JP2796859B2 - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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JP2796859B2 JP1270084A JP27008489A JP2796859B2 JP 2796859 B2 JP2796859 B2 JP 2796859B2 JP 1270084 A JP1270084 A JP 1270084A JP 27008489 A JP27008489 A JP 27008489A JP 2796859 B2 JP2796859 B2 JP 2796859B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、被検体表面の光学像を得るための観察光
学系の対物部と、被検体の超音波断層像を得るために超
音波を発受信走査する超音波走査部とを内視鏡挿入部の
先端部に併設した、いわゆる超音波内視鏡に関する。
〔従来の技術〕
超音波内視鏡の基本的な構成は、観察光学系を有する
内視鏡の挿入部先端に超音波走査部を併設したものであ
り、観察光学系の観察視野内に、超音波走査部によって
走査される被検体の走査断面位置を含むように構成する
のが一般的である。
したがって術者は、例えば「観察視野の右側三分の一
くらいの位置」のように、超音波の走査断面位置をおお
よそ判断することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし従来の超音波内視鏡においては、超音波の走査
断面位置を観察光学系の視野からおおよそ把握すること
はできても、具体的に正確に視認することはできない。
したがって、例えば超音波断層像によって被検部に異
常を発見したとき、内視鏡による観察下、その患部(異
常部)に対して処置具による内視鏡的処置を行う際に、
処置具を正確に患部に導くことができない欠点があっ
た。
この発明は、従来のそのような欠点を解消し、被検部
の光学像観察視野内で、超音波の走査断面位置を正確に
視認することがでる超音波内視鏡を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の超音波内視鏡
は、被検体表面の光学像を得るための観察光学系の対物
部と、被検体の超音波断層像を得るために超音波を発受
信走査する超音波走査部とを内視鏡挿入部の先端部に併
設し、上記光学像を観察するための光学像観察手段と上
記超音波断層像を観察するための超音波断層像観察手段
とを、上記内視鏡挿入部外に設けた超音波内視鏡におい
て、上記光学像観察手段の視野内に、上記超音波走査部
によって走査される被検体の走査断面位置を表示したこ
とを特徴とする。
〔作用〕
観察光学系の対物部によって得られた被検体表面の光
学像は、内視鏡挿入部外において、光学像観察手段によ
って観察される。そして、超音波走査部によって走査さ
れる被検面の走査断面位置が、光学像観察手段の視野内
に表示される。
〔実施例〕
図面を参照して実施例を説明する。
第3図及び第4図は、超音波内視鏡の挿入部(内視鏡
挿入部)20の先端に形成された先端部本体1を示してい
る。
先端部本体1は、被検体表面の光学像を得るための観
察光学系の対物部2を内蔵した対物部側ブロック1aと、
その先側に連結されて、被検体の超音波断層像を得るた
めに超音波を発受信走査する超音波走査部1bとによって
構成されている。
2aは対物部の観察窓であり、2bは観察視野範囲を示し
ている。なお、図示されていない対物レンズによって結
像される観察像は、図示されていないイメージガイドフ
ァイババンドルによって伝達されるが、それに代えて像
伝送を電気的に行う固体撮像素子を用いてもよい。
対物側ブロック1aには、処置具等を挿通するための鉗
子チャンネル3の出口3bが形成されており、第3図に示
されるように処置具14を観察視野範囲2bに突出させるこ
とができる。鉗子チャンネル3は、汚液等を吸引排出す
るための吸引チャンネルとしても兼用される。
4は、図示されていないライトガイドファイババンド
ルの光出射端に対向して設けられた照明窓であり、ここ
から出射される照明光によって観察視野範囲2bが照明さ
れる。5,6は、観察窓2aの表面に空気及び水を噴出する
ための送気ノズル及び送水ノズルである。7は、先端部
本体1に膨縮自在なバルーン8を取り付けた際に、バル
ーン8を膨らませるための脱気水をバルーン8内に送り
出す送水口であり、図示されていない反対側には脱気水
を排出するための排水口が形成されている。9は、先端
部本体1に形成された凹部にバルーン8の端部を固定す
るためのリングである。
超音波走査部1bには、凸面状に形成されたいわゆるコ
ンベックスタイプの超音波発受信装置(以下「超音波プ
ローブ」という)11が設けられている。超音波プローブ
11の頂部は先端部本体1からmだけ出張っていて、対物
部2の観察視野範囲2a内に入っている。その観察視野は
第1図に示されているが、その説明は後述する。
超音波プローブ11は先端部本体1の中心軸を含む平面
内で、第3図に示されるように、先端部本体1の側方を
扇状に走査するように形成されている。超音波プローブ
11としては、本実施例では電子走査式の超音波プローブ
が用いられており、走査は、第4図に示されるように超
音波プローブの中心線11aを含む平面内で行われる。な
お、走査は機械的に行う方式のものを用いてもよい。
先端部本体1の対物側ブロック1aと超音波走査部1bと
は嵌合接続されており、その接続部分の軸中心に回転さ
せることができる。そしてその嵌合部には、シール用の
