JPH06948B2 - 金属蒸発方法 - Google Patents
金属蒸発方法Info
- Publication number
- JPH06948B2 JPH06948B2 JP15701586A JP15701586A JPH06948B2 JP H06948 B2 JPH06948 B2 JP H06948B2 JP 15701586 A JP15701586 A JP 15701586A JP 15701586 A JP15701586 A JP 15701586A JP H06948 B2 JPH06948 B2 JP H06948B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- vapor
- molten metal
- concave portion
- evaporation method
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属を真空下で加熱蒸発させ、該金属蒸気を
直接利用する金属蒸気発生装置における金属蒸発方法に
関するものである。
直接利用する金属蒸気発生装置における金属蒸発方法に
関するものである。
[従来の技術] 例えば、第3図に示すように、真空容器1内に坩堝2を
置き、該坩堝2内の溶融金属に電子銃3から電子ビーム
4を当てて蒸発させ、該金属蒸気5によって金属板6の
表面に蒸着させるようにした金属蒸気発生装置において
は、従来、金属蒸気5が拡散するため、坩堝2の上方に
コリメーター7を配置し、金属蒸気5を図示の如くコリ
メートして真空容器1の天井部等への付着を防止するよ
うにしている。
置き、該坩堝2内の溶融金属に電子銃3から電子ビーム
4を当てて蒸発させ、該金属蒸気5によって金属板6の
表面に蒸着させるようにした金属蒸気発生装置において
は、従来、金属蒸気5が拡散するため、坩堝2の上方に
コリメーター7を配置し、金属蒸気5を図示の如くコリ
メートして真空容器1の天井部等への付着を防止するよ
うにしている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来方式においては、溶融金属が活
性な場合、コリメーター7の材質に不安が生ずると共
に、金属板6の面積に対応したコリメーター7を選定し
なければならず、しかも蒸発金属に有効に利用できない
問題があった。
性な場合、コリメーター7の材質に不安が生ずると共
に、金属板6の面積に対応したコリメーター7を選定し
なければならず、しかも蒸発金属に有効に利用できない
問題があった。
本発明はこのような実情に鑑み、溶融金属自体にコリメ
ーター効果を持たせるようにしてコリメーターを不要と
するものである。
ーター効果を持たせるようにしてコリメーターを不要と
するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、溶融金属表面の蒸気圧と密度とが となるよう制御することにより、溶融金属表面に所望の
凹部を形成して該凹部から方向性の強い金属蒸気を発生
させるものである。
凹部を形成して該凹部から方向性の強い金属蒸気を発生
させるものである。
[作 用] 従って、凹部の大きさによって金属蒸気の発生範囲が調
節される。
節される。
[実 施 例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図及び第2図に示す如く、坩堝2内の溶融金属8に
対し入射させる電子ビーム4の電子束形状又はエネルギ
ーを調節して、金属表面の蒸気圧を制御することにより
溶融金属8の表面部に所望の凹部9を形成し、金属蒸気
5を該凹部9の形状に沿って限定された範囲にだけ発生
させるようにする。こうすることにより、従来の如きコ
リメーター7を用いずとも金属蒸気5はコリメートされ
て金属板6をコーティングし、他の部分への付着がなく
なる。また蒸発金属を有効利用出来る。
対し入射させる電子ビーム4の電子束形状又はエネルギ
ーを調節して、金属表面の蒸気圧を制御することにより
溶融金属8の表面部に所望の凹部9を形成し、金属蒸気
5を該凹部9の形状に沿って限定された範囲にだけ発生
させるようにする。こうすることにより、従来の如きコ
リメーター7を用いずとも金属蒸気5はコリメートされ
て金属板6をコーティングし、他の部分への付着がなく
なる。また蒸発金属を有効利用出来る。
前記において、電子ビーム4を照射した際の溶融金属8
表面の凹部9は、主に、金属表面の蒸気圧(温度)と密
度とにより決定され、例えば蒸気圧をP(Torr)、密度
をp(g/cm3)とした時、 程度であれば金属表面に凹部9が形成されることが実験
の結果確認されている。従って、前記蒸気圧と密度との
関係を制御して所望の凹部9を形成することにより、コ
ーティングすべき金属板6に対応する限定した範囲にだ
け金属蒸気5を発生させることができ、他の部分への付
着の問題をなくすことができる。
表面の凹部9は、主に、金属表面の蒸気圧(温度)と密
度とにより決定され、例えば蒸気圧をP(Torr)、密度
をp(g/cm3)とした時、 程度であれば金属表面に凹部9が形成されることが実験
の結果確認されている。従って、前記蒸気圧と密度との
関係を制御して所望の凹部9を形成することにより、コ
ーティングすべき金属板6に対応する限定した範囲にだ
け金属蒸気5を発生させることができ、他の部分への付
着の問題をなくすことができる。
ちなみに、代表的金属では、表面蒸気圧(表面温度)を
次の数値以上にすることにより凹部9が形成される。
次の数値以上にすることにより凹部9が形成される。
Al:0.3Torr(1200℃) Fe:0.8Torr(1800℃) Ag:1.0Torr(1200℃) [発明の効果] 以上説明したように、本発明の金属蒸発方法によれば、
溶融金属表面に所望の凹部を形成して該凹部からコーテ
ィングすべき金属板の面積に対応した範囲の金属蒸気を
発生させるようにしたので、金属板以外の部分への金属
蒸気の付着を防止することができ、従って従来の如きコ
リメーターを不要とすることができる、等の優れた効果
を奏し得る。
溶融金属表面に所望の凹部を形成して該凹部からコーテ
ィングすべき金属板の面積に対応した範囲の金属蒸気を
発生させるようにしたので、金属板以外の部分への金属
蒸気の付着を防止することができ、従って従来の如きコ
リメーターを不要とすることができる、等の優れた効果
を奏し得る。
第1図は本発明の金属蒸発方法を示す全体説明図、第2
図は第1図の部分拡大図、第3図は従来例の説明図であ
る。 1は真空容器、2は坩堝、4は電子ビーム、5は金属蒸
気、6は金属板、8は溶融金属、9は凹部を示す。
図は第1図の部分拡大図、第3図は従来例の説明図であ
る。 1は真空容器、2は坩堝、4は電子ビーム、5は金属蒸
気、6は金属板、8は溶融金属、9は凹部を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】真空下で溶解金属表面に電子ビームを当て
発生した金属蒸気を利用した金属蒸気発生装置におい
て、溶融金属表面の蒸気圧と密度とが となるように制御することにより、溶融金属表面に所望
の凹部を形成して該凹部から方向性のある金属蒸気を発
生させることを特徴とする金属蒸気方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15701586A JPH06948B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | 金属蒸発方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15701586A JPH06948B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | 金属蒸発方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6314859A JPS6314859A (ja) | 1988-01-22 |
JPH06948B2 true JPH06948B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=15640316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15701586A Expired - Lifetime JPH06948B2 (ja) | 1986-07-03 | 1986-07-03 | 金属蒸発方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06948B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2507133B2 (ja) * | 1990-05-07 | 1996-06-12 | 松下電器産業株式会社 | 電気二重層キャパシタおよびその製造法 |
JP2690187B2 (ja) * | 1990-10-25 | 1997-12-10 | 松下電器産業株式会社 | 電気二重層キャパシタ |
JP2738135B2 (ja) * | 1990-07-06 | 1998-04-08 | 松下電器産業株式会社 | 電気二重層キャパシタの製造方法 |
-
1986
- 1986-07-03 JP JP15701586A patent/JPH06948B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6314859A (ja) | 1988-01-22 |
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