の両側面はそれぞれウォームホィー
ル21の側面と爪車部46bの側面に面接触している。
ウォームホィール21は前記駆動軸10に固定されたウ
ォーム22に常時噛合している。
は、ウォームホィール21と摩擦板23が該クラッチホ
ィール46に対して相対回転可能に取り付けられてい
る。摩擦板23は円盤状をなし、ウォームホィール21
とクラッチホィール46の爪車部46bの間に配置され
ており、摩擦板23の両側面はそれぞれウォームホィー
ル21の側面と爪車部46bの側面に面接触している。
ウォームホィール21は前記駆動軸10に固定されたウ
ォーム22に常時噛合している。
更に、外側回転軸61の他端部61bの外側には円筒状
のメタル軸受65を介してローター26が外側回転軸6
1に対して相対回転可能に取り付けられている。ロータ
ー26は円筒状のクラッチディスク部26aと前記軸受
69が嵌合する円筒状のスリーブ部26bから構成され
ている。クラッチディスク部26aと上記ウォームホィ
ール21の間には円盤状をなす摩擦板24が介装されて
おり、摩擦板24の両側面はそれぞれクラッチディスク
部26aの側面とウォームホィール21のもう一方の側
面に面接触している。又、クラッチディスク部26aと
軸受69の間には皿ばね25が介装されている。この皿
ばね25の弾性力によってローター26がクラッチホィ
ール46に接近する方向へ付勢されることとなり、その
結果、摩擦板23を介してウォームホィール21とクラ
ッチホィール46が所定の摩擦力により連結可能とされ
るとともに、摩擦板24を介してウォームホィール21
とローター26が所定の摩擦力により連結可能とされる
こととなる。尚、上記皿ばね25の弾性力は前記ハウジ
ング53の軸受押さえ蓋53cのねじ込み加減によって
調整することができる。
のメタル軸受65を介してローター26が外側回転軸6
1に対して相対回転可能に取り付けられている。ロータ
ー26は円筒状のクラッチディスク部26aと前記軸受
69が嵌合する円筒状のスリーブ部26bから構成され
ている。クラッチディスク部26aと上記ウォームホィ
ール21の間には円盤状をなす摩擦板24が介装されて
おり、摩擦板24の両側面はそれぞれクラッチディスク
部26aの側面とウォームホィール21のもう一方の側
面に面接触している。又、クラッチディスク部26aと
軸受69の間には皿ばね25が介装されている。この皿
ばね25の弾性力によってローター26がクラッチホィ
ール46に接近する方向へ付勢されることとなり、その
結果、摩擦板23を介してウォームホィール21とクラ
ッチホィール46が所定の摩擦力により連結可能とされ
るとともに、摩擦板24を介してウォームホィール21
とローター26が所定の摩擦力により連結可能とされる
こととなる。尚、上記皿ばね25の弾性力は前記ハウジ
ング53の軸受押さえ蓋53cのねじ込み加減によって
調整することができる。
又、上記ローター26のスリーブ部26b内において外
側回転軸61の他端部61bから突出する内側回転軸6
2の一端部62aには、外側回転軸61と内側回転軸6
2の間に介装されたスラスト軸受67を挾持するための
軸受押さえ64が螺合している。
側回転軸61の他端部61bから突出する内側回転軸6
2の一端部62aには、外側回転軸61と内側回転軸6
2の間に介装されたスラスト軸受67を挾持するための
軸受押さえ64が螺合している。
上記軸受押さえ64は略円筒状をなしており、スラスト
軸受67から離間する側には第2図に示すように平行部
64aが形成されている。この平行部64aの縁部は内
側回転軸62に溶接固定されている。平行部64aはロ
ーター26のスリーブ部26bの端部に形成された係合
孔26cを貫通している。係合孔26cの開口形状は上
記平行部26bの断面形状と相似形をなしており、平行
部64aと係合孔26cが係合することにより、ロータ
ー26は内側回転軸62に対して相対回転不能になって
いる。
軸受67から離間する側には第2図に示すように平行部
64aが形成されている。この平行部64aの縁部は内
側回転軸62に溶接固定されている。平行部64aはロ
ーター26のスリーブ部26bの端部に形成された係合
孔26cを貫通している。係合孔26cの開口形状は上
記平行部26bの断面形状と相似形をなしており、平行
部64aと係合孔26cが係合することにより、ロータ
ー26は内側回転軸62に対して相対回転不能になって
いる。
上記外側回転軸61には、ハウジング53から突出した
直後の部位に、後述のリンク93が取り付けられるター
ミナルブロック66が固定され、外側回転軸61の一端
部61aの先端側には中空円筒状をなす可動筒70が外
側回転軸61の軸線方向へスライド可能に外嵌されてい
る。可動筒70の先端側の内部には雌ねじ71が形成さ
れており、この雌ねじ71には前記内側回転軸62の他
端部62bの先部に形成された雄ねじ62cが螺合して
いる。したがって、外側回転軸61に対して内側回転軸
