JPH069593Y2 - 圧電アクチユエ−タ - Google Patents
圧電アクチユエ−タInfo
- Publication number
- JPH069593Y2 JPH069593Y2 JP1736487U JP1736487U JPH069593Y2 JP H069593 Y2 JPH069593 Y2 JP H069593Y2 JP 1736487 U JP1736487 U JP 1736487U JP 1736487 U JP1736487 U JP 1736487U JP H069593 Y2 JPH069593 Y2 JP H069593Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- electrodes
- plate
- electrode
- piezoelectric actuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は圧電アクチュエータに係り,例えば圧電モータ
に好適する圧電アクチュエータの改良に関する。
に好適する圧電アクチュエータの改良に関する。
従来,この種の圧電アクチュエータとしては,第10図
に示す構成が知られている。
に示す構成が知られている。
すなわち,偏平な圧電板1の片面に複数の分割電極3を
形成し,圧電板1の対向面には分割電極3と重なるよう
に共通電極5を形成し,隣合う分割電極3毎に交互に逆
の厚み方向分極を施し,金属製の導電性弾性板7を分割
電極3と接触させるようにして圧電板1に積層して接着
剤で固着させた構成を有していた。
形成し,圧電板1の対向面には分割電極3と重なるよう
に共通電極5を形成し,隣合う分割電極3毎に交互に逆
の厚み方向分極を施し,金属製の導電性弾性板7を分割
電極3と接触させるようにして圧電板1に積層して接着
剤で固着させた構成を有していた。
なお,分割電極3は導電性弾性板7によって共通接続さ
れるが,圧電板5に交互に異なる厚み方向の分極を施す
ために,各々独立して形成される。
れるが,圧電板5に交互に異なる厚み方向の分極を施す
ために,各々独立して形成される。
このような圧電アクチュエータは,共通電極5と導電性
弾性板7間すなわち共通電極5と分割電極3間に所定の
交流電圧を印加すると,圧電板1が隣合う分割電極3毎
に交互に伸縮振動(第10図中矢符)を繰り返して圧電
板1に固着された導電性弾性板7が屈曲振動し,第11
図に示すように,その表面上には縦波と横波の合成され
た進行波Aが形成され,時間とともにA′のように進行
する。
弾性板7間すなわち共通電極5と分割電極3間に所定の
交流電圧を印加すると,圧電板1が隣合う分割電極3毎
に交互に伸縮振動(第10図中矢符)を繰り返して圧電
板1に固着された導電性弾性板7が屈曲振動し,第11
図に示すように,その表面上には縦波と横波の合成され
た進行波Aが形成され,時間とともにA′のように進行
する。
なお,第11図中符号ωは進行波の横振幅,符号uは縦
振幅であり,進行波はこれらの合成されたものである。
振幅であり,進行波はこれらの合成されたものである。
従って,この導電性弾性板7にスライダー9を載置すれ
ば,その進行波Aによってスライダー9を進行波Aの進
行方向と反対方向へ移動させることが可能となる。
ば,その進行波Aによってスライダー9を進行波Aの進
行方向と反対方向へ移動させることが可能となる。
しかしながら,このような圧電アクチュエータは,同じ
厚みの圧電板1において連続する領域で交互に伸縮振動
を生じさせる構成であるから,伸縮振動の大きさが制限
されて導電性弾性板7を大きな変位で屈曲振動させるこ
とが困難であった。
厚みの圧電板1において連続する領域で交互に伸縮振動
を生じさせる構成であるから,伸縮振動の大きさが制限
されて導電性弾性板7を大きな変位で屈曲振動させるこ
とが困難であった。
もし,導電性弾性板7を大きな変移で屈曲振動させるに
は,分割電極3と共通電極5間に高い駆動電圧を印加す
ればよいと考えられるが,あまり高い駆動電圧を印加し
て無理に大きな伸縮振動を生じさせると,圧電板1に割
れが生ずる心配があり,品質が低下する。
は,分割電極3と共通電極5間に高い駆動電圧を印加す
ればよいと考えられるが,あまり高い駆動電圧を印加し
て無理に大きな伸縮振動を生じさせると,圧電板1に割
れが生ずる心配があり,品質が低下する。
本考案はこのような従来の欠点を解決するためになされ
たもので,大きな伸縮振動を生じさせることが可能で,
信頼性が高く高品質の圧電アクチュエータの提供を目的
とする。
