JPH0566229B2 - - Google Patents
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- JPH0566229B2 JPH0566229B2 JP61057699A JP5769986A JPH0566229B2 JP H0566229 B2 JPH0566229 B2 JP H0566229B2 JP 61057699 A JP61057699 A JP 61057699A JP 5769986 A JP5769986 A JP 5769986A JP H0566229 B2 JPH0566229 B2 JP H0566229B2
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- roll
- side dam
- pair
- fixed side
- dam
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/10—Supplying or treating molten metal
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0637—Accessories therefor
- B22D11/0648—Casting surfaces
- B22D11/066—Side dams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、溶鋼から直接的に薄板を連続鋳造す
るための双ロール式連鋳機の改善に関する。
るための双ロール式連鋳機の改善に関する。
互いに反対方向に回転する一対の内部冷却ロー
ルを適当な関隙をあけて平行に対向配置し、この
間隙上部のロール円周面上に湯溜りを形成させ、
この湯溜り中の溶湯を、回転するロール円周面で
冷却しながら、該間隙を経て薄板に連続鋳造する
いわゆる双ロール式連鋳機が知られている。この
ような双ロール式連鋳機を鋼の連鋳に適用して、
溶鋼から薄鋼板を直接製造しようとする提案もな
されている。
ルを適当な関隙をあけて平行に対向配置し、この
間隙上部のロール円周面上に湯溜りを形成させ、
この湯溜り中の溶湯を、回転するロール円周面で
冷却しながら、該間隙を経て薄板に連続鋳造する
いわゆる双ロール式連鋳機が知られている。この
ような双ロール式連鋳機を鋼の連鋳に適用して、
溶鋼から薄鋼板を直接製造しようとする提案もな
されている。
ロール対の間隙から薄板連鋳品を常時連続的に
鋳造するには、ロール対の間隙上部に溶鋼の湯溜
りを形成し、この湯溜りに溶鋼を連続注入するこ
とが必要となるが、この湯溜りを形成するには、
ロール円周面上において、鋳造される薄板の幅方
向への湯の流れを規制するダムが必要となる。こ
のダムは、通常は鋳片の幅を規制する役割も果た
す。本明細書においてこのダムを”サイドダム”
と呼ぶ。
鋳造するには、ロール対の間隙上部に溶鋼の湯溜
りを形成し、この湯溜りに溶鋼を連続注入するこ
とが必要となるが、この湯溜りを形成するには、
ロール円周面上において、鋳造される薄板の幅方
向への湯の流れを規制するダムが必要となる。こ
のダムは、通常は鋳片の幅を規制する役割も果た
す。本明細書においてこのダムを”サイドダム”
と呼ぶ。
従来、最も一般的に提案されているサイドダム
は耐火物の板状体をロール対の両側部に固定した
固定式サイドダムである。この固定サイドダムと
しては、ロール対の円周面上にその下縁の大部分
を接して立ち上げる方式と、ロール対の側面の外
側から該側面に接して設置する方式とがある。
は耐火物の板状体をロール対の両側部に固定した
固定式サイドダムである。この固定サイドダムと
しては、ロール対の円周面上にその下縁の大部分
を接して立ち上げる方式と、ロール対の側面の外
側から該側面に接して設置する方式とがある。
固定サイドダムに代わる方式としては、特開昭
58−188548号公報や特開昭58−205658号公報に開
示されているような無限軌道式鋳型(キヤタピ
ラ)や無端金属ベルトを使用する移動式サイドダ
