JPH0695383A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH0695383A
JPH0695383A JP26901291A JP26901291A JPH0695383A JP H0695383 A JPH0695383 A JP H0695383A JP 26901291 A JP26901291 A JP 26901291A JP 26901291 A JP26901291 A JP 26901291A JP H0695383 A JPH0695383 A JP H0695383A
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JP
Japan
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polymer compound
photosensitive composition
acrylate
formula
acid
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Application number
JP26901291A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Keiichi Yugi
慶一 弓木
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光性平版印刷版等に好適に用いることができ
る、高感度の感光性組成物の提供。 【構成】分子内に、下記一般式(1)で表されるウレタ
ン構造を側鎖末端への結合手として有し、下記一般式
(2)で表される構造を側鎖末端として有する高分子化
合物と、光重合開始剤とを含有することを特徴とする感
光性組成物。 【化1】 1 :水素原子またはメチル基 R2 :水素原子またはメチル基、フェニル基 R3 :R2 と同義

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【発明の背景】従来より種々の感光性組成物が提案さ
れ、これにより例えば様々な感光性平版印刷版(以下適
宜PS版と称することもある)が構成されている。
【0003】感光性印刷版は一般に、アルミニウム板等
の支持体上に感光性組成物を塗布して製造される。感光
性印刷板は、例えばネガ型の場合、通常、これに陰画等
を通して紫外線等の活性光線を照射し、光が照射された
部分を重合あるいは架橋等させてこの部分を現像液に不
溶な状態とし、その後現像して光の非照射部分を現像液
に溶出させ、それぞれの部分を、水を反発して油性イン
キを受容する画像部、及び水を受容して油性インキを反
発する非画像部とする形で一般に用いられる。
【0004】この場合における感光性組成物としては、
特にネガ型PS版では、従来より一般に、感光体として
ジアゾニウム樹脂を用いる場合と、エチレン性不飽和結
合を有する化合物と光重合開始剤とを混合して用いる場
合とに分類できる。後者の感光性組成物は光重合組成物
と呼ばれ、一般的には、エチレン性不飽和結合を有する
モノマー(またはオリゴマー)、光重合開始剤、及び高
分子結合剤(以後単にバインダーと呼ぶ)から成る。光
重合組成物のバインダーとして一般的な高分子化合物と
しては、ポリアクリル系、ポリビニルホルマール系、ポ
リビニルブチラール系、ポリウレタン系、ポリエステル
系等のポリマーを挙げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】光重合開始剤を含有
させて、光重合反応を利用する感光性組成物とする場合
に、感光性組成物中に、側鎖に重合可能なエチレン性不
飽和結合を有する高分子化合物を含有させることによ
り、感度の高い感光性組成物を得ようとする技術が知ら
れている(特開平1−219736号)。
【0006】しかしながら、印刷工程の高速化が更に要
求されている近年にあっては、更にいっそう高感度の感
光性組成物の開発が要請され、このような組成物を用い
た高感度の感光性平版印刷版が求められている。
【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、従来より更に高感度の感光性組成物を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段及び作用】上記本発明の
目的は、分子内に、前掲の請求項1に記載した一般式
(1)で表される構造及び一般式(2)で表される構造
を側鎖中に有する高分子化合物と、光重合開始剤とを含
有することを特徴とする感光性組成物(以下適宜「本発
明の感光性組成物」とも称する)によって、達成され
る。以下、更に本発明を詳説する。
【0009】(本発明に係る高分子化合物)本発明の感
光性組成物は、一般式(1)で表される構造及び(2)
で表される構造を側鎖中に有する高分子化合物(本明細
書中、これを本発明の高分子化合物とも称する)を含有
する。
【0010】本発明の高分子化合物において、幹即ち側
鎖が結合する主鎖部分を形成する高分子部分は、どのよ
うな構造のものでもかまわない。但し、ビニル系共重合
体をなす構造であることが好ましい。
【0011】側鎖は末端に一般式(2)を有し、かつ、
該末端を幹高分子と結合させる基の中に、一般式(1)
に示したウレタン結合を有する。
【0012】この側鎖を形成する手段は各種考えられる
が、好ましい一つの方法として、分子内に水酸基を有す
る高分子化合物、ジイソシアネート化合物及び分子内に
水酸基と一般式(2)で示される構造を有する化合物の
反応が挙げられる。
【0013】この反応において好ましく用いられる、分