たもので,大きな伸縮振動を生じさせることが可能で,
信頼性が高く高品質の圧電アクチュエータの提供を目的
とする。
このような問題点を解決するために本考案は,第1図〜
第3図に示すように,圧電板11の片面に第1の電極1
3,17が間隔を置いて複数形成され,その圧電板11
の対向面にその第1の電極13,17と対向する第2の
電極21,23が形成され,かつ第1の電極13,17
領域にあって圧電板11が交互に逆方向に分極処理され
て圧電振動子29が形成されている。この圧電振動子2
9には第1の電極13,17もしくは第2の電極21,
23に接触させるようにして導電性弾性体33が貼付け
られて圧電アクチュエータが構成されており,隣合う第
1の電極13,17間における圧電板11には凹溝27
がその第1の電極13,17の配列方向を横切る方向に
形成されている。
第3図に示すように,圧電板11の片面に第1の電極1
3,17が間隔を置いて複数形成され,その圧電板11
の対向面にその第1の電極13,17と対向する第2の
電極21,23が形成され,かつ第1の電極13,17
領域にあって圧電板11が交互に逆方向に分極処理され
て圧電振動子29が形成されている。この圧電振動子2
9には第1の電極13,17もしくは第2の電極21,
23に接触させるようにして導電性弾性体33が貼付け
られて圧電アクチュエータが構成されており,隣合う第
1の電極13,17間における圧電板11には凹溝27
がその第1の電極13,17の配列方向を横切る方向に
形成されている。
このような手段を備えた本考案は,第1の電極13,1
7間のギャップ領域25に凹溝27が形成されて各々の
伸縮振動領域が連続せずに略独立した状態となり,各々
の伸縮振動が自由振動可能となって大きな伸縮振動が生
じ易く,大きな伸縮振動が生じても圧電板11に割れが
生じ難い。
7間のギャップ領域25に凹溝27が形成されて各々の
伸縮振動領域が連続せずに略独立した状態となり,各々
の伸縮振動が自由振動可能となって大きな伸縮振動が生
じ易く,大きな伸縮振動が生じても圧電板11に割れが
生じ難い。
また,同じ大きさ伸縮振動を発生させるにも,従来より
も小さな駆動電圧を印加するだけで得られる。
も小さな駆動電圧を印加するだけで得られる。
以下本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
図において,チタン酸バリウム(BaTiO3)やチタ
ン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)等の
強誘電体材料を偏平なリング状に成形・焼成してなる圧
電板11の片面(第1図中上面)には,所定の間隔を置
いて周方向に配列した8個の分割電極13からなる第1
の区間電極15,および同様な8個の分割電極17から
なる第2の区間電極19とが(3/4)λの間隔を置い
て非対称に形成されている。なお,λは圧電アクチュエ
ータの固有振動波長である。
ン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)等の
強誘電体材料を偏平なリング状に成形・焼成してなる圧
電板11の片面(第1図中上面)には,所定の間隔を置
いて周方向に配列した8個の分割電極13からなる第1
の区間電極15,および同様な8個の分割電極17から
なる第2の区間電極19とが(3/4)λの間隔を置い
て非対称に形成されている。なお,λは圧電アクチュエ
ータの固有振動波長である。
圧電板11の上面に対向する下面(第1図中では隠れ
る)には,第2図に示すように,2つの細長い円弧状の
共通電極21,23が非対称に形成されている。一方の
共通電極21は第1の区間電極15と対向し,他方の共
通電極23は第2の区間電極19と対向している。
る)には,第2図に示すように,2つの細長い円弧状の
共通電極21,23が非対称に形成されている。一方の
共通電極21は第1の区間電極15と対向し,他方の共
通電極23は第2の区間電極19と対向している。
これら分割電極13,17や共通電極21,23は,例
えば銀材料の如き導電性金属材料を蒸着や印刷する等し
て形成されている。
えば銀材料の如き導電性金属材料を蒸着や印刷する等し
て形成されている。
圧電板11は,分割電極13および分割電極17の各々
において,第3図に示すように,交互に逆の厚み方向に
分極されている。
において,第3図に示すように,交互に逆の厚み方向に
分極されている。
隣合う分割電極13,17間のギャップ領域25には,
圧電板11の直径方向に延びる凹溝27が上面側から圧
電板11の厚みTの1/2の深さT1で外周縁側から内