ムが知られている。
58−188548号公報や特開昭58−205658号公報に開
示されているような無限軌道式鋳型(キヤタピ
ラ)や無端金属ベルトを使用する移動式サイドダ
ムが知られている。
固定サイドダムを使用した場合には、ロール対
の最狭間隙部(ロールギヤツプ)近傍において幅
方向に広がりを起こしながら移動する鋳片薄板の
端部と固定サイドダムとが摩擦するという問題が
ある。つまり、湯漏れが生じないような面積をも
つて(例えば最狭間隙部の付近も含めて)ロール
対の両側部に固定サイドダムを設置する場合には
凝固した薄板端部が固定サイドダム表面を押しつ
けながら移動することになるので、固定サイドダ
ムの摩損、後退などによつて湯漏れの原因を誘発
したり、また鋳片側から見るとスムースな移動が
制約されるので鋳片端部の割れの原因ともなる。
したがつて、ブレークアウトや各種のトラブルの
を起こしやすいという問題がある。
の最狭間隙部(ロールギヤツプ)近傍において幅
方向に広がりを起こしながら移動する鋳片薄板の
端部と固定サイドダムとが摩擦するという問題が
ある。つまり、湯漏れが生じないような面積をも
つて(例えば最狭間隙部の付近も含めて)ロール
対の両側部に固定サイドダムを設置する場合には
凝固した薄板端部が固定サイドダム表面を押しつ
けながら移動することになるので、固定サイドダ
ムの摩損、後退などによつて湯漏れの原因を誘発
したり、また鋳片側から見るとスムースな移動が
制約されるので鋳片端部の割れの原因ともなる。
したがつて、ブレークアウトや各種のトラブルの
を起こしやすいという問題がある。
このようなことを避けるために、固定サイドダ
ムの下端を凝固完了位置(両方のロール円周面上
に成長した凝固シエルが突き合わされる点)より
も上方に位置させると、凝固完了位置が下がつた
ときにサイドダムの下端から漏鋼が生じることに
なる。
ムの下端を凝固完了位置(両方のロール円周面上
に成長した凝固シエルが突き合わされる点)より
も上方に位置させると、凝固完了位置が下がつた
ときにサイドダムの下端から漏鋼が生じることに
なる。
無端金属ベルトや無限軌道式鋳型をサイドダム
とする方式では、これを鋳片の移動速度と同期し
て移動させることによつて固定サイドダムの問題
は実質上解決できるが、新たな問題が生じる。そ
れは、サイドダムの全体がベルトやキヤタピラな
どの移動鋳型で構成されていると、湯溜り内の溶
湯が移動鋳型表面で冷却され、移動鋳型表面に接
する部分において、ロール表面上に形成される凝
固シエルとは直交する方向に上広がりの略扇形状
のサイドシエルが成長することである。このサイ
ドシエルが形成されると、これがロールギヤツプ
を通過するさいにロールにより押し潰されて、ロ
ール円周面上に形成した健全な凝固シエルまでも
破壊し、板割れやブレークアウトを発生させる。
また、このサイドシエルによつて移動鋳型表面と
ロール側面との間に隙間を発生せしめて湯漏れの
原因となつたり、隙間に生成した鋳バリが薄板を
拘束しブレークアウトを発生させる。
とする方式では、これを鋳片の移動速度と同期し
て移動させることによつて固定サイドダムの問題
は実質上解決できるが、新たな問題が生じる。そ
れは、サイドダムの全体がベルトやキヤタピラな
どの移動鋳型で構成されていると、湯溜り内の溶
湯が移動鋳型表面で冷却され、移動鋳型表面に接
する部分において、ロール表面上に形成される凝
固シエルとは直交する方向に上広がりの略扇形状
のサイドシエルが成長することである。このサイ
ドシエルが形成されると、これがロールギヤツプ
を通過するさいにロールにより押し潰されて、ロ
ール円周面上に形成した健全な凝固シエルまでも
破壊し、板割れやブレークアウトを発生させる。
また、このサイドシエルによつて移動鋳型表面と
ロール側面との間に隙間を発生せしめて湯漏れの
原因となつたり、隙間に生成した鋳バリが薄板を
拘束しブレークアウトを発生させる。
本発明は、このような双ロール式連続鋳造装置
における問題点を解決しようとするものである。
における問題点を解決しようとするものである。
本発明は、互いに反対方向に回転する一対の内
