JPH069678A - 5−o−デソサミニルエリスロノライドa誘導体 - Google Patents

5−o−デソサミニルエリスロノライドa誘導体

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JPH069678A
JPH069678A JP5089696A JP8969693A JPH069678A JP H069678 A JPH069678 A JP H069678A JP 5089696 A JP5089696 A JP 5089696A JP 8969693 A JP8969693 A JP 8969693A JP H069678 A JPH069678 A JP H069678A
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政人 樫村
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Katsuo Hatayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強い抗菌力を有する新たなマクロライド系抗
生物質を提供すること。 【構成】 5−O−デソサミニル−6−O−メチルエリ
スロノライドA誘導体の3位ケトン誘導体で式 [式中、R1は「ハロゲン原子および炭素原子数1〜4
個のアルキル基」から選ばれる基の1〜5個で置換され
ていてもよいベンジル基を示す。)で表される基を示
し、Yは水素原子を示すか、またはVとYは一緒になっ
て11位の炭素原子とともにカルボニルを示し、Vおよ
びWはそれぞれ水酸基を示すか、またはVとWは11,
12位の炭素原子とともにサイクリックカーボネート基
を示す。]で表される誘導体およびその医薬上許容され
る酸付加塩 【効果】 エリスロマイシン感受性菌および耐性菌に対
し強い抗菌活性を有し、ヒトおよび動物(農園動物を含
む)における細菌感染症の治療のため抗菌剤として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗生物質5−O−デソサ
ミニルエリスロノライドAの新規誘導体およびその医薬
上許容される酸付加塩に関する。
【0002】
【従来の技術】5−O−デソサミニルエリスロノライド
Aの3位ケトン誘導体についてはAntimicrob
ial Agents and Chemothera
pyVol.6,No.4,P479(1974)およ
びJournal ofMedicinal Chem
istry Vol.17,No.9,P953(19
74)に記載されているが、一般にこれらの抗菌活性は
極めて弱い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強い
抗菌力を有する新たな抗生物質を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、5−O−
デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA誘導
体の3位ケトン誘導体の抗菌力について種々検討した結
果、9位を「ハロゲン原子および炭素原子数1〜4個の
アルキル基」から選ばれる基の1〜5個で置換されてい
てもよいベンジルオキシム基に置換したある種の化合物
が強い抗菌活性を有することを見いだし、本発明を完成
した。
【0005】本発明は式
【0006】
【0007】[式中、R1は「ハロゲン原子および炭素
原子数1〜4個のアルキル基」から選ばれる基の1〜5
個で置換されていてもよいベンジル基を示し、Yは水素
原子を示すか、またはVとYは一緒になって11位の炭
素原子とともにカルボニルを示し、VおよびWはそれぞ
れ水酸基を示すか、またはVとWは11,12位の炭素
原子とともにサイクリックカーボネート基を示す。]で
表される5−O−デソサミニルエリスロノライドAの誘
導体およびその医薬上許容される酸付加塩である。
【0008】本発明においてハロゲン原子とはフッ素、
塩素、臭素およびヨウ素原子である。炭素数1〜4のア
ルキル基とは直鎖状または分枝鎖状のものを意味する。
医薬上許容される酸付加塩としては、たとえば酢酸塩、
プロピオン酸塩、酪酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、ステアリン
酸塩、コハク酸塩、エチルコハク酸塩、ラクトビオン酸
塩、グルコン酸塩、グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩、
メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロ
キシエタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラ
トルエンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、
アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、アジピン酸塩、シ
スティン塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、ヨウ化水素酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、ピク
リン酸塩、チオシアン酸塩、ウンデカン酸塩、アクリル
酸ポリマー塩、カルボキシビニルポリマー塩などを挙げ
ることができる。
【0009】本発明の化合物は、たとえば次のようにし
て製造することができる。ただし、本発明の化合物の製
造方法は、下記に示す方法に限定されるものではない。
【0010】[製造方法]6−O−メチルエリスロマイ
シンA 9−オキシムを出発原料とする方法 工程(1);6−O−メチルエリスロマイシンA 9−
オキシムを適当な有機溶媒中、0℃〜30℃で酸と反応
させて式(a)
【0011】