周縁側を結んで形成され,圧電振動子29が形成されて
いる。
圧電板11の直径方向に延びる凹溝27が上面側から圧
電板11の厚みTの1/2の深さT1で外周縁側から内
周縁側を結んで形成され,圧電振動子29が形成されて
いる。
この圧電振動子29には,例えば銅合金をリング状に成
形加工してなりかつ上部に直径方向に沿った多数のスリ
ット31を狭い間隔でくし歯状に形成した導電性弾性板
33が,分割電極13,17と接触するようにしてエポ
キシ系接着剤にて貼付けられ,第4図に示すような圧電
アクチュエータが構成されている。
形加工してなりかつ上部に直径方向に沿った多数のスリ
ット31を狭い間隔でくし歯状に形成した導電性弾性板
33が,分割電極13,17と接触するようにしてエポ
キシ系接着剤にて貼付けられ,第4図に示すような圧電
アクチュエータが構成されている。
このような圧電アクチュエータは,分割電極13,17
が導電性弾性板33にて共通接触されており,第5図に
示すように,共通電極21と導電性弾性板33間に圧電
アクチュエータの固有振動数に等しい周波数の交流電圧
A(V0sinωt)を加え,共通電極23と導電性弾
性板33間には圧電アクチュエータの固有振動数に等し
くかつ時間的位相が90°異なる交流電圧B(V0co
sωt)を印加することにより,圧電板11が分割電極
13,17毎に交互に周方向に伸縮振動する。
が導電性弾性板33にて共通接触されており,第5図に
示すように,共通電極21と導電性弾性板33間に圧電
アクチュエータの固有振動数に等しい周波数の交流電圧
A(V0sinωt)を加え,共通電極23と導電性弾
性板33間には圧電アクチュエータの固有振動数に等し
くかつ時間的位相が90°異なる交流電圧B(V0co
sωt)を印加することにより,圧電板11が分割電極
13,17毎に交互に周方向に伸縮振動する。
そのため,圧電振動子29に貼付けた導電性弾性板33
には異なる2つの定在波が生じ,それら双方の定在波が
干渉して周方向に進行する進行波が生じる(第11図参
照)。従って,導電性弾性板33に負荷を載置すれば,
この進行波によって負荷が移動する。
には異なる2つの定在波が生じ,それら双方の定在波が
干渉して周方向に進行する進行波が生じる(第11図参
照)。従って,導電性弾性板33に負荷を載置すれば,
この進行波によって負荷が移動する。
しかも,圧電アクチュエータの隣合う分割電極13,1
7間のギャップ領域25には凹溝27が圧電板11の厚
みTの1/2の厚みT1で形成されているから,分割電
極13と共通電極21で挟まれた圧電板11部分や分割
電極17と共通電極23で挟まれた圧電板11部分では
各々の振動領域が独立して隣合う伸縮振動の影響を受け
難くなって十分に伸縮振動が可能となり,導電性弾性板
33には大きな屈曲振動が生じて振幅の大きな進行波が
得られる。
7間のギャップ領域25には凹溝27が圧電板11の厚
みTの1/2の厚みT1で形成されているから,分割電
極13と共通電極21で挟まれた圧電板11部分や分割
電極17と共通電極23で挟まれた圧電板11部分では
各々の振動領域が独立して隣合う伸縮振動の影響を受け
難くなって十分に伸縮振動が可能となり,導電性弾性板
33には大きな屈曲振動が生じて振幅の大きな進行波が
得られる。
また,共通電極21,23と分割電極13,17間に大
きな駆動電圧を印加して大きな伸縮振動が生じても圧電
板11が割れ難いし,従来と同じレベルの駆動電圧を印
加しても従来例において圧電板11に生じる大きさ以上
の伸縮振動を得ることが可能であるから,従来と同程度
の進行波を得るにはより小さな駆動電圧を印加すればよ
く,駆動電圧を出力する駆動回路の規模を小さくするこ
とが可能となり,駆動回路の消費電力が小さく信頼性が
向上する。
きな駆動電圧を印加して大きな伸縮振動が生じても圧電
板11が割れ難いし,従来と同じレベルの駆動電圧を印
加しても従来例において圧電板11に生じる大きさ以上
の伸縮振動を得ることが可能であるから,従来と同程度
の進行波を得るにはより小さな駆動電圧を印加すればよ
く,駆動電圧を出力する駆動回路の規模を小さくするこ
とが可能となり,駆動回路の消費電力が小さく信頼性が
向上する。
なお,本考案の圧電アクチュエータにおいてもあまり高
い駆動電圧を印加すると,圧電板11が割れる可能性が
あるが,従来例に比べてより高い駆動電圧を加えても割
れ難い。
い駆動電圧を印加すると,圧電板11が割れる可能性が
あるが,従来例に比べてより高い駆動電圧を加えても割
れ難い。
第6図は本考案の応用例として圧電アクチュエータを用