部冷却ロールを平行に対向配置し、このロール対
の両側部にサイドダムを配設することによりロー
ル対の円周面上に湯溜りを形成し、この湯溜り中
の溶湯を該ロール対の間隙を経て薄板に連続鋳造
する双ロール式連鋳機において、サイドダムが、
下縁の位置をロール対の最狭位置よりも上方に位
置させた板状体からなる固定サイドダムと、この
固定サイドダムの下方に設置される移動式サイド
ダムとからなり、移動式サイドダムが、鋳造方向
に移動する無端金属ベルトまたはキヤタピラから
なる鋼の薄板連鋳装置を提供するものである。
部冷却ロールを平行に対向配置し、このロール対
の両側部にサイドダムを配設することによりロー
ル対の円周面上に湯溜りを形成し、この湯溜り中
の溶湯を該ロール対の間隙を経て薄板に連続鋳造
する双ロール式連鋳機において、サイドダムが、
下縁の位置をロール対の最狭位置よりも上方に位
置させた板状体からなる固定サイドダムと、この
固定サイドダムの下方に設置される移動式サイド
ダムとからなり、移動式サイドダムが、鋳造方向
に移動する無端金属ベルトまたはキヤタピラから
なる鋼の薄板連鋳装置を提供するものである。
本発明装置においては、サイドダムを固定サイ
ドダムと移動式サイドダムとに分割し、湯溜りを
形成するための側壁の大部分を固定サイドダムで
受け持ち、ロールギヤツプ部分に相当する部分の
サイドダムとしては、ここを通過する鋳片の速度
(ロール対の回転速度に対応する)に同期して移
動する移動式サイドダムとしたものである。つま
り、ロールギヤツプ部分を通過するさいにその鋳
片によつて幅方向への押圧を発生させる部分では
固定サイドダムと鋳片の板端とが接触しないよう
に、固定サイドダムの下縁の位置をロール対の最
狭位置よりも若干上方に位置させ、その下方に鋳
片と同期して移動する無端金属ベルトまたはキヤ
タピラからなる移動式サイドダムを設ける。この
構成により、固定サイドダムの内面では鋳片によ
る摩擦並びに押圧が回避されると共に、移動式サ
イドダムは湯溜り中の溶湯と接する時間は非常に
少なく且つ接触面積も少なくなるので、前記の問
題点が効果的に解決される。
ドダムと移動式サイドダムとに分割し、湯溜りを
形成するための側壁の大部分を固定サイドダムで
受け持ち、ロールギヤツプ部分に相当する部分の
サイドダムとしては、ここを通過する鋳片の速度
(ロール対の回転速度に対応する)に同期して移
動する移動式サイドダムとしたものである。つま
り、ロールギヤツプ部分を通過するさいにその鋳
片によつて幅方向への押圧を発生させる部分では
固定サイドダムと鋳片の板端とが接触しないよう
に、固定サイドダムの下縁の位置をロール対の最
狭位置よりも若干上方に位置させ、その下方に鋳
片と同期して移動する無端金属ベルトまたはキヤ
タピラからなる移動式サイドダムを設ける。この
構成により、固定サイドダムの内面では鋳片によ
る摩擦並びに押圧が回避されると共に、移動式サ
イドダムは湯溜り中の溶湯と接する時間は非常に
少なく且つ接触面積も少なくなるので、前記の問
題点が効果的に解決される。
本発明装置において、固定サイドダムは、最下
縁の位置が最狭間隙部より上方に位置する状態で
ロールの両側部におけるロール対の円周面の上に
立ち上げるのが好ましい。円周面の上に立ち上げ
た固定サイドダムをその位置に固定するために、
ロールの側面にバツクアツププレートを取付け、
このバツクアツププレートで固定サイドダムを支
持するようにするとよい。ロールギヤツプ部分を
ロール側面から押さえる移動式サイドダムとして
は無端金属ベルトでもよいし、キヤタピラ式の無
限軌道式鋳型であつてもよい。
縁の位置が最狭間隙部より上方に位置する状態で
ロールの両側部におけるロール対の円周面の上に
立ち上げるのが好ましい。円周面の上に立ち上げ
た固定サイドダムをその位置に固定するために、
ロールの側面にバツクアツププレートを取付け、
このバツクアツププレートで固定サイドダムを支
持するようにするとよい。ロールギヤツプ部分を
ロール側面から押さえる移動式サイドダムとして
は無端金属ベルトでもよいし、キヤタピラ式の無
限軌道式鋳型であつてもよい。
以下に図面の実施例に従つて本発明装置の内容