62を相対回転すると、上記雌ねじ71と雄ねじ62c
のねじ作用によって可動筒70が外側回転軸61の軸線
方向へスライドするようになっている。尚、可動筒70
のスライド方向は内側回転軸62の回転方向によって決
まる。この可動筒70の先端にはキャップ72が取り付
けられている。キャップ72の内部には空洞部72aが
形成されていて、可動筒70が外側回転軸61に対し第
1図中左方向へスライドした時に上記雌ねじ71から突
出する雄ねじ62cの先端部を収容できるようになって
いる。
直後の部位に、後述のリンク93が取り付けられるター
ミナルブロック66が固定され、外側回転軸61の一端
部61aの先端側には中空円筒状をなす可動筒70が外
側回転軸61の軸線方向へスライド可能に外嵌されてい
る。可動筒70の先端側の内部には雌ねじ71が形成さ
れており、この雌ねじ71には前記内側回転軸62の他
端部62bの先部に形成された雄ねじ62cが螺合して
いる。したがって、外側回転軸61に対して内側回転軸
62を相対回転すると、上記雌ねじ71と雄ねじ62c
のねじ作用によって可動筒70が外側回転軸61の軸線
方向へスライドするようになっている。尚、可動筒70
のスライド方向は内側回転軸62の回転方向によって決
まる。この可動筒70の先端にはキャップ72が取り付
けられている。キャップ72の内部には空洞部72aが
形成されていて、可動筒70が外側回転軸61に対し第
1図中左方向へスライドした時に上記雌ねじ71から突
出する雄ねじ62cの先端部を収容できるようになって
いる。
コイル材支持装置1のアーム部80はリンク機構を介し
て上記ターミナルブロック66及び可動筒70に支持さ
れている。即ち、上記ターミナルブロック66及び可動
筒70の基部には、円周方向90°間隔毎に配置され放
射状に突出するサポート部66a,及びサポート部7
3,74が設けられている。上記可動筒70とアーム部
80の基台81の間には、互いに平行をなして配置され
た二本のリンク91,92が架け渡されており、リンク
91,92は、その一端をそれぞれ支軸91a,92a
を介して基台81に回動可能に連結されており、他端を
それぞれ支軸91b,92bを介して上記可動筒70の
サポート部73,74に回動可能に連結されている。こ
のリンク91の両支軸91a,91b間寸法と、リンク
92の両支軸91a,92b間寸法は同寸法になってい
る。又、上記リンク91とターミナルブロック66の間
には別のリンク93が架け渡されており、リンク93の
一端は支軸93aを介して上記リンク91の両支軸91
a,91b間の中央に回動可能に連結され、他端は支軸
93bを介してターミナルブロック66のサポート部6
6aに回動可能に連結されている。このリンク93の両
支軸93a,93b間寸法は、支軸93aからリンク9
1の各支軸91a,91bまでの長さと同寸法になって
いる。尚、上記各支軸91b,92b,93bは外側回
転軸61の軸線に平行な一仮想線上に並んでいる。
て上記ターミナルブロック66及び可動筒70に支持さ
れている。即ち、上記ターミナルブロック66及び可動
筒70の基部には、円周方向90°間隔毎に配置され放
射状に突出するサポート部66a,及びサポート部7
3,74が設けられている。上記可動筒70とアーム部
80の基台81の間には、互いに平行をなして配置され
た二本のリンク91,92が架け渡されており、リンク
91,92は、その一端をそれぞれ支軸91a,92a
を介して基台81に回動可能に連結されており、他端を
それぞれ支軸91b,92bを介して上記可動筒70の
サポート部73,74に回動可能に連結されている。こ
のリンク91の両支軸91a,91b間寸法と、リンク
92の両支軸91a,92b間寸法は同寸法になってい
る。又、上記リンク91とターミナルブロック66の間
には別のリンク93が架け渡されており、リンク93の
一端は支軸93aを介して上記リンク91の両支軸91
a,91b間の中央に回動可能に連結され、他端は支軸
93bを介してターミナルブロック66のサポート部6
6aに回動可能に連結されている。このリンク93の両
支軸93a,93b間寸法は、支軸93aからリンク9
1の各支軸91a,91bまでの長さと同寸法になって
いる。尚、上記各支軸91b,92b,93bは外側回
転軸61の軸線に平行な一仮想線上に並んでいる。
上述構成のリンク機構を介してアーム部80の基台81
を支持したことによって、可動筒70を外側回転軸61
に対してスライドすると、基台81は外側回転軸61に
接近離反する方向へ平行移動することとなり、その移動
の際に外側回転軸61の軸線方向へ移動することはな
い。
を支持したことによって、可動筒70を外側回転軸61
に対してスライドすると、基台81は外側回転軸61に
接近離反する方向へ平行移動することとなり、その移動
の際に外側回転軸61の軸線方向へ移動することはな
い。
上記アーム部80は次のような構造になっている。基台