子内に水酸基を有する高分子化合物としては、下記一般
式(3)で示されるモノマーのホモポリマーまたは他の
任意のモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【化3】
【0014】一般式(3)で表されるモノマーとして好
ましいものは、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、p−ヒド
ロキシスチレン等が挙げられる。
【0015】また、ジイソシアネート化合物として好ま
しいものとして、下記式(4)〜(8)で表される化合
物が挙げられる。
【化4】
【0016】また、分子内に水酸基と一般式(2)で示
される構造を有する化合物として好ましいものは、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、p−ヒドロキ
シフェニル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0017】また、本発明の高分子化合物の分子量は、
5000〜50000が好ましい。以下に本発明の高分
子化合物の合成例を示す。
【0018】(高分子化合物Aの合成)スチレン52
g、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート65g、ア
ゾビスイソブチロニトリル3.5gを、メタノール10
0mlとアセトン100mlとの混合溶媒中に溶解し、
窒素気流化で6時間還溜する。反応後、反応溶液を3リ
ットルの水にあけ、得られた白色結析を濾過乾燥する。
この白色結析と2−ヒドロキシエチルメタクリレート6
5gをジオキサン280mlに溶解し、窒素気流下室温
で攪拌する。この中に、トルエン−2,4−ジイソシア
ナート87gを1時間かけて滴下し、滴下後、3時間室
温で攪拌する。反応後、反応溶液を2リットルの水にあ
け、得られた白色結析を濾過乾燥し、高分子化合物Aを
得た。この高分子化合物Aの重量平均分子量Mwは、2
6,000であった。
【0019】なお高分子化合物の分子量は、GPCでポ
リスチレンを標準として測定することができる。このG
PC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法)に
よる数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの算出
は、柘植盛男、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌”
800頁〜805頁(1972年)に記載の方法によ
り、オリゴマー領域のピークを均す(ピークの山と谷の
中心線を結ぶ)方法にて行うことができる。
【0020】また、本発明の感光性組成物は、本発明に
係る高分子化合物の他に、種々の高分子化合物を併用し
て用いることができる。本発明に係る高分子化合物と併
用して好ましく用いることのできる高分子化合物として
は、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニル
クロリド及びそのコポリマー、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリビニルホルマール樹脂、シエラック、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等を挙げることが
できる。
【0021】好ましくは、下記(1)〜(12)に示す
モノマーの共重合体であって、アルカリ可溶・膨潤性高
分子化合物である共重合体が挙げられる。
【0022】(1)芳香族水酸基を有するモノマー、例
えばN−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドま
たはN−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミ
ド、o−,m−,p−ヒドロキシスチレン、o−,m
−,p−ヒドロキシフェニル−アクリレートまたは−メ
タクリレート。
【0023】(2)脂肪族水酸基を有するモノマー、例
えば2−ヒドロキシエチルアクリレートまたは2,2−
ヒドロキシエチルメタクリレート。
【0024】(3)アクリル酸、メタアクリル酸、無水
マレイン酸等のα,β−不飽和カルボン酸。
【0025】(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、
アクリル酸−2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、グリシジルアクリレート、N−ジメチル
アミノエチルアクリレート等の(置換)アルキルアクリ
レート。
【0026】(5)メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、アミルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の
(置換)アルキルメタクリレート。
【0027】(6)アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリアミド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシ
ルアクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミ
ド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニ
ルアクリルアミド、N−ニトロフェニルアミド、N−エ
チル−N−フェニルアクリルアミド等のアクリルアミド
もしくはメタクリルアミド類。