Oリング12が取着されており、先端部本体1の水密性を
維持している。
13は、対物側ブロック1aと超音波走査部1bとを固定す
るための固定ビスであり、この固定ビスを締め込めば対
物側ブロック1aと超音波走査部1bとは固定されて、相対
的に回転できなくなる。したがって、先端部本体1を組
立てる際に、例えば第2図に示されるように、超音波プ
ローブ11の走行方向Aと鉗子チャンネル3から突出され
る処置具14の突出方向Bとが合致しないときには、固定
ビス13を緩めた状態で、超音波走査部1bと対物側ブロッ
ク1aとを相対的に軸回りに回転させ、AとBとが合致す
る位置で固定ビス13を締め付ける。このようにすること
によって、処置具14を常に超音波プローブ11の走査断面
位置に誘導することができる。第2図において、15は、
超音波プローブ11の信号線通路である。
なお、鉗子チャンネル3の出口3b部分に、処置具14の
突出方向を遠隔的に変えることができる誘導片を設けれ
ば、固定ビス締付け時に上述のような位置関係の調整を
行わなくてもよい。
第5図は超音波内視鏡の全体的構成を示しており、患
者の体腔内に挿入される可撓性の内視鏡挿入部20の先端
に、先端部本体1が設けられている。また、内視鏡挿入
部20の先端側には、遠隔操作により屈曲自在な湾曲部21
が形成されている。
内視鏡挿入部20の基端側には、操作部30が連結されて
いる。操作部30には、湾曲部21の曲り量を遠隔操作する
ための湾曲操作ノブ31、鉗子チャンネル3へ処置具14を
挿入するための挿入口3a、送気ノズル5及び送水ノズル
6から空気及び水を噴射させる操作を行う送気送水スイ
ッチ32、鉗子チャンネル3などを経由しての吸引操作を
行う吸引スイッチ33などが設けられている。
34は、先端部本体1にバルーン8を取り付けたときに
脱気水をバルーン8内に送り込むための注水口。35は、
吸引管路を、鉗子チャンネル3とバルーン8からの排水
道路(図示せず)とに切り換えるための吸引管路切換レ
バーである。
操作部30には接眼レンズを内蔵した接眼部40が突設さ
れており、イメージガイドファイババンドルの基端側が
その観察位置に配置されている。したがって、対物部2
によって結像された被検体表面の光学像を、接眼部40を
通して観察することができる。
第1図は、接眼部40を通して観察される観察像を示し
ている。第1図に示されるように、画面の下部には超音
波プローブ11の上端部が観察される。前述したように、
超音波走査部は超音波プローブ11の中心線11aを含む平
面内で行われる。したがって、第1図の一点鎖線で示さ
れるラインが走査断面のラインであり、超音波プローブ
11自体が、被検体の走査断面位置を表示する表示手段を
なしている。
なお、先端部本体1にバルーン8を取り付けて使用す
る場合には、バルーン8を透明材で形成しておけばよ
い。また、接眼部40の観察視野内において、第1図の一
点鎖線の位置に指標などを表示すれば、超音波プローブ
11が観察視野内に見えなくてもよい。
なお、前述したように、処置具14に突出方向と超音波
プローブ11の走査方向との関係を調整しておくことによ
り、第1図に示されるように、処置具14の先端を、常に
超音波による走査断面位置に正しく向かうようにするこ
とができる。
第5図に戻って、50は、照明用ライトガイドファイバ
バンドルの入射端を光源装置に接続するためのコネクタ
であり、51は送気送水ソケット、52は通気口金、53は吸
引ニップル、54は機能接地端子である。
また、60は、超音波プローブ11に対する電気的処理を
行う処理回路。61は、超音波断層像を表示して観察する
ためのCRTモニタである。
〔発明の効果〕
本発明の超音波内視鏡によれば、光学像観察手段の観
察視野内に超音波による走査断面位置が表示されるの
で、超音波走査部によって得られて超音波断層像観察手
段で観察される超音波断層像が、被検体表面ではどこに
あたるのかを、光学像観察手段において正確に視認する
ことができ、正しい診断を下すことができるようになる
だけでなく、処置具などを患部に正確に誘導することが
できる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の接眼部で観察される観察像を示す略示
図、 第2図は第3図のII−II線切断面図、 第3図は実施例の先端部本体の側面断面図、 第4図はその平面図、 第5図は実施例の超音波内視鏡の全体斜視図である。 1……先端部本体、2……対物部、11……超音波プロー
ブ、40……接眼部、61……CRTモニタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体表面の光学像を得るための観察光学
    系の対物部と、被検体の超音波断層像を得るために超音
    波を発受信走査する超音波走査部と、鉗子チャンネルに
    挿通された処置具の先端部分が突出するチャンネル出口
    とを内視鏡挿入部の先端部に併設し、上記光学像を観察
    するための光学像観察手段と上記超音波断層像を観察す
    るための超音波断層像観察手段とを、上記内視鏡挿入部
    外に設けた超音波内視鏡において、 上記光学像観察手段の光軸を上記超音波走査部の走査面
    と平行に配置して、上記超音波走査部の走査面位置を上
    記光学像観察手段の視野内に表示すると共に、上記チャ
    ンネル出口から突出される処置具の先端部分が上記超音
    波走査部の走査面上に走査面に沿って突出されるように
    したことを特徴とする超音波内視鏡。
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