いた圧電モータを示す図である。
いた圧電モータを示す図である。
回転軸35を回転自在に支持したステータ基台37にク
ッションシート39を敷き,その上に圧電振動子29と
導電性弾性板33を貼付合わせた本考案の圧電アクチュ
エータを取付けてステータを形成し,導電性弾性板33
上にリング状のスライダー41を重ねるとともにこれを
回転軸35に固定してロータを形成して圧電モータが構
成されている。
ッションシート39を敷き,その上に圧電振動子29と
導電性弾性板33を貼付合わせた本考案の圧電アクチュ
エータを取付けてステータを形成し,導電性弾性板33
上にリング状のスライダー41を重ねるとともにこれを
回転軸35に固定してロータを形成して圧電モータが構
成されている。
そして,圧電振動子29に駆動交流電圧を印加させる
と,導電性弾性板33の上面に進行波が生じてスライダ
ー41が回転し,回転軸35から回転力が得られる。な
お,符号43はスプリングであってスライダー41の導
電性弾性板3への加圧力を調節するものである。
と,導電性弾性板33の上面に進行波が生じてスライダ
ー41が回転し,回転軸35から回転力が得られる。な
お,符号43はスプリングであってスライダー41の導
電性弾性板3への加圧力を調節するものである。
上述した第1図に示す実施例は,偏平なリング状の圧電
振動子29とリング状の導電性弾性板33を上下方向に
積層する構成であったが,本考案は筒型の圧電板の内外
面に電極を対向するように形成して圧電振動子を形成
し,その圧電振動子の内側若しくは外側に環状の導電性
弾性板を配置する構成において電極間ギャップ領域で凹
溝を形成するものも可能である。
振動子29とリング状の導電性弾性板33を上下方向に
積層する構成であったが,本考案は筒型の圧電板の内外
面に電極を対向するように形成して圧電振動子を形成
し,その圧電振動子の内側若しくは外側に環状の導電性
弾性板を配置する構成において電極間ギャップ領域で凹
溝を形成するものも可能である。
さらに,本考案の圧電アクチュエータは,第7図に示す
ように,長方形の圧電板45の片面に分割電極47を所
定の間隔で直線状に配列形成し,各電極間ギャップ領域
において各分割電極47の配列方向と直交するようにし
て凹溝49を圧電板45の幅で形成し,その上に導電性
弾性板51を貼付けてなる構成も可能である。なお,圧
電板45の下面には共通電極が形成されているが見えな
い。
ように,長方形の圧電板45の片面に分割電極47を所
定の間隔で直線状に配列形成し,各電極間ギャップ領域
において各分割電極47の配列方向と直交するようにし
て凹溝49を圧電板45の幅で形成し,その上に導電性
弾性板51を貼付けてなる構成も可能である。なお,圧
電板45の下面には共通電極が形成されているが見えな
い。
このような構成の圧電アクチュエータでは,直線状に進
行する進行波が導電性弾性板51に生じるから,直線方
向に負荷を移動させることが可能となる。
行する進行波が導電性弾性板51に生じるから,直線方
向に負荷を移動させることが可能となる。
このように,凹溝27,49は分割電極13,17,4
7の配列状態に応じて選定すればよく,分割電極13,
17,47の配列方向を横切る方向に分割電極13,1
7,47の幅で形成すれば本考案の目的達成が可能であ
る。
7の配列状態に応じて選定すればよく,分割電極13,
17,47の配列方向を横切る方向に分割電極13,1
7,47の幅で形成すれば本考案の目的達成が可能であ
る。
さらに,本考案にあっては,第8図に示すように,圧電
板53の上面および下面の両面側から凹溝55,57を
形成する構成も実施可能である。圧電板53の両面側か
ら凹溝55,57を形成する構成では,第9図の如く凹
溝55,57の形成位置をずらせたり,ずらせた凹溝5
5,57をオーバーラップさせる深さで形成可能であ
る。第8図および第9図中符号59は分割電極,符号6
1は共通電極であり,図中では分割されているが各々接
続されている。
板53の上面および下面の両面側から凹溝55,57を
形成する構成も実施可能である。圧電板53の両面側か
ら凹溝55,57を形成する構成では,第9図の如く凹
溝55,57の形成位置をずらせたり,ずらせた凹溝5
5,57をオーバーラップさせる深さで形成可能であ
る。第8図および第9図中符号59は分割電極,符号6
1は共通電極であり,図中では分割されているが各々接
続されている。
もっとも,第1図に示すように圧電板11の片面側から
共通電極21,23側に向けて凹溝27を形成する構成
では,凹溝27を深く形成しても共通電極21,23の