【0012】で表される化合物を得る。ここで適当な有
機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルア
ルコールなどの低級アルコールが用いられる。酸として
は、塩酸、臭化水素酸、硫酸などが用いられる。反応温
度は室温が好ましい。
【0013】工程(2);化合物(a)をN,N−ジメ
チルホルムアミドまたはテトラヒドロフランに溶解し、
氷冷下、式 R1−X (式中、R1は前記と同じであ
り、Xはハロゲン原子を示す。)で表される化合物と水
素化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基を加えて反
応させて式(b)
【0014】
【0015】(式中、R1は前記と同じである。)で表
される化合物を得る。ここで式 R1−X で表される
化合物としては、ベンジルブロマイド、2−フルオロベ
ンジルブロマイド、2,6−ジフルオロベンジルブロマ
イド、ベンジルクロライド、2,4,6−トリメチルベ
ンジルクロライド、2−クロルベンジルクロライドなど
が用いられる。
【0016】工程(3);次に、化合物(b)を不活性
溶媒中、式 R2 2O (式中、R2はアルカノイル基を
示す。)で表される酸無水物、あるいは式 R2
(式中、R2は前記と同じであり、Xはハロゲン原子を
示す。)で表される酸ハライドと塩基を0℃〜30℃で
反応させ2’位の水酸基を保護する。ここで適当な不活
性溶媒としては、ジクロルメタン、ジクロルエタン、ア
セトン、ピリジンなどが用いられる。酸無水物あるいは
酸ハライドとしては、酢酸、プロピオン酸、安息香酸の
無水物およびハライドなどが用いられる。塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジン、トリブチルアミンな
どが用いられる。
【0017】工程(4);次に、不活性溶媒中、クロム
酸、クロム酸−ピリジン、ピリジニウムクロロクロメー
ト、ピリジニウムジクロメート、活性化されたジメチル
スルホキサイドなどを用い−78℃〜30℃で酸化させ
て、分離操作することによって式(c)および式(d)
【0018】
【0019】(式中、R1およびR2は前記と同じであ
る。)で表される化合物を得る。ここで適当な不活性溶
媒とは前記と同じである。ジメチルスルホキサイドの活
性化剤としては、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、塩
化オキザリル、五酸化リン、ピリジンスルホン酸、ピリ
ジントリフルオロ酢酸、1,3−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド塩酸塩などが用いられる。化合
物(c)と化合物(d)の分離操作は、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを用い、溶出溶媒は、アセトン、
ヘキサン、トリエチルアミンの混液などが用いられる。
なお、反応時間、反応温度、酸化剤の添加量等の反応条
件を変えることにより化合物(c)と化合物(d)の生
成する割合を変化させることができる。
【0020】工程(5);次に、化合物(c)または化
合物(d)を低級アルコールあるいは含水低級アルコー
ル中、ここで塩基を加えてもよく0℃〜100℃、好ま
しくは室温〜80℃で反応させて2’位の保護基を除去
し、化合物(c)からは式(e)、化合物(d)からは
式(f)
【0021】
【0022】(式中、R1は前記と同じである。)で表
される本発明の化合物を製造することができる。ここで
低級アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロ
ピルアルコールなどが用いられる。塩基とは工程(3)
で用いられるものと同じである。
【0023】工程(6);また、化合物(c)を適当な
不活性溶媒中、ホスゲンダイマーあるいはホスゲントリ
マーなどの試薬と塩基を用い、11,12−サイクリッ
クカーボネート体を得る。11,12位の水酸基のサイ
クリックカーボネート化は、3位の水酸基を酸化する前
後いずれの段階でも行なうことができ、ここで適当な不
活性溶媒とは工程(3)で用いられるものと同じであ
る。反応温度は−20℃〜30℃が好ましい。次に、こ
の化合物を工程(5)と同様な方法で反応させて2’位
の保護基を除去し、式(g)
【0024】
【0025】(式中、R1は前記と同じである。)で表
される本発明の化合物を製造することができる。
【0026】本発明の化合物は経口または非経口的に投
与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセル
剤、粉剤、トローチ剤、軟膏、懸濁剤、坐剤、注射剤な
どであり、それらは慣用の製剤技術によって製造するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の化合物は、エリスロマイシン感
受性菌および一部の耐性菌に対し強い抗菌活性を有し、
体内吸収性が良く、組織移行性に優れている。従って本
発明の化合物はヒト及び動物(農園動物を含む)におけ
る細菌感染症の治療のための抗菌剤として有用である。
【0028】試験例(試験管内抗菌活性) 感受性ディスク用培地(栄研化学製)を用い、本発明化
合物の各種試験菌に対する試験管内抗菌力を日本化学療
法学会MIC測定法に準じて測定した。比較薬剤として
6−O−メチルエリスロマイシンAを用いた。その結果
をMIC値(微生物生育最小阻止濃度 mcg/ml)
で表し、表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【実施例】次に、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。
【0031】実施例13−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2,6
