JPH069608U - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH069608U
JPH069608U JP4924992U JP4924992U JPH069608U JP H069608 U JPH069608 U JP H069608U JP 4924992 U JP4924992 U JP 4924992U JP 4924992 U JP4924992 U JP 4924992U JP H069608 U JPH069608 U JP H069608U
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健一 大原
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旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Oリング自体に過度な締め付け力を与えること
なく、バルーンをOリングによって液漏れのないように
確実に固定することができる超音波診断装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】超音波を発受信走査する超音波プローブ11を
挿入部20の先端1に設けると共に、上記超音波プロー
ブ11を囲む膨縮自在なバルーン8を伸縮性のあるOリ
ング10によって上記挿入部20の外周に形成された環
状溝9に固定するようにした超音波診断装置において、
上記Oリング10の内周長を上記環状溝9の底周長を越
えない長さに形成すると共に、上記Oリング10の線径
を上記環状溝9の溝幅より太く、溝深さの2倍より細く
形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、挿入部の先端に設けた超音波プローブを囲むバルーンを挿入部の 外周に形成された環状溝にOリングによって固定するようにした超音波診断装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、凸面状に形成されたいわゆるコンベックスタイプの超音波プローブ8 1を挿入部82の先端に設けた従来の超音波内視鏡を示している。
【0003】 超音波プローブ81の周囲は、脱気水等を満たすために膨縮性のあるバルーン 83で囲まれている。そして、バルーン83の口元部分は、挿入部82の外周に 形成された環状溝84に、着脱自在なOリング85によって固定されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
コンベックス型の超音波プローブ81を用いた超音波内視鏡においては、超音 波プローブ81の形状との関係から、バルーン83を固定する環状溝84部分の 断面形状は、図8に示されるように、円形の上半部を切除したような非円形形状 になっている。
【0005】 そのような非円形断面の環状溝84にバルーン83をOリング85で締め付け 固定すると、Oリング85の締め付け力が全周に均一に働かず、図8に矢印で示 される部分などでは締め付け力が弱い。
【0006】 そのため、脱気水等を注入してバルーン83を膨らませたとき、締め付け力の 弱い部分から液漏れが発生して、バルーン83を充分に膨らませることができな い場合があった。
【0007】 そこで、Oリング85自体の締め付け力を強くすることによって液漏れを防い でいるが、Oリング85装着時にOリング85を拡げるのが容易でなく、誤って 超音波プローブ81をOリング85で締め付けて、故障発生の原因になる場合が あった。
【0008】 また、Oリング85を取り外す際には刃物でOリング85を切断しなければな らず、超音波プローブ81や挿入部82を破損してしまう場合があった。 そこで本考案は、Oリング自体に過度な締め付け力を与えることなく、バルー ンを液漏れのないようにOリングによって確実に固定することができる超音波診 断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の超音波診断装置は、超音波を発受信走査 する超音波プローブを挿入部の先端に設けると共に、上記超音波プローブを囲む 膨縮自在なバルーンを伸縮性のあるOリングによって上記挿入部の外周に形成さ れた環状溝に固定するようにした超音波診断装置において、上記Oリングの内周 長を上記環状溝の底周長を越えない長さに形成すると共に、上記Oリングの線径 を上記環状溝の溝幅より太く、溝深さの2倍より細く形成したことを特徴とする 。
【0010】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。 図5は超音波内視鏡の全体的構成を示しており、患者の体腔内に挿入される可 撓性の内視鏡挿入部20の先端に、先端部本体1が設けられている。また、内視 鏡挿入部20の先端側には、遠隔操作により屈曲自在な湾曲部21が形成されて いる。
【0011】 内視鏡挿入部20の基端側には、操作部30が連結されている。 操作部30には、湾曲部21の曲がり量を遠隔操作するための湾曲操作ノブ3 1、処置具挿通チャンネル3へ処置具を挿入するための処置具挿入口3a、送気 ノズル5及び送水ノズル6から空気及び水を噴出させる操作を行う送気送水スイ ッチ32、処置具挿通チャンネル3などを経由しての吸引操作を行う吸引スイッ チ33などが設けられている。
【0012】 34は、先端部本体1に着脱自在なバルーン8を取り付けたときに脱気水をバ ルーン8内に送り込むための注水口。35は、吸引管路を、処置具挿通チャンネ ル3とバルーン8からの排水管路(図示せず)とに切り換えるための吸引管路切 換レバーである。
【0013】 操作部30には接眼レンズを内蔵した接眼部40が突設されており、図示され ていないイメージガイドファイババンドルの基端側がその観察位置に配置されて いる。したがって、先端部本体1内の対物光学系によって結像された被検体表面 の光学像を、接眼部40を通して観察することができる。
【0014】 50は、図示されていない照明用ライトガイドファイババンドルの入射端を光 源装置に接続するためのコネクタであり、51は送気送水ソケット、52は通気 口金、53は吸引ニップル、54は機能接地端子である。
【0015】 また、60は、先端部本体1に設けられた超音波プローブに対する電気的処理 を行う処理回路。61は、超音波断層像を表示して観察するためのCRTモニタ である。