を具体的に説明する。
を具体的に説明する。
第1図は、本発明装置の一実施例を示す要部斜
視図であり、互いに反対方向に回転する一対の内
部冷却ロール1a,1bを平行に対向配置し、こ
のロール対1a,1bの円周面R上に形成させた
湯溜り中の溶湯を該ロール対1a,1bの間隙を
経て薄板4に連続鋳造する双ロール式連鋳機にお
いて、ロール対1a,1bの円周面Rの上に固定
サイドダム2a,2bを立ち上げることによつて
湯溜り3を形成し、この両固定サイドダム2a,
2bの下縁位置をロール対1a,1bの最狭位置
よりも上方に位置せしめ、そして、この固定サイ
ドダム2a,2bの下方を受け持つサイドダムと
して無端金属ベルト5a,5bを使用した鋼の薄
板連鋳装置を示している。なお、6a,6bはサ
イドダム2a,2bを外側から固定するためのバ
ツクアツププレートである。ロール対1a,1b
は回転軸の回りに互いに反対方向に回転する内部
冷却ロールである。各ロール対1a,1bの円周
面Rの裏側には冷却水通路(図示しない)が設け
てあり、この内部冷却水通路への通水は回転軸か
ら行うようになつている。
視図であり、互いに反対方向に回転する一対の内
部冷却ロール1a,1bを平行に対向配置し、こ
のロール対1a,1bの円周面R上に形成させた
湯溜り中の溶湯を該ロール対1a,1bの間隙を
経て薄板4に連続鋳造する双ロール式連鋳機にお
いて、ロール対1a,1bの円周面Rの上に固定
サイドダム2a,2bを立ち上げることによつて
湯溜り3を形成し、この両固定サイドダム2a,
2bの下縁位置をロール対1a,1bの最狭位置
よりも上方に位置せしめ、そして、この固定サイ
ドダム2a,2bの下方を受け持つサイドダムと
して無端金属ベルト5a,5bを使用した鋼の薄
板連鋳装置を示している。なお、6a,6bはサ
イドダム2a,2bを外側から固定するためのバ
ツクアツププレートである。ロール対1a,1b
は回転軸の回りに互いに反対方向に回転する内部
冷却ロールである。各ロール対1a,1bの円周
面Rの裏側には冷却水通路(図示しない)が設け
てあり、この内部冷却水通路への通水は回転軸か
ら行うようになつている。
第2図は、第1図の装置におけるロール対の最
狭間隙部の垂直断面(鋳造される薄板4の鋳造方
向の中心面に沿う断面)を示したものである。第
2図における7はロール対1a,1bの最狭間隙
部分を示す。図示のように、固定サイドダム2
a,2bの下縁8a,8bは、ロール対1a,1
bの最狭間隙部分7よりも上方に位置している。
そしてこの固定サイドダム2a,2bはロール対
1a,1bの両側最側端の円周面Rの上に下縁の
大部分が摺接して立ち上げられており、この固定
サイドダム2a,2bの外側の壁がロール対1
a,1bの側面S(第1図)と実質上同じ垂直面
となるように位置せしめ、この外側の面に接して
バツクアツププレート6a,6bが取付けられて
いる。このバツクアツププレート6a,6bの幅
は第1図に見られるように、固定サイドダム2
a,2bを外側から覆うような大きさを有してお
り、従つてロール対1a,1bの側面Sと摺接す
る部分を有している。バツクアツププレート6
a,6bの最下端は固定サイドダム2a,2bの
最下縁8a,8bよりも若干上方に位置してい
る。固定サイドダム2a,2bとバツクアツププ
レート6a,6bとは一体物として形成してあつ
てもよい。固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bの位置は鋳造操業中における定常状態で
溶鋼の凝固が完了する位置よりも上方にくるよう
にするのが望ましい。
狭間隙部の垂直断面(鋳造される薄板4の鋳造方
向の中心面に沿う断面)を示したものである。第
2図における7はロール対1a,1bの最狭間隙
部分を示す。図示のように、固定サイドダム2
a,2bの下縁8a,8bは、ロール対1a,1
bの最狭間隙部分7よりも上方に位置している。
そしてこの固定サイドダム2a,2bはロール対
1a,1bの両側最側端の円周面Rの上に下縁の
大部分が摺接して立ち上げられており、この固定
サイドダム2a,2bの外側の壁がロール対1