−ジフルオロベンジル)オキシム]の製造 製造法(I) (1) 6−O−メチルエリスロマイシンA 9−オキ
シム(500g,0.655モル)に1N塩酸1lを加
え室温で24時間放置した。水酸化ナトリウム溶液を加
えてpH10にし、析出した結晶をろ取した。結晶をジ
クロルメタンに溶解し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥した。減圧下ジクロルメタンを留
去し、残渣をメタノールから結晶化させることにより5
−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライド
A 9−オキシム259.8gを白色結晶として得た。 (2) 上記(1)で得た化合物3.02g(5ミリモ
ル)をN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解
し、氷冷下、2,6−ジフルオロベンジルブロマイド
1.55g(7.5ミリモル)と60%水素化ナトリウ
ム240mg(6ミリモル)を加えた。7時間攪拌後、
反応液を酢酸エチルで抽出し飽和食塩水で洗浄した。酢
酸エチル層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下
溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:25%ア
ンモニア水=20:1:0.1〜9:1:0.1)で精
製することにより5−O−デソサミニル−6−O−メチ
ルエリスロノライドA 9−[O−(2,6−ジフルオ
ロベンジル)オキシム]2.83gを白色泡状物質とし
て得た。 (3) 次に、上記(2)で得た化合物2.76g
(3.73ミリモル)をアセトン30mlに溶解し、氷
冷下、無水酢酸0.46ml(4.91ミリモル)を加
えた。除々に室温にもどし19時間攪拌後アセトンを減
圧下留去した。残渣を酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、ついで飽和食塩水で洗浄した。酢酸
エチル層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下溶
媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;クロロホルム:アセトン=1:1)で精
製することにより2’−O−アセチル−5−O−デソサ
ミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 9−[O
−(2,6−ジフルオロベンジル)オキシム]2.05
gを白色泡状物質として得た。 (4) 次に、上記(3)で得た化合物2.01g
(2.60ミリモル)をジクロルメタン50mlに溶解
し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド・塩酸塩1.495g(7.80ミリモ
ル)とジメチルスルホキサイド1.81ml(26.0
0ミリモル)を加えた。氷冷下、ピリジニウムトリフル
オロアセテート1.506g(7.80ミリモル)を少
量ずつ加え、室温で22時間撹拌した。反応液をアンモ
ニア水で塩基性にしジクロルメタンで抽出した。ジクロ
ルメタン層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、ついで飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し減圧
下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;アセトン:n−ヘキサン:トリエチ
ルアミン=4:10:0.1)で精製することにより
2’−O−アセチル−3−デオキシ−3−オキソ−5−
O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA
9−[O−(2,6−ジフルオロベンジル)オキシ
ム]750mgを白色泡状物質として得た。 (5) 次に、上記(4)で得た化合物100mg
(0.13ミリモル)をメタノール5ml中2.5時間
加熱還流した後メタノールを減圧下留去した。残渣を酢
酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、つい
で飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
した。減圧下酢酸エチルを留去し、標題化合物87mg
を白色泡状物質として得た。 Mass(FAB) m/z:729[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):2.26(6H,s),2.47(3H,s),
3.33(1H,s),4.27(1H,s),5.0
9(2H,s),6.84〜6.93(2H,m),
7.18〜7.32(1H,m) IR(KBr,cm-1):3436,1746,162
7,1473,1171,1111,1053 製造法(II) 3−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−オキシムを製造
法(I)の(2)と同様に、N,N−ジメチルホルムア
ミド中、2,6−ジフルオロベンジルブロマイド、60
%水素化ナトリウムと反応させることにより標題化合物
を得た。
【0032】実施例23−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2,6
−ジフルオロベンジル)オキシム] 11,12−サイ
クリックカーボネートの製造 (1) 実施例1の(4)で得た化合物640mg
(0.83ミリモル)をジクロルメタン20mlに溶解
し、氷冷下、ピリジン1.34ml(16.6ミリモ
ル)を加えた。同温度でトリクロロメチルクロロホルメ
ート0.30ml(2.49ミリモル)のジクロルメタ
ン溶液4mlを滴下し、5.5時間撹拌した。反応液に