81には外側回転軸61の軸線と直交する方向に配置さ
れた固定サポートアーム82が取り付けられている。こ
の固定サポートアーム82に第3図に示すコイル材10
0の一側面100bを当接させることにより、コイル材
100が位置決めされるようになっている。この固定サ
ポートアーム82には、外側回転軸61の軸線に対し平
行に配置されたマンドレルアーム83が固定されてい
る。マンドレルアーム83はコイル材100を支持する
ためにコイル材100の芯孔100aに挿入されるもの
である。又、芯孔100aの径が異なるコイル材100
も支持可能なように、基台81における上記固定サポー
トアーム82の取り付け位置を変更することができるよ
うになっている。即ち、複数ある図示しない係合部の中
からいずれか一つを選択して、そこに固定サポートアー
ム82を固定することができるようになっている。この
操作によりマンドレルアーム83のピッチ円を変更する
ことができることとなる。マンドレルアーム83には、
コイル材100の他の一側面100cに当接させてコイ
ル材100がマンドレルアーム83から外れないように
するための可動サポートアーム84が取り付けられてい
る。この可動サポートアーム84はマンドレルアーム8
3の軸線方向に沿ってスライド可能となっており、レバ
ー85を用いてスライド不能にロックできるようになっ
ている。
81には外側回転軸61の軸線と直交する方向に配置さ
れた固定サポートアーム82が取り付けられている。こ
の固定サポートアーム82に第3図に示すコイル材10
0の一側面100bを当接させることにより、コイル材
100が位置決めされるようになっている。この固定サ
ポートアーム82には、外側回転軸61の軸線に対し平
行に配置されたマンドレルアーム83が固定されてい
る。マンドレルアーム83はコイル材100を支持する
ためにコイル材100の芯孔100aに挿入されるもの
である。又、芯孔100aの径が異なるコイル材100
も支持可能なように、基台81における上記固定サポー
トアーム82の取り付け位置を変更することができるよ
うになっている。即ち、複数ある図示しない係合部の中
からいずれか一つを選択して、そこに固定サポートアー
ム82を固定することができるようになっている。この
操作によりマンドレルアーム83のピッチ円を変更する
ことができることとなる。マンドレルアーム83には、
コイル材100の他の一側面100cに当接させてコイ
ル材100がマンドレルアーム83から外れないように
するための可動サポートアーム84が取り付けられてい
る。この可動サポートアーム84はマンドレルアーム8
3の軸線方向に沿ってスライド可能となっており、レバ
ー85を用いてスライド不能にロックできるようになっ
ている。
尚、第1図においては、上記アーム部80とリンク機構
(リンク91,92,93)について図中上方の一箇所
のみ図示し、他の三箇所については図示の都合上省略し
ている。
(リンク91,92,93)について図中上方の一箇所
のみ図示し、他の三箇所については図示の都合上省略し
ている。
上述実施例のコイル材支持装置1にあっては、ねじ機構
は内側回転軸62の雄ねじ62cと可動筒70の雌ねじ
71から構成され、回転伝達機構20はウォームホィー
ル21、ウォーム22、摩擦板23,24、ローター2
6、クラッチホィール46から構成されており、ロック
機構40はスイングアーム41、ストッパーロッド4
2、クラッチホィール46から構成されている。即ち、
クラッチホィール46は回転伝達機構20の一部を構成
するとともにロック機構40の一部をも構成している。
は内側回転軸62の雄ねじ62cと可動筒70の雌ねじ
71から構成され、回転伝達機構20はウォームホィー
ル21、ウォーム22、摩擦板23,24、ローター2
6、クラッチホィール46から構成されており、ロック
機構40はスイングアーム41、ストッパーロッド4
2、クラッチホィール46から構成されている。即ち、
クラッチホィール46は回転伝達機構20の一部を構成
するとともにロック機構40の一部をも構成している。
次に、上述構成のコイル材支持装置1へのコイル材10
0の装着方法を説明する。尚、以下の操作をする以前に
おいて、コイル材支持装置1の電動機は停止しているも
のとする。
0の装着方法を説明する。尚、以下の操作をする以前に
おいて、コイル材支持装置1の電動機は停止しているも
のとする。
コイル材100を装着するためには、スイングアーム4
1のペダル41bを踏み込み、マンドレルアーム83の
ピッチ円を縮径させる。つまり、ペダル41bを踏み込
むと、スイングアーム41の傾転動作によってストッパ
ーロッド42及びスイッチングロッド44が上方へ押し
上げられる。その結果、ストッパーロッド42の上端4
2aがクラッチホィール46の爪車部46bの爪に引っ
掛かり、クラッチホィール46の回転動作を抑止し、こ
のクラッチホィール46に対して相対回転不能に取り付
けられた外側回転軸61の回転動作も抑止する。又、上