a,1bの側面S(第1図)と実質上同じ垂直面
となるように位置せしめ、この外側の面に接して
バツクアツププレート6a,6bが取付けられて
いる。このバツクアツププレート6a,6bの幅
は第1図に見られるように、固定サイドダム2
a,2bを外側から覆うような大きさを有してお
り、従つてロール対1a,1bの側面Sと摺接す
る部分を有している。バツクアツププレート6
a,6bの最下端は固定サイドダム2a,2bの
最下縁8a,8bよりも若干上方に位置してい
る。固定サイドダム2a,2bとバツクアツププ
レート6a,6bとは一体物として形成してあつ
てもよい。固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bの位置は鋳造操業中における定常状態で
溶鋼の凝固が完了する位置よりも上方にくるよう
にするのが望ましい。
移動式サイドダムである無端金属ベルト5a,
5bは、ロール対1a,1bの最狭間隙7の付近
のロール側面Sにほぼ接するように、より具体的
には、固定サイドダム2a,2bの下縁8a,8
bより下の最狭間隙部分7の空間をロール側面S
の側からシールするように、ベルトバツクアツプ
9a,9bでロール側面Sに押し付けられる。こ
のベルトバツクアツプ9a,9bによつて押し付
けられる部分を第3図に図解的に示した。
5bは、ロール対1a,1bの最狭間隙7の付近
のロール側面Sにほぼ接するように、より具体的
には、固定サイドダム2a,2bの下縁8a,8
bより下の最狭間隙部分7の空間をロール側面S
の側からシールするように、ベルトバツクアツプ
9a,9bでロール側面Sに押し付けられる。こ
のベルトバツクアツプ9a,9bによつて押し付
けられる部分を第3図に図解的に示した。
第3図において、Pの破線域で示した部分がベ
ルトバツクアツプ9によつて無端金属ベルト5が
押し付けられる面積を示している。第3図では第
2図の片側のベルトバツクアツプ9aで押し付け
られる部分の面積Pを示しているが、反対側のベ
ルトバツクアツプ9bで押し付けられる部分も全
く同様である。図示の例では、固定サイドダム2
aの下縁8aがバツクアツププレート6aの下端
10aより下方に延び、この下方に延び出してい
る部分11a(露出端)の外面はロール側面Sと
実質上同じ垂直面上にある。フラツトな無端金属
ベルト5aが押し付ける部分Pは固定サイドダム
2aの露出端11aとこれと同じ垂直面のロール
側面Sとの両者を含む面積を有している。より具
体的には、この部分Pは方形の面積を有し、その
上辺は固定サイドダム2aの下縁8aより上でバ
ツクアツププレート6aの下端10aより下方に
存在し、下辺は最狭間隙部分7よりも下方もしく
は同レベルに存在する。部分Pの幅はベルト幅に
相当し、これは固定サイドダム2aの下縁8a最
狭間隙部分との間で形成される略扇形状の空間を
十分に覆うことができる幅である。
ルトバツクアツプ9によつて無端金属ベルト5が
押し付けられる面積を示している。第3図では第
2図の片側のベルトバツクアツプ9aで押し付け
られる部分の面積Pを示しているが、反対側のベ
ルトバツクアツプ9bで押し付けられる部分も全
く同様である。図示の例では、固定サイドダム2
aの下縁8aがバツクアツププレート6aの下端
10aより下方に延び、この下方に延び出してい
る部分11a(露出端)の外面はロール側面Sと
実質上同じ垂直面上にある。フラツトな無端金属
ベルト5aが押し付ける部分Pは固定サイドダム
2aの露出端11aとこれと同じ垂直面のロール
側面Sとの両者を含む面積を有している。より具
体的には、この部分Pは方形の面積を有し、その
上辺は固定サイドダム2aの下縁8aより上でバ
ツクアツププレート6aの下端10aより下方に
存在し、下辺は最狭間隙部分7よりも下方もしく
は同レベルに存在する。部分Pの幅はベルト幅に
相当し、これは固定サイドダム2aの下縁8a最
狭間隙部分との間で形成される略扇形状の空間を
十分に覆うことができる幅である。
ベルトバツクアツプ9a,9bは、第2図に示
すように、無端金属ベルト5a,5bの移動を容
