JP2553506Y2 - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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JP2553506Y2
JP2553506Y2 JP1990025171U JP2517190U JP2553506Y2 JP 2553506 Y2 JP2553506 Y2 JP 2553506Y2 JP 1990025171 U JP1990025171 U JP 1990025171U JP 2517190 U JP2517190 U JP 2517190U JP 2553506 Y2 JP2553506 Y2 JP 2553506Y2
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健一 大原
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、被検部の超音波断層像を得るための超音
波プローブを挿入部先端に設けたいわゆる超音波内視鏡
に関する。
超音波は液体中を非常に良く通過するが、気体中では
伝達性が低い。したがって、超音波プローブと被検部表
面との間に空気層があると良好な超音波断層像を得るこ
とは不可能であり、その間を液体で満たす必要がある。
〔従来の技術〕
第7図は従来の超音波内視鏡を示しており、内視鏡の
挿入部先端に設けられた先端部本体51を囲むように、風
船状のバルーン52が設けられている。53は、超音波プロ
ーブ。54は、観察光学系の観察窓。55はその観察視野範
囲である。
バルーン52には、液体を自由に出し入れすることがで
きる管路が接続されている。そこで、バルーン52内に液
体を満たしてバルーン52を膨らませ、バルーン52を被検
部表面100に押しつけて、被検部表面100と超音波プロー
ブ53との間に空気層が存在しないようにして被検部の超
音波断層像を得るようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来の超音波内視鏡においては、風船状のバ
ルーン52が口元部52aだけで先端部本体51に固着されて
いたので、液体をバルーン52内に送り込むと、第7図の
2点鎖線に示されるように、バルーン52は側方よりもむ
しろ前方に膨らんでしまう。
そのため、バルーン52をいくら膨らませても、超音波
プローブ53と被検部表面100との間に容易に適当な距離
をとることができなかった。
また、バルーン52を被検部表面100に押し付けると、
第8図に示されるように、バルーン52は被検部表面100
に押されて先端部本体51の側方に簡単に移動してしまう
ので、超音波プローブ53と被検部表面100との間の距離
を一定に維持するのが困難であった。
このように従来は、超音波プローブと被検部表面との
間を適正距離に維持するのが容易でないため、良好な超
音波断層像をなかなか得ることができなかった。
本考案は、そのような従来の欠点を解消し、超音波プ
ローブと被検部表面との間を適正距離に容易に維持する
ことができる超音波内視鏡を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の超音波内視鏡
は、内視鏡の挿入部先端に設けられた先端部本体に、側
方に向かって超音波を発受信するように設けられた超音
波プローブと、上記超音波プローブを囲むように先端部
本体に被せられて口元部分が上記挿入部先端の周部に固
着された膨縮自在な風船状のバルーンと、上記バルーン
を上記先端部本体の先端面に固着するバルーン固着手段
とを設けたことを特徴とする。
〔作用〕
バルーンは、先端部本体の先端面に固着されているの
で、膨らむ際に前方へは膨らまずに、側方に膨らむ。ま
た、バルーンは、従来と同様に口元部でも挿入部先端の
周部に固着され、両側部で挿入部先端に固着されている
ので、バルーンを被検部表面に押し付けても、バルーン
は先端部本体に対して移動せず、超音波プローブと被検
部表面との間の距離が維持される。
〔実施例〕
図面を参照して実施例を説明する。
第1図は、超音波内視鏡の挿入部(内視鏡挿入部)20
の先端に形成された先端部本体1を示している。
先端部本体1は、被検部表面の光学像を得るための観