記ストッパーロッド42による外側回転軸61の回転抑
止動作から僅かに遅れて、スイッチングロッド44の上
昇によりリミットスイッチ45がONになる。
1のペダル41bを踏み込み、マンドレルアーム83の
ピッチ円を縮径させる。つまり、ペダル41bを踏み込
むと、スイングアーム41の傾転動作によってストッパ
ーロッド42及びスイッチングロッド44が上方へ押し
上げられる。その結果、ストッパーロッド42の上端4
2aがクラッチホィール46の爪車部46bの爪に引っ
掛かり、クラッチホィール46の回転動作を抑止し、こ
のクラッチホィール46に対して相対回転不能に取り付
けられた外側回転軸61の回転動作も抑止する。又、上
記ストッパーロッド42による外側回転軸61の回転抑
止動作から僅かに遅れて、スイッチングロッド44の上
昇によりリミットスイッチ45がONになる。
すると、駆動軸10が回転し(以下、この時の駆動軸1
0の回転方向を説明の便宜上「正転」とし、これと反対
の回転方向を「逆転」とする。尚、駆動軸10の回転方
向は図示しない回転方向切替スイッチにより予め「正
転」に設定しておくものとする。)、ウォーム22によ
りウォームホィール21が回転する。しかし、上述のよ
うにクラッチホィール46がストッパーロッド42によ
り回転不能となっているので、ウォームホィール21が
回転しても外側回転軸61は回転せず停止状態が維持さ
れる。即ち、ウォームホィール21と摩擦板23、ある
いは摩擦板23とクラッチホィール46との間にスリッ
プが生じ、回転伝達が回避される。一方、内側回転軸6
2は外側回転軸61に対して相対回動可能にされている
ので、外側回転軸61が回転不能であっても回動可能で
ある。そして、皿ばね25の押圧力によって摩擦板24
を介してウォームホィール21とローター26のクラッ
チディスク部26aが連結され、ウォームホィール21
の回転がローター26に伝達され、更に、ローター26
から軸受押さえ64を介して内側回転軸62に伝達され
る。このようにロック機構40を動作することにより、
回転伝達機構20も動作し、その結果、回転軸60の運
転は、内側回転軸62のみが回転する「一軸回転」とな
る。
0の回転方向を説明の便宜上「正転」とし、これと反対
の回転方向を「逆転」とする。尚、駆動軸10の回転方
向は図示しない回転方向切替スイッチにより予め「正
転」に設定しておくものとする。)、ウォーム22によ
りウォームホィール21が回転する。しかし、上述のよ
うにクラッチホィール46がストッパーロッド42によ
り回転不能となっているので、ウォームホィール21が
回転しても外側回転軸61は回転せず停止状態が維持さ
れる。即ち、ウォームホィール21と摩擦板23、ある
いは摩擦板23とクラッチホィール46との間にスリッ
プが生じ、回転伝達が回避される。一方、内側回転軸6
2は外側回転軸61に対して相対回動可能にされている
ので、外側回転軸61が回転不能であっても回動可能で
ある。そして、皿ばね25の押圧力によって摩擦板24
を介してウォームホィール21とローター26のクラッ
チディスク部26aが連結され、ウォームホィール21
の回転がローター26に伝達され、更に、ローター26
から軸受押さえ64を介して内側回転軸62に伝達され
る。このようにロック機構40を動作することにより、
回転伝達機構20も動作し、その結果、回転軸60の運
転は、内側回転軸62のみが回転する「一軸回転」とな
る。
そして、内側回転軸62が回転すると、内側回転軸62
の雄ねじ62cと可動筒70の雌ねじ71におけるねじ
作用により、可動筒70が外側回転軸61に対して第1
図中右方向へスライドする。(ただし、第1図は可動筒
70を右方向極限まで移動した後の状態を示してい
る。)その結果、アーム部80がリンク91,92,9
3からなるリンク機構を介して回転軸60に接近するよ
うに平行移動する。したがって、マンドレルアーム83
のピッチ円が縮径され、コイル材100の芯孔100a
にマンドレルアーム83を挿入し易くすることができ
る。ただし、先に説明したように、この実施例のリンク
機構の場合には、上記平行移動する際にアーム部80が
外側回転軸61の軸線方向へ移動することはない。
の雄ねじ62cと可動筒70の雌ねじ71におけるねじ
作用により、可動筒70が外側回転軸61に対して第1
図中右方向へスライドする。(ただし、第1図は可動筒
70を右方向極限まで移動した後の状態を示してい
る。)その結果、アーム部80がリンク91,92,9
3からなるリンク機構を介して回転軸60に接近するよ
うに平行移動する。したがって、マンドレルアーム83
のピッチ円が縮径され、コイル材100の芯孔100a
にマンドレルアーム83を挿入し易くすることができ
る。ただし、先に説明したように、この実施例のリンク
機構の場合には、上記平行移動する際にアーム部80が
外側回転軸61の軸線方向へ移動することはない。