易にするために、上下に小径の遊転ロール13
a,13bと14a,14bを備えている。無端
金属ベルト5a,5bはロール対1a,1b並び
に鋳造される薄板と同期して移動させるのである
が、これは、上下のローラー15a,15bと1
6a,16bを介してモータ(図示せず)で駆動
される。ローラーの数やそのループ形状は特に限
定されない。その移動速度に関してはロール周速
と同期することが望ましいが、正確に同期してい
なくてもよい。また無端金属ベルト5a,5bの
表面には潤滑性を良くするため或いは薄板端面か
らの離脱を容易にするために、例えばオイル系、
硫化モリブデン系、酸化物系、窒化物系等の離型
剤を塗布したりセラミツクコーテングを施したり
することができる。そして無端金属ベルト5a,
5bは必要に応じて冷却されることが望ましい。
すように、無端金属ベルト5a,5bの移動を容
易にするために、上下に小径の遊転ロール13
a,13bと14a,14bを備えている。無端
金属ベルト5a,5bはロール対1a,1b並び
に鋳造される薄板と同期して移動させるのである
が、これは、上下のローラー15a,15bと1
6a,16bを介してモータ(図示せず)で駆動
される。ローラーの数やそのループ形状は特に限
定されない。その移動速度に関してはロール周速
と同期することが望ましいが、正確に同期してい
なくてもよい。また無端金属ベルト5a,5bの
表面には潤滑性を良くするため或いは薄板端面か
らの離脱を容易にするために、例えばオイル系、
硫化モリブデン系、酸化物系、窒化物系等の離型
剤を塗布したりセラミツクコーテングを施したり
することができる。そして無端金属ベルト5a,
5bは必要に応じて冷却されることが望ましい。
前記の実施例では無端金属ベルト5a,5bを
用いた例を説明したが、これに代えて無限軌道式
鋳型(キヤタピラ方式)を使用するこもできる。
なお固定サイドダム2a,2bは鋳造前に、更に
は鋳造中にも加熱されるようにすると一層望まし
い。無端金属ベルト5a,5bは冷却されること
が望ましいがこれはベルトバツクアツプ9a,9
bから行うと簡単に行ない得る。またベルトバツ
クアツプ9a,9bは一定の押圧を与える圧力付
与機によつて支持させると、ロール側面との隙間
を発生させないようにすることができる。また、
前記の実施例では垂直方向に鋳造する例を示した
が、斜め下向き、或いは水平方向に鋳造する方式
のサイドダムにもほぼ同様に適用できる。
用いた例を説明したが、これに代えて無限軌道式
鋳型(キヤタピラ方式)を使用するこもできる。
なお固定サイドダム2a,2bは鋳造前に、更に
は鋳造中にも加熱されるようにすると一層望まし
い。無端金属ベルト5a,5bは冷却されること
が望ましいがこれはベルトバツクアツプ9a,9
bから行うと簡単に行ない得る。またベルトバツ
クアツプ9a,9bは一定の押圧を与える圧力付
与機によつて支持させると、ロール側面との隙間
を発生させないようにすることができる。また、
前記の実施例では垂直方向に鋳造する例を示した
が、斜め下向き、或いは水平方向に鋳造する方式
のサイドダムにもほぼ同様に適用できる。
本発明装置においては、双ロール式連鋳装置の
サイドダムを固定サイドダム2a,2bと移動式
サイドダムとによつて上下に分割し、溶湯を堰き
止めるための固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bをロール対1a,1bの最狭間隙部分7
より上方に位置せしめ、これによつて鋳造される
薄板4の幅広がりが生ずる部分ではこの固定サイ
ドダム2a,2bと薄板端部とが接触しないよう
にすると共に、幅広がりが生ずる部分のサイドダ
ムとしては無端金属ベルトやキヤタピラ等からな
る移動式サイドダムを使用したので、鋳造される
鋳片薄板端との間では摩擦の問題が生じなくな
る。そして、固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bの下方から漏れ出た湯は移動式サイドダ
ムによつて冷却されて凝固させられるので、板幅
端面を形成する機能をこの移動式サイドダムが果
たすことになる。さらに重要なことは、この移動
