JPH0696184B2 - 薄鋳片連続鋳造機の操業方法 - Google Patents

薄鋳片連続鋳造機の操業方法

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JPH0696184B2
JPH0696184B2 JP18890889A JP18890889A JPH0696184B2 JP H0696184 B2 JPH0696184 B2 JP H0696184B2 JP 18890889 A JP18890889 A JP 18890889A JP 18890889 A JP18890889 A JP 18890889A JP H0696184 B2 JPH0696184 B2 JP H0696184B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鋼等の溶湯から薄鋳片を鋳造する薄鋳片連
続鋳造機の操業方法に関する。
鋼のスラブ連続鋳造において、得ようとする鋳片の厚さ
を従来の150〜280mmから30〜80mmにまで薄肉化すること
によって、後工程での圧延負荷を軽減させようとする考
えから、近年、様々な薄鋳片連続鋳造機が提案されてい
る。
しかし、かように鋳片を薄肉化しても連続鋳造の生産性
を維持しようとするためには、鋳造速度を著しく高速化
する必要がある。
ところで薄鋳片連続鋳造機の鋳型としては、鋳型が鋳片
と同期して動く鋳片同期式が有利である。
鋳片同期式の鋳型をそなえた連続鋳造機には、例えば双
ベルト式連続鋳造機や双ロール式連続鋳造機がある。こ
れらのような、鋳片と同期して動くベルトやロール(以
下総称して輪回冷却体という)からなる長辺部材を固定
式の短辺部材と共に鋳型としてそなえる薄鋳片連続鋳造
機においては、その連続鋳造の操業中に長辺部材が短辺
部材に接しながら輪回走行することにより、その摺動部
で輪回冷却体にかじり疵(摩耗)が発生する。このかじ
り疵の程度によって輪回冷却体の寿命が律されることか
ら、かじり疵が従来問題となっていた。
そこで輪回冷却体の摺動疵問題を解決しようとする薄鋳
片連続鋳造機の操業方法につき以下述べる。
(従来の技術) 摺動部の摩耗を抑制する方法として、短辺部材に設けた
潤滑油供給口から輪回冷却体摺動部へ潤滑油を供給する
方法が提案されている(特開昭61−154738号公報参
照)。
(発明が解決しようとする課題) 摺動かじり疵は、短辺部材における溶湯に接触する側
の、輪回冷却体とのコーナー部において最も大きい疵が
発生するわけであるが、当該コーナー部において、短辺
部材と輪回冷却体とは密接しつつ輪回冷却体が摺動する
状態でないと、このコーナー部で溶湯の差し込みが起こ
り、鋳ばりが発生してしまう。このためこの摺動状態を
満足させようとすると、当該コーナー部には潤滑油が入
らないから、上掲特開昭61−154738号公報の方法では、
輪回冷却体のかじり疵軽減効果は小さく、したがって輪
回冷却体寿命も延ばせ難かった。
そこでこの発明の目的は、上述した輪回冷却体のかじり
疵問題を有利に解決して、輪回冷却体の寿命を延ばし得
る薄鋳片連続鋳造機の操業方法を提案することにある。
(課題を解決するための手段) この発明は、互いに向かい合った一対の輪回冷却体より
なり、これらの輪回冷却体が鋳造をしようとする鋳片の
厚さに対応する間隔を隔て互いに同期的に輪回走行する
長辺部材と、該長辺部材間にてばち形をなして介在し、
輪回冷却体の周面と接触する一対の耐火物よりなり、鋳
造をしようとする鋳片の幅に対応した間隔で溶湯溜めを
形成する短辺部材とを鋳型としてそなえる薄鋳片連続鋳
造機による連続鋳造操業に際し、その操業中に長辺部材
を、短辺部材に対して鋳片幅方向に移動させることによ
って、短辺部材との摺動で生じる輪回冷却体周面の摩耗
を分散させることを特徴とする薄鋳片連続鋳造機の操業
方法である。
(作用) この発明の操業方法では、薄鋳片連続鋳造機による鋳造
操業中に、長辺部材を鋳片幅方向に移動させることによ
って、固定された短辺部材との摺動で生じる輪回冷却体
周面のかじり疵を分散させる。すると輪回冷却体周面の
特定部位における単位時間当たりの摩耗量は相対的に軽
減されるので輪回冷却体の寿命延長が達成できるのであ
る。
以下、双ベルト式連続鋳造機を例にとりこの発明を具体
的に説明する。
第1図に、第2図に示される双ベルト式連続鋳造機にお
けるベルトサポート装置の概略図を示す。
さてかかる連続鋳造機による鋳造操業中に、第1図中2
で示されるテンションロールを矢印5に沿って又はその
逆に、図示されていないロール支持装置で傾けることに
よって、ベルト4を鋳片幅方向に移動させ、摩耗を分散
させる。
ベルト4を移動するための傾動ロールは、第2図におけ
るロールの中でもテンションロール2,2′が適合する。
テンションロール2,2′を傾動させるロール支持装置と
しては、テンションロール2,2′の支持部の一方または
両方が、図示されていないステッピングシリンダーでベ
ルトテンションをかけた状態のままで可能になるもので