尚、可動筒70が第1図において右方向極限位置までス
ライドした後は、上記雄ねじ62cと雌ねじ71のねじ
機構によって内側回転軸62の回転が抑止されるため、
ウォームホィール21と摩擦板24、あるいは摩擦板2
4とローター26との間でスリップが生じ、回転伝達は
回避される。
ライドした後は、上記雄ねじ62cと雌ねじ71のねじ
機構によって内側回転軸62の回転が抑止されるため、
ウォームホィール21と摩擦板24、あるいは摩擦板2
4とローター26との間でスリップが生じ、回転伝達は
回避される。
上述縮径操作の間、ペダル41bは踏み続けておく。そ
して、マンドレルアーム83のピッチ円が所望の大きさ
になったところで、あるいは上述のように極小になった
ところでペダル41bを離し、ストッパーロッド42及
びスイッチングロッド44を下降させることにより、リ
ミットスイッチ45をOFFにして電動機を停止するとと
もに、ロック機構40を解除する。
して、マンドレルアーム83のピッチ円が所望の大きさ
になったところで、あるいは上述のように極小になった
ところでペダル41bを離し、ストッパーロッド42及
びスイッチングロッド44を下降させることにより、リ
ミットスイッチ45をOFFにして電動機を停止するとと
もに、ロック機構40を解除する。
次に、用意しておいたコイル材100の芯孔100aに
マンドレルアーム83を挿入し、コイル材100の一側
面100bを固定サポートアーム82に当接する。更
に、可動サポートアーム83をコイル材100の他側面
100cに軽く当接させ、レバー85によりロックす
る。
マンドレルアーム83を挿入し、コイル材100の一側
面100bを固定サポートアーム82に当接する。更
に、可動サポートアーム83をコイル材100の他側面
100cに軽く当接させ、レバー85によりロックす
る。
次に、マンドレルアーム83のピッチ円を拡径すること
により、各マンドレルアーム83をコイル材100の芯
孔100aの内面に押し付け、コイル材100を確実に
支持するようにする。この操作も前述縮径操作と同様に
ペダル41bを踏み込むことにより行う。ペダル41b
を踏み込むと、縮径操作の時と同様、ストッパーロッド
42により外側回転軸61の回転動作が抑止され、スイ
ッチングロッド44によりリミットスイッチ45がONに
なって電動機を回転させる。
により、各マンドレルアーム83をコイル材100の芯
孔100aの内面に押し付け、コイル材100を確実に
支持するようにする。この操作も前述縮径操作と同様に
ペダル41bを踏み込むことにより行う。ペダル41b
を踏み込むと、縮径操作の時と同様、ストッパーロッド
42により外側回転軸61の回転動作が抑止され、スイ
ッチングロッド44によりリミットスイッチ45がONに
なって電動機を回転させる。
ここで、上述拡径操作において、縮径操作の時と相違す
る点が一つある。それは、前記回転方向切替スイッチを
切り替えることによって、当該拡径操作の時の電動機の
回転方向を縮径操作の時のそれと逆にする、ということ
である。したがって、駆動軸10も「逆転」となり、内
側回転軸62の回転方向も縮径操作の時とは逆の方向に
なるので、可動筒70は外側回転軸61に対して第1図
中左方向へスライドする。その結果、アーム部80が回
転軸60から離反するように平行移動し、マンドレルア
ーム83のピッチ円が拡径することとなる。各マンドレ
ルアーム83がコイル材100の芯孔100aの内面に
接触し、更に引き続いて、各マンドレルアーム83がコ
イル材100の上記内面に所定の力で押し付けられるよ
うになると、アーム部80の平行移動が抑止され、その
結果、内側回転軸62の回転が停止する。したがって、
コイル材100はマンドレルアーム83により常に一定
の力で確実に支持することができるようになる。尚、こ
の時には、ウォームホィール21と摩擦板24、あるい
は摩擦板24とローター26との間でスリップが生じ、
ウォームホィール21と内側回転軸62との間の回転伝
達は回避される。
る点が一つある。それは、前記回転方向切替スイッチを
切り替えることによって、当該拡径操作の時の電動機の
回転方向を縮径操作の時のそれと逆にする、ということ
である。したがって、駆動軸10も「逆転」となり、内
側回転軸62の回転方向も縮径操作の時とは逆の方向に
なるので、可動筒70は外側回転軸61に対して第1図
中左方向へスライドする。その結果、アーム部80が回
転軸60から離反するように平行移動し、マンドレルア
ーム83のピッチ円が拡径することとなる。各マンドレ
ルアーム83がコイル材100の芯孔100aの内面に
接触し、更に引き続いて、各マンドレルアーム83がコ
イル材100の上記内面に所定の力で押し付けられるよ
うになると、アーム部80の平行移動が抑止され、その
結果、内側回転軸62の回転が停止する。したがって、
コイル材100はマンドレルアーム83により常に一定
の力で確実に支持することができるようになる。尚、こ
