JPH0628951Y2 - 圧電アクチユエ−タ - Google Patents
圧電アクチユエ−タInfo
- Publication number
- JPH0628951Y2 JPH0628951Y2 JP1987017365U JP1736587U JPH0628951Y2 JP H0628951 Y2 JPH0628951 Y2 JP H0628951Y2 JP 1987017365 U JP1987017365 U JP 1987017365U JP 1736587 U JP1736587 U JP 1736587U JP H0628951 Y2 JPH0628951 Y2 JP H0628951Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- electrode
- electrodes
- plate
- conductive elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は圧電アクチュエータに係り、例えば圧電モータ
に好適する圧電アクチュエータの改良に関する。
に好適する圧電アクチュエータの改良に関する。
従来、この種の圧電アクチュエータとしては、第13図
に示すように、偏平な圧電板1の片面に複数の分割電極
3を形成し、対向面には分割電極3と重なるように共通
電極5を形成し、隣合う分割電極3毎に圧電板1に逆の
厚み方向分極を交互に施し、金属製の導電性弾性板7を
それら分割電極3と接触させるようにして圧電板1に接
着剤で固着させた構成を有していた。
に示すように、偏平な圧電板1の片面に複数の分割電極
3を形成し、対向面には分割電極3と重なるように共通
電極5を形成し、隣合う分割電極3毎に圧電板1に逆の
厚み方向分極を交互に施し、金属製の導電性弾性板7を
それら分割電極3と接触させるようにして圧電板1に接
着剤で固着させた構成を有していた。
なお、分割電極3は導電性弾性板7によって共通接続さ
れるが、圧電板1に交互に異なる厚み方向の分極を施す
ために各々独立して形成される。
れるが、圧電板1に交互に異なる厚み方向の分極を施す
ために各々独立して形成される。
このような圧電アクチュエータは、共通電極5と導電性
弾性板7間すなわち共通電極5と分割電極3間に所定の
交流電圧を印加すると、圧電板1が隣合う分割電極3毎
に交互に伸縮振動(第13図中矢符)を繰り返し、圧電
板1に固着された導電性弾性板7が屈曲振動してその表
面上には縦波と横波の合成された第14図のような進行
波Aが生じ、時間とともにA′のように進行する。第1
1図中符号ωは進行波の横振幅、符号uは縦振幅であ
り、進行波はこれらの合成されたものである。
弾性板7間すなわち共通電極5と分割電極3間に所定の
交流電圧を印加すると、圧電板1が隣合う分割電極3毎
に交互に伸縮振動(第13図中矢符)を繰り返し、圧電
板1に固着された導電性弾性板7が屈曲振動してその表
面上には縦波と横波の合成された第14図のような進行
波Aが生じ、時間とともにA′のように進行する。第1
1図中符号ωは進行波の横振幅、符号uは縦振幅であ
り、進行波はこれらの合成されたものである。
従って、この導電性弾性板7にスライダー9を載置すれ
ば、その進行波Aによってスライダー9を進行波Aの進
行方向とは反対方向へ移動させることが可能となる。
ば、その進行波Aによってスライダー9を進行波Aの進
行方向とは反対方向へ移動させることが可能となる。
しかしながら、このような圧電アクチュエータは、交互
に伸縮振動の生じる領域が同じ1枚の圧電板1中で交互
に連続しているから、伸縮振動の大きさが制限されて導
電性弾性板7を大きな変位で屈曲振動させることが困難
であった。
に伸縮振動の生じる領域が同じ1枚の圧電板1中で交互
に連続しているから、伸縮振動の大きさが制限されて導
電性弾性板7を大きな変位で屈曲振動させることが困難
であった。
一方、分割電極3と共通電極5間に高い駆動電圧を印加
すれば、導電性弾性板7を大きな屈曲振動を生じさせる
ことが可能になると考えられるが、あまり高い駆動電圧
を印加して無理に大きな伸縮振動を生じさせると、圧電
板1に割れが生ずる心配があり、品質が低下する。
すれば、導電性弾性板7を大きな屈曲振動を生じさせる
ことが可能になると考えられるが、あまり高い駆動電圧
を印加して無理に大きな伸縮振動を生じさせると、圧電
板1に割れが生ずる心配があり、品質が低下する。
他方、圧電板1を分割電極3毎に切断分離して導電性弾