式サイドダムが小面積でしか湯と接しないため、
移動式サイドダム面上に小さな凝固シエルしか発
達せず、したがつてロール最狭間隙部通過時にブ
レークアウト等の問題を発生させないことであ
る。したがつて冒頭に述べた従来の問題点が効果
的に解決され、安定した操業により健全な薄板の
鋳造ができる。
サイドダムを固定サイドダム2a,2bと移動式
サイドダムとによつて上下に分割し、溶湯を堰き
止めるための固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bをロール対1a,1bの最狭間隙部分7
より上方に位置せしめ、これによつて鋳造される
薄板4の幅広がりが生ずる部分ではこの固定サイ
ドダム2a,2bと薄板端部とが接触しないよう
にすると共に、幅広がりが生ずる部分のサイドダ
ムとしては無端金属ベルトやキヤタピラ等からな
る移動式サイドダムを使用したので、鋳造される
鋳片薄板端との間では摩擦の問題が生じなくな
る。そして、固定サイドダム2a,2bの下縁8
a,8bの下方から漏れ出た湯は移動式サイドダ
ムによつて冷却されて凝固させられるので、板幅
端面を形成する機能をこの移動式サイドダムが果
たすことになる。さらに重要なことは、この移動
式サイドダムが小面積でしか湯と接しないため、
移動式サイドダム面上に小さな凝固シエルしか発
達せず、したがつてロール最狭間隙部通過時にブ
レークアウト等の問題を発生させないことであ
る。したがつて冒頭に述べた従来の問題点が効果
的に解決され、安定した操業により健全な薄板の
鋳造ができる。
第1図に示した装置により溶鋼の薄板連鋳を実
施した例について以下にその概略を説明する。
施した例について以下にその概略を説明する。
ロール対1a,1bとしては、S40c製の直
径400mm×幅300mmの内部水冷ロール対を使用し
た。ロール対1a,1bの最狭間隙を3mmにセツ
トし、シリカ製固定サイドダム2a,2bをその
下縁8a,8bが最狭位置よりも40mm上方となる
ように両端部のロール円周面の上にセツトした。
そして、鋼製のバツクアツププレート6a,6b
で固定サイドダム2a,2bを所定位置に支持す
ると共に、厚みが2mmで幅30mmの鋼製の無端金属
ベルト5a,5bを第3図で説明した部分Pのよ
うな関係が維持されるようにロール側面Sに押し
あてて湯が漏れないようにセツトした。最狭間隙
部分7からの湯面の高さが174mmとなるように
SUS304の溶湯を湯溜り内に供給し、鋳造速度40
m/min、そして無端鋼製ベルト5a,5bの移
動速度をこれに同期させて鋳造を実施した。その
さい、固定サイドダム2a,2bは予め加熱して
おいた。その結果、ブレークアウト等のトラブル
もなく、安定した鋳造ができ、また薄板の幅端部
形状も良好であり割れなどの欠陥は生じなかつ
た。
径400mm×幅300mmの内部水冷ロール対を使用し
た。ロール対1a,1bの最狭間隙を3mmにセツ
トし、シリカ製固定サイドダム2a,2bをその
下縁8a,8bが最狭位置よりも40mm上方となる
ように両端部のロール円周面の上にセツトした。
そして、鋼製のバツクアツププレート6a,6b
で固定サイドダム2a,2bを所定位置に支持す
ると共に、厚みが2mmで幅30mmの鋼製の無端金属
ベルト5a,5bを第3図で説明した部分Pのよ
うな関係が維持されるようにロール側面Sに押し
あてて湯が漏れないようにセツトした。最狭間隙
部分7からの湯面の高さが174mmとなるように
SUS304の溶湯を湯溜り内に供給し、鋳造速度40
m/min、そして無端鋼製ベルト5a,5bの移
動速度をこれに同期させて鋳造を実施した。その
さい、固定サイドダム2a,2bは予め加熱して
おいた。その結果、ブレークアウト等のトラブル
もなく、安定した鋳造ができ、また薄板の幅端部
形状も良好であり割れなどの欠陥は生じなかつ
た。
第1図は本発明に従う装置の一実施例の要部を
示す斜視図、第2図は第1図の装置をロール対の
軸方向の中央垂直面でみた略断面図、第3図は移
動式サイドダムで押し当てられる部分を説明する
ための概念図である。 1a,1b……ロール対、2a,2b……固定