の時には、ウォームホィール21と摩擦板24、あるい
は摩擦板24とローター26との間でスリップが生じ、
ウォームホィール21と内側回転軸62との間の回転伝
達は回避される。
上述拡径操作の間、ペダル41bを踏み続ける。そし
て、確実にコイル材100を支持した後に、ペダル41
bを離し、リミットスイッチ45をOFFにして電動機を
停止するとともに、ロック機構40を解除する。
て、確実にコイル材100を支持した後に、ペダル41
bを離し、リミットスイッチ45をOFFにして電動機を
停止するとともに、ロック機構40を解除する。
以上がコイル材支持装置1へコイル材100を装着する
際の手順である。尚、コイル材100をコイル材支持装
置1から取り外す場合には、上述のマンドレルアーム8
3の縮径操作を行い、可動サポートアーム83を取り外
して、コイル材100を取り外せばよい。
際の手順である。尚、コイル材100をコイル材支持装
置1から取り外す場合には、上述のマンドレルアーム8
3の縮径操作を行い、可動サポートアーム83を取り外
して、コイル材100を取り外せばよい。
次に、コイル材支持装置1に装着されたコイル材100
を解す場合(以下、この時の運転を「コイル材解し運
転」と称す。)について説明する。
を解す場合(以下、この時の運転を「コイル材解し運
転」と称す。)について説明する。
「コイル材解し運転」の場合にはペダル41bの踏み込
み操作は行わない。つまり、ロック機構40を解除した
状態で行う。そして、前記回転方向切替スイッチによ
り、回転軸60の回転方向がコイル材を解す方向となる
ように「正転」、「逆転」のいずれかを選択し、更に図
示しない別の起動スイッチにより電動機を起動する。駆
動された電動機は駆動軸10を回転し、更にウォーム2
2を介してウォームホィール21を回転する「コイル材
解し運転」の場合は、前述の縮径操作や拡径操作の場合
と違って、両摩擦板23,24を介してクラッチホィー
ル46及びローター26が共にウォームホィール21に
連結され、どちらもウォームホィール21と同期して回
転するようになる。つまり、この実施例における回転伝
達機構20においては、ロック機構40を解除状態にす
ることが即ち、電動機の回転が外側回転軸61と内側回
転軸62の両方に伝達されこれらが同期して回転する
「二軸回転」にセットすることとなる。
み操作は行わない。つまり、ロック機構40を解除した
状態で行う。そして、前記回転方向切替スイッチによ
り、回転軸60の回転方向がコイル材を解す方向となる
ように「正転」、「逆転」のいずれかを選択し、更に図
示しない別の起動スイッチにより電動機を起動する。駆
動された電動機は駆動軸10を回転し、更にウォーム2
2を介してウォームホィール21を回転する「コイル材
解し運転」の場合は、前述の縮径操作や拡径操作の場合
と違って、両摩擦板23,24を介してクラッチホィー
ル46及びローター26が共にウォームホィール21に
連結され、どちらもウォームホィール21と同期して回
転するようになる。つまり、この実施例における回転伝
達機構20においては、ロック機構40を解除状態にす
ることが即ち、電動機の回転が外側回転軸61と内側回
転軸62の両方に伝達されこれらが同期して回転する
「二軸回転」にセットすることとなる。
ところで、可動筒70はリンク91,92,93を介し
て外側回転軸61に対して相対回転不能に連結されてい
る。したがって、外側回転軸61と内側回転軸62が同
期して回転すれば、内側回転軸62と可動筒70との間
に相対回転はなく、その結果、外側回転軸61、内側回
転軸62、及び可動筒70は一体となって同期して回転
することとなる。そして、マンドレルアーム83に支持
されたコイル材100もこれらとともに回転し、解ぐさ
れることとなる。そして、上述の如く、内側回転軸62
と可動筒70との間に相対回転がないので、可動筒70
が回転軸60の軸線に沿ってスライドすることがなく、
「コイル材解し運転」中にアーム部80が平行移動する
ことがない。即ち、「コイル材解し運転」の間、コイル
材100はマンドレルアーム83によって確実に支持さ
れるので、マンドレルアーム83のピッチ円が縮径して
コイル材100がスリップしたりすることはない。
て外側回転軸61に対して相対回転不能に連結されてい
る。したがって、外側回転軸61と内側回転軸62が同
期して回転すれば、内側回転軸62と可動筒70との間
に相対回転はなく、その結果、外側回転軸61、内側回
転軸62、及び可動筒70は一体となって同期して回転
することとなる。そして、マンドレルアーム83に支持
されたコイル材100もこれらとともに回転し、解ぐさ
れることとなる。そして、上述の如く、内側回転軸62
と可動筒70との間に相対回転がないので、可動筒70
が回転軸60の軸線に沿ってスライドすることがなく、
「コイル材解し運転」中にアーム部80が平行移動する
ことがない。即ち、「コイル材解し運転」の間、コイル
材100はマンドレルアーム83によって確実に支持さ