【0028】(7)エチルビニルエーテル、2−クロロ
エチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等の
ビニルエーテル類。
【0029】(8)ビニルアセテート、ビニルクロロア
セテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニ
ルエステル類。
【0030】(9)スチレン、α−メチルスチレン、メ
チルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
【0031】(10)メチルビニルケトン、エチルビニ
ルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン等のビニルケトン類。
【0032】(11)エチレン、プロピレン、イソブチ
レン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類。
【0033】(12)N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルカルバゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトル等。
【0034】更に、上記モノマーと共重合し得るモノマ
ーを共重合させてもよい。また、上記モノマーの共重合
によって得られる共重合対を、例えば、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルアクリレート等によって修飾し
たものも含まれるが、これらに限られるものではない。
【0035】(光重合開始剤)本発明の感光性組成物
は、光重合開始剤を含有する。以下本発明に用いること
ができる光重合開始剤について述べる。本発明におい
て、光重合開始剤としては、公知の種々のものを任意に
用いることができるが、特に好ましいものは、チオキサ
ントン系、アントラキノン系、ベンゾフェノン系、ベン
ゾイン系、安息香酸エステル系、トルハロメチル系の重
合開始剤である。具体的には、下記のような化合物を好
ましく用いることができる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【0036】また、光重合開始剤として、ジアゾ化合物
を用いることもできる。ジアゾ化合物のうち、好ましく
用いられるものは、p−ジアゾジフェニルアミン誘導体
の有機及び無機酸塩であり、中でも好ましいのが、ジア
ゾジフェニルアミンスルホン酸塩、ジアゾジフェニルア
ミントリフルオロリン酸塩である。
【0037】また、これらジアゾ化合物をカルボニル化
合物と重縮合させて得られるジアゾ樹脂も、好ましく用
いることができる。中でも好ましいのは、ジアゾジフェ
ニルアミントリフルオロリン酸塩とホルムアルデヒドと
の重縮合物である。またこの重縮合の際、他の芳香族を
加え、共縮合体としたものも好ましい。以下にジアゾ化
合物として好ましいジアゾ樹脂の合成の1例を示す。
【0038】ジアゾ樹脂1の合成 p−ジアゾジフェルニルアミン硫酸塩14.5gを、氷
冷下で40gの濃硫酸に溶解した。この反応溶液に1.
05gのパラホルムアルデヒドをゆっくり添加した。こ
の際、反応温度が10℃を超えないように添加していっ
た。その後、2時間氷冷下で撹拌を続けた。この反応混
合液を、氷冷下、500mlのエタノールに滴下し、生
じた沈澱を濾別した。エタノールで沈澱を洗浄した後、
この沈澱を100mlの純水に溶解し、この液に、6.
8gの塩化亜鉛を溶解した水溶液を加えた。生じた沈澱
をろ別した後、エタノールで洗い、150mlの純水に
溶解させた。この液に、8gのヘキサフルオロリン酸ア
ンモニウムを溶解した水溶液を加え、生じた沈澱を濾別
し、水、エタノールで洗った後、25℃で3日間乾燥し
て、ジアゾ樹脂1を得た。
【0039】本発明においては、上記した各種光重合開
始剤とともに、重合禁止剤、例えば、ハイドロキノン、
p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキ
ノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾ
イミダゾールなどを併用してもよい。
【0040】(光重合性モノマー等)次に、本発明の感
光性組成物は光重合性モノマー等を含有することがその
一つの好ましい態様であるが、本発明の感光性組成物中
に、含有される好ましい光重合性モノマー及び/または
オリゴマーとしては、次のようなものがある。
【0041】即ち、このようなモノマーは、オリゴマー
として具体的には、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート等の単官能のアクリレートやメタクリレート;
【0042】ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
トリールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストリ
ールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチ
ル)イソシアヌレート、グリセリンやトリメチロールエ
タン等の多価アルコールにエチレンオキサイドやプロピ
レンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレート化
したもの、特公昭48−41708号、特公昭50−6
034号、特開昭51−37193号各明細書に記載さ
れているようなウレタンアクリレート類、特開昭48−
64183号、特公昭49−43191号、特公昭52