性板7に間隔を置いて貼付ければ、分割電極3毎に独立
した伸縮振動が形成されるが、所定の正確な位置関係で
圧電板を導電性弾性板7に貼付けることは極めて困難で
あり、良好な進行波が生じ難い。
性板7に間隔を置いて貼付ければ、分割電極3毎に独立
した伸縮振動が形成されるが、所定の正確な位置関係で
圧電板を導電性弾性板7に貼付けることは極めて困難で
あり、良好な進行波が生じ難い。
さらに、圧電板1を分離すると共通電極5も分割され、
これらを線材で共通接続する必要が生じて製造が面倒に
なる。
これらを線材で共通接続する必要が生じて製造が面倒に
なる。
本考案はこのような従来の欠点を解決するためになされ
たもので、大きな伸縮振動を生じさせることが可能で、
製造が簡単かつ信頼性の高い圧電アクチュエータの提供
を目的とする。
たもので、大きな伸縮振動を生じさせることが可能で、
製造が簡単かつ信頼性の高い圧電アクチュエータの提供
を目的とする。
このような問題点を解決するために本考案は、第1図〜
第6図に示すように、圧電板11の片面に複数個の第1
の電極13、17を所定の間隔で設け、その片面との対
向面に第1の電極13、17と対向する第2の電極2
1、23を設け、隣合う第1の電極13、17領域で交
互にその圧電板11に逆方向の分極処理を施して圧電振
動子31が形成されている。
第6図に示すように、圧電板11の片面に複数個の第1
の電極13、17を所定の間隔で設け、その片面との対
向面に第1の電極13、17と対向する第2の電極2
1、23を設け、隣合う第1の電極13、17領域で交
互にその圧電板11に逆方向の分極処理を施して圧電振
動子31が形成されている。
この圧電振動子31に導電性弾性体35が貼合され、そ
れら隣合う第1の電極13、17間にあってその圧電板
11にその片面側から対向面側に貫通する空隙27を形
成して圧電アクチュエータが構成されている。
れら隣合う第1の電極13、17間にあってその圧電板
11にその片面側から対向面側に貫通する空隙27を形
成して圧電アクチュエータが構成されている。
そして、その第2の電極21、23はその第1の電極1
3、17より幅広に形成し、その空隙27は圧電板11
の外円縁から第1の電極13、17の幅で内周縁に向け
て切込まれている。
3、17より幅広に形成し、その空隙27は圧電板11
の外円縁から第1の電極13、17の幅で内周縁に向け
て切込まれている。
このような手段を備えた本考案は、所定の正確な位置関
係で伸縮振動領域が形成されると同時に、圧電板11を
貫通する空隙27によって各々の伸縮振動領域が連続せ
ずに略独立した状態となり、各々の伸縮振動が自由振動
可能となるうえ、共通電極21、23が分割されない。
係で伸縮振動領域が形成されると同時に、圧電板11を
貫通する空隙27によって各々の伸縮振動領域が連続せ
ずに略独立した状態となり、各々の伸縮振動が自由振動
可能となるうえ、共通電極21、23が分割されない。
以下本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
図において、チタン酸バリウム(BaTiO3)やチタ
ン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)等の
強誘電体材料を偏平なリング状に成形・焼成してなる圧
電板11の片面(第1図中上面)には、所定の間隔を置
いて周方向に配列した8個の分割電極13からなる第1
の区間電極15と、同様な8個の分割電極17からなる
第2の区間電極19とが(3/4)λの間隔を置いて非
対称に形成されている。
ン酸ジルコン酸鉛(PbZrO3−PbTiO3)等の
強誘電体材料を偏平なリング状に成形・焼成してなる圧
電板11の片面(第1図中上面)には、所定の間隔を置
いて周方向に配列した8個の分割電極13からなる第1
の区間電極15と、同様な8個の分割電極17からなる
第2の区間電極19とが(3/4)λの間隔を置いて非
対称に形成されている。
分割電極13、17は圧電板11の外周縁からその圧電
板11より狭い幅で形成されている。なお、符号λは圧
電アクチュエータの固有振動波長である。
板11より狭い幅で形成されている。なお、符号λは圧
電アクチュエータの固有振動波長である。
圧電板11の上面に対向する下面(第1図中では隠れ
る)には、第2図に示すように、2つの細長い円弧状の
共通電極21、23が電極22、24を挟んで非対称に
形成されている。
る)には、第2図に示すように、2つの細長い円弧状の
