JPH0697863B2 - 圧電駆動装置 - Google Patents

圧電駆動装置

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JPH0697863B2
JPH0697863B2 JP61256166A JP25616686A JPH0697863B2 JP H0697863 B2 JPH0697863 B2 JP H0697863B2 JP 61256166 A JP61256166 A JP 61256166A JP 25616686 A JP25616686 A JP 25616686A JP H0697863 B2 JPH0697863 B2 JP H0697863B2
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    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、圧電素子を用いた往復動型または回転型等
の圧電駆動装置に関するものである。
〔背景技術〕
従来、圧電素子を用いた超音波モータとして、特公昭59
-037672号公報に示されるものがある。これは、圧電素
子を振動体に貼りつけて縦振動を発生させ、振動体の先
端部に傾きを持った駆動片を形成し、その先端部が前記
縦振動によって楕円運動を行い、円板と接触することに
より、摩擦力により円板を回転させるものである。
しかし、この従来構造であると、回転方向が駆動片の傾
き方向によって決まってしまい、また駆動片の先端部は
細く、摩擦のために摩耗も大きく、寿命的にも問題があ
る。
また、他の従来例として、特開昭58-148682号公報に示
されるものがある。この例は、圧電素子の全体振動を振
動体に伝え、一方の波形をもう一方の波形と90°位相を
ずらせて振動させることにより、振動体表面に進行波を
発生させ、その上にロータを接触させることにより、摩
擦でロータを回転させるものである。
この例によると、逆転も可能であるが、常に振動子全体
にエネルギを与える必要があり、しかも圧電素子の反対
側への振動は吸収してやる必要がある。このためエネル
ギロスが大きく、効率向上に難がある。また、リニアモ
ータの形成には進行波を循環させる方策を取らなけれ
ば、エネルギロスが大きすぎて問題に成らず、その循環
方法も極めて難しい。
これら従来例の問題点を解消した圧電駆動装置として、
金属弾性材料にてコ字状またはロ字状の振動子を形成
し、この振動子の一対の対向辺の隣合う2面に圧電素子
を貼着し、前記対向辺に最大振幅点が円または楕円運動
となる共振振動を行わせるのを提案した。前記対向辺に
は接触部材を弾接させ、接触部材または振動子のいずれ
かが駆動されるようにする。
しかし、圧電素子を貼付けているため、特性のばらつき
が大きく、また貼付けのために工数が増えて生産性が悪
いという問題点があった。
〔発明の目的〕
この発明は、振動子と接触部材とが最大振動振幅の位置
で確実に接触し安定な駆動力が得られ、これにより低消
費電力で高効率が得られまた特性のばらつきも少なく、
かつ生産性の良い圧電駆動装置を提供することを目的と
する。
〔発明の開示〕
この発明の圧電駆動装置は、圧電材料にてコ字状または
ロ字状に形成されしかも一対の対向辺の断面形状が各々
ほぼ方形である振動体を少なくとも1個有し,この振動
体は前記各対向辺の少なくとも隣合う2面に電極を形成
して圧電素子部を構成し,この圧電素子部に所定の高周
波電圧が印加されて前記対向辺が共振振動する振動子
と、 前記各対向辺の隣合う圧電素子に位相差を持たせて高周
波電圧を印加する電源装置と、 前記振動子の対向辺の各一面に接触される接触部材と、 この接触部材と前記振動子の少なくとも一方に前記振動
子の振幅最大付近に位置して設けられて前記接触部材と
前記振動子との接触部分となる突部とを備え、 前記振動子の対向辺の最大振幅部が円または楕円運動を
することにより、前記接触部材または振動子のいずれか
が駆動されるものである。
この発明の構成によると、各振動体の各対向辺の隣り合
う2面の圧電素子部に位相差を持たせた高周波電圧を印
加するので、各対向辺は最大振幅点が円または楕円運動
をする。この対向辺の1面に接触部材が接触するので、
この接触部材または振動子のいずかが駆動され、機械的
駆動力が得られる。
この場合に、各振動体はコ字状またはロ字状としてある
ので、その両対向辺が互いに共振し、大きな振幅が得ら
れる。そのため、電気的エネルギを効率良く機械的駆動
力に変換できる。また、振動子を圧電材料にて形成し、
その圧電材料に直接に電極を形成して圧電素子部を構成