あればよい。
ベルト4を鋳片幅方向に移動させるためには、上述した
テンションロール2,2′の傾動の他、テンションロール
2,2′をベルトサポートロール1,1′,3及び3′と共にロ
ール幅方向に移動させることによっても行うことができ
る。
第3図に、従来の摺動かじり疵の発生状況を示した。
(実施例) 鋳片厚み30mmの短辺固定式上広下絞りこみ型双ベルト式
連続鋳造機にベルトの鋳片幅方向の移動用の装置を設
け、ベルトを鋳片幅方向に移動させつつ鋼の薄スラブ連
続鋳造を行った。
実施したときの1ヒート当たりのヒートサイズは160t、
鋳造長は平均600mである。
第4図に傾動ロールの支持部の一方のみをを傾ける場合
における、傾動用のステッピングシリンダーの変位量に
対して、ベルト10周回(ベルト周長略10m)当たりのベ
ルト移動量の関係を示した。図中ステッピングシリンダ
ーの変位量は、フルストローク量を1としたストローク
量の比率で示し、ステッピングシリンダーのフルストロ
ークの中央を0にとっている。ベルト移動量の±は、第
1図にて矢印6で示した鋳片幅方向への移動を+に、矢
印6と逆方向への移動を−とした。
ベルトの最大移動量は、鋳造設備とのとりあい(ベルト
側縁とロール支持部との間げき)を決まるが、鋳造幅内
のベルト表面にコーティングをする場合等を考慮すると
左右にそれぞれ30mm程度が妥当である。
使用した連続鋳造機においては、鋳造前でベルト側縁と
ロール支持部との間隔が60mmであって、やはり鋳造中の
移動量を最大で左右にそれぞれ30mmとし、またベルトの
移動速度をベルト一周回(ベルト周長略10m)当たり1.5
〜2.0mmとして鋳造を行った。
第5図に、第2図に示す連続鋳造機にてベルト移動の有
無で鋼の鋳造を行い、1000m鋳造したときのベルト摺動
疵をそれぞれの最大深さにて、ベルト移動なしでの値の
比率で比較して示す。
同図から明らかなように、この発明の実施によりベルト
摺動疵は、1/6〜1/7に低減した。
ベルトの寿命は、ベルト摺動疵の程度が鋳造可能な限度
に達するまでの最大鋳込みチャージ数で表され、第6図
にベルト寿命を従来との比較で示すように8.5倍延長可
能となった。
以上は、双ベルト式薄鋳片連続鋳造機での例について説
明したが、双ロール式等の連続鋳造機でも輪回冷却体か
らなる長辺部材の回転周面に固定式の短辺部材を接触さ
せる形態の鋳型をそなえる連続鋳造機であれば、この発
明の操業方法を適用することができ、同様な効果が得ら
れる。ちなみに双ロール式連続鋳造機であれば、各ロー
ルを軸方向に動かすだけで良い。
(発明の効果) この発明の薄鋳片連続鋳造機の操業方法は、薄鋳片連続
鋳造機の操業中に、輪回冷却体を鋳片幅方向にシフト移
動させることによって、短辺部材との摺動によって生じ
るかじり疵を分散させることから輪回冷却体の寿命延長
が達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、双ベルト式連続鋳造機におけるベルトサポー
ト装置の概略図、 第2図は、上広下すぼまり型双ベルト式連続鋳造機の外
観図、 第3図は、従来のベルト摺動疵の説明図、 第4図は、傾動ロールの支持部の一方のみをを傾ける場
合における、傾動用のステッピングシリンダーの変位量
に対して、ベルト10周回(ベルト周長10m)当たりのベ
ルト移動量の関係を示すグラフ、 第5図は、この発明の操業方法と従来の操業方法とでの
1000m鋳造時のベルト摺動疵深さを比較して示すグラ
フ、 第6図は、この発明の操業方法と従来の操業方法とでの
ベルト寿命を比較して示すグラフである。 1,1′、3,3′……ベルトサポートロール 2,2′……テンションロール 4,4′……ベルト 5……ロールの傾動を示す矢印 6……ベルトの移動方向を示す矢印 7……短辺部材 8……溶湯
フロントページの続き (72)発明者 木村 智明 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに向かい合った一対の輪回冷却体より
    なり、これらの輪回冷却体が鋳造をしようとする鋳片の
    厚さに対応する間隔を隔て互いに同期的に輪回走行する
    長辺部材と、該長辺部材間にてばち形をなして介在し、
    輪回冷却体の周面と接触する一対の耐火物よりなり、鋳
    造をしようとする鋳片の幅に対応した間隔で溶湯溜めを
    形成する短辺部材とを鋳型としてそなえる薄鋳片連続鋳
    造機による連続鋳造操業に際し、 その操業中に長辺部材を、短辺部材に対して鋳片幅方向
    に移動させることによって、短辺部材との摺動で生じる
    輪回冷却体周面の摩耗を分散させることを特徴とする薄
    鋳片連続鋳造機の操業方法。
JP18890889A 1989-07-24 1989-07-24 薄鋳片連続鋳造機の操業方法 Expired - Lifetime JPH0696184B2 (ja)

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