共通電極21、23が電極22、24を挟んで非対称に
形成されている。
一方の共通電極21は第1の区間電極15と対向し、他
方の共通電極23は第2の区間電極19と対向し、各々
第1および第2の区間電極15、19より幅広となって
いる。
方の共通電極23は第2の区間電極19と対向し、各々
第1および第2の区間電極15、19より幅広となって
いる。
これら分割電極13、17、共通電極21、23、電極
22、24は、例えば銀材料の如き導電性金属材料を蒸
着や印刷する等従来公知の手法によって形成されてい
る。
22、24は、例えば銀材料の如き導電性金属材料を蒸
着や印刷する等従来公知の手法によって形成されてい
る。
隣合う分割電極13、17間のギャップ領域25には、
第3図および第4図に示すように、圧電板11の外周縁
から分割電極13、17の幅で内周縁に向けて切り込ま
れた切込み27が形成され、各分割電極13、17毎に
圧電板が連結部29にて連結された構成となっている。
第3図および第4図に示すように、圧電板11の外周縁
から分割電極13、17の幅で内周縁に向けて切り込ま
れた切込み27が形成され、各分割電極13、17毎に
圧電板が連結部29にて連結された構成となっている。
圧電板11は、分割電極13および分割電極17の各々
において、第5図のように交互に逆の厚み方向に分極さ
れ、圧電振動子31が形成されている。
において、第5図のように交互に逆の厚み方向に分極さ
れ、圧電振動子31が形成されている。
この圧電振動子31には、例えば銅合金をリング状に成
形加工しかつ上部に直径方向に沿った多数のスリット3
3を狭い間隔でくし歯状に形成した第1図の如き導電性
弾性板35が、下面を分割電極13、17と接触するよ
うにしてエポキシ系接着剤にて貼合わされ、第6図のよ
うな圧電アクチュエータが構成されている。
形加工しかつ上部に直径方向に沿った多数のスリット3
3を狭い間隔でくし歯状に形成した第1図の如き導電性
弾性板35が、下面を分割電極13、17と接触するよ
うにしてエポキシ系接着剤にて貼合わされ、第6図のよ
うな圧電アクチュエータが構成されている。
このような圧電アクチュエータは、分割電極13、17
が導電性弾性板35にて共通接触されており、第7図に
示すように、共通電極21と導電性弾性板35間に圧電
アクチュエータの固有振動数に等しい周波数の交流電圧
A(V0sinωt)を加え、共通電極23と導電性弾
性板35間には圧電アクチュエータの固有振動数に等し
くかつ時間的位相が90°異なる交流電圧B(V0co
sωt)を印加することにより、圧電板11が分割電極
13、17毎に交互に周方向に伸縮振動する。なお、第
7図中では共通電極21、23が各々分割して図示され
ているが、実際には共通接続されている。
が導電性弾性板35にて共通接触されており、第7図に
示すように、共通電極21と導電性弾性板35間に圧電
アクチュエータの固有振動数に等しい周波数の交流電圧
A(V0sinωt)を加え、共通電極23と導電性弾
性板35間には圧電アクチュエータの固有振動数に等し
くかつ時間的位相が90°異なる交流電圧B(V0co
sωt)を印加することにより、圧電板11が分割電極
13、17毎に交互に周方向に伸縮振動する。なお、第
7図中では共通電極21、23が各々分割して図示され
ているが、実際には共通接続されている。
そのため、圧電振動子31と貼合わせた導電性弾性板3
5には異なる2つの定在波が生じ、それら双方の定在波
が干渉して周方向に進行する進行波が発生し、導電性弾
性板35に負荷を載置すれば、この進行波によって負荷
が移動する(第14図参照)。
5には異なる2つの定在波が生じ、それら双方の定在波
が干渉して周方向に進行する進行波が発生し、導電性弾
性板35に負荷を載置すれば、この進行波によって負荷
が移動する(第14図参照)。
そして、隣合う分割電極13、17間のギャップ領域2
5には切込み27が形成され、分割電極13と共通電極
21で挟まれた圧電板11部分や分割電極17と共通電
極23で挟まれた圧電板11部分では、各々の振動領域
が独立して隣合う伸縮振動の影響を受けずに自由に伸縮
振動可能となり、導電性弾性板35には大きな屈曲振動
が生じて振幅の大きな進行波が得られる。
5には切込み27が形成され、分割電極13と共通電極
21で挟まれた圧電板11部分や分割電極17と共通電
極23で挟まれた圧電板11部分では、各々の振動領域
が独立して隣合う伸縮振動の影響を受けずに自由に伸縮