察光学系の対物部2を内臓した対物部側ブロック1aと、
その先側に連結されて、被検部の超音波断層像を得るた
めに超音波を発受信走査する超音波走査部1bとによって
構成されている。
2aは対物部の観察窓であり、2bは観察視野範囲を示し
ている。なお、図示されていない対物レンズによって結
像される観察像は、図示されていないイメージガイドフ
ァイババンドルによって伝達されるが、それに代えて像
伝送を電気的に行う固体撮像素子を用いてもよい。
対物側ブロック1aには、処置具等を挿通するための鉗
子チャンネル3の出口3bが形成されており、処置具14を
観察視野範囲2b内に突出させることができる。鉗子チャ
ンネル3は、汚液等を吸引排出するための吸引チャンネ
ルとしても兼用される。
また、観察窓2aと並んで、照明窓(図示せず)が照明
用ライトガイドファイババンドルの光出射端に対向して
設けられており、ここから出射される照明光によって観
察視野範囲2bが照明される。
超音波走査部1bには、凸面状に形成されたいわゆるコ
ンベックスタイプの超音波プローブ11が設けられてい
る。超音波プローブ11は、先端部本体1の側方に超音波
を発受信して、扇状に走査するように形成されている。
超音波プローブ11としては、本実施例では電子走査式の
超音波プローブが用いられており、走査は、先端部本体
1の軸線と平行の平面内で行われる。4はその走査範囲
を示している。
先端部本体1の対物側ブロック1aと超音波走査部1bと
は嵌合接続されており、その接続部分の軸中心に回転さ
せることができる。そしてその嵌合部には、シール用の
Oリング12が取着されており、先端部本体1の水密性を
維持している。
13は、対物側ブロック1aと超音波走査部1bとを固定す
るための固定ビスであり、この固定ビスを締め込めば対
物側ブロック1aと超音波走査部1bとは固定されて、相対
的に回転できなくなる。15は、超音波プローブ11の信号
線通路である。
8は、風船状に形成された膨縮自在なバルーンであ
り、超音波走査部1bを囲むように先端部本体1に被せら
れている。そして、その口元部分は、着脱自在なリング
9によって、先端部本体1の超音波走査部1bと対物側ブ
ロック1aとの接続部付近の外周部に水密に固着されてい
る。したがって、超音波プローブ11はバルーン8によっ
て囲まれ、観察窓2aはバルーン8によって囲まれていな
い。
バルーン8の先端部分は、両面粘着テープ8aによっ
て、先端部本体1の先端面に貼着されている。したがっ
て、送水路7aを介して送水口7からバルーン8内に脱気
水を送り込んでバルーン8を膨らませたとき、バルーン
8は前方に向かっては膨らまず、送水量に対応して側方
に膨らむ。したがって、超音波プローブ11と適当な距離
をあけて、被検部にバルーン8の表面を密着させること
ができる。また、バルーン8を被検部に押し付けたとき
に、バルーン8が被検部に押されて先端部本体1の側方
に移動してしまうようなこともなく、超音波プローブ11
と被検部との間の距離が維持される。
バルーン8は、単体では、第3図に示されるように、
先端部分の内面に両面粘着テープ8aが貼り付けられてい
る。8bは、粘着面の表面に付着された非貼着性シートで
あり、バルーン8を先端部本体1に取り付ける際には、
第4図に示されるように、バルーン8の口元部を丸め込
んでおいて、シート8bを両面粘着テープ8aの粘着面から
取り外す。
先端部本体1に取り付けられたバルーン8は、リング
9を取り外し、両面粘着テープを剥がすことによって先
端部本体1から取り外すことができる。
なお、バルーン8を先端部本体1の先端面に固着する
のは、両面粘着テープに限らず、他の貼着手段を用いて
もよいバルーン8の外表面には、第5図に示されるよう
に、軸線方向に直線状の指標10が印されている。そし
て、バルーン8を先端部本体1に取り付ける際には、超
音波プローブ11の超音波発受信方向にこの指標10の位置
が合致するように取り付ける。
この指標10は、観察光学系の観察視野2b内に入る。し
たがって、第6図に示されるように、内視鏡の観察画面
49内に観察される指標10の示す方向が超音波の発受信方
向4、即ち超音波の走査断面位置であり、術者はこれを
常に視認することができる。
第2図は超音波内視鏡の全体的構成を示しており、患