したので、圧電素子を貼付けるものと異なり、貼付け誤
差等による特性のばらつきが少なく、かつ工数が削減さ
れて生産性が向上する。
振動体の共振は、2本の対向辺が連続した基端部におい
て非振動状態となるよう行われるので、基端部を支持部
とすることにより、支持によって振動を妨げることがな
く、このことからも高効率が得られる。また、このよう
に振動体に振動しない箇所があることから、振動子と接
触部材のいずれを固定側としても可動側としても用いる
ことができる。さらに、振動体は2本の対向辺を有し、
この両方が接触部材に接触し、両方の振動により振動力
が相加的に働き、接触点が多点化される。そのため、摩
擦が軽減され、かつ安定した駆動が可能となる。
また、接触部材と振動子との少なくとも一方に、振動子
の最大振幅部付近に位置して互いの接触部分となる突部
を設けたので、振動子あるいは接触部材の面精度を左右
されず、振動子と接触部材が確実に最大振幅部付近で接
触することができ、このことから非常に大きな効率を得
ることができる。
実施例 この発明の第1の実施例を第1図ないし第7図に基づい
て説明する。この圧電駆動装置は、リニアモータに適用
した例であり、圧電材料にてロ字状に形成されしかも一
対の対向辺3の断面形状が各々方形である1個の振動体
2からなり、この振動体2は前記各対向辺3の隣合う2
面に電極8a,8bを形成して圧電素子部4が構成され、こ
の圧電素子部4に所定の高周波電圧が印加されると対向
辺3が共振振動する振動子1と、各対向辺3の隣合う圧
電素子部4に位相差を持たせて高周波電圧を印加する電
源装置5と、振動子1の対向辺3の各1面に接触せしめ
られる接触部材6と、この接触部材6に対向辺3の最大
振幅付近に位置して設けた突部6aとを備え、振動子1の
対向辺3の最大振幅部が円または楕円運動をすることに
より、接触部材6または振動子1のいずれかが駆動され
るものである。突部6aは接触部材6そのものでもよく、
また別の部材を貼着したものでも良い。対向辺3の最大
振幅部は、1次モードで振動させる場合は対向辺3の長
手方向の中心部となる。
振動体2はPZT(ジルコンチタン酸鉛磁器)等の圧電材
料を用いているが、圧電材料とプラスチックの複合材料
を用いても良い。振動体2の基端部2aは、固定しても振
動に影響を与えない長さをとり、第2図のように基台7
に固定してある。
基台7に対し、接触部材6は相対的に第1図の矢印P方
向へ進退移動自在となる様にガイド手段(図示せず)で
支持してある。
第1図のように、各圧電素子部4(41〜44)の電極8a,8
bは交差指状としてある。すなわち、対向辺3の長手方
向と垂直な複数本の単位電極a1,b1を長手方向に配列
し、これら1本おきの単位電極a1,b1どうしを接続部
a2,b2で接続して2組の電極8a,8bを形成する。これら
2組の電極8a,8b間に直流電圧を印加して分極処理を施
す。この圧電素子部4は、1次モードの圧電縦効果を利
用するものである。
電源装置5は、第3図に示すように高周波電源5aと90°
位相器9とを有し、各圧電素子部4(41〜44)の電極8
a,8bに同図のように電圧を印加する。同図の+,−の符
号は分極の極性を示す。
動作 振動体2の2本の対向辺3の各圧電素子部41〜44に、第
3図の電源装置5で高周波電圧を印加して励振すると、
各対向辺3はそれぞれ圧電素子部41〜44の励振に従って
縦および横方向に振動する。このとき圧電素子部42,44
に圧電素子部41、43よりも90°位相を遅らせた電圧を印
加すると、振動子1の対向辺3の先端部のX点,Y点は、
第4図の様な円または楕円軌道を描いて運動する。した
がって、対向辺3の1面に接触部材6が接触するように
配置してあると、接触部材6は矢印P方向に直線的に移
動する。X点,Y点の楕円軌道の偏平度は、対向辺3の曲
げ方向による曲げ剛性の違いや、各圧電素子部41〜44
印加する電圧の大きさ,位相差等により調整できる。
圧電素子部42,44に90°進み位相の電圧を印加すれば、
第4図と反対回りの軌道を描くことになり、接触部材6
は矢印Pと逆方向に移動する。
このように動作するが、各振動体2はロ字状としてある
ので、その両対向辺3が互いに共振し、大きな振動が得
られる。そのため、電気的エネルギを効率良く機械的駆
動力に変換できる。
また、振動体2は圧電材料に直接に電極8a,8bを形成し
て圧電素子部4を設けたものであるため、圧電素子を貼
着することによる特性ばらつきがなく、また工数が削減
されて生産性か向上する。
振動体2の共振は、2本の対向辺3が連続した基端部2a
において第5図(A)のように非振動状態となるように