れるので、マンドレルアーム83のピッチ円が縮径して
コイル材100がスリップしたりすることはない。
上記「コイル材解し運転」をしている時に、何等かの理
由で解す方向とは逆の方向にコイル材100に一定の大
きさ以上の負荷が加わった場合には、ウォームホィール
21と摩擦板23、あるいは摩擦板23とクラッチホィ
−ル46との間にスリップが生じて、外側回転軸61の
回転が停止し、同時に、ウォームホィール21と摩擦板
24、あるいは摩擦板24とローター26の間にスリッ
プが生じて、内側回転軸62の回転が停止して、駆動軸
10、ウォーム22、ウォームホィール21だけが回転
するようになっている。
由で解す方向とは逆の方向にコイル材100に一定の大
きさ以上の負荷が加わった場合には、ウォームホィール
21と摩擦板23、あるいは摩擦板23とクラッチホィ
−ル46との間にスリップが生じて、外側回転軸61の
回転が停止し、同時に、ウォームホィール21と摩擦板
24、あるいは摩擦板24とローター26の間にスリッ
プが生じて、内側回転軸62の回転が停止して、駆動軸
10、ウォーム22、ウォームホィール21だけが回転
するようになっている。
このように、このコイル材支持装置1によって、マンド
レルアーム83のピッチ円拡縮操作が機械化される。し
かも、拡縮のための駆動源には、回転軸60を駆動する
ための電動機を兼用させており、従来のように拡縮操作
専用に圧縮空気供給システム等の駆動源を必要としな
い。したがって、コイル材支持装置1を設置するにあっ
ては、電気結線工事を行うだけでよく、設置作業が非常
に容易に行える。更に、駆動源に関する保守管理も電気
系統だけでよく、管理業務の負担が増えることもない。
レルアーム83のピッチ円拡縮操作が機械化される。し
かも、拡縮のための駆動源には、回転軸60を駆動する
ための電動機を兼用させており、従来のように拡縮操作
専用に圧縮空気供給システム等の駆動源を必要としな
い。したがって、コイル材支持装置1を設置するにあっ
ては、電気結線工事を行うだけでよく、設置作業が非常
に容易に行える。更に、駆動源に関する保守管理も電気
系統だけでよく、管理業務の負担が増えることもない。
この考案は上述実施例に制約されず種々の態様が採用可
能である。
能である。
例えば、上述実施例においては、ロック機構40を動作
させることにより回転伝達機構20が「一軸回転」にセ
ットされ、ロック機構40を解除状態に維持することに
よって回転伝達機構20が「二軸回転」にセットされる
ようになっているが、このようにしないで、回転伝達機
構20及びロック機構40の構造を、ロック機構40の
操作と、回転伝達機構20の切り替え操作が別々に行わ
れるような構造にしてもよい。
させることにより回転伝達機構20が「一軸回転」にセ
ットされ、ロック機構40を解除状態に維持することに
よって回転伝達機構20が「二軸回転」にセットされる
ようになっているが、このようにしないで、回転伝達機
構20及びロック機構40の構造を、ロック機構40の
操作と、回転伝達機構20の切り替え操作が別々に行わ
れるような構造にしてもよい。
又、回転伝達機構20を歯車列で構成することも可能で
ある。
ある。
更に、アーム部80の外側回転軸61及び可動筒70へ
の取り付け構造は、必ずしも上述実施例のようにリンク
91,92,93で構成しなければならないというもの
ではなく、種々の取り付け構造が採用可能である。
の取り付け構造は、必ずしも上述実施例のようにリンク
91,92,93で構成しなければならないというもの
ではなく、種々の取り付け構造が採用可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、以下に記載される優
れた効果を奏する。
れた効果を奏する。
回転軸に対し接近離反する方向へのアーム部の平行移動
を機械化することができ、コイル材支持装置に対するコ
イル材の着脱操作が極めて容易にできるようになる。
を機械化することができ、コイル材支持装置に対するコ
イル材の着脱操作が極めて容易にできるようになる。
又、上記アーム部の平行移動のための駆動源に、回転軸
を回転駆動するために従来から組み込まれている電動機
を兼用するようにしており、平行移動のための専用の駆
動源は不要で、コイル材支持装置の設置作業及び保守管
理が容易である。
を回転駆動するために従来から組み込まれている電動機
を兼用するようにしており、平行移動のための専用の駆
動源は不要で、コイル材支持装置の設置作業及び保守管
理が容易である。
第1図及び第2図の図面はこの考案の一実施例を示すも
のであり、第1図はコイル材支持装置1の部分縦断面
図、第2図は第1図矢印A方向から見た内側回転軸と回
転伝達機構の一部(ローター)の端面図である。又、第
3図はコイル材の外観斜視図である。 1…コイル材支持装置、20…回転伝達機構、 40…ロック機構、60…回転軸、 61…外側回転軸、62…内側回転軸、 62c…雄ねじ(ねじ機構)、70…可動筒、 71…雌ねじ(ねじ機構)、80…アーム部、 83…マンドレルアーム。