者の体腔内に挿入される可撓性の内視鏡挿入部20の先端
に、先端部本体1が設けられている。また、内視鏡挿入
部20の先端側には、遠隔操作により屈曲自在な湾曲部21
が形成されている。
内視鏡挿入部20の基端側には、操作部30が連結されて
いる。操作部30には、湾曲部21の曲り量を遠隔操作する
ための湾曲操作ノブ31、鉗子チャンネル3へ処置具14を
挿入するための挿入口3a、送気ノズル5及び送水ノズル
6から空気及び水を噴出させる操作を行う送気送水スイ
ッチ32、鉗子チャンネル3などを経由しての吸引操作を
行う吸引スイッチ33などが設けられている。
34は、脱気水をバルーン8内に送り込むための注水口
であり、送水路7aに連通している。35は、吸引管路を、
鉗子チャンネル3とバルーン8からの排水管路(図示せ
ず)とに切り換えるための吸引管路切換レバーである。
操作部30には接眼レンズを内臓した接眼部40が突設さ
れており、イメージガイドファイババンドルの基端側が
その観察位置に配置されている。したがって、対物部2
によって結像された被検部表面の光学像を、接眼部40を
通して観察することができる。
50は、照明用ライトガイドファイババンドルの入射端
を光源装置に接続するためのコネクタであり、51は送気
送水ソケット、52は通気口金、53は吸引ニップル、54は
機能接地端子である。
また、60は、超音波プローブ11に対する電気的処理を
行う処理回路。61は、超音波断層像を表示して観察する
ためのCRTモニタである。
〔考案の効果〕
本考案の超音波内視鏡によれば、バルーンが先端部本
体の前方には膨らまずに側方にだけ膨らむので、超音波
プローブと被検部表面との間に容易に距離をとることが
でき、また、バルーンが前後両端で内視鏡の挿入部先端
に固定されているので、バルーンを被検部表面に押し付
けてもバルーンの移動がなく、超音波プローブと被検部
表面との間を適正距離に維持することができる。
したがって、本考案の超音波内視鏡は、体腔内等の良
好な超音波診断像をスムーズに短時間で得ることができ
る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の超音波内視鏡の挿入部先端の側面部分
断面図、 第2図はその超音波内視鏡の全体斜視図、 第3図は実施例のバルーンの側面断面図、 第4図はそのバルーンの口元部分を丸めた状態の側面断
面図、 第5図はそのバルーンの平面図、 第6図は超音波内視鏡の観察画面の略示図、 第7図及び第8図は従来の超音波内視鏡の使用状態を示
す略示図である。 1…先端部本体、8…バルーン、8a…両面粘着テープ、
11…超音波プローブ、20…内視鏡挿入部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の挿入部先端に設けられた先端部本
    体に、側方に向かって超音波を発受信するように設けら
    れた超音波プローブと、 上記超音波プローブを囲むように上記先端部本体に被せ
    られて口元部分が上記挿入部先端の周部に固着された膨
    縮自在な風船状のバルーンと、 上記バルーンの先端部分の内面を上記先端部本体の先端
    面に粘着固定するバルーン粘着固定手段 とを設けたことを特徴とする超音波内視鏡。
JP1990025171U 1990-03-13 1990-03-13 超音波内視鏡 Expired - Fee Related JP2553506Y2 (ja)

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JPS61129076A (ja) * 1984-11-29 1986-06-17 日立マクセル株式会社 圧電体を嵌合した超音波振動子
JPH0644906B2 (ja) * 1985-01-22 1994-06-15 旭光学工業株式会社 超音波内視鏡
JPH074377B2 (ja) * 1986-11-20 1995-01-25 オリンパス光学工業株式会社 超音波内視鏡

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JPH03116816U (ja) 1991-12-03

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