−30490号各公報に記載されているポリエステルア
クリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸反応
させたエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレー
トやメタクリレートを例示できる。
【0043】更に、詳細には日本接着協会Vol.2
0, No.7,300〜308頁に光硬化性モノマー及び
オリゴマーとして紹介されている重合性化合物を用いる
こともできる。
【0044】(その他の成分)本発明の感光性組成物に
は、以上に説明した成分のほか、必要に応じて更に染
料、顔料、塗布性向上剤、可塑剤などを添加することが
できる。
【0045】前記の染料としては、例えばビクトリアピ
ュアブルーBOH(保土ヶ谷化学社製)、オイルブルー
#603(オリエント化学社製)、パテントピュアブル
ー(住友三国化学社製)、クリスタルバイオレット、ブ
リリアントグリーン、エチルバイオレット、メチルグリ
ーン、エリスロシンB、ベイシックフクシン、マラカイ
トグリーン、オイルレッド、m−クレゾールパープル、
ローダミンB、オーラミン、4−p−ジエチルアミノフ
ェニルイミノナフトキノン、シアノ−p−ジエチルアミ
ノフェニルアセトアニリド等に代表されるトリフェニル
メタン系、ジフェニルメタン系、オキサジン系、キサン
テン系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系またはア
ントラキノン系の色素を挙げることができる。
【0046】染料はこれを添加する場合、感光性組成物
中に通常好ましくは約0.5〜約10重量%、より好ま
しくは約1〜5重量%含有させる。
【0047】塗布性向上剤としては、アルキルエーテル
類 (例えばエチルセルロース、メチルセルロース)、
フッ素系界面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤〔例え
ば、ブルロニックL−64(旭電化社製)〕を挙げるこ
とができる。塗膜の柔軟性、耐摩耗性を賦与するための
可塑剤としては、例えばブチルフタリル、ポリエチレン
グリコール、クエン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオ
クチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン
酸トリオクチル、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、
アクリル酸またはメタクリル酸のオリゴマーを挙げるこ
とができる。画像部の感脂性を向上させるための感脂化
剤としては、例えば、特開昭55−527号公報記載の
スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコールによる
ハーフエステル化物等を挙げることができる。安定剤と
しては、例えば、ポリアクリル酸、酒石酸、リン酸、亜
リン酸、有機酸(アクリル酸、メタクリル酸、クエン
酸、シュウ酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホ
ン酸、4−メトキシ−2−ヒドロキシ−ベンゾフェノン
−5−スルホン酸等)等を挙げることができる。これら
の添加剤の添加量は、その使用対象や目的によって異な
るが、一般に全固形分に対して0.01〜30wt%程
度で用いるのが好ましい。
【0048】(感光性平版印刷版への適用)本発明の感
光性組成物は、これを支持体表面に塗布乾燥させること
により、感光性平版印刷版を得ることができる。
【0049】塗布溶媒としては、メチルセロソルブ、メ
チルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ、エチル
セロソルブアセテート等のセロソルブ類、ジメチルジグ
リコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリク
ロロエチレン、メチルエチルケトン、4−ヒドロキシブ
タノン等を挙げることができる。これら溶媒は、単独で
あるいは2種以上混合して使用する。
【0050】塗布方法は、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等
が使用可能である。塗布量は固形分として0.2〜10
g/m2 が好ましい。
【0051】感光性平版印刷版の支持体にはアルミニウ
ム板を用いることが好ましい。硝酸または硝酸を主成分
とする電解溶液中、もしくは塩酸または塩酸を主成分と
する電解溶液中で電解粗面化することにより砂目立て処
理し、好ましくは、更に陽極酸化処理及び必要に応じて
封孔処理等の表面処理したものを使用するのが望まし
い。
【0052】電解粗面化は、好ましくは0.1〜1.0
モル/リットル、より好ましくは0.2〜0.6モル/
リットルの硝酸もしくは塩酸を含有する浴中にアルミニ
ウム板を浸漬し、好ましくは20〜50℃、より好まし
くは25〜40℃の温度で、好ましい電流密度20〜2
00A/dm2 で、10秒〜3分程度電解エッチングす
ることが好ましい。この砂目立て処理の後、必要に応じ
てアルカリあるいは酸の水溶液によってデスマット処理
を行って中和し、水洗する。
【0053】陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロ
ム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種または2種
以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極にして電解