【0016】 図1及び図2は、超音波内視鏡の挿入部20の先端に形成された先端部本体1 を示している。図2は、バルーン8が取り付けられていない状態の平面図。図1 は、バルーン8を取り付けた状態の側面部分断面図である。
【0017】 先端部本体1は、被検体表面の光学像を得るための前方斜視型の観察用対物光 学系2を内蔵した対物側ブロック1aと、その先側に連結されて、被検体の超音 波断層像を得るために超音波を発受信走査する超音波走査部1bとによって構成 されている。
【0018】 2aは対物光学系2表面の観察窓であり、観察視野範囲2bは、先端部本体1 の斜め前方に向いている。なお、対物光学系2によって結像される観察像は、イ メージガイドファイババンドルによって伝達されるが、それに代えて像伝送を電 気的に行う固体撮像素子を用いてもよい。
【0019】 4は、ライトガイドファイババンドルの光出射端に対向して設けられた照明窓 であり、ここから出射される照明光によって観察視野範囲2bが照明される。5 ,6は、観察窓2aの表面に空気及び水を噴出するための送気ノズル及び送水ノ ズルである。
【0020】 7は、先端部本体1に膨縮自在なバルーン8を取り付けた際に、バルーン8を 膨らませるための脱気水をバルーン8内に送り出す送水口であり、図示されてい ない反対側には、脱気水を排出するための排水口が形成されている。
【0021】 超音波走査部1bには、凸面状に形成されたいわゆるコンベックスタイプの超 音波発受信装置(以下「超音波プローブ」という)11が設けられている。 超音波プローブ11は先端部本体1の中心軸を含む平面内で、先端部本体1の 側方を扇状に走査するように形成されている。超音波プローブ11としては、本 実施例では電子走査式の超音波プローブが用いられているが、走査を機械的に行 う方式のものを用いてもよい。
【0022】 先端部本体1の対物側ブロック1aと超音波走査部1bとは嵌合接続されてお り、その接続部分には、シール用のOリング12が取着されており、先端部本体 1の水密性を維持している。13は、対物側ブロック1aと超音波走査部1bと を固定するための固定ビスである。
【0023】 バルーン8は、薄くて膨縮性のあるシリコンゴムなどによって、一端側だけが 開口するサック状に形成されている。 そして、先端部本体1の対物側ブロック1aの前端部近くの外周には、バルー ン8の口元を固定するOリング10を嵌め込むための環状溝9が形成されている 。環状溝9部分の断面形状は、図3に示されるように円形の上半部側を切除した 非円形形状になっている。
【0024】 Oリング10は、図4に示されるように、伸縮性のあるゴム材によって、断面 形状が円形の直径tの素線を、継ぎ目のない環状に形成したものである。そして 、図1に示されるように、先端部本体1の超音波走査部1bに先端側から被せら れたバルーン8の口元側が、Oリング10と環状溝9との間に挟み込まれて固定 される。
【0025】 このように構成された上記実施例装置において、Oリング10は、内周10a の長さが環状溝9の底周9aの長さを越えない長さに形成されている。ただしO リング10は、環状溝9を強く締め付け過ぎる状態にならない程度の周長に形成 するのがよい。
【0026】 また、Oリング10の線径tは、環状溝9の溝幅Bより太く、溝深さAの2倍 より細く形成されている。 したがって、バルーン8を間に挟み込んで環状溝9にOリング10を嵌め込む と、Oリング10は径方向に少し伸ばされるだけでなく、環状溝9の幅方向に圧 縮される。その結果、バルーン8は、Oリング10の径方向の締め付け力と幅方 向の弾性圧縮力の両方によって、環状溝9とOリング10との間に挟み付けられ て、先端部本体1に固定される。
【0027】 したがって、Oリング10を径方向に強く締め付けなくても、バルーン8に対 して充分な圧着力が働き、バルーン8内に脱気水等を注入したときOリング10 による固定部周辺からの脱気水の漏れが生じない。
【0028】 なお、使用後に細い棒などを差し込んでOリング10を容易に取り外し易くす るために、例えば図6に示されるような、環状溝9に通じる溝9bを形成しても よい。
【0029】 また上記実施例においては、内視鏡が超音波プローブに併設された超音波内視 鏡に本考案を適用した例を示したが、内視鏡が併設されていない超音波診断装置 に本考案を適用してもよい。
【0030】
【考案の効果】
本考案の超音波診断装置によれば、バルーンを間に挟み込んで環状溝にOリン グを嵌め込むと、Oリングの径方向の締め付け力と幅方向の弾性圧縮力によって バルーンが固定されるので、環状溝が非円形形状であっても、Oリングの締め付 け力を過大にすることなく、脱気水等の漏れがないようにバルーンを挿入部の先 端に確実に固定することができ、バルーンの着脱を軽く容易に行うことができる 優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の側面部分断面図である。
【図2】本考案の実施例の平面図である。
【図3】本考案の実施例のIII−III断面図である。
【図4】本考案の実施例のOリングの正面図である。
【図5】本考案の実施例の超音波内視鏡の全体図であ
る。
【図6】本考案の実施例の部分側面図である。
【図7】従来例の側面図である。
【図8】従来例のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
1 先端部本体 8 バルーン 9 環状溝 10 Oリング 11 超音波プローブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波を発受信走査する超音波プローブを
    挿入部の先端に設けると共に、上記超音波プローブを囲
    む膨縮自在なバルーンを伸縮性のあるOリングによって
    上記挿入部の外周に形成された環状溝に固定するように
    した超音波診断装置において、 上記Oリングの内周長を上記環状溝の底周長を越えない
    長さに形成すると共に、上記Oリングの線径を上記環状
    溝の溝幅より太く、溝深さの2倍より細く形成したこと
    を特徴とする超音波診断装置。
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