存在によって圧電板11が割れ難い。
共通電極21,23側に向けて凹溝27を形成する構成
では,凹溝27を深く形成しても共通電極21,23の
存在によって圧電板11が割れ難い。
また,本考案においては,凹溝22,49,55,57
の深さがあまり浅いと伸縮振動の自由が抑えられて従来
例に近くなって効果が低下するし,逆にあまり深く形成
すると,圧電アクチュエータを扱う際の機械的強度が弱
くなるから,圧電板11の厚みに対して1/3〜2/3
の深さで形成することが好ましい。
の深さがあまり浅いと伸縮振動の自由が抑えられて従来
例に近くなって効果が低下するし,逆にあまり深く形成
すると,圧電アクチュエータを扱う際の機械的強度が弱
くなるから,圧電板11の厚みに対して1/3〜2/3
の深さで形成することが好ましい。
さらに,本考案の圧電アクチュエータでは,圧電振動子
29や導電性弾性板33の形状は圧電アクチュエータを
駆動源として用いる機器に応じて変形可能であり,凹溝
27,49,55,57を形成する位置も全ての分割電
極13,17,47,59間のギャップ領域に形成する
必要はない。
29や導電性弾性板33の形状は圧電アクチュエータを
駆動源として用いる機器に応じて変形可能であり,凹溝
27,49,55,57を形成する位置も全ての分割電
極13,17,47,59間のギャップ領域に形成する
必要はない。
以上説明したように本考案の圧電アクチュエータは,隣
合う電極間における圧電板に凹溝をその電極の配列方向
を横切る方向に形成したから,圧電板における伸縮振動
が各々独立した自由振動可能となり,小さな駆動電圧に
よっても大きな伸縮振動が生じるし,大きな駆動電圧を
加えても圧電板が割れを生じない。
合う電極間における圧電板に凹溝をその電極の配列方向
を横切る方向に形成したから,圧電板における伸縮振動
が各々独立した自由振動可能となり,小さな駆動電圧に
よっても大きな伸縮振動が生じるし,大きな駆動電圧を
加えても圧電板が割れを生じない。
そのため,振幅の大きな進行波を得ることが可能である
とともに,品質が高く信頼性も向上する。
とともに,品質が高く信頼性も向上する。
なお,本考案の圧電アクチュエータの応用例としては,
上述した圧電モータの他にも種々に応用可能である。
上述した圧電モータの他にも種々に応用可能である。
第1図は本考案に係る圧電アクチュエータの一実施例を
示す分解斜視図,第2図は第1図中の圧電振動子を下面
側から示す斜視図,第3図および第4図は第1図の圧電
アクチュエータの部分断面図および斜視図,第5図は第
1図に示す圧電アクチュエータの動作を説明する図,第
6図は第1図の圧電アクチュエータを用いた電子機器を
圧電モータを例にして示す斜視図(一部破断して示
す),第7図〜第9図は本考案の他の実施例を示す分解
斜視図および要部断面図,第10図は従来の圧電アクチ
ュエータを示す部分断面図,第11図は圧電アクチュエ
ータの動作を説明する図である。 1,11,45,53……圧電板 3,13,17,47,59……第1の電極(分割電
極) 5,21,23,61……第2の電極(共通電極) 7,33,51……導電性弾性板(導電性弾性板) 9,41……スライダー 15……第1の区間電極 19……第2の区間電極 25……ギャップ領域 27,49,55,57……凹溝 29……圧電振動子
示す分解斜視図,第2図は第1図中の圧電振動子を下面
側から示す斜視図,第3図および第4図は第1図の圧電
アクチュエータの部分断面図および斜視図,第5図は第
1図に示す圧電アクチュエータの動作を説明する図,第
6図は第1図の圧電アクチュエータを用いた電子機器を
圧電モータを例にして示す斜視図(一部破断して示
す),第7図〜第9図は本考案の他の実施例を示す分解
斜視図および要部断面図,第10図は従来の圧電アクチ
ュエータを示す部分断面図,第11図は圧電アクチュエ
ータの動作を説明する図である。 1,11,45,53……圧電板 3,13,17,47,59……第1の電極(分割電
極) 5,21,23,61……第2の電極(共通電極) 7,33,51……導電性弾性板(導電性弾性板) 9,41……スライダー 15……第1の区間電極 19……第2の区間電極 25……ギャップ領域 27,49,55,57……凹溝 29……圧電振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 秋友 英次 埼玉県上尾市西宮下4丁目235番地4 (56)参考文献 実開 昭58−172810(JP,U) 実開 昭63−70297(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】圧電板の片面に第1の電極が間隔を置いて