のであり、第1図はコイル材支持装置1の部分縦断面
図、第2図は第1図矢印A方向から見た内側回転軸と回
転伝達機構の一部(ローター)の端面図である。又、第
3図はコイル材の外観斜視図である。 1…コイル材支持装置、20…回転伝達機構、 40…ロック機構、60…回転軸、 61…外側回転軸、62…内側回転軸、 62c…雄ねじ(ねじ機構)、70…可動筒、 71…雌ねじ(ねじ機構)、80…アーム部、 83…マンドレルアーム。
Claims (1)
- 【請求項1】電動機により回転駆動する回転軸の先部に
可動筒が外嵌され、この可動筒が上記回転軸との間に設
けられたねじ機構を介して回転軸の軸線方向へスライド
可能にされ、上記回転軸と平行な姿勢に配置されたマン
ドレルアームを具備するアーム部が回転軸と可動筒によ
って支持されるとともに可動筒のスライドに連繋して回
転軸に接近離反する方向へ平行移動可能とされているコ
イル材支持装置において、上記回転軸が外側回転軸とこ
の外側回転軸に相対回転可能に貫通する内側回転軸から
構成され、上記ねじ機構が外側回転軸から突出する内側
回転軸の先部と可動筒の間に設けられており、上記電動
機と回転軸との間には、電動機の回転を上記内側と外側
の両回転軸に伝達しこれらを同期して回転させる「二軸
回転」と、電動機の回転を内側回転軸にのみ伝達して内
側回転軸だけを回転する「一軸回転」とに選択切り替え
可能にする回転伝達機構が設けられ、更に外側回転軸の
回転のみを停止するロック機構を備えていることを特徴
とするコイル材支持装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988121613U JPH069690Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | コイル材支持装置 |
KR1019890013463A KR900004423A (ko) | 1988-09-19 | 1989-09-19 | 코일재 지지장치 |
KR2019910021251U KR930004061Y1 (ko) | 1988-09-19 | 1991-12-04 | 코일재 지지장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988121613U JPH069690Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | コイル材支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0242714U JPH0242714U (ja) | 1990-03-23 |
JPH069690Y2 true JPH069690Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=31368781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988121613U Expired - Lifetime JPH069690Y2 (ja) | 1988-09-19 | 1988-09-19 | コイル材支持装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069690Y2 (ja) |
KR (2) | KR900004423A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100321304B1 (ko) * | 1999-04-16 | 2002-03-18 | 박호군 | 테이코플라닌의 정제방법 |
-
1988
- 1988-09-19 JP JP1988121613U patent/JPH069690Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-09-19 KR KR1019890013463A patent/KR900004423A/ko not_active Application Discontinuation
-
1991
- 1991-12-04 KR KR2019910021251U patent/KR930004061Y1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930004061Y1 (ko) | 1993-06-30 |
KR900004423A (ko) | 1990-04-12 |
JPH0242714U (ja) | 1990-03-23 |
KR930017468U (ko) | 1993-07-29 |
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