行われるので、基端部2aを支持部とすることにより、支
持によって振動を妨げることがなく、このことからも高
効率が得られる。また、このように振動体2に振動しな
い箇所があることから、振動子1と接触部材6のいずれ
を固定側としても可動側としても用いることができる。
さらに、振動体2は2本の対向辺3を有し、この両方が
接触部材6に接し、両方の振動による振動力が相加的に
働き、接触点が多点化される。そのため、摩耗が軽減さ
れ、かつ安定した駆動が可能となる。
また、接触部材6に突部6aを設けてあるため、対向辺3
と接触部材6とが、振幅最大部付近で確実に接触する。
そのため、大きな推進力を得ることとなり、高効率が得
られる。
この実施例では、対向辺3を第5図(A)のように1st
モードで振動させる場合につき説明したが、第3図
(B),(C)に示すように、2ndモードや3rdモード
等、高次モードで振動させると、対向辺3の接触部材6
に対する接触点をより一層多くできる。これにより、接
触点における摩耗をより一層少なくし、かつ動作の安定
を図ることができる。
2次モードや3次モード等の高次モードで振動させる場
合は、例えば電極8a,8bを対向辺3の長手方向に分割
し、隣り合う分割電極の分極方向を逆とする。また、高
次モードで振動させる場合、接触部材6の突部6aは、各
モードでの最大振幅部のすべてに配設する。すなわち、
n次モードの時にはn個の突部6aを設け。
なお、前記実施例では突部6aの断面形状を円弧状とした
が、突部6aは円弧以外の凸曲面の断面形状であってもよ
く、また第6図(A),(B)に示す第2の実施例のよ
うに方形状の断面形状としてもよい。第6図(B)は、
2次モードで振動させる場合に用いる接触部材6であ
る。
また、この実施例では振動子1を接触部材6の片面だけ
にしか、接触させていないが、第7図の第3の実施例の
ように振動体2を複数個用いて、両面に接触させてもよ
い。この場合、接触部材6の突部6aは、接触部材6の両
面に設ける。8は2個の振動体2を結合したスペーサで
ある。
第8図は第4の実施例を示す。この例は、振動子1に突
部3aを設けたものである。突部3aは振動子1自身でも、
また別の部材デモよい。接触部材6には第1図のように
突部6aを設けたものを用いてもよく、また突部6aを有し
ないものを用いてもよい。
第9図は第5の実施例であり、接触部材6′が支軸10回
りで回転自在な回転型としている。接触6′には円環状
の突部6a′を振動子1の最大振幅部と対応して設けてあ
る。振動子1は第1図または第8図の例と同様のもので
ある。
第10図は第6の実施例であり、振動子1′が1個のコ字
状の振動体2′からなる。接触部材6は突部6aを有し、
矢印P方向に進退自在である。対向辺3′には交差指状
に電極8a,8bを設けてある。
コ字形で、かつ接触部材6′が支軸10回りで回転自在な
回転型としてある。接触部材6′は円環状の突部6a′を
有する。
これら第7図ないし第11図の各実施例においても、第1
の実施例と同様な各利点が得られる。
第12図および第13図は、各々第8および第9の実施例を
示す。第12図の例は、対向辺203の隣り合う2面に、圧
電横効果を利用した圧電素子部204を形成したものであ
る。この例では、電極c,dは縦方向の交差指状に設け
る。すなわち、各圧電素子部204は、対向辺203の長手方
向にそって2本または多数本の平行な電極c,dからなる
交差指電極を形成する。この電極c,d間に直流電圧を印
加して分極処理を施す。図の+,−は分極の極性を示
す。このように分極処理して電極c,d間に高周波電圧を
印加すれば、対向辺203は圧電素子部204の圧電横効果に
よる伸縮を生じ、屈曲振動を行う。その他の構成作用
は、第1図の実施例と同様である。
第13図の例は、振動子201′が1個のロ字状の振動体202
の2次の振動モードを利用する実施例であり、各対向辺
203′の隣合う2面の各々に圧電横効果を利用した圧電
素子部204′を2個ずつ形成したものである。すなわ
ち、対向辺203に長手方向中央部の両側に位置して、長
手方向に沿う電極e,fを2本ずつ平行に4本設け、平行
な2本ずつを1組としてこの2本の間に直流電圧を印加
して分極処理する。このとき、1組目の電極e,fと2組
目の電極e,fとは極性を反対にして分極し、同相の高周
波電圧を印加するかまたは、分極を同一方向とし反対の
極性の高周波電圧を印加する。
〔発明の効果〕
この発明の圧電駆動装置は、各振動体の各対向辺の隣り
合う2面の圧電素子部に位相差を持たせた高周波電圧を
印加するので、各対向辺は最大振幅点が円または楕円運
動をする。この対向辺の1面に接触部材が接触するの