冷水と飽和炭酸水素ナトリウム溶液を少量ずつ加えジク
ロルメタンで抽出した。ジクロルメタン層を飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧下溶媒留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;アセ
トン:n−ヘキサン:トリエチルアミン=3:10:
0.05)で精製し390mgの11,12−サイクリ
ックカーボネート体を得た。 (2) 次に、上記(1)で得た化合物390mgを実
施例1の(5)と同様の方法で脱アセチル化することに
より標題化合物310mgを淡黄色泡状物質として得
た。 Mass(FAB) m/z:755[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):2.27(6H,s),2.53(3H,s),
4.28(1H,d,J=7Hz),4.71(1H,
s),5.12,5.13(2H,ABq),6.80
〜6.94(2H,m),7.17〜7.31(1H,
m) IR(KBr,cm-1):1812,1752,171
8,1628,1473,1168,1111,107
6,1050
【0033】実施例33−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2,
4,6−トリメチルベンジル)オキシム]の製造 (1) 実施例1の(1)で得た化合物1.60g
(2.65ミリモル)と2,4,6−トリメチルベンジ
ルクロライド1.00g(5.96ミリモル),60%
水素化ナトリウム167mg(4.18ミリモル)を用
い実施例1の(2)と同様の方法で反応させ5−O−デ
ソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 9−
[O−(2,4,6,−トリメチルベンジル)オキシ
ム]1.21gを得た。 (2) 次に、上記(1)で得た化合物1.20g
(1.63ミリモル)を実施例1の(3)と同様の方法
でアセチル化し2’−O−アセチル体1.18gを得
た。 (3) 次に、上記(2)で得た化合物1.18gを実
施例1の(4)と同様の方法で酸化することにより3位
ケトン体750mgを得た。 (4) 次に、上記(3)で得た化合物200mgを実
施例1の(5)と同様の方法で保護基を除去し、標題化
合物153mgを白色泡状物質として得た。 Mass(FAB) m/z:735[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):2.25(3H,s),2.35(6H,s),
2.39(6H,s),2.64(3H,s),3.3
1(1H,s),4.43(1H,s),5.05(2
H,s),6.83(2H,s) IR(KBr,cm-1):3436,1746,171
7,1615,1456,1172,1111,105
【0034】実施例43−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2,
4,6−トリメチルベンジル)オキシム] 11,12
−サイクリックカーボネートの製造 実施例3の(3)で得た化合物550mg(0.71ミ
リモル)を実施例2の(1)ついで実施例2の(2)と
同様の方法で反応させることにより標題化合物240m
gを白色泡状物質として得た。 Mass(FAB) m/z:761[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):1.52(3H,s),2.23(3H,s),
2.37(6H,s),2.38(6H,s),2.4
7(3H,s),4.12(1H,d,J=7Hz),
4.28(1H,d,J=6Hz),4.76(1H,
s),5.03(1H,dd,J=11Hz,2H
z),5.13(2H,s),6.80(2H,s) IR(KBr,cm-1):3436,1813,175
3,1719,1615,1457,1168,111
1,1077,1049
【0035】実施例53−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2−ク
ロルベンジル)オキシム]の製造 ジメチルスルホキサイド0.66ml(9.29ミリモ
ル)とジクロルメタン5mlをドライアイス−アセトン
で冷却し、無水トリフルオロ酢酸1.3ml(9.35
ミリモル)を加え20分攪拌した後、実施例1の(1)
で得た化合物と2−クロルベンジルクロライドを用い実
施例1の(2)、ついで実施例1の(3)と同様の方法
で反応させて得られた2’−O−アセチル−5−O−デ
ソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 9−
[O−(2−クロルベンジルオキシム)]1.516g
(2ミリモル)のジクロルメタン溶液15mlを滴下
し、3.5時間攪拌した。トリエチルアミン2mlを加
え30分攪拌後、反応液を飽和炭酸ナトリウム溶液でp
H10にしジクロルメタンで抽出した。以下実施例1の
(4)と同様の方法で後処理し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;アセトン:n−ヘキ
サン:トリエチルアミン=2:10:0.2)を用い、
先に溶出する薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;アセ
トン:n−ヘキサン:トリエチルアミン=6:10:
0.2)でRf値0.50のフラクションより2’位が
アセチル基で保護されている3位ケトン体220mgを
白色泡状物質として得、次に溶出するRf値0.46の
フラクションより2’位がアセチル基で保護されている
3位および11位ジケトン体460mgを白色泡状物質
として得た。次に、2’位がアセチル基で保護されてい
る3位ケトン体200mgを実施例1の(5)と同様の
方法で脱アセチル化することにより標題化合物170m