振動可能となり、導電性弾性板35には大きな屈曲振動
が生じて振幅の大きな進行波が得られる。
また、共通電極21、23と分割電極13、17間に大
きな駆動電圧を印加して大きな伸縮振動が生じても圧電
板11が割れ難いし、従来と同じレベルの駆動電圧を印
加しても従来例において圧電板11に生じる大きさ以上
の伸縮振動を得ることが可能であるから、従来と同程度
の進行波を得るにはより小さい駆動電圧を印加すればよ
く、駆動電圧を出力する駆動回路の規模を小さくするこ
とが可能となり、駆動回路の消費電力が小さく信頼性が
向上する。
きな駆動電圧を印加して大きな伸縮振動が生じても圧電
板11が割れ難いし、従来と同じレベルの駆動電圧を印
加しても従来例において圧電板11に生じる大きさ以上
の伸縮振動を得ることが可能であるから、従来と同程度
の進行波を得るにはより小さい駆動電圧を印加すればよ
く、駆動電圧を出力する駆動回路の規模を小さくするこ
とが可能となり、駆動回路の消費電力が小さく信頼性が
向上する。
なお、圧電板11は連結部29で細くなっているから、
あまり大きい電圧を印加すればやはり割れが生じる可能
性があるものの、従来例に比べてより高い電圧を加えて
も割れが生じ難い。
あまり大きい電圧を印加すればやはり割れが生じる可能
性があるものの、従来例に比べてより高い電圧を加えて
も割れが生じ難い。
さらに、圧電板11を切断分離しないから、圧電板11
には所定の正確な位置関係で伸縮振動領域が形成され、
良好な進行波を得ることができる。また、圧電板11が
分割電極13、17毎に完全に分離されずに連結部29
にて連結されているから、その連結部を介して共通電極
21、23は1枚のままに保たれて別途共通接続する必
要がなく、製造が簡単である。
には所定の正確な位置関係で伸縮振動領域が形成され、
良好な進行波を得ることができる。また、圧電板11が
分割電極13、17毎に完全に分離されずに連結部29
にて連結されているから、その連結部を介して共通電極
21、23は1枚のままに保たれて別途共通接続する必
要がなく、製造が簡単である。
第8図は応用例として本考案の圧電アクチュエータを用
いた圧電モータを示す図である。回転軸37を回転自在
に支持したステータ基台39にクッションシート41を
敷き、その上に圧電振動子31と導電性弾性板35を貼
合わせた本考案の圧電アクチュエータを取付けてステー
タを形成し、導電性弾性板35上にリング状のスライダ
ー43を重ねるとともにこれを回転軸37に固定してロ
ータを形成して圧電モータが構成されている。
いた圧電モータを示す図である。回転軸37を回転自在
に支持したステータ基台39にクッションシート41を
敷き、その上に圧電振動子31と導電性弾性板35を貼
合わせた本考案の圧電アクチュエータを取付けてステー
タを形成し、導電性弾性板35上にリング状のスライダ
ー43を重ねるとともにこれを回転軸37に固定してロ
ータを形成して圧電モータが構成されている。
そして、圧電振動子31に駆動交流電圧を印加させる
と、導電性弾性板35の上面に進行波が生じてスライダ
ー43が回転し、回転軸37から回転力が得られる。な
お、符号45はスプリングであってスライダー43の導
電性弾性板35への加圧力を調節するものである。
と、導電性弾性板35の上面に進行波が生じてスライダ
ー43が回転し、回転軸37から回転力が得られる。な
お、符号45はスプリングであってスライダー43の導
電性弾性板35への加圧力を調節するものである。
上述した第1図に示す実施例は、偏平なリング状の圧電
振動子31とリング状の導電性弾性板35を上下方向で
積層する構成であった。
振動子31とリング状の導電性弾性板35を上下方向で
積層する構成であった。
しかし、本考案は筒型の圧電板の内外面に電極を対向す
るように形成して圧電振動子を形成し、その圧電振動子
の内側もしくは外側に環状の導電性弾性板を配置する構
成において、電極間ギャップ領域に切込みを形成して構
成できる。
るように形成して圧電振動子を形成し、その圧電振動子
の内側もしくは外側に環状の導電性弾性板を配置する構
成において、電極間ギャップ領域に切込みを形成して構
成できる。
さらに、本考案の圧電アクチュエータは、第9図に示す
ように、長方形の圧電板47の片面に分割電極49を所
定の間隔で直線状に配列形成し、各電極間ギャップ領域
51において圧電板47の片方の長辺側から他方の長辺
側にかけて圧電板47の幅より短く切込み53を形成
し、その上に導電性弾性板55を貼付けてなる構成も可