で、この接触部材または振動子のいずれかが駆動され、
機械的駆動力が得られる。
この場合に、各振動体はコ字状またはロ字状としてある
ので、その両対向辺が互いに共振し、大きな振幅が得ら
れる。そのため、電気的エネルギを効率良く機械的駆動
力に変換できる。また、振動子を圧電材料にて形成し、
その圧電材料に直接に電極を形成して圧電素子部を構成
したので、圧電素子を貼付けるものと異なり、貼付け誤
差等による特性のばらつきが少なく、かつ工数が削減さ
れて生産性が向上する。
振動体の共振は、2本の対向辺が連続した基端部におい
て非振動状態となるように行われるので、基端部を支持
部とすることにより、支持によって振動を妨げることが
なく、このことからも高効率が得られる。また、このよ
うに振動体に振動しない箇所があることから、振動子と
接触部材のいずれを固定側としても可動側としても用い
ることができる。さらに、振動体は2本の対向辺を有
し、この両方が接触部材に接触し、両方の振動により振
動力が相加的に働き、接触点が多点化される。そのた
め、摩擦が軽減され、かつ安定した駆動が可能となる。
また、接触部材と振動子との少なくとも一方に、振動子
の最大振幅部付近に位置して互いの接触部分となる突部
を設けたもので、振動子あるいは接触部材の面精度に左
右されず、振動子と接触部材が確実に最大振幅部付近で
接触することができ、このことから非常に大きな効率を
得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の斜視図、第2図はその破
断側面図、第3図はその電源装置のブロック図、第4図
はその動作説明図、第5図はその振動モード説明図、第
6図(A),(B)はそれぞれ第2の実施例の接触部材
の斜視図、第7図は第3実施例の破断側面図、第8図は
第4の実施例の振動子の斜視図、第9図は第5の実施例
の平面図、第10図は第6の実施例の斜視図、第11図は第
7の実施例の平面図、第12図および第13図はそれぞれ第
8および第9の実施例における振動子の斜視図である。 1,1′……振動子、2,2′……振動体、3……対向辺、4,
41〜44……圧電素子部、6,6′……接触部材、6a,6a′…
…突部、8a,8b……電極、201,201′……振動子、202,20
2′……振動体、203,203′……対向辺
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−277079(JP,A) 特開 昭52−10975(JP,A) 特公 平5−52137(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料にてコ字状またはロ字状に形成さ
    れしかも一対の対向辺の断面形状が各々ほぼ方形である
    振動体を少なくとも1個有し,この振動体は前記各対向
    辺の少なくとも隣合う2面に電極を形成して圧電素子部
    を構成し,この圧電素子部に所定の高周波電圧が印加さ
    れて前記対向辺が共振振動する振動子と、 前記各対向辺の隣合う圧電素子部に位相差を持たせて高
    周波電圧を印加する電源装置と、 前記振動子の対向辺の各一面に接触される接触部材と、 この接触部材と前記振動子の少なくとも一方に前記振動
    子の振幅最大部付近に位置して設けられて前記接触部材
    と前記振動子との接触部分となる突部とを備え、 前記振動子の対向辺の最大振幅部が円または楕円運動を
    することにより、前記接触部材または振動子のいずれか
    が駆動される圧電駆動装置。
  2. 【請求項2】前記圧電素子部は交差指電極にて構成し、
    その電極で分極処理および高周波励振を行う特許請求の
    範囲第(1)項記載の圧電駆動装置。
JP61256166A 1986-10-27 1986-10-27 圧電駆動装置 Expired - Lifetime JPH0697863B2 (ja)

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JPH0584193U (ja) * 1992-04-15 1993-11-12 ニスカ株式会社 超音波駆動装置
JP4912644B2 (ja) * 2005-09-01 2012-04-11 国立大学法人東京工業大学 駆動・案内装置
CN118426244A (zh) * 2019-05-10 2024-08-02 米尼斯怀斯股份公司 透镜驱动装置、摄像机模块及摄像机搭载装置

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