複数形成され,前記圧電板の対向面に前記第1の電極と
対向する第2の電極が形成され,かつ隣合う前記第1の
電極領域の前記圧電板が交互に逆方向に分極処理された
圧電振動子と, この圧電振動子に貼付けられた導電性弾性体と, を具備する圧電アクチュエータにおいて, 前記隣合う第1の電極間における圧電板に凹溝が前記第
1の電極の配列方向を横切る方向に形成されてなること
を特徴とする圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1736487U JPH069593Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1736487U JPH069593Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63127293U JPS63127293U (ja) | 1988-08-19 |
JPH069593Y2 true JPH069593Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=30810055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1736487U Expired - Lifetime JPH069593Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069593Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7409658B2 (ja) * | 2020-06-11 | 2024-01-09 | 株式会社新生工業 | アクチュエータ |
-
1987
- 1987-02-09 JP JP1736487U patent/JPH069593Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63127293U (ja) | 1988-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4678956A (en) | Vibration wave motor | |
EP0301430B1 (en) | An ultrasonic driving device | |
JPH069593Y2 (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
JPH01129782A (ja) | 超音波モータ | |
JPS61224880A (ja) | 振動波モ−タ | |
JP4918122B2 (ja) | 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器 | |
JPH0552138B2 (ja) | ||
JPH0628951Y2 (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
JPH0650949B2 (ja) | 圧電アクチユエ−タの製造方法 | |
JP2004304963A (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JP2585583B2 (ja) | 超音波モ−タ | |
JP2759804B2 (ja) | 振動子型アクチュエータ | |
JPH0824428B2 (ja) | 超音波モータ | |
JPS62141980A (ja) | 超音波振動子とその駆動制御方法 | |
JPH0773428B2 (ja) | 圧電駆動装置 | |
JP2007135267A (ja) | 超音波モータ | |
JPS6026476A (ja) | 圧電体モ−タ | |
JP4388273B2 (ja) | 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器 | |
JP2601659B2 (ja) | 超音波駆動装置 | |
JPS63171174A (ja) | 超音波モ−タ | |
JP2574675B2 (ja) | 回転駆動体 | |
JPH0537673Y2 (ja) | ||
JPH0697863B2 (ja) | 圧電駆動装置 | |
JP2759805B2 (ja) | 振動子型アクチュエータ | |
JP3155339B2 (ja) | 超音波モータ |