能である。なお、圧電板47の下面には共通電極が形成
されているが見えない。
ように、長方形の圧電板47の片面に分割電極49を所
定の間隔で直線状に配列形成し、各電極間ギャップ領域
51において圧電板47の片方の長辺側から他方の長辺
側にかけて圧電板47の幅より短く切込み53を形成
し、その上に導電性弾性板55を貼付けてなる構成も可
能である。なお、圧電板47の下面には共通電極が形成
されているが見えない。
この構成の圧電アクチュエータでは、直線状に進行する
進行波が導電性弾性板55に生じ、直線方向に負荷を移
動させることが可能となる。
進行波が導電性弾性板55に生じ、直線方向に負荷を移
動させることが可能となる。
このように、分割電極13、17、49の配列状態は環
状や直線状の他任意に選択可能であり、これらに重なる
ように共通電極21、23を形成すればよい。
状や直線状の他任意に選択可能であり、これらに重なる
ように共通電極21、23を形成すればよい。
さらに、本考案にあっては、第10図〜第12図に示す
ように種々の切込みを形成可能である。
ように種々の切込みを形成可能である。
すなわち、第10図に示すように、圧電板57の両縁部
を連結部59として残してその間に長方形の空隙61を
形成したり、第11図のように圧電板57の両縁部から
切込み63を形成して中央に連結部65を形成したり、
さらには第12図のように貫通孔67を複数形成してそ
の貫通孔67間に連結部69を形成しても、圧電板57
における個々の伸縮振動の自由度が確保可能である。
を連結部59として残してその間に長方形の空隙61を
形成したり、第11図のように圧電板57の両縁部から
切込み63を形成して中央に連結部65を形成したり、
さらには第12図のように貫通孔67を複数形成してそ
の貫通孔67間に連結部69を形成しても、圧電板57
における個々の伸縮振動の自由度が確保可能である。
なお、第10図〜第12図においては各連結部59、6
5、69を介して共通電極71が1つになっている。
5、69を介して共通電極71が1つになっている。
従って、本考案では、隣合う分割電極間のギャップ領域
において、分割電極側と共通電極側を貫通する空隙が圧
電板に形成されていれば本考案の目的達成が可能であ
り、特に分割電極の幅で形成される方が好ましい。
において、分割電極側と共通電極側を貫通する空隙が圧
電板に形成されていれば本考案の目的達成が可能であ
り、特に分割電極の幅で形成される方が好ましい。
さらに、本考案の圧電アクチュエータでは、圧電板1
1、47、57や導電性弾性板35、55の形状は圧電
アクチュエータを駆動源として用いる機器に応じて変形
可能であり、空隙27、53、61、63、67を形成
する位置も全ての分割電極13、17、49間のギャッ
プ領域25、51に形成する必要はない。
1、47、57や導電性弾性板35、55の形状は圧電
アクチュエータを駆動源として用いる機器に応じて変形
可能であり、空隙27、53、61、63、67を形成
する位置も全ての分割電極13、17、49間のギャッ
プ領域25、51に形成する必要はない。
以上説明したように本考案の圧電アクチュエータは、圧
電板の片面に複数個の第1の電極を所定の間隔で設け、
その片面との対向面にその第1の電極と対向するととも
にこれより幅広の第2の電極を設け、それら隣合う第1
の電極間における圧電板に貫通するとともに圧電板の外
周縁から第1の電極の幅で内周縁に向けて切込んで空隙
を形成したから、各々の伸縮振動領域が所定の正確な位
置関係で配列されたまま各々の伸縮振動が独立して自由
振動可能となり、大きな伸縮振動が生じ易く、大きな伸
縮振動が生じても圧電板に割れが生じ難いうえ、小さな
駆動電圧によっても大きな伸縮振動が生じるし、大きな
駆動電圧を加えても圧電板に割れが生じ難い。
電板の片面に複数個の第1の電極を所定の間隔で設け、
その片面との対向面にその第1の電極と対向するととも
にこれより幅広の第2の電極を設け、それら隣合う第1
の電極間における圧電板に貫通するとともに圧電板の外
周縁から第1の電極の幅で内周縁に向けて切込んで空隙
を形成したから、各々の伸縮振動領域が所定の正確な位
置関係で配列されたまま各々の伸縮振動が独立して自由
振動可能となり、大きな伸縮振動が生じ易く、大きな伸
縮振動が生じても圧電板に割れが生じ難いうえ、小さな
駆動電圧によっても大きな伸縮振動が生じるし、大きな
駆動電圧を加えても圧電板に割れが生じ難い。
そのため、振幅の大きな進行波を得ることが可能である