することにより行うのが好ましい。形成された陽極酸化
皮膜量は、1〜50mg/dm2 が一般に適当で好まし
く、より好ましくは10〜40mg/dm2 である。こ
こで陽極酸化皮膜量は、例えばアルミニウム液をリン酸
クロム酸溶液(85%リン酸水溶液35mlと、酸化ク
ロム(IV)20gとを1リットルの水に溶解して生成)
に浸漬して酸化皮膜を溶解し、板の皮膜溶解前後の重量
変化を測定することにより求めることができる。
【0054】封孔処理としては、沸騰水処理、水蒸気処
理、ケイ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等があ
る。この他にアルミニウム支持体に対して、水溶性高分
子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属塩の水溶液によ
り下引処理を施すこともできる。
【0055】このようにして得られた感光性平版印刷版
は公知の方法により使用することがきできる。典型的に
は、感光性印刷版にネガ型フィルムを密着させ、超高圧
水銀灯、メタルハライドランプ等で露光し、公知の様々
な現像液を用いて現像し、印刷版とする。このようにし
て作製された平版印刷版は枚葉、オフ輪用印刷機におい
て使用することができる。
【0056】即ち、線画像、網点画像等を有する透明原
画を通して感光し、次いで、水性現像液で現像すること
により原画に対してネガのレリーフ像が得られる。露光
に好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯、キ
セノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ等が挙
げられる。
【0057】感光性平版印刷版の現像処理に用いられる
現像液は公知のいずれであってもよいが、例えばベンジ
ルアルコールやエチレングリコールモノフェニルエーテ
ルに代表される有機溶媒、アルカリ金属のケイ酸塩や有
機アミンの化合物のようなアルカリ剤、及び水を主成分
として含有するものや、あるいは、有機溶媒を含まず、
上記アルカリ剤、高級アルコール硫酸エステル塩類やア
ルキルアリールスルホン酸塩類に代表されるアニオン型
界面活性剤、及び有機カルボン酸を主成分として含有す
るものを用いることが好ましい。
【0058】感光性平版印刷版は、像様露光した後、上
述の現像液に接触させたり、あるいはこすったりすれ
ば、約10℃〜40℃にて10〜60秒後には、感光層
の露光部に悪影響を及ぼすことなく、非露光部の感光性
組成物が完全に除去されるので、このようにして用いる
ことができる。
【0059】
【実施例】以下本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、当然のことながら本発明はこれら実施例に限定
されない。
【0060】実施例1,2,3及び比較例1 アルミニウム板を10wt%水酸化ナトリウム水溶液に
て脱脂し、これを1.8%塩酸浴中で25℃、30A/
dm2 、30秒の電流密度条件で電解エッチングし、水
洗後、30%硫酸浴中で30℃、6.5A/dm2 の条
件で30秒間陽極酸化処理した。次に1wt%メタケイ
酸ナトリウム水溶液により、85℃、30秒間封孔処理
し、水洗乾燥して、平版印刷版用支持体としてのアルミ
ニウム版を得た。
【0061】このアルミニウム版に表1のような組成の
感光性組成物液を、乾燥後の膜重量が1.7g/m2
なるように塗布して、感光性平板印刷版試料を得た。
【表1】(その1)
【表1】(その2)
【化9】
【0062】上記のようにして得られた各例の試料に、
ネガ透明原画及びステップウェッジ(濃度差0.15に
て増加)を置いて、2kwのメタルハライドランプで6
0cmの距離から30秒露光した後、「SDN−21現
像液」(コニカ社製、1:3に希釈)に、25℃、40
秒間浸漬し、その後、脱脂綿で軽くこすって現像した。
【0063】現像後のステップウェッジのベタ段数は、
表2の通りであった。表2から、本発明の実施例につい
ては、比較例に比べて、感度が向上しているのが判る。
【表2】
【0064】
【発明の効果】上述の如く本発明の感光性組成物は高感
度であるという効果を有し、例えば、感度に優れた感光
性平版印刷版を構成するのに好適に用いることができる
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に、下記一般式(1)で表される構
    造及び下記一般式(2)で表される構造を側鎖中に有す
    る高分子化合物と、光重合開始剤とを含有する構成とし
    た感光性組成物。 【化2】 但し、 R1 :水素原子またはメチル基 R2 :水素原子またはメチル基、フェニル基 R3 :R2 と同義 である。
JP26901291A 1991-09-20 1991-09-20 感光性組成物 Pending JPH0695383A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1378794A1 (en) * 2002-07-02 2004-01-07 Konica Corporation Light sensitive composition and light sensitive planographic printing plate precursor
JP2007171406A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Fujifilm Corp 平版印刷版の作製方法および平版印刷版原版

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