gを白色泡状物質として得た。 Mass(FAB) m/z:727[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):2.40(6H,s),2.60(3H,s),
3.27(1H,s),4.26(1H,s),5.1
4(2H,ABq),7.16〜7.45(4H,m)13 C−NMR(75MHz,CDCl3) δ(pp
m):49.6(q),72.8(t),103.3
(d),126.6(s),129.0(s),12
9.4(s),129.9(s),133.5(s),
135.7(s),169.4(s),170.5
(s),205.6(s) IR(KBr,cm-1):3437,1716,162
8,1456,1174,1111,1076,105
【0036】実施例63,11−ジデオキシ−3,11−ジオキソ−5−O−
デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 9
−[O−(2−クロルベンジル)オキシム]の製造 実施例5で得た2’位がアセチル基で保護されている3
位および11位ジケトン体460mg(0.60ミリモ
ル)を実施例1の(5)と同様の方法で脱アセチル化す
ることにより、標題化合物400mgを白色結晶性粉末
として得た。 mp:197〜201℃ Mass(FAB) m/z:725[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):2.32(6H,s),2.79(3H,s),
3.31(1H,s),4.90(1H,dd,J=1
0Hz,2Hz),5.08,5.16(2H,AB
q,J=14Hz),7.18〜7.36(4H,m)13 C−NMR(75MHz,CDCl3) δ(pp
m):51.0(q),72.7(t),104.2
(d),126.8(d),128.9(d),12
9.3(d),129.4(d),133.1(s),
135.9(s),168.5(s),168.9
(s),204.3(s),211.5(s) IR(KBr,cm-1):3575,3495,175
4,1714,1456,1163,1056
【0037】実施例73−デオキシ−3−オキソ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 9−[O−(2−ク
ロルベンジル)オキシム] 11,12−サイクリック
カーボネートの製造 実施例5の(3)で得た化合物3.03g(4.0ミリ
モル)とトリクロロメチルクロロホルメート1.44m
l(12ミリモル)、ピリジン6.46ml(0.08
モル)、ジクロルメタン50mlを実施例2の(1)と
同様の方法で反応させ、11,12−サイクリックカー
ボネート体910mgを得た。このうち690mg
(0.866ミリモル)を実施例1の(4)と同様の方
法で酸化した後、実施例1の(5)と同様の方法で保護
基を除去し、標題化合物338mgを白色泡状物質とし
て得た。 Mass(FAB) m/z:753[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m):1.53(3H,s),2.28(6H,s),
2.45(3H,s),3.19(1H,dd,J=1
0Hz,7Hz),4.13(1H,d,J=7H
z),4.29(1H,d,J=8Hz),4.75
(1H,s),5.13,5.21(2H,ABq,J
=15Hz),7.13〜7.35(3H,m),7.
47〜7.53(1H,m) IR(KBr,cm-1):3437,1812,175
2,1718,1630,1454,1168,111
1,1077,1049
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 繁夫 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 畑山 勝男 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、R1は「ハロゲン原子および炭素原子数1〜4
    個のアルキル基」から選ばれる基の1〜5個で置換され
    てもよいベンジル基を示す。)で表される基を示し、Y
    は水素原子を示すか、またはVとYは一緒になって11
    位の炭素原子とともにカルボニルを示し、VおよびWは
    それぞれ水酸基を示すか、またはVとWは11,12位
    の炭素原子とともにサイクリックカーボネート基を示
    す。]で表される5−O−デソサミニルエリスロノライ
    ドAの誘導体およびその医薬上許容される酸付加塩
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523938A (ja) * 1999-04-16 2003-08-12 コーサン バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド マクロライド系抗感染剤
JP2009062378A (ja) * 1996-09-04 2009-03-26 Abbott Lab 抗菌活性を有する6−o−置換ケトリド

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JP2009221214A (ja) * 1996-09-04 2009-10-01 Abbott Lab 抗菌活性を有する6−o−置換ケトリド
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JP2003523938A (ja) * 1999-04-16 2003-08-12 コーサン バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド マクロライド系抗感染剤

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