とともに、高い品質が保たれるし、信頼性も向上する。
とともに、高い品質が保たれるし、信頼性も向上する。
さらに、共通電極が分割されないから共通電極どうしを
接続する必要がなく、製造が簡単でコスト高を抑えるこ
とができる。
接続する必要がなく、製造が簡単でコスト高を抑えるこ
とができる。
本考案では共通電極を導電性弾性板に接触させる構成も
実施可能であるが、この効果は共通電極を導電性弾性板
に接触させない構成において、共通電極を線材で別途共
通接続不要であるから特に有用である。
実施可能であるが、この効果は共通電極を導電性弾性板
に接触させない構成において、共通電極を線材で別途共
通接続不要であるから特に有用である。
なお、本考案の圧電アクチュエータの応用例としては、
上述した圧電モータの他にも種々に応用可能である。
上述した圧電モータの他にも種々に応用可能である。
第1図は本考案に係る圧電アクチュエータの一実施例を
示す分解斜視図、第2図は第1図中の圧電板を下面側か
ら示す斜視図、第3図〜第5図は第1図の圧電アクチュ
エータの部分斜視図および部分断面図、第6図は第1図
の圧電アクチュエータの完成状態を示す斜視図、第7図
は第1図に示す圧電アクチュエータの動作を説明する
図、第8図は第1図の圧電アクチュエータを用いた電子
機器を圧電モータを例にして示す斜視図(一部破断して
示す)、第9図は本考案の他の実施例を示す分解斜視
図、第10図〜第12図は本考案の更に他の実施例を示
す要部部分斜視図、第13図は従来の圧電アクチュエー
タを示す部分断面図、第14図は圧電アクチュエータの
動作を説明する図である。 1、11、47、57……圧電板 3、13、17、49……第1の電極 (分割電極) 5、21、23・71……第2の電極 (共通電極) 7、35、55……導電性弾性体 (導電性弾性板) 9、43……スライダー 15……第1の区間電極 19……第2の区間電極 25、51……ギャップ領域 27、53、61、63、67……空隙(切込み) 29、59、65、69……連結部 31……圧電振動子
示す分解斜視図、第2図は第1図中の圧電板を下面側か
ら示す斜視図、第3図〜第5図は第1図の圧電アクチュ
エータの部分斜視図および部分断面図、第6図は第1図
の圧電アクチュエータの完成状態を示す斜視図、第7図
は第1図に示す圧電アクチュエータの動作を説明する
図、第8図は第1図の圧電アクチュエータを用いた電子
機器を圧電モータを例にして示す斜視図(一部破断して
示す)、第9図は本考案の他の実施例を示す分解斜視
図、第10図〜第12図は本考案の更に他の実施例を示
す要部部分斜視図、第13図は従来の圧電アクチュエー
タを示す部分断面図、第14図は圧電アクチュエータの
動作を説明する図である。 1、11、47、57……圧電板 3、13、17、49……第1の電極 (分割電極) 5、21、23・71……第2の電極 (共通電極) 7、35、55……導電性弾性体 (導電性弾性板) 9、43……スライダー 15……第1の区間電極 19……第2の区間電極 25、51……ギャップ領域 27、53、61、63、67……空隙(切込み) 29、59、65、69……連結部 31……圧電振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 秋友 英次 埼玉県上尾市西宮下4丁目235番地4 (56)参考文献 実開 昭63−70297(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】圧電板の片面に第1の電極が間隔を置いて
複数形成され、前記片面との対向面に前記第1の電極と
対向する第2の電極が形成され、かつ隣合う前記第1の
電極領域で交互に前記圧電板に逆方向の分極処理が施さ
れた圧電振動子と、 この圧電振動子に貼合された導電性弾性体と、 を備え、隣合う前記第1の電極間にあって前記圧電板に
前記片面側から前記対向面側に貫通する空隙を形成した
圧電アクチュエータにおいて、 前記第2の電極は前記第1の電極より幅広に形成され、
前記空隙は前記圧電板の外周縁から前記第1の電極の幅
で内周縁に向けて切込まれて形成されてなることを特徴
とする圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987017365U JPH0628951Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987017365U JPH0628951Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63127294U JPS63127294U (ja) | 1988-08-19 |