サイドダム、3……湯溜り、4……薄板鋳片、5
a,5b……無端金属ベルト、6a,6b……バ
ツクアツププレート、7……最狭間隙部分、8
a,8b……サイドダムの下縁、9a,9b……
ベルトバツクアツプ。
示す斜視図、第2図は第1図の装置をロール対の
軸方向の中央垂直面でみた略断面図、第3図は移
動式サイドダムで押し当てられる部分を説明する
ための概念図である。 1a,1b……ロール対、2a,2b……固定
サイドダム、3……湯溜り、4……薄板鋳片、5
a,5b……無端金属ベルト、6a,6b……バ
ツクアツププレート、7……最狭間隙部分、8
a,8b……サイドダムの下縁、9a,9b……
ベルトバツクアツプ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 互いに反対方向に回転する一対の内部冷却ロ
ールを平行に対向配置し、このロール対の両側部
にサイドダムを配設することによりロール対と円
周面上に湯溜りを形成し、この湯溜り中の溶湯を
該ロール対の間隙を経て薄板に連続鋳造する双ロ
ール式連鋳機において、 該サイドダムが、下縁の位置をロール対の最狭
位置よりも上方に位置させた板状体からなる固定
サイドダムと、この固定サイドダムの下方に設置
される移動式サイドダムとからなり、 該移動式サイドダムが、鋳造方向に移動する無
端金属ベルトまたはキヤタピラからなること、 を特徴とする鋼の薄板連鋳装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61057699A JPS62214853A (ja) | 1986-03-15 | 1986-03-15 | 鋼の薄板連鋳装置 |
KR1019870009543A KR960003715B1 (ko) | 1986-03-15 | 1987-08-31 | 얇은 강판의 연속주조장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61057699A JPS62214853A (ja) | 1986-03-15 | 1986-03-15 | 鋼の薄板連鋳装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62214853A JPS62214853A (ja) | 1987-09-21 |
JPH0566229B2 true JPH0566229B2 (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13063180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61057699A Granted JPS62214853A (ja) | 1986-03-15 | 1986-03-15 | 鋼の薄板連鋳装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62214853A (ja) |
KR (1) | KR960003715B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH082479B2 (ja) * | 1988-07-22 | 1996-01-17 | 日新製鋼株式会社 | 薄板連鋳機 |
-
1986
- 1986-03-15 JP JP61057699A patent/JPS62214853A/ja active Granted
-
1987
- 1987-08-31 KR KR1019870009543A patent/KR960003715B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62214853A (ja) | 1987-09-21 |
KR890003469A (ko) | 1989-04-15 |
KR960003715B1 (ko) | 1996-03-21 |
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