JPH0628951Y2 true JPH0628951Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=30810057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987017365U Expired - Lifetime JPH0628951Y2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | 圧電アクチユエ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628951Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2009335654A1 (en) * | 2008-12-18 | 2011-06-30 | Discovery Technology International, Inc. | Piezoelectric quasi-resonance motors based on acoustic standing waves with combined resonator |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6370297U (ja) * | 1986-10-27 | 1988-05-11 |
-
1987
- 1987-02-09 JP JP1987017365U patent/JPH0628951Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63127294U (ja) | 1988-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07163162A (ja) | 超音波振動子 | |
JPH07115782A (ja) | 振動波駆動装置 | |
JPH0628951Y2 (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
JPS61224880A (ja) | 振動波モ−タ | |
JPH05146171A (ja) | 超音波振動子 | |
JPH069593Y2 (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
JPH0650949B2 (ja) | 圧電アクチユエ−タの製造方法 | |
JP2004304963A (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JPH11252956A (ja) | 積層型圧電素子とこれを用いた超音波モータ | |
JPH06233557A (ja) | 超音波モータ | |
JP3122882B2 (ja) | 超音波モータ | |
JP2585583B2 (ja) | 超音波モ−タ | |
JPS62141980A (ja) | 超音波振動子とその駆動制御方法 | |
JPH0824428B2 (ja) | 超音波モータ | |
JPH0773428B2 (ja) | 圧電駆動装置 | |
JP5129184B2 (ja) | 超音波モータ | |
JP2007135267A (ja) | 超音波モータ | |
JPS6026476A (ja) | 圧電体モ−タ | |
EP0884832A1 (en) | Piezomotor with a piezoelectric composite transducer, and method for manufacturing such a transducer | |
JP3122881B2 (ja) | 超音波モータ | |
JP4388273B2 (ja) | 超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器 | |
JPH072229B2 (ja) | 圧電楕円運動振動子 | |
JPH0697863B2 (ja) | 圧電駆動装置 | |
JP2000152672A (ja) | 超音波モータのステータ | |
JP2832614B2 (ja) | 超音波モータ |